Cisco IOS ルータにおける Quality of Service
(注) |
バージョン 4.17 以降、Cisco Security Manager は引き続き IOS の機能をサポートしますが、バグの修正や拡張はサポートしていません。 |
Quality of Service(QoS)とは、選択されたネットワーク トラフィックに優先的にサービスを提供するというネットワークの機能です。さまざまな基本技術(フレーム リレー、ATM、イーサネットおよび 802.1 ネットワーク、SONET、IP ルーテッド ネットワークなど)が使用されます。QoS 機能では、次の点から、ネットワーク サービスの予測可能性が向上します。
-
専用帯域幅のサポート
-
損失特性の改善
-
ネットワークの輻輳の回避と管理。
-
ネットワーク トラフィックのシェーピング
-
ネットワーク全体でのトラフィックの優先順位の設定。
QoS は一般に、サービス プロバイダーへのエントリ ポイントおよび複数の回線が収束する統合ポイントで使用されます。また、QoS は、速度の不一致が発生する場所(WAN と LAN の間の境界など)で役立ちます。これらの場所は、トラフィックの輻輳ポイントとなる場合が多くあるためです。
Security Manager の QoS ポリシーは、Cisco Systems Modular QoS CLI(MQC)に基づきます。MQC によって、Cisco IOS ソフトウェアでサポートされているすべてのプラットフォーム上で QoS 機能の CLI と意味が標準化されます。また、QoS の展開にモジュール式の拡張性の高いフレームワークが提供されます。Security Manager では、主要な QoS 機能を 1 つのダイアログボックスにまとめた MQC 用の使いやすいインターフェイスが提供されており、ルータに出入りする選択されたトラフィックに対して QoS ポリシーを効率的に作成できます。
Security Manager で QoS ポリシーを定義する手順については、QoS ポリシーの定義を参照してください。
関連項目
uality of Service と CEF
Cisco Express Forwarding(CEF; シスコ エクスプレス フォワーディング)は、あらゆる種類のネットワークのパフォーマンスとスケーラビリティを最適化する高度なレイヤ 3 IP スイッチング テクノロジーです。Cisco IOS ルータが入力インターフェイスから出力インターフェイスにパケットを転送する最速の方式を定義します。
Security Manager で設定できる特定の QoS 機能(クラスベースのポリシングやクラスベースの重み付けランダム早期検出など)は、CEF を実行するルータだけでサポートされます。Cisco 800 シリーズから Cisco 7200 シリーズのすべてのルータには、これらの QoS 機能のために CEF が必要です。Cisco 7500 シリーズには、distributed CEF(dCEF; 分散 CEF)が必要です。
(注) |
完全なリストについては、次の URL にある Cisco.com の『When is CEF Required for Quality of Service』を参照してください。http://www.cisco.com/en/US/tech/tk39/tk824/technologies_tech_note09186a0080094978.shtmlhttp://www.cisco.com/en/US/tech/tk39/tk824/technologies_tech_note09186a0080094978.shtml [英語] |
デフォルトでは、CEF はルータの初期設定の一部として有効になっています。ルータで CEF が有効かどうかを確認するには、show ip cef コマンドを使用します。CEF インターフェイス設定ポリシーを使用して、CEF を設定できます(Cisco IOS ルータでの CEF インターフェイス設定を参照)。ただし、ルータで CEF が有効になっていない場合は、CEF をアクティブにするとルータのパケットストリーミングに重大な影響を与える場合があります。CEF を有効にする前に、ルータのマニュアルを参照してください。
関連項目
マッチング パラメータについて
QoS が実行されるトラフィックを識別することによって、対象パケットを分類し、マッチングパラメータを定義します。分類ツールとして、プロトコル タイプ、IP Precedence(IPP)値、Diffserv コード ポイント(DSCP)値、ACL など、さまざまな基準を使用できます。
トラフィック クラスは、一連の一致基準と、この基準を評価する方法で構成されます。たとえば、特定のプロトコルと DSCP 値に基づく一致基準を使用してクラスを定義するとします。次に、パケットがこのクラスと一致するためには、定義した基準のうちの 1 つとだけ一致すればよいと指定します。または、パケットがこのトラフィック クラスと一致するためには、定義した基準すべてと一致する必要があると指定することもできます。
定義したトラフィック クラスのメンバーであるパケットは、ポリシー マップで定義された QoS 指定に従って転送されます。一致基準を満たさないパケットは、デフォルトのトラフィッククラスのメンバーとして分類されます。
QoS ポリシーでのマッチング パラメータの定義については、QoS クラスのマッチング パラメータの定義を参照してください。
関連項目
マーキング パラメータについて
マーキング パラメータを使用してパケットを分類できます。この方法では、トラフィック記述子を使用して特定のグループ内のパケットを分類します。これにより、パケットが定義され、ネットワークで QoS 処理を行うためにアクセスできるようになります。トラフィックポリサーとトラフィックシェーパーはどちらもパケット分類を使用して、ソースとネットワーク間で合意された、契約済みサービスレベルを確実に遵守します。また、マーキング パラメータを使用すると、特定の QoS 分類であればデバイスに到着したであろうパケットを取得して、それを再分類できます。ダウンストリーム デバイスでは、この新しい分類を使用してパケットを識別し、適切な QoS 機能をパケットに適用します。
Security Manager では、IPv4 パケット用の 2 つのタイプのマーキングが使用されます。1 つは IPP クラスに基づき、1 つは DSCP 値に基づきます。IPP は、各パケットの Type of Service(ToS; タイプ オブ サービス)バイト内の 3 つの最上位ビットに基づきます。つまり、トラフィックを 8 つのクラスに分けることができます。歴史的な理由から、RFC 791 で定義されているように、各優先順位の値は名前に対応しています。表 1では、番号とそれに対応する名前を、重要度の低いものから順に示しています。
クラス |
名前(Name) |
---|---|
0 |
routine |
1 |
priority |
2 |
immediate |
3 |
flash |
4 |
flash-override |
5 |
critical |
6 |
internet |
7 |
network |
(注) |
クラス 6 および 7 は一般に、ルーティング更新などのネットワーク制御情報用に予約されています。 |
DSCP は、ToS バイト内の 6 つの最上位ビットに基づき(残りの 2 ビットはフロー制御に使用される)、値の範囲は 0 ~ 63 です。DSCP ビットには IPP ビットが含まれるため、DSCP は IPP と下位互換性があります。
マーキングは一般に、後続のデバイスが分類マークに基づいてサービスを提供できるように、ネットワーク エッジまたは管理ドメインに近いデバイスで使用されます。
QoS ポリシーでのマーキング パラメータの定義については、QoS クラスのマーキング パラメータの定義を参照してください。
関連項目
キューイング パラメータについて
キューイングでは、パケットに割り当てるプライオリティに基づいて、それらのパケットをインターフェイスから送信する順序を決定することによって、Cisco IOS ルータから出ていくトラフィックの輻輳を管理します。キューイングを使用すると、トラフィックに優先順位を付けて、デスクトップ ビデオ会議などの時間が重要なアプリケーションに対応すると同時に、ファイル転送などの時間への依存が少ないアプリケーションのニーズにも対応できます。
トラフィックが少ない時間帯、つまり輻輳がない場合、パケットはインターフェイスに到着するとすぐに送信されます。ただし、発信インターフェイスで伝送の輻輳が発生しているときは、インターフェイスで送信準備が整う前にパケットが到着します。キューイングなどの輻輳管理機能を使用することによって、インターフェイスで蓄積されたパケットは、インターフェイスで送信できるようになるまでキューイングされます。その後、割り当てられたプライオリティや、インターフェイスに対して設定されているキューイング メカニズムに従って、伝送がスケジュールされます。ルータでは、どのパケットがどのキューに配置されるか、および他のキューとの関係でキューにどのようにサービスが提供されるかを制御することによって、パケット伝送の順序が決定されます。
Security Manager では、Class-Based Weighted Fair Queuing(CBWFQ; クラスベース WFQ)と呼ばれるキューイング形式が使用されます。CBWFQ を使用して、トラフィッククラスを一致条件に基づいて定義します。基準と一致するパケットが、このクラスのトラフィックを構成します。クラスごとに 1 つのキューが予約され、そのクラスに属するトラフィックが含まれます。キューには、割り当てられる帯域幅(固定または最小)やキュー制限(キュー内に蓄積できるパケットの最大数)などの特性を割り当てます。
CBWFQ を使用する場合、インターフェイスでのすべての帯域割り当ての合計が、使用可能なインターフェイス帯域幅の合計の 75% を超えることはできません。残りの 25% は、レイヤ 2 オーバーヘッド、ルーティング トラフィック、ベストエフォート トラフィックなど、その他のオーバーヘッド用に使用されます。たとえば、CBWFQ のデフォルト クラスの帯域幅は、残りの 25% から使用されます。
キューイングの詳細については、次の項を参照してください。
QoS ポリシーでのキューイング パラメータの定義については、QoS クラスのキューイング パラメータの定義を参照してください。
関連項目
テール ドロップと WRED
設定したキュー制限にキューが達したあと、さらにパケットが到着すると、QoS ポリシーの設定方法に応じて、テール ドロップまたはパケット ドロップが有効になります。テール ドロップは、デフォルトの対応であり、すべてのトラフィックを同様に処理し、異なるサービス クラスを区別しません。テール ドロップが有効な場合、輻輳が解消されてキューが一杯ではなくなるまで、キューからパケットがドロップされます。このことにより、グローバルな同期が発生する場合があります。グローバルな同期では、複数の TCP ホストが伝送レートを同時に下げるため、輻輳期間のあとも利用率が低い状態が続きます。
より高度な方法でキューの輻輳を管理するために、シスコでは、重み付けランダム早期検出または WRED と呼ばれるランダム早期検出を提供しています。 重み付けランダム早期検出に示されているように、WRED は、出力インターフェイスに輻輳の兆候が表れた際に、選択的にパケットをドロップしてテールドロップの確率を減らします。キューが一杯になるのを待つのではなく、一部のパケットを早期にドロップすることによって、WRED では多数のパケットを一度にドロップすることを回避し、伝送回線を常に十分に使用できるようにします。
WRED は、トラフィックの大部分が TCP/IP トラフィックである場合にだけ役立ちます。TCP ホストは輻輳が発生すると伝送レートを下げるためです。その他のプロトコルでは、パケットの送信元が対応しないか、ドロップされたパケットを同じレートで再送信します。このため、パケットをドロップしても輻輳は軽減されません。
(注) |
WRED では、非 IP トラフィックは precedence 0(最も低い precedence 値)として処理されます。そのため、非 IP トラフィックは IP トラフィックよりもドロップされる可能性が高くなります。 |
関連項目
低遅延キューイング
Low-Latency Queuing(LLQ; 低遅延キューイング)機能によって、厳密なプライオリティ キューイングが CBWFQ に適用されます。厳密なプライオリティ キューイングでは、音声トラフィックなどの遅延に影響されやすいデータが他のトラフィックよりも優先されます。
(注) |
さまざまな種類のリアルタイムトラフィックを厳密なプライオリティキューに入力できますが、音声トラフィックのみを指定することを強く推奨します。 |
LLQ は、輻輳時に優先トラフィックに割り当てることが可能な最大帯域幅を定義します。最大を設定することで、非プライオリティ トラフィックの帯域幅が枯渇することがなくなります(つまり、このトラフィックにも帯域幅が与えられます)。デバイスが輻輳していない場合は、プライオリティ クラス トラフィックの割り当て帯域幅を超えることができます。ポリシングによって、プライオリティ キューからパケットがドロップされるため、WRED もテール ドロップ([Queue Limit] フィールドで設定)も使用されません。
LLQ が使用されない場合は、CBWFQ によって、定義されたクラスに基づいて重み付け均等化キューイングが提供されます。この場合、リアルタイム トラフィックに対して厳密なプライオリティ キューを使用できません。
関連項目
デフォルト クラス キューイング
[Fair Queue] フィールドを使用して、デフォルト クラスで使用するために予約する必要があるダイナミック キューの数を定義します。他のクラスの一致基準を満たさないトラフィックには、このクラスが適用されます。デフォルトでは、作成されるキューの数はインターフェイス帯域幅に基づきます。
表 1に、インターフェイスで CBWFQ がイネーブルの場合に CBWFQ によって使用されるダイナミック キューのデフォルトの数を示します。
帯域幅範囲 |
ダイナミック キューの数 |
---|---|
64 kbps 以下 |
16 |
64 kbps より大きく 128 kbps 以下 |
32 |
128 kbps より大きく 256 kbps 以下 |
64 |
256 kbps より大きく 512 kbps 以下 |
128 |
512 kbps より大きい |
256 |
関連項目
ポリシング パラメータとシェーピング パラメータについて
Security Manager には、次の 2 種類のトラフィック調整メカニズムがあります。
-
トラフィックをポリシングするクラスベースのポリシングのレート制限機能。ポリシングによって、設定したレートにトラフィック フローを制限します。ポリシングは、選択したインターフェイスまたはコントロール プレーンで実行できます。コントロール プレーン ポリシングについてを参照してください。
-
トラフィックをシェーピングするための Distributed Traffic Shaping(DTS; 分散トラフィック シェーピング)。トラフィック シェーピングを使用すると、リモート ターゲット インターフェイスの速度とトラフィックのフローを一致させ、リモート ターゲット インターフェイスに対して定義されたポリシーにトラフィックを準拠させるために、インターフェイスを出るトラフィック(出力トラフィック)を制御できます。ダウンストリーム要件に合うようにトラフィックをシェーピングすることによって、データ レートの不一致があるトポロジのボトルネックを排除できます。シェーピングは、選択した QoS クラスまたはインターフェイス レベル(階層型シェーピング)で実行できます。
ポリシング メカニズムとシェーピング メカニズムはどちらも、パケット分類によって指定されたパケットのトラフィック記述子(マーキング パラメータについてを参照)を使用して、合意されたサービス レベルに適合するようにします。ポリサーとシェーパーは、通常は同じ方法でトラフィック記述子違反を識別しますが、 トラフィックシェーピングとトラフィックポリシングの比較に示すように、違反への対応方法は異なります。
-
ポリサーでは通常、超過トラフィックはドロップされます。それ以外の場合、トラフィックは異なる(通常は低い)プライオリティで送信されます。
-
シェイパーでは通常、バッファ(キューイングメカニズム)を使用して過剰なトラフィックを遅延させ、送信元のデータレートが想定よりも遅い場合に、パケットを保持して、フローをシェーピングします。
QoS ポリシーでのポリシング パラメータとシェーピング パラメータの定義については、QoS クラスのポリシング パラメータの定義およびQoS クラスのシェーピング パラメータの定義を参照してください。
関連項目
トークン バケット メカニズムについて
ポリシングとシェーピングは、どちらもトークン バケット メカニズムを使用してデータ フローを規制します。トークン バケットは、転送レートの正式な定義です。バースト サイズ、平均レート、時間間隔(Tc)という 3 つの構成要素があります。次の式を使用して、任意の 2 つの値を 3 番めの値から得ることができます。
平均レート = バースト サイズ / 時間間隔
これらの用語は、次のように定義されます。
-
平均レート:認定情報レート(CIR)とも呼ばれ、単位時間あたりに平均で送信または転送できるデータ量を指定します。CIR は、インターフェイス上で使用可能な帯域幅の絶対値またはパーセンテージとして定義されます。パーセンテージとして定義された場合、ビット/秒(bps)での同等の値が、ポリシーで定義されたインターフェイス帯域幅およびパーセント値に基づいて展開後に計算されます。
(注) |
インターフェイス帯域幅が変わる(たとえば、帯域幅が追加される)と、CIR の bps 値は、更新された帯域幅の量に基づいて再計算されます。 |
-
バースト サイズ:認定バースト(Bc)サイズとも呼ばれ、スケジューリングの問題を発生させずに特定の時間内に送信できるバーストごとのデータ量を指定します。CIR の計算にパーセンテージを使用する場合、バースト サイズはミリ秒単位で測定されます。
-
時間間隔:測定間隔とも呼ばれ、バーストあたりの時間を秒単位で指定します。この間隔の整数倍にわたって、インターフェイスのビット レートが平均レートを超えることはありません。ただし、ビット レートはこの間隔内では任意の速度である場合があります。
トークン バケットのたとえで言えば、トークンは特定のレートでバケットに入れられます。これらのトークンは、送信元が特定の数のビットをネットワークに送信する権限を表します。パケットを送信するには、レギュレータ(ポリサーまたはシェーパー)によって、パケット サイズと等しい数のトークンがバケットから削除される必要があります。
Security Manager では、 2 トークン バケット アルゴリズムに示すように、2 バケット アルゴリズムが使用されます。最初のバケットは適合バケット、2 番めのバケットは超過バケットです。適合バケットの全体サイズは、通常のバースト サイズとして指定されたバイト数です。超過バケットの全体サイズは、最大バースト サイズで指定されたバイト数です。どちらのバケットも最初は一杯であり、トークンの到着レート(CIR によって決定される)に基づいて更新されます。到着パケットのバイト数が適合バケット内のバイト数よりも小さい場合、パケットは適合します。必要な数のトークンが適合バケットから削除され、定義された適合アクションが実行されます(たとえば、パケットは送信されます)。超過バケットには影響はありません。
適合バケット内に十分なトークンがない場合、パケットのバイト数に対して超過トークン バケットがチェックされます。2 つのバケットを合わせると十分なトークンがある場合、パケットに対して超過アクションが実行され、必要なバイト数が各バケットから削除されます。超過バケット内に十分なバイト数がない場合、パケットはバースト制限に違反しており、パケットに対して違反アクションが実行されます。
トラフィック ポリシングを使用する場合、トークン バケット アルゴリズムには、各パケットに対して 3 つのアクションがあります。適合アクション、超過アクション、およびオプションの違反アクションです。たとえば、適合したパケットは送信するように設定し、超過したパケットはプライオリティを下げて送信するように設定し、違反したポリシーはドロップするように設定できます。
トラフィック ポリシングは、多くの場合、ネットワークに出入りするトラフィックのレートを制限するためにネットワークのエッジのインターフェイスで設定されます。最も一般的なトラフィック ポリシングの設定では、適合したトラフィックは送信され、超過したトラフィックはプライオリティを下げて送信されるかドロップされます。ネットワークのニーズに合わせて、これらの設定オプションを変更できます。
トラフィック シェーピングを使用する場合、トークン バケット メカニズムには、すぐに送信できないパケットを保持するためのデータ バッファが含まれます(ポリサーにはこのようなバッファはありません)。トークンバケットでは、バーストにおいてパケットの送信が許可されますが、バケットの容量 + 時間間隔 X 補充レートよりもフローが速くならないように、この機能には限度が設定されます。また、長期の伝送レートが CIR を超えないことも、バッファによって保証されます。
関連項目
コントロール プレーン ポリシングについて
コントロール プレーン ポリシング機能を使用すると、ルータの Control Plane(CP; コントロール プレーン)に入ってくる入力トラフィックを管理できます。CP とは、ルート プロセッサ上でプロセス レベルで実行されるプロセスのコレクションのことです。これらのプロセスのコレクションにより、ほとんどの Cisco IOS 機能に高レベルの制御が提供されます。コントロール プレーン ポリシングによって、Cisco IOS ルータおよびスイッチの CP が偵察や Denial-of-Service(DoS; サービス拒絶)攻撃から保護され、CP は、ルータまたはスイッチで攻撃や過大なトラフィック負荷があっても、パケットの転送とプロトコルの状態を維持できます。
コントロール プレーン ポリシング機能では、CP は、独自の入力ポートと出力ポートを持つ個別のエンティティとして扱われ、Security Manager を使用して入力で QoS ポリシーを設定できます。これらのポリシーは、パケットが CP に入るときに適用されます。指定したレート制限に達したあとは不要なパケットが増加しないように QoS ポリシーを設定できます。たとえば、システム管理者は、CP 宛のすべての TCP/SYN パケットを 1 Mbps の最大レートに制限できます。この制限を超えるパケットは、サイレントに廃棄されます。
次のタイプのレイヤ 3 パケットが CP に転送され、集約コントロール プレーン ポリシングによって処理されます。
-
ルーティング プロトコル制御パケット
-
ルータのローカル IP アドレス宛のパケット
-
SNMP、Telnet、Secure Shell(SSH; セキュア シェル)などの管理プロトコルからのパケット
(注) |
出力ポリシングのサポートは、Cisco IOS Release 12.3(4)T 以降の T トレイン リリースだけで利用できます。 |
コントロール プレーン ポリシングの定義方法については、コントロール プレーンでの QoS の定義を参照してください。この機能の詳細については、Cisco.com の次の URL で「Control Plane Policing」を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/qos/configuration/guide/ctrl_plane_policng.html
関連項目
QoS ポリシーの定義
QoS ポリシーを定義するときは、ポリシーを特定のインターフェイスで設定するかコントロール プレーンで設定するかを最初に決定する必要があります。この最初の選択によって、次の項で説明するように、ポリシーの残りの部分の設定方法が決まります。
(注) |
同じデバイスのインターフェイスとコントロール プレーンの両方で QoS ポリシーを定義した場合、コントロール プレーンの設定だけが展開されます。 |
関連項目
インターフェイスでの QoS の定義
複数の QoS インターフェイス定義を作成して、それぞれの定義を(ルータに入る)入力トラフィックまたは(ルータを出る)出力トラフィックに適用できます。
出力トラフィックで QoS インターフェイス定義を作成する場合、個別の QoS クラスでシェーピングを設定するのではなく、インターフェイスで全体として階層型シェーピングを設定するオプションがあります。
インターフェイス定義を作成したあと、各インターフェイスで 1 つ以上の QoS クラスを定義する必要があります。QoS クラスには、どのパケットがクラスに含まれるかを決定する一致基準と、そのトラフィックに適用される QoS 機能(マーキング、キューイング、ポリシング、およびシェーピング)が含まれています。各インターフェイス(またはインターフェイス ロール)は、最大 16 個の QoS クラスを使用して設定でき、それぞれのクラスには、独自の一致基準のセットと、そのクラスのトラフィックに適用される QoS 機能の定義済みのセットが含まれています。
インターフェイスごとに、少なくとも 1 つの QoS クラスとデフォルト クラスを定義することを推奨します。デフォルト クラスを設定しない場合、定義された他のクラスの基準に一致しないパケットは、QoS 機能が設定されていないデフォルト クラスのメンバーとして処理されます。このクラスに割り当てられたパケットは、単純な First-In First-Out(FIFO)キューに入れられ、使用できる基本的なリンク帯域幅によって決定されるレートで転送されます。この FIFO キューは、テール ドロップによって管理されます。テール ドロップでは、キューが一杯でなくなるまでパケットをキューからドロップすることによって、輻輳が回避されます。
(注) |
QoS は、最初に一致したものから順にパケットに適用されます。ルータは、最上位から開始して QoS クラスのテーブルを調べ、一致基準がパケットと一致する最初のクラスのプロパティを適用します。したがって、クラスを慎重に定義して並べることが重要です。特定のクラスと一致するトラフィックが不一致のトラフィックとして扱われることを防ぐために、デフォルト クラスは最後に配置する必要があります。 |
はじめる前に
Cisco Express Forwarding(CEF; シスコ エクスプレス フォワーディング)がルータでイネーブルになっていることを確認します。詳細については、Cisco IOS ルータでの CEF インターフェイス設定を参照してください。
関連項目
手順
ステップ 1 |
次のいずれかを実行します。
[Quality of Service] ページが表示されます。このページのフィールドの説明については、表 1を参照してください。 |
||
ステップ 2 |
[適用対象(Applied to)] フィールドで、[インターフェイス(Interfaces)] を選択して、選択されているルータ上の特定のインターフェイスの QoS パラメータを定義します。 |
||
ステップ 3 |
上部のテーブルの下にある [追加(Add)] ボタンをクリックして、[QoSポリシー(QoS Policy)] ダイアログボックスを表示します。このダイアログボックスのフィールドの説明については、表 1を参照してください。 |
||
ステップ 4 |
[インターフェイス(Interface)] フィールドで、インターフェイスまたはインターフェイスロールの名前を入力するか、[選択(Select)] をクリックしてセレクタを表示します。
|
||
ステップ 5 |
QoS 定義を適用するトラフィック方向を選択します。[Output](インターフェイスを出るトラフィック)または [Input](インターフェイスに入るトラフィック)です。キューイングおよびシェーピングは、出力トラフィックだけに適用できます。 |
||
ステップ 6 |
(任意)インターフェイス レベル(階層型)シェーピング パラメータを定義します。詳細については、表 1を参照してください。
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||
ステップ 7 |
[OK] をクリック[Quality of Service] ページの上部のテーブルに、QoS インターフェイス定義が表示されます。
|
||
ステップ 8 |
上部のテーブルでインターフェイスが選択されている状態で、[QoSクラス(QoS Classes)] テーブルの下の [追加(Add)] ボタンをクリックします。[QoS Class] ダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスのフィールドの説明については、表 1を参照してください。 [QoS Class] ダイアログボックスでは、選択したインターフェイス上のどのトラフィックが QoS クラスに含まれるかと、そのトラフィックの処理方法を決定できます。 |
||
ステップ 9 |
(任意)このインターフェイスのデフォルトの QoS クラスのプロパティを定義している場合は、[デフォルトクラス(Default class)] チェックボックスをオンにします。デフォルト クラスは、定義された他のクラスの基準に一致しないすべてのトラフィックに割り当てられます。 |
||
ステップ 10 |
次の項で説明するように、[QoS Class] ダイアログボックスの 1 つ以上のタブを使用して、QoS クラスを定義します。 |
||
ステップ 11 |
ステップ 8~ステップ 10を繰り返して、ステップ 3で定義したインターフェイスに QoS クラスを追加します。必要に応じて、[行を上に移動(Up Row)] および [行を下に移動(Down Row)] ボタンを使用してクラスを並べ替えます。
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||
ステップ 12 |
ステップ 3 からステップ 11 を繰り返して、選択されているルータの別のインターフェイスに QoS クラスを定義します。 |
コントロール プレーンでの QoS の定義
コントロール プレーンに入る入力トラフィックで QoS を設定する場合、他のクラスに対して定義した基準と一致しないトラフィック用のデフォルト クラスなど、複数の QoS クラスを定義できます。特定のクラスの一致基準を定義した後に、そのクラスのポリシング定義を設定できます(マーキング、キューイング、およびシェーピングは設定できません)。詳細については、コントロール プレーン ポリシングについてを参照してください。
コントロール プレーンで定義された QoS ポリシーは、同じデバイスのインターフェイスで定義されている QoS パラメータよりも優先されます。
(注) |
QoS は、最初に一致したものから順にパケットに適用されます。ルータは、最上位から開始して QoS クラスのテーブルを調べ、一致基準がパケットと一致する最初のクラスのプロパティを適用します。したがって、クラスを慎重に定義して並べることが重要です。特定のクラスと一致するトラフィックが不一致のトラフィックとして扱われることを防ぐために、デフォルト クラスは最後に配置する必要があります。 |
はじめる前に
Cisco Express Forwarding(CEF; シスコ エクスプレス フォワーディング)がルータでイネーブルになっていることを確認します。詳細については、Cisco IOS ルータでの CEF インターフェイス設定を参照してください。
関連項目
手順
ステップ 1 |
次のいずれかを実行します。
[Quality of Service] ページが表示されます。このページのフィールドの説明については、表 1を参照してください。 |
ステップ 2 |
[適用先(Applied to)] フィールドで、[コントロールプレーン(Control Plane)] を選択して、コントロールプレーンに着信する入力トラフィックの QoS ポリシングを定義します。 |
ステップ 3 |
[コントロールプレーンの QoS クラス(Control Plane QoS Classes)] テーブルの下にある [追加(Add)] ボタンをクリックします。[QoS Class] ダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスのフィールドの説明については、表 1を参照してください。 [QoS Class] ダイアログボックスでは、選択したインターフェイス上のどのトラフィックが QoS クラスに含まれるかと、そのトラフィックの処理方法を決定できます。 |
ステップ 4 |
(任意)コントロールプレーンのデフォルトの QoS クラスのプロパティを定義している場合は、[デフォルトクラス(Default class)] チェックボックスをオンにします。デフォルト クラスは、定義された他のクラスの基準に一致しないすべてのトラフィックに割り当てられます。 |
ステップ 5 |
次の項で説明するように、[QoS Class] ダイアログボックスのタブを使用して、QoS クラスを定義します。 |
ステップ 6 |
ステップ 3~ステップ 5を繰り返して、コントロールプレーンに QoS クラスを追加します。必要に応じて、[行を上に移動(Up Row)] および [行を下に移動(Down Row)] ボタンを使用してクラスを並べ替えます。 |
QoS クラスのマッチング パラメータの定義
マッチングパラメータを定義するときは、マッチング基準を定義し、パケットがクラスの一部と見なされるために基準の 1 つまたはすべてを満たす必要があるかどうかを指定する必要があります。詳細については、マッチング パラメータについてを参照してください。
(注) |
デフォルト クラスを設定するときは、マッチング パラメータを定義しません。 |
関連項目
手順
ステップ 1 |
[QoS(Quality of Service)] ページで、[QoSクラス(QoS Classes)] テーブルの下にある [追加(Add)] ボタンをクリックするか、クラスを選択して [編集(Edit)] ボタンをクリックします。[QoS Class] ダイアログボックスが表示されます。 |
||
ステップ 2 |
[マッチング(Matching)] タブをクリックします。このタブに含まれるフィールドの説明については、表 1を参照してください。 |
||
ステップ 3 |
一致方式を選択します。
|
||
ステップ 4 |
(任意)[プロトコル(Protocol)] で、[追加(Add)] をクリックして、このクラスに含めるプロトコルを選択するためのセレクタを表示します。[利用可能なプロトコル(Available Protocols)] リストから 1 つ以上のアイテムを選択し、[>>] をクリックしてそれらを [選択済みのプロトコル(Selected Protocols)] リストに追加します。
終了したら、[OK] をクリックして定義を保存し、[QoSクラス(QoS Class)] ダイアログボックスに戻ります。選択内容が [Protocol] フィールドに表示されます。 |
||
ステップ 5 |
(任意)[優先順位(Precedence)] で、[追加(Add)] をクリックして、このクラスに含める IP 優先順位の値(0 ~ 7)を選択するためのセレクタを表示します。[利用可能な優先順位(Available Precedences)] リストから 1 つ以上のアイテムを選択し、[>>] をクリックしてそれらを [選択済みの優先順位(Selected Precedences)] リストに追加します。これらの値の 1 つがマークされている到着トラフィックがこの基準に一致します。
終了したら、[OK] をクリックして定義を保存し、[QoSクラス(QoS Class)] ダイアログボックスに戻ります。選択内容が [Precedences] フィールドに表示されます。 |
||
ステップ 6 |
(任意)[DSCP] で、[追加(Add)] をクリックして、このクラスに含める DSCP の値(0 ~ 63)を選択するためのセレクタを表示します。[利用可能なDSCP(Available DSCPs)] リストから 1 つ以上のアイテムを選択し、[>>] をクリックしてそれらを [選択済みDSCP(Selected DSCPs)] リストに追加します。これらの値の 1 つがマークされている到着トラフィックがこの基準に一致します。 終了したら、[OK] をクリックして定義を保存し、[QoSクラス(QoS Class)] ダイアログボックスに戻ります。選択内容が [DSCP] フィールドに表示されます。 |
||
ステップ 7 |
(任意)[ACL] で、このクラスの一致基準の一部として ACL を定義します。 |
||
ステップ 8 |
別のタブに移動するか、[OK] をクリックして定義をクライアントにローカルに保存し、ダイアログボックスを閉じます。定義されたクラスが [Quality of Service] ページの [QoS Classes] テーブルに表示されます。 |
||
ステップ 9 |
次のいずれかを実行します。
|
QoS クラスのマーキング パラメータの定義
マーキング パラメータを定義する場合、precedence 値または DSCP 値を使用して、この QoS クラスのパケットをマークできます。詳細については、マーキング パラメータについてを参照してください。
(注) |
マーキングは、コントロールプレーンで QoS を設定する場合には使用できません。 |
関連項目
手順
ステップ 1 |
[QoS(Quality of Service)] ページで、[QoSクラス(QoS Classes)] テーブルの下にある [追加(Add)] ボタンをクリックするか、クラスを選択して [編集(Edit)] ボタンをクリックします。[QoS Class] ダイアログボックスが表示されます。 |
ステップ 2 |
[マーキング(Marking)] タブをクリックします。このタブのフィールドの説明については、表 1を参照してください。 |
ステップ 3 |
[マーキングを有効にする(Enable Marking)] チェックボックスをオンにします。 |
ステップ 4 |
次のマーキング オプションのいずれかを選択します。
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ステップ 5 |
別のタブに移動するか、[OK] をクリックして定義をクライアントにローカルに保存し、ダイアログボックスを閉じます。定義されたクラスが [Quality of Service] ページの [QoS Classes] テーブルに表示されます。 |
ステップ 6 |
QoS ポリシーの定義の手順に従って進みます。 |
QoS クラスのキューイング パラメータの定義
キューイング パラメータを定義する場合、この QoS クラスのトラフィックに対して提供できる帯域幅の量を指定できます。プライオリティが高いトラフィックに対して提供する必要がある帯域幅の固定量を定義することもできます。プライオリティ パラメータは、インターフェイスごとに 1 つのクラスだけで定義できます。また、このクラスで実行するキュー管理のタイプを指定する必要があります。詳細については、キューイング パラメータについてを参照してください。
(注) |
キューイングは、コントロール プレーンに QoS を設定する場合には使用できません。 |
関連項目
手順
ステップ 1 |
[QoS(Quality of Service)] ページで、[QoSクラス(QoS Classes)] テーブルの下にある [追加(Add)] ボタンをクリックするか、クラスを選択して [編集(Edit)] ボタンをクリックします。[QoS Class] ダイアログボックスが表示されます。 |
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ステップ 2 |
[キューイングおよび輻輳回避(Queuing and Congestion Avoidance)] タブをクリックします。このタブのフィールドの説明については、表 1を参照してください。 |
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ステップ 3 |
[キューイングおよび輻輳回避(Queuing and Congestion Avoidance)] チェックボックスをクリックします。 キューイング オプションは、デフォルト クラスを定義するかその他のクラスを定義するかによって異なります。
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ステップ 4 |
(任意)次のキュー長管理オプションのいずれかを定義します。
詳細については、テール ドロップと WREDを参照してください。
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ステップ 5 |
別のタブに移動するか、[OK] をクリックして定義をクライアントにローカルに保存し、ダイアログボックスを閉じます。定義されたクラスが [Quality of Service] ページの [QoS Classes] テーブルに表示されます。 |
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ステップ 6 |
QoS ポリシーの定義の手順に従って進みます。 |
QoS クラスのポリシング パラメータの定義
ポリシングのパラメータを定義するときは、送信できるトラフィックの量を決定する平均データレートを指定する必要があります。また、このデータ レートを超えたトラフィック バーストに対するアクションを指定する必要があります。
すべての QoS クラス(デフォルト クラスを含む)のポリシングを設定できます。ポリシングの詳細については、ポリシング パラメータとシェーピング パラメータについてを参照してください。
コントロール プレーンでポリシングを設定することもできます。詳細については、コントロール プレーン ポリシングについてを参照してください。
関連項目
手順
ステップ 1 |
[QoS(Quality of Service)] ページで、[QoSクラス(QoS Classes)] テーブルの下にある [追加(Add)] ボタンをクリックするか、クラスを選択して [編集(Edit)] ボタンをクリックします。[QoS Class] ダイアログボックスが表示されます。 |
ステップ 2 |
[プリシング(Policing)] タブをクリックします。このタブのフィールドの説明については、表 1を参照してください。 |
ステップ 3 |
[ポリシングの有効化(Enable Policing)] チェックボックスをオンにします。 |
ステップ 4 |
CIR、確認バースト、および超過バーストの値を定義します。CIR は、パーセンテージまたはビット/秒の絶対値で定義できます。選択したオプションによって、バースト値の定義方法が決まります。 |
ステップ 5 |
レート制限に適合したパケットに対して実行するアクションを選択します。
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ステップ 6 |
超過パケットに対して実行するアクションを選択します。使用可能なアクションのリストは、選択した適合アクションによって異なります。 たとえば、適合パケットに対して送信を実行する場合、超過パケットに対して、ステップ 5で示されている任意のアクションを選択できます。ただし、適合パケットに対して set アクションのいずれかを選択した場合、超過パケットに対して set アクションまたは drop アクションだけを選択できます。適合アクションとして [drop] を選択した場合、超過アクションとして [drop] を選択する必要があります。 |
ステップ 7 |
違反パケットに対して実行するアクションを選択します。使用可能なアクションのリストは、選択した超過アクションによって異なります。 たとえば、超過パケットに対して送信を実行する場合、違反パケットに対して、ステップ 5 で示されている任意のアクションを選択できます。ただし、超過パケットに対して set アクションのいずれかを選択した場合、違反パケットに対して set アクションまたは drop アクションだけを選択できます。超過アクションとして [drop] を選択した場合、違反アクションとして [drop] を選択する必要があります。 |
ステップ 8 |
別のタブに移動するか [OK] をクリックして定義をクライアントにローカルに保存し、ダイアログボックスを閉じます。定義されたクラスが [Quality of Service] ページの [QoS Classes] テーブルに表示されます。 |
ステップ 9 |
次のいずれかを実行します。
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QoS クラスのシェーピング パラメータの定義
シェーピング パラメータを定義する場合、トラフィック シェーピングを平均データ レートに基づかせるか、平均データ レートとトラフィック ピーク時に発生する超過バースト レートを加算したレートに基づかせるかを指定する必要があります。どちらの場合も、これらの定義を超過したトラフィックは、レートが下がってパケットを送信できるようになるまでバッファに格納されます。
次の条件があります。
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シェーピングは出力トラフィックでだけ使用できます。
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シェーピングは、すべての QoS クラス(デフォルト クラスを含む)に設定できます。
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シェーピングは、プライオリティ トラフィックの QoS クラスを設定する場合には使用できません。
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シェーピングは、コントロール プレーンで QoS を設定する場合には使用できません。
シェーピングの詳細については、ポリシング パラメータとシェーピング パラメータについてを参照してください。
ヒント |
インターフェイスに対して定義されているすべての QoS クラスでシェーピングを設定するには(階層型シェーピング)、インターフェイスでの QoS の定義を参照してください。 |
関連項目
手順
ステップ 1 |
[QoS(Quality of Service)] ページで、[QoSクラス(QoS Classes)] テーブルの下にある [追加(Add)] ボタンをクリックするか、クラスを選択して [編集(Edit)] ボタンをクリックします。[QoS Class] ダイアログボックスが表示されます。 |
ステップ 2 |
[シェーピング(Shaping)] タブをクリックします。このタブのフィールドの説明については、表 1を参照してください。 |
ステップ 3 |
[シェーピングの有効化(Enable Shaping)] チェックボックスをオンにします。 |
ステップ 4 |
シェーピング タイプ([Average] または [Peak])を選択します。 |
ステップ 5 |
CIR、持続的バースト、および超過バーストの値を定義します。CIR は、パーセンテージまたはビット/秒の絶対値で定義できます。選択したオプションによって、バースト値の定義方法が決まります。 |
ステップ 6 |
別のタブに移動するか [OK] をクリックして、定義をクライアントにローカルに保存し、ダイアログボックスを閉じます。定義されたクラスが [Quality of Service] ページの [QoS Classes] テーブルに表示されます。 |
ステップ 7 |
QoS ポリシーの定義の手順に従って進みます。 |