IM and Presence Service の概要
IM and Presence サービスの管理は、IM and Presence サービスノードに対する個々の設定変更を、手動で行うための web ベースのアプリケーションです。このガイドの手順では、このアプリケーションを使用して機能を設定する方法について説明します。
IM and Presence サービスは、豊富な機能を備えた Cisco Jabber ユニファイドコミュニケーションクライアント、またはサードパーティの XMPP 対応 IM and Presence クライアントのいずれかを選択できます。IM and Presence サービスは、インスタントメッセージング、ファイル転送を提供し、さらに、固定グループチャットルームをホストしたり、設定したりすることができます。
Cisco Unified Communications Manager IM and Presence サービスによるオンプレミス展開で使用可能なサービスは次のとおりです。
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プレゼンス
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Instant Messaging(インスタント メッセージング)
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ファイル転送
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音声通話(Audio Calls)
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ビデオ
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ボイスメール
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会議
詳細は、Cisco Unified Communications Manager のマニュアル を参照してください。
IM and Presence Service のコンポーネント
次の図は、主なコンポーネントや Cisco Unified Communications Manager と IM and Presence Service 間のインターフェイスなど、IM and Presence Service 展開の概要を示します。

SIP インターフェイス
SIP インターフェイスを有効にするには、次の設定を行う必要があります。
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Cisco Unified Communications Manager のプレゼンス情報交換のためにはIM and Presence サーバを指すように SIP トランクを設定する必要があります。
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IM and Presence で、Cisco Unified Communications Manager をプレゼンス ゲートウェイとして設定すると、IM and Presence サービスは SIP トランクを介して SIP SUBSCRIBE メッセージを Cisco Unified Communications Manager に送信できます。
AXL/SOAP インターフェイス
AXL/SOAP インターフェイスは、Cisco Unified Communications Manager からのデータベースの同期を処理し、IM and Presence Service データベースにデータを入力します。 データベース同期をアクティブにするには、Cisco Sync Agent ネットワーク サービスが実行されている必要があります。
Sync Agent は、デフォルトでは IM and Presence サービス クラスタ内のすべてのノードにわたるすべてのユーザを等しくロード バランシングします。 しかし、クラスタ内の特定のノードにユーザを手動で割り当てることもできます。
シングルおよびデュアル ノードの IM and Presence Service で Cisco Unified Communications Manager とのデータベース同期を実行する場合の推奨される同期化間隔については、IM and Presence Service の SRND マニュアルを参照してください。
![]() (注) |
AXL インターフェイスは、アプリケーション開発者の連係動作がサポートされていません。 |
LDAP インターフェイス
Cisco Unified Communications Manager は、すべてのユーザ情報を手動設定または LDAP を介した直接同期によって取得します。 IM and Presence Service は、Cisco Unified Communications Manager からこのユーザ情報をすべて同期します(AXL/SOAP インターフェイスを使用)。
IM and Presence Service は、Cisco Jabber クライアントのユーザの LDAP 認証および IM and Presence Service ユーザ インターフェイスを提供します。 Cisco Jabber ユーザが IM and Presence Service にログインし、LDAP 認証が Cisco Unified Communications Manager で有効になっている場合、IM and Presence Service はユーザー認証用の LDAP ディレクトリに直接移動します。 ユーザが認証されると、IM and Presence Service は Cisco Jabber にこの情報を転送し、ユーザ ログインを続行します。
XMPP インターフェイス
XMPP 接続は、XMPP ベースのクライアントのプレゼンス情報交換やインスタント メッセージ動作を処理します。 IM and Presence サービスは、XMPP ベースのクライアントの一時的(アドホック)および永続的(常設)チャット ルームをサポートします。 IM ゲートウェイは、IM and Presence サービス展開における SIP ベースのクライアントと XMPP ベースのクライアント間の IM 相互運用性をサポートします。
CTI インターフェイス
CTI(コンピュータ テレフォニー インテグレーション)インターフェイスは、IM and Presence ノードにおけるユーザのすべての CTI 通信を処理して、Cisco Unified Communications Manager 上の電話機を制御します。 CTI 機能を使用すると、Cisco Jabber クライアントのユーザはデスクフォン制御モードでアプリケーションを実行できます。
CTI 機能は、Microsoft Lync for Remote Call Control(RCC) の IM and Presence サービス統合にも使用されます。 詳細は、Microsoft Lync Server を使用した、IM and Presence サービスのリモート通話コントロールをご覧ください。
Cisco Unified Communications Manager の IM and Presence Service ユーザの CTI 機能を設定するには、ユーザが CTI 対応グループに関連付けられ、そのユーザに割り当てられているプライマリ内線が CTI に対応している必要があります。
Cisco Jabber デスクフォン制御を設定するには、CTI サーバおよびプロファイルを設定し、そのプロファイルにデスクフォン モードでアプリケーションを使用するユーザを割り当てる必要があります。 ただし、すべての CTI 通信は Cisco Unified Communications Manager と Cisco Jabber の間で直接実行され、IM and Presence Service サーバを介しません。
Cisco IM and Presence Data Monitorサービス
Cisco IM and Presence Data Monitor は IM and Presence サービスの IDS 複製状態をモニタします。 他の IM and Presence サービスは Cisco IM and Presence データモニタに依存しているため、IDS 複製が安定した状態になるまで起動を遅らせることができます。
Cisco IM and Presence Data Monitor は、Cisco Unified Communications Manager から Cisco Sync Agent の同期のステータスをチェックします。 依存サービスは、IDS の複製が設定され、IM and Presence データベース パブリッシャ ノードの Sync Agent が Cisco Unified Communications Manager からの同期を完了させた後にのみ、起動できます。 タイムアウトになると、IDS の複製と Sync Agent が完了していなくても、パブリッシャ ノードの Cisco IM and Presence Data Monitor は依存サービスの起動を許可します。
サブスクライバ ノードで、IDS の複製が正常に確立されるまで、Cisco IM and PresenceData Monitor は機能サービスの起動を遅らせます。 Cisco IM and Presence Data Monitor は、クラスタ内の問題のあるサブスクライバ ノードのみで機能サービスの開始を遅らせます。問題があるノードが 1 台あるからといって、すべてのサブスクライバ ノードで機能サービスの開始を遅らせることはありません。 たとえば、IDS の複製が node1 および node2 で正常に確立されたが、node3 では確立されない場合、Cisco IM and Presence Data Monitor により、機能サービスは node1 および node2 で開始できますが、node3 では機能サービスの開始が遅れます。
Cisco IM and Presence Data Monitor は、IM and Presence データベース パブリッシャ ノードで異なる動作をします。 Cisco UP Replication Watcher サービスは、タイムアウトが発生するまで機能サービスの開始を遅らせます。 タイムアウトが発生すると、IDS の複製が正常に確立されていなくても、パブリッシャ ノード上ですべての機能サービスの開始を許可します。
ノードの機能サービスの起動を遅らせる場合は、Cisco IM and Presence Data Monitor がアラームを生成します。 次に、IDS の複製がそのノードで正常に確立されたときに通知を生成します。
Cisco IM and Presence Data Monitor は、新しいマルチノード インストールと、ソフトウェアアップグレード手順の両方に影響します。 パブリッシャ ノードおよびサブスクライバ ノードが同じ IM and Presence リリースを実行し、IDS の複製がサブスクライバ ノードで正常に確立された場合にのみ両方が完了します。
ノードの IDS 複製のステータスを確認するには、次の手順を実行します。
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CLI コマンド
utils dbreplication runtimestate
を実行する -
Cisco Unified IM and Presence Reporting Tool を使用します。 「IM and Presence Database Status」レポートに、クラスタの詳細なステータスが表示されます。
Cisco Sync Agent のステータスを確認するには、Cisco Unified CM IM and Presence の管理インターフェイスに移動し、[診断(Diagnostics)] > [システム ダッシュボード(System Dashboard)] を選択します。 Cisco Unified Communications Manager パブリッシャ ノードの IP アドレスと同期ステータスを検索します。