バックアップと復元

バックアップと復元の概念

バックアップ タイプ:アプリケーションとアプライアンス

Prime Infrastructure は次の 2 種類のバックアップをサポートしています。

  • アプリケーション バックアップ:これには、Prime Infrastructure アプリケーション データが含まれますが、プラットフォーム データ(サーバーのホスト名や IP アドレスなどのホスト固有の設定)は含まれません。アプリケーション データのみを移動し、プラットフォーム/ホスト固有の設定は移動しない場合は、Prime Infrastructure のアップグレード時にアプリケーション バックアップを使用する必要があります。
  • アプライアンス バックアップ:すべてのアプリケーション データとプラットフォーム データ(ホスト名、IP アドレス、サブネット マスク、デフォルト ゲートウェイなどのホスト固有の設定)が含まれます。障害回復(またはプラットフォームのハードウェアまたはソフトウェア障害からの回復)の場合はアプライアンス バックアップを使用する必要があります。たとえば、ディスクまたはファイルシステムの障害から回復するには、標準の回復プロセスでは Prime Infrastructure を再インストールしてからアプライアンスのバックアップを復元し、すべてのデータとプラットフォーム固有の設定を復元します。その後、アプライアンスのバックアップに含まれていない HA の設定を手動で再構築する必要があります。


(注)  


何をアプリケーション データと見なすか、何をプラットフォーム データと見なすかの詳細については、バックアップされる情報を参照してください。


アプリケーションとアプライアンス バックアップについては、次の点に注意してください。

  • ハードウェアとソフトウェアの構成が元のホストでの構成と同じであれば、アプリケーションおよびアプライアンス バックアップは、バックアップを作成した同じホストまたは新しいホストのどちらに復元することもできます。

  • アプライアンスのバックアップは、バックアップを作成した元のサーバーと同じバージョンの Prime Infrastructure サーバー ソフトウェアを実行しているホストにのみ復元できます。

  • それ以降のバージョンの Prime Infrastructure にアップグレードする場合、アプリケーションのバックアップと復元は、アップグレード パスがサポートされている限り異なるリリース間で実行できます。

  • アプライアンスの復元コマンドを使用してアプリケーションのバックアップを復元することはできません。アプリケーションの復元コマンドを使用してアプライアンスのバックアップを復元することもできません。

次のベスト プラクティスを推奨します。

  • Prime Infrastructure評価中の場合、ローカル リポジトリへのデフォルトの自動アプリケーション バックアップを使用します。

  • 仮想アプライアンスとして実稼働環境Prime Infrastructure を実行中の場合は、アプリケーション バックアップを定期的に実行してリモート バックアップ サーバーに保管します。アプリケーション バックアップは、サーバー ハードウェアの完全な故障を除くすべての障害に対してサーバーを復元するために使用できます。

バックアップのスケジューリング

Prime Infrastructure は自動で定期的にアプリケーション バックアップを実行します。この機能はデフォルトで有効になっていて毎日 1 つのアプリケーション バックアップ ファイルをデフォルトのローカル バックアップ リポジトリに作成します。

必要に応じてこのスケジュールを変更できます。また、随時、Web GUI から自動アプリケーション バックアップを実行できます。アプライアンス バックアップは、コマンド ラインからしか実行できません。

自動アプリケーション バックアップは、バックアップ リポジトリが Prime Infrastructure サーバーに対してローカルな場合に保存スペースの問題を引き起こす可能性があります。このことはテスト実装ではあまり問題になりませんが、実稼働環境のリモート サーバーに対する定期バックアップの代用として使用することはできません。

実稼働環境では、次のことをお勧めします。

  • バックアップ ファイルを保管するようにリモート リポジトリをセットアップする。

  • 自動定期アプリケーション バックアップを使用して、定期的にリモート リポジトリ上でバックアップを作成する。

スケジュールされたバックアップを使用している場合でも、コマンド ラインを使用してアプリケーションまたはアプライアンスのバックアップをいつでも作成できます。

(注)  


デフォルトでは、ジョブ作成のジョブ実行時間に 2 分が追加されます。


バックアップ リポジトリ

自動アプリケーション バックアップ機能は、デフォルトで、ローカル バックアップ リポジトリの /localdisk/defaultRepo にバックアップ ファイルを保存します。Web GUI を使用して新しいローカル バックアップ リポジトリを作成しておき、自動アプリケーション バックアップを設定するときにそれを選択できます。リモート リポジトリも指定できますが、まず、リポジトリのセットアップと管理の説明に従ってリポジトリを作成しておく必要があります。

コマンド ラインを使用してアプリケーションまたはアプライアンス バックアップを作成する場合、バックアップを保存するローカルまたはリモート リポジトリを指定する必要があります。実稼働環境では、通常、NFS、SFTP、または FTP でアクセスするリモート リポジトリです。NFS は通常は他のプロトコルより高速で信頼性が高いので、NFS を使用することを推奨します。

アプリケーション バックアップは、コマンド ラインと Web GUI のどちらから実行しても違いはありません。どちらの操作によっても、同じバックアップ ファイルが作成されます。

NFS を使用してバックアップの作成やリモート バックアップからのデータの復元を行う場合は、バックアップや復元の操作中、マウントされた NFS サーバーが、常にアクティブになるようにしてください。プロセスのいずれかの時点で NFS サーバーがシャット ダウンした場合、バックアップや復元の操作は、警告やエラー メッセージなしで異常終了します。

バックアップ ファイル名

Web GUI から開始されるアプリケーション バックアップ:自動または手動のいずれかで次の形式のファイル名が割り当てられます。

host-yymmdd-hhmm_VERver_BKSZsize_CPUcpus_MEMtarget_RAMram_SWAPswap_APP_CKchecksum.tar.gpg

CLI から開始されるアプリケーション バックアップでは、同じ形式が使用されますが、ファイルがサーバー名ではなくユーザーの指定したファイル名から始まる点が異なります。

filename-yymmdd-hhmm_VERver_BKSZsize_CPUcpus_MEMtarget_RAMram_SWAPswap_APP_CKchecksum.tar.gpg

CLI から開始されるアプライアンス バックアップのファイルもユーザーの指定したファイル名から始まりますが、形式は APP ではなく SYS です。

filename-yymmdd-hhmm_VERver_BKSZsize_CPUcpus_MEMtarget_RAMram_SWAPswap_SYS_CKchecksum.tar.gpg

次の表に、バックアップ ファイルで使用される変数の説明を示します。

変数

説明

host

バックアップが作成されたサーバーのホスト名(Web GUI から開始されるアプリケーション バックアップの場合)

filename コマンド ラインでユーザーが指定したファイル名(CLI から開始されるアプリケーション バックアップおよびアプライアンス バックアップの場合)

yymmdd-hhmm

バックアップが作成された日時

ver

内部バージョン

size

バックアップの合計サイズ

cpus

バックアップが作成されたサーバーの CPU の総数

target

バックアップが作成されたサーバーのシステム メモリの合計量

ram

バックアップが作成されたサーバーの RAM の合計量

swap

バックアップが作成されたサーバーのスワップ ディスクの合計サイズ

checksum

バックアップ ファイルのチェックサム

バックアップ検証プロセス

Prime Infrastructure は次の処理を行って、バックアップ ファイルを検証します。

  1. バックアップ プロセスを開始する前に、ディスク サイズ、高速リカバリ領域、制御ファイルを検証します。

  2. 復元可能であることを確認するために、作成されたバックアップ データベースを検証します。

  3. バックアップされたファイルに対して、圧縮されたアプリケーション データを検証します。

  4. TAR ファイルを検証して、ファイルが正しく完全であることを確認します。

  5. GPG ファイルを検証して、ファイルが正しいことを確認します。

バックアップ ファイルを手動で転送する場合やバックアップ ファイルの転送が完了したことを検証する場合は、ファイルの md5CheckSum とファイル サイズを参照してください。

バックアップを検査するもう 1 つのベスト プラクティスは、それを Prime Infrastructure のスタンドアロンの「test」インストール環境に復元することです。

バックアップされる情報

次の表に、バックアップ ファイルに含まれる情報に関する説明を示します。この情報は、バックアップからサーバーに復元されます。

バックアップ メカニズムによって保存されないデータに関する詳細については、バックアップされない情報を参照してください。


Note


/opt/CSCOlumos/conf/Migration.xml ファイルには、バックアップされたすべてのコンフィギュレーション ファイルとレポートが含まれています。このファイルがバックアップに含まれており、復元されます。


データ タイプ

機能

保存および復元される情報

アプリケーション データ

バックグラウンド ジョブの設定

データベース内のデータ

設定アーカイブ(デバイス コンフィギュレーション ファイル)

データベース内のデータ

構成テンプレート

  • /opt/CSCOlumos 内のファイル:

    • /conf/ootb

    • /xmp_inventory/dar/customized-feature-parts/CONFIGURATION

  • データベース内のデータ

資格情報

データベース内のデータ

デバイス インベントリ データ

データベース内のデータ

ライセンス

/opt/CSCOlumos/licenses 内のファイル

マップ(Maps)

  • /opt/CSCOlumos/domainmaps 内のファイル

  • データベース内のデータ

レポート

  • /localdisk/ftp 内のファイル:

    • /reports

    • /reportsOnDemand

  • データベース内のデータ

管理対象デバイスのソフトウェア イメージ ファイル

データベース内のデータ

システム設定

データベース内のデータ

ユーザー設定

  • /opt/CSCOlumos/conf/wap/datastore/webacs/xml/prefs 内のファイル

  • データベース内のデータ

Cisco Prime Infrastructure ユーザー、グループ、およびロール

データベース内のデータ

仮想ドメイン

データベース内のデータ

プラットフォーム データ

CLI 設定

すべての CLI 情報と設定が保持されます。これには、バックアップ リポジトリのリスト、FTP ユーザー名、CLI を使用して作成したユーザー、CLI 経由で指定した AAA 情報、その他の CLI 設定(端末タイムアウトなど)が含まれます。

資格情報

Linux OS クレデンシャル ファイル

ネットワーク設定(Network settings)

/opt/CSCOlumos/conf/rfm/classes/com/cisco/packaging/PortResources.xml 内のファイル

Linux ユーザー プリファレンス

Linux データ構造

Linux ユーザー、グループ、およびロール

Linux データ構造

バックアップされない情報

バックアップを実行する前に、次の情報を手動でメモする必要があります。これは、これらの情報がバックアップ プロセスの一部として保存されないためです。データの復元後にこれらの設定を再構成する必要があります。

  • ハイ アベイラビリティ設定

  • ローカル カスタマイズ(レポート ヒープ サイズなど)

  • パッチ履歴情報

  • 証明書

    Web 証明書を使用してサーバーを構成し、クライアント証明書を使用してクライアントを認証するようにサーバーを設定した場合は、バックアップと復元の手順を完了した後、新しいサーバーで同じ構成を再度繰り返す必要があります。

バックアップされる情報のリストについては、バックアップされる情報を参照してください。

リポジトリのセットアップと管理

Prime Infrastructure は次のリポジトリ タイプをサポートしています。

  • ローカルリポジトリ

  • リモートリポジトリ:NFS、FTP、SFTP および TFTP

これら異なるタイプのリポジトリをセットアップおよび管理する方法については、以降のトピックを参照してください。

ローカル バックアップ リポジトリの作成

Prime Infrastructure は、デフォルトのローカル バックアップ リポジトリ /localdisk/defaultRepo にバックアップ ファイルを自動的に保存します。必要に応じて、別のローカル バックアップ リポジトリを作成して、それを使用することができます。

手順


ステップ 1

[管理(Administration)] > [ダッシュボード(Dashboards)] > [ジョブ ダッシュボード(Job Dashboard)] の順に選択します。

ステップ 2

[システム ジョブ(System Jobs)] > [インフラストラクチャ(nfrastructure)] を選択します。

ステップ 3

[ジョブ(Jobs)] 一覧で、[サーバーのバックアップ(Server Backup)] チェックボックスをオンにします。

ステップ 4

[編集(Edit)](鉛筆アイコン)をクリックして、[ジョブ プロパティの編集(Edit Job Properties)] ダイアログボックスを開きます。

ステップ 5

[ジョブ プロパティの編集(Edit Job properties)] ダイアログボックスを使用して、新しいローカル リポジトリを作成します。

  1. [作成(Create)] をクリックします。[バックアップ リポジトリの作成(Create Backup Repository)] ダイアログボックスが開きます。

  2. 作成するローカル リポジトリの名前を入力します。

  3. バックアップをパスワードで保護する場合は、パスワードを入力します。

    (注)  

     

    バックアップを復元するには、パスワードを覚えておく必要があることに注意してください。

  4. FTP リポジトリの場合は、[FTP] チェックボックスをオンにし、場所とクレデンシャルを入力します。

  5. [送信(Submit)] をクリックします。新しいリポジトリが、[ジョブ プロパティの編集(Edit Job properties)] ダイアログボックスの [バックアップ リポジトリ(Backup Repository)] ドロップダウン リストに追加されます。

ステップ 6

[保存(Save)] をクリックします。

ステップ 7

今後の自動アプリケーション バックアップにリポジトリを使用する場合は、自動バックアップ用のバックアップ リポジトリの指定の説明に従ってそれを指定します。


リモート バックアップ リポジトリの使用

実稼働環境では、ネットワーク管理データがハードウェアやサイトの障害から保護されるように、バックアップにリモート リポジトリを使用することをお勧めします。ほとんどの場合、これは次のことを行う必要があることを意味します。

  1. Prime Infrastructure バックアップ ファイルを保持するための 1 つ以上のリモート リポジトリを作成します。組織でまだリモート バックアップ サーバーを使用していない場合は、独自にセットアップする必要があります。

  2. 自動アプリケーション バックアップの保存先としてリモート リポジトリを指定します。

  3. 必要な場合、自動アプリケーション バックアップの間隔とその実行時刻を指定します。リモート リポジトリに保存された自動アプリケーション バックアップをモニターして、手動でアーカイブする必要があります([保持する最大バックアップ数(Max backups to keep)] の設定はリモート リポジトリには適用されないため)。

  4. CLI バックアップ コマンドを使用してアプリケーションまたはアプライアンス バックアップを実行する場合は、バックアップ先としてリモート リポジトリを指定します。


(注)  


Prime Infrastructure は、リモートバックアップ用に Linux ベースの外部サーバーのみをサポートします。


リモートアクセスを計画しているリソースと同様に、セットアップ時に正しいサーバー IP アドレスとログインクレデンシャルを指定することが、リモート バックアップ リポジトリと Prime Infrastructure の使用を成功させる秘訣です。

リモート NFS バックアップ リポジトリの使用

これらのトピックでは、リモート NFS バックアップ リポジトリを使用する方法について説明します。

NFS バックアップ設定をセットアップする前に
  • バックアップをステージングして保存する NFS サーバーの IP アドレスを知っていること。ステージング フォルダと保存フォルダは、同じ NFS サーバーに配置することも、別々の NFS サーバーに配置することもできます。ステージングと保存を別々の NFS サーバー上で計画している場合は、両方のサーバーの IP アドレスが必要です。

  • NFS サーバー上のステージング フォルダと保存フォルダのパス名を知っていること。同じ NFS サーバ上でステージングおよび保存することを選択した場合は、ステージング フォルダと保存フォルダを違う名前にする必要があります

リモート NFS サーバー上でバックアップリポジトリを作成し、それらのリポジトリを使用するように Cisco Prime Infrastructure サーバーを設定できます。バックアップをホストする NFS サーバーは、次の要件を満たしていれば、ネットワーク上のどこにでもセットアップできます。

UI の [Backup Repository] ドロップダウンリストに NFS サーバーの詳細を表示するには、CLI を使用して NFS サーバーを設定する必要があります。NFS サーバーは、CLI を使用してのみ設定できます。

手順の概要

  1. Cisco Prime Infrastructure サーバーとの CLI セッションを開きます(CLI から接続する方法 を参照)。
  2. コンフィギュレーション モードを開始します。
  3. リモート NFS サーバーへのシンボリックリンクを設定します。
  4. シンボリック リンクの作成を確認します。
  5. コマンド ラインからバックアップを実行する場合は、新しいリポジトリを backup コマンド内にリポジトリ名として指定します。次に例を示します。

手順の詳細


ステップ 1

Cisco Prime Infrastructure サーバーとの CLI セッションを開きます(CLI から接続する方法 を参照)。

ステップ 2

コンフィギュレーション モードを開始します。

PIServer/admin# configure terminal

ステップ 3

リモート NFS サーバーへのシンボリックリンクを設定します。

pi-system-116/admin# conf t

pi-system-116/admin(config)# backup-staging-url nfs:// RemoteServerIP:/mnt/stagingfolder

pi-system-116/admin(config)# repository repositoryName

pi-system-116/admin(config-Repository)# url nfs:// RemoteServerIP:/mnt/sharefolder

pi-system-116/admin(config-Repository)# user userName password plain userPassword

pi-system-116/admin(config-Repository)# end

  • RepositoryName は、リポジトリの名前です(MyRepo や PrimeInfrastructure など)。

  • RemoteServerIP は、ステージングバックアップおよび共有バックアップフォルダをホストする NFS サーバーの IP アドレスです。上の例は、共有フォルダへの絶対パスを指定していることに注意してください。

共有フォルダへの相対パスを指定するには、URL で 1 本のスラッシュだけを使用します。例:nfs://RemoteServerIP/sharedfolder

  • Stagingfolder は、NFS サーバー上のステージング バックアップ フォルダの名前です。このフォルダには、後でファイルを tar するための初期データが一時的に転送されます。

  • Sharedfolder は、バックアップが保存される NFS サーバー上の共有バックアップフォルダの名前です。

  • UserName は、NFS サーバー上のリポジトリへの書き込み権限を持っているユーザーの名前です。

  • UserPassword は、そのユーザーの対応するパスワードです。

ステップ 4

シンボリック リンクの作成を確認します。

PIServer/admin# show repository repositoryName

ステップ 5

コマンド ラインからバックアップを実行する場合は、新しいリポジトリを backup コマンド内にリポジトリ名として指定します。次に例を示します。

PIServer/admin# backup MyBackupFileName repository MyRepo application NCS

バックアップを自動的に実行する場合は、作成したリポジトリ名を Prime Infrastructure の Web インターフェイスでリポジトリ名として選択します。


リモート SFTP バックアップリポジトリの使用方法

リモート SFTP サーバー上でバックアップリポジトリを作成し、それを使用するように Prime Infrastructure サーバーを設定できます。

バックアップをホストする SFTP サーバーは、次の要件を満たしていれば、ネットワーク上のどこにでもセットアップできます。

  • Prime Infrastructure サーバーからアクセスできる IP アドレスがある。

  • ユーザーが SFTP サーバー ディスクへの書き込みアクセス権を持っている。

  • バックアップが保存されるローカル共有フォルダが存在する。

これらの要件以外に、SFTP バックアップ サーバー上で必要な設定はありません。

リモート NFS リポジトリを使用することを推奨します。

SFTP サーバの詳細が UI の [Backup Repository] ドロップ ダウン リストに表示されるように、CLI を使用して SFTP サーバを設定する必要があります。SFTP サーバーは、CLI を使用してのみ設定できます。


(注)  


OpenSSH バージョン 9 以降を使用するリモート SFTP サーバー、または暗号化操作を OpenSSL 3 以降の互換バージョンに依存する OpenSSH サーバーは、Prime Backup では現在サポートされていません。


手順


ステップ 1

Prime Infrastructure サーバーとの CLI セッションを開きます(CLI から接続する方法を参照)。

ステップ 2

コンフィギュレーション モードを開始します。

PIServer/admin# configure terminal

ステップ 3

リモート SFTP サーバーへのシンボリック リンクを設定します。

PIServer/admin(config)# repository repositoryName

PIServer/admin(config-Repository)# url sftp://RemoteServerIP//sharedfolder

PIServer/admin(config-Repository)# user userName password plain userPassword

PIServer/admin(config-Repository)# exit

PIServer/admin(config)# exit

ここで、

  • repositoryName は、リポジトリの名前です(たとえば、MyRepo や PrimeInfrastructure など)。

  • RemoteServerIP は、共有バックアップ フォルダをホストする SFTP サーバーの IP アドレスです。上の例は、共有フォルダへの絶対パスを指定していることに注意してください。共有フォルダへの相対パスを指定するには、URL で 1 本のスラッシュだけを使用します。例:url sftp://RemoteServerIP//sharedfolder

  • sharedfolder は、SFTP サーバー上の共有バックアップ フォルダの名前です。

  • userName は、SFTP サーバー上のリポジトリへの書き込み権限を持っているユーザーの名前です。

  • userPassword は、そのユーザーの対応するパスワードです。

ステップ 4

シンボリック リンクの作成を確認します。

PIServer/admin# s how repository repositoryName

ステップ 5

コマンド ラインからバックアップを実行する場合は、新しいリポジトリを backup コマンド内にリポジトリ名として指定します。次に例を示します。

PIServer/admin# backup MyBackupFileName repository MyRepo application NCS

バックアップを自動的に実行する場合は、作成したリポジトリ名を Prime Infrastructure の Web インターフェイスでリポジトリ名として選択します。


リモート FTP バックアップリポジトリの使用方法

リモート FTP サーバー上でバックアップリポジトリを作成し、それを使用するように Prime Infrastructure サーバーを設定できます。

バックアップをホストする SFTP サーバーは、FTP サーバーが次の要件を満たしていれば、ネットワーク上のどこにでもセットアップできます。

  • Prime Infrastructure サーバーからアクセスできる IP アドレスがある。

  • ユーザー(FTP ユーザー)が FTP サーバー ディスクへの書き込みアクセス権を持っている。

  • Prime Infrastructure サーバー上で指定されたリポジトリ名と一致するローカル サブディレクトリが存在する。

  • パスワードが 15 文字以下である。

これらの要件以外に、FTP バックアップ サーバー上で必要な設定はありません。

リモート NFS リポジトリを使用することを推奨します。

手順


ステップ 1

Prime Infrastructure サーバーとの CLI セッションを開きます(CLI から接続する方法を参照)。

ステップ 2

コンフィギュレーション モードを開始します。

PIServer/admin# configure terminal

ステップ 3

リモート FTP サーバーへのシンボリック リンクを設定します。

PIServer/admin(config)# repository repositoryName

PIServer/admin(config-Repository)# url ftp://RemoteServerIP/sharedfolder

PIServer/admin(config-Repository)# user userName password plain userPassword

PIServer/admin(config-Repository)# exit

PIServer/admin(config)# exit

ここで、

  • repositoryName は、リポジトリの名前です(たとえば、MyRepo や PrimeInfrastructure など)。

  • RemoteServerIP は、共有バックアップ フォルダをホストする FTP サーバーの IP アドレスです。

  • sharedfolder は、FTP サーバー上の共有バックアップ フォルダの名前です。

  • userName は、FTP サーバー上のリポジトリへの書き込み権限を持っているユーザーの名前です。

  • userPassword は、そのユーザーの対応するパスワードです。このパスワードは 15 文字以下にする必要があります。

ステップ 4

シンボリック リンクの作成を確認します。

PIServer/admin# s how repository repositoryName

ステップ 5

コマンドラインからバックアップを実行する場合は、新しい FTP リポジトリを backup コマンド内にリポジトリ名として指定します。次に例を示します。

PIServer/admin# backup MyBackupFileName repository MyRepo application NCS

バックアップを自動的に実行する場合は、作成したリポジトリ名を Prime Infrastructure の Web インターフェイスでリポジトリ名として選択します。


ローカル バックアップ リポジトリの削除

ローカル バックアップ リポジトリを削除するには、以下の手順に従います。この手順に従うことにより、管理インターフェイスで確実に更新済みの情報が使用されるようになります。

Procedure


Step 1

Prime Infrastructure CLI 管理ユーザーとしてサーバーにログインします(Prime Infrastructure サーバーとの SSH セッションの確立を参照)。

Step 2

ローカル アプリケーション バックアップ リポジトリを一覧表示し、削除するリポジトリを特定します。

show running-config | begin repository

Step 3

コンフィギュレーション モードを開始して、リポジトリを削除します。

configure terminal
(config)# no repository repositoryName

Step 4

ステップ 2 を繰り返して、リポジトリが削除されたことを確認します。


自動アプリケーション バックアップのセットアップ

インストール後、自動アプリケーション バックアップはデフォルトで有効になっています。スケジュールをカスタマイズしたり、別のバックアップ リポジトリを指定したり、あるいは保存されるバックアップの数を調整したりできます。

どのデータがバックアップ メカニズムによって保存されるかを確認する(およびバックアップされないデータを手動で保存する必要があるかどうかを確認する)には、以下のトピックを参照してください。

自動アプリケーション バックアップのスケジューリング

自動アプリケーション バックアップはデフォルトで有効になっていますが、これらのバックアップを実行する日付および間隔を調整できます。バックアップの実行は、リソースを消費するため、Prime Infrastructure サーバーのパフォーマンスに影響します。トラフィックがピークの時間帯に自動バックアップが発生するスケジューリングは避けてください。

自動バックアップ アプリケーションが失敗すると、Prime Infrastructure からバックアップ失敗アラームが(メジャーなシビラティ(重大度)で)発生します。これらのアラームは他のアラームと同様に表示できます。


(注)  


自動アプリケーション バックアップに失敗すると、それ以降、ログインしようとするたびにポップアップ メッセージが表示されます。このメッセージは、該当のアラームに対する確認応答をするまで、表示され続けます。


手順


ステップ 1

[管理(Administration)] > [ダッシュボード(Dashboards)] > [ジョブ ダッシュボード(Job Dashboard)] の順に選択します。

ステップ 2

[システム ジョブ(System Jobs)] > [インフラストラクチャ(nfrastructure)] を選択します。

ステップ 3

[ジョブ(Jobs)] リストで、[サーバーのバックアップ(Server Backup)] チェックボックスをオンにして、[スケジュールの編集(Edit Schedule)] をクリックします。[スケジュール(Schedule)] ダイアログボックスが開きます。

ステップ 4

[スケジュール(Schedule)] ダイアログボックスで、開始日、繰り返し間隔、およびオプションの終了時間を選択します。

ステップ 5

[送信(Submit)] をクリックします。これらの設定が、今後の自動アプリケーション バックアップに使用されます。


自動バックアップ用のバックアップ リポジトリの指定

Prime Infrastructure インターフェイスを使用して、自動アプリケーション バックアップ用の別のバックアップ リポジトリを指定できます。バックアップ リポジトリは、ローカルまたはリモートにすることができます。このインターフェイスを使用すれば、まだ存在しない新しいローカル バックアップ リポジトリを作成することもできます。

Before you begin

自動バックアップ用のリモート リポジトリを使用するには、最初にリポジトリを作成する必要があります。ローカル リポジトリのみが、この手順を使用して作成できます。リポジトリのセットアップと管理を参照してください。

Procedure


Step 1

[管理(Administration)] > [ダッシュボード(Dashboards)] > [ジョブ ダッシュボード(Job Dashboard)] の順に選択します。

Step 2

[システム ジョブ(System Jobs)] > [インフラストラクチャ(nfrastructure)] を選択します。

Step 3

[ジョブ(Jobs)] のリストで、[サーバーのバックアップ(Server Backup)] チェックボックスをオンにします。

Step 4

[編集(Edit)](鉛筆アイコン)をクリックします。[ジョブ プロパティの編集(Edit Job Properties)] ダイアログボックスが開きます。

Step 5

[バックアップ リポジトリ(Backup Repository)] ドロップダウン リストからリポジトリを選択し、[保存(Save)] をクリックします。Prime Infrastructure は、次の自動アプリケーション バックアップを実行するときに新しいリポジトリを使用します。


保存する自動アプリケーション バックアップ数の変更

ローカル リポジトリに保存する自動アプリケーション バックアップの数を調整するには、この手順に従います。バックアップの数がこの手順で指定する数を超えると、Prime Infrastructure は最も古いバックアップをリポジトリから削除します。

自動アプリケーション バックアップにリモート リポジトリが使用されている場合は、[保持する最大 UI バックアップ数(Max UI backups to keep)] 設定が適用されません。独自の方法を使用して、リモート リポジトリ上の古いバックアップをモニターし、アーカイブまたは削除する必要があります。

手順


ステップ 1

[管理(Administration)] > [ダッシュボード(Dashboards)] > [ジョブ ダッシュボード(Job Dashboard)] の順に選択します。

ステップ 2

[システム ジョブ(System Jobs)] > [インフラストラクチャ(nfrastructure)] を選択します。

ステップ 3

[ジョブ(Jobs)] 一覧で、[サーバーのバックアップ(Server Backup)] チェックボックスをオンにします。

ステップ 4

[編集(Edit)](鉛筆アイコン)をクリックして、[ジョブ プロパティの編集(Edit Job Properties)] ダイアログボックスを開きます。

ステップ 5

[保持する最大 UI バックアップ数(Max UI backups to keep)] フィールドに値を入力してから、[保存(Save)] をクリックします。Prime Infrastructure は、この設定を次のバックアップから適用します。


手動バックアップの実行

この項のトピックでは、手動アプリケーション バックアップまたは手動アプライアンス バックアップを実行する方法について説明します。

どのデータがバックアップ メカニズムによって保存されるかを確認する(およびバックアップされないデータを手動で保存する必要があるかどうかを確認する)には、以下のトピックを参照してください。

CLI を使用した即時アプライアンス バックアップの実行

手順


ステップ 1

Prime Infrastructure サーバーとの CLI セッションを開きます(CLI から接続する方法を参照)。

ステップ 2

アプライアンス バックアップのリストを表示します。

PIServer/(admin)#show repository repositoryName

ここで、repositoryName は、アプライアンス バックアップを保存するリポジトリです。

ステップ 3

アプライアンスをバックアップします。

PIServer/(admin)#backup filename repository repositoryName 

filename は、アプライアンス バックアップ ファイルに指定する名前です(例:myBackup)。ファイル名の長さは 26 文字です。その他の情報はファイル名に自動的に付加されます。次を参照: バックアップ ファイル名


Web GUI を使用した即時アプリケーション バックアップの実行

Web GUI を使用して即時アプリケーション バックアップをトリガーするには、次の手順に従います。

Procedure

Step 1

[管理(Administration)] > [ダッシュボード(Dashboards)] > [ジョブ ダッシュボード(Job Dashboard)] の順に選択します。

Step 2

[システム ジョブ(System Jobs)] > [インフラストラクチャ(nfrastructure)] を選択します。

Step 3

[ジョブ(Jobs)] リストで [サーバーのバックアップ(Server Backup)] チェックボックスをオンにし、[実行(Run)] をクリックします。

Step 4

バックアップ ステータスを確認するには、テーブル上部までスクロールし、新しいジョブを見つけ、そのステータスと結果を確認します。


CLI を使用した即時アプリケーション バックアップの実行

CLI を使用して即時アプリケーション バックアップをトリガーするには、次の手順に従います。

Procedure

Step 1

Prime Infrastructure CLI admin ユーザーとしてサーバーにログインします(Prime Infrastructure サーバーとの SSH セッションの確立を参照)。

Step 2

バックアップのリストを表示します。ここで repositoryName はバックアップ リポジトリの名前です。

show repository repositoryName

Step 3

リモート バックアップを開始します。

backup filename repository repositoryName application NCS

パスワードを入力するように求められます。バックアップをパスワードで保護する場合はパスワードを入力し、Enter を押します。バックアップを復元するパスワードを忘れないようにしてください。

ここで、filename は、アプリケーション バックアップ ファイルに付ける名前です(myBackup など)。ファイル名の長さは 26 文字です。その他の情報はファイル名に自動的に付加されます。バックアップ ファイル名を参照。


手動アプライアンス バックアップの実行

リモート リポジトリへのアプライアンスのバックアップを実行するには、次の手順に従います。

Procedure


Step 1

リモート ホストが使用可能であることを確認します。

Step 2

admin として Prime Infrastructure サーバーにログインします(Prime Infrastructure サーバーとの SSH セッションの確立を参照)。

Step 3

リモート バックアップを開始します。

(admin)# backup filename repository repositoryName

Step 4

バックアップ転送が完了していることを確認するため、md5CheckSum とファイル サイズを確認します。


Prime Infrastructure データの復元

復元操作はすべて、CLI を使用して実行します。バックアップが実行されたホスト(ローカル ホスト)またはリモート ホストにデータを復元できます。バックアップは全体の復元のみが可能です(バックアップの一部のみを復元することはできません)。

詳細については、次のトピックを参照してください。


Note


PuTTY や SSH などのクライアントから復元プロセスを起動した場合に、復元処理中にネットワークの問題や障害が発生すると、復元が完了してもサーバーが起動しないことがあります。ネットワークの問題または障害を回避するには、以下の復元を実行することをお勧めします。

  • 第 2 世代アプライアンス:KVM コンソールから

  • ESXi 仮想マシン:VM コンソールから

  • Hyper-V 仮想マシン:Hyper-V 仮想マシン接続コンソールから


アプリケーション バックアップの復元


Note


アプライアンスのバックアップを復元するには、「アプライアンス バックアップの復元」の手順に従います。

アプリケーション バックアップを復元する場合、バックアップしたマシンと同等以上のハードウェア構成のマシンに復元します。そうしないと復元は失敗します。

Before you begin

高可用性を使用している場合、データを復元する前に「 復元中の HA の削除」のガイドラインを参照してください。

Procedure


Step 1

Prime Infrastructure CLI admin ユーザーとしてサーバーにログインします(Prime Infrastructure サーバーとの SSH セッションの確立を参照)。

Step 2

以前の復元の試行に失敗した場合、データベースが破損している可能性があります。次のコマンドを実行して、データベースを再作成します。

ncs run reset db

Step 3

保存済みのアプリケーション バックアップを一覧し、復元するバックアップを特定します。repositoryName は、バックアップ ファイルを格納しているリポジトリです。

show repository repositoryName

Step 4

vmWare vSphere クライアント(OVA)または Cisco IMC サーバー(ベア メタル)からデータを復元します。

restore backupFileName repository repositoryName application NCS

Note

 

パスワードを入力するように求められます。バックアップがパスワードで保護されている場合はパスワードを入力し、そうでない場合は Enter を押します。

Step 5

Cisco Smart Licensing を使用している場合は、Cisco.com で Cisco Smart Software Manager(CSSM)に Prime Infrastructure を再登録します。Cisco Smart Software Manager への Prime Infrastructure の登録を参照してください。


アプライアンス バックアップの復元


Note


アプリケーション バックアップを復元するには、アプリケーション バックアップの復元 の手順を使用します。

アプライアンス バックアップを復元する場合は、次の項目を変更することが推奨されます。

  • 復元したサーバーの IP アドレス(復元したホストが古いホストと同じサブネット上に存在し、古いホストがまだアクティブのままである場合)。

  • 復元したサーバーの IP アドレス、サブネット マスク、およびデフォルト ゲートウェイ(復元したホストが古いホストとは別のサブネット上に存在する場合)。

Before you begin

ハイ アベイラビリティを使用している場合は、データを復元する前に 復元中の HA の削除の情報を参照してください。

Procedure


Step 1

Prime Infrastructure CLI admin ユーザーとしてサーバーにログインします(Prime Infrastructure サーバーとの SSH セッションの確立を参照)。

Step 2

以前の復元の試行に失敗した場合、データベースが破損している可能性があります。外部リポジトリに保存されているバックアップで、同じリリースを使用してセットアップを再インストールし、復元をやり直します。

Step 3

保存されているアプライアンス バックアップをリストし、復元するバックアップを指定します。repositoryName は、バックアップ ファイルを格納しているリポジトリです。

show repository repositoryName

Step 4

vmWare vSphere クライアント(OVA)または Cisco IMC サーバー(ベア メタル)からデータを復元します。

restore backupFileName repository repositoryName

Step 5

IP アドレス、サブネット マスク、およびデフォルト ゲートウェイを変更するかどうかを決定します。

  1. インストール環境が次の条件に該当するかどうかを確認します。

    • 復元したホストが古いホストと同じサブネット上に存在し、古いホストがまだアクティブのままである。
    • 復元したホストが古いホストとは別のサブネット上に存在する。

    該当する場合は、次のステップを実行します。

  2. 復元したサーバーで、IP アドレス、サブネット マスク、デフォルト ゲートウェイ、およびオプションでホスト名を変更します。

  3. サーバーの実行コンフィギュレーションに変更を書き込み、Prime Infrastructure サービスを再起動します。次に例を示します。

    configure terminal
    (config)# int GigabitEthernet 0
    (config-GigabitEthernet)# ip address IPAddress subnetMask
    (config-GigabitEthernet)# exit
    (config)# ip default-gateway gatewayIP
    (config)# hostname hostname
    (config)# exit
    (admin)# write mem
    (admin)# ncs stop
    (admin)# ncs start
    (admin)# exit
    

Step 6

Cisco Smart Licensing を使用している場合は、Cisco.com で Cisco Smart Software Manager(CSSM)に Prime Infrastructure を再登録します。Cisco Smart Software Manager への Prime Infrastructure の登録を参照してください。


失敗した復元からの回復

復元が完了しなかったり、エラーが報告されたりすることがあります。復元が失敗した場合は、常に、データベース破損のリスクが伴い、それ以上の復元または再インストールができなくなることがあります。別の復元または再インストールを試行する前に、破損したデータベースを復元するには次の手順を実行します。

手順


ステップ 1

Prime Infrastructure サーバーとの CLI セッションを開きます(Prime Infrastructure サーバーとの SSH セッションの確立を参照)。

ステップ 2

次のコマンドを入力して、破損したデータベースをリセットします。

ncs run reset db

バックアップおよび復元中のディスク容量の問題の管理方法

バックアップまたは復元にディスク領域の問題が発生した場合、次のいずれか行うことを推奨します。

VMware ESXi 5.5 以降を使用する場合は、この設定を調整するために vSphere Web Client を使用してください(『Modify VM Resource Allocation Using VMware vSphere Client』を参照)。

既存のシステムを復元した後に、バックアップを作成できない場合は、「Prime Infrastructure データベースの圧縮」の手順に従ってディスク容量を解放し、正常なバックアップを作成してください。

ncs cleanup コマンド使用後にもバックアップを作成できない場合、バックアップ用にリモート リポジトリを(FTP、SFTP、または NFS を使用して)セットアップして使用してください(「リモート バックアップ リポジトリの使用」を参照)。

バックアップと復元を使用した別の仮想アプライアンスへの移行

以下の場合のように、既存の仮想アプライアンス(OVA サーバー インストール構成)から新しいインストール構成に Prime Infrastructure データを移行する必要が生じることがあります。

  • 致命的なハードウェア障害が発生した場合などは、古いサーバーを丸ごと交換します。この場合は、古いインストール メディアを使用して交換用サーバー上で新しいホストを作成し直してから、古いホストから新しいホストにアプリケーション データを移行することができます。

  • Prime Infrastructure を使用してネットワークをさらに管理できるように、より大規模なまたはより強力なサーバーに移行します。この場合、OVA インストール ファイルが存在すること、および、より大きなサーバーにインストールできる機能を使用して、そのファイルを新しいサーバーにインストールできることを確認してから、古く小さいサーバーを取り外すことができます。その後で、古いホストからアプリケーション データを移行できます。

いずれの場合も、古いホストから作成したアプライアンス バックアップまたはアプリケーション バックアップを新しいホストに復元することによって、比較的簡単に古いデータを新しい仮想アプライアンスに移行できます。

手順


ステップ 1

まだ実行していない場合は、古いホストのリモート バックアップ リポジトリをセットアップします(リモート バックアップ リポジトリの使用を参照)。

ステップ 2

古いホストのアプリケーション バックアップを実行し、リモート リポジトリにバックアップを保存します(CLI を使用した即時アプリケーション バックアップの実行を参照)。

ステップ 3

新しいホストをインストールします(『Cisco Prime Infrastructure Quick Start Guide』を参照)

ステップ 4

古いホストと同じリモート バックアップ リポジトリを使用するように新しいホストを設定します(リモート バックアップ リポジトリの使用を参照)。

ステップ 5

リモート リポジトリ上のアプリケーション バックアップを新しいホストに復元します(アプリケーション バックアップの復元を参照)。


バックアップと復元を使用した別の物理アプライアンスへの移行

次の操作を行う場合には必ず、既存の物理アプライアンスから新しいアプライアンスに Prime Infrastructure データを移行する必要があります。

  • 致命的なハードウェア障害が発生した場合などは、古いアプライアンスを丸ごと交換します。この場合は、交換用アプライアンスを発注してから、古いアプライアンスから新しいアプライアンスにデータを移行できます。
  • 新しくインストールしたアプライアンスに移行します。

いずれの場合も、古いホストから作成したアプライアンス バックアップまたはアプリケーション バックアップを新しいアプライアンスに復元することによって、比較的簡単に古いデータを新しいアプライアンスに移行できます。

Procedure


Step 1

古いアプライアンスがまだ機能している場合:

  1. まだ実行していない場合は、古いアプライアンスのリモート バックアップ リポジトリをセットアップします(「関連項目」の「リモート バックアップ リポジトリの使用」を参照)。

  2. リモート リポジトリ上で古いアプライアンスのアプライアンス バックアップまたはアプリケーション バックアップを実行します(それぞれ「アプライアンス バックアップの実行」または「アプリケーション バックアップの実行」を参照)。

Step 2

古いアプライアンスと同じリモート バックアップ リポジトリを使用するように新しいアプライアンスを設定します(「リモート バックアップ リポジトリの使用」を参照)。

Step 3

リモート リポジトリのアプライアンス バックアップまたはアプリケーション バックアップを新しいアプライアンスに復元します(それぞれ「アプライアンス バックアップからの復元」または「アプリケーション バックアップからの復元」を参照)。復元するバックアップの種類に適した手順に従うようにしてください。たとえば、古いアプライアンスからアプリケーション バックアップを作成した場合は、アプライアンス バックアップではなくアプリケーション バックアップを復元する手順を使用して、それを復元する必要があります。


Operations Center でのバックアップと復元の使用

オペレーションセンターおよびオペレーションセンターのサーバー上で実行されている Cisco Prime Infrastructure インスタンスは、CLI を使用して、バージョン 3.7.x、3.8.x、および 3.9.x から作成されたアプリケーション バックアップの復元をサポートできます。

Operations Center 上で実行されている Prime Infrastructure インスタンスからの自動アプリケーション バックアップをスケジュール設定することはできません。

詳細については、「リモート バックアップ リポジトリの使用」および「アプリケーション バックアップからの復元」を参照してください。