ワイヤレス サブパッケージの概要
ワイヤレスのみのファブリックでは、ファブリックの利点を活かすためにファブリック構造が使用されます。このアーキテクチャでは、既存の従来型ネットワーク設計(マルチ階層、ルーテッド アクセス、VSS ネットワークなど)の上層にファブリックが構築されます。LISP コントロール プレーンとともに、オーバーレイ データ プレーン トラフィックの VXLAN カプセル化も使用されます。ワイヤレス コントロール プレーンはそのまま維持され、CAPWAP トンネルは AP を始点とし、Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラまたは AireOS を終点とします。Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラは、専用のアプライアンス内、スイッチ内、または VM 内で機能できます。
スイッチ用の Cisco Catalyst 9800 ワイヤレス コントローラ では、コントロール プレーンと管理プレーンの一元管理(設定、アップグレード、トラブルシューティングなどが簡単に行える)、分散型フォワーディング プレーンのスループットやパフォーマンスの最大化といったメリットがすべて実現されます。分散型データ プレーンにより、AVC などのサービスの拡張が可能になります。この新しいモデルでは、ワイヤレス コントロール プレーンは MC や MA との間で分割されません。スイッチがワイヤレス コントロール プレーンから切り離され、コントローラがワイヤレス機能を処理し、トラフィックのスイッチングがシスコのアクセス スイッチによって実行されます。
ワイヤレス機能を有効にする必要があるのはネットワークの少数のノードに限られるため、必要に応じて Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラを個別のパッケージとしてスイッチにインストールできます。サブパッケージはベース イメージの上層にインストールされます。サブパッケージをアクティブ化するにはリロードが必要です。
(注) |
サブパッケージは、Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラ ソフトウェア全体を含むオプションのバイナリです。 |
(注) |
Cisco Catalyst 9300 スイッチ上の Cisco Catalyst 9800 ワイヤレス コントローラ ソフトウェアは、Cisco DNA Center を使用してスイッチにプロビジョニングおよび展開する必要があり、スタンドアロン コントローラとして設定することはできません。詳細については、『Cisco Catalyst 9300 Series Switches Hardware Installation Guide』を参照してください。 |
ワイヤレス パッケージのインストール方法
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スイッチにベース イメージ(ワイヤレスなし)をインストールします。
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スイッチにワイヤレス パッケージをインストールします。
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AP イメージをアップグレードします。
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スイッチをリロードします。
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wireless-controller コンフィギュレーション コマンドを使用してスイッチでワイヤレスを有効にし、ワイヤレス機能を設定します。
ワイヤレス パッケージの削除方法
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スイッチからワイヤレス パッケージをアンインストールします。
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スイッチをリロードします。
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write コマンドを実行します。これで、スタートアップコンフィギュレーションからワイヤレス設定が削除されます。
新しいバージョンのワイヤレス パッケージへのアップグレード方法
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スイッチにベース イメージ(ワイヤレスなし)をインストールします。
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更新されたワイヤレス パッケージをインストールします。
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スイッチをリロードします。
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インストールを確定します。