この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Cisco HyperFlex Systems のコンポーネントを設定する方法について説明します。
ESX サーバで、HX データ プラットフォーム インストーラを展開します。HX データ プラットフォーム インストーラは、ESX サーバと、VMware ワークステーション、VMware Fusion、または仮想ボックスに展開できます。
次の手順は、vSphere クライアントを使用した例です。
(注) | Cisco HX ストレージ クラスタのノードとなる ESX サーバには、HX データ プラットフォーム インストーラを展開しないでください。 |
ハイパーバイザ ウィザードが、新しい VM に IP アドレスを割り当てるためにデフォルトで DHCP に設定されている場合は、次の手順を完了させます。
ステップ 1 | VMware OVF Tool 4.1 以降を、HX データ プラットフォーム ストレージ クラスタに使用されるストレージ管理ネットワーク上のノードにインストールします。VMware のマニュアルを参照してください。 | ||||||||||||||||||
ステップ 2 | HX データ プラットフォーム インストーラ OVA を検索してダウンロードします。 | ||||||||||||||||||
ステップ 3 | ovftool コマンドを使用して、ダウンロードした HX データ プラットフォーム インストーラ OVA を展開します。次に例を示します。
root@server:/tmp/test_ova# ovftool --noSSLVerify --diskMode=thin --acceptAllEulas=true --powerOn --skipManifestCheck --X:injectOvfEnv --datastore=qa-048-ssd1 --name=rfsi_static_test1 --network='VM Network' --prop:hx.gateway.Cisco_HX_Installer_Appliance=10.64.8.1 --prop:hx.DNS.Cisco_HX_Installer_Appliance=10.64.1.8 --prop:hx.ip0.Cisco_HX_Installer_Appliance=10.64.8.36 --prop:hx.netmask0.Cisco_HX_Installer_Appliance=255.255.248.0 /opt/ovf/rfsi_test/Cisco-HX-Data-Platform-Installer-v1.7.1-14786.ova vi://root:password@esx_server このコマンドでは、HX データ プラットフォーム インストーラが展開され、HX データ プラットフォーム インストーラ VM の電源が入り、最初の起動時に指定された静的 IP アドレスが設定されます。 以下は処理応答の例です。 Opening OVA source: /opt/ovf/rfsi_test/Cisco-HX-Data-Platform-Installer-v1.7.1-14786.ova Opening VI target: vi://root@esx_server:443/ Deploying to VI: vi://root@esx_server:443/ Transfer Completed Powering on VM: rfsi_static_test Task Completed Completed successfully DNS はインストーラ VM から到達可能である必要があります。静的 IP アドレスが正常に設定されるために必要なコマンド オプションは以下のとおりです。
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HX データ プラットフォーム ソフトウェアをインストールするには、次の手順を実行します。
ステップ 1 | ブラウザで、HX データ プラットフォーム インストーラがインストールされた VM の URL を入力します。
このアドレスは、前述の項「Deploying HX Data Platform インストーラの展開」から入手します。たとえば、http://10.64.4.254 などとします。 |
ステップ 2 | クレデンシャルを使用します。
ユーザ名:root パスワード:Cisco123 EULA を読みます。[利用規約に同意します(I accept the terms and conditions)] をクリックします。 右下隅に記載された製品バージョンが正しいことを確認します。[ログイン(Login)] をクリックします。 |
ステップ 3 | HX Data Platform インストーラの [ワークフロー(Workflow)] ページが表示されます。このページには、ワークフローのオプションが 3 つ表示されます。
新規クラスタを作成するために [クラスタの作成(Cluster Creation)] オプションを選択し、[続行(Continue)] をクリックします。 |
ログインしている間は、HX データ プラットフォーム インストーラを使用可能です。任意の時点で HX データ プラットフォーム インストーラを終了するには、ログアウトする必要があります。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
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ステップ 1 | 右上の [ナビゲート(Navigate)] ボタンに移動して、[ログアウト(Logout)] を選択します。 | |
ステップ 2 | 再ログインするには、新しいブラウザ ウィンドウを開き、ログイン クレデンシャルを入力します。 |
HX データ プラットフォーム インストーラのウェルカム ページに戻ります。 |
syslog の一元的なリポジトリにすべてのログ情報を送信することをお勧めします。
永続ログには、SD カードから起動する HX220c M4 ノードとコンピューティング専用ノード上に syslog が必要です。
ステップ 1 | vCenter Web Client から、 を選択します。vCenter syslog サービスが実行している(State: Running)かどうかを確認します。 |
ステップ 2 | ESXi シェルに対して SSH を行い、次のコマンドを実行します。
a) esxcli system syslog config set --loghost='udp://vcenter-ip' b) esxcli system syslog reload c) esxcli network firewall ruleset set -r syslog -e true d) esxcli network firewall refresh |
ステップ 3 | クラスタ内のすべての ESXi ホストに対してステップ 1 ~ 2 を繰り返します。 |
ステップ 4 | ログが vCenter Server Appliance(vCSA)上の /storage/log/vmware/esx/ フォルダ内に受け取られていることを確認します。
(省略可能)ネットワーク ダンプ コレクタを設定します。詳細については、VMware KB の「Configuring the Network Dump Collector service in vSphere 5.x/6.0 (2002954)」を参照してください。 |
この手順では、Cisco HX Data Platformを使用する Cisco HyperFlex クラスタをインストールおよび設定します。
注意 | 工場でインストールされた ESXi はシステム設定をリセットしないでください。そのようにすると工場出荷時設定が失われ、インストールが失敗することになります。 |
ステップ 1 | HX Data Platform Plug-in を起動します。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ステップ 2 | [ワークフロー(Workflow)] ページで、[HyperFlex(FI)でのクラスタ作成(Cluster Creation with HyperFlex(FI))] を選択します。[続行(Continue)] をクリックすると、[クレデンシャル(Credentials)] ページが表示されます。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ステップ 3 | [クレデンシャル(Credentials)] ページで、次のフィールドに値を入力します。
クラスタ作成を実行するために、必要な設定データとともに JSON ファイルをインポートすることもできます。次の 2 つの手順は、JSON ファイルをインポートする場合はオプションです。インポートしない場合には、データを必須フィールドに手動で入力することになります。
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ステップ 4 | [続行(Continue)] をクリックします。[サーバ選択(Server Selection)] ページが表示されます。右側の [設定(Configuration)] ペインには、使用された [クレデンシャル(Credentials)] の詳細リストが表示されます。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ステップ 5 | [サーバ選択(Server Selection)] ページでは、[関連付けなし(Unassociated)] の下に関連付けがない HX サーバのリスト、[関連付けあり(Associated)] の下には検出されたサーバのリストが表示されます。 [関連付けなし(Unassociated)] からサーバを選択し、HyperFlex クラスタに含めます。
HX サーバがこの一覧に表示されていない場合、Cisco UCS Manager を調べてそれらが検出されていることを確認します。 サーバごとに、[アクション(Actions)] ドロップダウン リストを使用して、以下を設定できます。
[サーバ ポートの設定(Configure Server Ports)] ボタンを使用することで、新しいすべての HX ノードを検出できます。一般に、設定を開始する前に Cisco UCS Manager でサーバ ポートを設定します。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ステップ 6 | [続行(Continue)] をクリックします。[UCS マネージャの設定(UCS Manager Configuration)] ページが表示されます。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ステップ 7 | [UCS マネージャの設定(UCS Manager Configuration)] ページで、ネットワークごとに次のフィールドに値を入力します。
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ステップ 8 | [続行(Continue)] をクリックします。[ハイパーバイザの設定(Hypervisor Configuration)] ページが表示されます。次のフィールドに入力します。
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ステップ 9 | [続行(Continue)] をクリックします。[IP アドレス(IP Addresses)] ページが表示されます。各 HX ノードでは、ハイパーバイザ管理 IP アドレスとデータ IP アドレスの次のフィールドに値を入力します。IP アドレスの場合は、その IP アドレスが属するネットワーク(データ ネットワークまたは管理ネットワーク)を指定します。 必ず [IP アドレスをシーケンシャルにする(Make IP Addresses Sequential)] を選択します。
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ステップ 10 | [続行(Continue)] をクリックします。[クラスタの設定(Cluster Configuration)] ページが表示されます。作成中のストレージ クラスタの次のフィールドに値を入力します。
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ステップ 11 | [開始(Start)] をクリックします。[進捗(Progress)] ページに、さまざまな設定タスクの進捗状況が表示されます。
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一部の検証エラー(無効な ESXi パスワード、正しくない NTP サーバ、不正な SSO サーバ、または他の誤った入力)では、パラメータの再入力が必要になる場合があります。[値の再入力(Re-enter Values)] をクリックして [クラスタの設定(Cluster Configuration)] ページに戻り、問題を解決します。
完了すると、HyperFlex サーバがインストールされて設定されます。展開されたクラスタ ステータスは、[オンライン(Online)] および [正常(Healthy)] のステータスを表示します。
必要に応じて、[HyperFlex Connect の起動(Launch HyperFlex Connect)] をクリックし、データストアを作成してクラスタを管理します。
GPU を搭載した HyperFlex ノードを設置するときには、特定の BIOS ポリシーの変更が必要になります。サポート対象のすべての GPU カードでは、4 GB を超えるメモリ マップ I/O(MMIO)を許可する BIOS 設定を有効にする必要があります。詳細については、『サポート対象のすべての GPU の要件』を参照してください。
クラスタを作成した後に GPU を設置する場合は、BIOS ポリシー設定が有効になるように、サーバに関連付けられているサービス プロファイルを変更する必要があります。
BIOS 設定を有効にするには、『Cisco UCS Manager 制御サーバ』の詳細な説明に従います。ステップ 3 に指定されているように、4 GB 構成を超えたメモリ マップ I/O を [有効(Enabled)] に設定します。
クラスタを作成する前に GPU カードを設置する場合は、クラスタの作成時に、詳細ワークフローを選択します。
HX Data Platform インストーラページで、[操作内容を理解しているのでワークフローをカスタマイズします(I know what I'm doing, let me customize my workflow)] を選択します。
[UCS Manager 設定の実行(Run UCS Manager Configuration)] をオンにし、[続行(Continue)] をクリックします。
HyperFlex ノードに必要なサービス プロファイルが作成されます。
BIOS 設定を有効にするには、『Cisco UCS Manager 制御サーバ』の詳細な説明に従います。ステップ 3 に指定されているように、4 GB 構成を超えたメモリ マップ I/O を [有効(Enabled)] に設定します。
HX Data Platform インストーラページの詳細ワークフローに戻って [ESX 設定の実行(Run ESX Configuration)]、[HX ソフトウェアの導入(Deploy HX Software)]、および [HX クラスタの作成(Create HX Cluster)] を続行して、クラスタの作成を完了します。
HX Data Platform インストーラは、次のタスクを実行します。
設定のエクスポート(Export Configuration):下向きの矢印アイコンをクリックすると、JSON 設定ファイルをダウンロードできます。
テクニカル サポート(Tech Support):疑問符アイコンをクリックして、HyperFlex Data Platform ソフトウェア バージョンに関連する詳細を表示します。Cisco TAC 用にテクニカル サポート バンドルを作成するには、[新しいバンドルの作成(Create New Bundle)] をクリックします。
変更の保存(Save Changes):円のアイコンをクリックすると、HyperFlex クラスタ設定パラメータに加えられた変更を保存できます。
設定(Settings):歯車のアイコンをクリックすると、[初めからやり直す(Start over)] または [ログアウト(Log Out)] を実行できます。
UCSM の設定とハイパーバイザの設定は正常に完了したものの、導入またはクラスタ作成は失敗した: を選択すると、障害が発生した時点からクラスタの設定を開始できます。
をクリックします。[操作内容を理解しているのでワークフローをカスタマイズします(I know what I'm doing, let me customize my workflow)]値の再入力のために戻ると、IP アドレス画面が空白になっている:IP アドレスを手動で追加します。このページの [サーバの追加(Add Server)] をクリックすると、クラスタに含めるサーバをそれぞれ追加し、すべての IP アドレスを再入力できます。
DNS がインストーラ VM に正しく設定されていない(SSO エラー)ときに、サーバ到達可能性の問題が見られる:[SSO] フィールドを手動で編集し、FQDN の代わりに IP アドレスを使用するか、DNS 設定をトラブルシューティングして修正します。
別のクラスタを作成するときに、Cisco HyperFlex バージョンに一致する Cisco UCS Manager バージョンが選択されるようにする:一致するバージョンが選択されない場合は、正しいバージョンを手動で入力します。
現在の互換性マトリックスについては、『Cisco HX Data Platform のリリース ノート』のソフトウェア バージョンの表を参照してください。