URI ダイヤルの概要
Unified Communications Manager は、コールアドレッシングにディレクトリ URI を使用するダイヤリングをサポートしています。ディレクトリ URI は、ユニフォーム リソース識別子で、電話番号を識別するために使用できる文字列です。ディレクトリ URI は電子メール アドレスに似ており、username@host という形式になります。ホスト部分は IPv4 アドレスまたは完全修飾ドメイン名です。ディレクトリ番号を電話に割り当てると、Unified Communications Manager は、ディレクトリ URI を使用して、その電話にコールをルーティングできます。URI ダイヤルは、ディレクトリ URI をサポートしている SIP および SCCP エンドポイントで使用できます。
Directory URI の形式
ディレクトリ URI は、@ 記号で区切られたユーザとホスト アドレスで構成される英数字の文字列です。
Cisco Unified Communications Manager は次のディレクトリ URI の形式をサポートしています。
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user@domain(例:joe@cisco.com)
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user@ip_address(例:joe@10.10.10.1)
システムはディレクトリ URI のユーザ部分(@ 記号の前の部分)では次の形式をサポートします。
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使用できる文字は次のとおりです。a ~ z、A ~ Z、0 ~ 9、!、$、%、&、*、_、+、~、-、=、?、、‘、 、、 .、/、( および )。
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ユーザ部分は最大 47 文字までです。
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ディレクトリ URI がデータベースに保存されている場合、Cisco Unified Communications Manager は、次の文字にパーセント エンコーディングを自動的に適用します。
# % ^ ` { } | \ : ” < > [ ] \ ‘ およびスペース。
(注) |
デフォルトでは、ディレクトリ URI のユーザ部分で大文字と小文字が区別されます。[URI検索ポリシー(URI Lookup Policy)] エンタープライズ パラメータを編集することで、ユーザの部分で大文字と小文字を区別しないように編集できます。 パーセント エンコーディングを適用すると、ディレクトリ URI の桁数が増えます。たとえば、joe smith#@cisco.com(20 文字)をディレクトリ URI として入力した場合、Unified Communications Manager は、joe%20smith%23@cisco.com(24 文字)としてディレクトリ URI をデータベースに保存します。データベースの制限により、[ディレクトリURI(Directory URI)] フィールドの最大長は 254 文字となります。 |
Cisco Unified Communications Manager は、ディレクトリ URI のホスト部分(@ 記号の後の部分)で次の形式をサポートしています。
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IPv4 アドレスまたは完全修飾ドメイン名をサポートします。
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使用可能な文字は、英数字、ハイフン(-)、ドット(.)です。
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ホスト部分をハイフン(-)で開始または終了することはできません。
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ホスト部分に、連続した 2 つのドットを含めることはできません。
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ホスト部分の最短の長さは 2 文字です。
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ホスト部分では、大文字と小文字は区別されません。
(注) |
Cisco Unified Communications Manager Administration で、一括管理を使用して、二重引用符とカンマが埋め込まれたディレクトリ URI を含む CSV ファイルをインポートする場合は、ディレクトリ URI 全体を二重引用符(")で囲む必要があります。 |
URI への通話転送
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URI への通話転送は、物理的な電話からはできません。
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URI への通話転送は、その URI がすでに Unified Communications Manager データベースにある場合にのみ、アプリケーションを介して構成できます。URI がデータベースにない場合、アプリケーションは、通話転送を構成しようとしているときに、「通話転送の設定に失敗しました /n 通話転送に失敗しました: 新しい番号」というエラーを出力します。
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通話転送は、URI がデータベースに存在するかどうかに関係なく、Unified Communications Manager の管理ページで構成できます。
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URI への通話転送は、データベースに存在するかどうかに関係なく、 # % ^ ` { } | \ : ? < > [ ] \ ‘。たとえば、%3A は、: をメンションする際に使用され、%20 は、スペースをメンションするために使用されます。
ページで構成できます。次の文字を入力する際は、「パーセントエンコーディング」を使用する必要があります。 -
通話を URI「mobile: 12345@cisco.com」に転送する必要がある場合は、 ページ の [通話転送(Call-Forward)] セクションで「mobile%3A%2012345@cisco.com」を指定する必要があります。