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目次
この章では、ダイヤル ルールについて説明します。 Cisco Unified Communications Manager は、アプリケーション ダイヤル ルール、ディレクトリ検索ダイヤル ルール、SIP ダイヤル ルールなど、さまざまなタイプのダイヤル ルールをサポートしています。
管理者はアプリケーション ダイヤル ルールを使用して、 Cisco Web Dialer や Cisco Unified Communications Manager Assistant などのアプリケーション用にダイヤル ルールの優先度を追加し、ソートします。 アプリケーション ダイヤル ルールは、ユーザがダイヤルする電話番号から自動的に番号を除去したり、番号を追加したりします。 たとえば、7 桁の電話番号の先頭に、外線発信用の数字 9 を自動的に追加します。
Cisco Unified Communications Manager Assistant では、アシスタントは Assistant Console からディレクトリ検索を実行できます。 ディレクトリ エントリを Assistant Console の [マイコール(My Calls)] パネルへドラッグ アンド ドロップできます。ドロップすると、エントリに含まれている番号宛てにコールが発信されます。 ダイヤル ルールは、エントリに含まれる番号に対して、コールの発信前に適用されます。
Cisco Unified Communications Manager は、システム番号分析とルーティングを行います。ただし、 Cisco Unified IP Phone は、コール処理が行われる前に、十分な番号がいつ収集されたかを認識する必要があるため、管理者は SIP ダイヤル ルールを設定し、電話機に SIP ダイヤル ルールを追加します。
[アプリケーションダイヤルルールの設定(Application Dial Rule Configuration)] ウィンドウには次の情報があります。
[名前(Name)]:このフィールドはダイヤル ルールの一意の名前で、英数字と、スペース、ピリオド(.)、ハイフン(-)、アンダースコア文字(_)の任意の組み合わせの最大 20 文字までを入力できます。
[説明(Description)]:ダイヤル ルールに関する簡単な説明を入力します。
[開始番号(Number Begins With)]:このアプリケーション ダイヤル ルールを適用する電話番号の先頭の数字です。
[桁数(Number of Digits)]:必須フィールド。このアプリケーション ダイヤル ルールを適用する電話番号の長さです。
[削除する合計桁数(Total Digits to be Removed)]:必須フィールド。 Cisco Unified Communications Manager で、このダイヤル ルールを適用する電話番号から削除する桁数を入力します。
[プレフィックスパターン(Prefix With Pattern)]:必須フィールド。このアプリケーション ダイヤル ルールを適用する電話番号の前に付加するパターンを入力します。
[アプリケーションダイヤルルール優先順位(Application Dial Rule Priority)]:このフィールドは [プレフィックスパターン(Prefix With Pattern)] 情報を入力したときに表示されます。 このフィールドでアプリケーション ダイヤル ルールの優先順位を設定できます。
アプリケーション ダイヤル ルールは、ダイヤル ルール設定ウィンドウのダイヤル ルール作成セクションで次のエラー チェックを実行します。
[開始番号(Number Begins With)] フィールドは数字および文字 +*# だけをサポートします。 100 文字を超える長さにすることはできません。
[桁数(Number of Digits)] フィールドでは、1 ~ 100 の桁数と、プラス記号(+)、アスタリスク(*)、およびシャープ記号(#)がサポートされています。 このアプリケーションのダイヤル ルールを適用するダイヤル番号の桁数を入力します。 ダイヤル ルールでは、このフィールドをブランクにできません。
[削除する合計桁数(Total Digits to be Removed)] フィールドは数字だけをサポートし、このフィールドの値を [桁数(Number of Digits)] フィールドの値より大きくすることはできません。
[プレフィックスパターン(Prefix With Pattern)] フィールドは数字および文字 +*# だけをサポートします。 100 文字を超える長さにすることはできません。
ダイヤル ルールが固有のものであることを確認します。
1 つのダイヤル ルールで [削除する合計桁数(Total Digits to be Removed)] フィールドと [プレフィックスパターン(Prefix With Pattern)] フィールドの両方をブランクにすることはできません。
[ディレクトリ検索ダイヤルルールの設定(Directory Lookup Dial Rule Configuration)] ウィンドウでは、それぞれのダイヤル ルールに次の情報を入力できます。
[名前(Name)]:このフィールドはダイヤル ルールの一意の名前で、英数字と、スペース、ピリオド(.)、ハイフン(-)、アンダースコア文字(_)の任意の組み合わせの最大 20 文字までを入力できます。
[説明(Description)]:ダイヤル ルールに関する簡単な説明を入力します。
[開始番号(Number Begins With)]:このアプリケーション ダイヤル ルールを適用する電話番号の先頭の数字です。
[桁数(Number of Digits)]:必須フィールド。このディレクトリ検索ダイヤル ルールを適用する電話番号の長さです。
[削除する合計桁数(Total Digits to be Removed)]:必須フィールド。 Cisco Unified Communications Manager で、このダイヤル ルールを適用する電話番号から削除する桁数を入力します。
[プレフィックスパターン(Prefix With Pattern)]:必須フィールド。このダイヤル ルールを適用する電話番号の前に付加するパターンです。
5 で始まる 5 桁の番号に自動的に 40852 を追加するディレクトリ検索ルールを作成できます。 このルールを使用すると、56666 という番号は 4085256666 になります。 408525666 がディレクトリ内のユーザと一致した場合、 Cisco Unified Communications Manager はその名前を [コールの詳細(Call Details)] ウィンドウに表示します。
このルールを作成するには、[ディレクトリ検索ダイヤルルール(Directory Lookup Dial Rules)] ウィンドウに次の情報を入力します。
ディレクトリ検索ルールを作成するときは、次の制限事項を考慮してください。
[開始番号(Number Begins With)] フィールドは数字および文字 +*# だけをサポートします。 100 文字を超える長さにすることはできません。
[桁数(Number of Digits)] フィールドは数字だけをサポートし、このフィールドの値をパターン フィールドで指定したパターンの長さ未満にすることはできません。
[削除する合計桁数(Total Digits to be Removed)] フィールドは数字だけをサポートし、このフィールドの値を [桁数(Number of Digits)] フィールドの値より大きくすることはできません。
[プレフィックスパターン(Prefix With Pattern)] フィールドは数字および文字 +*# だけをサポートします。 100 文字を超える長さにすることはできません。
1 つのダイヤル ルールで [削除する合計桁数(Total Digits to be Removed)] フィールドと [プレフィックスパターン(Prefix With Pattern)] フィールドの両方をブランクにすることはできません。
管理者は、SIP を実行する電話機のダイヤル プランを SIP ダイヤル ルールの設定を使用して設定し、それを SIP を実行する次の電話機に関連付けます。
SIP を実行する Cisco Unified IP Phone 7911、7941、7961、7970、および 7971。 これらの電話機は、7940_7960_OTHER ダイヤル ルール パターンを使用します。 Key Press Markup Language(KPML)では、番号を 1 桁ずつ Cisco Unified Communications Manager に送信できます。SIP ダイヤル ルールでは、番号のパターンを電話機でローカルに収集してから、 Cisco Unified Communications Manager に送信できます。 SIP のダイヤル ルールが設定されていない場合は、KPML が使用されます。 Cisco Unified Communications Manager のパフォーマンスを向上させる(処理されるコールの数を増やす)には、管理者は SIP ダイヤル ルールを設定することをお勧めします。
SIP を実行する Cisco Unified IP Phone 7940 および 7960。 これらの電話機は 7940_7960_OTHER ダイヤル ルール パターンを使用し、KPML をサポートしていません。 管理者がこれらの電話機用に SIP ダイヤル プランを設定しなかった場合、ユーザは、番号が処理のために Cisco Unified Communications Manager へ送信されるまで、指定された時間だけ待つ必要があります。 その結果、実際のコールの処理が遅延します。
SIP を実行する Cisco Unified IP Phone 7905 および 7912。 これらの電話機は 7905_7912 ダイヤル ルール パターンを使用し、KPML をサポートしていません。 管理者がこれらの電話機用に SIP ダイヤル プランを設定しなかった場合、ユーザは、番号が処理のために Cisco Unified Communications Manager へ送信されるまで、指定された時間だけ待つ必要があります。 その結果、実際のコールの処理が遅延します。
SIP ダイヤル ルールはオプションですが、設定する場合は、 Cisco Unified Communications Manager の管理ページの [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウを使用して SIP を実行する電話機にダイヤル ルールを追加する必要があります (管理者が SIP ダイヤル プランを設定した場合は、そのダイヤル プランを SIP を実行する電話機デバイスに関連付ける必要があるため、ダイヤル プランはデバイス設定ファイルへ送られます)。 Cisco Unified IP Phone にダイヤル ルールを適用しない場合は、[電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウの [SIPダイヤルルール(SIP Dial Rules)] フィールドを [<なし>(<None>)] のままにしておきます。
管理者が SIP ダイヤル ルールを設定し、[リセット(Reset)] を押してそれを SIP を実行する電話機に適用した後、データベースは TFTP サーバに通知を送ります。これによって、TFTP サーバは、SIP を実行するその電話機用に新しい設定ファイル セットを作成できます。 TFTP サーバは Cisco Unified Communications Manager に新しい設定ファイルについて通知し、更新された設定ファイルが電話機へ送られます。 詳細については、SIP を実行する Cisco Unified IP Phone の TFTP の設定を参照してください。
Cisco Extension Mobility ユーザが SIP ダイヤル ルールを使用できるようにするためには、管理者はエクステンション モビリティ ユーザがログインする電話機に、SIP ダイヤル ルールを設定する必要があります。
SRST は KPML をサポートしていません。ただし、SIP を実行している電話機は SRST モードのときに、 Cisco Unified Communications Manager から受け取ったダイヤル ルールを引き続き使用します。
管理者は、[SIPダイヤルルールの設定(SIP Dial Rule Configuration)] ウィンドウを使用してダイヤル ルール パターンと、パターンのパラメータを設定します。
[SIPダイヤルルールの設定(SIP Dial Rule Configuration)] ウィンドウでは、ダイヤル ルール パターンに次の 2 つのタイプがあります。
該当するダイヤル ルール パターンを選択した後、管理者はダイヤル ルール パターンのダイヤル ルール パラメータを設定します。
管理者がダイヤル パターンを定義すると、[SIPダイヤルルール情報(SIP Dial Rule Information)] ペインが表示され、タイムアウト、ボタン、Private Line Automatic Ringdown(PLAR)などのダイヤル パターン パラメータを設定できます。
すべてのパターン情報に、必ず PLAR1 や 911 などの名前を付けてください。 パターン情報に名前を付けた後、そのパターンのパラメータを設定する必要があります。 [SIPダイヤルルールの設定(SIP Dial Rule Configuration)] ウィンドウにパターン情報の領域が表示されます。 管理者は、設定ウィンドウに表示されるドロップダウン リスト ボックスから、パターン パラメータのタイプを選択します。 ダイヤル パラメータの詳細については、SIP を実行する Cisco Unified IP Phone の TFTP の設定を参照してください。
これらのダイヤル パターンは TFTP サーバへ送られ、TFTP サーバは、ダイヤル パターン情報が入った適正な設定ファイルを作成します。
管理者は、 Cisco Unified IP Phone 7905 上の 911 用にダイヤル ルール パターンを設定します。
ステップ 1 | 7905_7912 SIP ダイヤル ルールを作成します。 |
ステップ 2 | 911 for 7905 というパターンを作成します。 |
ステップ 3 | 911 というパターンの説明を入力します。 |
ステップ 4 |
ダイヤル パラメータの値フィールドに 911 と入力します。
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管理者は、 Cisco Unified IP Phone 7961 上の数字 2 で始まるすべての 4 桁の内線にダイヤル ルール パターンを設定します。
SIP を実行する電話機を Private Line Automatic Ringdown(PLAR)用に設定した場合、ユーザが受話器を外すと(または [発信] ソフトキーまたは回線キーを押すと)、電話機は事前に設定された番号にただちにダイヤルします。 電話機のユーザは PLAR に設定されている回線で別の番号をダイヤルできません。 PLAR は Cisco Unified Communications Manager の管理ページで空のパターンとして設定されるため、デバイスや回線へ関連付けられることがありません。 Cisco Unified IP Phone で PLAR をサポートするためには、特定の回線用の SIP ダイヤル ルールの中で空のパターンを設定してから、 Cisco Unified Communications Manager の管理ページの [電話の設定(Phone Configuration)] を使用して、そのダイヤル ルールを Cisco Unified IP Phone に適用します。
目次
この章では、ダイヤル ルールについて説明します。 Cisco Unified Communications Manager は、アプリケーション ダイヤル ルール、ディレクトリ検索ダイヤル ルール、SIP ダイヤル ルールなど、さまざまなタイプのダイヤル ルールをサポートしています。
管理者はアプリケーション ダイヤル ルールを使用して、 Cisco Web Dialer や Cisco Unified Communications Manager Assistant などのアプリケーション用にダイヤル ルールの優先度を追加し、ソートします。 アプリケーション ダイヤル ルールは、ユーザがダイヤルする電話番号から自動的に番号を除去したり、番号を追加したりします。 たとえば、7 桁の電話番号の先頭に、外線発信用の数字 9 を自動的に追加します。
Cisco Unified Communications Manager Assistant では、アシスタントは Assistant Console からディレクトリ検索を実行できます。 ディレクトリ エントリを Assistant Console の [マイコール(My Calls)] パネルへドラッグ アンド ドロップできます。ドロップすると、エントリに含まれている番号宛てにコールが発信されます。 ダイヤル ルールは、エントリに含まれる番号に対して、コールの発信前に適用されます。
Cisco Unified Communications Manager は、システム番号分析とルーティングを行います。ただし、 Cisco Unified IP Phone は、コール処理が行われる前に、十分な番号がいつ収集されたかを認識する必要があるため、管理者は SIP ダイヤル ルールを設定し、電話機に SIP ダイヤル ルールを追加します。
アプリケーション ダイヤル ルール設定の設計
[アプリケーションダイヤルルールの設定(Application Dial Rule Configuration)] ウィンドウには次の情報があります。
[名前(Name)]:このフィールドはダイヤル ルールの一意の名前で、英数字と、スペース、ピリオド(.)、ハイフン(-)、アンダースコア文字(_)の任意の組み合わせの最大 20 文字までを入力できます。
[説明(Description)]:ダイヤル ルールに関する簡単な説明を入力します。
[開始番号(Number Begins With)]:このアプリケーション ダイヤル ルールを適用する電話番号の先頭の数字です。
[桁数(Number of Digits)]:必須フィールド。このアプリケーション ダイヤル ルールを適用する電話番号の長さです。
[削除する合計桁数(Total Digits to be Removed)]:必須フィールド。 Cisco Unified Communications Manager で、このダイヤル ルールを適用する電話番号から削除する桁数を入力します。
[プレフィックスパターン(Prefix With Pattern)]:必須フィールド。このアプリケーション ダイヤル ルールを適用する電話番号の前に付加するパターンを入力します。
[アプリケーションダイヤルルール優先順位(Application Dial Rule Priority)]:このフィールドは [プレフィックスパターン(Prefix With Pattern)] 情報を入力したときに表示されます。 このフィールドでアプリケーション ダイヤル ルールの優先順位を設定できます。
アプリケーション ダイヤル ルール設定のエラー チェック
アプリケーション ダイヤル ルールは、ダイヤル ルール設定ウィンドウのダイヤル ルール作成セクションで次のエラー チェックを実行します。
[開始番号(Number Begins With)] フィールドは数字および文字 +*# だけをサポートします。 100 文字を超える長さにすることはできません。
[桁数(Number of Digits)] フィールドでは、1 ~ 100 の桁数と、プラス記号(+)、アスタリスク(*)、およびシャープ記号(#)がサポートされています。 このアプリケーションのダイヤル ルールを適用するダイヤル番号の桁数を入力します。 ダイヤル ルールでは、このフィールドをブランクにできません。
[削除する合計桁数(Total Digits to be Removed)] フィールドは数字だけをサポートし、このフィールドの値を [桁数(Number of Digits)] フィールドの値より大きくすることはできません。
[プレフィックスパターン(Prefix With Pattern)] フィールドは数字および文字 +*# だけをサポートします。 100 文字を超える長さにすることはできません。
ダイヤル ルールが固有のものであることを確認します。
1 つのダイヤル ルールで [削除する合計桁数(Total Digits to be Removed)] フィールドと [プレフィックスパターン(Prefix With Pattern)] フィールドの両方をブランクにすることはできません。
ディレクトリ検索ダイヤル ルール
[ディレクトリ検索ダイヤルルールの設定(Directory Lookup Dial Rule Configuration)] ウィンドウでは、それぞれのダイヤル ルールに次の情報を入力できます。
[名前(Name)]:このフィールドはダイヤル ルールの一意の名前で、英数字と、スペース、ピリオド(.)、ハイフン(-)、アンダースコア文字(_)の任意の組み合わせの最大 20 文字までを入力できます。
[説明(Description)]:ダイヤル ルールに関する簡単な説明を入力します。
[開始番号(Number Begins With)]:このアプリケーション ダイヤル ルールを適用する電話番号の先頭の数字です。
[桁数(Number of Digits)]:必須フィールド。このディレクトリ検索ダイヤル ルールを適用する電話番号の長さです。
[削除する合計桁数(Total Digits to be Removed)]:必須フィールド。 Cisco Unified Communications Manager で、このダイヤル ルールを適用する電話番号から削除する桁数を入力します。
[プレフィックスパターン(Prefix With Pattern)]:必須フィールド。このダイヤル ルールを適用する電話番号の前に付加するパターンです。
ディレクトリ検索ダイヤル ルールの例
5 で始まる 5 桁の番号に自動的に 40852 を追加するディレクトリ検索ルールを作成できます。 このルールを使用すると、56666 という番号は 4085256666 になります。 408525666 がディレクトリ内のユーザと一致した場合、 Cisco Unified Communications Manager はその名前を [コールの詳細(Call Details)] ウィンドウに表示します。
このルールを作成するには、[ディレクトリ検索ダイヤルルール(Directory Lookup Dial Rules)] ウィンドウに次の情報を入力します。
制限事項
ディレクトリ検索ルールを作成するときは、次の制限事項を考慮してください。
[開始番号(Number Begins With)] フィールドは数字および文字 +*# だけをサポートします。 100 文字を超える長さにすることはできません。
[桁数(Number of Digits)] フィールドは数字だけをサポートし、このフィールドの値をパターン フィールドで指定したパターンの長さ未満にすることはできません。
[削除する合計桁数(Total Digits to be Removed)] フィールドは数字だけをサポートし、このフィールドの値を [桁数(Number of Digits)] フィールドの値より大きくすることはできません。
[プレフィックスパターン(Prefix With Pattern)] フィールドは数字および文字 +*# だけをサポートします。 100 文字を超える長さにすることはできません。
1 つのダイヤル ルールで [削除する合計桁数(Total Digits to be Removed)] フィールドと [プレフィックスパターン(Prefix With Pattern)] フィールドの両方をブランクにすることはできません。
SIPダイヤル ルール
管理者は、SIP を実行する電話機のダイヤル プランを SIP ダイヤル ルールの設定を使用して設定し、それを SIP を実行する次の電話機に関連付けます。
SIP を実行する Cisco Unified IP Phone 7911、7941、7961、7970、および 7971。 これらの電話機は、7940_7960_OTHER ダイヤル ルール パターンを使用します。 Key Press Markup Language(KPML)では、番号を 1 桁ずつ Cisco Unified Communications Manager に送信できます。SIP ダイヤル ルールでは、番号のパターンを電話機でローカルに収集してから、 Cisco Unified Communications Manager に送信できます。 SIP のダイヤル ルールが設定されていない場合は、KPML が使用されます。 Cisco Unified Communications Manager のパフォーマンスを向上させる(処理されるコールの数を増やす)には、管理者は SIP ダイヤル ルールを設定することをお勧めします。
SIP を実行する Cisco Unified IP Phone 7940 および 7960。 これらの電話機は 7940_7960_OTHER ダイヤル ルール パターンを使用し、KPML をサポートしていません。 管理者がこれらの電話機用に SIP ダイヤル プランを設定しなかった場合、ユーザは、番号が処理のために Cisco Unified Communications Manager へ送信されるまで、指定された時間だけ待つ必要があります。 その結果、実際のコールの処理が遅延します。
SIP を実行する Cisco Unified IP Phone 7905 および 7912。 これらの電話機は 7905_7912 ダイヤル ルール パターンを使用し、KPML をサポートしていません。 管理者がこれらの電話機用に SIP ダイヤル プランを設定しなかった場合、ユーザは、番号が処理のために Cisco Unified Communications Manager へ送信されるまで、指定された時間だけ待つ必要があります。 その結果、実際のコールの処理が遅延します。
SIP ダイヤル ルールはオプションですが、設定する場合は、 Cisco Unified Communications Manager の管理ページの [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウを使用して SIP を実行する電話機にダイヤル ルールを追加する必要があります (管理者が SIP ダイヤル プランを設定した場合は、そのダイヤル プランを SIP を実行する電話機デバイスに関連付ける必要があるため、ダイヤル プランはデバイス設定ファイルへ送られます)。 Cisco Unified IP Phone にダイヤル ルールを適用しない場合は、[電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウの [SIPダイヤルルール(SIP Dial Rules)] フィールドを [<なし>(<None>)] のままにしておきます。
管理者が SIP ダイヤル ルールを設定し、[リセット(Reset)] を押してそれを SIP を実行する電話機に適用した後、データベースは TFTP サーバに通知を送ります。これによって、TFTP サーバは、SIP を実行するその電話機用に新しい設定ファイル セットを作成できます。 TFTP サーバは Cisco Unified Communications Manager に新しい設定ファイルについて通知し、更新された設定ファイルが電話機へ送られます。 詳細については、SIP を実行する Cisco Unified IP Phone の TFTP の設定を参照してください。
Cisco Extension Mobility ユーザが SIP ダイヤル ルールを使用できるようにするためには、管理者はエクステンション モビリティ ユーザがログインする電話機に、SIP ダイヤル ルールを設定する必要があります。
SRST は KPML をサポートしていません。ただし、SIP を実行している電話機は SRST モードのときに、 Cisco Unified Communications Manager から受け取ったダイヤル ルールを引き続き使用します。
管理者は、[SIPダイヤルルールの設定(SIP Dial Rule Configuration)] ウィンドウを使用してダイヤル ルール パターンと、パターンのパラメータを設定します。
SIP ダイヤル ルール パラメータの設定
管理者がダイヤル パターンを定義すると、[SIPダイヤルルール情報(SIP Dial Rule Information)] ペインが表示され、タイムアウト、ボタン、Private Line Automatic Ringdown(PLAR)などのダイヤル パターン パラメータを設定できます。
すべてのパターン情報に、必ず PLAR1 や 911 などの名前を付けてください。 パターン情報に名前を付けた後、そのパターンのパラメータを設定する必要があります。 [SIPダイヤルルールの設定(SIP Dial Rule Configuration)] ウィンドウにパターン情報の領域が表示されます。 管理者は、設定ウィンドウに表示されるドロップダウン リスト ボックスから、パターン パラメータのタイプを選択します。 ダイヤル パラメータの詳細については、SIP を実行する Cisco Unified IP Phone の TFTP の設定を参照してください。
これらのダイヤル パターンは TFTP サーバへ送られ、TFTP サーバは、ダイヤル パターン情報が入った適正な設定ファイルを作成します。
Private Line Automatic Ringdown(PLAR)
SIP を実行する電話機を Private Line Automatic Ringdown(PLAR)用に設定した場合、ユーザが受話器を外すと(または [発信] ソフトキーまたは回線キーを押すと)、電話機は事前に設定された番号にただちにダイヤルします。 電話機のユーザは PLAR に設定されている回線で別の番号をダイヤルできません。 PLAR は Cisco Unified Communications Manager の管理ページで空のパターンとして設定されるため、デバイスや回線へ関連付けられることがありません。 Cisco Unified IP Phone で PLAR をサポートするためには、特定の回線用の SIP ダイヤル ルールの中で空のパターンを設定してから、 Cisco Unified Communications Manager の管理ページの [電話の設定(Phone Configuration)] を使用して、そのダイヤル ルールを Cisco Unified IP Phone に適用します。