N+1 ヒットレス ローリング AP アップグレード
Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラでの既存の CAPWAP の実装では、コントローラとそれに関連付けられているすべての AP のソフトウェア バージョンが同じである必要があります。N+1 ヒットレス ローリング AP アップグレード機能を使用することで、一連の AP をアップグレードすることができます。ただし、ネットワークのダウンタイムを発生させずにすべての AP を同時にアップグレードすることはできません。
コントローラと AP 間で同じバージョン スキューがサポートされている場合は、ネットワークのダウンタイムを伴わずにワイヤレス ネットワークをアップグレードできます。これにより、同じコントローラに接続している間も AP を段階的にアップグレードできます。バージョンス キューの方法では、N+1 ヒットレス ローリング AP アップグレード機能とスペア コントローラを使用することで、N+1 ネットワークの場合でもアップグレードのダウンタイムを回避できます。
次に、N+1 ヒットレス ローリング AP アップグレード機能のワークフローを示します。
-
コントローラ(WLC1)からモビリティ メンバ(WLC2)へのモビリティ トンネルを確立します。
-
install add file bootflash:new_version.bin を使用して、コントローラソフトウェア(WLC1)をアップグレードします。
-
(任意)AP イメージをアップグレードすることもできます。詳細については、「アクセス ポイントへのイメージのプレダウンロード」の項を参照してください。
-
ap image upgrade destination controller-name controller-ip report-name 特権 EXEC コマンドを使用して、すべての AP をアップグレードし、WLC1(送信元)から WLC2(宛先)に移動します。
-
install activate コマンドを使用して、WLC1 の新しいイメージをアクティブにします。
-
install commit コマンドを使用して、変更を確定します。
-
ap image move destination controller-name controller-ip report-name コマンドを使用して、AP を WLC2 から WLC1 に移動して戻します。