- FireSIGHT System ユーザ ガイド
- Contents
- Cisco FireSIGHT システムの概要
- FireSIGHT システム へのログイン
- 再利用可能なオブジェクトの管理
- デバイスの管理
- IPS デバイスの設定
- 仮想スイッチのセットアップ
- 仮想ルータのセットアップ
- 集約インターフェイスのセットアップ
- ハイブリッド インターフェイスの設定
- ゲートウェイ VPN の使用
- NAT ポリシーの使用
- アクセス コントロール ポリシーの準備
- セキュリティ インテリジェンスの IP アドレ ス レピュテーションを使用したブラックリ スト登録
- アクセス コントロール ルールを使用したト ラフィック フローの調整
- ネットワークベースのルールによるトラ フィックの制御
- レピュテーション ベースのルールによるト ラフィックの制御
- ユーザに基づくトラフィックの制御
- 侵入ポリシーおよびファイル ポリシーを使 用したトラフィックの制御
- トラフィック復号の概要
- SSL ポリシーの準備
- SSL ルールの準備
- SSL ルールを使用したトラフィック復号の調整
- ネットワーク分析ポリシーおよび侵入ポリ シーについて
- ネットワーク分析ポリシーまたは侵入ポリ シーでのレイヤの使用
- トラフィックの前処理のカスタマイズ
- ネットワーク分析ポリシーの準備
- アプリケーション層プリプロセッサの使用
- SCADA の前処理の設定
- トランスポート層およびネットワーク層の 前処理の設定
- パッシブ展開における前処理の調整
- 侵入ポリシーの準備
- ルールを使用した侵入ポリシーの調整
- ネットワーク資産に応じた侵入防御の調整
- 特定の脅威の検出
- 侵入イベント ロギングのグローバルな制限
- 侵入ルールの理解と作成
- マルウェアと禁止されたファイルのブロッ キング
- ネットワーク トラフィックの接続のロギ ング
- 接続およびセキュリティ インテリジェンス のデータの使用
- マルウェアとファイル アクティビティの 分析
- 侵入イベントの操作
- インシデント対応
- 外部アラートの設定
- 侵入ルールの外部アラートの設定
- ネットワーク検出の概要
- ネットワーク検出の拡張
- アクティブ スキャンの設定
- ネットワーク マップの使用
- ホスト プロファイルの使用
- ディスカバリ イベントの使用
- 相関ポリシーおよび相関ルールの設定
- FireSIGHT システムのコンプライアンス ツー ルとしての使用
- トラフィック プロファイルの作成
- 修復の設定
- ダッシュボードの使用
- Context Explorer の使用
- レポートの操作
- ワークフローの概要と使用
- カスタム テーブルの使用
- イベントの検索
- ユーザの管理
- タスクのスケジュール
- システム ポリシーの管理
- アプライアンス設定の構成
- FireSIGHT システム のライセンス
- システムソフトウェアの更新
- システムのモニタリング
- ヘルス モニタリングの使用
- システムの監査
- バックアップと復元の使用
- ユーザ設定の指定
- 設定のインポートおよびエクスポート
- データベースからの検出データの消去
- 実行時間が長いタスクのステータスの表示
- コマンドライン リファレンス
- セキュリティ、インターネット アクセス、お よび通信ポート
- サードパーティ製品
- Glossary
集約インターフェイスのセットアップ
シリーズ 3 管理対象デバイスが、ネットワーク間にパケット スイッチングを提供するレイヤ 2 展開、またはインターフェイス間にトラフィックをルーティングするレイヤ 3 展開に設定されている場合、複数の物理イーサネット インターフェイスを管理対象デバイス上の 1 つの論理リンクにグループ化できます。このように 1 つに集約された論理リンクは、帯域幅と冗長性の向上および、2 つのエンドポイント間でのロードバランシングを実現します。
集約リンクを作成するには、スイッチドまたはルーテッド リンク集約グループ(LAG)を作成します。集約グループを作成すると、集約インターフェイスと呼ばれる論理インターフェイスが作成されます。上位層エンティティである LAG は単一の論理リンクに似ており、データ トラフィックは集約インターフェイスを介して送信されます。集約リンクは、複数のリンクの帯域幅をまとめて追加することによって帯域幅を増加させます。また、使用可能なすべてのリンクのトラフィックをロードバランシングすることで、冗長性を実現します。リンクの 1 つで障害が発生すると、トラフィックは残りのリンク全体にロードバランシングされます。

LAG のエンドポイントは、2 つの FirePOWER 管理対象デバイス(上記の図を参照)、またはサードパーティ製アクセス スイッチまたはルータに接続されている 1 つの FirePOWER 管理対象デバイスです。2 つのデバイスは一致している必要はありませんが、同じ物理構成を備え、IEEE 802.ad リンク集約標準をサポートしている必要があります。LAG の一般的な展開は、2 つの管理対象デバイス間のアクセス リンクを集約するか、管理対象デバイスとアクセス スイッチまたはルータ間にポイントツーポイント接続を確立します。
仮想管理対象デバイス、Cisco ASA with FirePOWER Services デバイス、Blue Coat X-Series 向け Cisco NGIPS デバイスには集約インターフェイスを設定できないので注意してください。
集約インターフェイスの設定方法については、LAG の設定を参照してください。
LAG の設定
集約インターフェイスには 2 つのタイプがあります。スイッチドはレイヤ 2 集約インターフェイス、ルーテッドはレイヤ 3 集約インターフェイスです。リンク集約は、リンク集約グループ(LAG)を使用して実装します。LAG を設定するには、集約スイッチドまたはルーテッド インターフェイスを作成して、一連の物理インターフェイスをリンクに関連付けます。すべての物理インターフェイスは同じ速度とメディアでなければなりません。
集約リンクは動的または静的に作成します。動的リンク集約では、IEEE 802.ad リンク集約標準のコンポーネットである Link Aggregation Control Protocol(LACP)が使用されますが、静的リンク集約では使用されません。LACP は、LAG の両端の各デバイスでリンクおよびシステムの情報を交換できるようにして、集約でアクティブに使用するリンクを決定します。静的 LAG 構成では、手動でリンク集約を維持し、ロード バランシング ポリシーとリンク選択ポリシーを適用する必要があります。
スイッチドまたはルーテッド集約インターフェイスを作成すると、同じタイプのリンク集約グループが自動的に作成され、それに番号が付けられます。たとえば、最初の LAG(スイッチドまたはルーテッド)を作成すると、その集約インターフェイスは、管理対象デバイスの [Interfaces] タブの lag0 ラベルによって識別できます。物理インターフェイスと論理インターフェイスをこの LAG に関連付けると、それらは階層ツリー メニューのプライマリ LAG の下にネスト表示されます。ただし、スイッチド LAG にはスイッチド物理インターフェイスのみを含めることができ、ルーテッド LAG にはルーテッド物理インターフェイスのみを含めることができます。
- FireSIGHT システムは、最大 14 の LAG をサポートし、各 LAG インターフェイスに 0 ~ 13 の一意の ID を割り当てます。LGA ID は設定できません。
- リンクの両側に LAG を設定し、どちらの側のインターフェイスも同じ速度に設定する必要があります。
- 各 LAG ごとに少なくとも 2 つの物理インターフェイスを関連付ける必要があります(最大 8 つ)。物理インターフェイスは複数の LAG に属することはできません。
- LAG の物理インターフェイスは、他の動作モードでインラインまたはパッシブとして使用できず、タグ付きトラフィックの別の論理インターフェイスの一部として使用することもできません。
- LAG の物理インターフェイスは複数の NetMods にまたがることが可能ですが、複数のセンサーにまたがることはできません(すべての物理インターフェイスが同じデバイス上に存在する必要があります)。
- LAG にはスタック構成の NetMod を含めることができません。

(注) リンク集約はデバイス クラスタではサポートされません。
- ロード バランシング アルゴリズムの指定
- リンク選択ポリシーの指定
- LACP の設定
- 集約スイッチド インターフェイスの追加
- 集約ルーテッド インターフェイスの追加
- 論理集約インターフェイスの追加
- 集約インターフェイス統計情報の表示
- 集約インターフェイスの削除
ロード バランシング アルゴリズムの指定
LAG バンドルのメンバー リンクへのトラフィックの分散方法を決定する出口ロード バランシング アルゴリズムを LAG に割り当てます。ロード バランシング アルゴリズムは、レイヤ 2 MAC アドレス、レイヤ 3 IP アドレス、レイヤ 4 ポート番号(TCP/UDP トラフィック)など、さまざまなパケット フィールドの値に基づいてハッシュを決定します。選択したロード バランシング アルゴリズムは、LAG バンドルのメンバー リンクすべてに適用されます。
LAG を設定する場合は、次のオプションから展開シナリオに対応するロード バランシング アルゴリズムを選択します。

(注) LAG の両端に同じロード バランシング アルゴリズムを設定する必要があります。必要に応じて、上位層のアルゴリズムが下位層のアルゴリズムにバックオフされます(例:ICMP トラフィックに対してレイヤ 3 にバックオフされるレイヤ 4 アルゴリズムなど)。
リンク選択ポリシーの指定
リンク集約では、両方のエンドポイントで各リンクの速度とメディアが同じである必要があります。リンク プロパティを動的に変更できるので、リンク選択ポリシーは、システムによるリンク選択プロセスの管理方法を決定する上で役立ちます。最大ポート数を最大化するリンク選択ポリシーはリンク冗長性をサポートし、総帯域幅を最大化するリンク選択ポリシーは全体的なリンク速度をサポートします。安定したリンク選択ポリシーは、リンク状態の過剰な変更を最小限に抑えようとします。

(注) LAG の両端に同じリンク選択ポリシーを設定する必要があります。
LAG を設定する場合は、次のオプションから展開シナリオに対応するリンク選択ポリシーを選択します。
- [最大ポート数(Highest Port Count)]:冗長性を向上させる最大アクティブ ポート数を割り当てるには、このオプションを選択します。
- [最大合計帯域幅(Highest Total Bandwidth)]:集約リンクに最大合計帯域幅を割り当てるには、このオプションを選択します。
- [安定(Stable)]:最大の課題がリンクの安定性と信頼性である場合は、このオプションを選択します。LAG を設定すると、アクティブ リンクは、ポート数や帯域幅が追加された場合ではなく、どうしても必要な場合(リンク障害などの場合)にのみ変更されます。
- [LACP 優先度(LACP Priority)]:LAG でアクティブにするリンクを LACP アルゴリズムにより決定するには、このオプションを選択します。この設定は、展開目標が未定義の場合や、LAG の一端のデバイスが FirePOWER 以外のデバイスである場合に適しています。
LACP が有効な場合、LACP 優先度に基づくリンク選択ポリシーでは、以下の 2 つの LACP 優先度(システム プライオリティとリンク プライオリティ)が使用されます。
– LACP システム プライオリティ。リンク集約において優位なデバイスを判断するには、LACP を実行している各パートナー デバイスにこの値を設定します。値が小さいシステムほど、システム プライオリティが高くなります。動的リンク集約では、最初に、LACP システム プライオリティの高いシステム側でメンバー リンクに選択された状態が設定され、次に、プライオリティの低いシステムでメンバー リンクが適宜設定されます。0 ~ 65535 を指定できます。値を指定しない場合、デフォルトのプライオリティは 32768 になります。
– LACP リンク プライオリティ。集約グループに属する各リンクにこの値を設定します。リンク プライオリティによって、LAG におけるアクティブ リンクとスタンバイ リンクが決まります。値が小さいリンクほどプライオリティが高くなります。アクティブ リンクがダウンすると、最もプライオリティの高いスタンバイ リンクが選択され、ダウンしたリンクと交換されます。ただし、複数のリンクの LACP リンク プライオリティが同じである場合は、物理ポート番号が最も小さいリンクがスタンバイ リンクとして選択されます。0 ~ 65535 を指定できます。値を指定しない場合、デフォルトのプライオリティは 32768 になります。
LACP は、動的リンク集約をサポートするリンク選択方式の自動化における主要部分です。詳細については、LACP の設定を参照してください。
LACP の設定
IEEE 802.3ad のコンポーネントであるリンク集約制御プロトコル(LACP)は、LAG バンドルを作成して維持するためにシステムおよびポートの情報を交換する 1 つの方式です。LACP を有効にすると、LAG の両端の各デバイスは LACP を使用して、集約においてアクティブに使用されているリンクを特定します。LACP は、リンク間で LACP パケット(または制御メッセージ)を交換することによって、アベイラビリティと冗長性を実現します。このプロトコルは、リンクの能力を動的に学習し、他のポートに通知します。LACP は、適合するリンクを特定すると、それらのリンクを LAG にグループ化します。あるリンクで障害が発生した場合、トラフィックは他のリンクで継続されます。リンクを機能させるには、LAG の両端で LACP を有効にする必要があります。
LACP を有効にする場合は、LAG の両端で転送モードを選択して、デバイスの間での LACP パケットの交換方法を指定する必要があります。LACP モードには次の 2 つのオプションがあります。
- [アクティブ(Active)]:デバイスをアクティブ ネゴシエーション ステートにするにはこのモードを選択します。このモードでは、デバイスは LACP パケットを送信することにより、リモート リンクとのネゴシエーションを開始します。
- [パッシブ(Passive)]:デバイスをパッシブ ネゴシエーション ステートにするにはこのモードを選択します。このモードでは、デバイスは受信した LACP パケットには応答しますが、LCAP ネゴシエーションを開始しません。

(注) どちらのモードでも、LACP はリンク間でネゴシエートして、それらのリンクがポート速度などの基準に基づいてリンク バンドルを形成可能かどうかを判定できます。ただし、パッシブ対パッシブの構成は避けるようにしてください。そのような構成では、基本的に LAG の両端がリスニング モードになります。
LACP には、デバイス間での LACP パケットの送信頻度を定義するタイマーがあります。LACP は次のレートでパケットを交換します。
このオプションが適用されたデバイスは、LAG の反対側のパートナー デバイスからこの頻度で LACP パケットを受信することを予期します。

(注) LAG がデバイス スタック内の管理対象デバイスに設定されている場合は、プライマリ デバイスだけがパートナー システムとの LACP 通信に参加します。すべてのセカンダリ デバイスは、LACP メッセージをプライマリ デバイスに転送します。プライマリ デバイスは、動的な LAG の変更をセカンダリ デバイスにリレーします。
集約スイッチド インターフェイスの追加
管理対象デバイスの 2 ~ 8 つの物理ポートを組み合わせて、スイッチド LAG インターフェイスを作成できます。トラフィックを処理できるようにするには、その前に、スイッチド LAG インターフェイスを仮想スイッチに割り当てる必要があります。管理対象デバイスは、最大 14 の LAG インターフェイスをサポートできます。


既存のスイッチド LAG インターフェイスを編集するには、インターフェイスの横にある編集アイコン( )をクリックします。
手順 1 [デバイス(Devices)] > [デバイス管理(Device Management)] を選択します。
[デバイス管理(Device Management)] ページが表示されます。
手順 2 スイッチド LAG インターフェイスを設定するデバイスの横にある、編集アイコン( )をクリックします。
[インターフェイス(Interfaces)] タブが表示されます。
手順 3 [追加(Add)] ドロップダウン メニューから、[集約インターフェイスの追加(Add Aggregate Interface)] を選択します。
手順 4 [スイッチド(Switched)] をクリックして、スイッチド LAG インターフェイスのオプションを表示します。
手順 5 オプションで、[セキュリティ ゾーン(Security Zone)] ドロップダウン リストから既存のセキュリティ ゾーンを選択するか、または [新規(New)] を選択して新しいセキュリティ ゾーンを追加します。
手順 6 [仮想スイッチ(Virtual Switch)] ドロップダウン リストから既存の仮想スイッチを選択するか、[新規(New)] を選択して新しい仮想スイッチを追加します。

(注) 新しい仮想スイッチを追加する場合は、スイッチド インターフェイスをセットアップした後に、[デバイス管理(Device Management)] ページの [仮想スイッチ(Virtual Switches)] タブ([デバイス(Devices)] > [デバイス管理(Device Management)] > [仮想スイッチ(Virtual Switches)])でそのスイッチを設定する必要があります。仮想スイッチの追加を参照してください。
手順 7 [有効(Enabled)] チェック ボックスをオンにして、スイッチド LAG インターフェイスがトラフィックを処理できるようにします。
このチェック ボックスをオフにすると、インターフェイスは無効になり、ユーザはセキュリティ上の理由によりアクセスできなくなります。
手順 8 [モード(Mode)] ドロップダウン リストからリンク モードを指定するオプションを選択するか、または [自動ネゴシエーション(Autonegotiation)] を選択して、速度とデュプレックス設定を自動的にネゴシエートするようインターフェイスを設定します。モード設定は銅インターフェイスでのみ使用可能であることに注意してください。

(注) 8000 シリーズ アプライアンスのインターフェイスは、半二重オプションをサポートしません。リンクが自動的に速度をネゴシエートする場合は、同じ速度設定に基づいて LAG のすべてのアクティブ リンクが選択されます。
手順 9 [MDI/MDIX] ドロップダウン リストから、インターフェイスの設定対象として MDI(メディア依存型インターフェイス)、MDIX(メディア依存型インターフェイス クロスオーバー)、または Auto-MDIX のいずれかを指定するオプションを選択します。MDI/MDIX 設定は銅線インターフェイス専用であることに注意してください。
デフォルトでは、MDI/MDIX は Auto-MDIX に設定され、MDI と MDIX の間のスイッチングを自動的に処理してリンクを確立します。
手順 10 [MTU] フィールドに最大伝送ユニット(MTU)を入力して、パケットの最大許容サイズを指定します。
設定可能な MTU の範囲は、FireSIGHT システムのデバイス モデルおよびインターフェイスのタイプによって異なる場合があります。詳細については、管理対象デバイスの MTU の範囲を参照してください。
手順 11 [リンク アグリゲーション(Link Aggregation)] には、LAG バンドルに追加する物理インターフェイスを選択するための 2 つのオプションがあります。


ヒント LAG バンドルから物理インターフェイスを削除するには、1 つ以上の物理インターフェイスを選択して、選択項目の削除アイコン(
)をクリックします。LAG バンドルからすべての物理インターフェイスを削除するには、すべてを削除アイコン(
)をクリックします。[インターフェイス(Interfaces)] タブから LAG インターフェイスを削除すると、そのインターフェイスも削除されます。
手順 12 [ロードバランシング アルゴリズム(Load-Balancing Algorithm)] ドロップダウン リストから、展開シナリオに対応するオプションを選択します。詳細については、ロード バランシング アルゴリズムの指定を参照してください。
手順 13 [リンク選択ポリシー(Link Selection Policy)] ドロップダウン リストから、展開シナリオに対応する次のオプションを選択します。[最大ポート数(Highest Port Count)](冗長性)、[最大合計帯域幅(Highest Total Bandwidth)](速度)、[安定(Stable)](過剰な変更を避けて、リンク ステートを維持)、または [LACP 優先度(LACP Priority)](自動リンク集約)。
[LACP 優先度(LACP Priority)] を選択する場合は、[システム優先度(System Priority)] の値を割り当てる必要があります。次に、[インターフェイス優先度の設定(Configure Interface Priority)] リンクをクリックして、LAG の各インターフェイスにプライオリティ値を割り当てます。0 ~ 65535 を指定できます。値を指定しない場合、デフォルトのプライオリティは 32768 になります。詳細については、リンク選択ポリシーの指定を参照してください。

(注) FireSIGHT システム デバイスとサードパーティ製ネットワーク デバイスとの間に集約インターフェイスを設定する場合は、[LACP 優先度(LACP Priority)] を選択します。
手順 14 [トンネル レベル(Tunnel Level)] ドロップダウン リストから、展開シナリオに対応するオプション([内部(Inner)] または [外部(Outer)])を選択します。
レイヤ 3 ロード バランシングが設定されている場合、トンネル レベルは IPv 4 トラフィックにのみ適用されるので注意してください。外部トンネルは常に、レイヤ 2 と IPv6 トラフィックに使用されます。[トンネル レベル(Tunnel Level)] が明示的に設定されていない場合、デフォルトは [外部(Outer)] になります。
手順 15 [LACP(LACP)] で [有効(Enabled)] チェック ボックスをオンにして、スイッチド LAG インターフェイスがリンク集約制御プロトコルを使用してトラフィックを処理できるようにします。詳細については、LACP の設定を参照してください。
このチェックボックスをオフにすると、LAG インターフェイスは静的設定になり、FireSIGHT システム は選択されたすべての物理インターフェイスを集約に使用します。
手順 16 [レート(Rate)] オプション ボタンをクリックし、パートナー デバイスから LACP 制御メッセージを受信する頻度を設定します。
手順 17 [モード(Mode)] オプション ボタンをクリックし、デバイスのリスニング モードを設定します。
スイッチド LAG インターフェイスが設定されます。デバイス設定を適用するまでは、変更内容が有効にならないことに注意してください(詳しくはデバイスへの変更の適用を参照してください)。
集約ルーテッド インターフェイスの追加
管理対象デバイスの 2 ~ 8 つの物理ポートを組み合わせて、ルーテッド LAG インターフェイスを作成できます。トラフィックをルーティングする前に、ルーテッド LAG インターフェイスを仮想ルータに割り当てる必要があります。管理対象デバイスは、最大 14 の LAG インターフェイスをサポートできます。


ルーテッド LAG インターフェイスに Address Resolution Protocol(ARP)スタティック エントリを追加できます。外部ホストがトラフィックを送信する、ローカル ネットワーク上の宛先 IP アドレスの MAC アドレスを知る必要がある場合、ARP 要求を送信します。スタティック ARP エントリを設定すると、仮想ルータは IP アドレスおよび関連付けられている MAC アドレスで応答します。
ルーテッド LAG インターフェイスの [ICMP 有効応答(ICMP Enable Responses)] オプションを無効にしても、すべてのシナリオで ICMP 応答が抑制されるわけではありません。宛先 IP がルーテッド インターフェイスの IP で、プロトコルが ICMP であるパケットをドロップするように、アクセス コントロール ポリシーにルールを追加できます。ネットワークベースのルールによるトラフィックの制御を参照してください。
管理対象デバイスの [ローカル ルータ トラフィックの検査(Inspect Local Router Traffic)] オプションを有効にした場合、パケットはホストに到達する前にドロップされるため、すべての応答を防ぐことができます。ローカル ルータ トラフィックの検査の詳細については、高度なデバイス設定についてを参照してください。


既存のルーテッド LAG インターフェイスを編集するには、インターフェイスの横にある編集アイコン( )をクリックします。
手順 1 [デバイス(Devices)] > [デバイス管理(Device Management)] を選択します。
[デバイス管理(Device Management)] ページが表示されます。
手順 2 ルーテッド LAG インターフェイスを設定するデバイスの横にある、編集アイコン( )をクリックします。
デバイスの [インターフェイス(Interfaces)] タブが表示されます。
手順 3 [追加(Add)] ドロップダウン メニューから、[集約インターフェイスの追加(Add Aggregate Interface)] を選択します。
手順 4 [ルーテッド(Routed)] をクリックして、ルーテッド LAG インターフェイス オプションを表示します。
手順 5 オプションで、[セキュリティ ゾーン(Security Zone)] ドロップダウン リストから既存のセキュリティ ゾーンを選択するか、または [新規(New)] を選択して新しいセキュリティ ゾーンを追加します。
手順 6 [仮想ルータ(Virtual Router)] ドロップダウン リストから既存の仮想ルータを選択するか、または [新規(New)] を選択して新しい仮想ルータを追加します。

(注) 新しい仮想ルータを追加する場合は、ルーテッド インターフェイスをセットアップした後に、[デバイス管理(Device Management)] ページの [仮想ルータ(Virtual Routers)] タブ([デバイス(Devices)] > [デバイス管理(Device Management)] > [仮想ルータ(Virtual Routers)])でそのルータを設定する必要があります。仮想ルータの追加を参照してください。
手順 7 [有効(Enabled)] チェック ボックスをオンにして、ルーテッド LAG インターフェイスがトラフィックを処理できるようにします。
このチェック ボックスをオフにすると、インターフェイスは無効になり、ユーザはセキュリティ上の理由によりアクセスできなくなります。
手順 8 [モード(Mode)] ドロップダウン リストからリンク モードを指定するオプションを選択するか、または [自動ネゴシエーション(Autonegotiation)] を選択して、速度とデュプレックス設定を自動的にネゴシエートするよう LAG インターフェイスを設定します。モード設定は銅インターフェイスでのみ使用可能であることに注意してください。

(注) 8000 シリーズ アプライアンスのインターフェイスは、半二重オプションをサポートしません。リンクが自動的に速度をネゴシエートする場合は、同じ速度設定に基づいて LAG のすべてのアクティブ リンクが選択されます。
手順 9 [MDI/MDIX(MDI/MDIX)] ドロップダウン リストから、LAG インターフェイスの設定対象として MDI(メディア依存型インターフェイス)、MDIX(メディア依存型インターフェイス クロスオーバー)、または Auto-MDIX のいずれかを指定するオプションを選択します。MDI/MDIX 設定は銅線インターフェイス専用であることに注意してください。
通常、[MDI/MDIX] は [Auto-MDIX] に設定します。これにより、MDI と MDIX の間の切り替えが自動的に処理され、リンクが確立されます。
手順 10 [MTU] フィールドに最大伝送ユニット(MTU)を入力して、パケットの最大許容サイズを指定します。MTU はレイヤ 2 MTU/MRU であり、レイヤ 3 MTU ではないことに注意してください。
設定可能な MTU の範囲は、FireSIGHT システムのデバイス モデルおよびインターフェイスのタイプによって異なる場合があります。詳細については、管理対象デバイスの MTU の範囲を参照してください。
手順 11 [ICMP(ICMP)] の横にある [応答の有効化(Enable Responses)] チェック ボックスをオンにして、LAG インターフェイスが ping や traceroute などの ICMP トラフィックに応答できるようにします。
手順 12 [IPv6 NDP(IPv6 NDP)] の横にある [ルータ アドバタイズメントの有効化(Enable Router Advertisement)] チェック ボックスをオンにして、LAG インターフェイスがルータ アドバタイズメントを伝送できるようにします。
手順 13 IP アドレスを追加するには、[追加(Add)] をクリックします。
[IP アドレスの追加(Add IP Address)] ポップアップ ウィンドウが表示されます。
手順 14 [アドレス(Address)] フィールドで、CIDR 表記を使用して、ルーテッド LAG インターフェイスの IP アドレスとサブネット マスクを入力します。次の点に注意してください。
手順 15 (任意)組織で IPv6 アドレスを使用している場合は、[IPv6(IPv6)] フィールドの横にある [アドレス自動設定(Address Autoconfiguration)] チェック ボックスをオンにすると、LAG インターフェイスの IP アドレスが自動的に設定されます。
手順 16 [種類(Type)] には、[ノーマル(Normal)] または [SFRP] を選択します。
SFRP オプションの詳細については SFRP の設定を参照してください。
IP アドレスを編集するには、編集アイコン( )をクリックします。IP アドレスを削除するには、削除アイコン(
)をクリックします。

(注) IP アドレスをクラスタ デバイスのルーテッド インターフェイスに追加する場合、クラスタ ピアのルーテッド インターフェイスに対応する IP アドレスを追加する必要があります。
手順 18 スタティック ARP エントリを追加するには、[追加(Add)] をクリックします。
[スタティック ARP エントリの追加(Add Static ARP Entry)] ポップアップ ウィンドウが表示されます。
手順 19 [IP アドレス(IP Address)] フィールドに、スタティック ARP エントリの IP アドレスを入力します。
手順 20 [MAC アドレス(MAC Address)] フィールドに、IP アドレスに関連付ける MAC アドレスを入力します。2 桁の 16 進数の 6 個のグループをコロンで区切る標準形式を使用して、アドレスを入力します(たとえば、01:23:45:67:89:AB)。

ヒント スタティック ARP エントリを編集するには、編集アイコン(
)をクリックします。スタティック ARP エントリを削除するには、削除アイコン(
)をクリックします。
手順 22 [リンク アグリゲーション(Link Aggregation)] には、LAG バンドルに追加する物理インターフェイスを選択するための 2 つのオプションがあります。


ヒント LAG バンドルから物理インターフェイスを削除するには、1 つ以上の物理インターフェイスを選択して、選択項目の削除アイコン(
)をクリックします。LAG バンドルからすべての物理インターフェイスを削除するには、すべてを削除アイコン(
)をクリックします。[インターフェイス(Interfaces)] タブから LAG インターフェイスを削除すると、そのインターフェイスも削除されます。
手順 23 [ロードバランシング アルゴリズム(Load-Balancing Algorithm)] ドロップダウン リストから、展開シナリオに対応するオプションを選択します。詳細については、ロード バランシング アルゴリズムの指定を参照してください。
手順 24 [リンク選択ポリシー(Link Selection Policy)] ドロップダウン リストから、展開シナリオに対応する次のオプションを選択します。[最大ポート数(Highest Port Count)](冗長性)、[最大合計帯域幅(Highest Total Bandwidth)](速度)、[安定(Stable)](過剰な変更を避けて、リンク ステートを維持)、または [LACP 優先度(LACP Priority)](自動リンク集約)。
[LACP 優先度(LACP Priority)] を選択する場合は、[システム優先度(System Priority)] の値を割り当てる必要があります。次に、[インターフェイス優先度の設定(Configure Interface Priority)] リンクをクリックして、LAG の各インターフェイスにプライオリティ値を割り当てます。0 ~ 65535 を指定できます。値を指定しない場合、デフォルトのプライオリティは 32768 になります。詳細については、リンク選択ポリシーの指定を参照してください。

(注) FireSIGHT システム デバイスとサードパーティ製ネットワーク デバイスとの間に集約インターフェイスを設定する場合は、[LACP 優先度(LACP Priority)] を選択します。
手順 25 [トンネル レベル(Tunnel Level)] ドロップダウン リストから、展開シナリオに対応するオプション([内部(Inner)] または [外部(Outer)])を選択します。
レイヤ 3 ロード バランシングが設定されている場合、トンネル レベルは IPv 4 トラフィックにのみ適用されるので注意してください。外部トンネルは常に、レイヤ 2 と IPv6 トラフィックに使用されます。[トンネル レベル(Tunnel Level)] が明示的に設定されていない場合、デフォルトは [外部(Outer)] になります。
手順 26 [LACP(LACP)] で [有効(Enabled)] チェック ボックスをオンにして、スイッチド LAG インターフェイスがリンク集約制御プロトコルを使用してトラフィックを処理できるようにします。詳細については、LACP の設定を参照してください。
このチェックボックスをオフにすると、LAG インターフェイスは静的設定になり、FireSIGHT システム はすべての物理インターフェイスを集約に使用します。
手順 27 [レート(Rate)] オプション ボタンをクリックし、パートナー デバイスから LACP 制御メッセージを受信する頻度を設定します。
手順 28 [モード(Mode)] オプション ボタンをクリックし、デバイスのリスニング モードを設定します。
ルーテッド LAG インターフェイスが設定されます。デバイス設定を適用するまで、変更は有効になりません。デバイスへの変更の適用を参照してください。
論理集約インターフェイスの追加
各スイッチドまたはルーテッド集約インターフェイスごとに、複数の論理スイッチド インターフェイスを追加できます。論理 LAG インターフェイスで受信した VLAN タグ付きトラフィックを処理するには、各論理 LAG インターフェイスをその特定のタグに関連付ける必要があります。物理スイッチドまたはルーテッド インターフェイスに追加するのと同じ方法で、論理インターフェイスをスイッチドまたはルーテッド集約インターフェイスに追加します。

(注) LAG インターフェイスを作成すると、デフォルトで「タグなし」論理インターフェイスが作成されます。このインターフェイスは lagn.0 ラベルによって識別されます(n は 0 ~ 13 の整数)。動作させるには、各 LAG にこの論理インターフェイスが少なくとも 1 つ必要です。LAG に追加の論理インターフェイスを関連付けて、VLAN タグ付きトラフィックを処理できます。追加する各論理インターフェイスには固有の VLAN タグが必要です。FireSIGHT システムは 1 ~ 4094 の VLAN タグをサポートします。
論理ルーテッド インターフェイスには、SFRP を設定することもできます。詳細については、SFRP の設定を参照してください。
論理ルーテッド LAG インターフェイスの [ICMP 有効応答(ICMP Enable Responses)] オプションを無効にしても、すべてのシナリオで ICMP 応答が抑制されるわけではありません。宛先 IP がルーテッド インターフェイスの IP で、プロトコルが ICMP であるパケットをドロップするように、アクセス コントロール ポリシーにルールを追加できます。ネットワークベースのルールによるトラフィックの制御を参照してください。
管理対象デバイスの [ローカル ルータ トラフィックの検査(Inspect Local Router Traffic)] オプションを有効にした場合、パケットはホストに到達する前にドロップされるため、すべての応答を防ぐことができます。ローカル ルータ トラフィックの検査の詳細については、高度なデバイス設定についてを参照してください。


既存の論理 LAG インターフェイスを編集するには、インターフェイスの横にある編集アイコン( )をクリックします。
手順 1 [デバイス(Devices)] > [デバイス管理(Device Management)] を選択します。
[デバイス管理(Device Management)] ページが表示されます。
手順 2 論理 LAG インターフェイスを追加するデバイスの横にある、編集アイコン( )をクリックします。
[インターフェイス(Interfaces)] タブが表示されます。
手順 3 [追加(Add)] ドロップダウン メニューから、[論理インターフェイスの追加(Add Logical Interface)] を選択します。
[インターフェイスの追加(Add Interface)] ポップアップ ウィンドウが表示されます。
手順 4 [スイッチド(Switched)] をクリックしてスイッチド インターフェイス オプションを表示するか、[ルーテッド(Routed)] をクリックしてルーテッド インターフェイス オプションを表示します。
LAG の論理インターフェイスを作成するときは、[インターフェイス(Interface)] ドロップダウン リストから使用可能な LAG を選択します。集約インターフェイスは lagn ラベルによって識別されます( n は 0 ~ 13 の整数)。
スイッチド インターフェイスへの論理インターフェイスの追加方法については、論理スイッチド インターフェイスの追加を参照してください。
ルーテッド インターフェイスへの論理インターフェイスの追加方法については、論理ルーテッド インターフェイスの追加を参照してください。

(注) 集約インターフェイスを無効化すると、集約インターフェイスに関連付けられる論理インターフェイスも無効になります。
集約インターフェイス統計情報の表示
各集約インターフェイスのプロトコルおよびトラフィックの統計情報を表示できます。統計情報には、LACP キーとパートナー情報などの LACP プロトコル情報、受信パケット、転送パケット、ドロップ パケットが表示されます。統計情報は、メンバー インターフェイスごとに詳細化されており、ポート単位でトラフィックとリンクの情報が表示されます。
集約インターフェイス情報は、事前定義されたウィジェットを介してダッシュボードにも表示されます。[現在のインターフェイス ステータス(Current Interface Status)] ウィジェットは、有効になっているか未使用のアプライアンスのすべてのインターフェイスのステータスを示します。Interface Traffic ウィジェットには、ダッシュボードの時間範囲においてアプライアンスのインターフェイスで送受信された受信(Rx)トラフィックと送信(Tx)トラフィックの割合が示されます。事前定義されたウィジェットについてを参照してください。
手順 1 [デバイス(Devices)] > [デバイス管理(Device Management)] を選択します。
[デバイス管理(Device Management)] ページが表示されます。
手順 2 論理集約インターフェイス統計情報を表示するデバイスの横にある、編集アイコン( )をクリックします。
デバイスの [インターフェイス(Interfaces)] タブが表示されます。
手順 3 インターフェイス統計情報を表示するインターフェイスの横にある、表示アイコン( )をクリックします。
[統計情報(Statistics)] ポップアップ ウィンドウが表示されます。
集約インターフェイスの削除
以下の手順は、集約インターフェイスの削除方法を示しています。
手順 1 [デバイス(Devices)] > [デバイス管理(Device Management)] を選択します。
[デバイス管理(Device Management)] ページが表示されます。
手順 2 集約インターフェイスを削除するデバイスの横にある、編集アイコン( )をクリックします。
デバイスの [インターフェイス(Interfaces)] タブが表示されます。
手順 3 削除する集約インターフェイスの横にある、削除アイコン( )をクリックします。
集約インターフェイスは lagn ラベルによって識別できます( n は 0 ~ 13 の整数)。
手順 4 プロンプトが表示されたら、集約インターフェイスを削除することを確認します。
インターフェイスが削除されます。デバイス設定を適用するまで、変更は有効になりません。デバイスへの変更の適用を参照してください。