スイッチの設置

インストール タスク

これらの警告はスイッチ設置プロセスの全体に適用されます。


警告


ステートメント 1071 - 警告の定義

安全上の重要な注意事項

装置の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してください。使用、設置、電源への接続を行う前にインストール手順を読んでください。各警告の冒頭に記載されているステートメント番号を基に、装置の安全についての警告を参照してください。

これらの注意事項を保管しておいてください。



警告


ステートメント 1008 - クラス 1 レーザー製品

クラス 1 レーザー製品です。



警告


ステートメント 1017 - 立ち入り制限区域

この装置は、出入りが制限された場所に設置されることを想定しています。熟練者、教育を受けた担当者、または資格保持者のみが立ち入り制限区域に入ることができます。



警告


ステートメント 1024 - アース導体

この装置は、接地させる必要があります。感電のリスクを軽減するため、絶対にアース導体を破損させたり、アース線が正しく取り付けられていない装置を稼働させたりしないでください。アースが適切かどうかはっきりしない場合には、電気検査機関または電気技術者に確認してください。



警告


ステートメント 1028 - 複数の電源

この装置には複数の電源装置接続が存在する場合があります。感電の危険を減らすために、すべての接続を取り外してユニットの電源を切ります。



警告


ステートメント 1032 - シャーシの持ち上げ

怪我またはシャーシの破損を防ぐために、モジュール(電源装置、ファン、カードなど)のハンドルを持ってシャーシを持ち上げたり、傾けたりすることは絶対に避けてください。これらのハンドルには、ユニットの重量を支える強度はありません。



警告


ステートメント 9001 - 製品の廃棄

本製品の最終処分は、各国のすべての法律および規制に従って行ってください。



警告


ステートメント 1046 - 装置の設置または交換

感電のリスクを軽減するため、装置を設置または交換するときには、必ずアースを最初に接続し、最後に取り外します。

装置にモジュールがある場合は、提供されたネジで固定してください



警告


ステートメント 1051 - レーザー放射

接続されていない光ファイバ ケーブルやコネクタからは目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光を直視したり、光学機器を使用して直接見たりしないでください。



警告


ステートメント 1074 - 地域および国の電気規則への適合

感電または火災のリスクを軽減するため、機器は地域および国の電気規則に従って設置する必要があります。


スイッチを設置する手順は、次の図で説明する一連の作業に分けることができます。


(注)  


このセクションでは、Catalyst 9407R スイッチの設置について説明しています。すべての Cisco Catalyst 9400 シリーズ スイッチは同じ方法で装置ラックに搭載します。

さらに、下記に示す機器ラックは指示のみを目的としています。適切に動作させるには、このドキュメントの「設置の準備」の項で説明しているように、使用するラックが設置場所の要件とエアー フローの要件を満たしていることを確認してください。


図 1. インストール タスク

スイッチの開梱

輸送用コンテナの内容を確認します。

手順


ステップ 1

アクセサリ キットの内容を確認します。ネットワーク インターフェイス ケーブル、トランシーバ、または特殊コネクタなどの注文したオプションの機器を含む、リスト内の機器がすべて揃っていることを確認します。

ステップ 2

各スロットのモジュールを確認します。構成が梱包リストと一致しているか、指定したインターフェイスがすべて組み込まれているかどうかを確認します。

ステップ 3

梱包用の箱を保管します。

ヒント

 

スイッチを取り出したあと、梱包用の箱は廃棄しないでください。梱包用の箱は平らにしてパレットとともに保管してください。スイッチを移動したり輸送したりする場合に、この箱が必要になります。


出荷状態のスイッチの設置

出荷時におけるシャーシのラックマウント

以下の手順では、工場出荷状態のシャーシをラックに取り付ける方法について示します。

始める前に


警告


ステートメント 1006 - ラックへの設置と保守に関するシャーシ警告

ラックへのユニットの設置や、ラック内のユニットの保守作業を行う場合は、負傷事故を防ぐため、システムが安定した状態で置かれていることを十分に確認してください。次の注意事項に従ってください。

  • ラックにこの装置を一基のみ設置する場合は、ラックの一番下方に設置します。

  • ラックに別の装置がすでに設置されている場合は、最も重量のある装置を一番下にして、重い順に下から上へ設置します。

  • ラックに安定器具が付属している場合は、その安定器具を取り付けてから、装置をラックに設置するか、またはラック内の装置の保守作業を行ってください。


ケーブル ガイドの取り付けオプションは、別のトピックに記載されています。ケーブル ガイドを取り付ける場合は、開始する前にこの手順とケーブル ガイドの取り付け手順を確認してください。

手順


ステップ 1

ラックの支柱間にシャーシの背面を差し込みます。

ステップ 2

スイッチ側の L 字金具の穴(取り付け穴)を装置ラックの穴に合わせます。

図 2. シャーシをラックの支柱に固定する

ステップ 3

シャーシ標準アクセサリ キットに付属のなべネジ(10-32 または 12-24 のいずれか)で、ラックにシャーシを固定します。

図 3. ラックの支柱に固定されたシャーシ

ステップ 4

4. 巻き尺と水準器を使用して、シャーシがまっすぐ水平に取り付けられていることを確認します。


次のタスク

シャーシを所定の位置に取り付けたら、次を実行して設置作業を完了します。

  1. シャーシをシステムのアースに接続します。

  2. 電源装置を取り付けて電源に接続します。

  3. ネットワーク インターフェイス ケーブルをスーパーバイザ モジュールおよびライン カード モジュールに接続します。ネットワーク インターフェイス ケーブルを接続する前に、トランシーバの取り付けが必要な場合があります。

  4. シャーシの電源を入れて、設置の結果を確認します。

シェルフ ブラケット装着済みスイッチの設置

シェルフ キットの内容


(注)  


シェルフ キットは標準アクセサリ キットに含まれていません。シャーシ固有の製品番号を使用して、別途注文する必要があります。

スイッチ モデル

シェルフ キット製品番号

Catalyst 9404R スイッチ

C9404-SHELF-KIT=

Catalyst 9407R スイッチ

C9407-SHELF-KIT=

Catalyst 9410R スイッチ

C9410-SHELF-KIT=

次の表に、シェルフ キットの内容を示します。

表 1. シェルフ キットの内容

品目と説明

数量

(C9404-SHELF-KIT=)

数量

(C9407-SHELF-KIT=)

数量

(C9410-SHELF-KIT=)

左側の L 字金具。

シャーシをラック筐体に固定するための金属シャーシ L 字金具。

1

1

1

右側の L 字金具。

シャーシをラック筐体に固定するための金属シャーシ L 字金具

1

1

1

シェルフ ブラケット

シャーシの重量を支えるための金属ラック シェルフ ブラケット。

2

2

2

12-24 x 0.75 インチ プラス ネジ

6

6

6

10-32 x 0.75 インチ プラス ネジ

6

6

6

M4 x 8 mm プラス皿ネジ

4

8

10

ドキュメント、ポインタ カード

cisco.com の関連するドキュメントへの参照を提供します

1

1

1

シェルフ キット L 字金具の取り付け

スイッチ シャーシは、シャーシ前面の両側に 2 個の L 字金具を取り付けた状態で出荷されます。シェルフ アクセサリを使用してスイッチをラックに取り付ける場合、これらの L 字金具は取り外して、シェルフ キットに含まれている L 字金具と交換する必要があります。

始める前に

注文したシェルフ キットが手元に届いている必要があります。

手順


ステップ 1

出荷時にシャーシに取り付けられている L 字金具と 10 本の取り付けネジを取り外して破棄します。これらの部品を設置プロセスのいかなる部分でも再使用しないでください。

図 4. シャーシに取り付けられている L 字金具

1

シャーシに取り付けられている L 字金具

-

-

図 5. シャーシに取り付けられている L 字金具の取り外し
図 6. L 字金具なしのシャーシ

1

L 字金具なしのシャーシ

-

-

ステップ 2

シェルフ キットのパッケージから L 字金具を取り外します。

ステップ 3

シェルフ キット内の M4 x 8 mm 皿ネジを使って、シャーシの前面左と前面右に L 字金具を固定します(両側に 4 本)。

図 7. シェルフ キット L 字金具の取り付け

次のタスク

シェルフ ブラケットをラックに取り付けます。

シェルフ ブラケットの取り付け

シャーシをラックに設置する前に、シェルフ ブラケットを取り付けます。シェルフ ブラケットはラックに直接取り付け、L 字金具をラック筐体に固定すると同時にシャーシの重量を支えます。

シェルフ ブラケットは前面から取り付ける必要があります。

始める前に

ラック システムの左および右レール内側の間のスペースを決定し、シェルフ ブラケットを適宜設置します。以下の道具を手元に用意します。

  • No.1 および No.2 プラス ドライバ

  • 3/16 インチ マイナス ドライバ

  • メジャーおよび水準器

手順


ステップ 1

左シェルフ ブラケットのサポート フランジを左レール前面に配置します。3 本のネジを使用して、ブラケットをラックに合わせて固定します。シェルフ キットの 10-32 または 12-24 のなべネジを使用します。

ステップ 2

右シェルフ ブラケットのサポート フランジを右レールの前面に配置します。左のシェルフ ブラケットと水平であることを確認してください。3 本のネジを使用して、ブラケットをラックに合わせて固定します。

左と右のシェルフ ブラケットには同じ種類のネジを使用します。

図 8. シェルフ ブラケットの取り付け

1

シェルフ ブラケット

2

シェルフ ブラケットをラックの支柱に固定する、シェルフ キットのなべネジ


これで、シェルフ ブラケットはしっかりとラックの支柱に取り付けられました。

次のタスク

シャーシをラックに設置します。この作業は 2 人で行う必要があります。

シャーシのラックへの取り付け

この手順は、シェルフ ブラケット付きのシャーシをラックに取り付ける方法について示します。


警告


ステートメント 1098 - 持ち上げに関する要件

製品の重い部分を持ち上げるには 2 人の人員が必要です。けがをしないように、背中はまっすぐにして、腰ではなく足に力を入れて持ち上げます。



ヒント


この手順は、3 人で行うことを推奨します。

装置ラックにスイッチ シャーシを取り付ける手順は、次のとおりです。

始める前に


警告


ステートメント 1006 - ラックへの設置と保守に関するシャーシ警告

ラックへのユニットの設置や、ラック内のユニットの保守作業を行う場合は、負傷事故を防ぐため、システムが安定した状態で置かれていることを十分に確認してください。次の注意事項に従ってください。

  • ラックにこの装置を一基のみ設置する場合は、ラックの一番下方に設置します。

  • ラックに別の装置がすでに設置されている場合は、最も重量のある装置を一番下にして、重い順に下から上へ設置します。

  • ラックに安定器具が付属している場合は、その安定器具を取り付けてから、装置をラックに設置するか、またはラック内の装置の保守作業を行ってください。


  • シャーシにシェルフ キット L 字金具を、ラックの支柱にシェルフ ブラケットを取り付けます。

  • ケーブル ガイドの取り付けオプションは、別のトピックに記載されています。ケーブル ガイドを取り付ける場合は、開始する前にこの手順とケーブル ガイドの取り付け手順を確認してください。

手順


ステップ 1

4 つすべての持ち手を引き出します

図 9. シャーシの持ち手

1

引き出した 4 つすべてのシャーシの持ち手、およびシェルフ ブラケット レールの端に乗っているシャーシのバックエンド。

-

-

ステップ 2

1 人ずつシャーシの両側に立ち、両手をそれぞれの持ち手に挿入します。シャーシをゆっくり持ち上げます。急に向きを変えたり、動かしたりして、けがをしないように注意してください。

ステップ 3

シャーシのバックエンドをシェルフ ブラケット レールの端に乗せ、シャーシの両側で対になっている 1 つ目の持ち手がラックの支柱に近づくまでスライドさせます。

ステップ 4

ラックの支柱に近い持ち手を押し込みます。

図 10. シャーシをスライドさせる:その 1

1

ラックの支柱に近い持ち手。押し込みます。

-

-

ステップ 5

対になっている 2 つ目の持ち手がラックの支柱に近づくまで、シャーシをスライドし続けます。

図 11. シャーシをスライドさせる:その 2

1

対になっている 2 つ目の持ち手がラックの支柱に近づくまで、シャーシをスライドします。

-

-

ステップ 6

対になっている 2 つ目の持ち手を押し込み、L 字金具がラックの支柱と接触するまでシャーシをスライドします。

ステップ 7

シャーシ標準アクセサリ キットの 10-32 または 12-24 のいずれかのなべネジでラックにシャーシを固定します。

図 12. シャーシをラックの支柱に固定する

図 13. ラックの支柱に固定されたシャーシ

次のタスク

シャーシを所定の位置に取り付けたら、次を実行して設置作業を完了します。

  1. シャーシをシステムのアースに接続します。

  2. 電源装置を取り付けて電源に接続します。

  3. ネットワーク インターフェイス ケーブルをスーパーバイザ モジュールおよびライン カード モジュールに接続します。ネットワーク インターフェイス ケーブルを接続する前に、トランシーバの取り付けが必要な場合があります。

  4. シャーシの電源を入れて、設置の結果を確認します。

ケーブル ガイドの取り付け

シェルフ ブラケットの有無には関係なく、ケーブル ガイドを取り付けることができます。対応する手順に従います。


(注)  


ケーブル ガイドは標準アクセサリ キットに含まれています。



(注)  


NEBS 準拠のセットアップでも、ケーブル ガイドを取り付けることができます。


シェルフ ブラケット付きケーブル ガイドの取り付け

手順


ステップ 1

両側の 2 本のネジだけでシェルフ ブラケットを取り付けます。

ステップ 2

両側の 1 本のネジだけを使用して、L 字金具をラック レールに固定します。

ステップ 3

ケーブル ガイドを置いて、L 字金具とシェルフ ブラケットに揃えます。

両側の 1 本のネジを使用して、ケーブル ガイド取り付け穴を、シェルフ ブラケットの穴とラック レールの穴に合わせます。

両側の 2 本のネジを使用して、ケーブル ガイド取り付け穴を、L 字金具の穴とラック レールの穴に合わせます。

1

ケーブル ガイドの前に取り付けられるネジ。両側の 2 本はシェルフ ブラケット用、両側の 1 本は L 字金具用です。

2

ケーブル ガイドを取り付けるときに使用される残りのネジ。両側の 1 本はシェルフ ブラケット用、両側の 2 本は L 字金具用です。


シェルフ ブラケットとケーブル ガイドの取り付けはこれで完了です。

シェルフ ブラケットなしケーブル ガイドの取り付け

手順


ステップ 1

両側 2 本ずつのネジだけでラック レールにシャーシを固定します。

ステップ 2

ケーブル ガイドを置いて、L 字金具と揃えます。

1

ケーブル ガイドより先に取り付けられるネジ。両側で 2 本ずつ使用して L 字金具をラック レールに固定します。

2

ケーブル ガイドを取り付けるときに使用される残りのネジ。ケーブル ガイドと L 字金具をラック レールに合わせ、両側 2 本ずつで固定します。


シェルフ ブラケットなしのケーブル ガイドの取り付けはこれで完了です。

NEBS に準拠したスイッチの設置

NEBS に準拠したエアー フィルタ

Network Equipment-Building System(NEBS)に準拠した設置では、前面から背面へのエアフローがフィルタリングされます。エアー フィルタを備えたシャーシを NEBS 準拠で取り付けるには、23 インチ ラック マウントを使用します。シャーシ側面に取り付けられたフィルタ ブラケットは、エアー フィルタを保持します。エアー フィルターの詳細については、「NEBS に準拠したシャーシのラックマウント設置」セクションのステップ 6 を参照してください。


(注)  


GR-63-CORE の要件を満たすためには、スイッチを NEBS 準拠モードで設置する必要があります。


23 インチ ラック マウントは、2 本の妨げられていない外柱を備えた、標準の 23 インチ(58.4 cm)機器ラックにスイッチを設置するために使用します。このキットには、スイッチの現場交換可能ユニット(FRU)の交換を妨げる障害物(パワー ストリップなど)が付いたラックは適しません。

表 2. 23 インチ ラック マウント キットの部品番号

スイッチ モデル

23 インチ ラック マウント キットの部品番号

Catalyst 9404R スイッチ

C9404-FB-23-KIT=

Catalyst 9407R スイッチ

C9407-FB-23-KIT=

Catalyst 9410R スイッチ

C9410-FB-23-KIT=

表 3. 23 インチ ラック マウント キットの内容

数量

部品の説明

2

ラックマウント

6

M4 なべネジ

6

12-24 x 3/4 インチのバインダヘッド ネジ

NEBS に準拠したシャーシのラックマウント設置


警告


ステートメント 1006 - ラックへの設置と保守に関するシャーシ警告

ラックへのユニットの設置や、ラック内のユニットの保守作業を行う場合は、負傷事故を防ぐため、システムが安定した状態で置かれていることを十分に確認してください。次の注意事項に従ってください。

  • ラックにこの装置を一基のみ設置する場合は、ラックの一番下方に設置します。

  • ラックに別の装置がすでに設置されている場合は、最も重量のある装置を一番下にして、重い順に下から上へ設置します。

  • ラックに安定器具が付属している場合は、その安定器具を取り付けてから、装置をラックに設置するか、またはラック内の装置の保守作業を行ってください。


始める前に

次のように設置の準備を行います。

  • ラックの近くの床または安定したテーブルの上にシャーシを置きます。作業がしやすいように、シャーシの周りを十分に空けておきます。

  • ラックマウント キットを開梱し、すべての部品が含まれていることを確認します。


(注)  


装置ラック背面の支柱のいずれかに、パワー ストリップが付いていることがあります。パワー ストリップが付いている場合は、ストリップの位置に合わせて固定する場所を決めてください。シャーシにブラケットを取り付ける前に、シャーシをラックの前面または背面のどちらから取り付けるかを決めておいてください。


手順


ステップ 1

出荷時にシャーシに取り付けられている L 字金具と 10 本の取り付けネジを取り外して破棄します。これらの部品は、設置プロセスのいかなる部分でも再使用しないでください。

図 14. L 字金具の取り外し

ステップ 2

シャーシの左右にラック固定用 L 字金具を取り付けます。これらの金具によりシャーシをラックに固定します。

図 15. ラック固定用 L 字金具の取り付け

ステップ 3

フィルタ ブラケットを取り付けます。

図 16. フィルタ ブラケットの取付

ステップ 4

左右の壁面カバーを取り付けます。

図 17. 壁面カバーの取付

ステップ 5

シャーシ標準アクセサリ キットに付属のなべネジ(10-32 または 12-24 のいずれか)で、ラックにシャーシを固定します。

図 18. シャーシをラックに固定

ステップ 6

エアー フィルタをエア フィルタ用スロットに差し込みます。

(注)  

 

エアー フィルタ上端の矢印は、空気の流れの方向を示しています(空気はシャーシに面して右から左に流れます)。矢印がシャーシの方向に向くように、エアー フィルタをハウジングに差し込みます。

図 19. NEBS に準拠したエアー フィルタ

(注)  

 

エアー フィルタは 3 ヵ月ごとの交換を推奨します。ただし、1 ヶ月に 1 度(粉塵の多い環境ではより高頻度で)エアー フィルタを検査し、汚れがひどい場合や損傷している場合は交換してください。NEBS 規格を満たし、Telecordia GR-63-Core 標準エアーフィルタ要件に準拠するには、エアー フィルタを(洗浄ではなく)交換する必要があります。

ステップ 7

図のように上カバーと下カバーを取り付けます。

図 20. 上カバーと下カバー

次のタスク

シャーシを NEBS 準拠モードで取り付けたら、次を実行して設置作業を完了します。

  1. シャーシをシステムのアースに接続します。

  2. 電源装置を取り付けて電源に接続します。

  3. ネットワーク インターフェイス ケーブルをスーパーバイザ モジュールおよびライン カード モジュールに接続します。ネットワーク インターフェイス ケーブルを接続する前に、トランシーバの取り付けが必要な場合があります。

  4. シャーシの電源を入れて、設置の結果を確認します。

  5. ファン トレイの NEBS モードをオンにします。「便利な Cisco IOS コマンド:ファン トレイ アセンブリ」を参照してください。

システム アースの確立

アース ラグとアース線をアース パッドに接続するには、次の手順を実行します

始める前に


警告


ステートメント 1003 - DC 電源の切断

感電や怪我のリスクを軽減するために、コンポーネントの取り外しや交換、またはアップグレードを実行する前に、DC 電源を切断してください。



警告


ステートメント 1046 - 装置の設置または交換

感電のリスクを軽減するため、装置を設置または交換するときには、必ずアースを最初に接続し、最後に取り外します。

装置にモジュールがある場合は、提供されたネジで固定してください


システム アースを接続するには、次の工具と部品が必要です。

  • アース ラグ:2 つ穴のアース ラグで、6 AWG サイズのアース線をサポートします。標準のアクセサリ キットに同梱されています。

  • アース ネジ:M4 x 8 mm(メトリック)なべネジ× 2。標準のアクセサリ キットに同梱されています。

  • アース線:アース線のサイズは、国内の設置要件に従って決めてください。米国の設置では、6 AWG の銅線が必要です。一般に入手可能な 6 AWG 線を推奨します。アース線の長さは、スイッチとアース設備の間の距離によって決まります。

  • No.1 プラス ドライバ。

  • アース線をアース ラグに取り付ける圧着工具。

  • アース線の絶縁体をはがすワイヤ ストリッパ。

手順


ステップ 1

ワイヤ ストリッパを使用して、アース線の端から 0.75 インチ(19 mm)ほど、被膜をはがします。

ステップ 2

アース線の被覆をはぎとった端をアース ラグの開口端に挿入します。

ステップ 3

アース線をアース ラグのバレルに圧着します。アース線がアース ラグに確実に接続されていることを確認します。

ステップ 4

2 本の M4 ネジを使用して、システムのアース コネクタにアース ラグを固定します。アース ラグおよびアース線が、その他のスイッチ ハードウェアまたはラック機器に干渉しないことを確認します。

図 21. システム アースの位置および接続

1

アース線の被覆をはぎとった端をアース ラグの開口端に挿入します

3

ラグをコネクタに固定する M4 ネジ

2

アース ラグ

4

システム アースの位置

図 22. 接続されたシステム アース

ステップ 5

アース線のもう一方の端を設置場所のアース設備に接続し、スイッチが適切にアースされるようにします。


静電気防止用ストラップの着用

システム アース ラグを取り付けたら、次の手順に従って、標準のアクセサリ キットとすべての FRU に付属している静電気防止用リスト ストラップを正しく取り付けます。

始める前に

  • 濡れたリスト ストラップは使用しないでください。

  • 動作電圧が 250 V を超えている機器ではリスト ストラップを使用しないでください。

  • 保守作業中は、リスト ストラップ以外の方法でアースされていないことを確認してください。

手順


ステップ 1

リスト ストラップのパッケージを開き、静電気防止用ストラップの包装を開けて、2 つの端の位置を確認します。

ストラップの一端は黒色の金属ストラップが露出した状態になっていて、こちらはリスト側です。もう一端は銅箔のパッチになっていて、こちらは機器側です。

1

静電気防止用リスト ストラップのリスト側

2

静電気防止用リスト ストラップの機器側

ステップ 2

ストリップのリスト側で、導電性フィルムの長さを決めます。肌に十分触れるように粘着側を手首の周りに巻きます。

ステップ 3

機器側から粘着部をはがし、保守を行う機器の塗装されていない金属面に貼り付けます。

モジュールを取り扱うときは、次の注意事項に従ってください。

  • フレームを取り扱うときは、ハンドルまたは端の部分だけを持ち、プリント基板またはコネクタには手を触れないでください。

  • 取り外したコンポーネントは基板側を上向きにして、静電気防止用シートに置くか、静電気防止用容器に収めます。コンポーネントを返却する場合には、取り外したコンポーネントをただちに静電気防止用容器に入れてください。

  • 金属製フレームからプリント基板を取り外さないでください。

    注意    

     

    安全のために、静電気防止用ストラップの抵抗値を定期的にチェックしてください。抵抗値は 1~10 MΩ でなければなりません。


スイッチ シャーシの設置の確認

次の手順でスイッチ シャーシの設置を確認します。

手順


ステップ 1

各モジュールのイジェクトレバーが完全に閉じていて(前面プレートと平行な状態)、スーパーバイザおよびすべてのラインカードがバックプレーンのコネクタに完全に装着されていることを確認します。

ステップ 2

各モジュールのインストールの非脱落型ネジをチェックし、すべての緩い非脱落型ネジを締めます。

ステップ 3

すべての空のモジュール スロットと電源装置ベイにブランク カバーが適切に取り付けられていることを確認します。ブランク カバーを取り付けると、シャーシのエアーフローが最適になり、EMI が抑えられます。

警告

 

ステートメント 1029 - ブランクの前面プレートおよびカバー パネル

ブランクの前面プレートおよびカバーパネルには、3 つの重要な機能があります。感電および火災のリスクを軽減すること、他の装置への電磁波干渉(EMI)の影響を防ぐこと、およびシャーシ内の冷気の流れを適切な状態に保つことです。システムは、必ずすべてのカード、前面プレート、前面カバー、および背面カバーを正しく取り付けた状態で運用してください。

ステップ 4

電源装置のスイッチをオンにして、システムに電力を供給します。電源投入シーケンスの間に、システムは一連のブートアップ診断テストを実行します。

(注)  

 

スイッチは、隣接デバイスが完全な動作状態にある場合、30 分以内に起動するように設計されています。


次のタスク

ハードウェアコンポーネントのいずれかに問題がある場合は、トラブルシューティングを参照してください。

追加のシステム診断テストも実行できます。これらのテストを行うと、システムをネットワークに追加する前にシステムで完全な健全性チェックを行い、システムの実行中にシステムの健全性を監視することが可能になります。


ヒント


非実働環境でシステムを計画する場合、破壊テストを含むすべての診断テストを行い、事前にあらゆる障害からシステムを保護することを推奨します(該当する場合)。