ソフトウェア メンテナンス アップグレード(SMU)パッケージをインストールするには、install コマンドを特権 EXEC モードで使用します。
install { activate | | file { bootflash: | flash: | webui: } [ prompt-level { all | none } ] | add file { bootflash: | flash: | ftp: | http: | https: | rcp: | scp: | tftp: | webui: } [ activate [ prompt-level { all | none } ] ] | | commit | | deactivate file { bootflash: | flash: | webui: } [ prompt-level { all | none } ] | | remove { file { bootflash: | flash: | ftp: | http: | https: | rcp: | scp: | tftp: | webui: } | inactive } | | rollback to { base | committed | id { install-ID } } }
構文の説明
activate |
SMU が install add コマンドにより追加されていることを確認し、Netconf プロセスを再開します。
このキーワードは、互換性チェックを実行し、パッケージ ステータスを更新します。パッケージを再起動できる場合はポストインストール スクリプトをトリガーして必要なプロセスを再起動するか、または再起動できないパッケージの場合はリロードをトリガーします。
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file |
アクティブにするパッケージを指定します。
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{bootflash: | flash: | http: | https: | rcp: | scp: | tftp: webui: }
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インストールしたパッケージのロケーションを指定します。
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prompt-level {all | none }
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(任意)インストール アクティビティについてのプロンプトをユーザに表示します。
たとえば、activate キーワードはリロードが必要なパッケージに対してリロードを自動的にトリガーします。パッケージをアクティブにする前に、続行するかどうかについてユーザに確認するプロンプトが表示されます。
all キーワードを使用するとプロンプトを有効にすることができます。none キーワードはプロンプトを無効にします。
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add
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リモートのロケーションから(FTP、TFTP 経由で)デバイスにファイルをコピーし、プラットフォームとイメージ バージョンにソフトウェア メンテナンス アップグレード(SMU)を実行します。
このキーワードは、指定したパッケージがプラットフォームで必ずサポートされるように基本の互換性チェックを実行します。また、パッケージ ファイル内にエントリを追加することで、ステータスを監視し、維持できるようにします。
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{http: | https: | rcp: | scp: | tftp: } |
追加するパッケージを指定します。
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commit
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リロード後も SMU の変更が持続されるようにします。
パッケージをアクティブにした後、システムがアップ状態にある間、または最初のリロード後にコミットを実行できます。パッケージがアクティブになっていてもコミットされていない場合は、最初のリロード後はアクティブの状態を保ちますが、2 回目のリロード後はアクティブ状態を保ちません。
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deactivate
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インストールしたパッケージを非アクティブにします。
また、パッケージを非アクティブにすると、パッケージ ステータスが更新され、プロセスが再起動またはリロードされます。
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remove |
インストールしたパッケージを削除します。
パッケージ ファイルがファイル システムから削除されます。remove キーワードは、現在非アクティブ状態のパッケージでのみ使用できます。
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inactive |
非アクティブ状態のパケージをデバイスから削除します。
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rollback |
SMU パッケージを基本バージョン、最後にコミットしたバージョン、または既知のコミット ID にロールバックし、Netconf プロセスを再起動します。
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to base |
ベース イメージに戻します。
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committed |
最後のコミット操作が実行されたときのインストール状態に戻します。
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id install-ID |
特定のインストール ポイント ID に戻します。
有効な値は、1 ~ 4294967295 です。
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コマンド デフォルト
パッケージはインストールされません。
コマンド履歴
リリース |
変更内容 |
Cisco IOS XE Everest 16.5.1
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このコマンドが導入されました。
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使用上のガイドライン
SMU は、システムにインストールしてパッチ修正やセキュリティ解決をリリースされたイメージに提供ができるパッケージです。このパッケージには、パッケージの内容を記述するいくつかのメタデータとともに、リリースにパッチを適用するための最小限の一連のファイルが含まれています。
パッケージは、SMU をアクティブにする前に追加する必要があります。
パッケージは、ブートフラッシュから削除する前に非アクティブにする必要があります。削除したパッケージは、もう一度追加する必要があります。
例
次に、インストール パッケージをデバイスに追加する例を示します。
Device# install add file tftp://172.16.0.1//tftpboot/folder1/
isr4300-universalk9.16.05.01.CSCxxxxxxx.dmp.bin
install_add: START Sun Feb 26 05:57:04 UTC 2017
Downloading file
tftp://172.16.0.1//tftpboot/folder1/isr4300-universalk9.16.05.01.CSCxxxxxxx.dmp.bin
Finished downloading file
tftp://172.16.0.1//tftpboot/folder1/isr4300-universalk9.16.05.01.CSCxxxxxxx.dmp.bin
to bootflash:isr4300-universalk9.16.05.01.CSCxxxxxxx.dmp.bin
SUCCESS: install_add /bootflash/isr4300-universalk9.16.05.01.CSCxxxxxxx.dmp.bin
Sun Feb 26 05:57:22 UTC 2017
Device#
次に、インストール パッケージをアクティブにする例を示します。
Device# install activate file bootflash:isr4300-universalk9.16.05.01.CSCxxxxxxx.dmp.bin
install_activate: START Sun Feb 26 05:58:41 UTC 2017
DMP package.
Netconf processes stopped
SUCCESS: install_activate /bootflash/isr4300-universalk9.16.05.01.CSCxxxxxxx.dmp.bin
Sun Feb 26 05:58:58 UTC 2017*Feb 26 05:58:47.655: %DMI-4-CONTROL_SOCKET_CLOSED:
SIP0: nesd: Confd control socket closed Lost connection to ConfD (45): EOF on socket to ConfD.
*Feb 26 05:58:47.661: %DMI-4-SUB_READ_FAIL: SIP0: vtyserverutild:
Confd subscription socket read failed Lost connection to ConfD (45):
EOF on socket to ConfD.
*Feb 26 05:58:47.667: %DMI-4-CONTROL_SOCKET_CLOSED: SIP0: syncfd:
Confd control socket closed Lost connection to ConfD (45): EOF on socket to ConfD.
*Feb 26 05:59:43.269: %DMI-5-SYNC_START: SIP0: syncfd:
External change to running configuration detected.
The running configuration will be synchronized to the NETCONF running data store.
*Feb 26 05:59:44.624: %DMI-5-SYNC_COMPLETE: SIP0: syncfd:
The running configuration has been synchronized to the NETCONF running data store.
Device#
次に、インストールしたパッケージをコミットする例を示します。
Device# install commit
install_commit: START Sun Feb 26 06:46:48 UTC 2017
SUCCESS: install_commit Sun Feb 26 06:46:52 UTC 2017
次に、ベース SMU パッケージにロールバックする例を示します。
Device# install rollback to base
install_rollback: START Sun Feb 26 06:50:29 UTC 2017
7 install_rollback: Restarting impacted processes to take effect
7 install_rollback: restarting confd
*Feb 26 06:50:34.957: %DMI-4-CONTROL_SOCKET_CLOSED: SIP0: syncfd:
Confd control socket closed Lost connection to ConfD (45): EOF on socket to ConfD.
*Feb 26 06:50:34.962: %DMI-4-CONTROL_SOCKET_CLOSED: SIP0: nesd:
Confd control socket closed Lost connection to ConfD (45): EOF on socket to ConfD.
*Feb 26 06:50:34.963: %DMI-4-SUB_READ_FAIL: SIP0: vtyserverutild:
Confd subscription socket read failed Lost connection to ConfD (45):
EOF on socket to ConfD.Netconf processes stopped
7 install_rollback: DMP activate complete
SUCCESS: install_rollback Sun Feb 26 06:50:41 UTC 2017
*Feb 26 06:51:28.901: %DMI-5-SYNC_START: SIP0: syncfd:
External change to running configuration detected.
The running configuration will be synchronized to the NETCONF running data store.
*Feb 26 06:51:30.339: %DMI-5-SYNC_COMPLETE: SIP0: syncfd:
The running configuration has been synchronized to the NETCONF running data store.