この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Cisco HyperFlex Systems のインストールと設定の要件について説明します。
ソフトウェア要件には、互換性のある Cisco HyperFlex Systems(HX)コンポーネントおよび VMware vSphere コンポーネントのバージョンを使用していることを確認するための検証が含まれています。
Cisco HX Data Platform インストーラ、Cisco HX Data Platform、および Cisco UCS ファームウェアといった HX のコンポーネントは、さまざまなサーバにインストールされます。HX ストレージ クラスタ とともに(またはその内部で)使用される各サーバの各コンポーネントに互換性があることを確認します。
事前設定された HX サーバと、インストールされている Cisco UCS サーバ ファームウェアのバージョンが同じであることを確認します。Cisco UCS ファブリック インターコネクト(FI)のファームウェア バージョンが異なる場合は、ファームウェアのバージョンを調整する手順について、『Cisco HyperFlex Systems Upgrade Guide』を参照してください。
新しいハイブリッドまたはオール フラッシュ(Cisco HyperFlexHX240c M4 または HX220c M4)の導入の場合は、Cisco UCS Manager 3.1(2g) 以降がインストールされていることを確認してください。詳細については、Cisco TAC にお問い合わせください。
SED ベースの HyperFlex System の場合、A(インフラストラクチャ)バンドルと C(ラック サーバ)バンドルの Cisco UCS Manager バージョンが 3.1(3c) であることを確認してください。
HX サーバを再インストールするには、サポートされている互換性のあるソフトウェアのバージョンをダウンロードします。要件および手順については、『Cisco HyperFlex Systems Getting Started Guide』を参照してください。
HyperFlex リリース |
HX Data Platform インストーラ |
HX Data Platform |
推奨 UCS FI ファームウェア |
---|---|---|---|
2.5(1c) |
2.5(1c) |
2.5(1c) |
3.1(3c) は、SED システムの場合は必須、非 SED システムの場合は推奨です。 |
2.5(1b) |
2.5(1b) |
2.5(1b) |
3.1(3c) は、SED システムの場合は必須、非 SED システムの場合は推奨です。 |
2.5(1a) |
2.5(1a) |
2.5(1a) |
3.1(3c) は、SED システムの場合は必須、非 SED システムの場合は推奨です。 |
2.1(1c) |
2.1(1c) |
2.1(1c) |
3.1(2g) |
2.1(1b) |
2.1(1b) |
2.1(1b) |
3.1(2g) |
2.0(1a) |
2.0(1a) |
2.0(1a) |
3.1(2f) |
1.8(1f) |
1.8(1f) |
1.8(1f) |
3.1(2b) |
1.8(1e) |
1.8(1e) |
1.8(1e) |
3.1(2b) |
1.8(1c) |
1.8(1c) |
1.8(1c) |
3.1(2b) |
1.8(1b) |
1.8(1b) |
1.8(1b) |
3.1(2b) |
1.8(1a) |
1.8(1a) |
1.8(1a) |
3.1(2b) |
バージョン 2.5(1a) の時点で、HyperFlex ではスマート ライセンス メカニズムを使用してライセンスを適用するようになっています。詳細および手順については、『Cisco HyperFlex Systems Getting Started Guide』を参照してください。
各 HyperFlex リリースは、特定バージョンの vSphere、VMware vCenter、VMware ESXi との互換性があります。
すべての HX サーバに、互換性のある vSphere のバージョンがプレインストールされていることを確認します。
vCenter のバージョンが ESXi のバージョンと同じ、またはそれ以降であることを確認します。
ルートレベルの権限および関連パスワードが付与された vCenter 管理者アカウントがあることを確認します。
HyperFlex のバージョン(Cisco Unified Communications Manager Version) |
vSphere バージョン |
vSphere のエディション |
---|---|---|
2.5(1c) |
6.0 U1b、6.0 U2、6.0 U2 Patch 3、6.0 U2 Patch 4、6.0 U3、6.5 Patch 1a |
Enterprise、Enterprise Plus、Standard、Essentials Plus、ROBO |
2.5(1b) |
6.0 U1b、6.0 U2、6.0 U2 Patch 3、6.0 U2 Patch 4、6.0 U3、6.5 Patch 1a |
Enterprise、Enterprise Plus、Standard、Essentials Plus、ROBO |
2.5(1a) |
6.0 U1b、6.0 U2、6.0 U2 Patch 3、6.0 U2 Patch 4、6.0 U3、6.5 Patch 1a |
Enterprise、Enterprise Plus、Standard、Essentials Plus、ROBO |
2.1(1c) |
6.0 U1b、6.0 U2、6.0 U2 Patch 3、6.0 U2 Patch 4、6.0 U3 |
Enterprise、Enterprise Plus、Standard、Essentials Plus、ROBO |
5.5 U3 |
Enterprise、Enterprise Plus |
|
2.1(1b) |
6.0 U1b、6.0 U2、6.0 U2 Patch 3、6.0 U2 Patch 4、6.0 U3 |
Enterprise、Enterprise Plus、Standard、Essentials Plus、ROBO |
5.5 U3 |
Enterprise、Enterprise Plus |
|
2.0(1a) |
6.0 U1b、6.0 U2、6.0 U2 Patch 3、6.0 U2 Patch 4 |
Enterprise、Enterprise Plus、Standard、Essentials Plus、ROBO |
5.5 U3 |
Enterprise、Enterprise Plus |
|
1.8(1f) |
6.0 U1b、6.0 U2、6.0 U2 Patch 3 |
Enterprise、Enterprise Plus、Standard、Essentials Plus、ROBO |
5.5 U3 |
Enterprise、Enterprise Plus |
|
1.8(1e) |
6.0 U1b、6.0 U2、6.0 U2 Patch 3 |
Enterprise、Enterprise Plus、Standard、Essentials Plus、ROBO |
5.5 U3 |
Enterprise、Enterprise Plus |
|
1.8(1c) |
6.0 U1b、6.0 U2、6.0 U2 Patch 3 |
Enterprise、Enterprise Plus、Standard、Essentials Plus、ROBO |
5.5 U3 |
Enterprise、Enterprise Plus |
|
1.8(1b) |
6.0 U1b、6.0 U2、6.0 U2 Patch 3 |
Enterprise、Enterprise Plus、Standard、Essentials Plus、ROBO |
1.8(1a) |
6.0 U1b、6.0 U2、6.0 U2 Patch 3 |
Enterprise、Enterprise Plus、Standard、Essentials Plus、ROBO |
vSphere ライセンスを HyperFlex System に適用する方法は、そのライセンスの購入方法に応じて異なります。
vSphere ライセンスを HyperFlex とともに購入した場合
各 HyperFlex サーバはいずれも、出荷時に Enterprise または Enterprise Plus エディションがプレインストールされています。
vSphere ライセンスを HyperFlex とともに購入していない場合
HX ノードには、vSphere の基本ライセンスがプレインストールされています。初期設定後、ライセンスはサポートされている vSphere のバージョンに適用されます。
HyperFlex System を購入せずにシスコから vSphere ライセンスを購入した場合
スペアの vSphere ライセンスを無料で入手するには、Cisco TAC までお問い合わせください。
サーバごとに少なくとも 2 本の 10-Gb Small Form-Factor Pluggable(SFP)ケーブルを使用すること。
ファブリック インターコネクト コンソール ケーブル(CAB-CONSOLE-RJ45)の一端に RJ-45 コネクタがあり、他端に DB9 コネクタがあること。このケーブルは、ラップトップの RS-232 コンソール接続に接続するのに使用します。
標準の電源コードには、電源モジュールとの接続側に IEC C13 コネクタが付いていること。オプションのジャンパ電源コードには、電源モジュールとの接続側に IEC C13 コネクタ、IEC C13 コンセントとの接続側に IEC C14 コネクタが付いていること。
詳細については、『Cisco UCS 6200 シリーズ ファブリック インターコネクト ハードウェア ガイド』を確認してください。
KVM ケーブルを使用して、HX シリーズ サーバをシステムに接続できます。このケーブルには、DB9 シリアル コネクタ、モニタ用の VGA コネクタ、キーボードおよびマウス用のデュアル USB 2.0 ポートが付いています。このケーブルを使用すると、システムで稼働するオペレーティング システムや BIOS に直接接続できます。
(注) | このケーブルは、HX240c サーバと Cisco UCS B200 M4 サーバの両方に使用することもできます。 |
ケーブルの詳細および発注情報については、『Cisco HyperFlex HX シリーズ モデル』および『Cisco UCS B200 M4 ハードウェア ガイド』を参照してください。
Cisco HyperFlex クラスタには、少なくとも 3 つの コンバージド HyperFlex ノードが含まれています。コンピューティング能力を高めるには、別途ストレージを用意しなくても、コンピューティング専用ノードを追加するというオプションがあります。HyperFlex クラスタ内の各サーバは、HyperFlex ノードと呼ばれます。ストレージ クラスタを導入する前に、それぞれのノードに次の設定がインストールされて設定されていることを確認してください。
詳細については、『Cisco HX240c 220c HyperFlex ノードの設置ガイド』を参照してください。
次のホスト要件を満たしていることを確認してください。
ディスクの要件は、コンバージド ノードとコンピューティング専用ノード間で異なります。CPU のサイズを大きくするには、コンピューティング専用ノードを追加できます。ソリッドステート ディスク(SSD)のみが搭載されたサーバーは、オールフラッシュ サーバです。SSD とハード ディスク ドライブ(HDD)の両方が搭載されたサーバは、ハイブリッド サーバです。
以下は、HyperFlex クラスタ内のすべてのディスクに適用されます。
ストレージ クラスタ内のすべてのディスクには、同量のストレージ容量が必要です。ストレージ クラスタ内のすべてのノードには、同数のディスクが必要です。
すべての SSD は TRIM をサポートする必要があり、TRIM が有効になっている必要があります。
すべての HDD は、SATA または SAS タイプのいずれかです。ストレージ クラスタ内の SAS ディスクは、すべてパススルー モードにする必要があります。
ディスク パーティションは、SSD および HDD から削除する必要があります。パーティションが設定されたディスクは無視され、HX ストレージ クラスタに追加されません。
オプションで、ディスク上の既存のデータを削除またはバックアップできます。提供されたディスク上の既存のデータはすべて上書きされます。
(注) | 新規のファクトリ サーバは適切なディスク パーティションの設定で出荷されます。新規のファクトリ サーバからディスク パーティションを削除しないでください。 |
発注ツールにおいて利用可能なディスクのみがサポートされます。
オールフラッシュの場合、HXAF240 ノードでは最大 23 台のドライブが Cisco HyperFlex でサポートされます。
次の表に示すディスクに加えて、すべてのコンバージド ノードには、ESX がインストールされたミラー設定で 2 枚の 64 GB SD FlexFlash カードを備えています。
HX240 サーバ
サーバ タイプ |
ハウスキーピング |
キャッシュ(前面) |
永続(前面) |
---|---|---|---|
HXAF240C M4 SED オールフラッシュ 保管中のデータの暗号化可能 |
1 X 120 GB SATA SSD(前面) または 1 X 240 GB SATA SSD(前面) |
1 X 800 GB SAS SSD |
6 ~ 10 X 800 GB SAS SSD |
HXAF240C M4SX オールフラッシュ |
1 X 120 GB SATA SSD(背面) または 1 X 240 GB SATA SSD(背面) |
1 X 400 GB SAS SSD |
6 ~ 10 X 3.8 TB SATA SSD または 6 ~ 10 X 960 GB SATA SSD |
HX240C M4 SED ハイブリッド 保管中のデータの暗号化可能 |
1 X 120 GB SATA SSD(前面) または 1 X 240 GB SATA SSD(前面) |
1 X 1.6 TB SAS SSD |
6 ~ 22 X 1.2 TB SAS HDD |
HX240C M4 ハイブリッド |
1 X 120 GB SATA SSD(背面) または 1 X 240 GB SATA SSD(背面) |
1 X 1.6 TB SATA SSD |
6 ~ 23 X 1.2 TB SAS HDD |
HX 220 サーバ
サーバとタイプ |
ハウスキーピング(前面) |
キャッシュ(前面) |
永続(前面) |
---|---|---|---|
HXAF220C M4 SED オールフラッシュ 保管中のデータの暗号化可能 |
1 X 120 GB SATA SSD または 1 X 240 GB SATA SSD |
1 X 800 GB SAS SSD |
6 X 800 GB SAS SSD |
HXAF220C M4S オールフラッシュ |
1 X 120 GB SATA SSD または 1 X 240 GB SATA SSD |
1 X 400 GB SAS SSD |
6 X 3.8 TB SATA SSD または 6 X 960 GB SATA SSD |
HX220C M4 SED ハイブリッド 保管中のデータの暗号化可能 |
1 X 120 GB SATA SSD または 1 X 240 GB SATA SSD |
1 X 800 GB SAS SSD |
6 X 1.2 TB SAS HDD |
HX220C M4 ハイブリッド |
1 X 120 GB SATA SSD または 1 X 240 GB SATA SSD |
1 X 480 GB SATA SSD |
6 X 1.2 TB SAS HDD |
HX220C M4 ハイブリッド ROBO |
1 X 120 GB SATA SSD または 1 X 240 GB SATA SSD |
1 X 480 GB SATA SSD |
3 ~ 6 X 1.2 TB SAS HDD |
次の表に、コンピューティング専用機能に対しサポートされているコンピューティング専用ノードの設定を示します。コンピューティング専用ノードのストレージは、ストレージ クラスタのキャッシュまたは容量に含まれていません。
サポートされるコンピューティング専用ノード サーバ |
ESXi のブートでサポートされている方法 |
---|---|
|
方法を選択します。
|
リストされている HyperFlex コンポーネントを実行するには、次のいずれかのブラウザを使用します。これらのブラウザはテストおよび承認済みです。他のブラウザでも動作する可能性はありますが、すべての機能をテストし、確認しているわけではありません。
ブラウザ |
Cisco UCS Manager |
HX Data Platform インストーラ |
HX Connect |
---|---|---|---|
Microsoft Internet Explorer |
9 以上 |
非サポート対象 |
11 以上 |
Google Chrome |
14 以上 |
52 以上 |
54 以上 |
Mozilla Firefox |
7 以上 |
54 以上 |
52 以上 |
Cisco HyperFlex Connect
推奨される最小解像度は 1024 x 768 です。
Cisco HX Data Platform プラグイン
Cisco HX Data Platform プラグインは、vSphere で実行されます。VMware Host Client システムのブラウザ要件については、https://www.vmware.com/support/pubs/ にある VMware のマニュアルを参照してください。
Cisco UCS Manager
ブラウザで次のものがサポートされている必要があります。
Cisco UCS Manager に関するブラウザの最新情報については、最新の『Cisco UCS Manager スタートアップ ガイド』を参照してください。
最低 2 つのポートが必要です。1 つはストレージ管理ネットワーク用で、もう 1 つはストレージ データ ネットワーク用です。冗長性とフェールオーバーのために、ストレージ管理ネットワークとストレージ データ ネットワークにそれぞれ 2 つずつ、計 4 つのポートを装備することを強く推奨します。
ネットワークがファイアウォールの背後にある場合は、ESXi および vCenter に対し標準の VMware 推奨のポートに加え、次のファイアウォール ポートが開いていることを確認します。
部品番号 |
プロトコル |
方向 |
ポート接続先 |
---|---|---|---|
80 |
HTTP/TCP |
着信 |
HX インストーラ |
443 |
HTTPS/TCP |
着信 発信 |
HX インストーラ Smart Call Home |
2068 |
KVM/TCP |
着信 |
ビューアごと |
22 |
SSH /TCP |
着信 発信 |
HX インストーラ |
110 安全な POP ポートは TCP 995 です。 |
POP3 /TCP |
着信 発信 |
|
143 安全な IMAP ポートは TCP 993 です。 |
IMAP4 /TCP |
着信 発信 |
|
25 |
SMTP /TCP |
発信 |
メール サーバ(Mail Server) |
53(外部ルックアップ) |
DNS /TCP/UDP |
発信 |
DNS |
123 |
NTP / UDP |
発信 |
NTP |
161 |
SNMP ポーリング |
着信 |
SNMP |
162 |
SNMP トラップ(SNMP Trap) |
発信 |
SNMP |
902 |
UDP/TCP |
着信 発信 |
vCenter |
9443 |
HTTPS/TCP |
着信 発信 |
vCenter |
8089 |
|
着信 発信 |
HX インストーラ |
ヒント | 標準設定がなく、別のポート設定が必要な場合は、環境のカスタマイズについて、『表 C-5 ポートのリテラル値』を参照してください。 |
HyperFlex クラスタを設定する前に、ネットワーク トラフィック管理を最適化するアップストリーム帯域幅容量を計画してください。これにより、コンポーネントで障害が発生したり、ネットワークが部分的に停止したりした場合でも、トラフィック フローを安定した状態に維持できます。
デフォルトでは、「hx-vm-network」vSwitch は [active/active] に設定されています。これ以外のすべての vSwitch は、[active/standby] に設定されています。
デフォルトの vSwitch NIC チーミング ポリシーとフェールオーバー ポリシーを [はい(yes)] に設定します。これにより、管理トラフィック、vMotion トラフィック、およびストレージ トラフィックのすべてが、ローカルでファブリック インターコネクトに転送されるようになり、フローを安定した状態に維持できます。vNIC-a で障害が発生すると、ESXi がロード バランシングを計算し、すべての仮想ポートを vNIC-b に再ピニングします。vNIC-a がオンライン状態に戻った時点で、再びピニングが適用され、vNIC-a と vNIC-b の間で仮想ポートが元のように均等に分配されます。これにより、Cisco UCS ファブリック インターコネクトのアップストリームでの遅延と帯域幅使用量が削減されることになります。
1 つ以上のサーバ リンクで障害が発生して、たとえばホスト 1 がファブリック A との接続を失い、ホスト 2 がファブリック B との接続を失ったとすると、トラフィックはアップストリーム スイッチを経由することになります。したがって、アップリンク ネットワーク帯域幅の使用量が増加するため、アップリンクの追加が必要になります。
(注) | ファブリック インターコネクトから 2 つの異なるアップストリーム スイッチへのアップリンクがある状態のことを、FI での「Disjoint Layer 2」(DJL2)と呼びます。DJL2 は、FI がエンド ホスト モードとなっているときに DJL2 が適切に設定されていないと発生することが既知となっています。 DJL2 を適切に導入するには、『Cisco UCS 6200 Series Fabric Interconnects—Deploy Layer 2 Disjoint Networks Upstream in End Host Mode』というホワイト ペーパーを参照してください。 |
ネットワークごとにそれぞれ個別のサブネットと VLAN を使用します。
10 Gbps のケーブルを使用して、各ホストを直接 Cisco UCS ファブリック インターコネクトに接続します。
特に Disjoint Layer 2 設定が使用されている場合は、ネットワークの問題を引き起こす可能性があるため、デフォルト VLAN である VLAN 1 は使用しないでください。
インストーラは、デフォルトで VLAN を非ネイティブとして設定します。非ネイティブ VLAN に対応するようにアップストリーム スイッチを設定してください。
各 ESXi ホストには、次のネットワークが必要です。
管理トラフィック ネットワーク:vCenter から、ハイパーバイザ(ESXi サーバ)の管理、およびストレージ クラスタの管理を処理します。
データ トラフィック ネットワーク:ハイパーバイザとストレージのデータ トラフィックを処理します。
vMotion ネットワーク
VM ネットワーク
4 つの vSwitch があり、それぞれ異なるネットワークを伝送します。
vswitch-hx-inband-mgmt:ESXi 管理およびストレージ コントローラ管理に使用されます。
vswitch hx-storage-data:ESXi ストレージ データ、および HX Data Platform の複製に使用されます。
これら 2 つの vSwitch は、さらに 2 つのポート グループに分割され、ストレージ クラスタと ESXi ホスト間のトラフィックを処理するための静的 IP アドレスが割り当てられます。
vswitch hx-vmotion:VM およびストレージ vMotion に使用されます。
この vSwitch には管理用に 1 つのポート グループがあり、vCenter クラスタ内のすべてのホストに接続する vSphere を介して定義されます。
vswitch hx-vm-network:VM データ トラフィックに使用されます。
Cisco UCS Manager で対応する vNIC テンプレートに VLAN を追加または削除することができます。『Cisco UCS Manager での VLAN の管理』および『Cisco UCS Manager での vNIC テンプレートの管理』を参照してください。vSwitch でポート グループを作成するには、「VMware 標準の vSwitch への仮想ポート グループの追加」を参照してください。
(注) |
|
少なくとも 3 つの VLAN ID を提供します。すべての VLAN がインストール時にファブリック インターコネクトに設定されている必要があります。
VLAN タイプ |
説明 |
||
---|---|---|---|
|
|||
VLAN ESXi および HyperFlex 管理トラフィック |
VLAN 名:hx-inband-mgmt VLAN ID(Admin. VLAN ID) |
||
VLAN HyperFlex ストレージ トラフィック |
VLAN 名:hx-storage-data VLAN ID(Admin. VLAN ID) |
||
VLAN VM vMotion |
VLAN 名:hx-vmotion VLAN ID(Admin. VLAN ID) |
||
VLAN VM データ |
ユーザ定義です。 |
||
IP ブロック |
KVM IP プール ホストごとに 1 つの IP アドレス。 |
||
サブネット マスク(Subnet mask) |
例:255.255.0.0 |
||
デフォルトゲートウェイ |
例:10.193.0.1 |
外部スイッチ VLAN タギング(EST)を使用する VLAN タギングと vSwitch の設定は、UCS Manager プロファイルを使用して適用されます。HX Data Platform インストーラにより、このプロセスが簡単になります。
プロンプトが表示されたら、UCS ファブリック インターコネクトおよび UCS Manager に関してリストされているコンテンツを提示します。
UI 要素 | 基本情報 |
---|---|
アップリンク スイッチ モデル |
スイッチ タイプと接続タイプを指定します(SFP + Twin Ax または光)。 |
ファブリック インターコネクト クラスタの IP アドレス |
<IP address>. |
FI-A IP アドレス |
<IP address>. |
FI-B IP アドレス |
<IP address>. |
MAC アドレス プール |
00:00:00 MAC アドレス プールを確認します。 |
IP ブロック |
KVM IP プール。少なくとも 4 つの IP アドレス。 |
サブネット マスク(Subnet mask) |
たとえば、255.255.0.0 です。 |
デフォルトゲートウェイ |
たとえば、10.193.0.1 です。 |
UI 要素 | 基本情報 |
---|---|
UCS Manager のホスト名(UCS Manager Host Name) |
Hostname or IP address。 |
ユーザ名(User Name) |
<admin username> |
[パスワード(Password)] |
<admin username> |
vCenter 経由でストレージ管理ネットワークまたはストレージ データ ネットワーク上の ESXi サーバに使用可能なアドレス範囲から IP アドレスを入力します。すべてのネットワーク アドレスに静的 IP アドレスを提供します。
(注) |
|
管理ネットワークの IP アドレス |
データ ネットワークの IP アドレス |
||
---|---|---|---|
ハイパーバイザ |
ストレージ コントローラ |
ハイパーバイザ |
ストレージ コントローラ |
<IPアドレス> |
<IPアドレス> |
<IPアドレス> |
<IPアドレス> |
<IPアドレス> |
<IPアドレス> |
<IPアドレス> |
<IPアドレス> |
<IPアドレス> |
<IPアドレス> |
<IPアドレス> |
<IPアドレス> |
<IPアドレス> |
<IPアドレス> |
<IPアドレス> |
<IPアドレス> |
VLAN タグ |
VLAN_ID |
VLAN タグ |
VLAN_ID |
サブネットマスク |
サブネット マスク |
||
デフォルトゲートウェイ |
デフォルトゲートウェイ |
||
インストーラ アプライアンスの IP アドレス |
|||
<IPアドレス> |
<IPアドレス> |
ストレージ クラスタは、Cisco HX Data Platform のコンポーネントです。vSphere Web クライアントで単一のデータストアが容易にプロビジョニングされ、それによりストレージの複雑さを軽減します。ストレージ クラスタ内のすべてのサーバにおいて、データがディスク全体に配布され、コントローラ リソースの活用と高可用性を実現します。
ストレージ クラスタは、関連する vCenter クラスタには依存しません。vCenter クラスタ内にある ESXi ホストを使用して、ストレージ クラスタを作成できます。
ストレージ クラスタを定義するには、次のパラメータを指定します。
vCenter に管理者レベル アカウントとパスワードを指定します。既存の vCenter サーバがあることを確認します。次 vSphere サービスが動作していることを確認します。
Dynamic Resource Scheduler(DRS)[HX Data Platform を使用するために必要] を有効にします。
vMotion を有効にします。
高可用性(HA)[フェールオーバー キャパシティを定義し、データストア ハートビートを拡張するために必要] を有効にします。
ユーザ VM は、バージョン 9 以降である必要があります [HX Data Platform、ネイティブ スナップショット、および ReadyClone を使用するために必要]。
フィールド |
説明 |
---|---|
vCenter サーバ(vCenter Server) |
現在の vCenter サーバの Web アドレスを入力します。 たとえば、http://<IP address> とします。 |
ユーザ名(User Name) |
<admin username> を入力します。 |
[パスワード(Password)] |
<admin password> を入力します。 |
データセンター名 |
vCenter データセンターに必要な名前を入力します。
|
クラスタ名(Cluster Name) |
vCenter クラスタに必要な名前を入力します。クラスタには、少なくとも 3 つの ESXi サーバが含まれている必要があります。 |
Cisco HX Data Platform をインストールする前に、次のネットワーク接続やサービスが動作していることを確認します。
DNS サーバ
(注) | DNS サーバは、HX ストレージ クラスタの外部に存在する必要があります。 |
NTP サーバ
タイム ゾーン
ストレージ コントローラ VM から HyperFlex Data Platform に重要な機能が提供されるため、HX Data Platform インストーラはコントローラ VM 用に CPU リソース予約を設定します。この予約により、コントローラ VM では最低限必要な CPU リソースが確保されます。これは、ESXi ハイパーバイザー ホストの物理 CPU リソースがゲスト VM によって大量に消費されるような状況で役立ちます。次の表に、ストレージ コントローラ VM 用 CPU リソース予約の詳細を示します。
VM CPU の数 |
共有 |
予約 |
制限 |
---|---|---|---|
8 |
低(Low) |
10,800 MHz |
Unlimited |
以下の表に、ストレージ コントローラ VM 用メモリ リソース予約の詳細を示します。
サーバ モデル |
ゲスト メモリの容量 |
すべてのゲスト メモリの予約 |
---|---|---|
HX220c-M4S および HXAF220C-M4S |
48 GB |
○ |
HX240c-M4SX および HXAF240C-M4SX |
72 GB |
○ |
自動サポート を設定するには、次の情報が必要です。
自動サポート |
|
---|---|
[Auto Support を有効にする(Enable Auto Support)] チェック ボックス |
このボックスは、HX ストレージ クラスタの作成時にオンにします。 |
メール サーバ(Mail Server) |
<IPアドレス> SMTP メール サーバは、自動サポート を有効にするようにネットワークに設定する必要があります。すべてのストレージ コントローラ VM の IP アドレスから送信された電子メールを処理するために使用します。 |
Mail Sender |
<username@domain.com> 自動サポート 通知の送信に使用する電子メール アドレス。 |
ASUP Recipient |
自動サポート 通知を受信する電子メール アドレスまたは電子メール エイリアスのリストです。 |
(注) | 自動サポート は、ノードのドライブ障害などのハードウェア問題が発生した際の診断に役立つハードウェア カウンタの履歴を提供するため、有効にすることを強く推奨します。 |
SSO URL は、vCenter から提供されます。この URL にコントローラ VM から直接到達できない場合は、インストーラの詳細設定を使用して場所を明示的に設定します。
Single Sign On(SSO) |
|
---|---|
SSO サーバ URL |
SSO URL は、vCenter の [vCenter サーバ(vCenter Server)] > [管理(Manage)] > [詳細設定(Advanced Settings)] にある key config.vpxd.sso.sts.uri で確認できます。 |