- はじめに
- アクセス ポイント機能の概要
- Web ブラウザ インターフェイスの使用方法
- コマンドライン インターフェイスの使用
- アクセス ポイントの最初の設定
- アクセス ポイントの管理
- 無線の設定
- 複数の SSID の設定
- スパニングツリー プロトコルの設定
- ローカル認証サーバとしてのアクセス ポイ ントの設定
- WLAN 認証および暗号化の設定
- 認証タイプの設定
- その他のサービスの設定
- RADIUS サーバと TACACS+ サーバの設定
- VLAN の設定
- QoS の設定
- フィルタの設定
- CDP の設定
- SNMP の設定
- リピータ/スタンバイ アクセス ポイントお よびワークグループ ブリッジ モードの設定
- ファームウェアと設定の管理
- SCEP の設定
- LLDP の設定
- L2TPv3 over UDP/IP の設定
- Ethernet over GRE の設定
- システム メッセージ ロギングの設定
- トラブルシューティング
- その他の AP 固有の設定
- プロトコル フィルタ
- サポート対象 MIB
- エラー メッセージおよびイベント メッ セージ
Ethernet over GRE の設定
Ethernet over GRE(EoGRE)は、IP コア ネットワーク上で GRE ヘッダーにカプセル化されたレイヤ 2 パケットのトンネリングを可能にするトンネリング プロトコルです。Generic Routing Encapsulation(GRE)は、レイヤ 3 IPv4 またはレイヤ 3 IPv6 アクセス ネットワーク上で仮想ポイントツーポイント リンクに多種多様なネットワーク レイヤ プロトコルをカプセル化するトンネリング プロトコルです。
前提条件
interface Dot11Radio interface number.sub-interface number
interface GigabitEthernet0.sub-interface number
(注
) 同じ VLAN ID が設定されたインターフェイスには、同じブリッジ ID を設定する必要があります。
EoGRE の設定
トンネルのプロファイルを設定して、トンネルを作成するために設定可能なパラメータを定義します。次のパラメータは、dot11 トンネルに設定されます。
- トンネル アドレス モード
- 送信元アドレス
- 宛先アドレス
- 最大セグメント サイズ(MSS)
- 最大伝送ユニット(MTU)
- Type of Service(ToS)または Differentiated Services Code Point(DSCP)
dot11 トンネルのトンネル プロファイルを設定するには、特権 EXEC モードで次の手順に従います。
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着信/発信 TCP syn および syn/ack パケットの TCP MSS 値を設定します。デフォルトのサイズは 1360 です。 |
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IP パケットのサイズがこの値より大きい場合、着信 IP パケットはフラグメント化され、ICMP Need Fragmentation エラー メッセージがクライアントに送信されます。デフォルトのサイズは 1400 です。 |
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例
SSID のトンネルへのマッピング
トンネルを WLAN にマッピングするには、SSID コンフィギュレーションでコマンド tunnel tunnel_profile を使用します。
SSID をトンネルにマッピングするには、特権 EXEC モードで次の手順に従います。
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例
EoGRE クライアントの DHCP スヌーピングの設定
DHCP スヌーピングは、信頼できないホストと信頼済み DHCP サーバとの間でファイアウォールのような役割を果たすセキュリティ機能です。AP 上で DHCP スヌーピングを有効にすると、AP は、回線 ID とリモート ID の 2 つのサブオプションを含むリレー エージェント情報オプション(DHCP オプション 82)を挿入します。
(注
) DHCP スヌーピングは、デフォルトで無効になっています。
dot11 SSID の EoGRE クライアントの DHCP スヌーピングを有効にするには、特権 EXEC モードで次の手順に従います。
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dhcp-snoop circuit_id format {ap-mac | client-mac | eth-mac | name | ssid | type | vlan | raw word_string } |
回線 ID として使用する文字列シーケンスの形式を指定します。指定する形式については、回線 ID およびリモート ID の書式と文字列を参照してください。 |
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回線 ID として使用する文字列シーケンスを、設定した形式で指定します。区切り文字を使用して各文字列を区切ります。デフォルトの区切り文字は「;」です。 |
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dhcp-snoop remote_id format {ap-mac | client-mac | eth-mac | name | ssid | type | vlan | raw word_string } |
リモート ID として使用する文字列シーケンスの書式を指定する必要があります。指定する値については、回線 ID およびリモート ID の書式と文字列を参照してください。 |
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リモート ID として使用する文字列シーケンスを、設定した書式で指定する必要があります。区切り文字を使用して各文字列を区切ります。デフォルトの区切り文字は「;」です。 |
例
その他のコマンド
デフォルトの DHCP スヌーピングのエンコーディングはバイナリです。これを ASCII に設定するには、次のコマンドを使用します。
ap(config-ssid)# dhcp-snoop encoding ascii
デフォルトの DHCP スヌーピングの文字列シーケンスの区切り文字は単一の「;」文字です。これを変更するには、次のコマンドを使用します。
ap(config-ssid)# dhcp-snoop delimiter single_character_or_string
回線 ID およびリモート ID の書式と文字列
回線 ID およびリモート ID に文字列を割り当てる前に、それぞれに文字列シーケンスの書式を指定する必要があります。
書式および文字列には、次の表に記載する 8 つの値のうち、最大 5 つの値を組み合わせることができます。文字列シーケンスを指定する際には、区切り文字で文字列を区切る必要があります。デフォルトの区切り文字は「:」です。
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トンネル ゲートウェイ アドレスの冗長性の設定
トンネルの冗長性を設定すると、運用中のゲートウェイ アドレスが失敗または到達不能になった場合、プライマリからセカンダリにスイッチオーバーできるようになります。
冗長性を設定するには、次のパラメータを dot11 トンネルで設定します。
トンネルの冗長アドレスを設定するには、特権 EXEC モードで次の手順に従います。
(注
) プライマリからセカンダリ、またはその逆にスイッチオーバーする際は、アソシエートされているクライアントすべてが認証解除され、スイッチオーバー後に再アソシエートされます。
プライマリとセカンダリの両方がダウンすると、トンネルに接続される SSID もダウンします。AP がプライマリ アドレスとセカンダリ アドレスのいずれかに到達可能になると、SSID が有効になり、クライアントへの対応を開始します。
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