既存のポートチャネルのパラメータを指定または編集するには、ポートチャネル モードで set コマンドを使用します。
set { auto-negotiation| descr| duplex| flow-control-policy| lacp-policy-name| nw-ctrl-policy| port-channel-mode| port-type| speed}
構文の説明
auto-negotiation { no| yes}
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速度、デュプレックス、フロー制御など、一般的な伝送パラメータの自動ネゴシエーションを有効または無効にします。
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no :自動ネゴシエーションを無効にします。
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yes :自動ネゴシエーションを有効にします。
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descr description
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ポートチャネルに説明を追加できます。説明は 0 ~ 256 文字で指定できます。ダッシュやアンダースコアのようにほとんどの英数字を使用できます。スペースは使用できません。文字列の末尾には、セミコロン、ピリオド(終止符)、および感嘆符などの句読点を使用できますが、説明にはこれらの文字を埋め込むことはできません。
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duplex { fullduplex| halfduplex}
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ポートチャネルのデュプレックス モードを定義します。
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flow-control-policy name
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フロー制御ポリシーをポートチャネルに割り当てることができます。ポリシー名を指定します。最大 16 文字の英数字を使用できます。
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lacp-policy-name name
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LACP ポリシーをポートチャネルに割り当てることができます。ポリシー名を指定します。最大 16 文字の英数字を使用できます。
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nw-ctrl-policy name
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ネットワーク制御ポリシーをポートチャネルに割り当てることができます。ポリシー名を指定します。最大 16 文字の英数字を使用できます。
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port-channel-mode { active| on}
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ポートチャネルの物理データまたはデータ共有インターフェイスのモードを定義します。
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active :LACP アップデートを送信および受信します。アクティブ ポートチャネルは、アクティブまたはパッシブ ポートチャネルのいずれかと接続を確立できます。LACP トラフィックを最小にする必要がある場合以外は、アクティブ モードを使用する必要があります。これはデフォルトです。
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on :ポートチャネルは常にオンであり、LACP は使用されません。「オン」ポートチャネルは、別の「オン」ポートチャネルとの接続のみを確立できます。
非データ インターフェイスはアクティブ モードのみをサポートします。
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port-type { cluster| data| data-sharing| firepower-eventing| mgmt}
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ポートチャネル タイプまたは機能を指定します。
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cluster :このポートチャネルをクラスタ制御リンクとして使用する場合のみ、cluster を指定します。
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data :通常のデータ伝送に使用します。これがデフォルトのタイプです。
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data-sharing :通常のデータに使用します。コンテナ インスタンスでのみサポートされます。
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firepower-eventing :このポートチャネルを Threat Defense デバイスのセカンダリ管理インターフェイスとして使用します。firepower-eventing ポートチャネルを使用すると、すべてのイベントのトラフィック(Web イベントなど)を運べます。
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mgmt :アプリケーション インスタンスの管理に使用します。各論理デバイスには、管理インターフェイスを 1 つだけ割り当てることができます。
このコマンドの詳細については、set port-typeを参照してください。
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speed { 100gbps| 100mbps| 10gbps| 10mbps| 1gbps| 40gbps}
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ポート データ転送速度を指定します。
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100gbps :100 ギガビット/秒。
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100mbps :100 メガビット/秒。
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10gbps :10 ギガビット/秒。
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10mbps :10 メガビット/秒。
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1gbps :1 ギガビット/秒。
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40gbps :40 ギガビット/秒。
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コマンド モード
scope eth-uplink/scope fabric a/port-channel/
コマンド履歴
リリース |
変更内容 |
2.4(1)
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data-sharing タイプが追加されました。
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1.1(4)
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firepower-eventing タイプが追加されました。
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1.1(1)
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コマンドが追加されました。
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使用上のガイドライン
このコマンドを使用してパラメータを設定する前に、メンバー インターフェイスをポートチャネルに割り当てます。
LACP ポートチャネル モードはデータとデータ共有インターフェイスにのみ適用されます。非データまたは非データ共有インターフェイスの場合、モードは常に active
です。
タイプ cluster
はクラスタ化された論理デバイスに使用する特別なインターフェイスです。このタイプは、ユニット間のクラスタ通信用にクラスタ制御リンクに自動的に割り当てられます。デフォルトでは、クラスタ制御リンクは 48 番のポートチャネル上に自動的に作成されます。
データ インターフェイスは論理デバイス間で共有できません。
タイプ data-sharing
はコンテナ インスタンスでのみサポートされ、これらのデータ インターフェイスは 1 つまたは複数の論理デバイス/コンテナ インスタンス(Threat Defense のみ)で共有できます。各コンテナ インスタンスは、このインターフェイスを共有する他のすべてのインスタンスと、バック プレーン経由で通信できます。共有インターフェイスは、展開可能なコンテナ インスタンスの数に影響することがあります。共有インターフェイスは、ブリッジ
グループ メンバ インターフェイス(トランスペアレント モードまたはルーテッド モード)、インライン セット、パッシブ インターフェイス、またはフェールオーバー リンクではサポートされません。
firepower-eventing
インターフェイスは Threat Defense デバイスのセカンダリ管理インターフェイスです。このインターフェイスを使用するには、Threat Defense CLI で IP アドレスなどのパラメータを設定する必要があります。たとえば、イベント(Web イベントなど)から管理トラフィックを分類できます。『Management Center configuration guide』の「System Configuration」の章にある「Management Interfaces」のセクションを参照してください。Firepower イベント インターフェイスは、外部ホストにアクセスするために 1 つまたは複数の論理デバイスで共有できます。論理デバイスはこのインターフェイスを介してインターフェイスを共有する他の倫理デバイスと通信することはできません。
mgmt
インターフェイスを使用してアプリケーション インスタンスを管理します。外部ホストにアクセスするために 1 つまたは複数の論理デバイスで共有できます。論理デバイスはこのインターフェイスを介して、インターフェイスを共有する他の倫理デバイスと通信することはできません。各論理デバイスには、管理インターフェイスを
1 つだけ割り当てることができます。
指定するインターフェイス速度はインターフェイスで使用するデュプレックス モードに影響を与えます。このため、デュプレックス モードを設定する前に速度を設定する必要があります。速度を 10 または 100 Mbps に指定すると、ポートでは半二重モードを使用するように自動的に設定されますが、全二重モードを指定することもできます。1000
Mbps(1 Gbps)以上の速度に設定すると、自動的に全二重モードが使用されます。
デフォルトのフロー制御ポリシーを編集した場合は、インターフェイスにすでに適用されています。新しいポリシーを作成した場合は、そのポリシーをポートチャネルに適用できます。
例
次の例は、4 つのメンバー インターフェイスでポートチャネル 1 を作成し、タイプをデータに設定し、EtherChannel を On モードに設定する方法を示しています。
firepower# scope eth-uplink
firepower /eth-uplink # scope fabric a
firepower /eth-uplink/fabric # create port-channel 1
firepower /eth-uplink/fabric/port-channel* # create member-port Ethernet1/1
firepower /eth-uplink/fabric/port-channel/member-port* # exit
firepower /eth-uplink/fabric/port-channel* # create member-port Ethernet1/2
firepower /eth-uplink/fabric/port-channel/member-port* # exit
firepower /eth-uplink/fabric/port-channel* # create member-port Ethernet1/3
firepower /eth-uplink/fabric/port-channel/member-port* # exit
firepower /eth-uplink/fabric/port-channel* # create member-port Ethernet1/4
firepower /eth-uplink/fabric/port-channel/member-port* # exit
firepower /eth-uplink/fabric/port-channel* # set port-type data
firepower /eth-uplink/fabric/port-channel* # set port-channel-mode on
firepower /eth-uplink/fabric/port-channel* # commit-buffer
firepower /eth-uplink/fabric/port-channel #