IP 盗難の概要
IP 盗難機能は、すでに別のデバイスに割り当てられている IP アドレスが使用されないようにします。2 つのワイヤレス クライアントが同じ IP アドレスを使用していることがコントローラによって検出された場合、コントローラは、優先順位が低い方のクライアントを IP 盗難者であると宣言し、他方のクライアントが継続できるようにします。ブラックリストが有効になっている場合は、そのクライアントが除外リストに登録され、追放されます。
コントローラでは、IP 盗難機能がデフォルトで有効になっています。クライアント(データベース内の新規および既存のクライアント)の優先順位レベルも IP 盗難の報告に使用されます。優先順位レベルは、Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)、Address Resolution Protocol(ARP)、データ収集(クライアントがどの IP アドレスを使用しているかを示す IP データ パケットを調べる)などの学習タイプまたは学習ソースです。有線クライアントは、常に他よりも高い優先順位レベルになります。ワイヤレス クライアントが有線 IP の盗難を試みると、そのクライアントは盗難者であると宣言されます。
IPv4 クライアントの優先順位は次のとおりです。
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DHCPv4
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ARP
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データ パケット
IPv6 クライアントの優先順位は次のとおりです。
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DHCPv6
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NDP
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データ パケット
(注) |
静的な有線クライアントは、DHCP よりも優先順位が高くなります。 |