Prime Infrastructure サーバーの状態の維持

概要ダッシュボード

次の表は、[管理(Administration)] > [ダッシュボード(Dashboards)] > [システム モニタリング ダッシュボード(System Monitoring Dashboard)] > [概要(Overview)] ダッシュボードに表示される情報の内容です。

Table 1. [管理(Administration)] > [ダッシュボード(Dashboards)] > [システム モニタリング ダッシュボード(System Monitoring Dashboard)] > [概要(Overview)] の情報

表示する情報

使用するダッシュレット

PI サーバーのハードウェアおよびソフトウェア サーバーの詳細。

システム情報(System Information)

CPU/メモリ/ディスクの使用率における経時変化

ライブ トレンド情報(Live Trend Information)

選択された期間のデータ クリーンアップ ジョブのステータス。

データのクリーンアップ(Data Cleanup)

バックアップ ジョブのステータス、使用可能なサーバー バックアップ、および選択された期間のサーバー バックアップに関するアラーム。

バックアップ情報(Backup Information)

設定しきい値限界を示す合計メモリとスワップ メモリ使用率。また、しきい値を超えると、メモリを使用しているスレッドに関する情報が表示されます。

メモリ使用率(Memory Utilization)

CPU 使用率と、設定されているしきい値の限度。また、しきい値を超えると CPU の消費量が増える、Prime Infrastructure 内で動作中のプロセスとジョブに関する情報を提供します。

CPU 使用率(CPU Utilization)

ディスク使用率と、設定されているしきい値の限度。また、しきい値を超えると、ディスクを使用しているファイルとテーブルスペースに関する情報が表示されます。

ディスク使用率(Disk Utilization)

[仮想ドメインの概要(Virtual Domain Summary)]:概要アイコンをクリックすると、仮想ドメインとユーザーの関連付けが表示されます。仮想ドメインと関連付けのないメンバーも表示されます。これにより、それぞれの関連付けの一覧をエクスポートできます。

仮想ドメインの概要(Virtual Domain Summary)

使用可能なディスク スペース。

ディスク統計(Disk Statistics)

選択された期間の成功復元情報、バックアップ名、および復元時間。

情報の復元(Restore Information)

[管理(Administration)] > [設定(Settings)] > [システム設定(System Settings)] > [システム イベント設定(System Event Configuration)] を選択して、CPU/ディスク/メモリ使用率のしきい値の限度を設定し、アラーム生成およびクリアランス モニターを設定します。

パフォーマンス ダッシュボード

次の表に、[管理(Administration)] > [ダッシュボード(Dashboards)] > [システム モニタリング ダッシュボード(System Monitoring Dashboard)] > [パフォーマンス(Performance)] ダッシュボードに表示される情報を示します。

Table 2. [管理(Administration)] > [ダッシュボード(Dashboards)] > [システム モニタリング ダッシュボード(System Monitoring Dashboard)] > [パフォーマンス(Performance)] の情報

表示する情報

使用するダッシュレット

設定した収集時間内に受信した Syslog。

Syslog

設定した収集時間内に受信したトラップ。

トラップ

設定した収集時間内のディスクの読み書き。

システム ディスク スループット(System Disk Throughput)

サーバーに発行された 1 秒あたりの読み取り/書き込み要求の数。

システム ディスクス IOP(System Disk IOPS)

サーバー キューで待機している要求の数。

システム ディスク未処理 I/O(System Disk Outstanding I/O)

eth0、eth1、I/O インターフェイスなどの使用可能なネットワーク インターフェイスを通過しているトラフィックに基づいた、現在のデータの転送速度。

ネットワーク インターフェイス トラフィック(Network Interface Traffic)

CPU 使用率、ディスク使用率、およびメモリ使用量の集合的な情報。

複合ビュー(Composite View)

管理ダッシュボード

次の表に、[管理(Administration)] > [ダッシュボード(Dashboards)] > [システム監視ダッシュボード(System Monitoring Dashboard)] > [管理(Admin)] ダッシュボードに表示される情報の説明を示します。

Table 3. [管理ダッシュボード(Administration Dashboards)][システム監視ダッシュボード(System Monitoring Dashboard)][管理情報(Admin Information)]

表示する情報

選択するタブ

参照するダッシュレット

Prime Infrastructure サーバ自体に発行されたアラームとイベント。イベントのリスト、イベントの発生日時、およびシビラティ(重大度)を含む。

ヘルス(Health)

システム アラーム(System Alarms)

スケジュールされたジョブ数や実行中のジョブ数などの Prime Infrastructure サーバーの一般的なヘルス統計情報、サポートされている MIB 変数の数、サーバーのポーリングの実行時間、およびログインしているユーザー数。

システム情報(System Information)

デバイス インベントリ(「ライフサイクル クライアント(Lifecycle Clients)」)の検出時にデータが取得される Prime Infrastructure サーバー データベースの相対的割合、現在のステータスとパフォーマンス データ(「ライフサイクル統計(Lifecycle Statistics)」)、およびサーバー独自のシステム データ(「インフラストラクチャ(Infrastructure)」と「DB-Index」)。

DB 使用状況(DB Usage Distribution)

Prime Infrastructure サーバーが、デバイスの到達可能性、アラーム、イベントなどの情報に対するユーザー サービス要求に応答する速度。クライアント サービスの基礎となる API ごとの最大、最小、および平均応答時間を示します。

API Health

API の応答時間の概要(API Response Time Summary)

Prime Infrastructure サーバーがユーザー サービス要求に応答する速度の一定期間の傾向。

サービスの詳細

API の応答時間の傾向(API Response Time Trend)

発行されたサービス要求数で測定される、ログインした Prime Infrastructure ユーザーごとの活動レベル。

クライアントあたりの API 呼び出しチャート(API Calls Per Client Chart)

ログインしたクライアントが発行したサービス要求数の合計の一定期間の傾向。

API リクエスト カウントの傾向(API Request Count Trend)

OVA サイズとシステム リソースの評価方法

Prime Infrastructure システム実装は、『Cisco Prime Infrastructure Quick Start Guide』の「System Requirements」の項に記載されている適切な OVA サイズに関する推奨事項に従う必要があります(「関連項目」を参照)。

Quick Start Guide』に記載されているデバイス、インターフェイス、およびフロー レコードの制限値はすべて最大値であることに注意してください。特定のサイズの OVA は、このデバイス数、インターフェイス数、および秒単位のフロー数を超えないように調整されています。また、RAM、ディスク領域、およびプロセッサに関するシステム要件がすべて最小値であることにも注意してください。これらのリソースのいずれかを増やすことによって、より多くのデータをより長い期間保存したり、より迅速に入力フローを処理したりできます。

ネットワークが拡大するにつれて、OVA に関するデバイス/インターフェイス/フローの最大指標に近付きます。この変化はときどきチェックする必要があります。これは、「Prime Infrastructure ヘルスのモニタリング」にも記載されているように、Admin ダッシュボードで入手可能な情報を使用することによってチェックできます。

Prime Infrastructure が、システム リソースの 80 % 以上を使用している、または、インストールされた OVA のサイズに関する推奨デバイス/インターフェイス/フロー数を消費していることが判明した場合は、必要に応じて次のアプローチのいずれかを使用してこれに対処することをお勧めします。

  • 「Prime Infrastructure データベースの圧縮」の手順に従って、できるだけ多くの既存のディスク領域を回復します。
  • ディスク領域を追加します。VMware OVA テクノロジーを使用すれば、簡単に既存のサーバーのディスク領域を増やすことができます。物理ディスク領域を拡張する場合は、先に Prime Infrastructure サーバーをシャット ダウンし、VMware から提供される手順に従う必要があります(「関連項目」の「VMware vSphere documentation」を参照)。仮想アプライアンスを再起動すると、Prime Infrastructure が、自動的に、追加されたディスク領域を使用します。
  • 収集を制限します。Prime Infrastructure によって収集可能なすべてのデータが役に立つわけではありません。たとえば、無線パフォーマンス統計情報の報告システムを使用していない場合は、そのデータを収集または保存する必要がないため、Radio Performance 収集タスクを無効にできます。また、集約後の Radio Performance データだけが必要な場合は、未加工のパフォーマンス データの保持を無効にできます。この方法の詳細については、「カテゴリ別のデータ保持の指定」を参照してください。
  • 保持期間を短縮します。Prime Infrastructure は、デフォルトで、維持するすべてのデータと生成するレポートにとって十分な保持期間を設定します。これらの一部が必要以上の期間であることが判明して、悪影響が出ないようにそれらを短縮できる場合があります。この方法の詳細については、「レポートの保存および保持の制御」、「カテゴリ別のデータ保持の指定」、「データベース テーブル別のデータ保持の指定」を参照してください。
  • バックアップとレポートの負荷を軽減します。レポートとバックアップをリモート サーバーに保存することによって、Prime Infrastructure サーバー上のスペースを節約できます。詳細については、「リモート バックアップ リポジトリの使用」を参照してください。
  • 新しいサーバに移行します。現在よりも 1 つ上のレベルの物理または仮想アプライアンスの RAM、ディスク領域、およびプロセッサの最小要件を満たす新しいサーバをセットアップします。既存のシステムをバックアップして、より高いレベルのサーバー上の仮想マシンに復元します。詳細については、「バックアップと復元を使用した別の OVA への移行」を参照してください。

詳細については、「System Requirements」、『Cisco Prime Infrastructure Quick Start Guide』、および『VMware vSphere Documentation』を参照してください。

Prime Infrastructure が管理しているデバイスの数の表示

Prime Infrastructure が管理しているデバイスとインターフェイスの総数を確認するには、[管理(Administration)] > [ランセンスおよびソフトウェア アップデート(Licenses and Software Updates)] > [ライセンス(Licenses)] を選択します。

システムのディスク容量の総使用量を確認するには、[管理(Administration)] > [設定(Settings)] > [アプライアンス(Appliance)] を選択してから、[アプライアンス ステータス(Appliance Status)] タブをクリックします。次に、[インベントリ(Inventory)] の下の [ディスク使用率(Disk Usage)] を展開します。

Prime Infrastructure のパフォーマンスを向上させる方法

Prime Infrastructure の速度と拡張性は、いくつかの手法で向上できます。

サーバーの調整

Prime Infrastructure サーバーとその仮想マシン(または VM)に割り当てる RAM、CPU、およびディスク領域の量を増やすことによって、Prime Infrastructure のパフォーマンスと拡張性を向上させることができます。

サーバーを適切に調整するには、次のワークフローを実行する必要があります。

  1. VM の変更には失敗のリスクが伴います。VM に変更を加える前にアプリケーション バックアップを作成してください(詳細については、「関連項目」の「Web GUI を使用した即時アプリケーション バックアップの実行」を参照)。
  2. VM でリソース変更を実行してから、VM とサーバーを再起動します(「VMware vSphere クライアントを使用して VM のリソース割り当てを変更する」を参照)。

VMware vSphere クライアントを使用した VM のリソース割り当ての変更

次の手順を使用して、仮想アプライアンスの RAM、CPU、またはディスク領域リソースの割り当てを変更します。

この種の変更を試みる前に、Prime Infrastructure サーバーのバックアップを実行してください(「関連項目」の「Prime Infrastructure のバックアップおよび復元」を参照)。

インストール後に RAM、CPU、またはディスク領域リソースの割り当てを拡張した場合、コンプライアンス サービス機能は動作しない点に注意してください。


Tip


パフォーマンスを向上させるために:Prime Infrastructure を実行する仮想マシンの RAM および CPU リソースの割り当てを使用する際、同じハードウェアで実行する仮想マシンが複数ある場合は、vSphere クライアントの [リソース割り当て(Resource Allocation)] タブを使用して、RAM および CPU リソース予約も変更することを推奨します。詳細については、「関連項目」の「VMware vSphere documentation」を参照してください。


Procedure

Step 1

Prime Infrastructure サーバーとの CLI セッションを開きます(「CLI 経由の接続」を参照)。

Step 2

ncs stop コマンドを使用して Prime Infrastructure を停止します(「Prime Infrastructure の停止」を参照)。

Step 3

VMware 仮想アプライアンスを停止します。

PIServer/admin# halt

Step 4

vSphere クライアントを起動して、仮想アプライアンスを右クリックしてから、[設定の編集(Edit Settings)] をクリックします。

Step 5

RAM の割り当てを変更するには、[Memory] を選択し、必要に応じて、[Memory Size] を変更します。次に [OK] をクリックします。

Step 6

CPU の割り当てを変更するには、[CPUs] を選択して、ドロップダウン リストから [Number of Virtual Processors] を選択します。次に [OK] をクリックします。

Step 7

新しいディスクを追加するには、次の手順を実行します(既存ディスクの領域を拡張することはできません)。

  1. [Add] をクリックします。

  2. [Hard Disk] を選択して、[Next] をクリックします。

  3. [Create a new virtual disk] をオンにしてから、[Next] をクリックします。

  4. 必要な [Disk Size] を入力して、新しい仮想ディスクの [Location] を指定し、[Next] をクリックします。

  5. [詳細オプション(Advanced Options)] が表示されたら、[次へ(Next)] をクリックして、[完了(Finish)] をクリックします。

Step 8

仮想アプライアンスの電源をオンにします(「Prime Infrastructure の再起動」を参照)。

詳細については、「Prime Infrastructure のバックアップおよび復元」および「VMware vSphere Documentation」を参照してください。

Note

 

Cisco Prime Infrastructure は、1 Gbps ポートのみを使用してインストールされます。10 Gbps ポートを無効にし、1 Gbps ポートを使用して Prime Infrastructure をインストールするには、次の手順を実行します。

  1. CIMC コンソールにログインします。

  2. [コンピューティング(Compute)] > [BIOS] > [BIOSの設定(Configure BIOS)] > [詳細設定(Advanced)] > [LOMおよびPCIeスロットの設定(LOM and PCIe Slots Configuration)] に移動します。

  3. [PCIeスロット:MLOMオプションROM(PCIe Slot:MLOM OptionROM)] および [PCIeスロット:MLOMリンク速度] ドロップダウンリストから [無効(Disabled)] オプションを選択します。

  4. [保存(Save)] ボタンをクリックします。

  5. [ホストの電源(Host Power)] に移動し、マシンの電源を再投入してオンにします。


Prime Infrastructure データベースの圧縮

Prime Infrastructure データベースを圧縮することによって、ディスク領域を再利用できます。

Procedure


Step 1

Prime Infrastructure サーバーとの CLI セッションを開きます(「関連項目」の「CLI 経由の接続」を参照)。

Step 2

次のコマンドを入力して、アプリケーション データベースを圧縮します。

PIServer/admin# ncs cleanup

Step 3

プロンプトが表示されたら、ディープ クリーンアップ オプションに対し [はい(Yes)] を選択します。


クライアント パフォーマンスの設定

多くのクライアント プロセスを設定することで、Prime Infrastructure のパフォーマンスと拡張性を向上させることができます(「関連項目」を参照)。

自動クライアント トラブルシューティングの有効化

[管理(Administration)] > [設定(Settings)] > [システム設定(System Settings)] > [クライアントとユーザー(Client and User)] > [クライアント(Client)] ページでは、Cisco Compatible Extensions(CCX)を実行しているサードパーティ製ワイヤレス クライアントに対して、診断チャネルによる自動クライアント トラブルシューティングを有効にできます。

この機能が有効になっている場合、Prime Infrastructure は client ccx test-association トラップを処理し、それによって各 CCX クライアントに対して一連のテストが呼び出されます。すべてのタスクが完了した時点でクライアントが更新され、自動トラブルシューティング レポートが生成されます(dist/acs/win/webnms/logs に配置されます)。テストが完了するたびに、クライアント詳細情報ページ、V5 または V6 タブ、および [Automated Troubleshooting Report] エリアでテスト ログの場所が更新されます。ログをエクスポートするには、[エクスポート(Export)] をクリックします。

この機能が有効になっていない場合、Prime Infrastructure はトラップを処理しますが、自動トラブルシューティングは開始されません。

自動クライアント トラブルシューティングは、CCX バージョン 5 または 6 を実行しているクライアントのみ使用できます。CCX 認定パートナー メーカーと CCX クライアント デバイスのリストについては、下記の「関連項目」のリンクから「Cisco Compatible Extensions クライアントデバイス」のページを参照してください。

Procedure

Step 1

[Administration] > [Settings] > [System Settings] > [Client and User] > [Client] の順に選択します。[クライアント(Client)] ページが表示されます。

Step 2

[プロセス診断トラップ(Process Diagnostic Trap)] エリアで、[診断チャネルのクライアントを自動的にトラブルシューティング(Automatically troubleshoot client on diagnostic channel)] チェックボックスをオンにして、[保存(Save)] をクリックします。詳細については、「Cisco Compatible Extensions クライアント デバイス」のページを参照してください。


DNS ホスト名ルックアップの有効化

DNS ルックアップには膨大な時間がかかるため、Prime Infrastructure ではデフォルトでこの機能が無効になっています。

クライアント ホスト名の DNS ルックアップを有効または無効にしたり、Prime Infrastructure が以前の DNS ルックアップの結果をキャッシュに保持する期間を変更したりできます。

Procedure

Step 1

[管理(Administration)] > [設定(Settings)] > [システム設定(System Settings)] > [クライアントとユーザー(Client and User)] > [クライアント(Client)] の順に選択します。

Step 2

[DNS サーバーからのクライアント ホスト名のルックアップ(Lookup client host names from DNS server)] チェックボックスをオンにします。

Step 3

ホスト名をキャッシュに保持しておく日数を入力して、[保存(Save)] をクリックします。


クライアント アソシエーション履歴データの保持期間の指定

クライアント アソシエーション履歴は、多くのデータベース領域およびディスク領域を使用する場合があります。これは、データベースのバックアップおよび復元機能において、問題となる場合があります。クライアント アソシエーション履歴の保持期間を設定して、この潜在的な問題を管理しやすくすることができます。

Procedure

Step 1

[Administration] > [Settings] > [System Settings] > [Client and User] > [Client] の順に選択します。

Step 2

[データ保存(Data Retention)] で、必要に応じて次のパラメータを変更します。

  • [関連付けが解除されたクライアント(Dissociated Clients)]:Prime Infrastructure でデータを保持する日数を入力します。有効な範囲は 1 ~ 30 日です。

  • [クライアント セッション履歴(Client session history)]:Prime Infrastructure でデータを保持する日数を入力します。有効な範囲は 7 ~ 365 日です。

  • [維持する行数(Number of Rows To Keep)]:維持するクライアント セッション レコードの最大数を入力します。デフォルトは 8,000,000 です。

Step 3

[保存(Save)] をクリックします。


クライアント トラップ/Syslog 受信中のクライアントのポーリング

通常の環境で、Prime Infrastructure は、数分単位で定期的にクライアントをポーリングして、その間のセッション情報を特定します。また、Prime Infrastructure に、トラップや Syslog の受信直後にクライアントをポーリングするように指示することもできます。これは、新しいクライアントとそのセッションを迅速に検出するのに役立ちます。

このオプションは、Prime Infrastructure のパフォーマンスに影響を与える可能性があるため、デフォルトで無効になっています。複数のクライアントからなる高負荷ネットワークでは、クライアントがローミングとアソシエーション/ディスアソシエーションを頻繁に繰り返すピーク時には大量のトラップおよび Syslog が発生する可能性が特に高まります。この場合、トラップや Syslog を受け取るたびにクライアントをポーリングすると、不要な処理負荷が発生する可能性があります。

[クライアント トラップ/Syslog 受信中のクライアントのワイヤレス ポーリング(Wireless Polling Clients when Receiving Client Traps/Syslogs)] オプションを有効にすると、Prime Infrastructure では、以前 WLC のトラップを無効にした場合でも WLC のクライアント認証、クライアント認証解除、クライアント関連付け解除のトラップが有効になります。Prime Infrastructure によって WLC 同期操作がトリガーされ、WLC のクライアント トラップが有効になります。

Procedure

Step 1

[管理(Administration)] > [設定(Settings)] > [システム設定(System Settings)] > [クライアント(Client)] の順に選択します。

Step 2

[クライアント トラップ/syslog 受信中のクライアントのポーリング(Poll clients when client traps/syslogs received)] チェックボックスをオンにします。Prime Infrastructure は、トラップまたは Syslog を受信した直後にクライアントをポーリングして、クライアント セッションを特定します。

Step 3

[保存(Save)] をクリックします。


イベントとしてのクライアント トラップの保存

導入環境によっては、Prime Infrastructure は大量のクライアント アソシエーション トラップおよびディスアソシエーション トラップを受信する場合があります。これらのトラップをイベントとして保存すると、サーバーのパフォーマンスが低下する可能性があります。また、保存するトラップ量が多すぎて、他の有益なイベントが予想よりも早く期限切れになる可能性があります。

Prime Infrastructure がクライアント アソシエーションおよびディスアソシエーション トラップをイベントとして保存しないようにするには、次の手順を実行します。

Procedure

Step 1

[管理(Administration)] > [設定(Settings)] > [システム設定(System Settings)] > [クライアント(Client)] の順に選択します。

Step 2

[イベントとしてのクライアント アソシエーションおよびディスアソシエーション トラップの保存(Save client association and disassociation traps as events)] チェックボックスをオフにします。

Step 3

[保存(Save)] をクリックして、この設定の変更を確定します。このオプションはデフォルトでは無効になっています。


802.1x および 802.11 クライアント トラップのイベントとしての保存

デバッグ用に、[802.1x および 802.11 クライアント認証失敗トラップのイベントとしての保存(Save 802.1x and 802.11 client authentication failed traps as events)] を有効にする必要があります。

Procedure

Step 1

[管理(Administration)] > [設定(Settings)] > [システム設定(System Settings)] > [クライアント(Client)] の順に選択します。

Step 2

[802.1x および 802.11 クライアント認証失敗トラップのイベントとしての保存( Save 802.1x and 802.11 client authentication failed traps as events)] チェックボックスをオンにします。

Step 3

[保存(Save)] をクリックして、この設定の変更を確定します。


拡張クライアント トラップの有効化

拡張クライアント トラップを有効にするには、次の手順に従います。

Procedure


Step 1

[管理(Administration)] > [設定(Settings)] > [システム設定(System Settings)] > [クライアントとユーザー(Client and User)] > [クライアント(Client)] の順に選択します。

Step 2

[拡張クライアント トラップからクライアントを検出する(Discover Clients from enhanced client traps)] チェックボックスをオンにします。

Step 3

Prime Infrastructure サーバーが、Cisco WLC でクライアント トラップを受信するトラップ レシーバとして登録されていることを確認します。拡張クライアント トラップが機能するには、次のトラップ フラグがデバイスで有効になっている必要があります。

  • config trapflags client enhanced-802.11-associate enable

  • config trapflags client enhanced-802.11-deauthenticate enable

  • config trapflags client enhanced-authentication enable

  • config trapflags client enhanced-802.11-stats enable

Step 4

Prime Infrastructure 側の入力拡張クライアント トラップを記録するには、SSH から root シェルを経由してクライアント トラップのロギングを有効にします。これにより、/opt/CSCOlumos/logs 内に clientTraps.log ファイルが生成されます。

  • /opt/CSCOlumos/bin/setLogLevel.sh com.cisco.client.traps TRACE

Note

 
Prime Infrastructure からの拡張クライアント トラップは、WLC バージョン 8.0 以降でサポートされています。

保証処理のメモリ最適化

Prime Infrastructure の保証機能は、NAM などのデバイスによって Prime Infrastructure サーバーに転送される大量の NetFlow データに大きく依存します。Prime Infrastructure は NetFlow データを保存する前に常に集約するため、適切なデータによって保証機能をサポートすることはメモリインテンシブ プロセスです。

集約時に NetFlow データを保持するための作業メモリを増やすことにより、Prime Infrastructure はこのジョブをより迅速かつ効率的に行うことができます。これは、組織が保証機能のライセンスを取得し、それらを多用する場合、重要なパフォーマンス向上につながる可能性があります。

Prime Infrastructure は次の処理に関する支援機能を提供します。

  • 現在、保証関連データ処理に割り当てられているメモリ量、および完全に個別の保証機能がそのメモリ プールをどのように使用しているかを識別する。
  • 保証関連データを処理するために使用されるメモリのデフォルト プールを増やす。
  • 個々の保証機能に割り当てられるメモリのバランスを取り、メモリを最も必要としている機能に必要なメモリが割り当てられるようにする。

これらの機能を使用して得られるパフォーマンス向上の量は、利用可能なメモリと保証機能の使用法によって異なりますが、相当なものになる可能性があります。例:推奨される最小ハードウェア Prime Infrastructure に実装される Prime Infrastructure Professional が単一の 5 分の集約周期で最大 414,000 の NetFlow ホスト レコードを処理できるとします。保証メモリ最適化により、同じタイプのデータの最大処理量はサイクルごとに 800,000 レコード近くになります。

保証メモリ割り当てのバランスを取らずに保証メモリ プールを拡張することも、その逆も可能です。ただし、これら 2 つの最適化オプションをともに使用することは、保証機能を使用した場合の Prime Infrastructure のパフォーマンスを向上する最善の方法です。

保証メモリ割り当てと需要のモニタリング

Prime Infrastructure の現在の保証関連のメモリ割り当てと使用率をすぐに確認できます。

Procedure


Step 1

[サービス(Services)] > [アプリケーションの可視性と制御(Application Visibility & Control)] > [データ ソース(Data Sources)] の順に選択します。

Step 2

[保証メモリ統計情報(Assurance Memory Statistics)] テキスト リンク(ページの右上)を選択します。Prime Infrastructure に次の情報が表示されます。

  • 主要な保証機能カテゴリ(トラフィック、パフォーマンス ルーティング、アプリケーション、音声/ビデオ データ、デバイス ヘルス、Lync およびその他のデータなど)各部に対する、現在のメモリ割り当て量(メガバイト単位)。

  • 過去 24 時間の各エリアのメモリ使用割り当ての使用率。この割合は該当期間中のピーク時のメモリ使用率を表します(つまり、過去 24 時間のいずれかの時点でメモリ割り当ての 100 % が使用されている場合、表示される使用率パーセンテージは 100 % になります)。


CLI 経由の保証メモリ プールの増加

Prime Infrastructure コマンド ラインを使用して、すべてのタイプの保証関連データ処理に、より多くのメモリを割り当てることができます。ncs tune-resources assurance コマンドを使用すると、サーバーの再起動が必要になることに注意してください。再起動後、サーバーはすべての保証関連データ処理に割り当てられたメモリの合計プールを増やします。

Procedure


Step 1

Prime Infrastructure サーバーとの CLI セッションを開きます(「CLI から接続する方法」を参照)。

Step 2

次のコマンドを入力します。

PIServer/admin# ncs tune-resources assurance

Step 3

Prime Infrastructure サーバーを再起動します(「Prime Infrastructure の再起動」を参照)。


保証メモリ割り当てのロード バランシング方法

Prime Infrastructure インターフェイスを使用して、保証関連のデータ処理の各カテゴリに対する合計保証メモリ プールのバランスを自動的に調整し、メモリを最も必要とする保証機能に割り当てることができます。

Procedure


Step 1

[サービス(Services)] > [アプリケーションの可視性と制御(Application Visibility & Control)] > [データ ソース(Data Sources)] の順に選択します。

Step 2

[保証メモリ統計情報(Assurance Memory Statistics)] テキスト リンク([データ ソース(Data Sources)] ページの右上)を選択します。

Step 3

[再調整(Rebalance)] をクリックします。

Prime Infrastructure は必要に応じて、個々の機能に対する保証メモリ割り当てを変更し、あまり使用されていない機能への割り当てを減らし、過去 24 時間の使用率が 100 % または 100 % に近い機能への割り当てを増やします。


保証メモリ割り当てのリセット

Prime Infrastructure インターフェイスを使用して、保証メモリ バランス調整をキャンセルし、各保証関連機能の割り当てをデフォルト値に戻すことができます。

Procedure


Step 1

[サービス(Services)] > [アプリケーションの可視性と制御(Application Visibility & Control)] > [データ ソース(Data Sources)] の順に選択します。

Step 2

[保証メモリ統計情報(Assurance Memory Statistics)] テキスト リンク([データ ソース(Data Sources)] ページの右上)を選択します。

Step 3

[リセット(Reset)] をクリックします。


保証メモリ プールのリセット

Prime Infrastructure コマンド ラインを使用して、保証メモリ プールをデフォルトの割り当てに戻すことができます。この際は、「CLI 経由の保証メモリ プールの増加」の説明に従って ncs tune-resources assurance コマンドを使用し、作成したすべての変更を無効化します。

Procedure


Step 1

Prime Infrastructure サーバーとの CLI セッションを開きます(「CLI から接続する方法」を参照)。

Step 2

次のコマンドを入力します。

PIServer/admin# ncs tune-resources default

Step 3

Prime Infrastructure サーバーを再起動します(「Prime Infrastructure の再起動」を参照)。


データ ソースを管理する

Prime Infrastructure は、デバイス、パフォーマンス、保証データを正確に収集およびレポート作成するうえで、さまざまなソースに依存しています。これらのソースとしては、NAM などの専門モニタリング デバイスのほか、Cisco Medianet、NetFlow、Network Based Application Recognition(NBAR)、Performance Monitoring(PerfMon)、Performance Agent などの通常デバイス上で実行されるプロトコルなどもあります。

アクティブなソースから正確なデータのみが収集されるようにするには、これらのソースの管理が必要となります。[Data Sources] ページを使用すれば、現在のデータ ソースを確認し、無効になったデータ ソースを削除することができます。

ダッシュレットで使用されるデータ ソースの詳細については、「関連項目」の「高度なモニタリング」を参照してください。個々のデータ ソースのセットアップの詳細については、同じく「関連項目」の「管理者の設定タスク」のデータ ソース設定に関するセクションを参照してください。

現在のデータ ソースの表示

[データ ソース(Data Sources)] ページを使用することにより、Prime Infrastructure の現在のデータ ソースを表示できます。このページにアクセスするには、管理者権限が必要です。

Procedure


[Services] > [Application Visibility & Control] > [Data Sources] の順に選択します。Prime Infrastructure は、各デバイス データ ソースの一覧を示すサマリ ページを表示します。

  • Device Name:データ ソースの名前

  • Data Source:データ ソースの IP アドレス

  • Type:このソースが Prime Infrastructure に送信しているデータのタイプ(“Netflow” など)

  • Exporting Device:データを Prime Infrastructure にエクスポートするデバイスの IP アドレス

  • Last 5 min Flow Read Rate:過去 5 分間に Prime Infrastructure がこのソースから受け取ったデータの量

  • Last Active Time:Prime Infrastructure がこのソースから最後にデータを受け取った日付と時刻

    ページには、Cisco NAM データ コレクター ソースごとに、次の項目が一覧表示されます。
    • Name:NAM のホスト名。

    • Type:NAM が収集して Prime Infrastructure に送信するデータのタイプ(「Cisco Branch Routers Series Network Analysis Module」など)。

    • Host IP Address:NAM の IP アドレス。

    • Data Usage in System:この NAM によって転送されたデータについて、Prime Infrastructure での使用が有効化されたかどうか。

    • [最終アクティブ時刻(Last Active Time)]:Prime Infrastructure がこの NAM から最後にデータを受け取った日付と時刻


データ ソースの削除

[データ ソース(Data Sources)] ページを使用することにより、Prime Infrastructure の無効なデータ ソースを削除できます。このページにアクセスするには、管理者権限が必要です。

NetFlow データ ソースは、そこから最後にデータを受け取った日から丸 7 日が経過するまでは削除できません。この時間差により、NetFlow データ ソースが廃棄済みであることをネットワーク オペレータが確認する時間(丸 1 週間)が確保されるため、NetFlow データ(ソースに従って Prime Infrastructure が識別および集約するデータ)の整合性保護が可能になります。その期間中にソースがアクティブであり続け、かつ Prime Infrastructure にデータを送信する場合、そこからのデータは、同一ソース(新しいソースとしては識別されない)からの別のデータと共に、引き続き正しく識別および集約されます。

Procedure


Step 1

[Services] > [Application Visibility & Control] > [Data Sources] の順に選択します。

Step 2

削除する無効データ ソースの隣にあるチェックボックスをオンにします。

Step 3

[Delete] をクリックします。

Step 4

[OK] をクリックして、削除を実行します。


特別な管理タスク

Prime Infrastructure は、管理者に、次のような頻度の低いさまざまなタスクを実行するための特別なアクセス権を提供しています。

  • SSH コマンド ライン インターフェイス(CLI)セッション経由のサーバーへの接続。
  • サーバーのハードウェア セットアップとリソース割り当ての変更。
  • Prime Infrastructure サービスの開始、停止、およびステータス チェック。
  • CLI 経由でのみアクセス可能な Prime Infrastructure プロセスの実行。
  • 特別なタスクを行うユーザー ID のパスワードの変更などのアクセス権限の管理。
  • Prime Infrastructure の削除またはリセット。

CLI から接続する方法

管理者は、コマンド ライン インターフェイス(CLI)経由で Prime Infrastructure サーバーに接続できます。CLI アクセスは、Prime Infrastructure CLI 経由でのみアクセス可能なコマンドとプロセスを実行しなければならない場合に必要です。これらには、サーバーの起動および停止、ステータスの確認などを行うコマンドが含まれます。

Note


SSH レガシー暗号を無効にすると、レガシー SSH クライアントを利用する Prime Infrastructure との関連付けに影響する可能性があります。


Before you begin

手順を開始する前に、次の点を確認してください。

  • そのサーバーまたはアプライアンスへの CLI アクセス権を持っている管理ユーザーのユーザー ID とパスワードがわかっていること。明示的に禁止されていない限り、すべての管理ユーザーには CLI アクセス権が与えられます。
  • Prime Infrastructure サーバーの IP アドレスまたはホスト名がわかっていること。

Procedure


Step 1

SSH クライアントを起動し、ローカル マシンのコマンド ラインから SSH セッションを開始するか、Prime Infrastructure の物理アプライアンスあるいは仮想アプライアンス上で専用コンソールの接続をします。

Step 2

該当する方法でログインします。GUI クラアントを使用している場は:CLI アクセス権を持つアクティブな管理者の ID と Prime Infrastructure サーバーの IP アドレスまたはホスト名を入力します。その後で、接続を開始します。コマンドライン クライアントまたはセッションを使用している場合:[localhost]# ssh username@IPHost のようなコマンドを使用してログインします。username はサーバーへの CLI アクセス権を持つ Prime Infrastructure 管理者のユーザー ID で、IPHost は、Prime Infrastructure サーバーまたはアプライアンスの IP アドレスかホスト名です。コンソールを使用している場合:管理者ユーザー名を入力するためのプロンプトが表示されます。ユーザー名を入力します。

その後、Prime Infrastructure から、入力された管理者 ID のパスワードの入力が要求されます。

Step 3

管理 ID パスワードを入力します。Prime Infrastructure に PIServer/admin# のようなコマンド プロンプトが表示されます。

Step 4

入力する必要があるコマンドによって、「configure terminal」モードに入ることが必須である場合、プロンプトで次のコマンドを入力します。

PIServer/admin# configure terminal

プロンプトが PIServer/admin# から PIServer/admin/conf# に変わります。


Prime Infrastructure の起動

以下の手順で Prime Infrastructure を起動します。

Procedure


Step 1

Prime Infrastructure サーバーとの CLI セッションを開きます(「CLI から接続する方法」を参照)。

Step 2

次のコマンドを入力して、Prime Infrastructure サーバーまたはアプライアンスを起動します。

PIServer/admin# ncs start


Prime Infrastructure サーバーのステータスの確認

すべての Prime Infrastructure サーバーまたはアプライアンス プロセスのステータスはサーバーを停止せずにいつでも確認できます。テクニカル サポート担当者が、Prime Infrastructure に関する問題をトラブルシューティングするときにこのタスクの実行を要請する場合があります。

Admin Dashboard 上のダッシュレットを使用して、サーバーの現在のヘルスをチェックすることもできます(「Prime Infrastructure ヘルスのモニタリング」を参照)。

ncs ha status コマンドを使用して、サーバーで有効になっているハイ アベイラビリティ オプションのステータスを確認できます(「ハイ アベイラビリティ ステータスの確認」を参照)。

Procedure


Step 1

Prime Infrastructure サーバーとの CLI セッションを開きます(「CLI 経由の接続」を参照)。

Step 2

次のコマンドを入力して、Prime Infrastructure のプロセスとサービスの現在のステータスを表示します。

PIServer/admin# ncs status

詳細については、「ハイ アベイラビリティ ステータスの確認」を参照してください。


Prime Infrastructure のバージョンとパッチ ステータスの確認

Prime Infrastructure サーバーのバージョンと適用されているパッチは、サーバーを停止せずにいつでも確認できます。通常この確認は、サーバー ソフトウェアをアップグレードまたはパッチ適用するときに必要になります。

Procedure


Step 1

Prime Infrastructure サーバーとの CLI セッションを開きます(「CLI から接続する方法」を参照)。

Step 2

次のコマンドを入力して、Prime Infrastructure のプロセスとサービスの現在のステータスを表示します。

PIServer/admin# show version


Prime Infrastructure の停止

コマンド ライン インターフェイスを使用して、Prime Infrastructure サーバーまたはアプライアンスをいつでも停止できます。Prime Infrastructure の停止時にログインしていたすべてのユーザーのセッションが機能を停止します。

Procedure


Step 1

Prime Infrastructure サーバーとの CLI セッションを開きます(「CLI 経由の接続方法」を参照)。

Step 2

次のコマンドを入力して、Prime Infrastructure サーバーまたはアプライアンスを停止します。

PIServer/admin# ncs stop


CLI を使用した Prime Infrastructure の再起動

Procedure


Step 1

Prime Infrastructure サーバーとの CLI セッションを開きます(「CLI から接続する方法」を参照)。

Step 2

次のコマンドを入力して、Prime Infrastructure サーバーまたはアプライアンスを停止します。

PIServer/admin# ncs stop

Step 3

上記のコマンドが完了するまで待機します。

Step 4

次のコマンドを入力して、Prime Infrastructure サーバーまたはアプライアンスを再起動します。

PIServer/admin# ncs start


GUI を使用した Prime Infrastructure の再起動

サーバーの GUI から Prime Infrastructure サーバーを起動するには、次の手順に従います。

始める前に

GUI を使用して Prime Infrastructure サーバーを再起動するには、ルート ユーザー権限またはスーパー ユーザー権限が必要です。

手順


ステップ 1

[管理(Administration)] > [システム設定(System Settings)] > [サーバー(Server)] の順に選択します。

ステップ 2

[Prime Infrastructure の再起動(Restart Prime Infrastructure)] をクリックします。

ステップ 3

ポップアップ ウィンドウの [再起動の確認(Restart acknowledgment)] チェックボックスをオンにして、[再起動(Restart)] をクリックします。


Prime Infrastructure の削除方法

クリーンな「ゼロから」の再インストールを準備するために、Prime Infrastructure を削除する必要が生じることがあります。これは次の手順で実行できます。

この手順によって、すべてのサーバー設定およびローカル バックアップなど、サーバー上の既存のデータがすべて削除されることに注意してください。リモート バックアップを持っていない場合、またはディスク レベルのデータ リカバリ方法を使用できない場合、データを復元できません。

Procedure


Step 1

サーバーを停止します(「Prime Infrastructure の停止」を参照)。

Step 2

VMware vSphere クライアントで、Prime Infrastructure 仮想アプライアンスを右クリックします。

Step 3

仮想アプライアンスの電源を切ります。

Step 4

電源をオフにした仮想アプライアンスを右クリックし、[ディスクから削除(Delete from Disk)] オプションを選択します。


Prime Infrastructure のデフォルトへのリセット

Prime Infrastructure サーバーを出荷時の初期状態にリセットし、すべてのユーザー データとカスタマイズを削除する一方で、インストール環境自体は維持する必要が生じることがあります。これは次の手順で実行できます。

この手順により、Prime Infrastructure に付属するデフォルトの設定を除いて、サーバー ホスト上の既存のデータがすべて削除されることに注意してください。リモート バックアップを持っていない場合、またはディスク レベルのデータ リカバリ方法を使用できない場合、データを復元できません。

Procedure


Step 1

サーバーを停止します(「Prime Infrastructure の停止」を参照)。

Step 2

インストールされている Prime Infrastructure 仮想または物理アプライアンス サーバー ソフトウェアのバージョンに該当するインストール ISO イメージをダウンロードして、DVD に書き込みます(「インストール ISO イメージの取得方法」を参照)。

Step 3

仮想アプライアンスの電源を切ります。

Step 4

DVD からホストをブートすることによって、アプライアンスまたは OVA を再インストールします。


Prime Infrastructure ホスト名の変更

Prime Infrastructure では、サーバーのインストール時にホスト名の入力が求められます。さまざまな理由で、Prime Infrastructure サーバー上のホスト名と別の場所にあるホスト名との間で不一致が発生することがあります。その場合、サーバー上のホスト名を変更することによって、再インストールせずに回復できます。


Note


hostnamectl を使用してホスト名を設定すると、大文字が小文字に変更されます。Redhat 7 および CentOS 7 には、ホスト名を永続的に設定する hostnamectl が用意されていますが、ユーザーが大文字を指定しても実際のホスト名は小文字のみになります。


Procedure


Step 1

Prime Infrastructure サーバーとの CLI セッションを開きます(「CLI から接続する方法」を参照)。必ず「端末設定」モードにしてください。

Step 2

次のコマンドを入力します。

PIServer/admin(config)# hostname newHostName

ここで newHostName は、Prime Infrastructure サーバーに割り当てる新しいホスト名です。

Step 3

「Prime Infrastructure の再起動」の説明に従い、ncs stop コマンドと ncs start コマンドを使用して Prime Infrastructure サーバーを再起動します。


FTP ユーザーの有効化

ファイル転送およびソフトウェア イメージ管理用の FTP サーバーとして Prime Infrastructure を使用する場合、管理者は FTP アカウントを設定する必要があります。アカウントを有効化して、パスワードを設定するには、次の手順を実行します。

ftp-user を有効にすると、スタンドアロン サーバーまたはハイ アベイラビリティ プライマリ サーバー(設定されている場合)の /localdisk/ftp フォルダとの間でのみファイルの FTP 転送ができるようになります。ftp-user では、ディレクトリ変更(cd)およびディレクトリ一覧表示(ls)機能は使用できません。

Procedure


Step 1

Prime Infrastructure サーバーとの CLI セッションを開きます(「CLI から接続する方法」を参照)。

Step 2

次のコマンドを入力します。

PIServer/admin#ncs password ftpuser ftp-user password password

ここで、
  • ftp-user は、FTP 操作に使用するユーザー名です。

  • password は、ftp-user のログイン パスワードです。

    Note

     
    FTP のユーザー名は、ftp-user でなければなりません。

次に例を示します。

pi-system-999/admin# ncs password ftpuser root password MyPassword

Updating FTP password.

Saving FTP account password in credential store

Syncing FTP account password to database store - location-ftp-user

Syncing FTP account password to system store

Completed FTP password update

pi-system-999/admin#


root ユーザー パスワードの変更

管理ユーザーは、この特別な管理 ID に関連付けられたパスワードを変更できます。

Procedure


Step 1

Prime Infrastructure サーバーとの CLI セッションを開きます(「関連項目」の「CLI 経由の接続」を参照)。

Step 2

次のコマンドを入力します。

PIServer/admin# ncs password root password password

ここで、password は root ユーザーのログイン パスワードです。80 文字までのパスワードを入力できます。

次に例を示します。

PIServer/admin# ncs password root password #password#

pi-system-198/admin# ncs password root password #password#

Password updated for web root user

pi-system-198/admin#


CLI を使用した管理者パスワードの変更

新しい CLI コマンド「change-password」が導入されました。このユーザーを使用すると、自身のパスワードを変更できます。このコマンドは、すべてのロールで使用できます。

次の CLI ユーザーロールが適用されます。

  • Super-user(admin):初期設定時に作成されるスーパーユーザーは 1 つだけです。

  • Security-admin:スーパーユーザーの後に最も高い権限が与えられます。

  • Network-admin:ネットワーク関連の設定を実行する権限があります。

  • User:読み取り専用アクセス権の権限があります。

手順


ステップ 1

Prime Infrastructure との CLI セッションを開きます。

ステップ 2

次のコマンドを入力します。

pi-cluster-54/admin# change-password

ユーザー管理者のパスワードの変更

管理者のパスワードを変更します。

(現在)UNIX パスワード


仮想アプライアンスの管理者パスワードの回復方法

独自のハードウェアにインストールされた Prime Infrastructure 仮想マシン(別名 OVA)上で管理者パスワードを回復(つまりリセット)することができます。

Before you begin

次の条件が満たされていることを確認します。
  • Prime Infrastructure サーバーに物理的にアクセスできること。

  • ソフトウェアのバージョンに適切なインストール ISO イメージのコピー。「関連項目」の「インストール ISO イメージの取得方法」を参照してください。

  • VMware vSphere クライアントへのアクセスと、vSphere インベントリ、データストア、およびオブジェクトの各機能へのアクセス。このようなアクセスがない場合は、VMware 管理者にお問い合わせください。vSphere クライアントから直接 ESX にアクセスしないようにしてください。

Procedure


Step 1

VMware vSphere Client を起動し、ESXi ホストまたは vCenter サーバーに接続します。

Step 2

次のように、OVA 仮想マシン上のデータストアにインストール ISO イメージをアップロードします。

  1. vSphere サーバーで、[インベントリ(Inventory)] > [概要(Summary)] > [データストア(Datastores)] をクリックします。

  2. [オブジェクト(Objects)] タブで、ファイルをアップロードするデータストアを選択します。

  3. [Navigate to the datastore file browser] アイコンをクリックします。

  4. 必要に応じて、[Create a new folder] アイコンをクリックして、新しいフォルダを作成します。

  5. 作成したフォルダを選択するか、既存のフォルダを選択して、[Upload a File] アイコンをクリックします。

    [Client Integration Access Control] ダイアログ ボックスが表示されたら、[Allow] をクリックして、プラグインからオペレーティング システムにアクセスできるようにし、ファイルのアップロードに進みます。

  6. ローカル コンピュータで、ISO ファイルを検索して、そのファイルをアップロードします。

  7. データストア ファイル ブラウザを更新して、アップロードされたファイルを一覧表示します。

Step 3

ISO イメージがデータストアにアップロードされたら、次のように、それをデフォルトのブート イメージにします。

  1. VMware vSphere クライアントを使用して、導入済みの OVA を右クリックして、[電源(Power)] > [電源オフ(Power Off)] の順に選択します。

  2. [設定の編集(Edit Settings)] > [ハードウェア(Hardware)] の順に選択して、[CD/DVD ドライブ 1(CD/DVD drive 1)] を選択します。

  3. [Device Type] で、[Datastore ISO File] を選択してから、[Browse] ボタンを使用して、データストアにアップロードした ISO イメージ ファイルを選択します。

  4. [Device Status] で、[Connect at power on] を選択します。

  5. [Options] タブをクリックして、[Boot Options] を選択します。[Force BIOS Setup] で、[Next time VM boots, force entry into BIOS setup Screen] を選択します。これにより、仮想マシンを再起動すると、仮想マシンの BIOS からブートが開始されます。

  6. [OK] をクリックします。

  7. VMware vSphere クライアントで、導入済みの OVA を右クリックして、[Power] > [Power On] の順に選択します。

  8. BIOS セットアップ メニューで、デバイスのブート順序を制御するオプションを探して、[DVD/CDROM] を一番上に移動します。

Step 4

次の手順に従って、サーバー管理者パスワードをリセットします。

  1. BIOS 設定を保存して、BIOS セットアップ メニューを終了します。仮想マシンが ISO イメージからブートし、ブート オプションのリストが表示されます。

  2. キーボードとモニターを使用して OVA にアクセスしている場合は「3」を、コマンド ラインまたはコンソール経由でアクセスしている場合は「4」を入力します。vSphere クライアントに、管理者ユーザー名のリストが表示されます。

  3. パスワードをリセットする管理者ユーザー名の横に表示された番号を入力します。

  4. 新しいパスワードを入力し、2 回目の入力でそれを確認します。

  5. vSphere クライアントを使用して変更を確認する前に、必ず ISO イメージを切断します。

  6. CD アイコンをクリックし、ISO の切断イメージを選択します。

  7. Y」と入力して、変更を保存し、リブートします。

Step 5

新しい管理者パスワードを使用してログインします。


物理アプライアンスの管理者パスワードの回復方法

Prime Infrastructure の物理アプライアンス上で管理者パスワードを回復(リセット)することができます。

はじめる前に

次の条件が満たされていることを確認します。

  • Prime Infrastructure アプライアンスに物理的にアクセスできること。

  • 出荷されたアプライアンスに同梱されているアプライアンス リカバリ CD のコピー。

アプライアンス リカバリ CD を紛失した場合は、「インストール ISO イメージの取得方法」に記載されているように、ISO イメージのコピーをダウンロードして、DVD に書き込みます。その後、その DVD を使用して、アプライアンス上で管理者パスワードをリセットすることができます(詳細な手順については「仮想アプライアンスの管理者パスワードの回復方法」を参照)。

次の方法でパスワードをリセットできます。

  • コンソール:KVM コンソール(この他のコンソール オプションには、VGA コンソール、シリアル コンソール/Serial Over LAN(SOL)があります)

  • DVD マウント オプション:KVM がマッピングされた DVD(他のマウント オプションには、CIMC がマッピングされた DVD と外付けの物理 DVD があります)

詳細については、『Cisco Prime Infrastructure Hardware Installation Guide』を参照してください。

KVM コンソールを使用してパスワードを回復するには、次の手順を実行します。

Procedure


Step 1

Cisco Integrated Management Controller を起動します。

Step 2

左側のナビゲーション ペインから [サーバー(Server)] > [概要(Summary)] を選択します。

Step 3

[アクション(Actions)] で、[KVM コンソールの起動(Launch KVM Console)] を選択します。

Step 4

コンソールで、[仮想メディア(Virtual Media)] > [仮想デバイスの有効化(Activate Virtual Devices)] を選択します。

Step 5

[セッションを承認(Accept the session)] ラジオ ボタンを選択してから [適用(Apply)] をクリックします。

Step 6

コンソールで、[仮想メディア(Virtual Media)] > [CD/DVD のマッピング(Map CD/DVD)] を選択します。

Step 7

Prime Infrastructure ISO イメージの場所を参照して、[デバイスのマッピング(Map Devices)] をクリックします。

Step 8

コンソールで、[電源(Power)] > [システムのリセット(ウォーム ブート)(Reset System(warm boot))] を選択します。

Step 9

確認メッセージが表示されます。[はい(Yes)] をクリックします。

Step 10

マシンが再起動し、F6 を押してブート オプションを表示するよう要求されます。ファンクション キー F6 を押します。

画面に [ブート選択メニューを表示(Enter boot selection menu...)] が出るまでに F6 を複数回押すことが必要となる場合があります。ブート デバイス オプションが表示されるまで数分間かかります。

Step 11

DVD マウント オプションを選択します。この例では、[Cisco vKVM-Mapped vDVD1.22] を選択する必要があります。

Step 12

vSphere クライアントに、ブート オプションのリストが表示されます。「3」と入力して、[管理者パスワードの回復(キーボード/モニター)(Recover Administrator Password (Keyboard/Monitor))] ブート オプションを選択します。

Note

 
パスワードを回復するためにシリアル コンソールを使用している場合、「4」と入力して、[管理者パスワードの回復(キーボード/モニター)(Recover Administrator Password (Keyboard/Monitor))] ブート オプションを選択します。

Step 13

vSphere クライアントに、管理者ユーザー名のリストが表示されます。パスワードを回復(リセット)する管理者ユーザー名の横に表示された番号を入力し、Enter キーを押します。

Step 14

新しいパスワードを入力し、2 回目の入力でそれを確認します。

Step 15

Y」と入力して、変更を保存し、システムをリブートします。

Step 16

新しい管理者パスワードで管理 CLI にログインします。

Note

 
同じ手順に従って、VGA コンソールとシリアル コンソールを使用してパスワードを回復することができます。

Hyper-V 仮想アプライアンスでの管理者パスワードの回復方法

Prime Infrastructure Hyper-V 仮想アプライアンスで管理者パスワードを回復(リセット)できます。

はじめる前に

次の条件が満たされていることを確認します。

  • Prime Infrastructure アプライアンスに物理的にアクセスできること。
  • ソフトウェアのバージョンに適切なインストール ISO イメージのコピー。インストール ISO イメージの取得方法を参照してください。
  • Hyper-V マシンおよび Hyper-V Manager へのアクセス権限。アクセス権限がない場合は、Hyper-V 管理者に支援してもらいます。

手順


ステップ 1

Hyper-V マシンを起動し、Hyper-V マシン内で ISO イメージを使用できることを確認します。

ステップ 2

Hyper-V Manager に接続します。

  1. パスワードをリセットする仮想マシンを右クリックし、[接続(Connect)] を選択します。

    [仮想マシンの接続(Virtual Machine Connection)] ウィンドウが開きます。
  2. [メディア(Media)] > [DVD ドライブ(DVD Drive)] > [ディスクの挿入(Insert Disk)] の順に選択します。

  3. [参照(Browse)] をクリックし、ISO イメージを選択します。

  4. 次の手順に従って、仮想マシンの電源をオフにしてから仮想マシンを起動します。

    • [アクション(Action)] > [電源オフ(Turn Off)] の順に選択します。

    • [マシンの電源オフ(Turn Off Machine)] ポップアップで [電源オフ(Turn Off)] をクリックします。

    • [アクション(Action)] > [起動(Start)] の順に選択します。

ステップ 3

仮想マシンが ISO イメージからブートし、ブート オプションのリストが表示されます。

  1. 「3」(管理者パスワードを回復するためのオプション)と入力します。

  2. パスワードをリセットする管理者ユーザー名に表示された番号を入力します。

  3. 新しいパスワードを入力し、2 回目の入力でそれを確認します。

  4. 「Y」と入力して、変更を保存し、リブートします。

  5. マシンがリブートするまで待ちます。

ステップ 4

新しい管理者パスワードを使用してログインします。


インストール ISO イメージの取得方法

Prime Infrastructure のインストール ISO イメージのコピーは、管理者パスワードのリセットなどの特別なメンテナンス作業で必要です。

Prime Infrastructure の ISO イメージ ファイルの形式は、PI-APL-version-K9.iso です。version は製品のバージョン番号です。バージョン番号に製品のパッチ レベルを示す拡張番号が含まれている場合があります。例:Prime Infrastructure 3.10 の完全更新バージョンを使用している場合は、Cisco.com から PI-APL-3.10.0.0.205-1-K9.iso をダウンロードする必要があります。

ISO イメージのコピーを入手していない場合は、次の手順で Cisco.com からダウンロードできます。

Procedure


Step 1

インターネット アクセス可能なブラウザで、Cisco ソフトウェア ダウンロード ナビゲータにリンクします(「関連項目」を参照)。

Step 2

[検索(Find)] ボックスを使用して、「Cisco Prime Infrastructure」を検索します。

Step 3

結果の一覧から、使用しているソフトウェアのバージョンを選択します。

Step 4

[Prime Infrastructure ソフトウェア(Prime Infrastructure Software)] を選択して、そのソフトウェア バージョンの ISO と他のダウンロード可能イメージ ファイルのリストを表示します。

Step 5

そのページから ISO イメージをダウンロードします。

Step 6

ダウンロードが完了したら、ダウンロードしたファイルの MD5 チェックサムと Cisco.com ダウンロード ページでそのファイルに関して表示されたチェックサムが一致していることを確認します。チェックサムが一致していない場合は、ファイルが破損しているため、Cisco.com からダウンロードし直す必要があります。

Step 7

ディスク上の ISO イメージが必要な場合:DVD オーサリング ソフトウェアを使用して、ISO イメージを 2 層 DVD に書き込みます。信頼できる結果を得るために、書き込みは 1 倍速(1X)で行い、[検証(Verify)] オプションをオンにします。

詳細については、https://software.cisco.com/download/navigator.htmlおよび『Cisco Prime Infrastructure Appliance Hardware Installation Guide』[英語] を参照してください。

最新のソフトウェア アップデートで Prime Infrastructure を更新する方法

シスコでは、Prime Infrastructure ソフトウェアのアップデートを定期的に提供しています。これらのアップデートは、以下のカテゴリに分類されます。

  • 重要修正:ソフトウェアの重要な修正を提供します。これらのアップデートが利用可能になったら、ただちにこれらのすべてをダウンロードして適用することが強く推奨されます。
  • デバイス サポート:Prime Infrastructure がリリース時点でサポートしていなかったデバイスを管理するサポートを追加します。これらのアップデートは毎月発行されます。
  • アドオン:現在使用中の Prime Infrastructure バージョンを補完するための新しい機能を提供します(新しい GUI 画面や機能が含まれることもあります)。

これらのアップデートを検索する方法、およびこれらのリリース時に通知を受け取る方法に関する詳細は、「関連項目」の「インストール済みのソフトウェア アップデートと利用可能なソフトウェア アップデートの表示」を参照してください。

Prime Infrastructure が表示するアップデート通知は、[管理(Administration)] > [設定(Settings)] > [システム設定(System Settings)] > [ソフトウェア アップデート(Software Update)] で指定された通知設定に基づいています。詳細については、「ソフトウェア アップデート通知の設定」を参照してください。

これらのアップデートのインストールの詳細については、「ソフトウェア アップデートのインストール」を参照してください。

Cisco.com アカウントを使用したソフトウェア アップデート通知およびインストールの簡素化の詳細については、「Prime Infrastructure での Cisco.com アカウント クレデンシャルの使用方法」を参照してください。

インストール済みのソフトウェア アップデートと利用可能なソフトウェア アップデートの表示

Prime Infrastructure を使用して次のことができます。

  • 新しいソフトウェア アップデートが利用可能になったときに通知を受け取る。
  • 新しいソフトウェア アップデートが利用可能になったときの通知方法とタイミングを変更する。
  • それぞれのアップデートの詳細を表示する。
  • どのソフトウェア アップデートがインストール済みかを確認する。

これらの作業の実行方法について、以降の項目で説明します。

ソフトウェア アップデート通知の設定方法

正しく設定されている場合、Prime Infrastructure は新しいソフトウェア アップデートが利用可能になると自動的に通知を送信します。

Procedure

Step 1

[管理(Administration)] > [設定(Settings)] > [システム設定(System Settings)] > [アカウント設定(Account Settings)] の順に選択します。

Step 2

有効な Cisco.com ユーザー名とパスワードを入力します。

Step 3

[Save] をクリックします。

Step 4

[管理(Administration)] > [設定(Settings)] > [システム設定(System Settings)] > [一般(General)] > [ソフトウェア アップデート(Software Update)] の順に選択します。

Step 5

[Notification Settings] で、[Administration] > [Software Update] ページにアップデートを表示するカテゴリを選択します。

Step 6

[保存(Save)] をクリックします。

通知を確認するには、右上のアラーム アイコンの隣にある通知アイコンをクリックします。


ソフトウェア アップデート通知の設定

Prime Infrastructur が表示するアップデート通知は、[管理(Administration)] > [ソフトウェア アップデート(Software Update)] ページで変更できます。たとえば、Prime Infrastructur へのアップデートのインストールを一切希望しない場合、すべての通知を無効にして、Prime Infrastructur で使用可能なアップデートの通知を行わないようにすることができます。

Procedure

Step 1

[管理(Administration)] > [設定(Settings)] > [システム設定(System Settings)] > [一般(General)] > [ソフトウェア アップデート(Software Update)] の順に選択します。

Step 2

[Notification Settings] で、[Administration] > [Software Update] ページにアップデートを表示するカテゴリを選択します。

Step 3

[保存(Save)] をクリックします。


インストール済みのソフトウェア アップデートの詳細の表示

Procedure

Step 1

[管理設定(Administration settings)] > [ランセンスおよびソフトウェア アップデート(Licenses and Software Updates)] > [ソフトウェア アップデート(Software Update)] の順に選択します。

Step 2

[更新(Updates)] タブをクリックすると、インストール済みの各ソフトウェア アップデートの名前、タイプ、バージョン、ステータス、日付が表示されます。

この一覧をフィルタリングするには、[アップデート(Updates)] タブの右側にある [フィルタ(Filter)] アイコンをクリックし、表示したいインストール済みアップデートのカテゴリを選択します。

Step 3

[Files] タブをクリックすると、インストール済みの UBF ファイル、およびダウンロード済みでまだインストールされていない UBF ファイルの一覧が表示されます。

まだインストールされていないソフトウェア アップデートを削除するには、ファイルを選択して [削除(Delete)] をクリックします。


ログイン ページからのインストール済みアップデートの表示

Procedure

Step 1

Prime Infrastructure の起動またはログアウトを行います。ログイン ページが表示されます。

Step 2

[インストール済みアップデートの表示(View installed updates)] をクリックします。Prime Infrastructure は、すべてのインストール済みソフトウェア アップデートについて、名前とバージョンのポップアップ リストを表示します。

Step 3

ポップアップ リストを閉じるには、[閉じる(Close)] ボタンをクリックします。


[バージョン情報(About)] ページからのインストール済みアップデートの表示

Procedure

Step 1

任意の [Prime Infrastructure] ページの右上にある [設定(settings)] アイコンをクリックします。

Step 2

[Prime infrastructure バージョン情報(About Prime infrastructure)] をクリックします。バージョン情報ページが表示され、製品のバージョンおよびその他の詳細が一覧表示されます。

Step 3

[インストール済みアップデートの表示(View installed updates)] をクリックします。Prime Infrastructure は、すべてのインストール済みソフトウェア アップデートについて、名前とバージョンのポップアップ リストを表示します。

Step 4

ポップアップ リストを閉じるには、[閉じる(Close)] ボタンをクリックします。


ソフトウェア アップデートのインストール

Prime Infrastructure は、[管理(Administration)] > [ソフトウェア アップデート(Software Update)] を選択することによりダウンロードとインストールが可能な、重要修正、デバイス サポート、およびアドオン アップデートを定期的に提供します。接続と設定に応じて、次の方法でソフトウェア アップデートをインストールできます。

  • cisco.com からアップデートを Prime Infrastructure に直接ダウンロードします。

    この方法の場合、Prime Infrastructure サーバーが外部から Cisco.com に接続できることが必要です。詳細については、「関連項目」の「Cisco.com からのソフトウェア アップデートのインストール」を参照してください。
  • 外部接続のあるクライアントまたはサーバーにソフトウェアの更新ファイルをダウンロードし、

    それらをアップロードして Prime Infrastructure サーバーにインストールします。詳細については、「関連項目」の「ダウンロードしたソフトウェアのアップロードとインストール」を参照してください。

Cisco.com からのソフトウェア アップデートのインストール

次の手順では、ソフトウェア アップデートを Cisco.com から直接インストール方法について説明します。この手順では、Prime Infrastructure が Cisco.com に外部から接続可能であり、アップデートを Cisco.com から直接ダウンロードすることを前提としています。

Procedure

Step 1

[管理(Administration)] > [ライセンスとソフトウェア アップデート(Licenses and Software Updates)] > [ソフトウェア アップデート(Software Update)] の順に選択します。

Step 2

ページの上部にある [ダウンロード(download)] リンクをクリックして、最新のアップデートを Cisco.com から取得します。

Step 3

Cisco.com のログイン クレデンシャルを入力します。Prime Infrastructure により、使用可能なアップデートがリストされます。

Cisco.com への接続に問題があることを示すエラーが発生した場合は、[管理(Administration)] > [設定(Settings)] > [システム設定(System Settings)] > [一般(General)] > [アカウント設定(Account Settings)] > [プロキシ(Proxy)] を選択して、プロキシ設定を確認します。プロキシ設定が機能していない場合、[プロキシの有効化(Enable Proxy)] の選択を解除し、[保存(Save)] をクリックします。

Step 4

[詳細の表示(Show Details)] をクリックして、アップデートの詳細を確認します。

Step 5

インストールするアップデートの横にある [ダウンロード(Download)] をクリックします。

Step 6

更新プログラムをダウンロードしたら、[インストール(Install)] をクリックします。

Step 7

ポップアップ メッセージで [はい(Yes)] をクリックします。サーバーが自動的に再起動します。

Step 8

再起動が完了したら、[管理(Administration)] > [ライセンスとソフトウェア アップデート(Licenses and Software Updates)] > [ソフトウェア アップデート(Software Update)] を選択します。[更新(Updates)] テーブルでは更新プログラムの状態が [インストール済み(Installed)] と表示されます。


ダウンロードしたソフトウェアのアップロードとインストール

次の手順は、ソフトウェア アップデートのアップロードおよびインストールの方法を示しています。この手順は、Prime Infrastructure サーバーが外部接続を持たない場合やファイルを別のサーバーにダウンロードする場合に便利です。

Procedure

Step 1

[管理(Administration)] > [ライセンスとソフトウェア アップデート(Licenses and Software Updates)] > [ソフトウェア アップデート(Software Update)] の順に選択します。

Step 2

ページ上部の [upload] リンクをクリックします。

Step 3

[Upload Update] ウィンドウの [Cisco Download] をクリックします。すると、Cisco.com の [Download Software] ページが表示されます。

Step 4

[製品(Products)] > [クラウドおよびシステム管理(Cloud and Systems Management)] > [ルーティングおよびスイッチ管理(Routing and Switch Management)] > [ネットワーク管理ソリューション(Network Management Solutions)] > [Prime Infrastructure] を選択します。

Step 5

正しいバージョンの Prime Infrastructure を選択します。

Step 6

アップデート ソフトウェアのタイプ(「Prime Infrastructure Device Packs」など)を選択します。

Step 7

表示されたページから、目的のアップデートが含まれるファイルの隣にある [Download] をクリックします。ファイルには、UBF ファイル名の拡張子が付けられます。

Cisco.com クレデンシャルをまだ保存していない場合(「関連項目」の「Prime Infrastructure での Cisco.com アカウントクレデンシャルの保存」を参照)、アップデート ファイルをダウンロードする前に Cisco.com にログインして、シスコとのアクティブなライセンス契約に同意することを求められます。

必ず、Prime Infrastructure のバージョンと一致するソフトウェア アップデートをダウンロードしてください。

Step 8

アップデートファイルをクライアント マシンにダウンロードしたら、[Prime Infrastructure] タブに戻り、[管理(Administration)] > [ライセンスとソフトウェアアップデート(Licenses and Software Updates)] > [ソフトウェア アップデート(Software Update)] を選択します。

Step 9

[アップロード(Upload)] をクリックし、ダウンロード済みのアップデート ファイルの場所を特定して、それを選択します。

Step 10

[インストール(Install)] をクリックします。

Step 11

ポップアップ メッセージで [はい(Yes)] をクリックします。サーバーが自動的に再起動します。

Step 12

再起動が完了したら、[管理(Administration)] > [ライセンスとソフトウェア アップデート(Licenses and Software Updates)] > [ソフトウェア アップデート(Software Update)] を選択します。[更新(Updates)] テーブルでは更新プログラムの状態が [インストール済み(Installed)] と表示されます。


Prime Infrastructure での Cisco.com アカウント クレデンシャルの使用方法

Cisco.com アカウントのユーザー名とパスワードを Prime Infrastructure に保存できます。すると、ソフトウェア アップデートのダウンロードおよびインストールが簡素化され、アップデートの自動確認と通知の高速化が可能になります。

Prime Infrastructure は、一度に 1 セットの Cisco.com クレデンシャルのみを保存します。パスワードは、安全に暗号化された形式で保存されます。この保存済みのユーザー名とパスワードは、すべてのソフトウェアアップデート通知の確認に使用されます。これらは、別のユーザーが保存済みクレデンシャルを削除(「関連項目」の「Cisco.com アカウントクレデンシャルの削除」の説明参照)するか、新しい Cisco.com ユーザー名とパスワードを入力して上書きするまで有効です。

Prime Infrastructure への Cisco.com アカウント クレデンシャルの保存

Procedure

Step 1

[管理(Administration)] > [設定(Settings)] > [システム設定(System Settings)] > [アカウント設定(Account Settings)] の順に選択します。

Step 2

有効な Cisco.com ユーザー名とパスワードを入力します。

Step 3

[Save] をクリックします。


Cisco.com アカウント クレデンシャルの削除

Procedure

Step 1

[管理(Administration)] > [設定(Settings)] > [システム設定(System Settings)] > [アカウント設定(Account Settings)] の順に選択します。

Step 2

[削除(Delete)] をクリックします。

Step 3

削除を確定するには、[はい(Yes)] をクリックします。


サポート要求の設定方法

[サポート リクエストの設定(Support Request Settings)] ページで、一般的なサポートおよびテクニカル サポート情報を設定できます。

Procedure


Step 1

[Administration] > [Settings] > [System Settings] > [Support Request] の順に選択します。[サポート リクエストの設定(Support Request Settings)] ページが表示されます。

Step 2

次のパラメータを設定します。

  • 一般的なサポートの設定:

    • [Enable interactions directly from the server]:サーバからの直接的なサポート要求の対話を許可するには、このチェック ボックスをオンにします。

    • [Sender E mail Address]:サポート要求送信者のメール アドレスを入力します。

    • [Interactions via client system only]:クライアント システムを通じてのみサポート要求に関する対話を許可する場合は、このチェックボックスをオンにします。

  • テクニカル サポート プロバイダーの情報:

    • [Cisco]:テクニカル サポート プロバイダーがシスコの場合、このチェックボックスをオンにします。

    • [Default Cisco.com Username]:Cisco.com にログインするためのデフォルト ユーザ名を入力します。メール サーバ、Cisco サポート サーバ、およびフォーラム サーバへの接続をテストするには、[Test Connectivity] をクリックします。

    • [Third-Party Support Provider]:テクニカル サポート プロバイダーが Cisco.com 以外のサードパーティの場合は、このチェック ボックスをオンにします。メール アドレス、電子メールの件名の形式、サポート プロバイダーの Web サイトの URL を入力します。

Step 3

[設定の保存(Save Settings)] をクリックします。


ディスク容量の問題を管理する方法

Prime Infrastructure サーバーの物理または仮想サーバーのディスク領域が 90 パーセントに達すると、サーバーのディスク領域が少ないことを示す主要アラートがトリガーされます。

これらのアラームのしきい値超過は、Prime Infrastructure optvol および localdiskvol パーティションの使用率のみに基づいて計算されます。optvol パーティションは Prime Infrastructure のすべてのインベントリおよびネットワーク データを保存するための Oracle データベースを含むのに対して、localdiskvol はローカル アプリケーション バックアップ、WLC および MSE バックアップ、およびレポートを保存します。アラームをトリガーする設定は、Prime Infrastructure サーバーの /opt/CSCOlumos/conf/rfm/classes/com/cisco/packaging フォルダにある PackagingResources.properties ファイルで定義されます。

管理者は、主要アラートの受信後すぐに、ディスク領域の増加アクションを取ることを推奨します。これを行うために、次のいずれかの方法を組み合わせて使用できます。

  • 「Prime Infrastructure データベースの圧縮」の手順に従って、既存のデータベース領域を解放します。
  • 「リモート バックアップ リポジトリの使用」の手順に従って、リモート バックアップ リポジトリのセットアップと使用により、localdiskvol パーティションのストレージ ロードを減らします。
  • インベントリおよびネットワーク データを保持する量と保管期間を減らして、optvol パーティションのストレージ ロードを減らします。
    • 「クライアント アソシエーション履歴データの保持期間の指定」および「イベントとしてのクライアント トラップの保存」の手順に従って、クライアント アソシエーション データおよび関連イベントを保存する時間を短縮します。
    • 「レポートの保存および保持の制御」の手順に従って、レポートを保存する時間を短縮します。
    • 「カテゴリ別のデータ保持の指定」および「DNS ホスト名ルックアップの有効化」の手順に従って、ネットワーク インベントリ、パフォーマンス、その他のデータ クラスの保存期間を短縮します。
  • 「VMware vSphere クライアントを使用した VM のリソース割り当ての変更」の手順に従って、Prime Infrastructure に割り当てられた既存の仮想ディスク領域の容量を増やします。VMware ESXi 5.5 以降を使用する場合、vSphere Web クライアントを使用してディスク領域割り当てを調整します(「関連項目」の「VMware vSphere documentation」を参照)。追加の物理ディスク ストレージをインストールし、VMware 編集設定または vSphere Web クライアントを使用して、追加ストレージを Prime Infrastructure に割り当てることもできます。
  • 「バックアップと復元を使用した別の OVA への移行」および「バックアップと復元を使用した別のアプライアンスへの移行」の手順に従って、Prime Infrastructure サーバー インストール構成を、適切なディスク領域を持つサーバーに移行します。詳細については、「VMware vSphere Documentation」を参照してください。