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目次
この章では、デジタル シグナル プロセッサ(DSP)リソースがどのようにトランスコーディングおよび会議で使用されているかについて説明します。 このモジュールは、 Cisco Unified Communications Manager と組み合わせて使用し、PSTN ゲートウェイとして機能する他、会議、メディア ターミネーション ポイント(MTP)、およびトランスコーディング サービスも実行します。
シスコ ゲートウェイ上の DSP リソース、たとえば、Catalyst 4000(WS-X4604-GWY)、Catalyst 6000(WS-6608-T1 または WS-6608-E1)、Cisco 2600、Cisco 2600XM、Cisco 2800、Cisco 3600、Cisco 3700、Cisco 3800、Cisco VG200 などは、 Cisco Unified Communications Manager が提供する IP テレフォニー機能に対するハードウェア サポートを提供します。 これらの機能には、ハードウェア対応の音声会議、補足サービスに対するハードウェア ベースの MTP サポート、およびトランスコーディング サービスが含まれます。
![]() (注) |
どのデバイスが会議、メディア ターミネーション ポイント、およびトランスコーディング サービスをサポートしているかについては、シスコのアカウント マネージャに確認してください。 |
DSP リソース管理(DSPRM)は、各 DSP チャネルおよび DSP の状態を保持します。 DSPRM は、各 DSP のリソース テーブルを保持します。 DSPRM によって行われる処理は次のとおりです。
オンボードの DSP SIMM モジュールを検出し、ユーザの設定に基づいて DSP が使用するアプリケーション イメージのタイプを判定します。
DSP をリセットし、DSP を起動して、アプリケーション イメージを DSP にダウンロードします。
DSP の初期状態とリソース状態を保持し、DSP リソースを管理します(トランスコーディングと会議のためのすべての DSP チャネルの割り当て、割り当て解除、およびエラー処理)。
バックプレーンのプロトコル制御情報(PCI)ドライバとのインターフェイスを使用して、DSP 制御メッセージを送受信します。
DSP のクラッシュやセッションの終了などの障害発生状況に対処します。
DSP とプライマリおよびバックアップの Cisco Unified Communications Manager との間で、キープアライブ メカニズムを提供します。 プライマリ Cisco Unified Communications Manager は、このキープアライブを使用して、DSP がいつ使用できなくなったかを判定できます。
定期的な DSP リソースのチェックを実行します。
システムは、セッションの要求をシグナリング レイヤから受け取ると、対応するプール(トランスコーディングまたは会議)で最初の使用可能な DSP を、最初の使用可能なチャネルとともに、割り当てます。最初の使用可能な DSP は、メディア リソース グループおよびメディア リソース グループ リストによって決まります。 DSPRM は、一連の MAX 制限(DSP ごとの最大会議セッション数、DSP ごとの最大トランスコーディング セッション数など)を DSP ごとに保持します。
優先順位の高い Cisco Unified Communications Manager が非アクティブになるか、または DSP と優先順位の高い Cisco Unified Communications Manager の間の通信リンクが切断されると、スイッチオーバーが発生します。 優先順位の高い Cisco Unified Communications Manager が再度アクティブになるとスイッチバックが発生し、DSP は優先順位の高い Cisco Unified Communications Manager にスイッチバックできます。 スイッチオーバーまたはスイッチバックの実行中、ゲートウェイはアクティブ コールを保持します。 コールが終了すると、ゲートウェイが RTP の非アクティブな状態を検出し、DSP リソースが解放され、 Cisco Unified Communications Manager 上で更新が実行されます。
IP テレフォニーが実装されているシステムに WAN を新たに導入する場合、音声圧縮の問題が生じます。 WAN 対応のネットワークを実装した後は、WAN で消費される帯域幅を節減するために、サイト間で音声圧縮を行う設計を推奨されます。 この設計を選択すると、G.711 音声接続だけをサポートしている会議サービスや IP 対応のアプリケーションを WAN ユーザがどのように使用するかという問題が生じます。 この問題を解決するには、ハードウェア ベースのメディア ターミネーション ポイント(MTP)とトランスコーディング サービスを使用して、圧縮された音声ストリームを G.711 に変換します。
MTP サービスは、本来のソフトウェア MTP リソースとして、またはトランスコーディング MTP リソースとして機能します。 MTP サービスは、使用しているゲートウェイとクライアントが EmptyCapabilitiesSet の H.323v2 機能をサポートしていない場合は、保留、転送、会議などの補足サービスを提供できます。 Cisco IP Voice Media Streaming Application サービスによって提供される MTP は、 Cisco Unified Communications Manager と共存してアクティブ化することも、 Cisco Unified Communications Manager なしで個別にアクティブ化することもできます。 これらのサービスはどちらも、 Cisco Unified Communications Manager アプライアンス(サーバ)上で動作します。 Cisco IP Voice Media Streaming Application サービスは、 Cisco Unified Communications Manager とともにコンポーネントとしてインストールされます。ただし、専用の MTP サーバの場合、Cisco CallManager サービスはアクティブ化されません(Cisco IP Voice Media Streaming Application サービスのみがアクティブ化されます)。
MTP が Cisco Unified Communications Manager 上のソフトウェア内で実行されている場合、このリソースは 48 の MTP セッションをサポートします。 MTP が個別の Cisco Unified Communications Manager アプライアンス(サーバ)上で実行されている場合、このリソースは最大 128 の MTP セッションをサポートします。 また、シスコの音声ゲートウェイ ルータも MTP サービスを提供できます。
MTP トランスコーディングについては、次の設計性能と要件を考慮してください。
G.711 エンドポイントへの IP WAN 発信者の数に応じて、MTP トランスコーディング リソースを適切にプロビジョニングします。
各トランスコーダには、20 ~ 40 ms の独自のジッタ バッファがあります。
次に、MTP トランスコーディングに関する注意点をまとめます。
各 Cisco Unified Communications Manager に、独自の MTP トランスコーディング リソースが設定されていることを確認してください。
全体で n 個の MTP トランスコーディング セッションが使用されている場合に、n + 1 個の接続が行われると、次のコールは MTP トランスコーディング リソースを使用せずに確立されます。 このコールがソフトウェア MTP 機能を使用して補足サービスの提供を試みた場合、コールは接続されますが、補足サービスの使用は失敗して、コールの接続が解除される可能性があります。 コールがトランスコーディング機能を使用しようとした場合、コールは直接接続されますが、オーディオは受信されません。 トランスコーダが必要だが使用できない場合、コールは接続されません。
サポートされているセッション数の詳細については、サポートされている Cisco Catalyst ゲートウェイおよびシスコ アクセス ルータを参照してください。
IP Phone 間の音声圧縮は、 Cisco Unified Communications Manager のリージョンとロケーションを使用して設定できます。 ただし、Cisco Catalyst の会議サービスや一部のアプリケーションは、現時点では G.711 または非圧縮の接続のみをサポートしています。 このような状況では、MTP トランスコーディングまたはパケット間ゲートウェイ機能によって、Cisco Catalyst 4000 および Cisco Catalyst 6000 用のモジュールが提供されます。 パケット間ゲートウェイは、異なる圧縮アルゴリズムを使用して音声ストリーム間でトランスコーディング作業を行う DSP を備えたデバイスを指します。 たとえば、リモート ロケーションにいる IP Phone のユーザが、中央ロケーションにいるユーザを呼び出します。 Cisco Unified Communications Manager は、WAN コールの場合にだけ圧縮音声(つまり G.729a)を使用するようにリモート IP Phone に指示します。 中央サイトでコールの着信側が不在の場合は、G.711 だけをサポートするアプリケーションにコールが転送される可能性があります。 この場合、パケット間ゲートウェイは、ボイスメール サーバにメッセージを残すために G.729a 音声ストリームを G.711 にトランスコーディングします。
会議コールのために IP WAN 経由でサイトを接続する作業は、複雑なシナリオになります。 このシナリオでは、モジュールは会議サービスだけでなく、WAN IP 音声接続を圧縮解除するための IP 間トランスコーディング サービスも実行する必要があります。 下の図では、中央ロケーションでの会議コールにリモート ユーザが参加しています。 参加者が 3 人のこの会議コールは、Catalyst 4000 モジュール上の 7 つの DSP チャネルと、Cisco Catalyst 6000 上の 3 つの DSP チャネルを使用しています。 次のリストは、チャネルの使用状況を示しています。
クラスタ間トランクは、 Cisco Unified Communications Manager クラスタを接続します。 クラスタ間トランクは、トランスコーダを動的に割り当てます。
Cisco Catalyst 6000 モジュールは、特定のクラスタ間コールにトランスコーディングが必要かどうかには関係なく、MTP サービスを使用します。 ハードウェア MTP が使用されている場合、 Cisco Unified Communications Manager は、MTP サービスを介した圧縮音声コール接続をサポートしています。
次のリストは、クラスタ間 MTP とトランスコーディングの詳細を示しています。
発信クラスタ間コールは、コールの発信元である Cisco Unified Communications Manager からの MTP およびトランスコーディング リソースを使用します。
着信クラスタ間コールは、着信クラスタ間トランクの終端である Cisco Unified Communications Manager からの MTP リソースを使用します。
クラスタ間トランクの終端である Cisco Unified Communications Manager に追加の DSP MTP およびトランスコーディング リソースを割り当てます。
圧縮を使用する発信者に対して、MTP トランスコーディング リソースを正確にプロビジョニングできます。
ハードウェア対応の会議では、DSP を使用して、複数の参加者による会議セッションを作成するための音声ストリームの混合を実行することによって音声会議をサポートします。 音声ストリームは、パケットまたは時分割多重(TDM)インターフェイス経由で会議に接続されます。
ネットワーク モジュールは、モジュールのタイプに応じて、非圧縮と圧縮の両方の VOIP 会議コールをサポートします。 これらのモジュールは、Skinny Client Control Protocol を使用して Cisco Unified Communications Manager と通信し、会議サービスを提供します。 会議サービスは、 Cisco Unified Communications Manager への登録時に、G.711 コールだけが会議に接続できることをアナウンスします。 いずれかの圧縮コールが会議への参加を要求した場合、 Cisco Unified Communications Manager はまず、その圧縮コールをトランスコーディング ポートに接続して圧縮コールを G.711 に変換します。
会議サービスを設定する際は、次の推奨事項を考慮してください。
社内に会議ポートをプロビジョニングする場合は、まず、圧縮を使用する Cisco Unified Communications Manager リージョンから会議コールに参加しようとする発信者の数を決定します。 圧縮を使用する発信者の数がわかれば、MTP トランスコーディング リソースを正確にプロビジョニングできます。
会議ブリッジは一度に複数の Cisco Unified Communications Manager に登録でき、 Cisco Unified Communications Manager は、メディア リソース マネージャ(MRM)を使用して DSP リソースを共有できます。
サポートされているセッション数の詳細については、サポートされている Cisco Catalyst ゲートウェイおよびシスコ アクセス ルータを参照してください。
ここでは、Cisco Catalyst ゲートウェイおよびシスコ アクセス ルータでサポートされている会議、トランスコーディング、および MTP セッションの数に関する固有の情報を提供します。
Cisco Catalyst 4003 および 4006 スイッチ用の PSTN ゲートウェイと音声サービス モジュールは、ポートを 2 つずつ備えたアナログ音声インターフェイス カード(VIC)3 つ、または 2 つのポートを備えた T1/E1 カード 1 つとアナログ VIC 2 つをサポートします。 VIC インターフェイスのプロビジョニングの選択には、Foreign Exchange Office(FXO)、Foreign Exchange Station(FXS)、または Ear & Mouth(E&M)の任意の組み合わせが含まれます。 さらに、コマンドライン インターフェイス(CLI)から IP テレフォニー ゲートウェイとして設定された場合、このモジュールは会議およびトランスコーディング サービスをサポートできます。
Cisco Catalyst 4000 音声ゲートウェイ モジュールは、トール バイパス モードまたはゲートウェイ モードのどちらかで設定できます。ただし、モジュールの会議リソースとトランスコーディング リソースは、ゲートウェイ モードでのみ設定できます。 ゲートウェイ モードはデフォルト設定です。 CLI から、会議とトランスコーディングの比率を変更できます。 ゲートウェイ モードを有効にすると、モジュールの 24 個の DSP(それぞれに 6 個の DSP を含む 4 つの SIMM)が次のように実行されます。
G.711 のみを使用した PSTN ゲートウェイ経由:96 コール
G.711 会議のみ:24 人の会議参加者。各会議の参加者が 6 人の場合、最大 4 つの会議
すべての会議コール参加者を混合できる WS-X6608-x1 とは異なり、Cisco Catalyst 4000 WS-X4604-GWY モジュールは 3 人の主要発言者のみを混合します。 WS-X4604-GWY は、主要発言者に合わせて動的に調整し、主に声の音量(バックグラウンド ノイズを含まない)によって主要発言者を判定します。
![]() 注意 |
Cisco Catalyst 4000 会議サービスは、MTP トランスコーディング サービスが使用されていないない限り、G.711 接続だけをサポートします。 |
Cisco Catalyst 4000 モジュールには、次の情報が適用されます。
WS-X4604-GWY は、初期のデバイス設定に Cisco IOS インターフェイスを使用します。 音声機能に関する追加の設定はすべて、 Cisco Unified Communications Manager で実行されます。
WS-X4604-GWY は、PSTN ゲートウェイとしてトール バイパス モードで動作することも、ハードウェア ベースのトランスコーダまたは会議ブリッジとしてゲートウェイ モードで動作することも可能です。 このモジュールを DSP ファーム(ゲートウェイ モード)として設定するには、次の CLI コマンドのどちらかまたは両方を入力します。
voicecard conference voicecard transcode
WS-X4604-GWY には、 Cisco Unified Communications Manager 用の IP アドレスに加えて、独自のローカル IP アドレスが必要です。 ローカル Signaling Connection Control Part 用のループバック IP アドレスを指定します。
会議サービスと MTP トランスコーディング サービスの両方に対して、プライマリ、セカンダリ、および三次の Cisco Unified Communications Manager を定義できます。
WS-6608-T1(ヨーロッパ諸国の場合は WS-6608-E1)は、Cisco Catalyst 6000 に対して T1 または E1 の PSTN ゲートウェイをサポートするモジュールと同じものです。 このモジュールは、8 つのチャネル連携信号(CAS)インターフェイスまたは 1 次群速度インターフェイス(PRI)で構成されていて、各インターフェイスには専用の CPU と DSP が備わっています。 Cisco Unified Communications Manager から音声ゲートウェイとしてカードが追加された後、そのカードを会議リソースまたは MTP トランスコーディング リソースとして設定します。 各ポートは、モジュール上の他のポートとは独立して機能します。 具体的には、PSTN ゲートウェイ インターフェイス、会議ノード、または MTP トランスコーディング ノードとしてのみ各ポートを設定できます。 ほとんどの構成では、会議リソースごとにトランスコーディング リソースを 1 つ設定します。
PSTN ゲートウェイ、会議リソース、MTP トランスコーディング リソースのどの機能として実行する場合にも、モジュール上の各ポートには独自の IP アドレスが必要です。 ポートに、スタティック IP アドレスまたは DHCP によって提供される IP アドレスのどちらかを設定します。 スタティック IP を入力した場合、実際にはポートの設定情報の取得は TFTP 設定ファイルのダウンロードによって行われるので、TFTP サーバ アドレスも追加する必要があります。
次の図は、Cisco Catalyst 6000 音声ゲートウェイ モジュールを設定する際の一例です。 この図は、モジュールの 8 ポートのうち、2 ポートは PSTN ゲートウェイ モードに、3 ポートは会議モードに、さらに 3 ポートは MTP トランスコーディング モードに設定されていることを示しています。
ポートが Cisco Unified Communications Manager インターフェイスを使用して設定された後、各ポートは次のいずれかの設定をサポートできます。
PSTN ゲートウェイ経由の WS-6608-T1:1 つの物理 DS1 ポート当たり 24 コール、1 つのモジュール当たり 192 コール
PSTN ゲートウェイ経由の WS-6608-E1:1 つの物理 DS1 ポート当たり 30 コール、1 つのモジュール当たり 240 コール
G.711 または G.723 会議:1 つの物理ポート当たり 32 人の会議参加者、最大の会議参加者数は 16 人
G.729 会議:1 つの物理ポート当たり 24 人の会議参加者、最大の会議参加者数は 16 人
![]() ヒント |
WS-X6608 が T1 または E1 シスコ ゲートウェイとして追加された後、その WS-X6608 を会議サービス用にポート単位で設定できます。 Cisco Catalyst 6000 上では、会議サービスがポート境界を超えることはできません。 |
次のキャパシティは、同時のトランスコーディングと会議に適用されます。
NM-HDV は、以前のシスコのゲートウェイをサポートしています。
![]() ヒント |
会議セッションごとの最大参加者数は 6 人です。 |
G.711 から G.729 へのトランスコーディング:ネットワーク モジュールごとに 60
G.711 から GSM FR/GSM EFR へのトランスコーディング:ネットワーク モジュールごとに 45
![]() 注意 |
これらのゲートウェイ上では、トランスコーディング サービスがポート境界を超えることはできません。 Cisco MTP トランスコーディング サービスは、HBR コーデックから G.711 の変換およびその逆のみをサポートしています。 LBR から LBR へのコーデック変換はサポートされません。 |
![]() ヒント |
NM-HDV2 は、Cisco 3660 をサポートしていません。 |
次のリストは、NM-HD および NM-HDV2 対応の会議、トランスコーディング、および MTP で使用可能なセッションの最大数を示しています。
![]() ヒント |
会議ごとの最大参加者数は 8 人です。 |
G.711 のみの会議:50 セッション
G.729、G.729a、G.729ab、G.729b 会議:32 セッション
GSM FR 会議:14 セッション
GSM EFR 会議:10 セッション
G.711 から G.729a/G.729ab/GSMFR へのトランスコーディング:128 セッション
G.711 から G.729/G.729b/GSM EFR へのトランスコーディング:96 セッション
![]() ヒント |
ソフトウェア MTP の場合(G.711 から G.711、または G.729 から G.729 コーデックをサポートする両方のデバイスで、パケット化にかかる時間が同じで DSP を使用しない)、ゲートウェイごとに 500 セッションを実行できます。ハードウェア MTP の場合(DSP を使用し G.711 コーデックだけを使用する)、NM-HDV2 ごとに 200 セッション、NM-HD ごとに 48 セッションを実行できます。 |
G.711 のみの会議:50 セッション
G.729、G.729a、G.729ab、G.729b 会議:32 セッション
GSM FR 会議:14 セッション
GSM EFR 会議:10 セッション
G.711 から G.729a/G.729ab/GSMFR へのトランスコーディング:128 セッション
G.711 から G.729/G.729b/GSM EFR へのトランスコーディング:96 セッション
![]() ヒント |
会議ごとの最大参加者数は 8 人です。 |
目次
- トランスコーディング、会議、および MTP 用の Cisco DSP リソース
- Cisco DSP リソース
- ハードウェア ベースの MTP トランスコーディング サービス
- IP 間パケット トランスコーディングと音声圧縮
- 音声圧縮 IP 間パケット トランスコーディングおよび会議
- クラスタ間トランクを経由する IP 間パケット トランスコーディング
- ハードウェア ベースの会議サービス
- サポートされている Cisco Catalyst ゲートウェイおよびシスコ アクセス ルータ
- Cisco Catalyst 4000 WS-X4604-GWY
- Cisco Catalyst 6000 WS-6608-T1 または WS-6608-E1
- NM-HDV 対応の Cisco 2600、Cisco 2600XM、Cisco 2800、Cisco 3600、Cisco 3700、Cisco 3800、および Cisco VG200
- NM-HD および NM-HDV2 対応の Cisco 2600XM、Cisco 2691、Cisco 2800、Cisco 3600、Cisco 3700、および Cisco 3800
この章では、デジタル シグナル プロセッサ(DSP)リソースがどのようにトランスコーディングおよび会議で使用されているかについて説明します。 このモジュールは、 Cisco Unified Communications Manager と組み合わせて使用し、PSTN ゲートウェイとして機能する他、会議、メディア ターミネーション ポイント(MTP)、およびトランスコーディング サービスも実行します。
Cisco DSP リソース
シスコ ゲートウェイ上の DSP リソース、たとえば、Catalyst 4000(WS-X4604-GWY)、Catalyst 6000(WS-6608-T1 または WS-6608-E1)、Cisco 2600、Cisco 2600XM、Cisco 2800、Cisco 3600、Cisco 3700、Cisco 3800、Cisco VG200 などは、 Cisco Unified Communications Manager が提供する IP テレフォニー機能に対するハードウェア サポートを提供します。 これらの機能には、ハードウェア対応の音声会議、補足サービスに対するハードウェア ベースの MTP サポート、およびトランスコーディング サービスが含まれます。
(注)
どのデバイスが会議、メディア ターミネーション ポイント、およびトランスコーディング サービスをサポートしているかについては、シスコのアカウント マネージャに確認してください。
DSP リソース管理(DSPRM)は、各 DSP チャネルおよび DSP の状態を保持します。 DSPRM は、各 DSP のリソース テーブルを保持します。 DSPRM によって行われる処理は次のとおりです。
オンボードの DSP SIMM モジュールを検出し、ユーザの設定に基づいて DSP が使用するアプリケーション イメージのタイプを判定します。
DSP をリセットし、DSP を起動して、アプリケーション イメージを DSP にダウンロードします。
DSP の初期状態とリソース状態を保持し、DSP リソースを管理します(トランスコーディングと会議のためのすべての DSP チャネルの割り当て、割り当て解除、およびエラー処理)。
バックプレーンのプロトコル制御情報(PCI)ドライバとのインターフェイスを使用して、DSP 制御メッセージを送受信します。
DSP のクラッシュやセッションの終了などの障害発生状況に対処します。
DSP とプライマリおよびバックアップの Cisco Unified Communications Manager との間で、キープアライブ メカニズムを提供します。 プライマリ Cisco Unified Communications Manager は、このキープアライブを使用して、DSP がいつ使用できなくなったかを判定できます。
定期的な DSP リソースのチェックを実行します。
システムは、セッションの要求をシグナリング レイヤから受け取ると、対応するプール(トランスコーディングまたは会議)で最初の使用可能な DSP を、最初の使用可能なチャネルとともに、割り当てます。最初の使用可能な DSP は、メディア リソース グループおよびメディア リソース グループ リストによって決まります。 DSPRM は、一連の MAX 制限(DSP ごとの最大会議セッション数、DSP ごとの最大トランスコーディング セッション数など)を DSP ごとに保持します。
優先順位の高い Cisco Unified Communications Manager が非アクティブになるか、または DSP と優先順位の高い Cisco Unified Communications Manager の間の通信リンクが切断されると、スイッチオーバーが発生します。 優先順位の高い Cisco Unified Communications Manager が再度アクティブになるとスイッチバックが発生し、DSP は優先順位の高い Cisco Unified Communications Manager にスイッチバックできます。 スイッチオーバーまたはスイッチバックの実行中、ゲートウェイはアクティブ コールを保持します。 コールが終了すると、ゲートウェイが RTP の非アクティブな状態を検出し、DSP リソースが解放され、 Cisco Unified Communications Manager 上で更新が実行されます。
ハードウェア ベースの MTP トランスコーディング サービス
IP テレフォニーが実装されているシステムに WAN を新たに導入する場合、音声圧縮の問題が生じます。 WAN 対応のネットワークを実装した後は、WAN で消費される帯域幅を節減するために、サイト間で音声圧縮を行う設計を推奨されます。 この設計を選択すると、G.711 音声接続だけをサポートしている会議サービスや IP 対応のアプリケーションを WAN ユーザがどのように使用するかという問題が生じます。 この問題を解決するには、ハードウェア ベースのメディア ターミネーション ポイント(MTP)とトランスコーディング サービスを使用して、圧縮された音声ストリームを G.711 に変換します。
MTP サービスは、本来のソフトウェア MTP リソースとして、またはトランスコーディング MTP リソースとして機能します。 MTP サービスは、使用しているゲートウェイとクライアントが EmptyCapabilitiesSet の H.323v2 機能をサポートしていない場合は、保留、転送、会議などの補足サービスを提供できます。 Cisco IP Voice Media Streaming Application サービスによって提供される MTP は、 Cisco Unified Communications Manager と共存してアクティブ化することも、 Cisco Unified Communications Manager なしで個別にアクティブ化することもできます。 これらのサービスはどちらも、 Cisco Unified Communications Manager アプライアンス(サーバ)上で動作します。 Cisco IP Voice Media Streaming Application サービスは、 Cisco Unified Communications Manager とともにコンポーネントとしてインストールされます。ただし、専用の MTP サーバの場合、Cisco CallManager サービスはアクティブ化されません(Cisco IP Voice Media Streaming Application サービスのみがアクティブ化されます)。
MTP が Cisco Unified Communications Manager 上のソフトウェア内で実行されている場合、このリソースは 48 の MTP セッションをサポートします。 MTP が個別の Cisco Unified Communications Manager アプライアンス(サーバ)上で実行されている場合、このリソースは最大 128 の MTP セッションをサポートします。 また、シスコの音声ゲートウェイ ルータも MTP サービスを提供できます。
MTP トランスコーディングについては、次の設計性能と要件を考慮してください。
G.711 エンドポイントへの IP WAN 発信者の数に応じて、MTP トランスコーディング リソースを適切にプロビジョニングします。
各トランスコーダには、20 ~ 40 ms の独自のジッタ バッファがあります。
次に、MTP トランスコーディングに関する注意点をまとめます。
各 Cisco Unified Communications Manager に、独自の MTP トランスコーディング リソースが設定されていることを確認してください。
全体で n 個の MTP トランスコーディング セッションが使用されている場合に、n + 1 個の接続が行われると、次のコールは MTP トランスコーディング リソースを使用せずに確立されます。 このコールがソフトウェア MTP 機能を使用して補足サービスの提供を試みた場合、コールは接続されますが、補足サービスの使用は失敗して、コールの接続が解除される可能性があります。 コールがトランスコーディング機能を使用しようとした場合、コールは直接接続されますが、オーディオは受信されません。 トランスコーダが必要だが使用できない場合、コールは接続されません。
サポートされているセッション数の詳細については、サポートされている Cisco Catalyst ゲートウェイおよびシスコ アクセス ルータを参照してください。
IP 間パケット トランスコーディングと音声圧縮
IP Phone 間の音声圧縮は、 Cisco Unified Communications Manager のリージョンとロケーションを使用して設定できます。 ただし、Cisco Catalyst の会議サービスや一部のアプリケーションは、現時点では G.711 または非圧縮の接続のみをサポートしています。 このような状況では、MTP トランスコーディングまたはパケット間ゲートウェイ機能によって、Cisco Catalyst 4000 および Cisco Catalyst 6000 用のモジュールが提供されます。 パケット間ゲートウェイは、異なる圧縮アルゴリズムを使用して音声ストリーム間でトランスコーディング作業を行う DSP を備えたデバイスを指します。 たとえば、リモート ロケーションにいる IP Phone のユーザが、中央ロケーションにいるユーザを呼び出します。 Cisco Unified Communications Manager は、WAN コールの場合にだけ圧縮音声(つまり G.729a)を使用するようにリモート IP Phone に指示します。 中央サイトでコールの着信側が不在の場合は、G.711 だけをサポートするアプリケーションにコールが転送される可能性があります。 この場合、パケット間ゲートウェイは、ボイスメール サーバにメッセージを残すために G.729a 音声ストリームを G.711 にトランスコーディングします。
音声圧縮 IP 間パケット トランスコーディングおよび会議
クラスタ間トランクを経由する IP 間パケット トランスコーディング
クラスタ間トランクは、 Cisco Unified Communications Manager クラスタを接続します。 クラスタ間トランクは、トランスコーダを動的に割り当てます。
Cisco Catalyst 6000 モジュールは、特定のクラスタ間コールにトランスコーディングが必要かどうかには関係なく、MTP サービスを使用します。 ハードウェア MTP が使用されている場合、 Cisco Unified Communications Manager は、MTP サービスを介した圧縮音声コール接続をサポートしています。
次のリストは、クラスタ間 MTP とトランスコーディングの詳細を示しています。
発信クラスタ間コールは、コールの発信元である Cisco Unified Communications Manager からの MTP およびトランスコーディング リソースを使用します。
着信クラスタ間コールは、着信クラスタ間トランクの終端である Cisco Unified Communications Manager からの MTP リソースを使用します。
クラスタ間トランクの終端である Cisco Unified Communications Manager に追加の DSP MTP およびトランスコーディング リソースを割り当てます。
圧縮を使用する発信者に対して、MTP トランスコーディング リソースを正確にプロビジョニングできます。
ハードウェア ベースの会議サービス
ハードウェア対応の会議では、DSP を使用して、複数の参加者による会議セッションを作成するための音声ストリームの混合を実行することによって音声会議をサポートします。 音声ストリームは、パケットまたは時分割多重(TDM)インターフェイス経由で会議に接続されます。
ネットワーク モジュールは、モジュールのタイプに応じて、非圧縮と圧縮の両方の VOIP 会議コールをサポートします。 これらのモジュールは、Skinny Client Control Protocol を使用して Cisco Unified Communications Manager と通信し、会議サービスを提供します。 会議サービスは、 Cisco Unified Communications Manager への登録時に、G.711 コールだけが会議に接続できることをアナウンスします。 いずれかの圧縮コールが会議への参加を要求した場合、 Cisco Unified Communications Manager はまず、その圧縮コールをトランスコーディング ポートに接続して圧縮コールを G.711 に変換します。
会議サービスを設定する際は、次の推奨事項を考慮してください。
社内に会議ポートをプロビジョニングする場合は、まず、圧縮を使用する Cisco Unified Communications Manager リージョンから会議コールに参加しようとする発信者の数を決定します。 圧縮を使用する発信者の数がわかれば、MTP トランスコーディング リソースを正確にプロビジョニングできます。
会議ブリッジは一度に複数の Cisco Unified Communications Manager に登録でき、 Cisco Unified Communications Manager は、メディア リソース マネージャ(MRM)を使用して DSP リソースを共有できます。
サポートされているセッション数の詳細については、サポートされている Cisco Catalyst ゲートウェイおよびシスコ アクセス ルータを参照してください。
サポートされている Cisco Catalyst ゲートウェイおよびシスコ アクセス ルータ
- Cisco Catalyst 4000 WS-X4604-GWY
- Cisco Catalyst 6000 WS-6608-T1 または WS-6608-E1
- NM-HDV 対応の Cisco 2600、Cisco 2600XM、Cisco 2800、Cisco 3600、Cisco 3700、Cisco 3800、および Cisco VG200
- NM-HD および NM-HDV2 対応の Cisco 2600XM、Cisco 2691、Cisco 2800、Cisco 3600、Cisco 3700、および Cisco 3800
Cisco Catalyst 4000 WS-X4604-GWY
Cisco Catalyst 4003 および 4006 スイッチ用の PSTN ゲートウェイと音声サービス モジュールは、ポートを 2 つずつ備えたアナログ音声インターフェイス カード(VIC)3 つ、または 2 つのポートを備えた T1/E1 カード 1 つとアナログ VIC 2 つをサポートします。 VIC インターフェイスのプロビジョニングの選択には、Foreign Exchange Office(FXO)、Foreign Exchange Station(FXS)、または Ear & Mouth(E&M)の任意の組み合わせが含まれます。 さらに、コマンドライン インターフェイス(CLI)から IP テレフォニー ゲートウェイとして設定された場合、このモジュールは会議およびトランスコーディング サービスをサポートできます。
Cisco Catalyst 4000 音声ゲートウェイ モジュールは、トール バイパス モードまたはゲートウェイ モードのどちらかで設定できます。ただし、モジュールの会議リソースとトランスコーディング リソースは、ゲートウェイ モードでのみ設定できます。 ゲートウェイ モードはデフォルト設定です。 CLI から、会議とトランスコーディングの比率を変更できます。 ゲートウェイ モードを有効にすると、モジュールの 24 個の DSP(それぞれに 6 個の DSP を含む 4 つの SIMM)が次のように実行されます。
G.711 のみを使用した PSTN ゲートウェイ経由:96 コール
G.711 会議のみ:24 人の会議参加者。各会議の参加者が 6 人の場合、最大 4 つの会議
すべての会議コール参加者を混合できる WS-X6608-x1 とは異なり、Cisco Catalyst 4000 WS-X4604-GWY モジュールは 3 人の主要発言者のみを混合します。 WS-X4604-GWY は、主要発言者に合わせて動的に調整し、主に声の音量(バックグラウンド ノイズを含まない)によって主要発言者を判定します。
注意
Cisco Catalyst 4000 会議サービスは、MTP トランスコーディング サービスが使用されていないない限り、G.711 接続だけをサポートします。
Cisco Catalyst 4000 モジュールには、次の情報が適用されます。
WS-X4604-GWY は、初期のデバイス設定に Cisco IOS インターフェイスを使用します。 音声機能に関する追加の設定はすべて、 Cisco Unified Communications Manager で実行されます。
WS-X4604-GWY は、PSTN ゲートウェイとしてトール バイパス モードで動作することも、ハードウェア ベースのトランスコーダまたは会議ブリッジとしてゲートウェイ モードで動作することも可能です。 このモジュールを DSP ファーム(ゲートウェイ モード)として設定するには、次の CLI コマンドのどちらかまたは両方を入力します。
voicecard conference voicecard transcodeWS-X4604-GWY には、 Cisco Unified Communications Manager 用の IP アドレスに加えて、独自のローカル IP アドレスが必要です。 ローカル Signaling Connection Control Part 用のループバック IP アドレスを指定します。
会議サービスと MTP トランスコーディング サービスの両方に対して、プライマリ、セカンダリ、および三次の Cisco Unified Communications Manager を定義できます。
Cisco Catalyst 6000 WS-6608-T1 または WS-6608-E1
WS-6608-T1(ヨーロッパ諸国の場合は WS-6608-E1)は、Cisco Catalyst 6000 に対して T1 または E1 の PSTN ゲートウェイをサポートするモジュールと同じものです。 このモジュールは、8 つのチャネル連携信号(CAS)インターフェイスまたは 1 次群速度インターフェイス(PRI)で構成されていて、各インターフェイスには専用の CPU と DSP が備わっています。 Cisco Unified Communications Manager から音声ゲートウェイとしてカードが追加された後、そのカードを会議リソースまたは MTP トランスコーディング リソースとして設定します。 各ポートは、モジュール上の他のポートとは独立して機能します。 具体的には、PSTN ゲートウェイ インターフェイス、会議ノード、または MTP トランスコーディング ノードとしてのみ各ポートを設定できます。 ほとんどの構成では、会議リソースごとにトランスコーディング リソースを 1 つ設定します。
PSTN ゲートウェイ、会議リソース、MTP トランスコーディング リソースのどの機能として実行する場合にも、モジュール上の各ポートには独自の IP アドレスが必要です。 ポートに、スタティック IP アドレスまたは DHCP によって提供される IP アドレスのどちらかを設定します。 スタティック IP を入力した場合、実際にはポートの設定情報の取得は TFTP 設定ファイルのダウンロードによって行われるので、TFTP サーバ アドレスも追加する必要があります。
次の図は、Cisco Catalyst 6000 音声ゲートウェイ モジュールを設定する際の一例です。 この図は、モジュールの 8 ポートのうち、2 ポートは PSTN ゲートウェイ モードに、3 ポートは会議モードに、さらに 3 ポートは MTP トランスコーディング モードに設定されていることを示しています。
ポートが Cisco Unified Communications Manager インターフェイスを使用して設定された後、各ポートは次のいずれかの設定をサポートできます。
PSTN ゲートウェイ経由の WS-6608-T1:1 つの物理 DS1 ポート当たり 24 コール、1 つのモジュール当たり 192 コール
PSTN ゲートウェイ経由の WS-6608-E1:1 つの物理 DS1 ポート当たり 30 コール、1 つのモジュール当たり 240 コール
G.711 または G.723 会議:1 つの物理ポート当たり 32 人の会議参加者、最大の会議参加者数は 16 人
G.729 会議:1 つの物理ポート当たり 24 人の会議参加者、最大の会議参加者数は 16 人
ヒント
WS-X6608 が T1 または E1 シスコ ゲートウェイとして追加された後、その WS-X6608 を会議サービス用にポート単位で設定できます。
Cisco Catalyst 6000 上では、会議サービスがポート境界を超えることはできません。
次のキャパシティは、同時のトランスコーディングと会議に適用されます。
NM-HDV 対応の Cisco 2600、Cisco 2600XM、Cisco 2800、Cisco 3600、Cisco 3700、Cisco 3800、および Cisco VG200
NM-HDV は、以前のシスコのゲートウェイをサポートしています。
ヒント
会議セッションごとの最大参加者数は 6 人です。
G.711 から G.729 へのトランスコーディング:ネットワーク モジュールごとに 60
G.711 から GSM FR/GSM EFR へのトランスコーディング:ネットワーク モジュールごとに 45
注意
これらのゲートウェイ上では、トランスコーディング サービスがポート境界を超えることはできません。
Cisco MTP トランスコーディング サービスは、HBR コーデックから G.711 の変換およびその逆のみをサポートしています。 LBR から LBR へのコーデック変換はサポートされません。
NM-HD および NM-HDV2 対応の Cisco 2600XM、Cisco 2691、Cisco 2800、Cisco 3600、Cisco 3700、および Cisco 3800
ヒント
NM-HDV2 は、Cisco 3660 をサポートしていません。
次のリストは、NM-HD および NM-HDV2 対応の会議、トランスコーディング、および MTP で使用可能なセッションの最大数を示しています。
NM-HDV2 単位
G.711 のみの会議:50 セッション
G.729、G.729a、G.729ab、G.729b 会議:32 セッション
GSM FR 会議:14 セッション
GSM EFR 会議:10 セッション
G.711 から G.729a/G.729ab/GSMFR へのトランスコーディング:128 セッション
G.711 から G.729/G.729b/GSM EFR へのトランスコーディング:96 セッション
ヒント
ソフトウェア MTP の場合(G.711 から G.711、または G.729 から G.729 コーデックをサポートする両方のデバイスで、パケット化にかかる時間が同じで DSP を使用しない)、ゲートウェイごとに 500 セッションを実行できます。ハードウェア MTP の場合(DSP を使用し G.711 コーデックだけを使用する)、NM-HDV2 ごとに 200 セッション、NM-HD ごとに 48 セッションを実行できます。