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この章では、Cisco ONS 15454、ONS 15327、ONS 15310-CL、ONS 15310-MA、および ONS 15600 の inhibit(INH)コマンドについて説明します。
(Cisco ONS 15454、ONS 15310-CL、ONS 15310-MA)Inhibit Console Port(INH-CONSOLE-PORT)コマンドは、ML シリーズ カードのコンソール ポートをオフにします。
アクセス ID( EQPTを参照) |
(Cisco ONS 15454、ONS 15327、ONS 15310-CL、ONS 15310-MA、ONS 15600)Inhibit Message All(INH-MSG-ALL)コマンドは、REPT ALM および REPT EVT 自律メッセージの送信を抑制します。抑制した自律メッセージの送信を再開する方法については、「ALW-MSG-ALL」コマンドの説明を参照してください。TL1 セッションの開始時には、REPT ALM および REPT EVT メッセージはデフォルトで許可されています。
同じセッションでこのコマンドを 2 回使用すると、SAIN(Already Inhibited)エラー メッセージが報告されます。
アクセス ID( ALLを参照) |
(Cisco ONS 15454、ONS 15327、ONS 15310-CL、ONS 15310-MA、ONS 15600)Inhibit Database Change Message(INH-MSG-DBCHG)コマンドは、REPT DBCHG 自律メッセージをディセーブルにします。
(Cisco ONS 15454、ONS 15327、ONS 15310-CL、ONS 15310-MA、ONS 15600)Inhibit Message Security(INH-MSG-SECU)コマンドは、REPT EVT SECU および REPT ALM SECU 自律メッセージを抑制します。
(Cisco ONS 15454、ONS 15327、ONS 15310-CL、ONS 15310-MA、ONS 15600)Inhibit Performance Report All(INH-PMREPT-ALL)コマンドは、スケジュールされているPerformance Monitoring(PM; パフォーマンス モニタリング)レポートをすべて抑制します。PM レポートの抑制はセッション ベースです。つまり、このコマンドが有効なのは、このコマンドを実行した TL1 セッションだけです。デフォルトでは、スケジュールされたPM レポートは、TL1 セッションで抑制されます。
PM レポートが抑制された TL1 セッションには、TL1 コマンド RTRV-COND-ALL の実行時に INHMSG-PMREPT 条件が含まれます。
(Cisco ONS 15454)Inhibit Switch Duplex Equipment(INH-SWDX-EQPT)コマンドは、デュプレックス機器のあるシステムでの自動または手動切り替えを抑制します。抑制を解除するには、
ALW-SWDX コマンドを使用します。このコマンドは、SONET 回線の保護切り替えには使用されません。SONET 回線/パス保護の切り替えコマンドについては、OPR-PROTNSW および
RLS-PROTNSW コマンドを使用してください。このコマンドは、1:1 および 1:N 機器の保護切り替えには使用されません。代わりに、ALW-SWTOPROTN、ALW-SWTOWKG、INH-SWTOPROTN、および INH-SWTOWKG コマンドを使用します。
• このリリースでは、このコマンドは XCVT、XC10G、および XC-VXC-10G 機器ユニットのみに適用されます。
• Network Element(NE; ネットワーク要素)は TCC2/TCC2P をユーザ制御なしの非復元グループとみなすため、このコマンドを TCC2/TCC2P カードに送信すると、エラー メッセージが返されます。
アクセス ID( EQPTを参照)。XCVT/XC10G 機器の AID(スロット 8 またはスロット 10) |
(Cisco ONS 15454、ONS 15310-MA)Inhibit Switch to Protection Equipment(INH-SWTOPROTN-EQPT)コマンドは、機器ユニットを自動または手動で保護に切り替えることを抑制します。抑制を解除するには、ALW-SWTOPROTN-EQPT コマンドを使用します。
INH-SWTOPROTN-EQPT は、電気保護グループに含めることができる電気回路カード(DS1、DS3、DS3XM、および EC1 カードなど)で使用されます。DS1 および DS3 カードには 1:1 および 1:N の機器保護があります。DS3XM および EC1 カードには 1:1 機器保護しかありません。このコマンドでロックアウトを行うと、保護されている現用ユニットが故障しているか存在しない場合以外は、トラフィックは、AID で指定されたユニットから切り替えられます。このコマンドでロック オンを行い、AID で指定された現用ユニットがスタンバイ状態の場合、このコマンドを送信したときも、トラフィック切り替えが開始されます。このコマンドによりトラフィックが現用ユニットでロック オンまたは保護ユニットでロックアウトされると、たとえ現用ユニットがシステムから取り外されても、保護ユニットはトラフィックを伝播しません。
このコマンドを 1:N 保護グループの現用ユニットに送信しても、同じ保護グループの別の現用ユニットからの保護切り替えは抑制しません。保護切り替えを回避するためには、すべての現用ユニットにこのコマンドを送信する必要があります。コマンドが現用ユニットのサブセットにだけ送信された場合、これらの現用ユニットだけがトラフィックをロック オンします。
TCC2/TCC2P のサイド切り替え、および保護グループのすべてのユニットの取り外し/リブート後も抑制ステートが持続します。抑制ステートは、NE の電源を完全にオフ/オンした場合も持続させることが可能ですが、そうする必要はありません。
このコマンドが送信されると、AID で指定されたユニットが INHSWPR の状態を生成します。
• このコマンドは、DIRN パラメータの BTH 値だけをサポートします。他の値でコマンドを実行するとコマンドの誤用とみなされ、IDNV(Input, Data Not Valid)エラー メッセージが返されます。
• このコマンドは、共通コントロール(TCC2/TCC2P または XCVT/XC10G)カードには使用されません。共通コントロール カードでコマンドを実行すると、IIAC エラー メッセージが返されます。共通コントロール カードの切り替えを行うには、SW-DX-EQPT および
ALW-SWDX-EQPT コマンドを使用します。
• このコマンドは、SONET(OC-N)カードには使用されません。SONET カードでコマンドを実行すると、IIAC(Input、Invalid Access Identifier)のエラー メッセージが返されます。SONET カードの切り替えの場合、OPR-PROTNSW および RLS-PROTNSW コマンドを使用します。
• 保護グループに属さないカードでこのコマンドを使用すると、SNVS(Status, Not in Valid State)のエラー メッセージが返されます。
• このコマンドが、すでに抑制ステートのカードで使用されると、SAIN(Status, Already Inhibited)エラー メッセージが返されます。
• 保護切り替えの抑制コマンドを現用カードに送信すると、同じ保護グループの保護カードがすでに INHSWWKG の状態である場合、SPLD(Status, Protection unit Locked)エラー メッセージが返されます。
• 保護切り替えの抑制コマンドを保護カードに送信すると、同じ保護グループの現用カードがすでに INHSWWKG の状態である場合、SWLD(Status, Working unit Locked)エラー メッセージが返されます。
• ピアの現用カードが故障しているか存在しない場合、保護切り替えの抑制コマンドをアクティブな保護カードに送信すると、SWFA(Status, Working unit Failed)エラー メッセージが返されます。
• 上記のエラー条件に該当しないかぎり、存在しないカードにこのコマンドを送信することはできますが、エラー応答は生成されません。
アクセス ID( EQPTを参照)。この AID は、保護への切り替えが抑制された(ロック オン)現用ユニット、またはトラフィックの伝播が抑制された(ロックアウト)保護ユニットのどちらかを指定できます。 |
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AID フィールドで定義されているエンティティに関連する方向。つまり、切り替えの方向です。このコマンドは、このパラメータの BTH 値だけをサポートします。DIRN のデフォルトは BTH です。パラメータ タイプは DIRECTION(送受信の方向)です。 |
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(Cisco ONS 15454、ONS 15310-MA)Inhibit Switch to Working Equipment(INH-SWTOWKG-EQPT)コマンドは、機器ユニットを自動または手動で現用ユニットに切り替えることを抑制します。抑制を解除するには、ALW-SWTOWKG-EQPT コマンドを使用します。
INH-SWTOWKG-EQPT は、電気保護グループに含めることができる電気回路カード(DS1、DS3、DS3XM、および EC1 カードなど)で使用されます。DS1 および DS3 カードには 1:1 および 1:N の機器保護があります。DS3XM および EC1 カードには 1:1 機器保護しかありません。このコマンドでロックアウトを行うと、保護ユニットが故障しているか存在しない場合以外は、トラフィックは、AID で指定されたユニットから切り替えられます。このコマンドでロック オンを行い、AID で指定された保護ユニットがスタンバイ状態の場合、このコマンドを送信すると、保護グループに現用カードが 1 つだけあるとき、トラフィック切り替えを開始します。複数の現用カードがある場合、エラーが生成されます(下記のエラー条件を参照)。このコマンドによりトラフィックが保護ユニットでロック オンまたは現用ユニットでロックアウトされると、たとえ保護ユニットがシステムから取り外されても、現用ユニットはトラフィックを伝播しません。
TCC2/TCC2P のサイド切り替え、および保護グループのすべてのユニットの取り外し/リブート後も抑制ステートが持続します。抑制ステートは、NE の電源を完全にオフ/オンした場合も持続させることが可能ですが、そうする必要はありません。
このコマンドが送信されると、AID で指定されたユニットが INHSWWKG の状態を生成します。
• このコマンドは、DIRN パラメータの BTH 値だけをサポートします。他の値を指定してコマンドを実行するとコマンドの誤用とみなされ、IDNV(Input、Data Not Valid)エラー メッセージが返されます。
• このコマンドは、共通コントロール(TCC2/TCC2P または XCVT/XC10G)カードには使用されません。共通コントロール カードでコマンドを実行すると、IIAC(Input, Invalid Access Identifier)エラー メッセージが返されます。共通コントロール カードの切り替えを行うには、SW-DX-EQPT および ALW-SWDX-EQPT コマンドを使用します。
• このコマンドは、SONET(OC-N)カードには使用されません。SONET カードでコマンドを実行すると、IIAC(Input, Invalid Access Identifier)のエラー メッセージが返されます。SONET カードの切り替えの場合、OPR-PROTNSW および RLS-PROTNSW コマンドを使用します。
• 保護グループに属さないカードでこのコマンドを使用すると、SNVS(Status, Not in Valid State)のエラー メッセージが返されます。
• このコマンドが、すでに抑制ステートのカードで使用されると、SAIN(Status, Already Inhibited)エラー メッセージが返されます。
• このコマンドを現用カードに送信すると、同じ保護グループの保護カードがすでに INHSWPR の状態である場合、SPLD(Status, Protection unit Locked)エラー メッセージが返されます。
• INH-SWTOWKG コマンドを保護カードに送信すると、同じ保護グループの現用カードがすでに INHSWPR の状態である場合、SWLD(Status, Working unit Locked)エラー メッセージが返されます。
• 保護カードが故障しているか存在しない場合に、INH-SWTOWKG コマンドをアクティブな現用カードに送信すると、SPFA(Status, Protection unit Failed)エラー メッセージが返されます。
• 保護カードがすでにトラフィックを伝播している(1 より大きい N を持ち、1:N の保護グループでだけ発生する)場合、INH-SWTOWKG コマンドをアクティブな現用カードに送信すると、SPAC(Status, Protection unit Active)エラー メッセージが返されます。
• 上記のエラー条件に該当しないかぎり、存在しないカードにこのコマンドを送信することはできますが、エラー応答は生成されません。
アクセス ID( EQPTを参照)。この AID は、保護への切り替えが抑制された(ロック オン)現用ユニット、またはトラフィックの伝播が抑制された(ロックアウト)保護ユニットのどちらかを指定できます。 |
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AID フィールドで定義されているエンティティに関連する方向。つまり、切り替えの方向です。このコマンドは、このパラメータの BTH 値だけをサポートします。DIRN のデフォルトは BTH です。パラメータ タイプは DIRECTION(送受信の方向)です。 |
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(Cisco ONS 15454、ONS 15327、ONS 15310-CL、ONS 15310-MA、ONS 15600)Inhibit User Security(INH-USER-SECU)コマンドは、ユーザが NE へのアクセスを拒否されるようにするため、ユーザ アカウントを(削除せずに)ディセーブルにします。ALW-USER-SECU コマンドにより再度イネーブルになるまで、ユーザは使用不可です。
• このコマンドは、ユーザを強制的にログアウトしません。ユーザがログインしている場合は、ユーザがログアウトするまで変更は適用されません。