プラグ アンド プレイ ゲートウェイのハイ アベイラビリティの設定

シスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイ HA の機能

Prime Infrastructure の以前のリリースは、次のモードのいずれかで単一のシスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイをサポートしていました。

  • プラグ アンド プレイ ゲートウェイ スタンドアロン サーバー モード
  • プラグ アンド プレイ ゲートウェイ統合サーバー モード

HA はこの両方のソリューションで使用できず、シスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイはセカンダリ Prime Infrastructure サーバーに自動的には接続されません。また、セカンダリ Prime Infrastructure サーバーに手動でリダイレクトする必要があります。

Prime Infrastructure は、現在のリリースの HA でプラグ アンド プレイ ゲートウェイをサポートしています。シスコ プラグ アンド プレイ HA 機能の目的は以下を可能にすることです。

  • セカンダリ スタンバイ プラグ アンド プレイ ゲートウェイを提供することによる、スタンドアロン サーバー プラグ アンド プレイ ゲートウェイ上の HA。
  • スタンドアロン プラグ アンド プレイ ゲートウェイと Prime Infrastructure HA 間の HA サポート。
  • Prime Infrastructure 統合プラグ アンド プレイ ゲートウェイに対する HA サポート。

シスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイ HA の前提条件

シスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイの HA 機能を使用する前に、次の手順を実行する必要があります。

  • プライマリとセカンダリの Prime Infrastructure サーバーを設定します。これらは、プラグ アンド プレイ ゲートウェイ スタンドアロン サーバーからアクセスできる必要があります。詳細については、ハイ アベイラビリティの設定 を参照してください。
  • メッセージ キュー ポート 61617 とヘルス モニター ポート 8082 に使用されるプライマリとセカンダリの Prime Infrastructure SSL サーバー証明書が、IP アドレスが異なる Prime Infrastructure HA モードのプライマリ サーバーとセカンダリ サーバーから抽出できることを確認します。詳細については、ハイ アベイラビリティのセットアップを参照してください。
  • 仮想 IP アドレス ベースの HA の場合は、プライマリ サーバとセカンダリ サーバの両方にその仮想 IP アドレスと証明書を割り当てる必要があります。詳細については、HA での仮想 IP アドレッシングの使用を参照してください。
  • HA の役割を担うサービスに応じて、Prime Infrastructure サーバー メッセージ キュー ポート 61617 のいずれかを常時アクティブにする必要があります。
  • プライマリとセカンダリのプラグ アンド プレイ ゲートウェイ仮想マシンをインストールします。OVA ファイルからの仮想マシンのインストール方法については、最新の『Cisco Prime Infrastructure Quick Start Guide』を参照してください。

Prime Infrastructure HA 用のスタンドアロン シスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイのセットアップ

HA の Cisco Prime Infrastructure サーバーは次の 2 つのモードで設定できます。

セットアップ手順に少し変更を加えることにより、両方のモードで機能するように、スタンドアロン シスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイを設定できます。

仮想 IP アドレスが割り当てられた HA の Cisco Prime Infrastructure

Prime Infrastructure は、アクティブなサーバーに応じて、プライマリ サーバーとセカンダリ サーバー上を移動する仮想 IP アドレスで設定できます。シスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイのセットアップ中に HA の Prime Infrastructure の仮想 IP アドレスを入力します。

Prime Infrastructure に統合されたプラグ アンド プレイ ゲートウェイは、同じ仮想 IP アドレスがアクティブ ノードに転送される場合に機能します。Prime Infrastructure に統合されたシスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイは、Prime Infrastructure 仮想 IP アドレスを使用するように自動的に設定されます。シスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイの設定で必要な特定の設定はありません。

IP アドレスが異なる HA の Cisco Prime Infrastructure

Prime Infrastructure は、IP アドレスが異なるプライマリ サーバーとセカンダリ サーバーで設定できます。シスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイの設定では、詳細セットアップで pnp setup advance コマンドを実行して、次の情報を入力します。

  • プライマリ IP アドレス。
  • セカンダリ サーバーを設定する場合は、プロンプトで y を入力します。
  • セカンダリ IP アドレス。

コマンドの実行方法については、『Command Reference Guide for Cisco Prime Infrastructure』を参照してください。


Note


Prime Infrastructure に統合されたシスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイは、プライマリ サーバーとセカンダリ サーバーに別々の IP アドレスが割り当てられている場合は機能しません。アクティブ ノードに基づいて、ブートストラップ設定を変更する必要があります。

シスコ スタンドアロン プラグ アンド プレイ ゲートウェイ サーバー HA のセットアップ

シスコ スタンドアロン プラグ アンド プレイ ゲートウェイは、フェールオーバー用のセカンダリ サーバで HA に設定することもできます。HA のシスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイは、必ず、アクティブ ノードの仮想 IP アドレスで設定されます。HA のスタンドアロン プラグ アンド プレイ ゲートウェイをセットアップする場合は、次の手順を実行する必要があります。

  • 2 つの到達可能なシスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイを別々の IP アドレスでインストールします。
  • プライマリ シスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイで pnp setup または pnp setup advance コマンドを実行します。詳細については、『Command Reference Guide for Cisco Prime Infrastructure』を参照してください。セットアップの終了時点で、プライマリ サーバーによって、自動的にセカンダリ シスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイが設定されます。
  • プライマリ シスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイ HA サーバーで HA を設定する場合は、プロンプトで y を入力します。

Note


HA の Prime Infrastructure を使用したスタンドアロン シスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイは、プライマリからセカンダリへの自動フェールオーバーを備えています。手動フェールオーバーは使用できません。

HA の Prime Infrastructure を使用したスタンドアロン シスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイは、セカンダリ サーバーからプライマリ サーバーに手動または自動でフェールバックするように設定できます。

pnp セットアップの一部として、シスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイの仮想 IP アドレス、仮想ホスト名、IP アドレス、およびセカンダリ サーバーのユーザー名とパスワードを入力します。セットアップ中にプロンプトが表示されたら、手動フェールバックの場合は 0 を、自動フェールバックの場合は 1 を入力します。


Note


手動フェールバックをお勧めします。フラッピング インターフェイスなどのシナリオでは、フェールオーバーとフェールバックが連続して発生するため、自動フェイルバックはお勧めしません。

シスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイのステータス

シスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイ のステータス インターフェイスは、次のステータスに関する詳細情報を提供します。

Prime Infrastructure HA ステータス:

  • セットアップ中に仮想 IP アドレスが入力された場合は、このステータスにアドレスだけが表示されます。シスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイ ステータスでは、プライマリ サーバーとセカンダリ サーバーのどちらに接続されているかは識別できません。
  • シスコ プラグ アンド プレイ HA ステータス

両方のゲートウェイが稼働している場合は、別のシスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイ プロセスのステータスとともに、シスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイがアクティブ モードで表示されます。このステータスには、表内の追加の値として、プライマリ サーバとセカンダリ サーバ間の接続ステータスも表示されます。

シスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイ サーバーのステータスをチェックするには、そのゲートウェイ サーバーにログインして、pnp status コマンドを実行します。ゲートウェイ サーバーの状態が表示されます。

コマンドの実行方法については、『Command Reference Guide for Cisco Prime Infrastructure』を参照してください。


SERVICE                        |  MODE                 |  STATUS        |  ADDITIONAL INFO
------------------------------------------------------------------------------------------
System                         |                       |  UP            |  
------------------------------------------------------------------------------------------
Event Messaging Bus            |  PLAIN TEXT           |  UP            |  pid: 6808
CNS Gateway Dispatcher         |  PLAIN TEXT           |  UP            |  pid: 7189, port: 11011
CNS Gateway                    |  PLAIN TEXT           |  UP            |  pid: 7223, port: 11013
CNS Gateway                    |  PLAIN TEXT           |  UP            |  pid: 7262, port: 11015
CNS Gateway                    |  PLAIN TEXT           |  UP            |  pid: 7306, port: 11017
CNS Gateway                    |  PLAIN TEXT           |  UP            |  pid: 7410, port: 11019
CNS Gateway                    |  PLAIN TEXT           |  UP            |  pid: 7493, port: 11021
CNS Gateway Dispatcher         |  SSL                  |  UP            |  pid: 7551, port: 11012
CNS Gateway                    |  SSL                  |  UP            |  pid: 7627, port: 11014
CNS Gateway                    |  SSL                  |  UP            |  pid: 7673, port: 11016
CNS Gateway                    |  SSL                  |  UP            |  pid: 7793, port: 11018
CNS Gateway                    |  SSL                  |  UP            |  pid: 7905, port: 11020
CNS Gateway                    |  SSL                  |  UP            |  pid: 7979, port: 11022
HTTPD                          |                       |  UP            |  
Image Web Service              |  SSL                  |  UP            |  
Config Web Service             |  SSL                  |  UP            |  
Resource Web Service           |  SSL                  |  UP            |  
Image Web Service              |  PLAIN TEXT           |  UP            |  
Config Web Service             |  PLAIN TEXT           |  UP            |  
Resource Web Service           |  PLAIN TEXT           |  UP            |  
Prime Infrastructure Broker    |  SSL                  |  UP            |  Connection: 1, Connection Detail: ::ffff:10.104.105.170:61617
bgl-dt-pnp-ha-216/admin# 
SERVICE                        |  MODE                 |  STATUS        |  ADDITIONAL INFO
------------------------------------------------------------------------------------------
System                         |                       |  UP            |
------------------------------------------------------------------------------------------
Event Messaging Bus            |  PLAIN TEXT           |  UP            |  pid: 6426
CNS Gateway Dispatcher         |  PLAIN TEXT           |  UP            |  pid: 7107, port: 11011
CNS Gateway                    |  PLAIN TEXT           |  UP            |  pid: 7141, port: 11013
CNS Gateway                    |  PLAIN TEXT           |  UP            |  pid: 7180, port: 11015
CNS Gateway                    |  PLAIN TEXT           |  UP            |  pid: 7224, port: 11017
CNS Gateway                    |  PLAIN TEXT           |  UP            |  pid: 7263, port: 11019
CNS Gateway                    |  PLAIN TEXT           |  UP            |  pid: 7309, port: 11021
CNS Gateway Dispatcher         |  SSL                  |  UP            |  pid: 7381, port: 11012
CNS Gateway                    |  SSL                  |  UP            |  pid: 7537, port: 11014
CNS Gateway                    |  SSL                  |  UP            |  pid: 7581, port: 11016
CNS Gateway                    |  SSL                  |  UP            |  pid: 7685, port: 11018
CNS Gateway                    |  SSL                  |  UP            |  pid: 7855, port: 11020
CNS Gateway                    |  SSL                  |  UP            |  pid: 7902, port: 11022
HTTPD                          |                       |  UP            |
Image Web Service              |  SSL                  |  UP            |
Config Web Service             |  SSL                  |  UP            |
Resource Web Service           |  SSL                  |  UP            |
Image Web Service              |  PLAIN TEXT           |  UP            |
Config Web Service             |  PLAIN TEXT           |  UP            |
Resource Web Service           |  PLAIN TEXT           |  UP            |
Prime Infrastructure Broker    |  SSL                  |  UP            |  Connection: 1, Connection Detail: ::ffff:10.104.105.170:61617
PnP Gateway Monitoring         |  SSL                  |  UP            |  port: 11010
PnP Gateway HA                 |  SSL                  |  UP            |  Primary Server is in Active state
bgl-dt-pnp-ha-217/admin# 

HA のシスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイの削除

スタンドアロン シスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイ内のプライマリ IP アドレスとセカンダリ IP アドレスが異なる Prime Infrastructure の HA 設定を削除するには、pnp setup advance 詳細セットアップ コマンドを実行し、プロンプトが表示されたら n を入力します。

シスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイ HA を削除する場合は、pnp setup または pnp setup advance コマンドを実行し、プロンプトが表示されたら n を入力します。

詳細については、『Command Reference Guide for Cisco Prime Infrastructure』を参照してください。


Note


シスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイ HA を削除する場合、管理者は手動で、動的ポート割り当て cns event コマンドを変更し、HA がオフになったらセカンダリ サーバーを使用停止にする必要があります。シスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイ セカンダリ サーバーは、使用停止にされなければ、仮想 IP アドレスで動作を継続します。

シスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイ HA と Cisco Prime Infrastructure の組み合わせ

シスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイ機能は、Prime Infrastructure との HA 用のさまざまな設定を可能にします。使用可能な設定オプションに応じて、以下のようなさまざまな組み合わせがあります。

  • HA を備えていないスタンドアロン シスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイ(単一のシスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイ)
    • HA を備えていない Prime Infrastructure サーバー。
    • 仮想 IP アドレスを使用し、HA を備えた Prime Infrastructure サーバー。
    • IP アドレスが異なるプライマリ サーバーとセカンダリ サーバーを使用し、HA を備えた Prime Infrastructure サーバー。
  • 仮想 IP アドレスを使用し、HA を備えたスタンドアロン シスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイ(2 つのシスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイ)
    • HA を備えていない Prime Infrastructure サーバー。
    • 仮想 IP アドレスを使用し、HA を備えた Prime Infrastructure サーバー。
    • IP アドレスが異なるプライマリ サーバーとセカンダリ サーバーを使用し、HA を備えた Prime Infrastructure サーバー。
  • Prime Infrastructure 内の統合型シスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイ
    • HA を備えていない Prime Infrastructure サーバー。
    • 仮想 IP アドレスを使用し、HA を備えた Prime Infrastructure サーバー。

シスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイ HA の制限

シスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイ HA 機能には次の制限があります。

  • フェールオーバーとフェールバック(Prime Infrastructure とシスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイ スタンドアロン サーバー)中にシスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイで部分的に完了したプラグ アンド プレイ要求は、Prime Infrastructure サーバー上で不完全なままとなり、デバイス上で正常に設定されない可能性があります。
  • フェールオーバーとフェールバックには 5 ~ 10 分かかり、その間シスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイのプロビジョニングは行われません。cns config initial を使用してブートストラップを受信したデバイスは、引き続き、プロビジョニングのためにシスコ プラグ アンド プレイ ゲートウェイに到達できます。詳細については、『Command Reference Guide for Cisco Prime Infrastructure』を参照してください。
  • IP アドレスがアクティブ サーバーからスタンバイ サーバーに移動されてからデバイスがバックアップ サーバーに接続するまでの時間は、cns event コマンドで使用可能な再接続時間に関する設定によって異なります。
  • Prime Infrastructure 統合プラグ アンド プレイ ゲートウェイは、Prime 内の HA 設定が仮想 IP アドレスに基づいている場合に HA をサポートします。プライマリ サーバーとセカンダリ サーバーの IP アドレスが異なる Prime Infrastructure HA は、統合サーバー内のプラグ アンド プレイ ゲートウェイ HA 機能をサポートしません。
  • Prime Infrastructure 統合プラグ アンド プレイ ゲートウェイでは、すべてのゲートウェイ SSL ポート(たとえば、ポート 11012、11014 など)において SSLv3 がデフォルトで無効化されています。
  • 関連項目