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目次
この章は、次の項で構成されています。
ネームド VSAN は、所定の外部 SAN への接続を作成します。 VSAN は、ブロードキャスト トラフィックを含む、その外部 SAN へのトラフィックを切り離します。 1 つのネームド VSAN のトラフィックは、別のネームド VSAN にトラフィックが存在していることを認識しますが、そのトラフィックの読み取りまたはアクセスはできません。
ネームド VLAN と同様、VSAN ID に名前を割り当てると、抽象レイヤが追加されます。これにより、ネームド VSAN を使用するサービス プロファイルに関連付けられたすべてのサーバをグローバルにアップデートすることができます。 外部 SAN との通信を維持するために、サーバを個別に再設定する必要はありません。 同じ VSAN ID を使用して、複数のネームド VSAN を作成できます。
クラスタ構成では、1 つのファブリック インターコネクトのファイバ チャネル アップリンク ポート、または両方のファブリック インターコネクトのファイバ チャネル アップリンク ポートにアクセスできるように、ネームド VSAN を設定できます。
それぞれのネームド VSAN に FCoE VLAN ID を設定する必要があります。 このプロパティによって、VSAN とそのファイバ チャネル パケットの送信に使用する VLAN を指定します。
Cisco UCS CNA M72KR-Q や Cisco UCS CNA M72KR-E などの FIP 対応統合型ネットワーク アダプタの場合は、FCoE VLAN ID のネイティブ VLAN ではないネームド VLAN を使ってネームド VSAN を設定する必要があります。 この設定により、FCoE トラフィックが確実にこれらのアダプタを通過できるようになります。
次の設定例では、ファブリック A にマッピングされた vHBA と vNIC を含むサービス プロファイルが、FIP 対応の統合型ネットワーク アダプタに関連付けられます。
各ファブリック インターコネクトのネームド VSAN にファイバ チャネル アップリンク トランキングを設定できます。 ファブリック インターコネクトのトランキングをイネーブルにすると、そのファブリック インターコネクトのすべてのファイバ チャネル アップリンク ポートで、Cisco UCS ドメインのすべてのネームド VSAN が許可されます。
次のガイドラインと推奨事項は、ストレージ VSAN を含め、すべてのネームド VSAN に適用されます。
VSAN を 4079 に設定しないでください。 この VSAN は予約されており、FC スイッチ モードや FC エンドホスト モードでは使用できません。
ID 4079 でネームド VSAN を作成すると、Cisco UCS Manager はその VSAN をエラーと見なし、障害を生成します。
Cisco UCS ドメイン FC スイッチ モードを使用する予定の場合は、ID が 3040 ~ 4078 の範囲にある VSAN を設定しないでください。
ファブリック インターコネクトが FC スイッチ モードで動作するように設定されている場合、その範囲内の VSAN は動作しません。 Cisco UCS Manager はその VSAN をエラーと見なし、障害を生成します。
Cisco UCS ドメイン FC エンドホスト モードを使用する予定の場合は、ID が 3840 ~ 4079 の範囲にある VSAN を設定しないでください。
Cisco UCS ドメイン内に次の状況が存在する場合、その範囲内の VSAN は動作しません。
ファブリック インターコネクトが FC エンドホスト モードで動作するように設定されている。
Cisco UCS ドメインにファイバ チャネル トランキングまたは SAN ポート チャネルが設定されている。
これらの設定が存在する場合、Cisco UCS Manager は次の操作を実行します。
3840 ~ 4079 の ID を持つすべての VSAN を使用不能にします。
動作しない VSAN に対して障害を生成します。
デフォルトの VSAN にすべての非動作 VSAN を転送します。
非動作 VSAN に関連付けられたすべての vHBA をデフォルトの VSAN に転送します。
ファイバ チャネル トランキングを無効にして、既存の SAN ポート チャネルのいずれかを削除すると、Cisco UCS Manager は 3840 ~ 4078 の範囲の VSAN を動作状態に戻し、関連付けられている vHBA をそれらの VSAN に復元します。
Cisco UCS ドメインで FC スイッチ モードの使用を計画している場合は、3040 ~ 4078 の範囲に VSAN を設定しないでください。
FC スイッチ モードで動作するファブリック インターコネクトがアップストリーム スイッチとして MDS に接続されている場合、Cisco UCS Manager で 3040 ~ 4078 の範囲に設定され、ポート VSAN として割り当てられた VSAN は、MDS で作成できません。 この設定では、ポート VSAN の不一致が発生する可能性があります。
(注) |
SAN クラウドの FCoE VLAN と LAN クラウドの VLAN の ID が同じであってはなりません。 VSAN 内の FCoE VLAN と VLAN で同じ ID を使用すると、その FCoE VLAN を使用しているすべての vNIC とアップリンク ポートで重大な障害が発生し、トラフィックが中断されます。 FCoE VLAN ID と重なる ID が設定されたすべての VLAN 上でイーサネット トラフィックがドロップされます。 |
VLAN 4048 はユーザが設定可能です。 ただし、Cisco UCS Manager では、VLAN 4048 が次のデフォルト値に使用されます。 4048 を VLAN に割り当てる場合は、これらの値を再設定する必要があります。
Cisco UCS リリース 2.0 へのアップグレード後:FCoE ストレージ ポートのネイティブ VLAN は、デフォルトで VLAN 4048 を使用します。 デフォルト FCoE VSAN が、アップグレード前に VLAN 1 を使用するように設定されていた場合は、使用または予約されていない VLAN ID に変更する必要があります。 たとえば、デフォルトを 4049 に変更することを検討します(その VLAN ID が使用されていない場合)。
Cisco UCS リリース 2.0 の新規インストール後:デフォルト VSAN 用の FCoE VLAN は、デフォルトで VLAN 4048 を使用します。 FCoE ストレージ ポート ネイティブ VLAN は VLAN 4049 を使用します。
(注) |
SAN クラウドの FCoE VLAN と LAN クラウドの VLAN の ID が同じであってはなりません。 VSAN 内の FCoE VLAN と VLAN で同じ ID を使用すると、その FCoE VLAN を使用しているすべての vNIC とアップリンク ポートで重大な障害が発生し、トラフィックが中断されます。 FCoE VLAN ID と重なる ID が設定されたすべての VLAN 上でイーサネット トラフィックがドロップされます。 |
次の例では、両方のファブリック インターコネクト用のネームド VSAN を作成し、VSAN に accounting という名前を付け、VSAN ID 2112 を割り当て、FCoE VLAN ID 4021 を割り当て、Cisco UCS Manager-based ファイバ チャネル ゾーン分割について VSAN をイネーブルにし、トランザクションをコミットします。
UCS-A# scope fc-uplink UCS-A /fc-uplink* # create vsan accounting 2112 4021 UCS-A /fc-uplink/vsan # set fc-zoning enabled UCS-A /fc-uplink/vsan* # commit-buffer UCS-A /fc-uplink/vsan #
(注) |
SAN クラウドの FCoE VLAN と LAN クラウドの VLAN の ID が同じであってはなりません。 VSAN 内の FCoE VLAN と VLAN で同じ ID を使用すると、その FCoE VLAN を使用しているすべての vNIC とアップリンク ポートで重大な障害が発生し、トラフィックが中断されます。 FCoE VLAN ID と重なる ID が設定されたすべての VLAN 上でイーサネット トラフィックがドロップされます。 |
次の例では、ネームド VSAN を作成し、VSAN に finance という名前を付け、VSAN ID 3955 を割り当て、FCoE VLAN ID 4021 を割り当て、メンバ ポートを作成してメンバ ポート A、スロット 1 ポート 40 に割り当て、Cisco UCS Manager-based ファイバ チャネル ゾーン分割について VSAN をイネーブルにし、トランザクションをコミットします。
UCS-A# scope fc-storage UCS-A /fc-storage/ # create VSAN finance 3955 4021 UCS-A /fc-storage/vsan # create member-port fcoe a 1 40 UCS-A /fc-storage/vsan # set fc-zoning enabled UCS-A /fc-storage/vsan/member-port* # commit-buffer UCS-A /fc-storage/vsan/member-port #
(注) |
SAN クラウドの FCoE VLAN と LAN クラウドの VLAN の ID が同じであってはなりません。 VSAN 内の FCoE VLAN と VLAN で同じ ID を使用すると、その FCoE VLAN を使用しているすべての vNIC とアップリンク ポートで重大な障害が発生し、トラフィックが中断されます。 FCoE VLAN ID と重なる ID が設定されたすべての VLAN 上でイーサネット トラフィックがドロップされます。 |
次の例では、ファブリック インターコネクト A 用のネームド VSAN を作成し、VSAN に finance という名前を付け、VSAN ID 3955 を割り当て、FCoE VLAN ID 2221 を割り当て、Cisco UCS Manager-based ファイバ チャネル ゾーン分割について VSAN をイネーブルにし、トランザクションをコミットします。
UCS-A# scope fc-uplink UCS-A /fc-uplink # scope fabric a UCS-A /fc-uplink/fabric # create vsan finance 3955 2221 UCS-A /fc-uplink/vsan # set fc-zoning enabled UCS-A /fc-uplink/fabric/vsan* # commit-buffer UCS-A /fc-uplink/fabric/vsan #
(注) |
SAN クラウドの FCoE VLAN と LAN クラウドの VLAN の ID が同じであってはなりません。 VSAN 内の FCoE VLAN と VLAN で同じ ID を使用すると、その FCoE VLAN を使用しているすべての vNIC とアップリンク ポートで重大な障害が発生し、トラフィックが中断されます。 FCoE VLAN ID と重なる ID が設定されたすべての VLAN 上でイーサネット トラフィックがドロップされます。 |
次の例では、ファブリック A にネームド VSAN を作成し、VSAN に finance という名前を付け、VSAN ID 3955 を割り当て、FCoE VLAN ID 2221 を割り当て、メンバ ポートを作成してメンバ ポート A、スロット 1 ポート 40 に割り当て、トランザクションをコミットします。
UCS-A# scope fc-storage UCS-A /fc-storage/ # scope fabric a UCS-A /fc-storage/fabric # create VSAN finance 3955 2221 UCS-A /fc-storage/fabric/vsan # create member-port a 1 40 UCS-A /fc-storage/fabric/vsan # set fc-zoning enabled UCS-A /fc-storage/fabric/vsan/member-port* # commit-buffer UCS-A /fc-storage/fabric/vsan/member-port #
Cisco UCS Manager に、削除する VSAN と同じ VSAN ID を持つネームド VLAN が含まれている場合、この ID を持つネームド VSAN がすべて削除されるまで、この VSAN はファブリック インターコネクト設定から削除されません。
次に、ネームド VSAN を削除し、トランザクションをコミットする例を示します。
UCS-A# scope fc-uplink UCS-A /fc-uplink # delete vsan finance UCS-A /fc-uplink* # commit-buffer UCS-A /fc-uplink #
(注) |
SAN クラウドの FCoE VLAN と LAN クラウドの VLAN の ID が同じであってはなりません。 VSAN 内の FCoE VLAN と VLAN で同じ ID を使用すると、その FCoE VLAN を使用しているすべての vNIC とアップリンク ポートで重大な障害が発生し、トラフィックが中断されます。 FCoE VLAN ID と重なる ID が設定されたすべての VLAN 上でイーサネット トラフィックがドロップされます。 |
次の例は、finance というネームド VSAN の FCoE ネイティブ VLAN の VLAN ID を 4000 に変更し、トランザクションをコミットします。
UCS-A# scope fc-uplink UCS-A /fc-uplink # scope vsan finance UCS-A /fc-uplink/vsan # set fcoe-vlan 4000 UCS-A /fc-uplink/vsan* # commit-buffer UCS-A /fc-uplink/vsan #
(注) |
SAN クラウドの FCoE VLAN と LAN クラウドの VLAN の ID が同じであってはなりません。 VSAN 内の FCoE VLAN と VLAN で同じ ID を使用すると、その FCoE VLAN を使用しているすべての vNIC とアップリンク ポートで重大な障害が発生し、トラフィックが中断されます。 FCoE VLAN ID と重なる ID が設定されたすべての VLAN 上でイーサネット トラフィックがドロップされます。 |
次の例は、finance というストレージ VSAN の FCoE ネイティブ VLAN の VLAN ID を 4000 に変更し、トランザクションをコミットします。
UCS-A# scope fc-storage UCS-A /fc-storage # set fcoe-storage-native-vlan 4000 UCS-A /fc-storage* # commit-buffer UCS-A /fc-storage #
(注) |
ファブリック インターコネクトがファイバ チャネル エンドホスト モードに設定されている場合、ファイバ チャネル アップリンク トランキングを有効にすると、ID が 3840 ~ 4079 の範囲にあるすべての VSAN が動作不能になります。 |
次に、ファブリック A のファイバ チャネル アップリンクのトランキングをイネーブルにし、トランザクションをコミットする例を示します。
UCS-A# scope fc-uplink UCS-A /fc-uplink # scope fabric a UCS-A /fc-uplink/fabric # set uplink-trunking enabled UCS-A /fc-uplink/fabric* # commit-buffer UCS-A /fc-uplink/fabric #
目次
- ネームド VSAN の設定
- ネームド VSAN
- ネームド VSAN のファイバ チャネル アップリンク トランキング
- VSAN に関するガイドラインおよび推奨事項
- 両方のファブリック インターコネクトにアクセス可能なネームド VSAN の作成(ファイバ チャネル アップリンク モード)
- 両方のファブリック インターコネクトにアクセス可能なネームド VSAN の作成(ファイバ チャネル ストレージ モード)
- 1 つのファブリック インターコネクトにアクセス可能なネームド VSAN の作成(ファイバ チャネル アップリンク モード)
- 1 つのファブリック インターコネクトにアクセス可能なネームド VSAN の作成(ファイバ チャネル ストレージ モード)
- ネームド VSANの削除
- ネームド VSAN の FCoE ネイティブ VLAN の VLAN ID の変更
- ストレージ VSAN の FCoE ネイティブ VLAN の VLAN ID の変更
- ファイバ チャネル アップリンクのトランキングのイネーブル化またはディセーブル化
この章は、次の項で構成されています。
- ネームド VSAN
- ネームド VSAN のファイバ チャネル アップリンク トランキング
- VSAN に関するガイドラインおよび推奨事項
- 両方のファブリック インターコネクトにアクセス可能なネームド VSAN の作成(ファイバ チャネル アップリンク モード)
- 両方のファブリック インターコネクトにアクセス可能なネームド VSAN の作成(ファイバ チャネル ストレージ モード)
- 1 つのファブリック インターコネクトにアクセス可能なネームド VSAN の作成(ファイバ チャネル アップリンク モード)
- 1 つのファブリック インターコネクトにアクセス可能なネームド VSAN の作成(ファイバ チャネル ストレージ モード)
- ネームド VSANの削除
- ネームド VSAN の FCoE ネイティブ VLAN の VLAN ID の変更
- ストレージ VSAN の FCoE ネイティブ VLAN の VLAN ID の変更
- ファイバ チャネル アップリンクのトランキングのイネーブル化またはディセーブル化
ネームド VSAN
ネームド VSAN は、所定の外部 SAN への接続を作成します。 VSAN は、ブロードキャスト トラフィックを含む、その外部 SAN へのトラフィックを切り離します。 1 つのネームド VSAN のトラフィックは、別のネームド VSAN にトラフィックが存在していることを認識しますが、そのトラフィックの読み取りまたはアクセスはできません。
ネームド VLAN と同様、VSAN ID に名前を割り当てると、抽象レイヤが追加されます。これにより、ネームド VSAN を使用するサービス プロファイルに関連付けられたすべてのサーバをグローバルにアップデートすることができます。 外部 SAN との通信を維持するために、サーバを個別に再設定する必要はありません。 同じ VSAN ID を使用して、複数のネームド VSAN を作成できます。
クラスタ構成内のネームド VSAN
クラスタ構成では、1 つのファブリック インターコネクトのファイバ チャネル アップリンク ポート、または両方のファブリック インターコネクトのファイバ チャネル アップリンク ポートにアクセスできるように、ネームド VSAN を設定できます。
ネームド VSAN と FCoE VLAN ID
それぞれのネームド VSAN に FCoE VLAN ID を設定する必要があります。 このプロパティによって、VSAN とそのファイバ チャネル パケットの送信に使用する VLAN を指定します。
Cisco UCS CNA M72KR-Q や Cisco UCS CNA M72KR-E などの FIP 対応統合型ネットワーク アダプタの場合は、FCoE VLAN ID のネイティブ VLAN ではないネームド VLAN を使ってネームド VSAN を設定する必要があります。 この設定により、FCoE トラフィックが確実にこれらのアダプタを通過できるようになります。
次の設定例では、ファブリック A にマッピングされた vHBA と vNIC を含むサービス プロファイルが、FIP 対応の統合型ネットワーク アダプタに関連付けられます。
ネームド VSAN のファイバ チャネル アップリンク トランキング
各ファブリック インターコネクトのネームド VSAN にファイバ チャネル アップリンク トランキングを設定できます。 ファブリック インターコネクトのトランキングをイネーブルにすると、そのファブリック インターコネクトのすべてのファイバ チャネル アップリンク ポートで、Cisco UCS ドメインのすべてのネームド VSAN が許可されます。
VSAN に関するガイドラインおよび推奨事項
次のガイドラインと推奨事項は、ストレージ VSAN を含め、すべてのネームド VSAN に適用されます。
VSAN 4079 は予約済み VSAN ID です。
VSAN を 4079 に設定しないでください。 この VSAN は予約されており、FC スイッチ モードや FC エンドホスト モードでは使用できません。
ID 4079 でネームド VSAN を作成すると、Cisco UCS Manager はその VSAN をエラーと見なし、障害を生成します。
FC スイッチ モードのネームド VSAN 用に予約された VSAN 範囲
Cisco UCS ドメイン FC スイッチ モードを使用する予定の場合は、ID が 3040 ~ 4078 の範囲にある VSAN を設定しないでください。
ファブリック インターコネクトが FC スイッチ モードで動作するように設定されている場合、その範囲内の VSAN は動作しません。 Cisco UCS Manager はその VSAN をエラーと見なし、障害を生成します。
FC エンドホスト モードのネームド VSAN 用に予約された VSAN 範囲
Cisco UCS ドメイン FC エンドホスト モードを使用する予定の場合は、ID が 3840 ~ 4079 の範囲にある VSAN を設定しないでください。
Cisco UCS ドメイン内に次の状況が存在する場合、その範囲内の VSAN は動作しません。
ファブリック インターコネクトが FC エンドホスト モードで動作するように設定されている。
Cisco UCS ドメインにファイバ チャネル トランキングまたは SAN ポート チャネルが設定されている。
これらの設定が存在する場合、Cisco UCS Manager は次の操作を実行します。
3840 ~ 4079 の ID を持つすべての VSAN を使用不能にします。
動作しない VSAN に対して障害を生成します。
デフォルトの VSAN にすべての非動作 VSAN を転送します。
非動作 VSAN に関連付けられたすべての vHBA をデフォルトの VSAN に転送します。
ファイバ チャネル トランキングを無効にして、既存の SAN ポート チャネルのいずれかを削除すると、Cisco UCS Manager は 3840 ~ 4078 の範囲の VSAN を動作状態に戻し、関連付けられている vHBA をそれらの VSAN に復元します。
FC スイッチ モードのネームド VSAN ID の範囲に関する制約事項
Cisco UCS ドメインで FC スイッチ モードの使用を計画している場合は、3040 ~ 4078 の範囲に VSAN を設定しないでください。
FC スイッチ モードで動作するファブリック インターコネクトがアップストリーム スイッチとして MDS に接続されている場合、Cisco UCS Manager で 3040 ~ 4078 の範囲に設定され、ポート VSAN として割り当てられた VSAN は、MDS で作成できません。 この設定では、ポート VSAN の不一致が発生する可能性があります。
FCoE VLAN ID に関するガイドライン
(注)
SAN クラウドの FCoE VLAN と LAN クラウドの VLAN の ID が同じであってはなりません。 VSAN 内の FCoE VLAN と VLAN で同じ ID を使用すると、その FCoE VLAN を使用しているすべての vNIC とアップリンク ポートで重大な障害が発生し、トラフィックが中断されます。 FCoE VLAN ID と重なる ID が設定されたすべての VLAN 上でイーサネット トラフィックがドロップされます。
VLAN 4048 はユーザが設定可能です。 ただし、Cisco UCS Manager では、VLAN 4048 が次のデフォルト値に使用されます。 4048 を VLAN に割り当てる場合は、これらの値を再設定する必要があります。
Cisco UCS リリース 2.0 へのアップグレード後:FCoE ストレージ ポートのネイティブ VLAN は、デフォルトで VLAN 4048 を使用します。 デフォルト FCoE VSAN が、アップグレード前に VLAN 1 を使用するように設定されていた場合は、使用または予約されていない VLAN ID に変更する必要があります。 たとえば、デフォルトを 4049 に変更することを検討します(その VLAN ID が使用されていない場合)。
Cisco UCS リリース 2.0 の新規インストール後:デフォルト VSAN 用の FCoE VLAN は、デフォルトで VLAN 4048 を使用します。 FCoE ストレージ ポート ネイティブ VLAN は VLAN 4049 を使用します。
両方のファブリック インターコネクトにアクセス可能なネームド VSAN の作成(ファイバ チャネル アップリンク モード)
手順
(注)
SAN クラウドの FCoE VLAN と LAN クラウドの VLAN の ID が同じであってはなりません。 VSAN 内の FCoE VLAN と VLAN で同じ ID を使用すると、その FCoE VLAN を使用しているすべての vNIC とアップリンク ポートで重大な障害が発生し、トラフィックが中断されます。 FCoE VLAN ID と重なる ID が設定されたすべての VLAN 上でイーサネット トラフィックがドロップされます。
次の例では、両方のファブリック インターコネクト用のネームド VSAN を作成し、VSAN に accounting という名前を付け、VSAN ID 2112 を割り当て、FCoE VLAN ID 4021 を割り当て、Cisco UCS Manager-based ファイバ チャネル ゾーン分割について VSAN をイネーブルにし、トランザクションをコミットします。
UCS-A# scope fc-uplink UCS-A /fc-uplink* # create vsan accounting 2112 4021 UCS-A /fc-uplink/vsan # set fc-zoning enabled UCS-A /fc-uplink/vsan* # commit-buffer UCS-A /fc-uplink/vsan #両方のファブリック インターコネクトにアクセス可能なネームド VSAN の作成(ファイバ チャネル ストレージ モード)
手順
(注)
SAN クラウドの FCoE VLAN と LAN クラウドの VLAN の ID が同じであってはなりません。 VSAN 内の FCoE VLAN と VLAN で同じ ID を使用すると、その FCoE VLAN を使用しているすべての vNIC とアップリンク ポートで重大な障害が発生し、トラフィックが中断されます。 FCoE VLAN ID と重なる ID が設定されたすべての VLAN 上でイーサネット トラフィックがドロップされます。
次の例では、ネームド VSAN を作成し、VSAN に finance という名前を付け、VSAN ID 3955 を割り当て、FCoE VLAN ID 4021 を割り当て、メンバ ポートを作成してメンバ ポート A、スロット 1 ポート 40 に割り当て、Cisco UCS Manager-based ファイバ チャネル ゾーン分割について VSAN をイネーブルにし、トランザクションをコミットします。
UCS-A# scope fc-storage UCS-A /fc-storage/ # create VSAN finance 3955 4021 UCS-A /fc-storage/vsan # create member-port fcoe a 1 40 UCS-A /fc-storage/vsan # set fc-zoning enabled UCS-A /fc-storage/vsan/member-port* # commit-buffer UCS-A /fc-storage/vsan/member-port #1 つのファブリック インターコネクトにアクセス可能なネームド VSAN の作成(ファイバ チャネル アップリンク モード)
手順
(注)
SAN クラウドの FCoE VLAN と LAN クラウドの VLAN の ID が同じであってはなりません。 VSAN 内の FCoE VLAN と VLAN で同じ ID を使用すると、その FCoE VLAN を使用しているすべての vNIC とアップリンク ポートで重大な障害が発生し、トラフィックが中断されます。 FCoE VLAN ID と重なる ID が設定されたすべての VLAN 上でイーサネット トラフィックがドロップされます。
次の例では、ファブリック インターコネクト A 用のネームド VSAN を作成し、VSAN に finance という名前を付け、VSAN ID 3955 を割り当て、FCoE VLAN ID 2221 を割り当て、Cisco UCS Manager-based ファイバ チャネル ゾーン分割について VSAN をイネーブルにし、トランザクションをコミットします。
UCS-A# scope fc-uplink UCS-A /fc-uplink # scope fabric a UCS-A /fc-uplink/fabric # create vsan finance 3955 2221 UCS-A /fc-uplink/vsan # set fc-zoning enabled UCS-A /fc-uplink/fabric/vsan* # commit-buffer UCS-A /fc-uplink/fabric/vsan #1 つのファブリック インターコネクトにアクセス可能なネームド VSAN の作成(ファイバ チャネル ストレージ モード)
手順
(注)
SAN クラウドの FCoE VLAN と LAN クラウドの VLAN の ID が同じであってはなりません。 VSAN 内の FCoE VLAN と VLAN で同じ ID を使用すると、その FCoE VLAN を使用しているすべての vNIC とアップリンク ポートで重大な障害が発生し、トラフィックが中断されます。 FCoE VLAN ID と重なる ID が設定されたすべての VLAN 上でイーサネット トラフィックがドロップされます。
次の例では、ファブリック A にネームド VSAN を作成し、VSAN に finance という名前を付け、VSAN ID 3955 を割り当て、FCoE VLAN ID 2221 を割り当て、メンバ ポートを作成してメンバ ポート A、スロット 1 ポート 40 に割り当て、トランザクションをコミットします。
UCS-A# scope fc-storage UCS-A /fc-storage/ # scope fabric a UCS-A /fc-storage/fabric # create VSAN finance 3955 2221 UCS-A /fc-storage/fabric/vsan # create member-port a 1 40 UCS-A /fc-storage/fabric/vsan # set fc-zoning enabled UCS-A /fc-storage/fabric/vsan/member-port* # commit-buffer UCS-A /fc-storage/fabric/vsan/member-port #ネームド VSANの削除
手順Cisco UCS Manager に、削除する VSAN と同じ VSAN ID を持つネームド VLAN が含まれている場合、この ID を持つネームド VSAN がすべて削除されるまで、この VSAN はファブリック インターコネクト設定から削除されません。
ネームド VSAN の FCoE ネイティブ VLAN の VLAN ID の変更
手順
(注)
SAN クラウドの FCoE VLAN と LAN クラウドの VLAN の ID が同じであってはなりません。 VSAN 内の FCoE VLAN と VLAN で同じ ID を使用すると、その FCoE VLAN を使用しているすべての vNIC とアップリンク ポートで重大な障害が発生し、トラフィックが中断されます。 FCoE VLAN ID と重なる ID が設定されたすべての VLAN 上でイーサネット トラフィックがドロップされます。
ストレージ VSAN の FCoE ネイティブ VLAN の VLAN ID の変更
手順
(注)
SAN クラウドの FCoE VLAN と LAN クラウドの VLAN の ID が同じであってはなりません。 VSAN 内の FCoE VLAN と VLAN で同じ ID を使用すると、その FCoE VLAN を使用しているすべての vNIC とアップリンク ポートで重大な障害が発生し、トラフィックが中断されます。 FCoE VLAN ID と重なる ID が設定されたすべての VLAN 上でイーサネット トラフィックがドロップされます。
ファイバ チャネル アップリンクのトランキングのイネーブル化またはディセーブル化
手順
(注)
ファブリック インターコネクトがファイバ チャネル エンドホスト モードに設定されている場合、ファイバ チャネル アップリンク トランキングを有効にすると、ID が 3840 ~ 4079 の範囲にあるすべての VSAN が動作不能になります。