シスコ レシーバのパケット開始

レシーバのパケット検出開始しきい値について

レシーバのパケット検出開始(Rx SOP)しきい値機能は、アクセス ポイントの無線がパケットを復調してデコードする dBm 単位の Wi-Fi 信号レベルを決定します。Wi-Fi レベルが上がると、無線の受信感度が下がり、レシーバのセル サイズが小さくなります。セル サイズの減少は、ネットワークのクライアントの分散に影響します。

RF リンクが脆弱なクライアント、つなぎっぱなしのクライアント、およびアクセス ポイント全体で負荷分散しているクライアントに対処するために Rx SOP が使用されます。Rx SOP は、アクセス ポイントが最も近くにある最も強力なクライアントを最適化する必要のあるスタジアムやホールなどの高密度展開でネットワーク性能を最大限引き出すのに役立ちます。

Rx SOP の制約事項

  • Rx SOP 設定は Cisco Aironet シリーズ AP でプラグ着脱可能なサードパーティの無線モジュールには適用できません。

  • Rx SOP 設定は、ローカル、FlexConnect、ブリッジ、および Flex + ブリッジモードでのみサポートされます。

  • Rx SOP 設定は、FlexConnect + PPPoE、FlexConnect + PPPoE-wIPS、および FlexConnect + OEAP サブモードではサポートされていません。

次の表に、Rx SOP しきい値で許容される範囲を示します。

表 1. Rx SOP しきい値

無線帯域

しきい値高

しきい値中

しきい値低

2.4 GHz

-79 dBm

-82 dBm

-85 dBm

5 GHz

-76 dBm

-78 dBm

-80 dBm

Rx SOP の設定(CLI)

手順

  コマンドまたはアクション 目的
ステップ 1

configure terminal

例:


デバイス# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ap dot11 {24ghz | 5ghz} rx-sop threshold {auto | custom | high | low | medium}

例:

デバイス(config)# ap dot11 5ghz rx-sop threshold high

802.11bg/802.11a 無線 Rx SOP しきい値を設定します。

ステップ 3

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 4

show ap dot11 {24ghz | 5ghz} high-density

例:

デバイス# show ap dot11 5ghz high-density

802.11bg/802.11a 高密度パラメータを表示します。

ステップ 5

show ap summary

例:

デバイス# show ap summary

接続されたすべての Cisco AP のサマリーを表示します。

RF プロファイルのカスタマイズ(CLI)

手順

  コマンドまたはアクション 目的
ステップ 1

configure terminal

例:


デバイス# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ap dot11 {24ghz | 5ghz } rf-profile profile-name

例:

デバイス(config)# ap dot11 24ghz rf-profile AHS_2.4ghz

802.11a および 11b パラメータを設定します。

ステップ 3

high-density rx-sop threshold {auto | custom | high | low | medium}

例:

デバイス(config-rf-profile)# high-density rx-sop threshold high

802.11bg、802.11a 高密度パラメータを設定します。

ステップ 4

show ap summary

例:

デバイス# show ap summary

接続されたすべての Cisco AP のサマリーを表示します。

ステップ 5

end

特権 EXEC モードに戻ります。

(注)   
  • 無線モードに関係なく、コントローラは設定された RX-SOP 値で無線を設定します。AP により、設定された RX-SOP 値の使用の有無が決まります。

  • XOR 無線(スロット 0)の場合、AP がモニターモードの場合、AP にプッシュされる RX-SOP 値は、モニターモードに移行する前に動作していた帯域に依存します(基本的に、無線動作帯域が 24g の場合、RX-SOP パラメータは 24GHz RF プロファイル(またはデフォルトの RF プロファイル)から選択されます)。5g の場合は、AP 用に設定された 5GHz RF プロファイル(またはデフォルトの RF プロファイル)から選択された RX-SOP パラメータです。