アプライアンスのワイプ操作によるすべてのデータの削除

この付録では、アプライアンスのワイプ操作を使用して、Cisco Secure Malware Analytics アプライアンスからすべてのデータを削除する方法について説明します。説明する項目は次のとおりです:

アプライアンスのワイプの概要

アプライアンスのワイプブートオプションを使用すると、Cisco Secure Malware Analytics アプライアンスのディスクをワイプして、廃棄前にすべてのデータを削除したり、Cisco Demo Loan Program に戻したりすることができます。


(注)  


[アプライアンスのワイプ(Wipe)] アプライアンス ブート オプションは、 [データ リセット(Data Reset)]と混同しないでください。[データ リセット(Data Reset)] は、 destroy-data コマンドでオペレーティング システム ログおよびその他の状態をクリアして、バックアップを復元するための準備を行います。



重要


アプライアンスのワイプ手順を実行すると、Cisco Secure Malware Analytics アプライアンスは、シスコに返却してイメージを再作成しない限り稼働しなくなります。


アプライアンスのワイプ手順

この操作は、管理 TUI から開始された tgsh ではなく、リカバリモードの tgsh でのみ使用できます。アプライアンスからのすべてのデータをワイプするには、次の手順を実行します。

手順


ステップ 1

アプライアンスを再起動します( [操作(Operations) ] タブをクリックし、 [電源(Power)]を選択してから [再 起動(Reboot) ] ボタンをクリックします)。

ステップ 2

可能なブートターゲットのリストを表示するには [BIOS] ウィンドウで F6 を押し、 [リカバリ(Recovery)]を選択します。

Cisco Secure Malware Analytics シェルがリカバリモードで開きます。(「管理者パスワードのリセット」の図 6 を参照)

ステップ 3

リカバリモード tgsh で次のいずれかのコマンドを実行します。これらは、パフォーマンスと(理論的には)セキュリティのレベルのみで異なります(ただし、最新のドライブでは、高速メカニズムでも非常に優れたセキュリティを提供する可能性があります)。

  • service start wipe-fast

  • service start wipe-random

  • service start wipe-3pass

これらのコマンドのいずれかを実行した直後に、ワイププロセスが開始されます。

ワイプ操作が完了すると、[Wipe Finished] ウィンドウが表示されます。

図 1. [Wipe Finished]

ステップ 4

Enter を押して終了します。


Wipe アプライアンスおよびクラスタ

ワイプ操作を実行すると、Secure Malware Analytics アプライアンスは、シスコに返却してイメージを再作成しない限り稼働しなくなります。クラスタノードのワイプは、完全に削除されるというフラグが Admin UI でそのノードに付けられた後にのみ実行する必要があります。