変更前タスクとシステム ヘルス チェック
IP アドレス、ホスト名、およびその他のネットワーク識別子の変更
導入におけるノードのネットワーク レベルの IP アドレスとホスト名をさまざまな理由で変更できます。これには、クラスタ間でノードを移動することや、重複している IP アドレスの問題を解決することが含まれます。 IP アドレスは、ノードに関連付けられたネットワーク レベルの Internet Protocol (IP) ではホスト名は、ノードのネットワーク レベルのホスト名です。
![]() (注) |
すべての統合コミュニケーション製品(Cisco Unified Communications Manager、Cisco Unity Connections、Cisco IM and Presenceなど)は、1 つのインターフェイスしか持っていません。 したがって、これらの製品ごとにIP アドレスを 1 つづつ割り当てることができます。 |
ノード名やドメイン名など、その他のネットワーク ID の変更については、次のリソースを参照してください。
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Cisco Unified Communications Manager システム設定ガイド
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IM and Presence Service設定および管理ガイド
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Cisco Unified Communications Manager および IM and Presence Service のインストールガイド
IM and Presence Serviceにおけるノードのノード名およびネットワーク レベル DNS デフォルト ドメイン名を変更する手順については、このドキュメントでも扱われています。
IM and Presence Service ノード名およびデフォルトのドメイン名の変更
ノード名は、Cisco Unified CM Administration GUI を使用して設定され、その他すべての IM and Presence Service ノードとすべてのクライアント マシンから解決可能である必要があります。 したがって、推奨されるノード名の値は、ノードのネットワーク FQDN です。 ただし、IP アドレスとホスト名のどちらも、特定の導入ではノード名の値としてサポートされています。 ノード名の推奨事項とサポートされている導入タイプの詳細については、ホスト名の設定 を参照してください。
ノードのネットワーク レベルの DNS デフォルト ドメイン名はホスト名と結合され、ノードの完全修飾ドメイン名(FQDN)を形成します。 たとえば、ホスト名が "imp-server" で、ドメインが "example.com" であるノードの FQDN は "imp-server.example.com" になります。
ノードのネットワーク レベル DNS デフォルト ドメインを、IM and Presence Service アプリケーションの企業ドメインと混同しないでください。
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ネットワークレベルの DNS デフォルト ドメインは、ノードのネットワーク ID としてのみ使用されます。
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企業の IM and Presence Service ドメインは、エンド ユーザの IM アドレスで使用されるアプリケーション レベルのドメインです。
Cisco Unified CM IM and Presence Administration GUI または Cisco Unified Communications Manager Administration を使用して企業全体のドメインを設定できます。 企業ドメインの推奨事項とサポートされる導入タイプの詳細については、『Deployment Guide for IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。
ホスト名の設定
次の表に、Unified Communications Manager サーバーのホスト名を設定できる場所、ホスト名に使用できる文字数、ホスト名に推奨される最初と最後の文字を示します。ホスト名を正しく設定しないと、Unified Communications Manager の一部のコンポーネント(オペレーティングシステム、データベース、インストールなど)が期待通りに動作しない可能性があります。
ホスト名の場所 |
可能な設定 |
指定できる文字数 |
推奨されるホスト名の先頭文字 |
推奨されるホスト名の最終文字 |
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[ホスト名/IP アドレス(Host Name/IP Address)] フィールド Cisco Unified Communications Manager Administration の |
クラスタ内のサーバのホスト名を追加または変更できます。 |
2-63 |
英字 |
英数字 |
[ホスト名(Hostname)] フィールド Cisco Unified Communications Manager インストール ウィザード |
クラスタ内のサーバのホスト名を追加できます。 |
1-63 |
英字 |
英数字 |
[ホスト名(Hostname)] フィールド Cisco Unified Communications オペレーティング システムの |
クラスタ内のサーバのホスト名を変更できますが、追加はできません。 |
1-63 |
英字 |
英数字 |
set network hostname hostname コマンドライン インターフェイス |
クラスタ内のサーバのホスト名を変更できますが、追加はできません。 |
1-63 |
英字 |
英数字 |
![]() ヒント |
このホスト名は、ARPANET ホスト名の規則に従う必要があります。 ホスト名の先頭文字と最終文字の間には、英数文字とハイフンを入力できます。 |
いずれかの場所でホスト名を設定する前に、次の情報を確認してください。
- [サーバの設定(Server Configuration)] ウィンドウの [ホスト名/IP アドレス(Host Name/IP Address)] フィールドは、デバイスとサーバ間、アプリケーションとサーバ間、および異なるサーバ間の通信をサポートします。このフィールドには、ドット区切り形式の
IPv4 アドレスまたはホスト名を入力できます。
Unified Communications Manager パブリッシャ ノードをインストールした後は、パブリッシャのホスト名がこのフィールドに自動的に表示されます。 Unified Communications Managerサブスクライバ ノードをインストールする前に、Unified Communications Manager パブリッシャ ノードでこのフィールドにサブスクライバ ノードの IP アドレスまたはホスト名を入力してください。
このフィールドにホスト名を設定できるのは、Unified Communications Manager が DNS サーバにアクセスしてホスト名を IP アドレスに解決できる場合のみです。DNS サーバに Cisco Unified Communications Manager の名前とアドレスの情報が設定されていることを確認してください。
![]() ヒント |
DNS サーバに Unified Communications Manager の情報を設定するのに加えて、Cisco Unified Communications Manager のインストール時に DNS 情報を入力します。 |
- Unified Communications Manager パブリッシャ ノードのインストール時に、ネットワーク情報を設定するために(つまり、スタティック ネットワークを使用する場合に)パブリッシャ サーバのホスト名(必須)と IP アドレスを入力します。
Unified Communications Manager サブスクライバ ノードのインストール時には、Unified Communications Manager パブリッシャ ノードのホスト名と IP アドレスを入力して、Unified Communications Manager がネットワークの接続性およびパブリッシャとサブスクライバ間の検証を確認できるようにしてください。 さらに、サブスクライバ ノードのホスト名と IP アドレスも入力する必要があります。 Unified Communications Manager のインストール時にサブスクライバ サーバのホスト名の入力を求められた場合は、Cisco Unified Communications Manager Administration の([ホスト名/IP アドレス(Host Name/IP Address)] フィールドでサブスクライバ サーバのホスト名を設定した場合に)[サーバの設定(Server Configuration)] ウィンドウに表示される値を入力します。
Procedure workflows
Cisco Unified Communications Manager ワークフロー
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ノードの IP アドレスの変更
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ノードのホスト名の変更
実行するステップを要約したそれぞれの手順に関してタスク リストが示されます。
![]() (注) |
こうした変更を行う前に変更前タスクすべてとシステム ヘルス チェックを実行し、変更後には変更後タスクを実行しなければなりません。 |

IM and Presence Service のワークフロー
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ノードの IP アドレスの変更
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ノードのホスト名の変更
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DNS デフォルト ドメイン名の変更
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ノードのノード名の変更
実行するステップを要約したそれぞれの手順に関してタスク リストが示されます。
![]() (注) |
こうした変更を行う前に変更前タスクすべてとシステム ヘルス チェックを実行し、変更後には変更後タスクを実行しなければなりません。 |

Cisco Unified Communications Manager ノードの変更前タスク
次の手順で、Cisco Unified Communications Manager ノードの IP アドレスとホスト名を変更する作業について説明します。 これらの手順は、スケジュールしたメンテナンス時間内に実行する必要があります。
![]() 注意 |
これらのタスクを実行しても期待する結果が得られない場合は、問題が解決されるまで続行しないでください。 |
手順
ステップ 1 |
Cisco Unified Communications Manager サーバ内で DNS が設定されている場合、正引きおよび逆レコード(A レコードと PTR レコードなど)が設定されていて、DNS が到達可能で作動していることを確認します。 |
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ステップ 2 |
アクティブな ServerDown 警告が出ていないことを確認し、クラスタ内のすべてのサーバが稼働していて利用可能であることを確かめます。 最初のノードで、Cisco Unified Real-Time Monitoring Tool(RTMT) またはコマンド ライン インターフェイス(CLI)のいずれかを使用します。 出力例については、データベース レプリケーションの出力例に関するトピックを参照してください。 詳細な手順およびトラブルシューティングについては、データベース レプリケーションおよびデータベース レプリケーションのトラブルシューティングについてのトピックを参照してください。 |
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ステップ 3 |
クラスタにあるすべての Cisco Unified Communications Manager ノードでデータベース レプリケーションのステータスを調べ、すべてのサーバがデータベースの変更内容を正常に複製していることを確認します。 IM and Presence Service の場合、導入環境に複数のノードがあるときにはデータベース パブリッシャ ノードでデータベース レプリケーションのステータスを調べます。 Unified RTMT または CLI を使用します。 すべてのノードで 2 のステータスが表示される必要があります。
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ステップ 4 |
次の例に示されているように CLI コマンド utils diagnose を入力し、ネットワーク接続と DNS サーバの設定を確認してください。 例:
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ステップ 5 |
Cisco Unified レポート ツールで Unified CM Database Status レポートを生成します。 そのレポートにエラーや警告が記録されていないか確認します。 |
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ステップ 6 |
Cisco Unified レポート ツールで Unified CM Cluster Overview レポートを生成します。 そのレポートにエラーや警告が記録されていないか確認します。 |
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ステップ 7 |
最初のノードの Cisco Unified Communications Manager Administration から、[システム(System)]> [サーバ(Server)] の順に選択し、[検索(Find)] をクリックします。 クラスタにあるすべてのサーバが一覧表示されます。 後で参照できるように、サーバのこのリストを保持します。 クラスタ内のノードごとに、ホスト名と IP アドレスの両方のインベントリが保存されていることを確認します。 |
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ステップ 8 |
手動でディザスタ リカバリ システムのバック アップを実行し、すべてのノードとアクティブなサービスが正しくバック アップされていることを確認します。 詳細については、『Administration Guide for Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。 |
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ステップ 9 |
ホスト名を変更する場合、SAML シングル サインオン(SSO)を無効にします。 SAML SSO の詳細については、『Deployment Guide for IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。 |
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ステップ 10 |
セキュリティが有効なクラスタ(クラスタ セキュリティ モード 1 - 混合)について、証明書信頼リスト(CTL)ファイルを更新します。 既存の CTL ファイルへの新しい TFTP サーバの追加など、CTL ファイルの更新と管理の方法の詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Security Guide』を参照してください。
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IM and Presence サービス ノードの変更前セットアップ タスク
該当する変更前セットアップ タスクを実行して IP アドレス、ホスト名、ドメイン、またはノード名が正常に変更されるようにシステムが準備されていることを確認します。 これらのタスクは、スケジュールしたメンテナンス時間内に実行する必要があります。
![]() 注意 |
これらのタスクを実行しても期待する結果が得られない場合は、問題が解決されるまで続行しないでください。 |
![]() (注) |
ドメイン名またはノード名を変更するまで、次の手順を実行して Cisco AXL Web サービスと IM and Presence Cisco Sync Agent サービスが開始されたことを確認する必要はありません。実行するタスクの完全な一覧については、変更前のタスクリストを参照してください。 |
手順
ステップ 1 |
クラスタにあるすべてのノードでデータベース レプリケーションのステータスを調べ、すべてのサーバがデータベースの変更内容を正常に複製していることを確認します。 IM and Presence Service の場合、導入環境に複数のノードがあるときにはデータベース パブリッシャ ノードでデータベース レプリケーションのステータスを調べます。 Unified RTMT または CLI を使用します。 すべてのノードで 2 のステータスが表示される必要があります。 |
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ステップ 2 |
次の例に示されているように CLI コマンド 例:admin: utils diagnose module validate_network Log file: /var/log/active/platform/log/diag1.log Starting diagnostic test(s) =========================== test - validate_network : Passed Diagnostics Completed admin: |
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ステップ 3 |
手動でディザスタ リカバリ システムのバック アップを実行し、すべてのノードとアクティブなサービスが正しくバック アップされていることを確認します。 詳細については、『Administration Guide for Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。 |
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ステップ 4 |
すべてのプレゼンス冗長グループでハイ アベイラビリティ(HA)を無効にします。 プレゼンス冗長グループの構成情報は、Cisco Unified Communications Manager システム設定ガイド の「プレゼンス冗長グループの設定」の章を参考してください。
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ステップ 5 |
ホスト名を変更する場合、SAML シングル サインオン(SSO)を無効にします。 SAML SSO の詳細については、『Deployment Guide for IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。 |
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ステップ 6 |
現在アクティブなすべてのサービスのリストをまとめます。 後で参照できるように、これらのリストを保持します。
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ステップ 7 |
Cisco Unified Serviceability を使用してすべての機能サービスを停止するには、 を選択します。 機能サービスを停止する順序は重要ではありません。
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ステップ 8 |
[IM and Presence サービス(IM and Presence Service)] サービスグループの下にリストされる以下のネットワークサービスを停止します。 を選択するときに、Cisco Unified Serviceability を使用して
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ステップ 9 |
Cisco Unified Serviceability(Cisco Unified Communications Manager パブリッシャノードで起動していることを確認します。 )を使用して、Cisco AXL Web Service が
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ステップ 10 |
IM and Presence Cisco Sync Agent サービスが開始し、同期が完了したことを確認します。
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