ネットワークアドレス変換の概要
UIW リリース 17.16.1 以降、AP はネットワークアドレス変換(NAT)機能をサポートしています。この機能により、無人搬送車(AGV)用の単一のパブリック IP アドレスを使用して外部ネットワークにアクセスすることで、AGV のためにスムーズで効率的なローミングを行うことができます。AGV での各アプリケーションにポート番号が割り当てられ、ダウンストリームとアップストリームの両方向のデータフローが管理されます。
![]() (注) |
NAT は、AP のレイヤ 2 モードでのみサポートされます。 |
この機能は、次の機能をサポートしています。
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ポート変換を設定した NAT(NAPT)
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送信元 NAT(SNAT)
ダウンストリーム トラフィック用のポート変換を設定した NAT(NAPT)では、着信データパケットが管理されて正しい内部デバイスにルーティングされます。アドレステーブルを使用して特定のアプリケーションの内部プライベート IP アドレスとポート番号が見つけられて、パケットが転送されます。詳細については、「AGV の NAPT を使用したダウンストリーム データ フロー」を参照してください。
アップストリーム トラフィック用の送信元 NAT(SNAT)では、外部ネットワークに送信する前に、内部ネットワークデバイスからの発信パケットの送信元 IP アドレスとポート番号が変更されます。詳細については、「AGV の SNAT を使用したアップストリーム データ フロー」を参照してください。
NAT の利点
オンボード車両システムに共通の IP アドレススキームにより、すべての車両機器を一意に識別する複雑さが軽減され、外部システムからのアクセスが容易になります。