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目次
この章では、 Cisco Unified Communications Manager の管理ページで [電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウを使用して、電話機に割り当てられた電話番号(回線)を設定および変更する方法について説明します。 ただし、電話番号(DN)が常にデバイスに関連付けられているわけではないことに留意してください。
Cisco Unified Communications Manager の管理ページで [電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウを使用すると、電話機に割り当てられた電話番号(回線)を設定および変更できます。 ただし、電話番号(DN)が常にデバイスに関連付けられているわけではないことに留意してください。
![]() ヒント |
自動登録を使用している場合、 Cisco Unified Communications Manager は、自動的に電話機を追加し、電話番号を割り当てます。 |
![]() (注) |
Private Line Automatic Ringdown(PLAR)を設定する方法については、電話番号の管理を参照してください。 |
Cisco Unified Communications Manager の管理ページで電話番号を手動で設定する手順は次のとおりです。 電話番号の詳細については、電話番号の特性を参照してください。
1 つのデバイス上の 1 回線に対して設定できるコールの数は最大 200 です。 1 つの回線に対してコールの数を設定すると、別の回線で使用可能なコール数が減少します。 複数コール表示をサポートする Cisco Unified IP Phone( Cisco Unified IP Phone 7960 など)は、1 DN 当たり最大 200 コールをサポートします。複数コール非表示デバイス( Cisco Unified IP Phone 7905 など)は、1 DN 当たり 2 コールをサポートします。
Cisco Unified IP Phone は各回線について、次の情報を表示します。
[エンドユーザ、電話、DN、およびLAの設定(End User, Phone, DN, and LA Configuration)] ウィンドウを使用すると、新しいエンド ユーザとその新しいエンド ユーザに関連付けられている新しい電話機すべてを一度に追加できます。 同じウィンドウを使用して、新しいエンド ユーザの電話番号(既存または新規)およびライン アピアランスを関連付けることができます。 [エンドユーザ、電話、DN、およびLAの設定(End User, Phone, DN, and LA Configuration)] ウィンドウにアクセスするには、 メニュー オプションを選択します。
![]() (注) |
[エンドユーザ、電話、DN、およびLAの設定(End User, Phone, DN, and LA Configuration)] ウィンドウでは、新しいエンド ユーザと新しい電話機の追加だけができます。 既存のエンド ユーザまたは既存の電話機を入力することはできません。 |
共有回線アピアランスを使用して、1 つ以上の回線をセットアップできます。 Cisco Unified Communications Manager システムでは、1 つの電話番号が同じパーティション内の複数のデバイスに表示される場合、その電話番号は共有回線であると見なされます。 たとえば、電話機 A の電話番号 9600 が Dallas というパーティションにあり、電話機 B の電話番号 9600 が Texas というパーティションにある場合、その電話番号は共有回線アピアランスを表していません (電話機 A と電話機 B の電話番号 9600 を、必ず Dallas などの同一のパーティションに置いてください)。
たとえば、共有回線アピアランスでは、ある電話番号が、マネージャの電話機の回線 1、およびアシスタントの電話機の回線 2 に表示されるように、共有回線をセットアップできます。 共有回線のもう一つの例としては、単一の着信番号 800 をオフィス内のどの販売員の電話機にも回線 2 として表示されるように設定することがあります。 電話番号の更新を選択し、電話番号を共有するすべてのデバイスにアップデートを適用することもできます。
Cisco Unified Communications Manager で共有回線アピアランスを使用する場合のヒントおよび制約事項を以下に示します。
共有回線アピアランスを作成する場合は、異なるデバイス上に同じ電話番号とルート パーティションを割り当てます。
1 つの回線が複数のデバイスで共有される場合、 Cisco Unified Communications Manager の管理ページの [電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウで、それぞれのデバイス名が電話番号の [デバイスの関連付け(Associated Devices)] ペインに表示されます。
共有回線を使用する任意のデバイスで、コーリング サーチ スペース、自動転送、コール ピックアップの設定値を変更すると、その変更は、その共有回線を使用するすべてのデバイスに適用されます。
![]() (注) |
共有回線には常に同一の DN 設定が割り当てられます。ただし、[電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウにある、「デバイスSEPXXXXXXXXXXXXの」という命名規則を含むフィールド セクションは除きます。このようなセクションは、特定のデバイスに対して保持または割り当てられます。 |
デバイスで共有回線アピアランスを停止するには、その回線の電話番号またはパーティション番号を変更し、 Cisco Unified Communications Manager の管理ページ内の [電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウで電話番号を更新します。
共有回線アピアランスの場合、[デバイスから削除(Remove From Device)] は、現在のデバイスの電話番号だけを削除し、他のデバイスには影響を与えません。
共有回線アピアランスを備えているデバイスのほとんどが、同時に新しいコールを発信または受信し、保留中のコールを再開できます。 回線を共有するすべてのデバイスで着信コールが表示され、誰でもコールに応答できます。 1 つのデバイス上で、一度に 1 つだけのコールがアクティブのまま残ります。
コール情報(発呼側または着信側)は、回線を共有するすべてのデバイスに表示されます。 デバイスの 1 つでプライバシー機能がオンにされている場合、そのデバイスからの発信コールは回線を共有するその他のデバイスには認識されません。 ただし、共有回線への着信コールはすべてのデバイスで引き続き認識されます。
共有回線アピアランスを備えているデバイスは、単独の転送トランザクションを開始できます。
共有回線アピアランスを備えているデバイスは、単独の会議トランザクションを開始できます。
共有回線アピアランスを備えているデバイスは、自動転送の [ビジートリガー(Busy Trigger)] および [コール最大数(Maximum Number of Calls)] 設定値をサポートします。 ライン アピアランスごとに自動転送の [ビジートリガー(Busy Trigger)] を設定できますが、最大値は、その電話番号の最大コール数の設定値となります。
Cisco Unified IP Phone 3:最大コール値を 2、ビジー トリガー値を 2 に設定
最初のコールで Cisco Unified IP Phone ユーザ 1 が電話番号 2000 をダイヤルすると、3 つすべてのデバイスの呼び出し音が鳴ります。 Cisco Unified IP Phone 3 のユーザが電話に出ると、 Cisco Unified IP Phone 1 と 2 はリモートで使用している状態になります。 Cisco Unified IP Phone 3 のユーザがコールを保留にすると、ユーザは Cisco Unified IP Phone 1 または Cisco Unified IP Phone 2 からそのコールを取得できます。 ユーザ 2 が第 2 のコールで電話番号 2000 をダイヤルすると、 Cisco Unified IP Phone 3 の呼び出し音だけが鳴ります。
次の例では、同一の共有回線アピアランスを備え、電話番号が 2000 の H.323 クライアント、MGCP POTS Phone、および Cisco Unified IP Phone が、自動転送の [ビジートリガー(Busy Trigger)] および [コール最大数(Maximum Number of Calls)] 設定を使用したケースについて説明します。 この例では、2 つのコールが発生すると想定します。 デバイスに対して次の値が設定されているとします。
H.323 クライアント:最大コール値を 1、ビジー トリガー値を 1 に設定
MGCP POTS Phone:最大コール値を 1、ビジー トリガー値を 1 に設定
Cisco Unified IP Phone:最大コール値を 2、ビジー トリガー値を 2 に設定
最初のコールでユーザ 1 が電話番号 2000 をダイヤルすると、3 つすべてのデバイスの呼び出し音が鳴ります。 Cisco Unified IP Phone のユーザが電話に出ます。 Cisco Unified IP Phone のユーザがコールを保留にすると、H323 クライアントと MGCP POTS Phone のユーザはそのコールに応答できません。 ユーザ 2 が第 2 のコールで電話番号 2000 をダイヤルすると、3 つのデバイス(IP Phone、MCGP POTS Phone、H.323 クライアント)すべての呼び出し音が鳴り、これら 3 人のユーザがすべてがそのコールに応答できます。
[電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウの [この回線を共有するすべてのデバイスの電話番号を更新する(Update Directory Number of All Devices Sharing this Line)] チェックボックスによって、電話番号を共有するすべてのデバイスの電話番号を更新するかどうかを決定できます。 詳細については、電話番号の管理を参照してください。
共有回線の電話機は、1 DN 当たりの最大コール数の制限などの理由でコールを拒否する場合、そのコールとは対話できないようにする必要があります。 たとえば、A と A1 が同一の DN を共有しているとします。 A1 と A は、最大コール数がそれぞれ 1 と 2 に設定されています。 C と D が共有回線の DN にコールを発信した場合、A1 はこれら 2 つのコールに応答します。 A は最初のコールとだけ対話できます。これは、A において 1 DN 当たりの最大コール数が制限されているために、2 番目のコールを拒否するためです。 この理由のため、共有回線の MCID デバイスすべての最大コール数に、同じ値を設定することをお勧めします。 同じ回線を共有するデバイスの数が N の場合、[コール最大数(Maximum Number of Calls)] 設定と [ビジートリガー(Busy Trigger)] 設定の両方を N に設定する必要があります。 このように設定すると、共有回線の各ユーザがコールを 1 つ以上受信できるようになります。
共有回線の電話は、(回線制御がコール情報を保持していないために)コールを受信しない場合、そのコールとは対話できないようにする必要があります。 そのため、新規に登録されたデバイスは、その回線上の既存のコールを認識しません。 新規に登録されたデバイスは、保留中のコールのうち、このデバイスが回線制御に登録される前に開始されたコールについては再開できません。 たとえば、A と A1 が同一の回線を共有している場合、A の電源がオフになると(またはエクステンション モビリティ ユーザがログアウトすると)、A1 がアクティブ コールを受信します。 電話機 A の電源がオンになり、 Cisco Unified Communications Manager への登録を完了しても、A にはこの回線上の既存のアクティブ コールが表示されません。
共有回線の電話機のコールが相互に対話できるようにする場合は、共有回線の MCID デバイスすべての最大コール数を 2*N(N は共有回線のデバイス数)に設定することをお勧めします。
電話機ユーザは、電話機の共有回線アピアランスに保留中のコールを表示できます。 たとえば、電話機ユーザは、コールがプライマリ デバイスでユーザ本人によってローカルに保留にされたか、共有デバイスでもう一方の通話者によりリモートで保留にされたかを判断できます。 この機能を動作させるための設定は必要ありません。 共有回線で保留中のコールを表示する方法については、電話機モデルをサポートする Cisco Unified IP Phone のマニュアルを参照してください。
その場合、 Cisco Unified Communications Manager の管理ページの [不在着信のログを取る(Log Missed Calls)] チェックボックスをオンにすると、 Cisco Unified Communications Manager は、電話機で指定の共有回線アピアランスの通話履歴に不在着信を記録します。
![]() ヒント |
この機能は、電話機ユーザが Cisco Extension Mobility から電話機にログインすると動作します。 |
表 23 の例では、次の電話機を使用して、共有回線で不在着信ログ機能がどのように機能するかを示します。
電話機 A では、第 1 回線に電話番号 1000 が設定され、第 2 回線には電話番号 2000 が設定され、電話機 B と共有されています。
電話機 B では、電話機 A と共有の電話番号 2000 が第 1 回線として設定され、電話番号 3000 が第 2 回線として設定されています。
電話機 C から電話をかけます。
自動応答機能を必要とする任意の Cisco Unified IP Phone で共有回線アピアランスを使用しないでください。また、共有回線アピアランスに対して自動応答をオンにしないでください。
割り込み、C 割り込み、およびプライバシーは、共有回線だけで使用してください。
Cisco Unified IP Phone、H.323 クライアント、および MGCP POTS Phone に共有回線を設定しないことをお勧めします。同様に、H.323 クライアントと MGCP POTS Phone に共有回線を設定しないことをお勧めします。 H.323 クライアント、MGCP POTS Phone に同一の共有回線アピアランスを設定すると(たとえば、NetMeeting、および Cisco Unified IP Phone)、H.323 クライアントまたは MGCP POTS Phone では保留/再開機能を使用できません。
SIP を実行している Cisco Unified IP Phone 7906、7911、7941、7961、7970、および 7971 では、複数の回線を同じ電話番号でそれぞれ別のパーティションに配置できます。 ただし、SIP を実行しているその他の電話機では、複数の回線に同じ電話番号を設定し、使用することはサポートされません。
会議内の共有回線ユーザの数が、割り込み試行を行っているデバイスの [コール最大数(Maximum Number of Calls)] 設定の設定値以上の場合、電話機では制限超過エラーを示すメッセージが表示されます。
電話番号は、電話機、ルート ポイント、CTI ポート、H.323 クライアントなどのデバイスに関連付けることができます。 管理者は、 Cisco Unified Communications Manager の管理ページの [電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウおよび [ルートプランレポート(Route Plan Report)] ウィンドウから電話番号を管理します。 [電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウまたは [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウを使用すると、デバイス、ルート ポイント、またはポートから電話番号を追加、更新、および削除できます。 [ルートプランレポート(Route Plan Report)] ウィンドウを使用すると、 Cisco Unified Communications Manager データベースから割り当てられていない電話番号を削除または更新できます。
![]() (注) |
電話番号が回線グループのメンバーである場合、電話番号を CTI ルート ポイントまたは CTI ポートに関連付けないでください。 |
[電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウには、[アクティブ(Active)] チェックボックスと [この回線を共有するすべてのデバイスの電話番号を更新する(Update Directory Number of All Device Sharing this Line)] チェックボックスがあります。
割り当てられていない電話番号だけを表示する [アクティブ(Active)] チェックボックスは、電話番号が Cisco Unified Communications Manager によってロードおよび使用されるかを決定します。 チェックボックスをオンにすると、この電話番号は Cisco Unified Communications Manager によってロードおよび使用されます。 たとえば、退職した社員が使用していた電話番号があるとします。 この電話番号には、ボイスメッセージ システムへの自動転送など、特定の設定値が指定されていました。 この電話番号をアクティブのままにしておくと、この電話番号宛てのコールは転送されます。 これによって、別の社員に同じ自動転送オプションを再設定する手間が省けます。 チェックボックスがオフになっていると、この電話番号は Cisco Unified Communications Manager によってロードされないため、その DN に設定された設定値が使用されず(たとえば、自動転送の宛先)、発呼者のコールは正常に転送されません。
このチェックボックスは、電話番号を共有するすべてのデバイスでその番号を更新するかどうかを決定します。 チェックボックスがオンの場合は、電話番号を共有するすべてのデバイスが電話番号の変更を受け取ります。 チェックボックスがオフのままの場合は、ウィンドウに表示されている現在のデバイスでのみ電話番号が変更され、その電話番号を共有する他のデバイスはすべて未変更のままとなります。
![]() (注) |
このチェックボックスは、実際の電話番号とパーティションにのみ適用されます。 ボイスメッセージ プロファイル、自動転送オプション、MLPP などの他のデバイス設定には適用されません。 共有回線に関してこれらの設定のいずれかが変更された場合は、すべてのデバイスが変更されます。 |
Cisco Unified Communications Manager を使用すると、電話番号にコール待機と自動転送の機能を設定できます。
電話機に関連する機能については、電話機能を参照してください。 電話機用に設定できる機能は、割り込み、プライバシー解除、折り返し、コール パーク、コール ピックアップ、即転送、迷惑呼 ID、品質レポート ツール、サービス URL、およびスピード ダイヤルと短縮ダイヤルです。
自動転送を使用すると、ユーザは、 Cisco Unified IP Phone に着信するすべてのコールが、別の電話機で呼び出し音を鳴らすように設定できます。 自動転送の種類を次に説明します。
すべてのコールの転送:すべてのコールを転送します。
話中転送:回線が使用中で、ビジー トリガー設定値に到達した場合にだけ、コールを転送します。
無応答時転送:設定されている無応答呼び出し時間が経過した後に電話機が応答しない場合、または宛先が登録されていない場合に、コールを転送します。
カバレッジなし時転送:ハンティングが実行し尽くされたかタイムアウトし、関連するカバレッジ用のハント パイロットが最終転送に [個人の初期設定を使用(Use Personal Preferences)] を指定している場合に、コールを転送します。
各自動転送タイプを、ボイスメッセージ システム、ダイヤル先番号、またはコーリング サーチ スペースへ転送できる内部および外部のコールに設定できます。
Cisco Unified Communications Manager は、[不在転送(CFA)のセカンダリコーリングサーチスペース(CSS)(Secondary Calling Search Space (CSS) for Call Forward All (CFA))] フィールドをサポートしています。 不在転送のセカンダリ コーリング サーチ スペースは、既存の不在転送のコーリング サーチ スペースと組み合わされて、代替 CSS システム設定のサポートを可能にします。 不在転送がアクティブにされると、不在転送のプライマリ コーリング サーチ スペースとセカンダリ コーリング サーチ スペースだけを使用して不在転送の宛先の妥当性が検査され、コールが不在転送の宛先へリダイレクトされます。 これらのフィールドが空の場合、ヌル CSS が使用されます。 不在転送用の [コーリングサーチスペース(Calling Search Space)] が [なし(None)] のとき、回線の CSS とデバイスの CSS の組み合わせは使用されません。 不在転送の [コーリングサーチスペース(Calling Search Space)] フィールドと [不在転送のセカンダリコーリングサーチスペース(Secondary Calling Search Space for Forward All)] フィールドで設定された CSS フィールドだけが使用されます。 電話機から不在転送がアクティブにされた場合、不在転送の宛先は、不在転送のコーリング サーチ スペースと不在転送のセカンダリ コーリング サーチ スペースを使用して妥当性が検査され、不在転送の宛先がデータベースに書き込まれます。 不在転送がアクティブの場合、不在転送の宛先の妥当性は、常に不在転送の [コーリングサーチスペース(Calling Search Space)] および [不在転送のセカンダリコーリングサーチスペース(Secondary Calling Search Space for Forward All)] と照合して検査されます。
管理者は、自動転送情報表示オプションを最初の着信番号、またはリダイレクトされた着信番号、またはその両方に設定できます。 管理者は、発呼者回線 ID(CLID)の表示および発呼者名(CNID)の表示を有効または無効にすることができます。 表示オプションは、各ライン アピアランスに対して設定できます。
自動転送のビジー トリガーが、各ライン アピアランスに設定されます。最大値は、ライン アピアランスに設定されたコールの最大数です。 自動転送のビジー トリガーは、回線のアクティブ コール数を判別して、話中転送設定を有効にします(たとえば、10 コール)。
自動転送の無応答呼び出し時間が各ライン アピアランスに設定され、デフォルトには 12 秒が指定されます。 自動転送の無応答呼び出し時間は、呼び出し音が鳴っている時間を判別して、無応答時転送設定を有効にします。
![]() ヒント |
ユーザが発信コールや転送を行うことができるよう、ビジー トリガー値はコールの最大数よりわずかに小さくしておいてください。 |
自動転送は、 Cisco Unified Communications Manager の管理ページの [電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウで設定します。
Cisco Unified Communications Manager で提供されているサービス パラメータ(CFA Destination Override)を使用すると、不在転送(CFA)の宛先が CFA の開始側にコールしたときに、管理者が CFA を上書きできます。この上書きによって、重要なコールの場合に CFA の宛先が開始側に到達できるようになります。 つまり、コールの転送先ユーザ(宛先)がコールの転送元ユーザ(開始側)にコールした場合、自動転送が宛先に対して再度実行されるのではなく、開始側の電話機の呼び出し音が鳴ります。 この上書きは、CFA の宛先電話番号が内部と外部のどちらであっても機能します。
CFA Destination Override サービス パラメータが [False] に設定されている場合(デフォルト値)、上書きは発生しません。 CFA の上書きを有効にするには、このサービス パラメータを必ず [True] に設定します。
![]() (注) |
CFA の上書きが発生するのは、CFA の宛先が開始側と一致し、CFA Destination Override サービス パラメータが [True] に設定されている場合だけです。 このサービス パラメータが [True] に設定され、発呼側が CFA の宛先と一致していない場合、CFA の上書きは発生せず、CFA は有効なままになります。 |
コール待機を使用すると、ユーザは、最初に受けたコールの接続を解除することなく、同一回線上で 2 番目に着信したコールを受けることができます。 2 番目のコールが着信すると、コール待機を知らせる短いトーンが聞こえます。このトーンは、[電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウの [呼出音設定(Ring Setting、電話がアクティブのとき)] で設定できます。
コール待機を設定するには、 Cisco Unified Communications Manager の管理ページの [電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウで、ビジー トリガー(3 以上)およびコールの最大数を設定します。
![]() ヒント |
ディスプレイのない電話機(Cisco IP Phone 30 VIP など)にコール待機を設定するには、ビジー トリガーを 2 に、コールの最大数を 2 に設定します。 |
![]() (注) |
ユーザは、コール待機のキャンセル機能を起動できます。この機能を使用すると、1 つのコールのコール待機動作をブロックできます。 この機能が起動されたコールの間は、コール待機サービスは非アクティブとなり、このユーザに対してコールを行うと通常のビジー処理が行われ、コール待機トーンによってコールが中断されることがありません。 コール待機のキャンセル機能の詳細については、コール待機キャンセルを参照してください。 |
Cisco Unified Communications Manager は、ユーザが 1 つの DN で複数コールを発信および受信するときに、転送/直接転送および会議/参加の動作をサポートします。
転送では、1 つのデバイスの異なるライン アピアランスが、単独の転送トランザクションを開始することができ、各デバイスでライン アピアランスごとの複数の転送トランザクションを許可します。
会議では、1 つのデバイスの異なるライン アピアランスが、単独の会議トランザクションを開始することができ、各デバイスでライン アピアランスごとの複数の会議トランザクションを許可します。
![]() (注) |
Cisco Unified IP Phone 7910 などの複数コール表示をサポートしないデバイスは、接続されている 2 つのコールの転送または会議を同時に行うことができません。 |
1 つのアクティブ コールだけが電話番号に接続されている場合、機能を最初に起動すると、アクティブ コールが保留となり、同一の電話番号を使用した新しいコールが開始されます。 新しいコールが接続されているときに、同一の機能を 2 回目に起動すると、機能の動作が開始されます。 最初の転送/会議の起動では、アクティブ コールを保留にした後に、常に同一の電話番号を使用した新しいコールが開始されます。
直接転送は、確立された 2 つのコール(コールは保留、または接続された状態)を 1 つのコールに参加させ、機能の開始側をコールからドロップします。 直接転送は、コンサルテーション コールを開始せず、アクティブ コールを保留にしません。
参加は、コンサルテーション コールを作成せず、アクティブ コールを保留にしません。 参加を実行するには、少なくとも 2 つのコールを選択して、どちらかのコールで [参加] ソフトキーを押します。 参加には、3 つ以上のコールを加えることができるため、コールには 3 人以上の通話者が含まれることになります。 参加は、1 つのコールで最大 16 人の参加者をサポートします。 アクティブまたは保留中のコールを選択するには、コールを強調表示し、[選択] ソフトキーを押します。 選択されたコールの横には、電話機上でチェックマークが表示されます。
参加を開始したコールは、選択されていなくても自動的に組み込まれます。 アクティブなコールは、選択されていなくても組み込まれます。 参加対象のすべてのコールが基本コールである場合、参加を開始したコールがプライマリ コールになります。 参加対象のコールの中に会議コール(参加する前から会議であったコール)がある場合、そのコールがプライマリ コールになります。
参加後の最後のコールの選択ステータスは、参加前のプライマリ コールの選択ステータスによって決まります。 プライマリ コールが選択されていた場合、最後のコールは参加後も選択されたままです。 つまり、そのコールは保留になっても選択されたままであるため、共有回線はそのコールを取得できません。 プライマリ コールが選択されていなかった場合、最後のコールはコール後も選択されていないままです。
パーティ参加トーン機能を使用すると、基本コールがマルチパーティ コールに変更されたとき、つまり、基本コールが割り込みコール、C 割り込みコール、アドホック会議、ミートミー会議、または参加コールに変更されたときに、電話機でトーンが再生されます。 また、ユーザがマルチパーティ コールから退席したときにも別のトーンが再生されます。
参加コールが開始されると、 Cisco Unified Communications Manager は会議の管理者が設定したパーティ参加トーンを使用します。 Cisco Unified Communications Manager は、会議が終了するまでこの設定を使用します。
パーティ参加トーン機能を使用するには、デバイスのプライバシー機能をオフにするとともに、マルチパーティ コールの制御側デバイスでビルトイン ブリッジを使用できるようにする必要があります。 また、Cisco CallManager サービスをサポートしている Party Entrance Tone サービス パラメータを設定するか、[電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウ(
)で電話番号ごとに [パーティ参加トーン(Party Entrance Tone)] 設定項目を設定します。![]() (注) |
参加対象の複数のコールが会議コールである場合、会議の連鎖が発生します。 |
![]() (注) |
非通知および非表示のコールは、参加対象として認識されないことに注意してください。 |
回線をまたいで参加の機能を使用すると、複数の回線(電話番号が異なる回線または電話番号が同じでパーティションが異なる回線)上のコールを参加させることができます。 回線をまたいで参加の機能を使用して参加を実行するには、アクティブ コールで [参加] ソフトキーを押し、会議に含めるコールの回線ボタンを押します。 選択した回線に複数のコールが存在する場合は、電話機の画面にウィンドウが開き、参加させるコールを選択するように求めるプロンプトが表示されます。 コールを選択し、[参加] を押して操作を完了してください。
参加を開始したコールは、選択されていなくても自動的に組み込まれます。 アクティブなコールは、選択されていなくても組み込まれます。 参加対象のすべてのコールが基本コールである場合、参加を開始したコールがプライマリ コールになります。 参加対象のコールの中に会議コール(参加する前から会議であったコール)がある場合、そのコールがプライマリ コールになります。
参加後の最後のコールの選択ステータスは、参加前のプライマリ コールの選択ステータスによって決まります。 プライマリ コールが選択されていた場合、最後のコールは参加後も選択されたままです。 つまり、そのコールは保留になっても選択されたままであるため、共有回線はそのコールを取得できません。 プライマリ コールが選択されていなかった場合、最後のコールはコール後も選択されていないままです。
![]() (注) |
参加対象の複数のコールが会議コールである場合、会議の連鎖が発生します。 |
次の各項では、電話番号を見つけるために検索方法を変更する方法について説明します。 ネットワーク内に何千もの電話番号がある場合は、必要な電話機を見つけるために、絞り込み検索を行う必要があります。 電話番号が見つからない場合は、検索を拡大して、より多くの電話番号を検索対象に含める必要があります。
![]() (注) |
電話番号の検索では、大文字と小文字が区別されません。 |
電話機をその電話番号(DN)によって検索するには、[電話番号(Directory Number)] を選択し、検索条件([が次の文字列で始まる(begins with)] や [が次の文字列で終わる(ends with)] など)を入力するか、または [検索(Find)] ボタンをクリックします。
![]() (注) |
一部の電話番号は、電話機に関連付けることはできません。 割り当てられていない DN と呼ばれるこれらの電話番号を検索するには、[ルートプランレポート(Route Plan Report)] ウィンドウを使用します。 |
電話機をそのルート パーティションによって検索するには、[ルートパーティション(Route Partition)] を選択し、検索条件([が次の文字列で始まる(begins with)] や [が次の文字列で終わる(ends with)] など)を入力するか、または [検索(Find)] ボタンをクリックします。
電話機をその説明によって検索するには、[説明(Description)] を選択し、検索条件([が次の文字列で始まる(begins with)] や [が次の文字列で終わる(ends with)] など)を入力するか、または [検索(Find)] ボタンをクリックします。
検索結果をさらに絞り込むには、追加情報を検索します。 たとえば、電話番号によって電話番号を検索する場合は、電話番号の結果内を検索すると、同じルート パーティションを共有する DN を見つけることができます。 初期検索を行った後、[検索結果(Search Results)] チェックボックスをオンにします。 ドロップダウン リスト ボックスに、追加の検索条件または別の検索条件を入力できます。 [検索(Find)] を再びクリックして、前回の結果内を検索します。
データベースに登録されているすべての電話番号を検出するには、フィールドのリストから [電話番号(Directory Number)] を選択し、パターンのリストから [が空ではない(is not empty)] を選択します。次に、[検索(Find)] ボタンをクリックしてください。
特定の電話機が使用している電話番号、またはある電話番号が割り当てられている電話機を見つけるには、 Cisco Unified Communications Manager の管理ページの [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウまたは [電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウで [関連リンク(Related Links)] ドロップダウン リスト ボックスから [依存関係レコード(Dependency Records)] を選択します。 [依存関係レコード要約(Dependency Records Summary)] ウィンドウに、電話機を使用している電話番号に関する情報が表示されます。 電話番号について詳細な情報を検索するには、電話番号をクリックして [依存関係レコード詳細(Dependency Records Detail)] ウィンドウを表示します。 依存関係レコードがシステムで使用できない場合は、[依存関係レコード要約(Dependency Records Summary)] ウィンドウにメッセージが表示されます。
目次
この章では、 Cisco Unified Communications Manager の管理ページで [電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウを使用して、電話機に割り当てられた電話番号(回線)を設定および変更する方法について説明します。 ただし、電話番号(DN)が常にデバイスに関連付けられているわけではないことに留意してください。
電話番号の設定
手順Cisco Unified Communications Manager の管理ページで [電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウを使用すると、電話機に割り当てられた電話番号(回線)を設定および変更できます。 ただし、電話番号(DN)が常にデバイスに関連付けられているわけではないことに留意してください。
ヒント
自動登録を使用している場合、 Cisco Unified Communications Manager は、自動的に電話機を追加し、電話番号を割り当てます。
(注)
Private Line Automatic Ringdown(PLAR)を設定する方法については、電話番号の管理を参照してください。
Cisco Unified Communications Manager の管理ページで電話番号を手動で設定する手順は次のとおりです。 電話番号の詳細については、電話番号の特性を参照してください。
電話番号の特性
1 つのデバイス上の 1 回線に対して設定できるコールの数は最大 200 です。 1 つの回線に対してコールの数を設定すると、別の回線で使用可能なコール数が減少します。 複数コール表示をサポートする Cisco Unified IP Phone( Cisco Unified IP Phone 7960 など)は、1 DN 当たり最大 200 コールをサポートします。複数コール非表示デバイス( Cisco Unified IP Phone 7905 など)は、1 DN 当たり 2 コールをサポートします。
Cisco Unified IP Phone は各回線について、次の情報を表示します。
ユーザ/電話機の追加と電話番号
[エンドユーザ、電話、DN、およびLAの設定(End User, Phone, DN, and LA Configuration)] ウィンドウを使用すると、新しいエンド ユーザとその新しいエンド ユーザに関連付けられている新しい電話機すべてを一度に追加できます。 同じウィンドウを使用して、新しいエンド ユーザの電話番号(既存または新規)およびライン アピアランスを関連付けることができます。 [エンドユーザ、電話、DN、およびLAの設定(End User, Phone, DN, and LA Configuration)] ウィンドウにアクセスするには、 メニュー オプションを選択します。
(注)
[エンドユーザ、電話、DN、およびLAの設定(End User, Phone, DN, and LA Configuration)] ウィンドウでは、新しいエンド ユーザと新しい電話機の追加だけができます。 既存のエンド ユーザまたは既存の電話機を入力することはできません。
共有回線アピアランス
共有回線アピアランスを使用して、1 つ以上の回線をセットアップできます。 Cisco Unified Communications Manager システムでは、1 つの電話番号が同じパーティション内の複数のデバイスに表示される場合、その電話番号は共有回線であると見なされます。 たとえば、電話機 A の電話番号 9600 が Dallas というパーティションにあり、電話機 B の電話番号 9600 が Texas というパーティションにある場合、その電話番号は共有回線アピアランスを表していません (電話機 A と電話機 B の電話番号 9600 を、必ず Dallas などの同一のパーティションに置いてください)。
たとえば、共有回線アピアランスでは、ある電話番号が、マネージャの電話機の回線 1、およびアシスタントの電話機の回線 2 に表示されるように、共有回線をセットアップできます。 共有回線のもう一つの例としては、単一の着信番号 800 をオフィス内のどの販売員の電話機にも回線 2 として表示されるように設定することがあります。 電話番号の更新を選択し、電話番号を共有するすべてのデバイスにアップデートを適用することもできます。
Cisco Unified Communications Manager で共有回線アピアランスを使用する場合のヒントおよび制約事項を以下に示します。
共有回線のヒント
共有回線アピアランスを作成する場合は、異なるデバイス上に同じ電話番号とルート パーティションを割り当てます。
1 つの回線が複数のデバイスで共有される場合、 Cisco Unified Communications Manager の管理ページの [電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウで、それぞれのデバイス名が電話番号の [デバイスの関連付け(Associated Devices)] ペインに表示されます。
共有回線を使用する任意のデバイスで、コーリング サーチ スペース、自動転送、コール ピックアップの設定値を変更すると、その変更は、その共有回線を使用するすべてのデバイスに適用されます。
(注)
共有回線には常に同一の DN 設定が割り当てられます。ただし、[電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウにある、「デバイスSEPXXXXXXXXXXXXの」という命名規則を含むフィールド セクションは除きます。このようなセクションは、特定のデバイスに対して保持または割り当てられます。
デバイスで共有回線アピアランスを停止するには、その回線の電話番号またはパーティション番号を変更し、 Cisco Unified Communications Manager の管理ページ内の [電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウで電話番号を更新します。
共有回線アピアランスの場合、[デバイスから削除(Remove From Device)] は、現在のデバイスの電話番号だけを削除し、他のデバイスには影響を与えません。
共有回線アピアランスを備えているデバイスのほとんどが、同時に新しいコールを発信または受信し、保留中のコールを再開できます。 回線を共有するすべてのデバイスで着信コールが表示され、誰でもコールに応答できます。 1 つのデバイス上で、一度に 1 つだけのコールがアクティブのまま残ります。
コール情報(発呼側または着信側)は、回線を共有するすべてのデバイスに表示されます。 デバイスの 1 つでプライバシー機能がオンにされている場合、そのデバイスからの発信コールは回線を共有するその他のデバイスには認識されません。 ただし、共有回線への着信コールはすべてのデバイスで引き続き認識されます。
共有回線アピアランスを備えているデバイスは、単独の転送トランザクションを開始できます。
共有回線アピアランスを備えているデバイスは、単独の会議トランザクションを開始できます。
共有回線アピアランスを備えているデバイスは、自動転送の [ビジートリガー(Busy Trigger)] および [コール最大数(Maximum Number of Calls)] 設定値をサポートします。 ライン アピアランスごとに自動転送の [ビジートリガー(Busy Trigger)] を設定できますが、最大値は、その電話番号の最大コール数の設定値となります。
次の例で、同一の共有回線アピアランスを備え、電話番号が 2000 の 3 つの Cisco Unified IP Phone が、自動転送の [ビジートリガー(Busy Trigger)] および [コール最大数(Maximum Number of Calls)] 設定値を使用したケースについて説明します。 この例では、2 つのコールが発生すると想定します。 デバイスに対して次の値が設定されているとします。
Cisco Unified IP Phone 3:最大コール値を 2、ビジー トリガー値を 2 に設定
最初のコールで Cisco Unified IP Phone ユーザ 1 が電話番号 2000 をダイヤルすると、3 つすべてのデバイスの呼び出し音が鳴ります。 Cisco Unified IP Phone 3 のユーザが電話に出ると、 Cisco Unified IP Phone 1 と 2 はリモートで使用している状態になります。 Cisco Unified IP Phone 3 のユーザがコールを保留にすると、ユーザは Cisco Unified IP Phone 1 または Cisco Unified IP Phone 2 からそのコールを取得できます。 ユーザ 2 が第 2 のコールで電話番号 2000 をダイヤルすると、 Cisco Unified IP Phone 3 の呼び出し音だけが鳴ります。
次の例では、同一の共有回線アピアランスを備え、電話番号が 2000 の H.323 クライアント、MGCP POTS Phone、および Cisco Unified IP Phone が、自動転送の [ビジートリガー(Busy Trigger)] および [コール最大数(Maximum Number of Calls)] 設定を使用したケースについて説明します。 この例では、2 つのコールが発生すると想定します。 デバイスに対して次の値が設定されているとします。
H.323 クライアント:最大コール値を 1、ビジー トリガー値を 1 に設定
MGCP POTS Phone:最大コール値を 1、ビジー トリガー値を 1 に設定
Cisco Unified IP Phone:最大コール値を 2、ビジー トリガー値を 2 に設定
最初のコールでユーザ 1 が電話番号 2000 をダイヤルすると、3 つすべてのデバイスの呼び出し音が鳴ります。 Cisco Unified IP Phone のユーザが電話に出ます。 Cisco Unified IP Phone のユーザがコールを保留にすると、H323 クライアントと MGCP POTS Phone のユーザはそのコールに応答できません。 ユーザ 2 が第 2 のコールで電話番号 2000 をダイヤルすると、3 つのデバイス(IP Phone、MCGP POTS Phone、H.323 クライアント)すべての呼び出し音が鳴り、これら 3 人のユーザがすべてがそのコールに応答できます。
[電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウの [この回線を共有するすべてのデバイスの電話番号を更新する(Update Directory Number of All Devices Sharing this Line)] チェックボックスによって、電話番号を共有するすべてのデバイスの電話番号を更新するかどうかを決定できます。 詳細については、電話番号の管理を参照してください。
共有回線の電話機は、1 DN 当たりの最大コール数の制限などの理由でコールを拒否する場合、そのコールとは対話できないようにする必要があります。 たとえば、A と A1 が同一の DN を共有しているとします。 A1 と A は、最大コール数がそれぞれ 1 と 2 に設定されています。 C と D が共有回線の DN にコールを発信した場合、A1 はこれら 2 つのコールに応答します。 A は最初のコールとだけ対話できます。これは、A において 1 DN 当たりの最大コール数が制限されているために、2 番目のコールを拒否するためです。 この理由のため、共有回線の MCID デバイスすべての最大コール数に、同じ値を設定することをお勧めします。 同じ回線を共有するデバイスの数が N の場合、[コール最大数(Maximum Number of Calls)] 設定と [ビジートリガー(Busy Trigger)] 設定の両方を N に設定する必要があります。 このように設定すると、共有回線の各ユーザがコールを 1 つ以上受信できるようになります。
共有回線の電話は、(回線制御がコール情報を保持していないために)コールを受信しない場合、そのコールとは対話できないようにする必要があります。 そのため、新規に登録されたデバイスは、その回線上の既存のコールを認識しません。 新規に登録されたデバイスは、保留中のコールのうち、このデバイスが回線制御に登録される前に開始されたコールについては再開できません。 たとえば、A と A1 が同一の回線を共有している場合、A の電源がオフになると(またはエクステンション モビリティ ユーザがログアウトすると)、A1 がアクティブ コールを受信します。 電話機 A の電源がオンになり、 Cisco Unified Communications Manager への登録を完了しても、A にはこの回線上の既存のアクティブ コールが表示されません。
共有回線の電話機のコールが相互に対話できるようにする場合は、共有回線の MCID デバイスすべての最大コール数を 2*N(N は共有回線のデバイス数)に設定することをお勧めします。
電話機ユーザは、電話機の共有回線アピアランスに保留中のコールを表示できます。 たとえば、電話機ユーザは、コールがプライマリ デバイスでユーザ本人によってローカルに保留にされたか、共有デバイスでもう一方の通話者によりリモートで保留にされたかを判断できます。 この機能を動作させるための設定は必要ありません。 共有回線で保留中のコールを表示する方法については、電話機モデルをサポートする Cisco Unified IP Phone のマニュアルを参照してください。
その場合、 Cisco Unified Communications Manager の管理ページの [不在着信のログを取る(Log Missed Calls)] チェックボックスをオンにすると、 Cisco Unified Communications Manager は、電話機で指定の共有回線アピアランスの通話履歴に不在着信を記録します。
ヒント
この機能は、電話機ユーザが Cisco Extension Mobility から電話機にログインすると動作します。
表 23 の例では、次の電話機を使用して、共有回線で不在着信ログ機能がどのように機能するかを示します。
電話機 A では、第 1 回線に電話番号 1000 が設定され、第 2 回線には電話番号 2000 が設定され、電話機 B と共有されています。
電話機 B では、電話機 A と共有の電話番号 2000 が第 1 回線として設定され、電話番号 3000 が第 2 回線として設定されています。
電話機 C から電話をかけます。
共有回線の制約事項
自動応答機能を必要とする任意の Cisco Unified IP Phone で共有回線アピアランスを使用しないでください。また、共有回線アピアランスに対して自動応答をオンにしないでください。
割り込み、C 割り込み、およびプライバシーは、共有回線だけで使用してください。
Cisco Unified IP Phone、H.323 クライアント、および MGCP POTS Phone に共有回線を設定しないことをお勧めします。同様に、H.323 クライアントと MGCP POTS Phone に共有回線を設定しないことをお勧めします。 H.323 クライアント、MGCP POTS Phone に同一の共有回線アピアランスを設定すると(たとえば、NetMeeting、および Cisco Unified IP Phone)、H.323 クライアントまたは MGCP POTS Phone では保留/再開機能を使用できません。
SIP を実行している Cisco Unified IP Phone 7906、7911、7941、7961、7970、および 7971 では、複数の回線を同じ電話番号でそれぞれ別のパーティションに配置できます。 ただし、SIP を実行しているその他の電話機では、複数の回線に同じ電話番号を設定し、使用することはサポートされません。
会議内の共有回線ユーザの数が、割り込み試行を行っているデバイスの [コール最大数(Maximum Number of Calls)] 設定の設定値以上の場合、電話機では制限超過エラーを示すメッセージが表示されます。
電話番号の管理
電話番号は、電話機、ルート ポイント、CTI ポート、H.323 クライアントなどのデバイスに関連付けることができます。 管理者は、 Cisco Unified Communications Manager の管理ページの [電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウおよび [ルートプランレポート(Route Plan Report)] ウィンドウから電話番号を管理します。 [電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウまたは [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウを使用すると、デバイス、ルート ポイント、またはポートから電話番号を追加、更新、および削除できます。 [ルートプランレポート(Route Plan Report)] ウィンドウを使用すると、 Cisco Unified Communications Manager データベースから割り当てられていない電話番号を削除または更新できます。
(注)
電話番号が回線グループのメンバーである場合、電話番号を CTI ルート ポイントまたは CTI ポートに関連付けないでください。
[電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウには、[アクティブ(Active)] チェックボックスと [この回線を共有するすべてのデバイスの電話番号を更新する(Update Directory Number of All Device Sharing this Line)] チェックボックスがあります。
[アクティブ(Active)] チェックボックス
割り当てられていない電話番号だけを表示する [アクティブ(Active)] チェックボックスは、電話番号が Cisco Unified Communications Manager によってロードおよび使用されるかを決定します。 チェックボックスをオンにすると、この電話番号は Cisco Unified Communications Manager によってロードおよび使用されます。 たとえば、退職した社員が使用していた電話番号があるとします。 この電話番号には、ボイスメッセージ システムへの自動転送など、特定の設定値が指定されていました。 この電話番号をアクティブのままにしておくと、この電話番号宛てのコールは転送されます。 これによって、別の社員に同じ自動転送オプションを再設定する手間が省けます。 チェックボックスがオフになっていると、この電話番号は Cisco Unified Communications Manager によってロードされないため、その DN に設定された設定値が使用されず(たとえば、自動転送の宛先)、発呼者のコールは正常に転送されません。
[この回線を共有するすべてのデバイスの電話番号を更新する(Update Directory Number of All Devices That Share This Line)] チェックボックス
このチェックボックスは、電話番号を共有するすべてのデバイスでその番号を更新するかどうかを決定します。 チェックボックスがオンの場合は、電話番号を共有するすべてのデバイスが電話番号の変更を受け取ります。 チェックボックスがオフのままの場合は、ウィンドウに表示されている現在のデバイスでのみ電話番号が変更され、その電話番号を共有する他のデバイスはすべて未変更のままとなります。
(注)
このチェックボックスは、実際の電話番号とパーティションにのみ適用されます。 ボイスメッセージ プロファイル、自動転送オプション、MLPP などの他のデバイス設定には適用されません。 共有回線に関してこれらの設定のいずれかが変更された場合は、すべてのデバイスが変更されます。
電話番号の機能
Cisco Unified Communications Manager を使用すると、電話番号にコール待機と自動転送の機能を設定できます。
電話機に関連する機能については、電話機能を参照してください。 電話機用に設定できる機能は、割り込み、プライバシー解除、折り返し、コール パーク、コール ピックアップ、即転送、迷惑呼 ID、品質レポート ツール、サービス URL、およびスピード ダイヤルと短縮ダイヤルです。
自動転送
自動転送を使用すると、ユーザは、 Cisco Unified IP Phone に着信するすべてのコールが、別の電話機で呼び出し音を鳴らすように設定できます。 自動転送の種類を次に説明します。
すべてのコールの転送:すべてのコールを転送します。
話中転送:回線が使用中で、ビジー トリガー設定値に到達した場合にだけ、コールを転送します。
無応答時転送:設定されている無応答呼び出し時間が経過した後に電話機が応答しない場合、または宛先が登録されていない場合に、コールを転送します。
カバレッジなし時転送:ハンティングが実行し尽くされたかタイムアウトし、関連するカバレッジ用のハント パイロットが最終転送に [個人の初期設定を使用(Use Personal Preferences)] を指定している場合に、コールを転送します。
各自動転送タイプを、ボイスメッセージ システム、ダイヤル先番号、またはコーリング サーチ スペースへ転送できる内部および外部のコールに設定できます。
Cisco Unified Communications Manager は、[不在転送(CFA)のセカンダリコーリングサーチスペース(CSS)(Secondary Calling Search Space (CSS) for Call Forward All (CFA))] フィールドをサポートしています。 不在転送のセカンダリ コーリング サーチ スペースは、既存の不在転送のコーリング サーチ スペースと組み合わされて、代替 CSS システム設定のサポートを可能にします。 不在転送がアクティブにされると、不在転送のプライマリ コーリング サーチ スペースとセカンダリ コーリング サーチ スペースだけを使用して不在転送の宛先の妥当性が検査され、コールが不在転送の宛先へリダイレクトされます。 これらのフィールドが空の場合、ヌル CSS が使用されます。 不在転送用の [コーリングサーチスペース(Calling Search Space)] が [なし(None)] のとき、回線の CSS とデバイスの CSS の組み合わせは使用されません。 不在転送の [コーリングサーチスペース(Calling Search Space)] フィールドと [不在転送のセカンダリコーリングサーチスペース(Secondary Calling Search Space for Forward All)] フィールドで設定された CSS フィールドだけが使用されます。 電話機から不在転送がアクティブにされた場合、不在転送の宛先は、不在転送のコーリング サーチ スペースと不在転送のセカンダリ コーリング サーチ スペースを使用して妥当性が検査され、不在転送の宛先がデータベースに書き込まれます。 不在転送がアクティブの場合、不在転送の宛先の妥当性は、常に不在転送の [コーリングサーチスペース(Calling Search Space)] および [不在転送のセカンダリコーリングサーチスペース(Secondary Calling Search Space for Forward All)] と照合して検査されます。
管理者は、自動転送情報表示オプションを最初の着信番号、またはリダイレクトされた着信番号、またはその両方に設定できます。 管理者は、発呼者回線 ID(CLID)の表示および発呼者名(CNID)の表示を有効または無効にすることができます。 表示オプションは、各ライン アピアランスに対して設定できます。
自動転送のビジー トリガーが、各ライン アピアランスに設定されます。最大値は、ライン アピアランスに設定されたコールの最大数です。 自動転送のビジー トリガーは、回線のアクティブ コール数を判別して、話中転送設定を有効にします(たとえば、10 コール)。
自動転送の無応答呼び出し時間が各ライン アピアランスに設定され、デフォルトには 12 秒が指定されます。 自動転送の無応答呼び出し時間は、呼び出し音が鳴っている時間を判別して、無応答時転送設定を有効にします。
ヒント
ユーザが発信コールや転送を行うことができるよう、ビジー トリガー値はコールの最大数よりわずかに小さくしておいてください。
自動転送は、 Cisco Unified Communications Manager の管理ページの [電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウで設定します。
Cisco Unified Communications Manager で提供されているサービス パラメータ(CFA Destination Override)を使用すると、不在転送(CFA)の宛先が CFA の開始側にコールしたときに、管理者が CFA を上書きできます。この上書きによって、重要なコールの場合に CFA の宛先が開始側に到達できるようになります。 つまり、コールの転送先ユーザ(宛先)がコールの転送元ユーザ(開始側)にコールした場合、自動転送が宛先に対して再度実行されるのではなく、開始側の電話機の呼び出し音が鳴ります。 この上書きは、CFA の宛先電話番号が内部と外部のどちらであっても機能します。
CFA Destination Override サービス パラメータが [False] に設定されている場合(デフォルト値)、上書きは発生しません。 CFA の上書きを有効にするには、このサービス パラメータを必ず [True] に設定します。
(注)
CFA の上書きが発生するのは、CFA の宛先が開始側と一致し、CFA Destination Override サービス パラメータが [True] に設定されている場合だけです。 このサービス パラメータが [True] に設定され、発呼側が CFA の宛先と一致していない場合、CFA の上書きは発生せず、CFA は有効なままになります。
コール待機
コール待機を使用すると、ユーザは、最初に受けたコールの接続を解除することなく、同一回線上で 2 番目に着信したコールを受けることができます。 2 番目のコールが着信すると、コール待機を知らせる短いトーンが聞こえます。このトーンは、[電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウの [呼出音設定(Ring Setting、電話がアクティブのとき)] で設定できます。
コール待機を設定するには、 Cisco Unified Communications Manager の管理ページの [電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウで、ビジー トリガー(3 以上)およびコールの最大数を設定します。
ヒント
ディスプレイのない電話機(Cisco IP Phone 30 VIP など)にコール待機を設定するには、ビジー トリガーを 2 に、コールの最大数を 2 に設定します。
(注)
ユーザは、コール待機のキャンセル機能を起動できます。この機能を使用すると、1 つのコールのコール待機動作をブロックできます。 この機能が起動されたコールの間は、コール待機サービスは非アクティブとなり、このユーザに対してコールを行うと通常のビジー処理が行われ、コール待機トーンによってコールが中断されることがありません。 コール待機のキャンセル機能の詳細については、コール待機キャンセルを参照してください。
1 つの電話番号による複数コールの発信および受信
Cisco Unified Communications Manager は、ユーザが 1 つの DN で複数コールを発信および受信するときに、転送/直接転送および会議/参加の動作をサポートします。
転送では、1 つのデバイスの異なるライン アピアランスが、単独の転送トランザクションを開始することができ、各デバイスでライン アピアランスごとの複数の転送トランザクションを許可します。
会議では、1 つのデバイスの異なるライン アピアランスが、単独の会議トランザクションを開始することができ、各デバイスでライン アピアランスごとの複数の会議トランザクションを許可します。
(注)
Cisco Unified IP Phone 7910 などの複数コール表示をサポートしないデバイスは、接続されている 2 つのコールの転送または会議を同時に行うことができません。
直接転送および参加の動作
直接転送は、確立された 2 つのコール(コールは保留、または接続された状態)を 1 つのコールに参加させ、機能の開始側をコールからドロップします。 直接転送は、コンサルテーション コールを開始せず、アクティブ コールを保留にしません。
参加は、コンサルテーション コールを作成せず、アクティブ コールを保留にしません。 参加を実行するには、少なくとも 2 つのコールを選択して、どちらかのコールで [参加] ソフトキーを押します。 参加には、3 つ以上のコールを加えることができるため、コールには 3 人以上の通話者が含まれることになります。 参加は、1 つのコールで最大 16 人の参加者をサポートします。 アクティブまたは保留中のコールを選択するには、コールを強調表示し、[選択] ソフトキーを押します。 選択されたコールの横には、電話機上でチェックマークが表示されます。
参加を開始したコールは、選択されていなくても自動的に組み込まれます。 アクティブなコールは、選択されていなくても組み込まれます。 参加対象のすべてのコールが基本コールである場合、参加を開始したコールがプライマリ コールになります。 参加対象のコールの中に会議コール(参加する前から会議であったコール)がある場合、そのコールがプライマリ コールになります。
参加後の最後のコールの選択ステータスは、参加前のプライマリ コールの選択ステータスによって決まります。 プライマリ コールが選択されていた場合、最後のコールは参加後も選択されたままです。 つまり、そのコールは保留になっても選択されたままであるため、共有回線はそのコールを取得できません。 プライマリ コールが選択されていなかった場合、最後のコールはコール後も選択されていないままです。
パーティ参加トーン機能を使用すると、基本コールがマルチパーティ コールに変更されたとき、つまり、基本コールが割り込みコール、C 割り込みコール、アドホック会議、ミートミー会議、または参加コールに変更されたときに、電話機でトーンが再生されます。 また、ユーザがマルチパーティ コールから退席したときにも別のトーンが再生されます。
参加コールが開始されると、 Cisco Unified Communications Manager は会議の管理者が設定したパーティ参加トーンを使用します。 Cisco Unified Communications Manager は、会議が終了するまでこの設定を使用します。
パーティ参加トーン機能を使用するには、デバイスのプライバシー機能をオフにするとともに、マルチパーティ コールの制御側デバイスでビルトイン ブリッジを使用できるようにする必要があります。 また、Cisco CallManager サービスをサポートしている Party Entrance Tone サービス パラメータを設定するか、[電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウ(
)で電話番号ごとに [パーティ参加トーン(Party Entrance Tone)] 設定項目を設定します。
(注)
参加対象の複数のコールが会議コールである場合、会議の連鎖が発生します。
(注)
非通知および非表示のコールは、参加対象として認識されないことに注意してください。
回線をまたいで参加の動作
回線をまたいで参加の機能を使用すると、複数の回線(電話番号が異なる回線または電話番号が同じでパーティションが異なる回線)上のコールを参加させることができます。 回線をまたいで参加の機能を使用して参加を実行するには、アクティブ コールで [参加] ソフトキーを押し、会議に含めるコールの回線ボタンを押します。 選択した回線に複数のコールが存在する場合は、電話機の画面にウィンドウが開き、参加させるコールを選択するように求めるプロンプトが表示されます。 コールを選択し、[参加] を押して操作を完了してください。
参加を開始したコールは、選択されていなくても自動的に組み込まれます。 アクティブなコールは、選択されていなくても組み込まれます。 参加対象のすべてのコールが基本コールである場合、参加を開始したコールがプライマリ コールになります。 参加対象のコールの中に会議コール(参加する前から会議であったコール)がある場合、そのコールがプライマリ コールになります。
参加後の最後のコールの選択ステータスは、参加前のプライマリ コールの選択ステータスによって決まります。 プライマリ コールが選択されていた場合、最後のコールは参加後も選択されたままです。 つまり、そのコールは保留になっても選択されたままであるため、共有回線はそのコールを取得できません。 プライマリ コールが選択されていなかった場合、最後のコールはコール後も選択されていないままです。
(注)
参加対象の複数のコールが会議コールである場合、会議の連鎖が発生します。
電話番号による検索
次の各項では、電話番号を見つけるために検索方法を変更する方法について説明します。 ネットワーク内に何千もの電話番号がある場合は、必要な電話機を見つけるために、絞り込み検索を行う必要があります。 電話番号が見つからない場合は、検索を拡大して、より多くの電話番号を検索対象に含める必要があります。
(注)
電話番号の検索では、大文字と小文字が区別されません。
電話機をその電話番号(DN)によって検索するには、[電話番号(Directory Number)] を選択し、検索条件([が次の文字列で始まる(begins with)] や [が次の文字列で終わる(ends with)] など)を入力するか、または [検索(Find)] ボタンをクリックします。
(注)
一部の電話番号は、電話機に関連付けることはできません。 割り当てられていない DN と呼ばれるこれらの電話番号を検索するには、[ルートプランレポート(Route Plan Report)] ウィンドウを使用します。
電話機をそのルート パーティションによって検索するには、[ルートパーティション(Route Partition)] を選択し、検索条件([が次の文字列で始まる(begins with)] や [が次の文字列で終わる(ends with)] など)を入力するか、または [検索(Find)] ボタンをクリックします。
電話機をその説明によって検索するには、[説明(Description)] を選択し、検索条件([が次の文字列で始まる(begins with)] や [が次の文字列で終わる(ends with)] など)を入力するか、または [検索(Find)] ボタンをクリックします。
検索結果をさらに絞り込むには、追加情報を検索します。 たとえば、電話番号によって電話番号を検索する場合は、電話番号の結果内を検索すると、同じルート パーティションを共有する DN を見つけることができます。 初期検索を行った後、[検索結果(Search Results)] チェックボックスをオンにします。 ドロップダウン リスト ボックスに、追加の検索条件または別の検索条件を入力できます。 [検索(Find)] を再びクリックして、前回の結果内を検索します。
データベースに登録されているすべての電話番号を検出するには、フィールドのリストから [電話番号(Directory Number)] を選択し、パターンのリストから [が空ではない(is not empty)] を選択します。次に、[検索(Find)] ボタンをクリックしてください。
依存関係レコード
特定の電話機が使用している電話番号、またはある電話番号が割り当てられている電話機を見つけるには、 Cisco Unified Communications Manager の管理ページの [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウまたは [電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウで [関連リンク(Related Links)] ドロップダウン リスト ボックスから [依存関係レコード(Dependency Records)] を選択します。 [依存関係レコード要約(Dependency Records Summary)] ウィンドウに、電話機を使用している電話番号に関する情報が表示されます。 電話番号について詳細な情報を検索するには、電話番号をクリックして [依存関係レコード詳細(Dependency Records Detail)] ウィンドウを表示します。 依存関係レコードがシステムで使用できない場合は、[依存関係レコード要約(Dependency Records Summary)] ウィンドウにメッセージが表示されます。