電話機の機能および設定

電話機の機能および設定の概要

Cisco IP 電話 をネットワークに設置し、ネットワークの設定値を設定して、IP Phone を Cisco Unified Communications Manager に追加した後は、Cisco Unified Communications Manager の管理アプリケーションを使用して、テレフォニー機能を設定する必要があります。必要に応じて、電話テンプレートの修正、サービスのセットアップ、ユーザの割り当ても行います。

Cisco IP 電話のその他の設定値は、Cisco Unified Communications Manager の管理ページで変更できます。 この Web ベースのアプリケーションを使用して、電話機登録基準とコーリング サーチ スペースのセットアップ、社内ディレクトリとサービスの設定、電話ボタン テンプレートの修正、その他のタスクを行うことができます。

電話回線キーに機能を追加する場合、使用できる回線キーの数には制限があります。 使用している電話機のラインキーの数を超えて機能を追加することはできません。

Cisco IP 電話 ユーザのサポート

システム管理者は、多くの場合、ネットワーク内や社内の Cisco IP 電話 ユーザの主な情報源になります。 最新の詳細な情報をエンド ユーザに提供する必要があります。

Cisco IP 電話の機能(サービスおよびボイス メッセージ システムのオプションなど)を正常に使用するには、ユーザはシステム管理者やシステム管理者のネットワーク チームから情報を入手する必要があります。また、システム管理者に支援を依頼できる環境が必要です。 支援を求める際の連絡先の担当者の名前、およびそれらの担当者に連絡する手順をユーザに提供しておく必要があります。

エンドユーザーに Cisco IP Phones に関する重要な情報を提供するために、社内のサポートサイトに Web ページを作成することをお勧めします。

このサイトには、次のタイプの情報を含めるように考慮してください。

  • サポートされているすべての Cisco IP 電話 モデルのユーザ ガイド

  • Cisco Unified Communications セルフケアポータルへのアクセス方法について

  • サポートされている機能のリスト

  • ボイスメール システムのユーザ ガイドまたはクイック リファレンス

電話機能

Cisco IP Phones を Cisco Unified Communications Manager に追加した後、電話機に機能を追加できます。 次の表に、サポートされているテレフォニー機能のリストを示します。これらの多くは、Cisco Unified Communications Manager Administration を使用して設定できます。

電話機でのこれらの機能の使用に関する詳細については、『Cisco IP 電話 8800 Series User Guide』を参照してください。 プログラム可能ボタンおよび専用のソフトキーや機能ボタンとして設定できる機能の一覧については、機能ボタンとソフトキーを参照してください。


(注)  


Cisco Unified Communications Manager Administration には、各種のテレフォニー機能を設定するためのサービスパラメータもいくつかあります。 サービス パラメータのアクセスと設定についての詳細は、誤使用の Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルを参照してください。

サービスの機能の詳細については、[サービスパラメータ設定] ウィンドウでパラメータ名を選択するか、[ヘルプ] ボタン(?)を選択します。


詳細については、お使いの Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルを参照してください。

機能

説明と詳細情報

短縮ダイヤル

ユーザは、事前に割り当てておいたインデックス コード(1 ~ 199)を電話機のキーパッドで入力することで、電話番号をすばやくダイヤルできます。

(注)  

 

短縮ダイヤルは、オンフックでもオフフックでも使用できます。

ユーザはセルフケアポータルからインデックス コードを割り当てます。

Actionable Incoming Call Alert

着信呼警告を制御するさまざまなオプションを提供します。 呼警告を無効または有効にできます。 また、発信者 ID 表示をアクティブ化/非アクティブ化することもできます。

プロダクト固有の設定の「実行可能な着信呼警告」を参照してください。

電話機での AES 256 暗号化サポート

TLS 1.2 および新しい暗号をサポートすることで、セキュリティが向上します。 詳細については、サポート対象のセキュリティ機能 を参照してください。

エージェントのグリーティング

エージェントが事前録音したグリーティングを作成したり更新したりできるようにします。このグリーティングは、エージェントが発信者と話しはじめる前に、顧客コールの開始時に再生されます。 エージェントは、必要に応じて 1 つまたは複数のグリーティングを事前録音できます。

エージェント グリーティングの有効化を参照してください。

常時オンモード

ユーザーが通話中または音楽を再生していないときでも、ヘッドセットとベース間の DECT 接続を常に維持します。

この機能は Cisco Headset 500 シリーズでサポートされています。

詳細については、「コールマネージャでのヘッドセットテンプレート管理を参照してください。

すべてのコール ピックアップ

コールがどのように電話機にルーティングされたかに関係なく、ユーザはコール ピックアップ グループ内の任意の回線でコールをピックアップできます。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルのコール ピックアップの情報を参照してください。

アプリケーション ダイヤル ルール

共有された携帯電話の連絡先の番号を、ネットワークでダイヤル可能な番号へ変換するために使用されます。

アプリケーション ダイヤル ルールを参照してください。

処理されたダイレクト コール パーク

ユーザは、ダイレクト パーク機能を使用して、1 つのボタンを押すだけでコールをパークすることができます。 管理者は、ビジー ランプ フィールド(BLF)の [処理されたダイレクト コール パーク(Assisted Directed Call Park)] ボタンを設定する必要があります。 アクティブ コールに対してアイドルな BLF の [処理されたダイレクト コール パーク(Assisted Directed Call Park)] ボタンを押すと、アクティブ コールは、[処理されたダイレクト コール パーク(Assisted Directed Call Park)] ボタンに関連付けられたダイレクト パーク スロットにパークされます。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルの処理されたダイレクト コール パークの情報を参照してください。

オーディオ メッセージ受信インジケータ(AMWI)

ハンドセット、ヘッドセット、またはスピーカーフォンから聞こえるスタッタ音により、ユーザが回線で新しいボイス メッセージを 1 つ以上受信したことが示されます。

(注)  

 

スタッター音は回線によって異なります。 この音が聞こえるのは、使用中の回線でメッセージを受信した場合のみです。

自動応答

呼出音を 1 ~ 2 回鳴らした後に、着信コールを自動的に接続します。

自動応答は、スピーカーフォンとヘッドセットのどちらでも機能します。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルの電話番号の情報を参照してください。

Automatic Port Synchronization

電話機のポート間で最も低い速度にポートを同期し、パケット損失を防止します。

プロダクト固有の設定の「自動ポート同期」を参照してください。

自動ピックアップ

ユーザは、コール ピックアップのための、ワンタッチのピックアップ機能を使用できます。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルのコール ピックアップの情報を参照してください。

割込み

ユーザは、ターゲットの電話に組み込まれた会議ブリッジを使用して三者電話会議を確立することにより、コールに割り込むことができます。

この表の"c 割込"を参照してください。

外線から外線への転送のブロック

外線コールをユーザが別の外線コールに転送することを禁止します。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルの外部コールの転送の情報を参照してください。

Bluetooth マルチ接続

複数のデバイスを電話機にペアリングできます。 したがって、Bluetooth を使用するモバイル デバイスと Bluetooth ヘッドセットを同時に接続できます。

Cisco IP 電話 8851NR は Bluetooth をサポートしていません。

Cisco Headset 700 シリーズおよび 900 シリーズの Bluetooth ミュート同期

IP 電話と Cisco ヘッドセット間のミュートステータスは、通話中に自動的に同期されます。

Cisco IP 電話 8845、8851、8861、および 8865 でサポートされており、Cisco Headset 720/730/950/980 シリーズと接続可能です。

話中 ランプ フィールド(BLF)

ユーザは、電話機のスピード ダイヤル ボタンに関連付けられている電話番号のコール状態をモニタできます。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルのプレゼンスの情報を参照してください。

ビジー ランプ フィールド(BLF)ピックアップ

BLF 短縮ダイヤルの拡張機能です。 ユーザが着信コールをモニタリングできるように、電話番号を設定できます。 電話番号が着信コールを受信すると、モニタリングしているユーザに対してシステムからアラートが発生し、コールをピックアップすることができます。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルのコール ピックアップの情報を参照してください。

コールバック

通話の相手が話し中や通話不能だった場合、その相手が通話可能になったときに、ユーザの電話機に音声による通知と画面表示による通知が送信されます。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルのコールバックの情報を参照してください。

コール表示の制限

発信回線および接続回線について表示する情報を、コールに関係する通話相手に応じて決定します。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルのルーティング計画およびコール表示の制限の情報を参照してください。

通話転送

ユーザは、着信コールを別の番号にリダイレクトできます。 コール転送オプションには、すべてのコールの転送、話中転送、無応答時転送、およびカバレッジなし時転送があります。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルの電話番号の情報およびセルフケアポータルの表示のカスタマイズを参照してください。

不在転送ループのブレークアウト

不在転送ループを検出して防止します。 不在転送ループが検出されると、[すべてのコールの転送(Call Forward All)] の設定が無視されて呼出音が鳴ります。

すべてのコールの転送のループ防止

不在転送ループを検出して防止します。 不在転送ループが検出されると、[すべてのコールの転送(Call Forward All)] の設定が無視されて呼出音が鳴ります。

コール転送時の表示内容の設定

ユーザが、[すべてのコールの転送(Call Forward All)] の接続先を電話機で直接設定する際に、不在転送ループが生じたり、既存の Forward Maximum Hop Count サービス パラメータに定められたホップ数の上限を超える不在転送チェーンが生じたりしないように防止します。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルの電話番号の情報を参照してください。

不在転送の接続先の無効化

管理者は、すべてのコールの転送(CFA)の接続先が CFA の転送元にコールを発信する場合には CFA を無効にすることができます。 この機能により、CFA の接続先は、重要なコールがある場合に CFA の転送元に到達できるようになります。 この上書きは、CFA の宛先電話番号が内部と外部のどちらであっても機能します。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルの電話番号の情報を参照してください。

コールの転送通知

転送されたコールを受信したときに表示される情報を設定できます。

コールの転送通知のセット アップを参照してください。

共有電話の通話履歴

電話機の通話履歴に共有電話のアクティビティを表示できるようにします。 この機能により次の内容が可能になります。

  • 共有回線の不在着信をログに記録する

  • 共有回線のすべての応答済み着信と発信履歴をログに記録する

コール パーク

ユーザがコールをパーク(一時的に保存)し、Cisco Unified Communications Manager システムの別の電話機を使用してそのコールに応答できます。

[プロダクト固有の設定] ペインで [コール パーク専用の 1 回線] フィールドを設定して、コールを元の回線または別の回線にパークできます。

このフィールドが有効になっている場合、パークされたコールはユーザの回線に残り、再開 (Resume)ソフトキーを使用してコールをピックアップできます。 電話機のディスプレイに、パークされているコールの内線番号が表示されます。

このフィールドを無効にすると、パークされたコールはコール パーク回線に転送されます。 ユーザの回線がアイドル状態に戻り、ポップアップ ウィンドウにコール パーク内線が表示されます。 ユーザが内線をダイヤルして電話を取ります。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルのコール パークの情報を参照してください。

コール ピックアップ

ユーザは、自分のピックアップ グループに属する別の電話機で呼出音が鳴っている場合に、そのコールを自分の電話機にリダイレクトできます。

電話機のプライマリ回線に、音声によるアラートと画面表示によるアラートを設定できます。 このアラートによって、ピックアップ グループ内でコールの呼び出しがあることが通知されます。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルのコール ピックアップの情報を参照してください。

通話録音

スーパーバイザは、アクティブ コールを記録できます。 コールが記録されている場合、コール中に記録音声アラート トーンがユーザに聞こえることがあります。

コールがセキュアな場合、そのコールのセキュリティステータスが Cisco IP Phones に錠前アイコンとして表示されます。 コールがセキュアであり、記録されていることを示す音声アラート トーンは、接続先の通話者にも聞こえることがあります。

(注)  

 

アクティブ コールがモニタまたは記録されている場合、インターコム コールの受信または発信は可能ですが、インターコム コールを発信するとアクティブ コールが保留になります。これにより、録音セッションは終了し、モニタリング セッションは一時停止されます。 モニタリング セッションを再開するには、コールをモニタされている通話者がコールを再開する必要があります。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルのモニタリングおよび録音の情報を参照してください。

コール待機

コールの最中に別の着信コールの呼出音が鳴っていることを通知し、ユーザが応答できるようにします。 また、着信通話情報を電話スクリーンに表示します。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルの電話番号の情報を参照してください。

コール待機呼び出し音

標準ビープ音の代わりに呼び出し音を鳴らすオプションを、コール待機中のユーザに提供します。

オプションは、[一度鳴らす(Ring Once)] および [鳴らす(Ring)] です。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルの電話番号の情報を参照してください。

ハッシンシャID

電話番号、名前、その他の説明テキストなど、発信者の識別情報を電話スクリーンに表示します。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルのルーティング計画、コール表示の制限、および電話番号の情報を参照してください。

発信者 ID ブロック

発信者 ID が有効になっている電話機から、ユーザが自分の電話番号または電子メール アドレスをブロックできるようにします。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルのルーティング計画および電話番号の情報を参照してください。

発信側の正規化

発信側の正規化では、ダイヤル可能な電話番号として電話番号がユーザに示されます。 エスケープ コードが番号に付加されるため、ユーザは簡単に発信者に再度接続できます。 ダイヤル可能な番号は通話履歴に保存され、個人アドレス帳に保存できます。

SIP の CAST サポート

Cisco Unified Video Advantage(CUVA)と Cisco IP Phones の間の通信を確立し、IP Phone がビデオ機能を装備していない場合でも PC でビデオを使用できるようにします。

C 割り込み

共有電話回線でプライベート コール以外のコールに参加できます。C 割込によってユーザがコールに追加され、会議に変換されることにより、ユーザと他の通話者が会議機能にアクセス可能になります。 電話会議は、Cisco Unified Communications Manager の会議ブリッジ機能を使用して作成されます。

C 割り込みを正しく機能させるには、ソフトキーと Conference Bridge の両方の機能を有効にする必要があります。

ファームウェア リリース 10.2(2) 以降では、C 割り込み機能には [割り込み(Berge)] ソフトキーを使用してアクセスします。

詳細については、『Feature Configuration Guide for Cisco Unified Communications Manager』の「Barge」の章を参照してください。

モバイル デバイスの充電

Cisco IP 電話の USB ポートに接続することで、モバイル デバイスを充電できます。

Cisco IP 電話 8800 Series User Guide』を参照してください。

Cisco Extension Mobility

共有 Cisco IP 電話 からの回線の状態、サービス、短縮ダイヤルなどの、Cisco IP 電話 設定へのアクセス権をユーザに付与します。

Cisco エクステンション モビリティは、社内の複数の場所でユーザが業務を実行する場合や、作業場を同僚と共有する場合に便利です。

Cisco Extension Mobility Cross Cluster(EMCC)

特定のクラスタで設定されたユーザが、別のクラスタにある Cisco IP 電話にログインできるようにします。 ユーザはホーム クラスタから、訪問先クラスタにある Cisco IP 電話にログインします。

(注)  

 

EMCC を設定する前に、Cisco IP Phones で Cisco Extension Mobility を設定してください。

Cisco IP Manager Assistant(IPMA)

コール ルーティングやその他のコール管理機能を提供し、マネージャおよびアシスタントがより効率的に電話機を扱えるようにします。

Cisco IP Manager Assistant のセットアップを参照してください。

Cisco IP 電話 8800 キー拡張モジュール

Cisco IP Phone 8851/8861 キー拡張モジュール

Cisco IP 電話 8865 キー拡張モジュール

拡張モジュールを電話機に追加することによって、追加のキーを提供します。

詳細については、『Cisco IP 電話 7800 and 8800 Series Accessories Guide for Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。

Cisco IP Phone 8811 サポート

のサポートを提供しますCisco IP Phone 8811

Cisco IP 電話 8851NR のサポート

Cisco IP 電話 8851NR に対するサポートを提供します。

Cisco Unified Communications Manager Express(Unified CME)のバージョン ネゴシエーション

Cisco Unified Communication Manager Express は、電話機に送信される情報内で特殊なタグを使用して自身を識別します。 このタグにより、電話機はスイッチがサポートしているサービスをユーザに提供できます。

次を参照してください。

Cisco Unified Video Advantage(CUVA)

Cisco IP 電話、パーソナル コンピュータ、およびビデオ カメラを使用することにより、ユーザがビデオ コールを発信できます。

(注)  

 

[電話の設定(Phone Configuration)] の [プロダクト固有の設定(Product Specific Configuration Layout)] で、ビデオ機能のパラメータを設定します。

Cisco Unified Video Advantage のマニュアルを参照してください。

Cisco WebDialer

Web およびデスクトップ アプリケーションから電話をかけることができます。

従来の呼出音

電話機ファームウェア組み込みの、または Cisco Unified Communications Manager からダウンロードされる呼出音をサポートします。 この機能により、使用可能な呼出音を他の Cisco IP Phones と共通化できます。

カスタム電話呼出音を参照してください。

会議

ユーザは、各参加者を個別に呼び出して、複数の通話相手と同時に話すことができます。 会議機能には、会議とミートミーがあります。

標準(アドホック)会議では、開催者以外でも参加者を追加または削除できます。また、どの会議参加者でも同じ回線上の 2 つの標準会議を結合できます。

[拡張アドホック会議(Advance Adhoc Conference)] サービスパラメータ(Cisco Unified Communications Manager Administration ではデフォルトで無効になっています)を使用すれば、これらの機能を有効化できます。

(注)  

 

ユーザに対し、これらの機能がアクティブであるかどうかを必ず通知してください。

PC 用およびスイッチ ポート用の設定可能な Energy Efficient Ethernet(EEE)

EEE を有効または無効にすることにより、 PC ポートとスイッチ ポートでの EEE 機能を制御する手段を提供します。 この機能は両方のタイプのポートを個別に制御します。 デフォルト値は [有効(Enabled)] です。

スイッチおよび PC ポート用の Energy Efficient Ethernet のセットアップを参照してください。

設定可能なフォント サイズ

フォント サイズを変更することにより、IP phone に表示される [通話履歴(Call History)] および [コール画面(Call Screen)] の最大文字数を増減できます。

フォントが小さいと表示される最大文字数が増加し、フォントが大きいと表示される最大文字数が減少します。

CTI アプリケーション

Computer Telephony Integration(CTI)ルート ポイントでは、仮想デバイスを指定して、アプリケーションが宛先変更を制御している多重同時コールを受信することができます。

すべて拒否

ユーザは、呼び出し中のコール、接続されたコール、または保留中のコールを、ボイス メッセージ システムに直接転送できます。 コールが拒否されると、その回線は新しいコールの発信または受信に使用できるようになります。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルの即時転送の情報を参照してください。

デバイスから呼び出された録音

エンド ユーザがソフトキーを使用して電話コールを録音できる機能を提供します。

また、管理者は CTI ユーザ インターフェイスを使用して電話コールの録音を継続できます。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルのモニタリングおよび録音の情報を参照してください。

ダイレクト コール パーク

ユーザが、使用可能なダイレクト コール パーク番号をダイヤルまたは短縮ダイヤルし、その番号にアクティブなコールを転送できる機能です。 コール パーク BLF ボタンは、ダイレクト コール パーク番号が使用中かどうかを表示するとともに、ダイレクト コール パーク番号への短縮ダイヤル アクセスにも使用できます。

(注)  

 

ダイレクト コール パーク機能を実装する場合は、[パーク(Park)] ソフトキーを設定しないでください。 これは、ユーザが 2 つのコール パーク機能を混同するのを防ぐためです。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルのコール パークの情報を参照してください。

バッテリ強度アイコンおよび信号強度アイコンの表示

Bluetooth を使用して携帯電話が IP 電話に接続されている場合に、携帯電話のバッテリおよび信号の強度を IP 電話に表示します。

Cisco IP 電話 8851NR は Bluetooth をサポートしていません。

固有呼び出し音

ユーザは、着信コールや新しいボイス メッセージを電話機で示す方法をカスタマイズできます。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルのコール ピックアップの情報を参照してください。

サイレント(DND)

DND をオンにすると、コールが呼び出し状態になっても呼出音が鳴らなくなります。またあらゆる種類の表示や音による通知も、一切行われません。

有効にすると、電話機のヘッダーの色が赤色に変わり、電話機に「サイレント(Do Not Disturb)」と表示されます。

Multilevel Precedence and Preemption(MLPP)が設定されていて、ユーザが高優先度コールを受信した場合、電話機で特殊な呼出音が鳴ります。

サイレントの設定を参照してください。

ドックイベント

ヘッドセットをベースから離すとき、またはベースから下ろしたときの通話動作をユーザーがセットアップできるようにします。

この機能は Cisco Headset 500 シリーズでサポートされています。

詳細については、「コールマネージャでのヘッドセットテンプレート管理を参照してください。

JAL/TAL の有効化/無効化

管理者が複数ライン同時通話(JAL)機能および回線間直接転送(TAL)機能を制御できます。

プロダクト固有の設定の参加および直接転送ポリシーを参照してください。

EnergyWise

省エネのために、あらかじめ決められた時刻に IP 電話をスリープ(電源オフ)および復帰(電源オン)させることができます。

Cisco IP 電話 での EnergyWise のスケジュールを参照してください。

[拡張回線モード(Enhanced Line Mode)]

拡張回線モードを有効にすると、電話画面の両側にあるボタンを回線キーとして使用できるようになります。

追加回線キーのセットアップ」を参照。

セキュアな拡張機能の機能強化

ネットワークとセキュリティの設定がログイン電話で保存されるため、セキュアな拡張機能が強化されます。 これにより、セキュリティ ポリシーが保持され、ネットワーク帯域幅が維持されて、訪問先クラスタ(VC)内のネットワーク障害が回避されます。

ファスト ダイヤル サービス

ユーザは、ファスト ダイヤル コードを入力してコールを発信できます。 ファスト ダイヤル コードは、電話番号または [個人アドレス帳(Personal Address Book)] エントリに割り当てることができます。 この表の"サービス"を参照してください。

PAB またはファスト ダイヤル用の電話ボタン テンプレートの変更を参照してください。

グループ コール ピックアップ

ユーザが、別のグループの電話番号で呼び出し音が鳴っているコールに応答することができます。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルのコール ピックアップの情報を参照してください。

ヘッドセットの側音の制御

管理者は、有線ヘッドセットの側音レベルを設定できます。

保留復帰

コールの保留時間を制限します。制限時間が経過すると、コールは保留にした側の電話機に復帰し、ユーザにアラートが通知されます。

復帰コールの通知は、着信コールの場合とは異なり、1 回の呼出音(回線の新規コール インジケータの設定によってはビープ音)によって行われます。 この通知は、コールが再開されるまで、一定の間隔で繰り返されます。

コールが保留復帰した場合は、さらに、コール バブルにアニメーションのアイコンが表示されます。 コールのフォーカス優先度を着信コールまたは復帰コールのどちらかに設定できます。

保留状態

共有電話を持つ電話機では、ローカル回線とリモート回線のいずれがコールを保留したのかを区別できます。

保留または復帰

ユーザは、接続されたコールをアクティブな状態から保留状態に移行できます。

  • 設定は必要ありません。ただし、保留音を使用する場合には必要です。 詳細については、この表の"保留音"を参照してください。

  • この表の"保留復帰"を参照してください。

HTTP ダウンロード

HTTP をデフォルトで使用することで、電話機へのファイルのダウンロード プロセスが向上します。 HTTP ダウンロードが失敗した場合、電話機は TFTP ダウンロードの使用に戻ります。

ハント グループ

主要な電話番号へのコールに対して、ロード シェアリングを行います。 ハント グループには、着信コールに応答できる一連の電話番号が含まれています。 ハントグループ内の最初の電話番号が話し中の場合、システムは、グループ内で次に使用可能な電話番号を所定の順序で検索して特定し、その電話機にコールを転送します。

ハントグループコールの着信アラートに発信者 ID(発信者 ID が設定されている場合)、電話番号ハントグループパイロット番号を表示できます。 ハント グループの番号は、「ハントグループ(Hunt Group)」というラベルの後に表示されます。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルのハント グループおよびルーティング計画の情報を参照してください。

Incoming Call Toast Timer

電話機の画面に着信コール Toast(通知)が表示される時間を設定できます。

プロダクト固有の設定の着信コール トースト タイマーを参照してください。

インテリジェント近接通信

Bluetooth を使用してモバイル デバイスと電話機をペアリングし、電話機を使用してモバイル コールの発信および受信ができるようになります。

インテリジェント プロキシミティの有効化を参照してください。

Cisco IP 電話 8811、8841、および 8851NR は、Bluetooth およびインテリジェント プロキシミティをサポートしていません。

インターコム

ユーザが、プログラム可能な電話のボタンを使用して、インターコムコールを発信したり受信したりできます。 インターコム回線のボタンを設定すると、次を実行できます。

  • 特定のインターコム内線番号への直接的なダイヤル。

  • インターコムコールを開始してから、有効なインターコム番号の入力をユーザに要求。

(注)  

 

ユーザが毎日同じ電話機にログインする場合は、それらのユーザの Cisco Extension Mobility のプロファイルを使用し、インターコム情報を含む電話ボタン テンプレートをユーザのプロファイルに割り当て、その電話機をインターコム回線のデフォルトのインターコム デバイスとして指定します。

IPv6 専用のサポート

Cisco IP Phones での拡張 IP アドレッシングをサポートします。 IPv4 と IPv6 の構成が推奨されており、完全にサポートされます。 機能の中にはスタンドアロン設定でサポートされていないものもあります。 IPv6 アドレスのみが割り当てられます。

ネットワークの設定を参照してください。

ジッタ バッファ

ジッター バッファ機能は、オーディオ ストリームについて 10 ミリ秒(ms)~ 1000 ms のジッターを処理します。

これは、Adaptive モードで動作し、ジッターの量に合わせて動的に調整されます。

参加(Join)

ユーザが、同一電話回線上にある 2 つのコールを、1 つの会議コールとして接続したうえで、そのコールに留まることができます。

コール リストの回線ステータス

ユーザは、モニタ対象の回線番号の回線ステータス(可用性ステータス)を通話履歴リストで確認できます。 回線ステータスには、次の状態があります。

  • オフライン

  • 応答可能

  • 利用中

  • サイレント

コール リストの BLF の有効化を参照してください。

社内ディレクトリの回線ステータス

社内ディレクトリの連絡先のステータスを表示できます。

  • オフライン

  • 応答可能

  • 利用中

  • サイレント

コール リストの BLF の有効化を参照してください。

回線テキスト ラベル

電話番号の代わりに電話回線のテキスト ラベルを設定します。

回線のラベルの設定を参照してください。

ハント グループからのログアウト

ユーザは、コールを受けることができない場合に、ハント グループからログアウトし、一時的にユーザの電話機で呼出音が鳴らないようにすることができます。 ハント グループからログアウトしても、ハント グループ以外のコールでは、引き続き電話機で呼出音が鳴ります。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルのルーティング計画の情報を参照してください。

迷惑呼 ID(MCID)

ユーザが、不審なコールを受信したことをシステム管理者に通知できる機能です。

Meet-Me 会議

ユーザがミートミー会議を開始し、参加ユーザは予定の時刻に、あらかじめ決められた番号にコールをかけます。

メッセージ待機

メッセージ待機のオンおよびオフのインジケータに対する電話番号を定義します。 直接接続型のボイス メッセージ システムでは、指定された電話番号を使用して、特定の Cisco IP 電話のメッセージ待機インジケータを設定したりクリアしたりします。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルのメッセージ受信およびボイス メールの情報を参照してください。

メッセージ受信インジケータ

ハンドセットのランプの 1 つで、ユーザに対する 1 つまたは複数の新着ボイス メッセージが届いていることを示します。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルのメッセージ受信およびボイス メールの情報を参照してください。

呼出音の最小音量(Minimum Ring Volume)

IP 電話の最小呼び出し音量レベルを設定します。

不在履歴のログ

ユーザが、特定のライン アピアランスで不在履歴を不在履歴ディレクトリに記録するかどうかを指定できるようにします。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルの電話番号の情報を参照してください。

モバイル コネクト

ユーザは、1 つの電話番号を使用してビジネス コールを管理したり、デスクトップ電話機および携帯電話などのリモート デバイスで、進行中のコールをピックアップしたりすることができます。 また、電話番号や時刻に応じて、発信者グループを制限できます。

Cisco Unified Mobility の詳細については、ご使用の Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルを参照してください。

Expressway 経由でのモバイルおよび Remote Access

これを使用すると、リモート ワーカーは、仮想プライベート ネットワーク(VPN)クライアント トンネルを使用しなくても企業のネットワークに簡単かつ安全に接続できます。

Expressway 経由でのモバイルおよび Remote Access」を参照。

モバイル ボイス アクセス

モバイル コネクト機能が拡張され、ユーザは自動音声応答(IVR)システムにアクセスして、携帯電話などのリモート デバイスからコールを発信できるようになります。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルの Cisco Unified Mobility を参照してください。

モニタリングおよび録音

スーパーバイザは、アクティブ コールのサイレント モニタリングを実行できます。 スーパーバイザの音声はコールのどちらの側にも聞こえません。 コールがモニタされている場合、コール中にモニタリング音声アラート トーンがユーザに聞こえることがあります。

コールがセキュアな場合、そのコールのセキュリティステータスが Cisco IP Phones に錠前アイコンとして表示されます。 コールがセキュアであり、モニタリングされていることを示す音声アラート トーンは、接続先の通話者にも聞こえることがあります。

(注)  

 

アクティブ コールがモニタまたは録音されている場合、ユーザはインターコム コールを受信または発信できますが、インターコム コールを発信するとアクティブ コールが保留になります。これにより、録音セッションは終了し、モニタリング セッションは一時停止されます。 モニタリング セッションを再開するには、コールをモニタされている通話者がコールを再開する必要があります。

複数レベルの優先順位とプリエンプション

軍や官庁のような特別な環境にいるユーザが緊急または重要なコールを発信/受信できるようにします。

複数レベルの優先順位とプリエンプションを参照してください。

ライン アピアランス 1 つあたりのコール数

各回線は複数のコールに対応できます。 デフォルトで、電話機は 1 回線あたり 2 つのアクティブ コールをサポートし、最大で 1 回線あたり 6 つのアクティブ コールをサポートします。 ある時点では 1 コールだけが接続でき、他のコールは自動的に保留になります。

システムでは、最大コール/ビジー トリガーを 6/6 以下で設定できます。 6/6 を超える設定は公式にはサポートされていません。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルの電話番号の情報を参照してください。

保留音

発信者が保留状態になっている間、音楽を再生します。

ミュート

ハンドセットまたはヘッドセットのマイクをミュート状態にします。

アラート名なし

元の発信者の電話番号を表示することで、エンド ユーザが転送されたコールを簡単に識別できるようにします。 コールはアラート コールとして表示され、その後に発信者の電話番号が表示されます。

オンフック ダイヤル

ユーザは、オフ フックにすることなく、番号をダイヤルできます。 次に、ハンドセットを持ち上げるか、[ダイヤル(Dial)] を押します。

他のグループのピックアップ

ユーザは、ユーザのグループに関連付けられている別のグループの電話機で呼出音が鳴っている場合に、そのコールに応答できます。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルのコール ピックアップの情報を参照してください。

エクステンション モビリティ ユーザ向けの電話機の表示メッセージ

この機能は、わかりやすいメッセージを提供することで、エクステンション モビリティ ユーザの電話インターフェイスを拡張します。

Cisco Unified Communications Manager の電話機信頼リスト通知

信頼リスト(TL)が更新されたときに、電話機が Cisco Unified Communications Manager にアラームを送信できるようになります。

サポート対象のセキュリティ機能を参照してください。

キュー統計情報の PLK サポート

キュー統計情報の PLK サポート機能により、ユーザは、ハント パイロットのコール キュー統計を照会することができ、情報が電話機の画面に表示されます。

プラス ダイヤル

ユーザが先頭にプラス(+)記号を付けて E.164 番号をダイヤルできるようにします。

+ 記号をダイヤルするには、ユーザはアスタリスク(*)キーを 1 秒以上押し続ける必要があります。 これは、オンフック(編集モードを含む)またはオフフック コールの最初の桁のダイヤルに適用されます。

LLDP での電力ネゴシエーション

電話機では Link Level Endpoint Discovery Protocol(LLDP)および Cisco Discovery Protocol(CDP)を使用して電力をネゴシエートできます。

プロダクト固有の設定の「電力ネゴシエーション」を参照してください。

プレディクティブ ダイヤリング

コールの発信を簡略化します。 ダイヤルしている番号と類似した電話番号のみを表示するように通話履歴リストが変更されます。

プレディクティブ ダイヤリングは、[拡張回線モード(Enhanced Line Mode)] が有効になっているときに有効になります。 プレディクティブ ダイヤリングを機能させるには、[簡易発信 UI(Simplified New Call UI)] を無効にする必要があります。

[プライバシー(Privacy)]

回線を共有しているユーザが、コールに自分を追加すること、および他のユーザのコールに関する情報を電話ディスプレイに表示することを禁止します。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルの割り込みおよびプライバシーの情報を参照してください。

Private Line Automated Ringdown(PLAR)

Cisco Communications Manager の管理者は、ハンドセットをオフフックにすると Cisco Unified IP Phone によってただちにダイヤルされる電話番号を設定できます。 これは、緊急番号や "ホットライン" 番号のコール用に指定された電話機で役立つことがあります。

管理者は、最大 15 秒の遅延を設定できます。 これにより、電話機がデフォルトでホットライン番号に設定される前にコールを発信する時間がユーザーに与えられます。 このタイマーは、パラメータ [オフフックから最初の数字タイマー(Off Hook To First Digit Timer)][デバイス(Device)] > [デバイス設定(Device Settings)] > [SIP プロファイル(SIP Profile)])で設定可能です。

詳細については、『Cisco Unified Communications Manager 機能設定ガイド』を参照してください。

エラー レポート ツール(PRT)

電話機のログを送信するか、問題を管理者に報告します。

問題レポート ツールを参照してください。

プログラマブル機能ボタン

発信、折り返し、不在転送などの機能を回線ボタンに割り当てることができます。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルの電話機ボタン テンプレートの情報を参照してください。

Quality Reporting Tool(QRT; 品質レポートツール)

ユーザが、ボタンを押して、問題のあるコールの情報を送信できます。 QRT は、QRT に必要なユーザ インタラクションの量に応じて、2 つのユーザ モードのどちらかに設定できます。

通話履歴

ユーザが、最近の 150 件の個別コールおよびコール グループを確認できます。 最近ダイヤルした番号や不在履歴を表示したり、通話レコードを削除したりできます。

Redial

ユーザは、ボタンを押すか、[リダイヤル(Redial)] ソフトキーを押して、最後にダイヤルした電話番号にコールをかけることができます。

リモート ポート設定

Cisco Unified Communications Manager Administration を使用して、電話機のイーサネットポートの速度とデュプレックス機能をリモートで設定できます。 これにより、具体的なポート設定を伴う大規模な導入のパフォーマンスが向上します。

(注)  

 

Cisco Unified Communications Manager のリモート ポート設定用にポートが設定されている場合は、電話機のデータを変更することはできません。

プロダクト固有の設定のリモート ポート設定を参照してください。

リモート接続先へのダイレクト コールの会社電話番号への再ルーティング

ユーザの携帯電話に直接かかってきたコールを会社の電話番号(固定電話)にルーティングできます。 リモート接続先(携帯電話)への着信コールでは、リモート接続先でのみ呼出音が鳴り、デスクトップフォンの呼出音は鳴りません。 携帯電話でコールに応答すると、デスクトップフォンに「リモートで使用中(Remote In Use)」というメッセージが表示されます。 これらのコール中、ユーザは自身の携帯電話のさまざまな機能を使用できます。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルの Cisco Unified Mobility の情報を参照してください。

「通話終了(Call Ended)」のプロンプト タイマーの削除

電話画面の Call ended メッセージ表示を削除することにより、通話終了の応答時間を改善します。

呼出音の設定

電話機に別のアクティブ コールが着信したときに、回線で使用される呼出音タイプを指定します。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルの電話番号の情報およびカスタム電話呼出音を参照してください。

SIP の RTCP 保留

保留中のコールがゲートウェイによってドロップされないようにします。 ゲートウェイでは RTCP ポートのステータスを確認して、コールがアクティブかどうかが判別されます。 電話ポートを開いたままにしておくことによって、ゲートウェイは保留中のコールを終了しません。

セキュアな会議

セキュアな電話機で、セキュアな会議ブリッジを使用して会議コールを発信できます。 [会議(Confrn)]、[参加(Join)]、または [割り込み(Barge)] ソフトキーまたは MeetMe 会議を使用して新しい参加者が追加されると、すべての参加者がセキュアな電話機を使用している場合にセキュア コールのアイコンが表示されます。

会議の各参加者のセキュリティ レベルが [会議リスト(Conference List)] に表示されます。 開催者は、非セキュアの参加者を [会議参加者リスト(Conference List)] から削除できます。 [拡張アドホック会議(Advanced Adhoc Conference)] に [有効(Enabled)] パラメータが設定されていれば、開催者でなくても会議参加者を追加または削除できます。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルの会議ブリッジおよびセキュリティの情報およびサポート対象のセキュリティ機能を参照してください。

セキュア EMCC

リモート オフィスから電話機にログインするユーザに強化されたセキュリティを提供することで、EMCC 機能を改善します。

サービス

Cisco Unified Communications Manager Administration にある [IP 電話サービスの設定(IP Phone Services Configuration)] メニューを使用して、ユーザーが登録できる IP 電話サービスのリストを定義して管理できます。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルのサービス情報を参照してください。

サービス URL ボタン

ユーザは、電話機の [サービス(Services)] メニューの代わりにプログラム可能なボタンを使用して、サービスにアクセスすることができます。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルのサービス情報を参照してください。

発信者 ID および発信者番号の表示

電話機に、着信コールの発信者 ID と発信者番号の両方を表示できます。 IP 電話の LCD ディスプレイのサイズによって、表示される発信者 ID と発信者番号の長さが制限されます。

発信者 ID および発信者番号の表示機能は、着信コールのアラートのみに適用されます。コール転送とハント グループの機能は変更されません。

この表の"発信者 ID"を参照してください。

Cisco Headset を使用したエクステンションモビリティのログインの簡略化

ユーザは、自分のシスコヘッドセットを使用してエクステンションモビリティにサインインできます。

電話機が MRA モードの場合、ユーザーはヘッドセットを使用して電話機にログインできます。

この機能を使用するには、Cisco Unified Communications Manager(UCM)リリース 11.5(1)SU8、11.5(1)SU.9、12.5(1)SU3、14.0 (1) 以降が必要です。

詳細については、『Feature Configuration Guide for Cisco Unified Communications Manager』、リリース 11.50(1)SU8以降またはリリース 12.5(1)SU3以降を参照してください。

Cisco Headset 720/730/950/980 では、ユーザーはヘッドセット USB アダプタ(USB HD アダプタまたは USB-C アダプタ)を使用して、エクステンションモビリティにログインすることもできます。

簡素化タブレット サポート

Android タブレットや iOS タブレットのユーザが Bluetooth を使用してタブレットを電話機にペアリングして、タブレットでのコールの音声部分に電話機を使用することができます。

インテリジェント プロキシミティの有効化を参照してください。

Cisco IP 電話 8851NR は Bluetooth をサポートしていません。

スピード ダイヤル

記憶されている指定番号をダイヤルします。

SSH アクセス

Cisco Unified Communications Manager Administration を使用して、SSH アクセス設定を有効または無効にできます。 SSH サーバを有効にすると、電話機が SSH 接続を受け入れるようになります。 電話機の SSH サーバ機能を無効にすると、その電話機への SSH アクセスがブロックされます。

プロダクト固有の設定の SSH アクセスを参照してください。

Time-of-Day ルーティング

指定したテレフォニー機能へのアクセスを時間帯によって制限します。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルの時間帯および Time-of-Day ルーティングの情報を参照してください。

タイム ゾーンのアップデート

タイム ゾーンの変更に伴い、Cisco IP 電話を更新します。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルの日時情報を参照してください。

転送

ユーザは、接続されているコールを自分の電話機から別の番号にリダイレクトできます。

転送(直接転送)

転送:転送では、常にまずアクティブ コールを保留にした後、同じ電話番号を使用して新しいコールを開始します。

ユーザは、アクティブ コールの転送機能を使用して直接転送できます。

一部の JTAPI/TAPI アプリケーションでは、Cisco IP 電話の参加および直接転送機能と互換性がないため、参加および直接転送ポリシーを設定して、同一回線上や、場合によっては複数の回線をまたいだ参加と直接転送を無効にする必要があります。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルの電話番号の情報を参照してください。

TVS

信頼検証サービス(TVS)により、証明書信頼リスト(CTL)のサイズを増やしたり、更新された CTL ファイルを電話機にダウンロードしたりせずに、電話機が署名済みの設定を認証し、他のサーバまたはピアを認証することができます。 TVS はデフォルトで有効になっています。

電話機の [セキュリティ設定(Security Setting)] メニューに TVS の情報が表示されます。

UCR 2013

Cisco IP Phones は、次の機能を提供することによって Unified Capabilities Requirements(UCR)2013 をサポートします。

  • 連邦情報処理標準(FIPS)140-2 のサポート

  • 80 ビット SRTCP タギングのサポート

IP 電話管理者は、Cisco Unified Communications Manager Administration で該当するパラメータを設定する必要があります。

未設定のプライマリ回線通知

プライマリ回線が設定されていない場合、ユーザにアラートを送信します。 ユーザの電話画面に Unprovisioned のメッセージが表示されます。

リスト、アラート、ビジュアル ボイスメールのユーザ インターフェイスの更新

アプリケーション ウィンドウのサイズが拡大され、切り捨てられる文字列が最小限になります。

ビデオ モード

ユーザが、ビデオ会議を表示するためのビデオ ディスプレイ モードを選択できます。これは、システムに設定されているモードによって異なります。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルのビデオ情報を参照してください。

Cisco IP Phone 8845、8865、および 8865NR で利用可能。

ビデオ サポート

電話機のビデオ サポートを有効にします。 Cisco Unified Communications Manager の [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウで、ビデオ コールに対してビデオ機能のパラメータを有効化する必要があります。 デフォルトではイネーブルです。

Cisco IP Phone 8845、8865、および 8865NR で利用可能。

PC からのビデオ

Cisco Unified IP 電話、パーソナル コンピュータ、および外付けビデオ カメラを使用することにより、ユーザがビデオ コールを発信できるようにします。

この機能では、ユーザが Cisco Jabber または Cisco Unified Video Advantage 製品を使用したビデオ コールを行うこともできます。

ビジュアル ボイスメール

グラフィカル インターフェイスでボイスメールのオーディオ プロンプトを置き換えます。

http://www.cisco.com/en/US/partner/products/ps9829/prod_installation_guides_list.html#anchor3 にある『Installation and Configuration Guide for Visual Voicemail』を参照してください。

ボイス メッセージ システム

コールに応答がない場合に、発信者がメッセージを残せるようにします。

該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルのボイス メールの情報および ビジュアル ボイスメールのセットアップを参照してください。

[VPN]

信頼されたネットワークの外側にある場合、または電話機と Unified CM 間のネットワーク トラフィックが信頼されていないネットワークを通過する必要がある場合に、SSL を使用して、Cisco Unified IP 電話にバーチャル プライベート ネットワーク(VPN)接続を提供します。

デフォルトで Web アクセスを無効にする

HTTP など、すべての Web サービスへのアクセスを無効にすると、セキュリティが強化されます。 Web アクセスを有効にすると、ユーザは Web サービスにのみアクセスできます。

機能ボタンとソフトキー

次の表に、ソフト キーで使用可能な機能、専用機能ボタンで使用可能な機能、さらにプログラム可能な機能ボタンとして設定する必要がある機能を示します。 この表の"X"は、その機能が対応するボタンのタイプまたはソフトキーでサポート対象ことを意味します。 2 つのボタン タイプとソフト キーのうち、プログラム可能な機能ボタンだけは Cisco IP 電話の管理ページでの設定が必要です。

プログラム可能な機能ボタンの設定の詳細については、電話ボタン テンプレートを参照してください。

表 1. 機能とボタンおよびソフトキーの対応

機能名

専用機能ボタン

プログラム可能な機能ボタン

ソフトキー

呼び出しコール

サポート対象外

サポートされる

サポート対象外

すべてのコール

サポート対象外

サポートされる

サポート対象外

応答

サポート対象外

サポートされる

サポートされる

C 割り込み

サポート対象外

サポート対象外

サポートされる

コールバック

サポート対象外

サポートされる

サポートされる

すべてのコールの転送

サポート対象外

サポート対象外

サポートされる

コール パーク

サポート対象外

サポートされる

サポートされる

コール パーク回線ステータス

サポート対象外

サポートされる

サポート対象外

コール ピックアップ(ピックアップ)

サポート対象外

サポートされる

サポートされる

コール ピックアップ回線ステータス

サポート対象外

サポートされる

サポート対象外

会議

サポートされる

サポート対象外

サポートされる

即転送

サポート対象外

サポート対象外

サポートされる

取り込み中

サポート対象外

サポートされる

サポートされる

グループ ピックアップ

サポート対象外

サポートされる

サポートされる

保留 (Hold)

サポートされる

サポート対象外

サポートされる

ハント グループ

サポート対象外

サポートされる

サポート対象外

インターコム

サポート対象外

サポートされる

サポート対象外

Malicious Call Identification(MCID; 迷惑呼 ID)

サポート対象外

サポートされる

サポートされる

ミートミー

サポート対象外

サポートされる

サポートされる

Merge

サポート対象外

サポート対象外

サポートされる

モバイル コネクト(モビリティ)

サポート対象外

サポートされる

サポートされる

ミュート

サポートされる

サポート対象外

サポート対象外

その他のピックアップ

サポート対象外

サポートされる

サポートされる

キューのステータス用の PLK のサポート

サポート対象外

サポート対象外

サポートされる

[プライバシー(Privacy)]

サポート対象外

サポートされる

サポート対象外

Queue Status

サポート対象外

サポートされる

サポート対象外

Quality Reporting Tool(QRT; 品質レポートツール)

サポート対象外

サポートされる

サポートされる

録音

サポート対象外

サポート対象外

サポートされる

Redial

サポート対象外

サポートされる

サポートされる

スピード ダイヤル

サポート対象外

サポートされる

サポート対象外

短縮ダイヤル回線ステータス

サポート対象外

サポートされる

サポート対象外

USB ヘッドセット上の保留ボタンのサポート

サポート対象外

サポート対象外

サポートされる

転送

サポートされる

サポート対象外

サポートされる

電話機の機能設定

ユーザのニーズに基づいて、さまざまな機能を備えるように電話機をセットアップできます。 すべての電話、電話機のグループ、または個々の電話機に機能を適用することもできます。

機能を設定する際には、Cisco Unified Communications Manager Administration ウィンドウに、すべての電話機に適用される情報、およびその電話機モデルに適用される情報が表示されます。 電話機モデルに固有の情報は、ウィンドウの [プロダクト固有の設定(Product Specific Configuration Layout)] のエリアにあります。

すべての電話モデルに適用されるフィールドについては、Cisco Unified Communications Manager のマニュアルを参照してください。

ウィンドウ間には優先順位があるため、フィールドを設定する際に重要なのは、フィールド設定の対象となるウィンドウです。 優先順序は、次のとおりです。

  1. 個々の電話(優先順位最高)

  2. 電話機グループ

  3. すべての電話(優先順位最低)

たとえば、特定のユーザ群が電話機 Web ページにアクセスしないようにしつつ、その他のユーザはそのページにアクセスできるようにするには、次のようにします。

  1. すべてのユーザに対して、電話機 Web ページへのアクセスを有効にします。

  2. 個々のユーザそれぞれについて、電話機 Web ページへのアクセスを無効にするか、またはユーザ グループを設定し、そのユーザ グループから電話機 Web ページへのアクセスを無効にします。

  3. ユーザ グループ内の特定のユーザが電話機 Web ページへのアクセスを必要とする場合には、その特定のユーザに対して有効にすることができます。

すべての電話機の電話機能の設定

手順


ステップ 1

Cisco Unified Communications Manager管理に管理者としてサインインします。

ステップ 2

[システム] > [エンタープライズ電話の設定] を選択します。

ステップ 3

変更するフィールドを設定します。

ステップ 4

変更フィールドの [エンタープライズ設定を上書き(Override Enterprise Settings)]チェックボックスを選択します。

ステップ 5

[保存] をクリックします。

ステップ 6

[設定の適用(Apply Config)] をクリックします。

ステップ 7

電話機を再起動します。

(注)  

 

これは、組織内のすべての電話機に影響します。


電話機グループの電話機能の設定

手順


ステップ 1

Cisco Unified Communications Manager管理に管理者としてサインインします。

ステップ 2

[デバイス(Device)] > [デバイスの設定(Device Settings)] > [共通の電話プロファイル(Common Phone Profile)] の順に選択します。

ステップ 3

プロファイルを探します。

ステップ 4

[製品固有の構成レイアウト(Product Specific Configuration Layout)] ペインに移動し、フィールドを設定します。

ステップ 5

変更フィールドの [エンタープライズ設定を上書き(Override Enterprise Settings)]チェックボックスを選択します。

ステップ 6

[保存(Save)] をクリックします。

ステップ 7

[設定の適用(Apply Config)] をクリックします。

ステップ 8

電話機を再起動します。


単一の電話機の電話機能の設定

手順


ステップ 1

Cisco Unified Communications Manager管理に管理者としてサインインします。

ステップ 2

[デバイス(Device)] > [電話(Phone)] を選択します。

ステップ 3

ユーザに関連付けられた電話機を見つけます。

ステップ 4

[製品固有の構成レイアウト(Product Specific Configuration Layout)] ペインに移動し、フィールドを設定します。

ステップ 5

変更されたフィールドについて、[共通設定の上書き(Override Common Settings)]チェックボックスをオンにします。

ステップ 6

[保存(Save)] をクリックします。

ステップ 7

[設定の適用(Apply Config)] をクリックします。

ステップ 8

電話機を再起動します。


プロダクト固有の設定

次の表に、[プロダクト固有の設定(Product Specific Configuration Layout)] ペインのフィールドを示します。

表 2. [プロダクト固有の設定(Product Specific Configuration)] フィールド

フィールド名

フィールド タイプ

または選択肢

デフォルト

説明と使用上のガイドライン

スピーカーフォンを無効にする

チェックボックス

オフ

電話機のスピーカーフォン機能をオフにします。

スピーカーフォンとヘッドセットを無効にする(Disable Speakerphone and Headset)

チェックボックス

オフ

電話機のスピーカーフォンおよびヘッドセット機能をオフにします。

ハンドセットを無効にする

チェックボックス

オフ

電話機のハンドセット機能をオフにします。

PC Port

[有効(Enabled)]

無効

[有効(Enabled)]

コンピュータを LAN に接続するために PC ポートを使用する機能を制御します。

アクセスの設定

無効

[有効(Enabled)]

[制限(Restricted)]

[有効(Enabled)]

設定アプリのローカル電話設定へのアクセスを有効、無効、または非許可にします。

  • [無効(Disabled)]:[設定(Settings)] メニューにオプションが表示されません。

  • [有効(Enabled)]:[設定(Settings)] メニューのすべてのエントリが、アクセス可能です。

  • [制限(Restricted)]:電話設定メニューのみアクセス可能です。

PC の音声 VLAN へのアクセス(PC Voice VLAN Access)

[有効(Enabled)]

無効

[有効(Enabled)]

電話の PC ポートに接続されたデバイスから音声 VLAN へのアクセスを許可するかどうかを指定します。

  • [無効(Disabled)]:PC は音声 VLAN 上や電話機からデータを送受信することはできません。

  • [有効(Enabled)]:PC は音声 VLAN 上や電話機からデータを送受信できます。 電話のトラフィックのモニタリングを必要とするアプリケーションが PC 上で実行されている場合は、このフィールドを [有効(Enabled)] に設定してください。 それらのアプリケーションには、モニタリングおよび録音アプリケーション、分析のためのネットワーク モニタリング ソフトウェアの使用が含まれます。

Video Capabilities

[有効(Enabled)]

無効

8845、8865、および 8865NR:[有効(Enabled)]

8811、8851、8851NR、8861:[無効(Disabled)]

Cisco IP 電話、パーソナル コンピュータ、およびビデオ カメラを使用することにより、ユーザがビデオ コールを発信できます。

Web アクセス(Web Access)

無効

[有効(Enabled)]

無効

Web ブラウザによる電話 Web ページへのアクセスを有効または無効にします。

注意    

 

このフィールドを有効にすると、電話機に関する機密情報が公開される場合があります。

Webアクセス用のTLS 1.0およびTLS 1.1を無効にする

無効

[有効(Enabled)]

[有効(Enabled)]

Web サーバ接続に TLS 1.2 の使用を制御します。

  • [無効(Disabled)]: TLS1.0、TLS 1.1 または TLS1.2 用に設定されている電話機は、HTTPS サーバとして機能できます。

  • [有効(Enabled)] :TLS1.2 用に設定されている電話機のみ HTTPS サーバとして機能できます。

TLS クライアントの最小バージョン

TLS 1.0

TLS 1.1

TLS 1.2

TLS 1.2

電話機が TLS 接続を確立するために必要な最小 TLS バージョンを指定します。

このパラメータは、電話がクライアントとして機能する場合に使用できます。

サーバ側の TLS バージョンが、携帯電話に必要な最小 TLS バージョンよりも古い場合、TLS 接続は拒否されます。

  • TLS 1.0: TLS クライアント (電話) は、TLS のバージョン 1.0 から 1.2 までをサポートします。

  • TLS 1.1: TLS クライアント (電話) は、TLS 1.1 および TLS 1.2 をサポートしています。

    サーバの TLS バージョンが 1.1 未満 (たとえば 1.0) の場合、接続を確立できません。

  • TLS 1.2: TLS クライアント (電話) は TLS 1.2 のみをサポートします。

    サーバの TLS バージョンが 1.2 未満 (たとえば 1.0 または 1.1) の場合、接続を確立できません。

(注)  

 

このパラメータはワイヤレス ネットワークでは使用できません。

一括ダイヤル

Disabled

Enabled

Disabled

ダイヤル方法を制御します。

  • [無効(Disabled)]:ダイヤルプランまたはルートパターンの重複がある場合、Cisco Unified Communications Manager は桁間タイマーが満了するのを待ちます。

  • [有効(Enabled)]:ダイヤルが完了すると、ダイヤルされた文字列全体が Cisco Unified Communications Manager に送信されます。 T.302 タイマーのタイムアウトを回避するために、ダイヤルプランまたはルートパターンが重複している場合は常に一括ダイヤルを有効にすることをお勧めします。

強制承認コード(FAC)またはクライアント識別コード(CMC)は一括ダイヤルに対応していません。 FAC または CMC を使用して通話アクセスとアカウンティングを管理している場合は、この機能を使用できません。

ディスプレイ非点灯日(Days Display Not Active)

Days of the week

[ディスプレイ点灯時刻(Display On Time)] フィールドで指定された時刻になっても、ディスプレイを自動的にオンにしない日を定義します。

ドロップダウン リストから単一または複数の曜日を選択します。 複数の曜日を選択するには、Ctrl キーを押しながら目的の各曜日をクリックします。

ディスプレイ点灯時刻(Display On Time)

hh:mm

毎日ディスプレイを自動的にオンにする時刻([ディスプレイ非点灯日(Days Display Not Active)] フィールドで指定されている日を除く)を定義します。

このフィールドには、24 時間形式で入力します(0:00 は午前 0 時)。

たとえば、午前 7 時(0700)にディスプレイを自動的にオンにするには、 7:00 と入力します。 午後 2 時 (1400) にディスプレイをオンにするには、 (1400)にバックライトをオンにするには、14:00 と入力します。

このフィールドがブランクの場合、ディスプレイは午前 0 時に自動的にオンになります。

ディスプレイ点灯継続時間(Display On Duration)

hh:mm

[ディスプレイ点灯時刻(Display On Time)] フィールドで指定した時刻にディスプレイがオンになった後、オン状態を保つ時間の長さを定義します。

たとえば、ディスプレイを自動的にオンにしてから 4 時間 30 分にわたってオン状態を保つには、04:30 と入力します。

このフィールドがブランクの場合、電話機は午前 0 時(0:00)にオフになります。

[ディスプレイ点灯時刻(Display On Time)] が 0:00 で、[ディスプレイ点灯継続時間(Display On Duration)] がブランク(または 24:00)の場合、ディスプレイはオフになりません。

ディスプレイ放置時自動消灯(Display Idle Timeout)

hh:mm

01:00

ディスプレイをオフにするまでの電話機のアイドル時間を定義します。 ディスプレイがスケジュールどおりにオフで、ユーザが(電話機ボタンを押す、またはハンドセットを持ち上げる操作で)オンにした場合にのみ適用されます。

このフィールドには、時間:分の形式で値を入力します。

たとえば、ユーザがディスプレイをオンにしてから 1 時間 30 分にわたって電話機がアイドル状態にあった場合にディスプレイをオフにするには、01:30 と入力します。

詳細については、未使用時画面のセット アップ を参照してください。

着信コール時に点灯(Display On When Incoming Call)

無効

[有効(Enabled)]

[有効(Enabled)]

着信コールがあるとアイドル表示がオンに変わります。

Enable Power Save Plus

Days of the week

電話機の電源をオフにする日のスケジュールを定義します。

ドロップダウン リストから単一または複数の曜日を選択します。 複数の曜日を選択するには、Ctrl キーを押しながら目的の各曜日をクリックします。

[Power Save Plus の有効化(Enable Power Save Plus)] がオンになっていると、緊急(e911)の問題について警告するメッセージを受け取ります。

注意    

 

Power Save Plus モード(「モード」)が有効である間は、モードに設定されたエンドポイントは、緊急コールでは無効で、着信コールの受信ができません。 このモードを選択することにより、次の条項に同意したものと見なされます。(i)モードが有効である間、緊急コールとコールの受信用の代替方法を責任を持って用意する必要があります。(ii)シスコはこのモードの選択に関して何の責任を負いません。このモードを有効にすることは、お客様の責任で行っていただきます。(iii)コール、発信、およびその他について、このモードを有効にした場合の影響をユーザにすべて通知する必要があります。

Power Save Plus を無効にするには、[EnergyWise オーバーライドを許可(Allow EnergyWise Overrides)] チェックボックスをオフにする必要があります。 [Power Save Plus の有効化(Enable Power Save Plus)] フィールドで、日数を選択しないまま [EnergyWise オーバーライドを許可(Allow EnergyWise Overrides)] チェックボックスをオンにしたままにしておくと、Power Save Plus は無効になりません。

電話機をオンにする時刻(Phone On Time)

hh:mm

[Power Save Plus の有効化(Enable Power Save Plus)] フィールドにある日について、電話機の電源を自動的にオンにする時刻を決定します。

このフィールドには、24 時間形式で入力します(0:00 は午前 0 時)。

たとえば、午前 7 時(0700)に自動的に電話機の電源をオンにする場合は、 7:00 と入力します。 午後 2 時(1400)に電話機の電源をオンにするには、 (1400)にバックライトをオンにするには、14:00 と入力します。

デフォルト値はブランクで、これは 00:00 を意味します。

[電話機をオンにする時刻(Phone On Time)] は、[電話機をオフにする時刻(Phone Off Time)] より 20 分以上遅い時刻に設定する必要があります。 たとえば、[電話機をオフにする時刻(Phone Off Time)] が 7:00 の場合、[電話機をオンにする時刻(Phone On Time)] は 7:20 より前に設定しないでください。

電話機をオフにする時刻(Phone Off Time)

hh:mm

[Power Save Plus の有効化(Enable Power Save Plus)] フィールドで選択した日について、電話機の電源をオフにする時刻を特定します。 [電話機をオンにする時刻(Phone On Time)] フィールドと [電話機をオフにする時刻(Phone Off Time)] フィールドに同じ値が含まれている場合、電話機はオフになりません。

このフィールドには、24 時間形式で入力します(0:00 は午前 0 時)。

たとえば、午前 7 時(0700)に自動的に電話機の電源をオフにする場合は、 7:00 と入力します。 午後 2 時(1400)に電話機の電源をオフにするには、 (1400)にバックライトをオンにするには、14:00 と入力します。

デフォルト値はブランクで、これは 00:00 を意味します。

[電話機をオンにする時刻(Phone On Time)] は、[電話機をオフにする時刻(Phone Off Time)] より 20 分以上遅い時刻に設定する必要があります。 たとえば、[電話機をオフにする時刻(Phone Off Time)] が 7:00 の場合、[電話機をオンにする時刻(Phone On Time)] は 7:20 より前に設定しないでください。

Phone Off Idle Timeout

20 ~ 1440 分

60

電話機の電源をオフにする前に、電話機をアイドル状態にしておく必要がある時間の長さを示します。

タイムアウトは次の条件で発生します。

  • 電話機がスケジュールどおりに Power Save Plus モードになっていたが、電話機のユーザが [選択(Select)] キーを押したために、Power Save Plus モードが解除された場合。

  • 接続スイッチで電話機が再びオンになった場合。

  • [電話機をオフにする時刻(Phone Off Time)] になったが、通話中の場合。

Enable Audible Alert

チェックボックス

オフ

これを有効にすると、[電話機をオフにする時刻(Phone Off Time)] で指定した時刻の 10 分前に電話機で音声アラートの再生が開始されます。

このチェックボックスが表示されるのは、[Power Save Plus の有効化(Enable Power Save Plus)] リストボックスで 1 日以上が選択されている場合だけです。

EnergyWise Domain

最大 127 文字です。

その電話機が含まれる EnergyWise ドメインを特定します。

EnergyWise シークレット

最大 127 文字です。

EnergyWise ドメイン内でエンドポイントとの通信に使用されるセキュリティの秘密パスワードを指定します。

Allow EnergyWise Overrides

チェックボックス

オフ

電話機に電源レベルの更新を送信するための EnergyWise ドメイン コントローラのポリシーを許可するかどうかを決定します。 次の条件が適用されます。

  • [Power Save Plus の有効化(Enable Power Save Plus)] フィールドで 1 日以上を選択する必要があります。

  • Cisco Unified Communications Manager Administration の設定は、EnergyWise がオーバーライドを送信しても、スケジュールに適用されます。

たとえば、[電話機をオフにする時刻(Phone Off Time)] が 22:00(午後 10 時)に設定されていると仮定すると、[電話機をオンにする時刻(Phone On Time)] フィールドの値は 06:00(午前 6 時)となり、[Power Save Plus の有効化(Enable Power Save Plus)] では 1 日以上が選択されています。

  • EnergyWise が 20:00(午後 8 時)に電話機をオフにするように指示すると、この指示は、午前 6 時に設定された [電話機をオンにする時刻(Phone On Time)] まで有効となります(電話機ユーザによる介入が発生しないと仮定した場合)。

  • 午前 6 時になると、電話機はオンとなり、Cisco Unified Communications Manager Administration での設定から電力レベルの変更の受信を再開します。

  • 電力レベルを電話機で再び変更するには、EnergyWise は電力レベル変更コマンドを新たに再発行する必要があります。

Power Save Plus を無効にするには、[EnergyWise オーバーライドを許可(Allow EnergyWise Overrides)] チェックボックスをオフにする必要があります。 [Power Save Plus の有効化(Enable Power Save Plus)] フィールドで、日数を選択しないまま [EnergyWise オーバーライドを許可(Allow EnergyWise Overrides)] チェックボックスをオンにしたままにしておくと、Power Save Plus は無効になりません。

Join and Direct Transfer Policy

[同一回線、回線全体で有効(Same line, across line enable)]

[同一回線のみで有効(Same line enable only)]

[同一回線、回線全体で無効(Same, across line disable)]

[同一回線、回線全体で有効(Same line, across line enable)]

コールに参加し、転送するユーザの機能を制御します。

  • [同一回線、回線全体で有効(Same line, across line enable)]:ユーザは、現在の回線上のコールを別の回線上の別のコールに直接転送するか、コールに参加できます。

  • [同一回線のみで有効(Same line enable only)]:ユーザは、両方のコールが同じ回線上のものである場合にのみ、コールの直接転送または参加ができます。

  • [同一回線、回線全体で無効(Same line, across line disable)]:ユーザは、同一回線上のコールに参加したり転送したりできません。 参加機能と転送機能は無効であり、ユーザは直接転送も参加機能も実行できません。

Span to PC Port

無効

[有効(Enabled)]

無効

ネットワーク ポートで送受信されるパケットをアクセス ポートに転送するかどうかを表示します。

録音トーン

無効

[有効(Enabled)]

無効

ユーザがコールを記録する際のトーンの再生を制御します。

録音トーンのローカルボリューム

整数 0 ~ 100

100

ローカル ユーザに対する録音トーンのボリュームを制御します。

録音トーンのリモート音量

整数 0 ~ 100

50

リモート ユーザに対する録音トーンのボリュームを制御します。

録音トーンの長さ

整数、1 ~ 3000 ミリ秒

録音トーンの長さを制御します。

ログサーバー

256 文字以下の文字列。

電話デバッグ出力用の IPv4 syslog サーバを指定します。

アドレスの形式: address:<port>@@base=<0-7>;pfs=<0-1>

Cisco Discovery Protocol(CDP):Switch Port

無効

[有効(Enabled)]

[有効(Enabled)]

電話機の SW ポートでの Cisco Discovery Protocol の制御。

Cisco Discovery Protocol(CDP):PC Port

無効

[有効(Enabled)]

[有効(Enabled)]

電話機の PC ポートでの Cisco Discovery Protocol の制御。

Link Layer Discovery Protocol - Media Endpoint Discover(LLDP-MED):スイッチ ポート(Link Layer Discovery Protocol - Media Endpoint Discover(LLDP-MED): Switch Port)

無効

[有効(Enabled)]

[有効(Enabled)]

SW ポートで LLDP-MED を有効にします。

Link Layer Discovery Protocol(LLDP):PC Port

無効

[有効(Enabled)]

[有効(Enabled)]

PC ポートで LLDP を有効にします。

LLDP Asset ID

32 文字以下の文字列。

在庫管理のため電話機に割り当てられているアセット ID を識別します。

LLDP 電力の優先順位(LLDP Power Priority)

不明

クリティカル(Critical)

不明

電話機の電源優先度をスイッチに割り当て、スイッチが電力を適切に電話機に供給できるようにします。

802.1X 認証

ユーザ制御(User Controlled)

[有効(Enabled)]

無効

ユーザ制御(User Controlled)

802.1x 認証機能のステータスを指定します。

  • [ユーザ制御(User Controlled)]:ユーザは電話機に 802.1x を設定できます。

  • [無効(Disabled)]:802.1x 認証は使用されません。

  • [有効(Enabled)]:802.1x 認証が使用され、電話の認証を設定します。

Automatic Port Synchronization

無効

[有効(Enabled)]

無効

電話機のポート間で最も低い速度にポートを同期し、パケット損失を防止します。

Switch Port Remote Configuration

無効

[有効(Enabled)]

無効

電話機 SW ポートの速度とデュプレックス機能のリモート設定ができます。 これにより、具体的なポート設定を伴う大規模な導入のパフォーマンスが向上します。

Cisco Unified Communications Manager のリモート ポート設定用に SW ポートが設定されている場合は、電話機のデータを変更することはできません。

PC Port Remote Configuration

無効

[有効(Enabled)]

無効

電話機 PC ポートの速度とデュプレックス機能のリモート設定ができます。 これにより、具体的なポート設定を伴う大規模な導入のパフォーマンスが向上します。

Cisco Unified Communications Manager のリモート ポート設定用にポートが設定されている場合は、電話機のデータを変更することはできません。

SSH アクセス

無効

[有効(Enabled)]

無効

ポート 22 を経由する SSH デーモンへのアクセスを制御します。ポート 22 を開いたままにしておくと、電話機はサービス拒否(DoS)攻撃を受けやすい状態となります。

Incoming Call Toast Timer

0, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 15, 30, 60

5

Toast が表示される時間を秒単位で指定します。 この時間には、ウィンドウのフェードインとフェードアウトの時間も含まれます。

0 は、着信コール トーストが無効であることを意味します。

呼出音ロケール(Ring Locale)

デフォルト

日本

デフォルト

呼出音パターンを制御します。

TLS 再開タイマー

整数、0 ~ 3600 秒

3600

TLS 認証プロセス全体を繰り返すことなく TLS セッションを再開する機能を制御します。 このフィールドが 0 に設定されている場合、TLS セッション再開は無効です。

FIPS モード

無効

[有効(Enabled)]

無効

電話機上で連邦情報処理標準(FIPS)モードを有効または無効にします。

共有電話からの通話履歴を記録(Record Call Log from Shared Line)

無効

[有効(Enabled)]

無効

共有回線コールをコール ログに記録するかどうかを指定します。

呼出音の最小音量(Minimum Ring Volume)

0:サイレント

1–15

0:サイレント

電話機の最小呼出音量を制御します。

呼出音をオフにすることができないように電話機を設定できます。

ピア ファームウェア共有(Peer Firmware Sharing)

無効

[有効(Enabled)]

[有効(Enabled)]

電話機がサブネット上にある同一モデルの他の電話機を検出し、更新されたファームウェア ファイルを共有できるようにします。 電話機に新しいファームウェア ロードがある場合、他の電話機とそのロードを共有できます。 他の電話機の 1 つに新しいファームウェア ロードがある場合、TFTP サーバからではなくその電話機からファームウェアをダウンロードできます。

ピア ファームウェア共有により、以下が実現します。

  • 中央集中型リモート TFTP サーバへの TFTP 転送における輻輳が制限されます。

  • ファームウェアのアップグレードを手動で制御する必要がなくなります。

  • アップグレード時に多数のデバイスが同時にリセットされた場合の電話機のダウンタイムが削減されます。

  • 帯域幅が制限された WAN リンクを経由するブランチまたはリモート オフィス導入シナリオでのファームウェアのアップグレードに役立ちます。

ロード サーバ

256 文字以下の文字列。

電話機がファームウェア ロードとアップグレードを取得するために使用する代替 IPv4 サーバを指定します。

アドレスの形式: address:<port>@@base=<0-7>;pfs=<0-1>

IPv6 負荷サーバ(IPv6 Load Server)

256 文字以下の文字列。

電話機がファームウェア ロードやアップグレードを取得する際に使用する代替 IPv6 サーバを指定します。

アドレスの形式:[address]:<port>@@base=<0-7>;pfs=<0-1>

Wideband Headset UI Control

無効

[有効(Enabled)]

[有効(Enabled)]

ユーザが、アナログ ヘッドセット用ワイドバンド コーデックを使用できるようにします。

Wideband Headset

無効

[有効(Enabled)]

[有効(Enabled)]

電話機のワイドバンド ヘッドセットの使用を有効または無効にします。 [ユーザ制御のワイドバンド ヘッドセット(User Control Wideband Headset)] と組み合わせて使用します。

詳細については、ワイドバンド コーデックのセットアップ を参照してください。

Wi-Fi

無効

[有効(Enabled)]

[有効(Enabled)]

Cisco IP 電話 8861 と 8865 から Wi-Fi ネットワークに接続できるようにします。

この機能をサポートしていない電話機の場合、このフィールドは表示されません。

背面USBポート

無効

[有効(Enabled)]

8861、8865、および 8865NR:有効

Cisco IP 電話 8861 および 8865 の背面の USB ポートを使用する機能を制御します。

この機能をサポートしていない電話機の場合、このフィールドは表示されません。

側面 USB ポート

無効

[有効(Enabled)]

[有効(Enabled)]

Cisco IP 電話 8851、8851NR、8861、8865、および 8865NR の側面の USB ポートを使用する機能を制御します。

この機能をサポートしていない電話機の場合、このフィールドは表示されません。

[コンソール アクセス(Console Access)]

無効

[有効(Enabled)]

無効

シリアル コンソールを有効にするか無効にするかを指定します。

Bluetooth

無効

[有効(Enabled)]

[有効(Enabled)]

電話機の Bluetooth オプションを有効または無効にします。 無効にした場合、ユーザは電話機上で Bluetooth を有効化できません。 Cisco IP 電話 8845、8851、8861、および 8865 でサポートされます。

この機能をサポートしていない電話機の場合、このフィールドは表示されません。

Bluetooth 連絡先のインポートを許可(Allow Bluetooth Contacts Import)

無効

[有効(Enabled)]

[有効(Enabled)]

ユーザが、Bluetooth を使用することにより、接続されたモバイル デバイスから連絡先をインポートできるようにします。 無効にすると、ユーザは電話機に接続されたモバイル デバイスから連絡先をインポートすることはできません。 Cisco IP 電話 8845、8851、8861、および 8865 でサポートされます。

この機能をサポートしていない電話機の場合、このフィールドは表示されません。

Bluetooth モバイル ハンズフリー モードを許可(Allow Bluetooth Mobile Handsfree Mode)

無効

[有効(Enabled)]

[有効(Enabled)]

ユーザが、モバイル デバイスやタブレットで電話機の音響特性を利用できるようにします。 ユーザは Bluetooth を使用してモバイル デバイスやタブレットを電話機にペアリングします。 無効にすると、ユーザはモバイル デバイスまたはタブレットを電話機とペアリングすることはできません。

モバイル デバイスがペアリングされると、ユーザは電話機でモバイル コールの発信および受信ができるようになります。 タブレットを使用する場合、タブレットから電話機に音声をルーティングできます。

複数のモバイル デバイス、タブレット、Bluetooth ヘッドセットを電話機にペアリングできます。 ただし、同時に接続できるのは 1 つのデバイスと 1 つのヘッドセットのみです。

この機能をサポートしていない電話機の場合、このフィールドは表示されません。

Bluetooth プロファイル(Bluetooth Profiles)

[ハンズフリー(Handsfree)]

ヒューマン インターフェイス デバイス

[ハンズフリー(Handsfree)]

電話機のどの Bluetooth プロファイルが有効/無効であるかを示します。

この機能をサポートしていない電話機の場合、このフィールドは表示されません。

Gratuitous ARP

無効

[有効(Enabled)]

無効

電話機が Gratuitous ARP から MAC アドレスを学習する能力を有効または無効にします。 この機能は、音声ストリームをモニタまたは記録するために必要です。

プライマリ回線にすべての通話の表示

無効

[有効(Enabled)]

無効

この電話機に送られるすべてのコールがプライマリ回線で表示されるかどうかを指定します。

このフィールドの目的は、コールを表示する回線を選択するのではなく、エンド ユーザがすべての回線上のすべてのコールをひと目で簡単に確認できるようにすることです。 つまり、電話に複数の回線が設定されている場合、通常はすべての回線上のすべてのコールを 1 つに統合表示して確認できるようにするほうが便利です。 この機能が有効化されている場合、すべてのコールがプライマリ回線に表示されますが、これまで通り特定の回線を選択して表示内容をフィルタリングし、特定の回線に関するコールのみを表示することもできます。

HTTPS サーバ(HTTPS Server)

HTTP および HTTPS 対応

[HTTPS のみ(HTTPS only)]

HTTP および HTTPS 対応

電話機への通信のタイプを制御します。 [HTTPS のみ(HTTPS only)] を選択すると、電話機の通信はより安全になります。

IPv6 ログサーバー

256 文字以下の文字列。

IPv6 ログ サーバを指定します。

アドレスの形式:[address]:<port>@@base=<0-7>;pfs=<0-1>

リモート ログ(Remote Log)

無効

[有効(Enabled)]

無効

Syslog サーバにログを送信する機能を制御します。

ログプロファイル

デフォルト

プリセット

テレフォニー

SIP

UI

ネットワーク

Media

アップグレード

アクセサリ

セキュリティ

Wi-Fi

[VPN]

EnergyWise

[MobileRemoteAc]

プリセット

事前定義されたロギング プロファイルを指定します。

  • [デフォルト(Default)]:デフォルトのデバッグ ロギング レベル

  • [プリセット(Preset)]:電話ローカル デバッグ ロギングの設定を上書きしません

  • [テレフォニー(Telephony)]:電話またはコール機能に関する情報をログに記録します

  • [SIP]:SIP シグナリングに関する情報をログに記録します

  • [UI]:電話ユーザ インターフェイスに関する情報をログに記録します

  • [ネットワーク(Network)]:ネットワーク情報をログに記録します

  • [メディア(Media)]:メディア情報をログに記録します

  • [アップグレード(Upgrade)]:アップグレード情報をログに記録します

  • [アクセサリ(Accessory)]:アクセサリ情報をログに記録します

  • [セキュリティ(Security)]:セキュリティ情報をログに記録します

  • [Wi-Fi]:Wi-Fi 情報をログに記録します

  • [VPN]:バーチャル プライベート ネットワーク情報をログに記録します

  • [Energywise]:省エネルギー情報をログに記録します

  • [MobileRemoteAC]:Expressway によるモバイルおよび Remote Accessの情報をログに記録します

G.722およびiSACコーデックをアドバタイズする

[システムデフォルトの使用(Use System Default)]

無効

[有効(Enabled)]

[システムデフォルトの使用(Use System Default)]

電話機が G.722 および iSAC コーデックを Cisco Unified Communications Manager にアドバタイズするかどうかを指定します。

  • [システムデフォルトの使用(Use System Default)]:エンタープライズ パラメータ Advertise G.722 Codec で指定された設定に従います。

  • [無効(Disabled)]:Cisco Unified Communications Manager に G.722 をアドバタイズしません。

  • [有効(Enabled)]:Cisco Unified Communications Manager に G.722 をアドバタイズします。

詳細については、表の後の注記を参照してください。

Unified CM接続障害の検出

標準

[遅延(Delayed)]

標準

バックアップ Unified CM/SRST へのデバイスのフェールオーバーが発生する前の最初のステップである、Cisco Unified Communications Manager(Unified CM)への接続失敗を検出するための電話機の感度を決定します。

  • [標準(Normal)]:標準のシステム レートで発生する Unified CM 接続エラーの検出。 Unified CM 接続エラーの高速認識のためには、この値を選択します。

  • [遅延(Delayed)]:Unified CM 接続フェールオーバーの検出は、標準の約 4 分の 1 の速度で発生します。 接続を再確立できるようにするためにフェールオーバーを少し遅らせる場合、この値を選択します。

[Normal] と [Delayed] の接続エラー検出の正確な時間の差は、常に変化する多数の変数に応じて異なります。

このフィールドは、有線のイーサネット接続にのみ適用されます。

電力ネゴシエーション(Power Negotiation)

無効

[有効(Enabled)]

[有効(Enabled)]

電話機では Link Level Endpoint Discovery Protocol(LLDP)および Cisco Discovery Protocol(CDP)を使用して電力をネゴシエートできます。

電話機が電力ネゴシエーションをサポートしているスイッチに接続されている場合は、電力ネゴシエーションを無効にしないでください。 無効にした場合、スイッチによって電話機に対する電力がオフになる可能性があります。

リリースボタンからダイヤルトーンを提供(Provide Dial Tone from Release Button)

無効

[有効(Enabled)]

無効

リリース キーが押された場合に、ユーザがダイヤル トーンを聞くようにするかどうかを制御します。

  • [無効(Disabled)]:ユーザがダイヤル トーンを聞かないようにします。

  • [有効(Enabled)]:ユーザがダイヤル トーンを聞くようにします。

背景画像

64 文字以下の文字列。

デフォルトの壁紙ファイルを指定します。 デフォルトの壁紙が設定されている場合、ユーザは電話機の壁紙を変更できません。

簡易発信UI(Simplified New Call UI)

無効

[有効(Enabled)]

無効

オフフック ダイヤルのユーザ インターフェイスを制御します。 有効にすると、ユーザは、最近の通話リストから番号を選択することができません。

有効にした場合、このフィールドにより、ユーザがコールを発信するための簡素化されたウィンドウが提供されます。 電話機がオフフックの場合に表示される通話履歴ポップアップ ウィンドウは、ユーザに対して表示されません。 ポップアップ ウィンドウの表示は便利なので、[簡易化された新しいコール UI(Simplified New Call UI)] はデフォルトで無効になっています。

すべてのコールに戻る(Revert to All Calls)

無効

[有効(Enabled)]

無効

コールに対してプライマリ回線、すべてのコール、またはアラート コール以外のフィルタが適用されていると、コール終了後に電話が [すべてのコール(All Calls)] に戻るかどうかを指定します。

選択した回線のみのコール履歴の表示(Show Call History for Selected Line Only)

無効

[有効(Enabled)]

無効

通話履歴リストの表示を制御します。

  • [無効(Disabled)]:通話履歴リストには、すべての回線の通話履歴が表示されます。

  • [有効(Enabled)]:通話履歴リストには、選択した回線の通話履歴が表示されます。

Actionable Incoming Call Alert

無効

すべての着信コールの表示

[非表示着信コールで表示(Show for Invisible Incoming Call)]

すべての着信コールの表示

電話画面に表示される着信コール アラートのタイプを制御します。 このフィールドの目的は、エンド ユーザがコールに応答するために必要なボタンを押す回数を減らすことです。

  • [無効(Disabled)]:実行可能な着信呼警告が無効になり、ユーザには従来の着信コール ポップアップ アラートが表示されます。
  • [すべての着信コールについて表示(Show for all Incoming Call)]:可視性に関係なくすべてのコールの実行可能な着信呼警告が表示されます。

  • [非表示の着信コールについて表示(Show for Invisible Incoming Call)]:電話機に表示されないコールの実行可能な着信呼警告が表示されます。 このパラメータは、着信アラートのポップアップ通知と同様に動作します。

DF ビット(DF Bit)

0

1

0

ネットワーク パケットの送信方法を制御します。 パケットをさまざまなサイズのチャンク(フラグメント)で送信できます。

DF ビットがパケット ヘッダーで 1 に設定されると、ネットワーク ペイロードは、スイッチやルータなどのネットワークを通過するときにフラグメント化しません。 フラグメント化させないことで受信側の解析の誤りを回避できますが、わずかにスピードが低下します。

DF ビット設定は、ICMP、VPN、VXC VPN、DHCP トラフィックには適用されません。

デフォルトの回線フィルタ(Default Line Filter)

電話デバイス名をカンマで区切ったリスト

デフォルト フィルタにある電話のリストが表示されます。

デフォルトの回線フィルタが設定されている場合、電話の [設定] > [初期設定] メニューにある [コール通知] で、[日次スケジュール] という名前のフィルタがユーザに対して表示されます。 [毎日のスケジュール(Daily schedule)] フィルタは、[すべての通話(All Calls)] フィルタの追加です。

デフォルト回線フィルタが設定されていない場合、電話機はプロビジョニングされたすべての回線を検査します。 設定されている場合、[デフォルト(Default)] フィルタがアクティブ フィルタとして選択されているか、カスタム フィルタがないのであれば、Cisco Unified Communications Manager で設定された回線を検査します。

カスタム回線フィルタを使用すると、高優先順位回線でのフィルタリングが有効になり、アラート アクティビティを減らすことができます。 アラート フィルタの対象となる回線のサブセットに対し、呼び出しコール通知の優先順位を設定できます。 カスタム フィルタは、選択した回線の着信コールに対して、従来のポップアップ アラートまたは実行可能なアラートを生成します。 フィルタごとに、適用される回線のサブセットだけがアラートを生成します。 この機能では、複数の回線を使用するユーザが優先度の高い回線からのアラートのみにフィルタリングして表示することにより、アラート アクティビティを削減できます。 エンド ユーザはこれを自分で設定できます。 また、デフォルト回線フィルタをプログラムし、電話機にフィルタをプッシュすることもできます。

最低警告回線状態優先順位(Lowest Alerting Line State Priority)

無効

[有効(Enabled)]

無効

共有電話を使用している場合のアラート状態を指定します。

  • [無効(Disabled)]:共有回線で着信コール警告が発生すると、リモート使用中の代わりに、LED/回線状態アイコンに警告状態が反映されます。

  • [有効(Enabled)]:共有回線で着信コール警告が発生すると、ユーザに対して、リモート使用中のアイコンが表示されます。

KEM を 1 列表示(One Column Display for KEM)

無効

[有効(Enabled)]

無効

キー拡張モジュールでの表示を制御します。

  • [無効(Disabled)]:拡張モジュールで 2 列モードを使用します。

  • [有効(Enabled)]:拡張モジュールで 1 列モードを使用します。

この機能をサポートしていない電話機の場合、このフィールドは表示されません。

Energy Efficient Ethernet(EEE):PC ポート(Energy Efficient Ethernet (EEE): PC Port)

無効

[有効(Enabled)]

無効

PC ポート上の EEE を制御します。

Energy Efficient Ethernet(EEE):SW ポート(Energy Efficient Ethernet (EEE): SW Port)

無効

[有効(Enabled)]

無効

スイッチ ポート上の EEE を制御します。

[開始ビデオ ポート(Start Video Port)]

ビデオコールのポート範囲の開始を定義します。

この機能をサポートしていない電話機の場合、このフィールドは表示されません。

[終了ビデオ ポート(Stop Video Port)]

ビデオコールのポート範囲の終了を定義します。

この機能をサポートしていない電話機の場合、このフィールドは表示されません。

Expressway サインインに対するユーザ クレデンシャルの永続性(User Credentials Persistent for Expressway Sign In)

無効

[有効(Enabled)]

無効

電話機にユーザのサインイン クレデンシャルを保存するかどうかを制御します。 無効にすると、ユーザに対して、モバイルおよび Remote Access(MRA)の Expressway サーバにサインインするためのプロンプトが常に表示されます。

ユーザが簡単にログインできることが望ましい場合は、このフィールドを有効にすることによって、Expressway のログイン クレデンシャルを永続的なものとすることができます。 ユーザは初回のみログイン クレデンシャルを入力する必要があります。 それ以降は、構外で電話機の電源を入れたときにはいつでもログイン情報がサインイン画面に事前入力されます。

詳細については、Expressway 経由でのモバイルおよび Remote Accessを参照してください。

カスタマー サポートのアップロード URL(Customer support upload URL)

256 文字以下の文字列。

問題レポート ツール(PRT)の URL を入力します。

Expressway 経由でのモバイルおよび Remote Accessを使用してデバイスを導入している場合、Expressway サーバの HTTP サーバ許可リストへの PRT サーバ アドレスの追加も必要となります。

詳細については、Expressway 経由でのモバイルおよび Remote Accessを参照してください。

Web 管理(Web Admin)

無効

[有効(Enabled)]

無効

Web ブラウザによる電話 Web ページへの管理者アクセス権を有効または無効にします。

詳細については、電話機の管理ページの設定を参照してください。

この機能をサポートしていない電話機の場合、このフィールドは表示されません。

Admin パスワード

8 ~ 127 文字の文字列

管理者として電話機 Web ページにアクセスする際の管理者パスワードを定義します。

この機能をサポートしていない電話機の場合、このフィールドは表示されません。

WLAN SCEP サーバ(WLAN SCEP Server)

256 文字以下の文字列。

この電話機で WLAN 認証の証明書を取得するために使用する SCEP サーバを指定します。 サーバのホスト名または IP アドレスを入力します(標準の IP アドレス形式を使用します)。

この機能をサポートしていない電話機の場合、このフィールドは表示されません。

WLAN ルート CA フィンガープリント(WLAN Root CA Fingerprint)(SHA256 または SHA1)

95 文字以下の文字列。

WLAN 認証の証明書発行時に、SCEP プロセスで検証用に使用するルート CA の SHA256 または SHA1 フィンガープリントを指定します。 SHA256 フィンガープリントの使用をお勧めします。それは、OpenSSL(openssl x509 -in rootca.cer -noout -sha256 -fingerprint など)により、または Web ブラウザを使用して証明書の詳細を調べることにより、取得できます。

SHA256 フィンガープリントの場合は 64 桁の 16 進数文字値、SHA1 フィンガープリントの場合は 40 桁の 16 進数文字値を、一般的な区切り記号(コロン、ハイフン、ピリオド、スペース)を使用して、または区切り記号なしで入力します。 区切り記号を使用する場合、その区切り記号は、SHA256 フィンガープリントの場合は 16 進数文字 2、4、8、16、または 32 文字ごとに、また SHA1 フィンガープリントの場合は 16 進数文字 2、4、または 8 文字ごとに一貫して挿入する必要があります。

この機能をサポートしていない電話機の場合、このフィールドは表示されません。

WLAN認証試行(WLAN Authentication Attempts)

この機能をサポートしていない電話機の場合、このフィールドは表示されません。

WLANプロファイル1プロンプトモード(WLAN Profile 1 Prompt Mode)

無効

[有効(Enabled)]

無効

この機能をサポートしていない電話機の場合、このフィールドは表示されません。

拡張回線モードでのアクティブ コールのある電話会議

Disabled

Enabled

Disabled

  • 無効化:アクティブコールリストの中の通話は回線別にフィルタリングできません。また、ユーザーは、ラインキーを押すだけで別の人を電話会議に直接追加できません。 電話に多数のコールが発生する場合、ユーザはコール リストのナビゲーション クラスタ ボタンを繰り返し押して、目的のコールに移動する必要があります。

  • 有効化:別の人を電話会議に追加できるというユーザーエクスペリエンスが向上します。 この機能により、ユーザのターゲット コールを見つけるためのステップを減らすことができます。

    各回線に通話が 1 つしかない場合、ユーザーはラインキーを直接押して、回線上のコールを電話会議に追加できます。

    各回線に複数の通話がある場合、ユーザは回線キーを押して、回線によってフィルタリングされた通話のみを表示できます。 その後、電話会議に追加されるターゲット コールにすばやく移動できます。

この機能は、「回線モード」が「拡張回線モード」に設定されている場合にのみ利用できます。

回線モード(Line Mode)

[セッション回線モード(Session Line Mode)]

[拡張回線モード(Enhanced Line Mode)]

[セッション回線モード(Session Line Mode)]

電話機での回線表示を設定します。

  • [セッション回線モード(Session Line Mode)]:画面の片側のボタンが回線キーです。

  • [拡張回線モード(Enhanced Line Mode)]:電話画面の両側のボタンが回線キーです。 デフォルトで、プレディクティブ ダイヤリングおよび適用可能な着信コールは、拡張回線モードで有効になります。

Admin Configurable Ringer

Disabled

[Sunrise]

[Chirp1]

[Chirp2]

Disabled

「電話メニューによる着信音の変更を許可」と連携して着信音を制御し、ユーザが着信音を設定できるようにします。

無効に設定すると、管理者による既定の着信音の設定が無効になります。 この場合、[電話メニューによる着信音の変更を許可] パラメーターの値が無効または有効のどちらであっても、ユーザはいつでも自分の電話の着信音を変更することができます。

[無効] 以外の値に設定されている場合、電話の着信音を変更するユーザの権限は、[電話メニューによる着信音の変更を許可] の値によって異なります。

  • 無効 - ユーザは着信音を変更できません。 この場合、[設定(Settings)] メニューにある [着信音(Ringtone)] メニュー項目はグレー表示されています。

  • 有効 - ユーザは電話の着信音を変更できます。

電話メニューによる着信音の変更を許可

Disabled

Enabled

Disabled

「管理者が設定可能な着信音」と連携して、ユーザーが設定できる着信音を制御します。

ユーザーが選択した着信音は、管理者によって設定された既定の着信音よりも優先されます。 それでも着信音を変更したい場合は、次の操作を行います。

  1. このパラメータを [無効] に設定し、保存して変更を適用します。

  2. [管理者が設定可能な呼び出し音] で既定の着信音を変更し、保存して変更を適用します。 その後、電話の着信音はデフォルトの着信音にリセットされます。

カスタマーサポート使用(Customer Support Use)

64 文字以下の文字列。

Empty

Cisco TAC 専用です。

TLS暗号を無効にする

トランスポート層セキュリティ暗号を無効にするを参照してください。

None

選択した TLS 暗号を無効にします。

複数の暗号スイートを無効にするには、コンピュータのキーボードでCtrlキーを押したままにします。

すべての電話暗号を選択した場合、電話 TLS サービスが影響を受けます。

Lower Your Voice アラート

[有効(Enabled)]

無効

[有効(Enabled)]

Lower Your Voice アラートを管理します。

  • [Disabled]:

    • この電話機には、[ 設定 (Settings)]メニューの [声を小さく(Lower Your Voice)]メニュー項目が表示されません 。

    • ユーザは大きな声で話すと、メッセージが出ても画面に表示されません。

  • Enabled:

    • ユーザーは、[設定 (Settings)] メニューの[声を小さく(Lower Your Voice)]から機能を管理します。 デフォルトでは、このフィールドは [オン(On)]に設定されています。

コールをスパムとしてマーク

[有効(Enabled)]

無効

[有効(Enabled)]

コールをスパム機能として[マーク(Mark)]を管理します。

  • [Disabled]:

    • この電話機は、[スパムのマーク(Mark spam)を表示しません。

    • [ 設定 (Settings)] メニューの [スパムリスト(Spam list)]項目は表示されません。

    • スパムリストが存在する場合、そのリストは消去され、復元することはできません。

  • Enabled:

    • この電話機は、[スパムのマーク(Mark spam)のソフトキーを表示します。

    • [ 設定 (Settings)] メニューの [スパムリスト(Spam list)]項目を表示します。

コール パーク専用の 1 回線

無効

[有効(Enabled)]

[有効(Enabled)]

パークされたコールが 1 回線を占有するかどうかを制御します。

詳細については、Cisco Unified Communications Manager のマニュアルを参照してください。

ELM での回線のテキストラベルの表示

無効

[有効(Enabled)]

[有効(Enabled)]

拡張回線モードが設定されている場合の通話中の回線ラベル表示を制御します。
  • [有効(Enabled)]

    • 発信者名が設定されている場合、コール セッションの 1 行目に名前が表示され、2 行目にローカル回線ラベルが表示されます。

    • 発信者名が設定されていない場合、 1 行目にリモート番号が表示され、2 行目にローカル回線ラベルが 表示されます。

  • 無効

    • 発信者名が設定されている場合、コール セッションの 1 行目に名前が表示され、2 行目に番号が表示されます。

    • 発信者名が設定されていない場合、リモート番号のみ表示されます。

このフィールドは必須です。

(注)  


コーデックのネゴシエーションでは、次の 2 つの手順が実行されます。

  1. 電話機が、サポートされるコーデックを Cisco Unified Communications Manager にアドバタイズするかどうかを指定します。 すべてのエンドポイントがコーデックの同じ集合をサポートしているわけではありません。

  2. Cisco Unified Communications Manager が、コール試行に関連するすべての電話機からサポートされるコーデックのリストを取得すると、リージョン ペア設定などのさまざまな要因に基づいて一般にサポートされるコーデックが選択されます。


機能設定のベスト プラクティス

電話の機能は、ユーザのニーズに合わせて設定できます。 しかし実際に役立つ特定の状況や導入に関するいくつかの推奨事項があります。

通話量が多い環境

通話量が多い環境では、一部の機能を特定の方法で設定することをお勧めします。

フィールド

管理エリア

推奨される設定

[常にプライム回線を使用する(Always Use Prime Line)]

デバイス情報

off または on

詳細については、フィールド:[常にプライム回線を使用する(Always Use Prime Line)] を参照してください。

Actionable Incoming Call Alert

プロダクト固有の設定

すべての着信コールの表示

プライマリ回線にすべての通話の表示

プロダクト固有の設定

[有効(Enabled)]

すべてのコールに戻る(Revert to All Calls)

プロダクト固有の設定

Enabled

多回線環境

多回線環境では、一部の機能を特定の方法で設定することをお勧めします。

フィールド

管理エリア

推奨される設定

[常にプライム回線を使用する(Always Use Prime Line)]

デバイス情報

オフ

詳細については、フィールド:[常にプライム回線を使用する(Always Use Prime Line)] を参照してください。

Actionable Incoming Call Alert

プロダクト固有の設定

すべての着信コールの表示

プライマリ回線にすべての通話の表示

プロダクト固有の設定

[有効(Enabled)]

すべてのコールに戻る(Revert to All Calls)

プロダクト固有の設定

Enabled

セッション回線モードの環境

拡張回線モードは、ほとんどのコール環境の処理に適したツールです。 しかし、拡張回線モードがニーズに適合しない場合は、セッション回線モードを使用してください。

フィールド

管理エリア

セッション回線モードの推奨設定

プライマリ回線にすべての通話の表示

プロダクト固有の設定

無効

すべてのコールに戻る(Revert to All Calls)

プロダクト固有の設定

無効

Actionable Incoming Call Alert

プロダクト固有の設定

デフォルトで有効(ファームウェア リリース 11.5(1) 以降)。

フィールド:[常にプライム回線を使用する(Always Use Prime Line)]

このフィールドは、ユーザがオフフックにしたときに IP 電話のプライマリ回線が選択されるかどうかを指定します。 このパラメータが True に設定されている場合、電話がオフフックになるとプライマリ回線が選択され、アクティブ回線になります。 ユーザのセカンダリ回線で電話が鳴っている場合でも、電話がオフフックになると、プライマリ回線のみをアクティブにします。 セカンダリ回線の着信コールには応答しません。 この場合、ユーザはセカンダリ回線を選択してコールに応答する必要があります。 このデフォルト値は False に設定されています。

[常にプライム回線を使用する(Always Use Prime Line)] フィールドの目的は、[プライマリ回線にすべてのコールを表示(Show All Calls on the Primary Line)] と [すべてのコールに戻る(Revert to All Calls)] を組み合わせて使用し、両方の機能を有効化している場合と非常によく似ています。 ただし、主な違いは、[常にプライム回線を使用する(Always Use Prime Line)] が有効になっている場合は、セカンダリ回線では着信コールへの応答が行われないということです。 ダイヤル トーンはプライム回線でしか聞こえません。 このユーザ エクスペリエンスが求められるのは、通話量が多い特定の環境です。 一般的には、この機能を必要とする通話量が多い環境以外では、このフィールドを無効のままにしておくことを推奨します。

トランスポート層セキュリティ暗号を無効にする

[TLS暗号の無効化]パラメータを使用して、トランスポート層セキュリティ(TLS)暗号を無効にできます。 これにより、既知の脆弱性に合わせてセキュリティを調整したり、ネットワークを暗号化に関する会社のポリシーに合わせることができます。

すべてデフォルト設定ではありません。

複数の暗号スイートを無効にするには、コンピュータのキーボードでCtrlキーを押したままにします。 すべての電話暗号を選択した場合、電話 TLS サービスが影響を受けます。 選択肢は、次のとおりです。

  • None

  • TLS_RSA_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA

  • TLS_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA

  • TLS_RSA_WITH_AES_256_CBC_SHA

  • TLS_ECDHE_RSA_WITH_AES_128_GCM_SHA256

  • TLS_ECDHE_ECDSA_WITH_AES_128_GCM_SHA256

  • TLS_ECDHE_RSA_WITH_AES_256_GCM_SHA384

  • TLS_ECDHE_ECDSA_WITH_AES_256_GCM_SHA384

電話セキュリティの詳細については、Cisco IP 電話 7800 および 8800 シリーズセキュリティの概要ホワイトペーパーhttps://www.cisco.com/c/en/us/products/collaboration-endpoints/unified-ip-phone-8800-series/white-paper-listing.html)を参照してください。

共有回線のコール履歴の有効化

通話履歴に共有回線のアクティビティを表示できるようにします。 この機能の目的は次のとおりです。

  • 共有電話の不在着信をログに記録する。

  • 共有電話のすべての応答済み着信と発信履歴をログに記録する。

始める前に

共有回線の通話履歴を有効にする前にプライバシーを無効にします。 これを実行しないと、通話履歴に他のユーザが応答した通話が表示されません。

手順


ステップ 1

Cisco Unified Communications Manager Administration で、[デバイス(Device)] > [電話機(Phone)] を選択します。

ステップ 2

設定する電話を特定します。

ステップ 3

製品固有の設定領域、共有回線ドロップダウンの [レコードコールログ (Record Call Log)] に移動します。

ステップ 4

ドロップダウン リストから [有効(Enabled)]を選択します。

ステップ 5

保存を選択します。


Cisco IP 電話 での省電力のスケジュール

電力を節約し、電話スクリーン ディスプレイの寿命を確実に延ばすには、不要なときに表示をオフにするように設定します。

Cisco Unified Communications Manager Administration を使用すると、ディスプレイを特定の曜日の指定時刻にオフにし、他の曜日では終日オフにするように設定できます。 たとえば、ディスプレイを平日の勤務時間後にオフにし、土曜日と日曜日では終日オフにするように選択できます。

ディスプレイがオフのときはいつでも、次の操作でディスプレイをオンにできます。

  • 電話機の任意のボタンを押す。

    ディスプレイがオンになり、そのボタンで指定されているアクションが実行されます。

  • ハンドセットを持ち上げる。

ディスプレイは、オンにするとそのままオン状態になりますが、指定された期間にわたって電話機がアイドル状態にあると、自動的にオフになります。

詳細については、プロダクト固有の設定 を参照してください。

手順


ステップ 1

Cisco Unified Communications Manager Administration で、[デバイス(Device)] > [電話機(Phone)] を選択します。

ステップ 2

設定する電話機を特定します。

ステップ 3

[プロダクト固有の設定(Product Specific Configuration Layout)] 領域に移動して、次のフィールドを設定します。

  • ディスプレイ非点灯日(Days Display Not Active)

  • ディスプレイ点灯時刻(Display On Time)

  • ディスプレイ点灯継続時間(Display On Duration)

  • ディスプレイ放置時自動消灯(Display Idle Timeout)

表 3. PowerSave の設定フィールド

フィールド

説明

ディスプレイ非点灯日(Days Display Not Active)

[ディスプレイ点灯時刻(Display On Time)] フィールドで指定された時刻になっても、ディスプレイを自動的にオンにしない日。

ドロップダウン リストから単一または複数の曜日を選択します。 複数の曜日を選択するには、Ctrl キーを押しながら目的の各曜日をクリックします。

ディスプレイ点灯時刻(Display On Time)

毎日ディスプレイを自動的にオンにする時刻([ディスプレイ非点灯日(Days Display Not Active)] フィールドで指定されている日を除く)。

このフィールドには、24 時間形式で入力します(0:00 は午前 0 時)。

たとえば、午前 7:00(0700)にディスプレイを自動的にオンにするには、07:00 と入力します。 午後 2 時 にディスプレイをオンにするには (1400)にバックライトをオンにするには、14:00 と入力します。

このフィールドがブランクの場合、ディスプレイは午前 0 時に自動的にオンになります。

ディスプレイ点灯継続時間(Display On Duration)

[ディスプレイ点灯時刻(Display On Time)] フィールドで指定した時刻にディスプレイがオンになった後、オン状態を保つ時間の長さ。

このフィールドには、時間:分の形式で値を入力します。

たとえば、ディスプレイを自動的にオンにしてから 4 時間 30 分にわたってオン状態を保つには、4:30 と入力します。

このフィールドがブランクの場合、電話機は午前 0 時(0:00)にオフになります。

(注)  

 

[ディスプレイ点灯時刻(Display On Time)] が 0:00 で、[ディスプレイ点灯継続時間(Display On Duration)] がブランク(または 24:00)の場合、電話機は常にオン状態になります。

ディスプレイ放置時自動消灯(Display Idle Timeout)

ディスプレイをオフにするまでの電話機のアイドル時間。 ディスプレイがスケジュールどおりにオフで、ユーザが(電話機ボタンを押す、またはハンドセットを持ち上げる操作で)オンにした場合にのみ適用されます。

このフィールドには、時間:分の形式で値を入力します。

たとえば、ユーザがディスプレイをオンにしてから 1 時間 30 分にわたって電話機がアイドル状態にあった場合にディスプレイをオフにするには、1:30 と入力します。

デフォルト値は 1:00 です。

ステップ 4

保存を選択します。

ステップ 5

[設定の適用(Apply Config)]を選択します。

ステップ 6

電話機を再起動します。


Cisco IP 電話 での EnergyWise のスケジュール

消費電力を減らすには、ご使用のシステムに EnergyWise コントローラが含まれている場合に、電話機をスリープ(電源オフ)とウェイク(電源オン)に設定します。

Cisco Unified Communications Manager Administration で、EnergyWise を有効にして、スリープ時間とウェイク時間の設定を行います。 これらのパラメータは、電話機の表示設定パラメータと緊密に結びついています。

EnergyWise が有効になっていて、スリープ時間が設定されていると、電話機を設定時刻に復帰させるように、電話機からスイッチに要求が送信されます。 この要求の受諾または拒否が、スイッチから戻ります。 スイッチが要求を拒否した場合、またはスイッチが応答しない場合は、電話機はオフになりません。 スイッチが要求を受諾すると、アイドル状態の電話機がスリープ状態となり、消費電力をあらかじめ決められたレベルに減らすことができます。 アイドル状態になっていない電話機にはアイドル タイマーが設定され、タイマーの期限が切れると、電話機がスリープ状態になります。

電話機をウェイクさせるには、選択ボタンを押します。 スケジュールされているウェイク時間になると、システムは電話機の電力を元に戻して電話機を復帰させます。

詳細については、プロダクト固有の設定 を参照してください。

手順


ステップ 1

Cisco Unified Communications Manager Administration で、[デバイス(Device)] > [電話機(Phone)] を選択します。

ステップ 2

設定する電話機を特定します。

ステップ 3

[プロダクト固有の設定(Product Specific Configuration Layout)] 領域に移動して、次のフィールドを設定します。

  • Enable Power Save Plus

  • 電話機をオンにする時刻(Phone On Time)

  • 電話機をオフにする時刻(Phone Off Time)

  • Phone Off Idle Timeout

  • Enable Audible Alert

  • EnergyWise Domain

  • EnergyWise シークレット

  • Allow EnergyWise Overrides

表 4. EnergyWise Configuration Fields
フィールド 説明

Enable Power Save Plus

電話機の電源をオフにする日のスケジュールを選択します。 スケジュールを設定する日をクリックしたら、Control キーを押したままにして、複数日を選択します。

デフォルトでは、どの日も選択されていません。

[Power Save Plus の有効化(Enable Power Save Plus)] がオンになっていると、緊急(e911)の問題について警告するメッセージを受け取ります。

注意    

 

Power Save Plus モード("モード")が有効である間は、モードに設定されたエンドポイントは、緊急コールでは無効で、インバウンド コールの受信ができません。 このモードを選択することにより、次の条項に同意したものと見なされます。(i)モードが有効である間、緊急コールとコールの受信用の代替方法を責任を持って用意する必要があります。(ii)シスコはこのモードの選択に関して何の責任を負いません。このモードを有効にすることは、お客様の責任で行っていただきます。(iii)コール、発信、およびその他について、このモードを有効にした場合の影響をユーザにすべて通知する必要があります。

(注)  

 

Power Save Plus を無効にするには、[EnergyWise オーバーライドを許可(Allow EnergyWise Overrides)] チェックボックスをオフにする必要があります。 [Power Save Plus の有効化(Enable Power Save Plus)] フィールドで、日数を選択しないまま [EnergyWise オーバーライドを許可(Allow EnergyWise Overrides)] チェックボックスをオンにしたままにしておくと、Power Save Plus は無効になりません。

電話機をオンにする時刻(Phone On Time)

[Power Save Plus の有効化(Enable Power Save Plus)] フィールドにある日について、電話機の電源を自動的にオンにする時刻を決定します。

このフィールドには、24 時間形式で入力します(0:00 は午前 0 時)。

たとえば、午前 7 時(0700)に自動的に電話機の電源をオンにする場合は、 7:00 と入力します。 午後 2 時(1400)に電話機の電源をオンにするには、 (1400)にバックライトをオンにするには、14:00 と入力します。

デフォルト値はブランクで、これは 00:00 を意味します。

(注)  

 

[電話機をオンにする時刻(Phone On Time)] は、[電話機をオフにする時刻(Phone Off Time)] より 20 分以上遅い時刻に設定する必要があります。 たとえば、[電話機をオフにする時刻(Phone Off Time)] が 7:00 の場合、[電話機をオンにする時刻(Phone On Time)] は 7:20 より前に設定しないでください。

電話機をオフにする時刻(Phone Off Time)

[Power Save Plus の有効化(Enable Power Save Plus)] フィールドで選択した日について、電話機の電源をオフにする時刻。 [電話機をオンにする時刻(Phone On Time)] フィールドと [電話機をオフにする時刻(Phone Off Time)] フィールドに同じ値が含まれている場合、電話機はオフになりません。

このフィールドには、24 時間形式で入力します(0:00 は午前 0 時)。

たとえば、午前 7 時(0700)に自動的に電話機の電源をオフにする場合は、 7:00 と入力します。 午後 2 時(1400)に電話機の電源をオフにするには、 (1400)にバックライトをオンにするには、14:00 と入力します。

デフォルト値はブランクで、これは 00:00 を意味します。

(注)  

 

[電話機をオンにする時刻(Phone On Time)] は、[電話機をオフにする時刻(Phone Off Time)] より 20 分以上遅い時刻に設定する必要があります。 たとえば、[電話機をオフにする時刻(Phone Off Time)] が 7:00 の場合、[電話機をオンにする時刻(Phone On Time)] は 7:20 より前に設定しないでください。

Phone Off Idle Timeout

電話機の電源をオフにする前に、電話機をアイドル状態にしておく必要がある時間の長さ。

タイムアウトは次の条件で発生します。

  • 電話機がスケジュールどおりに Power Save Plus モードになっていたが、電話機のユーザが [選択(Select)]キーを押したために、Power Save Plus モードが解除された場合。

  • 接続スイッチで電話機が再びオンになった場合。

  • [電話機をオフにする時刻(Phone Off Time)] になったが、通話中の場合。

このフィールドの範囲は 20 ~ 1440 分です。

デフォルト値は 60 分です。

Enable Audible Alert

これを有効にすると、[電話機をオフにする時刻(Phone Off Time)] で指定した時刻の 10 分前に電話機で音声アラートの再生が開始されます。

音声アラートは、電話機の呼出音を使用します。この音は、10 分間のアラート期間中の特定期間、短く再生されます。 呼出音は、ユーザが指定した音声レベルで再生されます。 音声アラートのスケジュールは次のとおりです。

  • 電源オフの 10 分前に、呼出音が 4 回再生されます。

  • 電源オフの 7 分前に、呼出音が 4 回再生されます。

  • 電源オフの 4 分前に、呼出音が 4 回再生されます。

  • 電源オフの 30 秒前に、呼出音は、15 回再生されるか、電話機の電源がオフになるまで再生されます。

このチェックボックスが表示されるのは、[Power Save Plus の有効化(Enable Power Save Plus)] リストボックスで 1 日以上が選択されている場合だけです。

EnergyWise Domain

その電話機が含まれる EnergyWise ドメイン。

このフィールドの最大長は 127 文字です。

EnergyWise シークレット

EnergyWise ドメイン内でエンドポイントとの通信に使用されるセキュリティの秘密パスワード。

このフィールドの最大長は 127 文字です。

Allow EnergyWise Overrides

このチェックボックスにより、電話機に電源レベルの更新を送信するための EnergyWise ドメイン コントローラのポリシーを許可するかどうかを決定します。 次の条件が適用されます。

  • [Power Save Plus の有効化(Enable Power Save Plus)] フィールドで 1 日以上を選択する必要があります。

  • Cisco Unified Communications Manager Administration の設定は、EnergyWise がオーバーライドを送信しても、スケジュールに適用されます。

たとえば、[電話機をオフにする時刻(Phone Off Time)] が 22:00(午後 10 時)に設定されていると仮定すると、[電話機をオンにする時刻(Phone On Time)] フィールドの値は 06:00(午前 6 時)となり、[Power Save Plus の有効化(Enable Power Save Plus)] では 1 日以上が選択されています。

  • EnergyWise が 20:00(午後 8 時)に電話機をオフにするように指示すると、この指示は、午前 6 時に設定された [電話機をオンにする時刻(Phone On Time)] まで有効となります(電話機ユーザによる介入が発生しないと仮定した場合)。

  • 午前 6 時になると、電話機はオンとなり、Unified Communications Manager の管理ページの設定から電力レベルの変更の受信を再開します。

  • 電力レベルを電話機で再び変更するには、EnergyWise は電力レベル変更コマンドを新たに再発行する必要があります。

(注)  

 

Power Save Plus を無効にするには、[EnergyWise オーバーライドを許可(Allow EnergyWise Overrides)] チェックボックスをオフにする必要があります。 [Power Save Plus の有効化(Enable Power Save Plus)] フィールドで、日数を選択しないまま [EnergyWise オーバーライドを許可(Allow EnergyWise Overrides)] チェックボックスをオンにしたままにしておくと、Power Save Plus は無効になりません。

ステップ 4

保存を選択します。

ステップ 5

[設定の適用(Apply Config)]を選択します。

ステップ 6

電話機を再起動します。


サイレントの設定

サイレント(DND)をオンにすると、コールが呼び出し状態になっても呼出音が鳴らなくなります。またあらゆる種類の表示や音による通知も、一切行われません。

サイレント(DND)を有効にすると、電話画面のヘッダー セクションの色が変更され、電話機に「サイレント(Do Not Disturb)」と表示されます。

電話ボタン テンプレートの機能の 1 つとして DND を選択して、電話機を設定できます。

詳細については、ご使用の Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルの取り込み中情報を参照してください。

手順


ステップ 1

Cisco Unified Communications Manager Administration で、[デバイス(Device)] > [電話機(Phone)] を選択します。

ステップ 2

設定する電話を特定します。

ステップ 3

次のパラメータを設定します。

  • [サイレント(Do Not Disturb)]:このチェックボックスを使用すると、電話機の DND を有効にすることができます。

  • DND オプション:[呼出音オフ(Ring Off)]、[コール拒否(Call Reject)]、または [共通の電話プロファイル設定を使用(Use Common Phone Profile Setting)]。

    DND がオンのときにプライオリティ(MLPP)コールでこの電話の呼出音が鳴るようにする場合は、[コール拒否(Call Reject)] を選択しないでください。

  • [DND 着信呼警告(DND Incoming Call Alert)]:電話機で DND がアクティブのときに着信コールに対して発生させるアラート(存在する場合)のタイプを選択します。

    (注)  

     

    このパラメータは、[共通の電話プロファイル(Common Phone Profile)] ウィンドウと [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウにあります。 [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウの値が優先されます。

ステップ 4

保存を選択します。


エージェント グリーティングの有効化

エージェント グリーティング機能では、エージェントが事前録音したグリーティングを作成したり更新したりできます。このグリーティングは、エージェントが発信者と話しはじめる前に、顧客コールなどのコールの開始時に再生されます。 エージェントは、必要に応じて 1 つまたは複数のグリーティングを事前録音し、グリーティングを作成および更新できます。

顧客が電話をかけてきた場合、エージェントと発信者が事前録音したグリーティングを聴くことになります。 エージェントは、グリーティングが終わるまで待つこともできますし、グリーティングの途中で応答することもできます。

エージェント グリーティング コールでは、電話機でサポートされるすべてのコーデックがサポートされます。

詳細については、ご使用の Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルの割り込みおよびプライバシー情報を参照してください。

手順


ステップ 1

isco Unified Communications Manager Administration から [デバイス(Device)] > [電話機(Phone)] を選択します。

ステップ 2

ユーザが設定する IP フォンを特定します。

ステップ 3

[デバイス情報レイアウト(Device Information Layout)] ペインまでスクロールし、[ビルトイン ブリッジ(Built In Bridge)] を [オン(On)]または [デフォルト(Default)] に設定します。

ステップ 4

保存を選択します。

ステップ 5

ブリッジの設定を確認します。

  1. [System(システム)] > [Service Parameters(サービス パラメータ)] を選択します。

  2. 適切なサーバおよびサービスを選択します。

  3. [クラスタワイド パラメータ(デバイス - 電話)(Clusterwide Parameters (Device - Phone))] ペインまでスクロールして、[ビルト イン ブリッジの有効(Builtin Bridge Enable)]を [オン(On)] に設定します。

  4. 保存を選択します。


モニタリングと録音のセットアップ

モニタリングと録音の機能によって、スーパーバイザはアクティブ コールのモニタリングをサイレントに実行できます。 スーパーバイザの音声はコールのどちらの側にも聞こえません。 ユーザには、コールがモニタされている間、モニタ中であることを示す音声アラートが聞こえる場合があります。

コールがセキュリティで保護されている場合は、ロック アイコンが表示されます。 発信者にも、コールがモニタされていることを示す音声アラートが聞こえる場合があります。 コールがセキュアであり、モニタされていることを示す音声アラートは、接続先の通話者にも聞こえることがあります。

アクティブ コールがモニタまたは録音されている場合、ユーザは、インターコムコールを受信または発信できます。ただし、ユーザがインターコムコールを発信した場合、アクティブ コールは保留されます。 この処理によって録音セッションは終了し、モニタリング セッションは中断されます。 中断されたモニタリング セッションを再開するには、モニタされているユーザがコールを再開する必要があります。

詳細については、ご使用の Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルのモニタリングおよび録音情報を参照してください。

以下の手順によって、標準モニタ ユーザ グループにユーザが追加されます。

始める前に

Cisco Unified Communications Manager は、モニタリングと録音をサポートするように設定する必要があります。

手順


ステップ 1

isco Unified Communications Manager Administration で、[ユーザー管理(User Management)] > [アプリケーションユーザー(Application User)] を選択します。

ステップ 2

Standard CTI Allow Call Monitoring および Standard CTI Allow Call Recording ユーザ グループを確認します。

ステップ 3

[選択項目の追加(Add Selected)] をクリックします。

ステップ 4

[ユーザ グループに追加(Add to User Group)]をクリックします。

ステップ 5

アプリケーション ユーザの制御デバイスのリストにユーザの電話機を追加します。

ステップ 6

保存を選択します。


コールの転送通知のセット アップ

コール転送設定を制御できます。

手順


ステップ 1

Cisco Unified Communications Manager Administration で、[デバイス(Device)] > [電話機(Phone)] を選択します。

ステップ 2

セット アップする電話を特定します。

ステップ 3

[コールの転送通知(Call Forward Notification)] フィールドを設定します。

フィールド 説明

Caller Name

このチェックボックスをオンにした場合、発信者名が通知ウィンドウに表示されます。

デフォルトでは、このチェックボックスはオンになっています。

Caller Number

このチェックボックスをオンにした場合、発信者番号が通知ウィンドウに表示されます。

デフォルトでは、このチェックボックスはオフになっています。

Redirected Number

このチェックボックスをオンにした場合、コールを最後に転送した発信者に関する情報が通知ウィンドウに表示されます。

例:発信者 A が B にコールを発信したが、B はすべてのコールを C に転送し、C はすべてのコールを D に転送した場合、D に対して表示される通知ボックスには、発信者 C の電話機情報が表示されます。

デフォルトでは、このチェックボックスはオフになっています。

Dialed Number

このチェックボックスをオンにした場合、コールの最初の受信者に関する情報が通知ウィンドウに表示されます。

例:発信者 A が B にコールを発信したが、B はすべてのコールを C に転送し、C はすべてのコールを D に転送した場合、D に対して表示される通知ボックスには、発信者 B の電話機情報が表示されます。

デフォルトでは、このチェックボックスはオンになっています。

ステップ 4

保存を選択します。


コール リストの BLF の有効化

[コールリストのBLF(BLF for Call Lists)] フィールドでも、社内ディレクトリの回線ステータス機能を制御します。

手順


ステップ 1

Cisco Unified Communications Manager Administration で、[システム(System)] > [エンタープライズパラメータ(Enterprise Parameters)] を選択します。

ステップ 2

[コールリストのBLF(BLF for Call Lists)] フィールドで、この機能を有効または無効にします。

デフォルトでは、この機能はディセーブルです。

[プロダクト固有の設定(Product Specific Configuration)] エリアで設定したパラメータは、さまざまなデバイスの [デバイス設定(Device Configuration)] ウィンドウと [エンタープライズ電話の設定(Enterprise Phone Configuration)] ウィンドウにも表示されることがあります。 これらの他のウィンドウでも同じパラメータを設定した場合、優先される設定は、次の順序で決定されます。

  1. [デバイス設定(Device Configuration)] ウィンドウの設定値

  2. [共通の電話プロファイル(Common Phone Profile)] ウィンドウの設定値

  3. [エンタープライズ電話の設定(Enterprise Phone Configuration)] ウィンドウの設定値

ステップ 3

保存を選択します。


スイッチおよび PC ポート用の Energy Efficient Ethernet のセットアップ

IEEE 802.3 標準の拡張である IEEE 802.3az Energy Efficient Ethernet(EEE)は、ネットワーク インターフェイスの重要な機能を損なうことなくエネルギー使用量を減らす方法を提供します。 設定可能な EEE を使用すると、管理者は PC ポートとスイッチ ポートでの EEE 機能を制御することができます。

(注)  


管理者は、すべての適用可能な UCM ページで [オーバーライド(Override)] チェックボックスがオンになっていることを確認する必要があります。オンになっていないと、EEE は機能しません。
管理者は、次の 2 つのパラメータで EEE 機能を制御します。
  • Energy Efficient Ethernet:パーソナル コンピュータとのシームレスな接続を提供します。 管理者は、[有効(Enabled)] または [無効(Disabled)] のオプションを選択して機能を制御します。

  • Energy Efficient Ethernet:スイッチ ポート(Energy Efficient Ethernet:Switch Port):シームレスな接続を提供します。

詳細は、プロダクト固有の設定を参照してください。

手順


ステップ 1

Cisco Unified Communications Manager Administration で、次のいずれかのウィンドウを選択します。

  • [デバイス(Device)] > [電話(Phone)]

  • [デバイス(Device)] > [デバイスの設定(Device Settings)] > [共通の電話プロファイル(Common Phone Profile)]

  • [システム(System)] > [エンタープライズ電話の設定(Enterprise Phone Configurations)]

複数のウィンドウにパラメータを設定した場合、優先順位は次のとおりです。

  1. [デバイス(Device)] > [電話(Phone)]

  2. [デバイス(Device)] > [デバイスの設定(Device Settings)] > [共通の電話プロファイル(Common Phone Profile)]

  3. [システム(System)] > [エンタープライズ電話の設定(Enterprise Phone Configurations)]

ステップ 2

必要に応じて、電話機を特定します。

ステップ 3

[Energy Efficient Ethernet: PC ポート(Energy Efficient Ethernet: PC Port)]および [Energy Efficient Ethernet: スイッチ ポート(Energy Efficient Ethernet: Switch Port)]フィールドを設定します。

  • Energy Efficient Ethernet: PC ポート(Energy Efficient Ethernet: PC Port)

  • Energy Efficient Ethernet: スイッチ ポート(Energy Efficient Ethernet: Switch Port)

ステップ 4

保存を選択します。

ステップ 5

[設定の適用(Apply Config)]を選択します。

ステップ 6

電話機を再起動します。


RTP/sRTP ポート範囲のセットアップ

SIP プロファイルでリアルタイム転送プロトコル(RTP)およびセキュア リアルタイム転送プロトコル(sRTP)のポートの値を設定します。 RTP と sRTP ポートの値の範囲は 2048 から 65535 で、デフォルトの範囲は 16384 から 32764 です。RTP と sRTP のポート値の範囲は他の電話サービス用に指定されています。 これらのポートは RTP および SRTP 用に設定できません。

詳細については、該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルの SIP プロファイル情報を参照してください。

手順


ステップ 1

[デバイス(Device)] > [デバイスの設定(Device Settings)] > [SIP プロファイル(SIP Profile)] の順に選択します。

ステップ 2

使用する検索条件を選択し、[検索(Find)] をクリックします。

ステップ 3

変更するプロファイルを選択します。

ステップ 4

ポート範囲の開始と終了を含むように [開始メディアポート(Start Media Port)] および [終了メディアポート(Stop Media Port)] を設定します。

次のリストでは、他の電話サービスに使用されるため、RTP および SRTP で利用できない UDP ポートを判別します。
ポート 4051

ピア ファームウェア共有(PFS)機能に使用される

ポート 5060

UDP を介した SIP に使用される

ポート 49152 ~ 53247

ローカル エフェメラル ポートに使用される

ポート 53248 ~ 65535

VxC シングル トンネル VPN 機能に使用される

ステップ 5

[保存(Save)] をクリックします。

ステップ 6

[設定の適用(Apply Config)] をクリックします。


Expressway 経由でのモバイルおよび Remote Access

Expressway 経由でのモバイルおよび Remote Access(MRA) を使用すると、リモート ワーカーは、仮想プライベート ネットワーク(VPN)クライアント トンネルを使用しなくても企業のネットワークに簡単かつ安全に接続できます。 Expressway は、Transport Layer Security(TLS)を使用してネットワーク トラフィックを保護します。 電話機が Expressway 証明書を認証し、TLS セッションを確立するには、Expressway 証明書に、電話機のファームウェアが信頼しているパブリック認証局による署名が必要です。 Expressway 証明書の認証に対して、電話機で他の CA 証明書をインストールしたり信頼したりすることはできません。

電話機ファームウェアに組み込まれているの CA 証明書の一覧は、http://www.cisco.com/c/en/us/support/collaboration-endpoints/unified-ip-phone-8800-series/products-technical-reference-list.html から入手できます。

Expressway 経由でのモバイルおよび Remote Access (MRA) は、Cisco Expressway で動作します。 このため、『Cisco Expressway Administrator Guide』、『Cisco Expressway Basic Configuration Deployment Guide』などの Cisco Expressway のマニュアルをよくお読みいただく必要があります。 Cisco Expressway のマニュアルは、http://www.cisco.com/c/en/us/support/unified-communications/expressway-series/tsd-products-support-series-home.html にあります。

ユーザに対しては、IPv4 プロトコルのみが Expressway 経由でのモバイルおよび Remote Access サポートされます。

Expressway 経由でのモバイルおよび Remote Access の操作方法については、以下の資料も参照してください。
  • Cisco Preferred Architecture for Enterprise Collaboration, Design Overview

  • Cisco Preferred Architecture for Enterprise Collaboration, CVD

  • Unified Communications Mobile and Remote Access via Cisco VCS Deployment Guide

  • Cisco TelePresence Video Communication Server (VCS), Configuration Guides

  • Cisco Expressway展開ガイドによるモバイルおよび Remote Access

電話の登録プロセス中に、電話機に表示される日時が Network Time Protocol(NTP)サーバと同期されます。 MRA では、日時の同期に指定される NTP サーバの IP アドレスを特定するために DHCP オプション 42 タグが使用されます。 DHCP オプション 42 タグが設定情報の中に見つからない場合、電話機は 0.tandberg.pool.ntp.org タグを検索して NTP サーバーを識別します。

登録後、電話機は SIP メッセージの情報を使って表示日時を同期します(ただし Cisco Unified Communications Manager 電話設定で NTP サーバが設定されている場合を除く)。


(注)  


いずれかの電話機の電話セキュリティ プロファイルで TFTP 暗号化設定にチェックマークが付いている場合、Mobile and Remote Access でその電話機を使用することはできません。 MRA ソリューションでは、認証局プロキシ機能(CAPF)とデバイスとのインタラクティブなやり取りをサポートしていません。


Expressway 経由でのモバイルおよび Remote Access は拡張回線モードをサポートします。

SIP OAuth モードは、MRA でサポートされています。 このモードでは、セキュアな環境での認証に OAuth アクセス トークンを使用できます。


(注)  


モバイルおよびリモート アクセス (MRA) モードの SIP OAuth の場合は、電話機を導入する際に、モバイルおよびリモート アクセスでのアクティベーション コードの導入のみを使用します。 ユーザ名とパスワードを使用したアクティベーションはサポートされていません。


SIP OAuth モードでは、Expressway x14.0(1) 以降、または Cisco Unified Communications Manager 14.0 (1) 以降が必要です。

SIP OAuth モードの詳細については、『Feature Configuration Guide for Cisco Unified Communications Manager』、リリース 14.0(1) 以降を参照してください。

導入シナリオ

次のセクションで、Expressway 経由でのモバイルおよび Remote Access のさまざまな導入シナリオを示します。

オフプレミス ユーザが企業ネットワークにログインします。

Expressway 経由でのモバイルおよび Remote Access が配置されている場合は、オンプレミスのときにエンタープライズネットワークにログインします。 ネットワークを検出すると、電話は Cisco Unified Communications Manager に登録します。

オフプレミス ユーザが企業ネットワークにログインします。

オフィスから離れていると、電話機は構外モードであることを検出します。 のExpressway 経由でのモバイルおよび Remote Accessサインインウィンドウが表示され、企業ネットワークに接続します。

次の点に注意してください。 

  • ネットワークに接続するには、有効なサービス ドメイン、ユーザ名、パスワードが必要です。

  • 企業ネットワークにアクセスする前に、サービス モードをリセットして、代替 TFTP 設定をクリアする必要があります。 これにより代替 TFTP サーバ設定がクリアされるため、電話機が構外ネットワークを検出し、VPN 接続の確立を停止します。 電話機を初めて配置する場合は、この手順を省略してください。

  • ネットワーク ルータで DHCP オプション 150 またはオプション 66 が有効になっている場合は、企業ネットワークにサインインできない場合があります。 MRA モードにするには、サービス モードをリセットする必要があります。

オフプレミス ユーザがVPNで企業ネットワークにログインします。

Expressway 経由でのモバイルおよび Remote Access 導入後、オフプレミスの場合、VPN を使用して企業ネットワークにログインします。

電話機にエラーが発生した場合は、基本リセットを実行して電話機の設定をリセットします。

代替 TFTP 設定を構成する必要があります([管理者設定] > [ネットワーク設定] > [IPv4][代替 TFTP サーバ 1] フィールド)。

メディア ルーティングを向上させる Interactive Connectivity Establishment(ICE)

ファイアウォールまたはネットワークアドレス変換(NAT)を通過する Mobile and Remote Access(MRA)コールの信頼性を向上させるために、Interactive Connectivity Establishment(ICE)を配置できます。 ICE は、NAT サービスの周囲でシリアルトンネリングおよびトラバーサルリレーを使用してコールに最適なメディアパスを選択するオプションの展開です。

セカンダリターンサーバおよびターンサーバフェイルオーバーはサポートされていません。

MRA および ICEサービスの詳細については、『Cisco Unified Communications Manager システム設定ガイド、リリース 12.0(1)』以降を参照してください。 インターネット技術特別調査委員会(IETF)の Request for Comment 文書にも追加情報があります。

  • 『Traversal Using Relays around NAT (TURN)』:Session Traversal Utilities for NAT(STUN)のためのリレー拡張(RFC 5766)

  • 『Interactive Connectivity Establishment (ICE): A Protocol for Network Address Translator (NAT) Traversal for Offer/Answer Protocols』(RFC 5245)

Expressway 経由でのモバイルおよび Remote Access で利用可能な電話機能

Expressway 経由でのモバイルおよび Remote Access を使用すれば、シスコのモバイルおよびリモート ユーザは、VPN を使用せずに安全にコラボレーション サービスにアクセスできます。 ただし、ネットワーク セキュリティを維持するために、電話機能の一部が制限されます。

次に、Expressway 経由でのモバイルおよび Remote Access で利用可能な電話機能のリストを示します。
表 5. 機能サポートおよび Expressway 経由でのモバイルおよび Remote Access

電話機能

電話ファームウェアのリリース

短縮ダイヤル

10.3(1) 以降

最初のコールへ応答

11.5(1)SR1 以降

処理されたダイレクト コール パーク

10.3(1) 以降

自動応答

11.5(1)SR1 以降

割り込みと C 割り込み

11.5(1)SR1 以降

話中 ランプ フィールド(BLF)

10.3(1) 以降

ビジー ランプ フィールド(BLF)ピックアップ

10.3(1) 以降

ビジー ランプ フィールド(BLF)スピード ダイヤル

10.3(1) 以降

コールバック

10.3(1) 以降

通話転送

10.3(1) 以降

コールの転送通知

10.3(1) 以降

コール パーク

10.3(1) 以降

コール ピックアップ

10.3(1) 以降

Cisco Unified Serviceability

11.5(1)SR1 以降

クライアント アクセス ライセンス(CAL)

11.5(1)SR1 以降

会議

10.3(1) 以降

会議リスト/参加者の削除

11.5(1)SR1 以降

社内ディレクトリ(Corporate Directory)

11.5(1)SR1 以降

CTI アプリケーション(CTI 制御)

11.5(1)SR1 以降

直接転送

10.3(1) 以降

ダイレクト コール パーク

10.3(1) 以降

固有呼び出し音

11.5(1)SR1 以降

即転送

10.3(1) 以降

拡張回線モード

12.1(1) 以降

即転送

10.3(1) 以降

強制アクセス コードおよびクライアント識別コード

11.5(1)SR1 以降

グループ コール ピックアップ

10.3(1) 以降

保留または復帰

10.3(1) 以降

保留復帰

10.3(1) 以降

即時転送

10.3(1) 以降

参加(Join)

10.3(1) 以降

迷惑呼 ID(MCID)

11.5(1)SR1 以降

Meet-Me 会議

10.3(1) 以降

メッセージ受信インジケータ

10.3(1) 以降

モバイル コネクト

10.3(1) 以降

モバイル ボイス アクセス

10.3(1) 以降

マルチレベルの優先およびプリエンプション

11.5(1)SR1 以降

マルチライン

11.5(1)SR1 以降

保留音

10.3(1) 以降

ミュート

10.3(1) 以降

ネットワーク プロファイル(自動)

11.5(1)SR1 以降

オフフック ダイヤル

10.3(1) 以降

オンフック ダイヤル

10.3(1) 以降

プラス ダイヤル

10.3(1) 以降

[プライバシー(Privacy)]

11.5(1)SR1 以降

Private Line Automated Ringdown(PLAR)

11.5(1)SR1 以降

Redial

10.3(1) 以降

スピード ダイヤル(ポーズはサポートしていません)

10.3(1) 以降

サービス URL ボタン

11.5(1)SR1 以降

転送

10.3(1) 以降

Uniform Resource Identifier(URI)ダイヤリング

10.3(1) 以降

Expressway サインイン用ユーザ クレデンシャル パーシステントの設定

Expressway 経由でのモバイルおよび Remote Access でネットワークにサインインすると、そのユーザはサービス ドメイン、ユーザ名、パスワードの入力を求められます。 Expressway サインイン用のユーザ クレデンシャル パーシステントのパラメータを有効化すると、ユーザのログイン クレデンシャルが保存され、この情報を再入力する必要がなくなります。 このパラメータはデフォルトでは無効になっています。

単一の電話機、電話機グループ、またはすべての電話機について、クレデンシャルが永続的なものとなるように設定できます。

MRA サインイン用の QR コードの生成

カメラ付き電話を持つユーザは、サービス ドメインとユーザ名を手動で入力する代わりに、QR コードをスキャンして MRA にサインインできます。

手順

ステップ 1

QR コードは、QR コード ジェネレータを使用して生成します。それには、サービス ドメインのみか、サービス ドメインとユーザ名をカンマで区切って指定します。 例:mra.example.com または mra.example.com,username。

ステップ 2

QR コードを印刷し、ユーザに提供します。


問題レポート ツール

ユーザが問題レポートを送信する際は、問題レポート ツールを使用します。


(注)  


問題レポート ツールのログは、Cisco TAC で問題をトラブルシューティングするときに必要となります。 電話機を再起動すると、ログは消去されます。 電話機を再起動する前に、ログを収集してください。


問題レポートを発行するには、ユーザは問題レポート ツールにアクセスし、問題の発生日時、および問題の説明を提供します。

PRT のアップロードが失敗した場合は、電話機を使用して URL HTTP://<phone-ip-address>/FS/<prt-file-name> から PRT ファイルにアクセスできます。 この URL は、次の場合に電話機に表示されます。
  • 電話機が工場出荷時の状態の場合。 URL の表示時間は 1 時間です。 1 時間経過後は、電話機ログの送信を再度試行する必要があります。

  • 電話機に設定ファイルをダウンロード済みで、コール制御システムで電話への Web アクセスが許可されている場合。

Cisco Unified Communications Manager の [カスタマー サポート アップロード URL(Customer Support Upload URL)] フィールドにサーバーアドレスを追加する必要があります。

Expressway 経由で Mobile and Remote Access を使用してデバイスを導入している場合、Expressway サーバの HTTP サーバ許可リストへの PRT サーバ アドレスの追加も必要となります。

カスタマー サポート アップロード URL の設定

サーバでアップロード スクリプトを使用して PRT ファイルを受信する必要があります。 PRT は HTTP POST 機構を使用します。その際、アップロードに次のパラメータを含めます(マルチパート MIME 符号化を使用)。

  • devicename(例:"SEP001122334455"

  • serialno(例:"FCH12345ABC"

  • ユーザ名(Cisco Unified Communications Managerに設定されているユーザ名、デバイスの所有者)

  • prt_file(例:"probrep-20141021-162840.tar.gz"

スクリプトのサンプルを次に示します。 このスクリプトは参考用としてのみ提供されます。 シスコでは、お客様のサーバにインストールされたアップロード スクリプトのサポートは提供していません。

<?php

// NOTE: you may need to edit your php.ini file to allow larger
// size file uploads to work.
// Modify the setting for upload_max_filesize
// I used:  upload_max_filesize = 20M

// Retrieve the name of the uploaded file 
$filename = basename($_FILES['prt_file']['name']);

// Get rid of quotes around the device name, serial number and username if they exist
$devicename = $_POST['devicename'];
$devicename = trim($devicename, "'\"");

$serialno = $_POST['serialno'];
$serialno = trim($serialno, "'\"");

$username = $_POST['username'];
$username = trim($username, "'\"");

// where to put the file
$fullfilename = "/var/prtuploads/".$filename;

// If the file upload is unsuccessful, return a 500 error and
// inform the user to try again

if(!move_uploaded_file($_FILES['prt_file']['tmp_name'], $fullfilename)) {
        header("HTTP/1.0 500 Internal Server Error");
        die("Error: You must select a file to upload.");
}

?>

(注)  


電話機は、HTTP Url のみをサポートしています。


手順

ステップ 1

PRT アップロード スクリプトを実行できるサーバを設定します。

ステップ 2

上記パラメータを処理できるスクリプトを記述するか、必要に応じて提供されたサンプル スクリプトを編集します。

ステップ 3

サーバにスクリプトをアップロードします。

ステップ 4

Cisco Unified Communications Manager で、個々のデバイス設定ウィンドウ、[共通の電話プロファイル(Common Phone Profile)] ウィンドウ、または [エンタープライズ電話の設定(Enterprise Phone Configuration)] ウィンドウの [プロダクト固有の設定(Product Specific Configuration Layout)] 領域に移動します。

ステップ 5

[カスタマー サポートのアップロード URL(Customer support upload URL)] をオンにし、アップロード サーバ URL を入力します。

例:
http://example.com/prtscript.php

ステップ 6

変更を保存します。


回線のラベルの設定

電話番号の代わりにテキスト ラベルを表示するよう電話機をセットアップすることができます。 このラベルを使用し、回線を名前または機能で特定します。 たとえば、ユーザが電話機の回線を共有している場合、回線を共有するユーザの名前で回線を特定できます。

キー拡張モジュールにラベルを追加すると、最初の 25 文字だけが行に表示されます。

手順


ステップ 1

Cisco Unified Communications Manager Administration で、[デバイス(Device)] > [電話機(Phone)] を選択します。

ステップ 2

設定する電話を特定します。

ステップ 3

回線インスタンスを特定し、[回線のテキスト ラベル(Line Text Label)] フィールドを設定します。

ステップ 4

(任意) 回線を共有する別のデバイスにラベルを適用する必要がある場合は、[共有デバイス設定の更新(Update Shared Device Settings)] チェックボックスをオンにして、[選択対象を反映(Propagate Selected)] をクリックします。

ステップ 5

保存を選択します。


デュアル バンク情報のセットアップ

デュアルバンク情報をセット アップするには、次の手順に従います。

手順


ステップ 1

Cisco Unified Communications Manager Administration で、[デバイス(Device)] > [デバイスのデフォルト(Device Defaults)] を選択します。

ステップ 2

[非アクティブ ロード情報(Inactive Load Information)] フィールドで、ロード情報をチェックします。

ステップ 3

[一括管理(Bulk Administration)] > [インポート/エクスポート(Import/Export)] > [エクスポート(Export)] > [デバイスのデフォルト(Device Defaults)] と選択し、エクスポート ジョブをスケジュールします。

ステップ 4

エクスポートされた tar ファイルをダウンロードし、untar します。

ステップ 5

エクスポートされた CSV ファイルでファイル形式をチェックし、その CSV ファイルに、値が正しい [非アクティブ ロード情報(Inactive Load Information)] の列があることを確認します。

(注)  

 

CSV ファイルの値は、Cisco Unified Communications Manager Administration ウィンドウの [デバイスのデフォルト(Device Default)] 値と一致する必要があります。


パーク モニタリング

パーク モニタリングがサポート対象のは、Cisco IP 電話でコールをパークする場合のみです。 パーク モニタリングによって、パークされたコールのステータスがモニタされます。 パーク中のコールが取得されるか、またはパークされたコールによって破棄されるまで、パーク モニタリング コール バブルはクリアされません。 このパークされたコールは、コールをパークした電話機で同じコール バブルを使用して取得できます。

パーク モニタリング タイマーのセットアップ

Cisco Unified Communications Manager Administration には、パークモニタリング用として、パークモニタリング復帰タイマー、パークモニタリング定期復帰タイマー、未取得時のパークモニタリング転送タイマーという 3 種類のクラスタ全体に対応するサービスタイマーパラメータがあります。 各サービス パラメータにはデフォルトが含まれており、特別な設定は必要ありません。 これらのタイマー パラメータはパーク モニタリング専用です。コール パーク表示タイマーとコール パーク復帰タイマーはパーク モニタリングには使用できません。 これらのパラメータの詳細については、次の表を参照してください。

[Cisco Unified Communications Manager サービスパラメータ(Cisco Unified Communications Manager Service Parameters)] ページでタイマーを設定します。

手順

ステップ 1

Cisco Unified Communications Manager Administration で、[システム(System)] > [サービスパラメータ(Service Parameters)] を選択します。

ステップ 2

[クラスタ全体のパラメータ(機能:一般)(Clusterwide Parameters (Feature-General))] ペインにある、[パークモニタリング復帰タイマー(Park Monitoring Reversion Timer)]、[パーク モニタリング定期復帰タイマー(Park Monitoring Periodic Reversion Timer)]、[未取得時のパーク モニタリング転送タイマー(Park Monitoring Forward No Retrieve Timer)] フィールドを更新します。

表 6. パーク モニタリングのサービス パラメータ

フィールド

説明

[パークモニタリング復帰タイマー(Park Monitoring Reversion Timer)]

デフォルト値は 60 秒です。 このパラメータは、ユーザーがパークしたコールを取得するようにユーザーに求めるまで、Cisco Unified Communications Manager が待機する秒数を決定します。 このタイマーが開始するのは、ユーザが電話機の Park を押したときです。タイマーが時間切れになるとアラームが鳴ります。

このサービスパラメータに指定された値は [電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウの [パークモニタリング(Park Monitoring)] セクションで回線ごとに上書きできます(このウィンドウを表示するには、Cisco Unified Communications Manager Administration ページで、[コールルーティング(Call Routing)] > [電話番号(Directory Number)] を選択します)。 値 0 を指定すると、Park Monitoring Periodic Reversion Timer サービス パラメータに指定した定期復帰期間がただちに使用されます。 (次の説明を参照してください)。 たとえば、このパラメータを 0 に設定し、パーク モニタリング定期復帰タイマーを 15 に設定した場合、パークしたコールについてユーザにすぐに通知され、その後も未取得時のパーク モニタリング転送タイマー(下記を参照)が時間切れになるまで 15 秒おきに通知されます。

パーク モニタリング定期復帰タイマー(Park Monitoring Periodic Reversion Timer)

デフォルトは 30 秒です。 このパラメータは、Cisco Unified Communications Manager が、コールがパークされていることをユーザーに再通知するまでに待機する間隔(秒)を決定します。 ユーザはこのような通知の際にオフフックにするだけで、パークされたコールに接続できます。 コールがパークされており、未取得時のパークモニタリング転送タイマー(以下の説明を参照)に指定した時間が経過するまでは、Cisco Unified Communications Manager はパークされているコールについてユーザーに通知し続けます。 値として 0 を指定すると、パークされたコールに関する定期的な通知は無効になります。

未取得時のパーク モニタリング転送タイマー(Park Monitoring Forward No Retrieve Timer)

デフォルト値は 300 秒です。 このパラメータによって、パーク アラート通知が発生する秒数が決定されます。アラート通知後に、パークされたコールが、パーク元の [電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウで指定したパーク モニタリング転送未取得時の接続先に転送されます (Cisco Unified Communications Manager Administration で転送先が指定されていない場合、コールは、パークされたときの回線に返されます)。 [パークモニタリング復帰タイマー(Park Monitoring Reversion Timer)] のサービス パラメータが時間切れになると、このパラメータが開始します。 [未取得時のパーク モニタリング転送タイマー(Park Monitoring Forward No Retrieve Timer)] が時間切れになると、コールはパークから削除され、指定された接続先に転送されるか、パークしたユーザの回線に返されます。


電話番号のパーク モニタリング パラメータ設定

[電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウには、3 種類のパラメータを設定できる [パークモニタリング(Park Monitoring)] 領域が含まれます。

手順

ステップ 1

Cisco Unified Communications Manager Administration で、[コールルーティング(Call Routing)] > [電話番号(Directory Number)] を選択します。

ステップ 2

次の表に示すように、パーク モニタリングのフィールドを設定します。

表 7. パーク モニタリング パラメータ
フィールド 説明

[パークモニタリング転送非取得時の接続先(外部)(Park Monitoring Forward No Retrieve Destination External)]

パークされている側が外部の場合、パークしたユーザの [未取得時のパーク モニタリング転送の接続先(外部)(Park Monitoring Forward No Retrieve Destination External)] パラメータに指定された接続先にコールが転送されます。 [未取得時のパーク モニタリング転送の接続先(外部)(Park Monitoring Forward No Retrieve Destination External)] フィールドの値が空の場合、パークされた側のコールはパークしたユーザの回線にリダイレクトされます。

[パークモニタリング転送非取得時の接続先(内部)(Park Monitoring Forward No Retrieve Destination Internal)]

パークされている側が内部の場合、パークしたユーザの [未取得時のパーク モニタリング転送の接続先(内部)(Park Monitoring Forward No Retrieve Destination External)] パラメータに指定された接続先にコールが転送されます。 [未取得時のパーク モニタリング転送の接続先(内部)(Park Monitoring Forward No Retrieve Destination Internal)] が空の場合、パークされた側のコールはパークしたユーザの回線にリダイレクトされます。

[パークモニタリング復帰タイマー(Park Monitoring Reversion Timer)]

このパラメータは、ユーザーがパークしたコールを取得するようにユーザーに求めるまで、Cisco Unified Communications Manager が待機する秒数を決定します。 このタイマーが開始するのは、ユーザが電話機の Park を押したときです。タイマーが時間切れになるとアラームが鳴ります。

デフォルト:60 秒

0 以外の値を設定すると、その値により、[サービスパラメータ(Service Parameters)] ウィンドウで設定されたこのパラメータの値が上書きされます。 ただし、ここで値 0 を設定すると、[サービスパラメータ(Service Parameters)] ウィンドウの値が使用されます。


ハント リストのパーク モニタリングのセットアップ

ハント リストを介してルーティングされたコールがパークされているとき、未取得時のパーク モニタリング転送タイマーが時間切れになると、ハント パイロットの [未取得時のパーク モニタリング転送の接続先(Park Monitoring Forward No Retrieve Destination)] パラメータの値が使用されます(空白でない場合)。

手順

ステップ 1

Cisco Unified Communications Manager Administration で、[コールルーティング(Call Routing)] > [ルート/ハント(Route/Hunt)] > [ハントパイロット(Hunt Pilot)] を選択します。

ステップ 2

[未取得時のパーク モニタリング転送の接続先(Park Monitoring Forward No Retrieve Destination)] パラメータを設定します。

ハント パイロットの [未取得時のパーク モニタリング転送の接続先(Park Monitoring Forward No Retrieve Destination)] パラメータの値が空白の場合、未取得時のパーク モニタリング転送タイマーが時間切れになると、コールは [電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウで設定された接続先に転送されます。


音声ポートとビデオ ポートの範囲設定

Quality of Service(QoS)向上のため、音声トラフィックとビデオ トラフィックを異なる RTP ポート範囲に送信することができます。

ポート範囲を制御するには、Cisco Unified Communications Manager Administration の次のフィールドを使用します。

  • オーディオ ポート(Audio ports)

    • 開始メディアポート(Start Media Port)(デフォルト:16384)

    • 終了メディアポート(Stop Media Port)(デフォルト:32766)

  • ビデオ ポート

    • [ビデオの開始(Start Video)](ビデオの開始ポート設定用)
      • 最小値:2048

      • 最大値:65535

    • [ビデオの停止(Stop Video)](ビデオの終了ポート設定用)

      • 最小値:2048

      • 最大値:65535

ビデオ ポートのフィールドの設定では、次のルールが適用されます。

[開始ビデオ RTP ポート(Start Video RTP Port)] と [終了ビデオ RTP ポート(Stop Video RTP Port)] が設定されると、電話機はビデオ トラフィックにビデオ ポート範囲内のポートを使用します。 音声トラフィックはメディア ポートを使用します。

音声ポートとビデオ ポートの範囲が重複すると、重複したポートは、音声トラフィックとビデオ トラフィックの両方を伝送します。 ビデオ ポート範囲が正しく設定されていない場合、電話機は、設定されている音声ポートを音声トラフィックとビデオ トラフィックの両方に使用します。

詳細については、お使いの Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルを参照してください。

手順


ステップ 1

Cisco Unified Communications Manager Administration で、[デバイス(Device)] > [デバイスの設定(Device Settings)] > [SIP プロファイル(SIP Profile)] を選択します。

ステップ 2

音声ポート範囲の [開始メディアポート(Start Media Port)] および [終了メディアポート(Stop Media Port)] フィールドを設定します。

ステップ 3

保存を選択します。

ステップ 4

次のウィンドウのいずれかを選択します。

  • [システム(System)] > [エンタープライズ電話の設定(Enterprise Phone Configuration)]

  • [デバイス(Device)] > [デバイスの設定(Device Settings)] > [共通の電話プロファイル(Common Phone Profile)]

  • [デバイス(Device)] > [電話(Phone)] > [電話の設定(Phone Configuration)]

ステップ 5

[開始ビデオ RTP ポート(Start Video RTP Port)] と [終了ビデオ RTP ポート(Stop Video RTP Port)] を必要なポート範囲に設定します。

ビデオ ポートのフィールドの設定では、次のルールが適用されます。

  • [終了ビデオ RTP ポート(Stop Video RTP Port)] フィールドの値は [開始ビデオ RTP ポート(Start Video RTP Port)] フィールドの値より大きくする必要があります。

  • [開始ビデオ RTP ポート(Start Video RTP Port)] フィールドと [終了ビデオ RTP ポート(Stop Video RTP Port)] フィールドの差は 16 以上である必要があります。

ステップ 6

保存を選択します。


Cisco IP Manager Assistant のセットアップ

Cisco IP Manager Assistant(IPMA)は、コール ルーティングやその他電話管理機能を提供し、マネージャおよびアシスタントがより効果的に電話の対応をできるよう支援します。

Cisco Unified Communications Manager にユーザがアクセスする前に、IPMA サービスが設定されている必要があります。 IPMA の設定については、『Feature Configuration Guide for Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。

IPMA には、3 種類の主要コンポーネントがあります。
マネージャ(Manager)

マネージャは、コール ルーティング サービスによってコールを代行受信させることができます。

アシスタント

アシスタントはマネージャに代わってコールを処理します。

Assistant Console[AssistantConsole]

アシスタント コンソールとは、アシスタントがタスクを実行したり、ほとんどの機能の管理を実行したりするために使用できるデスクトップ アプリケーションです。

プロキシ回線サポートと共有回線サポートの 2 つのオペレーション モードをサポートしています。 どちらのモードも、マネージャ用の回線ごとに複数のコールをサポートしています。 IPMA サービスは、クラスタ内でプロキシ回線サポートと共有回線サポートの両方をサポートしています。

共有回線モードでは、マネージャとアシスタントが電話番号を共有し、コールは共有回線で対応されます。 共有回線でコールが受信されると、マネージャの電話機およびアシスタントの電話機の両方が鳴ります。 共有回線モードは、デフォルトのアシスタント選択、Assistant Watch、コール フィルタリング、および DivertAll はサポートされません。

Cisco IPMA を共有回線モードに設定すると、マネージャとアシスタントが電話番号(1701 など)を共有できるため、アシスタントは共有する電話番号でマネージャの通話を処理することができます。 マネージャが電話番号 1701 でコールを受信した場合、マネージャの電話機およびアシスタントの電話機の両方が鳴ります。

共用回線モードでは、デフォルトのアシスタント選択、Assistant Watch、コール フィルタリング、および DivertAll を含め、すべての IPMA 機能が使用できるわけではありません。 アシスタントは、アシスタント コンソール アプリケーションでこれらの機能を確認したり、アクセスしたりできません。 アシスタントの電話機には、[全て転送(Divert All)] 機能のソフトキーがついていません。 マネージャの電話機には、[アシスタント モニタ(Assistant Watch)]、[コール代行受信(Call Intercept)]、または [全て転送(Divert All)] 機能のソフトキーがついていません。

ユーザーデバイスの共有回線のサポートにアクセスするためには、Cisco Unified Communications Manager Administration を使用して、Cisco IP Manager Assistant サービスを設定し、開始する必要があります。

プロキシ回線モードでは、アシスタントがプロキシ番号を使用してマネージャに代わってコールの対応をします。 プロキシ回線モードにより、すべての IPMA 機能がサポートされます。

プロキシ回線モードで Cisco IPMA を設定する場合、マネージャとアシスタントは電話番号を共有しません。 アシスタントは、マネージャ宛のコールをプロキシ番号を使用して処理します。 プロキシ番号は、マネージャの電話番号ではありません。 これは、システムによって選択された代替番号であり、アシスタントがマネージャのコールを処理するために使用されます。 プロキシ回線モードでは、マネージャとアシスタントに IPMA で使用できるすべての機能へのアクセスが与えられます。これには、デフォルトでのアシスタント選択、Assistant Watch、コール フィルタリング、および DivertAll が含まれます。

ユーザーデバイスのプロキシ回線のサポートにアクセスするためには、Cisco Unified Communications Manager Administration を使用して、Cisco IP Manager Assistant サービスを設定し、開始する必要があります。

IPMA の機能には、ソフトキーを使用し、電話サービスによってアクセスします。 ソフトキー テンプレートは、Cisco Unified Communications Manager で設定されます。 IPMA は次の標準ソフトキー テンプレートをサポートします。
Standard Manager

プロキシ モードのマネージャをサポートします。

Standard Shared Mode Manager

共有モードのマネージャをサポートします。

Standard Assistant

プロキシまたは共有モードでアシスタントをサポートします。

次の表に、ソフトキー テンプレートで使用できるソフトキーについて説明します。

表 8. IPMA ソフトキー
ソフトキー コール状態 説明
リダイレクト 呼び出し中、接続中、保留中 事前設定されたターゲットに選択したコールを転送します。
代行受信(Intercept) すべての状態 コールをアシスタントの電話機からマネージャの電話機に転送し、自動応答します。
モニタ(Set Watch) すべての状態 アシスタントが処理しているコールの状態を確認します。
VM 転送(TransVM) 呼び出し中、接続中、保留中 選択されたコールをマネージャのボイス メールにリダイレクトします。
全て転送(Divert All) すべての状態 マネージャにルーティングされたすべてのコールを事前設定されたターゲットに転送します。

(注)  


[代行受信(Intercept)]、[モニタ(Set Watch)]、[全て転送(Divert All)] は、プロキシ回線モードでマネージャの電話機にのみ設定するようにします。


次の手順は、必要な手順の概要です。

手順


ステップ 1

電話機とユーザを設定します。

ステップ 2

電話機をユーザに関連付けます。

ステップ 3

[サービス アクティベーション(Service Activation)] ウィンドウで Cisco IP Manager Assistant サービスを有効にします。

ステップ 4

システム管理パラメータを設定します。

ステップ 5

必要に応じて、IPMA クラスタ全体のサービス パラメータを設定します。

ステップ 6

(任意) ユーザ CAPF プロファイルを設定します。

ステップ 7

(任意) セキュリティの IPMA サービス パラメータを設定します。

ステップ 8

IPMA サービスを停止し、再起動します。

ステップ 9

ソフトキー テンプレートを含む、電話パラメータ、マネージャ、補助設定を設定します。

ステップ 10

Cisco Unified Communications Manager Assistant アプリケーションを設定します。

ステップ 11

ダイヤル ルールを設定します。

ステップ 12

アシスタント コントロール アプリケーションをインストールします。

ステップ 13

マネージャ アプリケーションとアシスタント コンソール アプリケーションを設定します。


ビジュアル ボイスメールのセットアップ

ビジュアルボイスメールは、Cisco Unified Communications Manager Administration から、すべての Cisco IP Phones または個別ユーザーまたはユーザーグループに設定されます。

(注)  


設定情報については、http://www.cisco.com/c/en/us/support/unified-communications/visual-voicemail/model.htmlで Cisco ビジュアル ボイスメールのマニュアルを参照してください。


ビジュアル ボイスメール クライアントは、Cisco IP 電話 8800 電話機の MIDlet としてはサポートされません。

手順


ステップ 1

Cisco Unified Communications Manager Administration で、[デバイス(Device)] > [デバイスの設定(Device Settings)] > [電話機サービス(Phone Services)] を選択します。

ステップ 2

[新規追加(Add New)]を選択し、ビジュアル ボイスメールの新しいサービスを作成します。

ステップ 3

[IP 電話サービスの設定(IP Phone Services Configuration)] ウィンドウで、各フィールドに次の情報を入力します。

  • サービス名(Service Name):VisualVoiceMail を入力します。
  • ASCII サービス名(ASCII Service Name):VisualVoiceMail を入力します。
  • サービス URL(Service URL):Application:Cisco/VisualVoiceMail として入力します。
  • サービス カテゴリ(Service Category):プルダウン メニューから [XMLサービス(XML Service)] を選択します。
  • サービス タイプ(Service Type):プルダウン メニューから [メッセージ(Messages)] を選択します。

ステップ 4

[有効(Enable)]をチェックし、[保存(Save)]をクリックします。

(注)  

 

[エンタープライズ登録(Enterprise Subscription)]はチェックしないでください。

ステップ 5

[サービス パラメータ情報(Service Parameter Information)] ウィンドウで、[新規パラメータ(New Parameter)]をクリックし、各フィールドに次の情報を入力します。

  • パラメータ名。「voicemail_server」と入力します。
  • パラメータ表示名。「voicemail_server」と入力します。
  • [デフォルト値(Default Value)]。 プライマリ Unity サーバのホスト名を入力します。
  • パラメータ 説明文

ステップ 6

[パラメータは必須(Parameter is Required)]をオンにして、[保存(Save)]をクリックします。

(注)  

 

[パラメータはパスワード(コンテンツをマスクする)(Parameter is a Password (mask contents))]はチェックしないでください。

ステップ 7

ウィンドウを閉じ、[Phone サービスの設定(Phone Services Configuration)] ウィンドウで [保存(Save)]をもう一度選択します。


特定ユーザのビジュアル ボイスメールのセット アップ

特定のユーザにビジュアル ボイスメールを設定する場合は、次の手順を使用します。

(注)  


設定情報については、http://www.cisco.com/c/en/us/support/unified-communications/visual-voicemail/model.html で Cisco ビジュアル ボイスメールのマニュアルを参照してください。


手順

ステップ 1

Cisco Unified Communications Manager Administration で、[デバイス(Device)] > [電話機(Phone)] を選択します。

ステップ 2

目的のユーザに関連付けられているデバイスを選択します。

ステップ 3

[関連リンク(Related Links)] ドロップダウンで、[サービスの登録/登録解除(Subscribe/Unsubscribe Services)]を選択し、[移動(Go)]をクリックします。

ステップ 4

作成した VisualVoiceMail サービスを選択し、[次へ(Next)] > [登録(Subscribe)] を選択します。


ユーザ グループのビジュアル ボイスメールのセットアップ

複数の Cisco IP Phones を一括で Cisco Unified Communications Manager にビジュアルボイスメールが登録された状態で追加するには、各電話機テンプレートで、電話機タイプに応じた BAT ツールで電話機テンプレートを作成します。 Visual Voicemail サービス、登録、電話を挿入するテンプレートを使用します。

すでに Cisco IP Phones を登録してある状態から、ビジュアル ボイスメール サービスへの登録を実行する場合は、BAT で電話機テンプレートを作成し、テンプレート内でビジュアル ボイスメール サービスに登録し、それから BAT ツールを使用して電話機を更新します。

詳細については、http://www.cisco.com/c/en/us/support/unified-communications/visual-voicemail/model.html を参照してください。

Assured Services SIP

Assured Services SIP(AS-SIP)は、Cisco IP 電話 およびサードパーティ製の電話機に非常に安全なコールフローを提供する機能とプロトコルの集まりです。 次の機能はまとめて AS-SIP と呼ばれます。

  • マルチレベルの優先およびプリエンプション

  • DiffServ コード ポイント(DSCP)

  • トランスポート層セキュリティ(TLS)および Secure Real-Time Transport Protocol(SRTP)

  • インターネット プロトコル バージョン 6(IPv6)

AS-SIP は、緊急時の通話に優先順位を付けるために、マルチレベル優先順位およびプリエンプション(MLPP)と共に使用されることがよくあります。 MLPP を使用すると、レベル 1(低)からレベル 5(高)まで、発信通話に優先レベルを割り当てることができます。 ユーザがコールを受信すると、電話機の発信者名の横に優先レベル アイコンが表示されます。

AS-SIP の設定を行うには、Cisco Unified Communications Manager で次のタスクを実行します。

  • ダイジェストユーザを設定する:SIP 要求にダイジェスト認証を使用するようにエンドユーザを設定します。

  • SIP 電話のセキュア ポートの設定:Cisco Unified Communications Manager は、SIP 電話からの SIP 回線登録をリッスンするためにこの TLS ポートを使用します。

  • サービスの再起動:セキュアポートを設定した後、Cisco Unified Communications Manager および Cisco CTL Provider サービスを再起動します。 この手順で、AS-SIP エンドポイントおよび SIP トランクの SIP 設定を使用して SIP プロファイルを設定します。 電話機固有のパラメータはサードパーティ製 AS-SIP 電話機にダウンロードされません。 これらは Cisco Unified Manager によってのみ使用されます。 サードパーティ製電話機では同じ設定値をローカルに設定する必要があります。

  • AS-SIP 用の電話セキュリティプロファイルの設定:電話セキュリティプロファイルを使用して、TLS、SRTP、ダイジェスト認証などのセキュリティ設定を割り当てることができます。

  • AS-SIP エンドポイントの設定:AS-SIP サポートを使用して、Cisco IP 電話 またはサードパーティのエンドポイントを設定します。

  • デバイスを最終用途に関連付ける - エンドポイントをユーザに関連付けます。

  • AS-SIP の SIP トランクセキュリティプロファイルの設定:SIP トランクセキュリティプロファイルを使用して、TLS やダイジェスト認証などのセキュリティ機能を SIP トランクに割り当てることができます。

  • AS-SIP 用の SIP トランクの設定 - AS-SIP サポートを使用して SIP トランクを設定します。

  • AS-SIP 機能の設定:MLPP、TLS、V.150、IPv6 などの追加の AS-SIP 機能を設定します。

AS-SIPの設定の詳細については、『Cisco Unified Communications Manager のシステム設定ガイド』の「AS-SIP エンドポイントの設定」の章を参照してください。

マルチプラットフォーム フォンへの電話機の直接移行

移行ファームウェアロードを使用せずに、1 つの手順で企業の電話機をマルチプラットフォーム フォンに簡単に移行することができます。 必要なのは、サーバーから移行ライセンスを取得して承認することだけです。

詳細については、https://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/voice_ip_comm/cuipph/MPP/MPP-conversion/enterprise-to-mpp/cuip_b_conversion-guide-ipphone.htmlを参照してください。

複数レベルの優先順位とプリエンプション

Multilevel Precedence and Preemption(MLPP)を使用すると、緊急事態やその他の危機的状況での通話に優先順位を付けることができます。 発信通話には 1 から 5 の優先順位を指定します。着信通話には通話の優先順位を示すアイコンが表示されます。 認証されたユーザは、対象のステーション向けに、または完全にサブクライブされた TDM トランクを介してコールをプリエンプション処理できます。

この機能によって、階級の高い人物が重要な組織および担当者に確実に連絡を取ることができるようになります。

MLPP は多くの場合、Assured Services SIP(AS-SIP)で使用されます。 MLPPの設定の詳細については、『System Configuration Guide for Cisco Unified Communications Manager』の「Configure Multilevel Precedence and Preemption」の章を参照してください。

ソフトキー テンプレートの設定

Cisco Unified Communications Manager Administration を使用して、最大 18 のソフトキーを電話機でサポートされているアプリケーションに関連付けることができます。 Cisco Unified Communications Manager では、Standard User および Standard Feature というソフトキーテンプレートがサポートされています。

ソフトキーをサポートするアプリケーションには、関連付けられた標準ソフトキー テンプレートが 1 つ以上あります。 標準ソフトキー テンプレートを変更するには、コピーしてリネームしてから、新しいテンプレートを更新します。 非標準のソフトキー テンプレートも修正できます。

[ソフトキーの制御(Softkey Control)] パラメータは、電話機のソフトキーがソフトキー テンプレート機能によって制御されるかどうかを示します。 [ソフトキーの制御(Softkey Control)] パラメータは必須入力フィールドです。

この機能の設定の詳細については、該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルを参照してください。

Cisco IP Phones は、Cisco Unified Communications Manager Administration の [ソフトキーテンプレートの設定(Softkey Template Configuration)] で設定可能なすべてのソフトキーをサポートしているわけではありません。 Cisco Unified Communications Manager では、管理ポリシー設定によって一部のソフトキーを有効/無効にできます。 次の表に、機能およびソフトキー テンプレートで設定可能なソフトキー、および Cisco IP 電話でのサポートの有無を示します。


(注)  


Cisco Unified Communications Manager では、ソフトキー テンプレートに任意のソフトキーを設定できますが、サポートされていないソフトキーは、電話機に表示されません。


表 9. 設定可能なソフトキー

機能

ソフトキー テンプレートの設定で設定可能なソフトキー

ソフトキーとしてサポート

注記

応答

応答(Answer)

サポートされる

コールバック

折り返し(CallBack)

サポートされる

すべてのコールの転送

不在転送(cfwdAll)

サポートされる

電話機は [不在転送(Forward all)] または [不在オフ(Forward off)] を表示。

コール パーク

パーク(Park)

サポートされる

コール ピックアップ

ピック(Pickup)

サポートされる

割込み

割込み

サポートされる

割り込みは、組み込みの会議ブリッジを使用します。

C 割り込み

会議への割り込み(Conference Barge)

サポートされる

cBarge は、Cisco Unified Communications Manager の会議ブリッジを使用します。 ソフトキー ラベルは割り込みです。

会議

会議(Confrn)

サポートされる

会議は専用ボタンです。

会議リスト

参加者(ConfList)

サポートされる

電話機は [詳細の表示(Show detail)] と表示。

即転送

即転送(iDivert)

サポートされる

電話機は [拒否(Decline)] と表示。

取り込み中

サイレント(DND)

サポートされる

サイレントをプログラム可能な回線ボタンまたはソフトキーとして設定します。

終了

終了(EndCall)

サポートされる

グループ ピックアップ

グループ ピック(GPickUp)

サポートされる

保留 (Hold)

保留(Hold)

サポートされる

保留は専用ボタンです。

ハント グループ

ハント(HLog)

サポートされる

ハント グループは、プログラム可能な回線ボタンとして設定します。

参加(Join)

参加(Join)

サポート対象外

迷惑呼 ID

迷惑呼 ID(MCID)

サポートされる

迷惑呼 ID をプログラム可能な機能ボタンまたはソフトキーとして設定します。

ミートミー

ミートミー(MeetMe)

サポートされる

モバイル コネクト

モビリティ(Mobility)

サポートされる

モバイル コネクトをソフトキーとして設定します。

発信

発信(NewCall)

サポートされる

その他のピックアップ

その他のピックアップ(oPickup)

サポートされる

キュー統計情報の PLK サポート

Queue Status

サポート対象外

品質レポート ツール

Quality Reporting Tool(QRT; 品質レポートツール)

サポートされる

品質レポート ツールをプログラム可能な機能ボタンまたはソフトキーとして設定します。

Redial

リダイヤル(Redial)

サポートされる

会議の最後の参加者の削除

会議の最後の参加者の削除(Remove)

サポート対象外

復帰

復帰(Resume)

サポートされる

選択

選択(Select)

サポート対象外

スピード ダイヤル

短縮(AbbrDial)

サポートされる

電話機には、[スピード ダイヤル(SpeedDial)] と表示されます。

転送

転送(Trfr)

サポートされる

転送は専用ボタンです。

ビデオ モード コマンド

ビデオ(VidMode)

サポート対象外

手順


ステップ 1

Cisco Unified Communications Manager Administration で、次のいずれかのウィンドウを選択します。

  • ソフトキー テンプレートを設定するには、[デバイス(Device)] > [デバイスの設定(Device Settings)] > [ソフトキーテンプレート(Softkey Template)] を選択します。

  • ソフトキー テンプレートを電話機に割り当てるには、[デバイス(Device)] > [電話(Phone)] を選択し、[ソフトキー テンプレート(Softkey Template)] フィールドを設定します。

ステップ 2

変更を保存します。


電話ボタン テンプレート

電話ボタン テンプレートを使用すると、スピード ダイヤルやコール処理機能をプログラム可能なボタンに割り当てることができます。 ボタンに割り当てられるコール処理機能には、応答(Answer)、モビリティ(Mobility)、すべてのコール(All Calls)が含まれます。

テンプレートの変更は、可能な限り電話機をネットワークに登録する前に行ってください。 この順序に従うと、登録の実行中、カスタマイズした電話ボタン テンプレート オプションに Cisco Unified Communications Manager からアクセスできます。

電話ボタン テンプレートの変更

IP 電話サービスおよび回線ボタンの設定の詳細については、該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルを参照してください。

手順


ステップ 1

Cisco Unified Communications Manager Administration で、[デバイス(Device)] > [デバイスの設定(Device Settings)] > [電話ボタンテンプレート(Phone Button Template)] を選択します。

ステップ 2

[検索(Find)] をクリックします。

ステップ 3

電話機のモデルを示します。

ステップ 4

[コピー(Copy)]を選択し、新しいテンプレートの名前を入力して、[保存(Save)]を選択します。

[電話ボタン テンプレートの設定(Phone Button Template Configuration)] ウィンドウが表示されます。

ステップ 5

割り当てるボタンを確認して、機能が表示されるドロップダウン リストから、その回線に関連付ける [サービス URL(Service URL)]を選択します。

ステップ 6

[保存(Save)]を選択して、サービス URL を使用して新しい電話ボタン テンプレートを作成します。

ステップ 7

[デバイス(Device)] > [電話(Phone)] を選択して、電話機の [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウを開きます。

ステップ 8

[電話ボタン テンプレート(Phone Button Template)] ドロップダウン リストから、新しい電話ボタン テンプレートを選択します。

ステップ 9

[保存(Save)]を選択して変更内容を保存してから、[設定の適用(Apply Config)]を選択して変更を実装します。

これで電話機のユーザが、セルフケアポータルにアクセスして、電話機のボタンにサービスを関連付けることができます。


すべてのコールの電話ボタン テンプレートの割り当て

複数のシェアド ラインを持つユーザに、電話テンプレートの [すべてのコール(All Calls)] ボタンを割り当てます。

電話機に [すべてのコール(All Calls)] ボタンを設定すると、ユーザはそのボタンを使用して次の操作を実行できます。

  • 電話機の全回線から、現在のコールの全リストを表示します。

  • ([通話履歴(Call History)] の下に)電話機の全回線から、すべての不在着信の一覧を表示します。

  • ユーザがオフフックにすると、ユーザのプライマリ回線でコールを発信できます。 すべてのコール(All Calls)のデフォルトは、すべての発信コールに関してユーザのプライマリ回線になります。

手順


ステップ 1

[すべてのコール(All Calls)] ボタンを含むように電話ボタン テンプレートを変更します。

ステップ 2

電話機にテンプレートを割り当てます。


IP 電話サービスとしての PAB またはスピード ダイヤルのセットアップ

電話ボタン テンプレートを変更して、サービス URL をプログラム可能なボタンに関連付けることができます。 これを行うと、ユーザは、1 つのボタンで、PAB とスピード ダイヤルにアクセスできます。 電話ボタン テンプレートを変更する前に、PAB やスピード ダイヤルを IP 電話サービスとして設定する必要があります。 詳細については、お使いの Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルを参照してください。

(まだサービスでない)PAB やスピード ダイヤルを IP 電話サービスとして設定するには、次の手順を実行します。

手順


ステップ 1

Cisco Unified Communications Manager Administration で、[デバイス(Device)] > [デバイスの設定(Device Settings)] > [電話機サービス(Phone Services)] を選択します。

[IP 電話サービスの検索と一覧表示(Find and List IP Phone Services)] ウィンドウが表示されます。

ステップ 2

[新規追加] をクリックします。

[IP 電話サービスの設定(IP Phone Services Configuration)] ウィンドウが表示されます。

ステップ 3

次の設定値を入力します。

  • [サービス名(Service Name)]:[個人アドレス帳(Personal Address Book)]を入力します。

  • [サービスの説明(Service Description)]:(オプション)サービスの説明を入力します。

  • サービス URL(Service URL)

    PAB の場合は、次の URL を入力します。

    http://<Unified CM-server-name>:8080/ccmpd/login.do?name=#DEVICENAME#&service=pab

    ファスト ダイヤルの場合は、次の URL を入力します。

    http://<Unified-CM-server-name>:8080/ccmpd/login.do?name=#DEVICENAME#&service=fd

  • [セキュア サービス URL(Secure Service URL)]

    PAB の場合は、次の URL を入力します。

    https://<Unified CM-server-name>:8443/ccmpd/login.do?name=#DEVICENAME#&service=pab

    ファスト ダイヤルの場合は、次の URL を入力します。

    https://<Unified-CM-server-name>:8443/ccmpd/login.do?name=#DEVICENAME#&service=fd

  • [サービス カテゴリ(Service Category)]:[XML サービス(XML Service)]を選択します。

  • [サービス タイプ(Service Type)]:[ディレクトリ(Directories)]を選択します。

  • [有効(Enable)]:チェックボックスを選択します。

    http://<IP_address> or https://<IP_address>(Cisco IP 電話がサポートするプロトコルによって異なります)

ステップ 4

保存を選択します。

(注)  

 

サービス URL を変更した場合、IP 電話サービス パラメータを削除した場合、またはユーザの登録先の IP Phone サービス名を変更した場合は、[登録の更新(Update Subscriptions)]をクリックして、現在のすべての登録ユーザを更新し、変更を適用する必要があります。このボタンをクリックしなかった場合は、ユーザがそのサービスに登録して、正しい URL を再作成する必要があります。


PAB またはファスト ダイヤル用の電話ボタン テンプレートの変更

電話ボタン テンプレートを変更して、サービス URL をプログラム可能なボタンに関連付けることができます。 これを行うと、ユーザは、1 つのボタンで、PAB とスピード ダイヤルにアクセスできます。 電話ボタン テンプレートを変更する前に、PAB やスピード ダイヤルを IP 電話サービスとして設定する必要があります。

IP 電話サービスおよび回線ボタンの設定の詳細については、該当する Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルを参照してください。

手順


ステップ 1

Cisco Unified Communications Manager Administration で、[デバイス(Device)] > [デバイスの設定(Device Settings)] > [電話ボタンテンプレート(Phone Button Template)] を選択します。

ステップ 2

[検索(Find)] をクリックします。

ステップ 3

電話機のモデルを示します。

ステップ 4

[コピー(Copy)]を選択し、新しいテンプレートの名前を入力して、[保存(Save)]を選択します。

[電話ボタン テンプレートの設定(Phone Button Template Configuration)] ウィンドウが表示されます。

ステップ 5

割り当てるボタンを確認して、機能が表示されるドロップダウン リストから、その回線に関連付ける [サービス URL(Service URL)]を選択します。

ステップ 6

[保存(Save)]を選択して、サービス URL を使用して新しい電話ボタン テンプレートを作成します。

ステップ 7

[デバイス(Device)] > [電話(Phone)] を選択して、電話機の [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウを開きます。

ステップ 8

[電話ボタン テンプレート(Phone Button Template)] ドロップダウン リストから、新しい電話ボタン テンプレートを選択します。

ステップ 9

[保存(Save)]を選択して変更内容を保存してから、[設定の適用(Apply Config)]を選択して変更を実装します。

これで電話機のユーザが、セルフケアポータルにアクセスして、電話機のボタンにサービスを関連付けることができます。


VPN の設定

Cisco VPN 機能は、ユーザが企業ネットワークに安全かつ信頼性の高い方法で接続できるようにしながら、ネットワーク セキュリティを維持できます。 この機能は、次のような場合に使用します。
  • 電話機が信頼ネットワークの外側にある

  • 電話機と Cisco Unified Communications Manager 間のネットワーク トラフィックが信頼できないネットワークと交差する

VPN を使用する場合、一般的なクライアント認証の方法には、次の 3 つがあります。
  • デジタル証明書

  • パスワード

  • ユーザ名とパスワード

各方法にはそれぞれの利点があります。 しかし、企業のセキュリティ ポリシーで許可されているのであれば、証明書ベースの方法をお勧めします。証明書を使用すれば、ユーザの介入なしのシームレスなサインインが可能になります。 LSC 証明書と MIC 証明書の両方がサポートされます。

VPN 機能を設定するには、まずオンプレミスのプロビジョニングを行い、その後、オフプレミスにデバイスを導入できます。

証明書認証および VPN ネットワークでの作業の詳細については、Technical Note『AnyConnect VPN Phone with Certificate Authentication on an ASA Configuration Example』を参照してください。 このマニュアルの URL は http://www.cisco.com/c/en/us/support/docs/unified-communications/unified-communications-manager-callmanager/115785-anyconnect-vpn-00.html です。

パスワード、またはユーザ名とパスワードによる方法では、サインイン資格情報の入力がユーザに求められます。 会社のセキュリティ ポリシーに従ってユーザのサインイン クレデンシャルを設定します。 ユーザ パスワードが電話機で保存されるよう [永続的パスワードを有効化(Enable Password Persistence )] を設定することもできます。 ログイン試行に失敗するか、ユーザが手動でパスワードをクリアするか、電話がリセットされるか、または電源が切れるまで、ユーザのパスワードは保存されます。

[自動ネットワーク検出を有効化(Enable Auto Network Detection)] 設定も便利なツールです。 このチェックボックスが有効になっていると、VPN クライアントは、企業ネットワークの外にいることを検出した場合に限り動作します。 デフォルトでは、この設定はディセーブルになっています。

ご使用の Cisco 電話機は、クライアントタイプとして Cisco SVC IPPhone クライアント v1.0 をサポートしています。

VPN を使用した仮想プライベート ネットワークの維持、設定、および操作の詳細については、『Security Guide for Cisco Unified Communications Manager』の『Virtual Private Network Setup』の章を参照してください。 このマニュアルの URL は、http://www.cisco.com/c/en/us/support/unified-communications/unified-communications-manager-callmanager/products-maintenance-guides-list.html です。

Cisco VPN 機能はセキュア ソケット レイヤ (SSL) を使用してネットワーク セキュリティを保持します。


(注)  


組み込みクライアントを使用して SSL VPN から ASA へのオフプレミスの電話機を設定するときは、代替の TFTP サーバ設定を入力します。


追加回線キーのセットアップ

拡張回線モードを有効にすると、電話画面の両側にあるボタンを回線キーとして使用できるようになります。 デフォルトで、プレディクティブ ダイヤリングおよび適用可能な着信コールは、拡張回線モードで有効になります。

始める前に

カスタマイズした電話ボタン テンプレートを新たに作成する必要があります。

手順


ステップ 1

Cisco Unified Communications Manager Administration で、[デバイス(Device)] > [電話機(Phone)] を選択します。

ステップ 2

設定する電話機を特定します。

ステップ 3

[プロダクト固有の設定(Product Specific Configuration)] 領域に移動して、[回線モード(Line Mode)] フィールドを [拡張回線モード(Enhanced Line Mode)] に設定します。

ステップ 4

[デバイス情報(Device Information)] 領域に移動し、[電話ボタン テンプレート(Phone Button Template)] フィールドをカスタマイズしたテンプレートに設定します。

ステップ 5

[設定の適用(Apply Config)]を選択します。

ステップ 6

保存を選択します。

ステップ 7

電話機を再起動します。


拡張回線モードで使用可能な機能

Enhanced Line Mode(ELM)Expressway 経由でのモバイルおよび Remote Accessと併用できます。

ELM は、ロールオーバー回線、つまり最初の共有回線が使用中の場合にコールが別の共有回線に転送されるコールルーティング設定でも使用できます。 ELM がロールオーバー回線で使用されている場合、最近の共有回線へのコールは単一の電話番号にまとめられます。 ロールオーバー回線の詳細については、Cisco Unified Communications Manager release 12.0(1) 以降の『Feature Configuration Guide for Cisco Unified Communications Manager』の「Custom Phone Rings and Backgrounds」の章を参照してください。

ELM はほとんどの機能をサポートしますが、すべての機能をサポートするわけではありません。 機能を有効にできたとしても、サポート対象とは限りません。 機能がサポートされていることを確認するには、次の表を参照してください。

表 10. 機能のサポートと拡張回線モード

機能

サポートされる

ファームウェア リリース

応答

11.5(1) 以降

コールへの自動応答

11.5(1) 以降

割り込み/C 割り込み

11.5(1) 以降

BLF でのダイレクト コール パーク

12.0(1) 以降

Bluetooth スマートフォン統合

不可

-

Bluetooth USB ヘッドセット

11.5(1) 以降

コールバック

11.5(1) 以降

コール監視人

不可

-

すべてのコールの転送

11.5(1) 以降

コール パーク

12.0(1) 以降

コール パーク回線ステータス

12.0(1) 以降

コール ピックアップ

11.5(1) 以降

コール ピックアップ回線ステータス

11.5(1) 以降

複数回線でのすべてのコールの転送

11.5(1) 以降

クラスタ間の Cisco エクステンション モビリティ

この機能は、12.0(1) 以降でサポートされています。

Cisco IP Manager Assistant(IPMA)

不可

-

Cisco Unified Communications Manager Express

不可

-

会議

11.5(1) 以降

コンピュータ テレフォニー インテグレーション(CTI)アプリケーション

11.5(1) 以降

却下

11.5(1) 以降

デバイスから呼び出された録音

11.5(1)SR1 以降

取り込み中

11.5(1) 以降

拡張 SRST

不可

-

エクステンションモビリティ

11.5(1) 以降

グループ ピックアップ

この機能は、12.0(1) 以降でサポートされています。

保留 (Hold)

11.5(1) 以降

ハント グループ

はい。

12.0(1) 以降

設定可能なタイマーを使用した着信コール アラート

不可

-

インターコム

11.5(1) 以降

キー拡張モジュール

Cisco IP 電話 8851/8861 キー拡張モジュールおよび Cisco IP 電話 8865 キー拡張モジュールは、拡張回線モードをサポートします

12.0(1) 以降

Malicious Call Identification(MCID; 迷惑呼 ID)

11.5(1) 以降

ミートミー

11.5(1) 以降

モバイル コネクト

11.5(1) 以降

複数レベルの優先順位とプリエンプション

不可

-

ミュート

11.5(1) 以降

その他のグループ ピックアップ

12.0(1) 以降

キュー ステータスのプログラム可能な改選期(PLK)サポート

11.5(1) 以降

[プライバシー(Privacy)]

11.5(1) 以降

Queue Status

11.5(1) 以降

Quality Reporting Tool(QRT; 品質レポートツール)

11.5(1) 以降

右から左へのロケール サポート

不可

-

Redial

11.5(1) 以降

サイレント モニタリングと録音

11.5(1)SR1 以降

スピード ダイヤル

11.5(1) 以降

Survivable Remote Site Telephony(SRST)

11.5(1) 以降

転送

11.5(1) 以降

Uniform Resource Identifier(URI)ダイヤリング

11.5(1) 以降

ビデオ通話

11.5(1) 以降

ビジュアル ボイスメール

対応

11.5(1) 以降

ボイスメール

対応

11.5(1) 以降

TLS 再開タイマーのセットアップ

TLS セッション再開は、認証プロセス全体を繰り返さずに TLS セッションを再開できるようにします。 TLS 接続のデータ交換にかかる時間を大幅に短縮できます。

電話機は TLS セッションをサポートしていますが、すべての TLS セッションが TLS 再開をサポートするとは限りません。 次に、さまざまなセッションと TLS 再開のサポートについて説明します。
  • SIP シグナリングの TLS セッション:再開をサポートします

  • HTTPS クライアント:再開をサポートします

  • CAPF:再開をサポートします

  • TVS:再開をサポートします

  • EAP-TLS:再開をサポートしません

  • EAP-FAST:再開をサポートしません

  • VPN クライアント:再開をサポートしません

詳細については、お使いの Cisco Unified Communications Manager リリースのマニュアルを参照してください。

手順


ステップ 1

Cisco Unified Communications Manager Administration で、[デバイス(Device)] > [電話機(Phone)] を選択します。

ステップ 2

[TLS 再開タイマー(TLS Resumption Timer)] パラメータを設定します。

タイマーの範囲は 0 から 3600 秒です。デフォルト値は 3600 です。このフィールドに 0 を指定すると、TLS セッションの再開が無効になります。

インテリジェント プロキシミティの有効化


(注)  


この手順は、Bluetooth 対応の電話機のみに適用されます。 Cisco IP 電話 8811、8841、8851NR、および 8865NR は Bluetooth をサポートしていません。

インテリジェント プロキシミティを使用することで、ユーザのモバイル デバイスやタブレットで電話機の音響特性を利用できるようになります。 ユーザは Bluetooth を使用してモバイル デバイスやタブレットを電話機にペアリングします。

モバイル デバイスがペアリングされると、ユーザは電話機でモバイル コールの発信および受信ができるようになります。 タブレットを使用する場合、タブレットから電話機に音声をルーティングできます。

複数のモバイル デバイス、タブレット、Bluetooth ヘッドセットを電話機にペアリングできます。 ただし、同時に接続できるのは 1 つのデバイスと 1 つのヘッドセットのみです。

手順


ステップ 1

Cisco Unified Communications Manager Administration で、[電話機(Phone)] > [デバイス(Device)] を選択します。

ステップ 2

変更する電話機を特定します。

ステップ 3

[Bluetooth] フィールドを [有効(Enabled)]に設定します。

ステップ 4

[Bluetoothによるモバイルハンズフリーモードを許可(Allow Bluetooth Mobile Handsfree Mode)] フィールドを [有効(Enabled)]に設定します。

ステップ 5

変更を保存し、電話機に適用します。


ビデオ送信解像度のセットアップ

Cisco IP 電話 8845、8865、および 8865NR は、次のビデオ形式をサポートしています。

  • 720p(1280 X 720)

  • WVGA(800 X 480)

  • 360p(640 X 360)

  • 240p(432x240)

  • VGA(640 x 480)

  • CIF(352 X 288)

  • SIF(352 X 240)

  • QCIF(176x144)

ビデオ機能付き Cisco IP Phones は、電話機の設定や解像度の制限に基づいて帯域幅での最適な解像度をネゴシエートします。 例:88x5 から 88x5 への直接コールでは、電話機は正確に 720p は送らず、800x480 を送ります。 この制限は単に、88x5 の 5 インチ WVGA 画面解像度が 800 X 480 であることに起因します。

ビデオの種類

ビデオ解像度

フレーム/秒(fps)

ビデオ ビット レート範囲

720p

1,280 X 720

30

1360 ~ 2500 kbps

720p

1,280 X 720

15

790 ~ 1359 kbps

WVGA

800 x 480

30

660 ~ 789 kbps

WVGA

800 x 480

15

350 ~ 399 kbps

360p

640 x 360

30

400 ~ 659 kbps

360p

640 x 360

15

210–349kbps

240P

432 x 240

30

180–209kbps

240P

432 x 240

15

64–179kbps

VGA

640 X 480

30

520 ~ 1500 kbps

VGA

640 X 480

15

280 ~ 519 kbps

CIF

352 X 288

30

200 ~ 279 kbps

CIF

352 X 288

15

120 ~ 199 kbps

SIF

352 X 240

30

200 ~ 279 kbps

SIF

352 X 240

15

120 ~ 199 kbps

QCIF

176 x 144

30

94 ~ 119 kbps

QCIF

176 x 144

15

64 ~ 93 kbps

Cisco Unified Communications Managerの旧バージョンでのヘッドセット管理

12.5(1)SU1 以前のバージョンの Cisco Unified Communications Manager を使用する場合、オンプレミスの電話機を使用して Cisco ヘッドセット設定をリモートで構成できます。

Cisco Unified Communications Manager バージョン 10.5 (2)、11.0 (1)、11.5 (1)、12.0 (1)、および 12.5 (1) でリモートヘッドセット構成を行うには、Cisco ソフトウェアダウンロード web サイトからファイルをダウンロードし、ファイルを編集し、Cisco Unified Communications Manager TFTP サーバにファイルをアップロードする必要があります。 ファイルは JavaScript オブジェクト通知 (JSON) ファイルです。 更新されたヘッドセット構成は10 ~ 30 分の時間枠でエンタープライズヘッドセットに適用され、TFTP サーバのトラフィックバックログを回避することができます。


(注)  


Cisco Unified Communications Manager Administration バージョン 11.5(1)SU7 を使用して、ヘッドセットを管理し設定することができます。


JSON ファイルを扱う際には、次の点に注意してください。

  • コードに括弧が抜けている場合、設定は適用されません。 JSON Formatter などのオンラインツールを使用して、フォーマットを確認してください。

  • updatedTime 設定を現在のエポック時間に設定しない場合は、設定が適用されません。 もしくは、updatedTime値を 1 増やし、旧バージョンよりも大きくすることもできます。

  • パラメータ名を変更しないでください。設定が適用されません。

TFTP サービスの詳細については、Cisco Unified Communications Manager および IM およびプレゼンスサービスのアドミニストレーションガイド の「デバイスファームウェア管理」の章を参照してください。

defaultheadsetconfig.jsonファイルを適用する前に、電話機を最新のファームウェアリリースにアップグレードしてください。 次の表では、JSON ファイルを使用して調整できるデフォルト設定を説明します。

デフォルトのヘッドセット構成ファイルのダウンロード

ヘッドセットパラメータをリモートで構成する前に、最新の JavaScript オブジェクト表記 (JSON) サンプルファイルをダウンロードする必要があります。

手順


ステップ 1

次の URL にアクセスしてください:https://software.cisco.com/download/home/286320550

ステップ 2

Headsets 500 シリーズを選択します。

ステップ 3

ヘッドセットシリーズを選択してください。

ステップ 4

リリースフォルダを選択して、zip ファイルを選択します。

ステップ 5

[ダウンロード (Download)] または [カートに追加 (Add to cart)] ボタンをクリックして、プロンプトの指示に従います。

ステップ 6

PC のディレクトリにファイルを解凍します。


次のタスク

デフォルトのヘッドセット構成ファイルの変更

デフォルトのヘッドセット構成ファイルの変更

JavaScript Object Notation (JSON) ファイルを扱う際は、次の点に注意してください。
  • コードに括弧が抜けている場合、設定は適用されません。 JSON Formatter などのオンラインツールを使用して、フォーマットを確認してください。

  • UpdatedTime の設定を現在のエポック時間に設定するか、または設定が適用されません。

  • firmwareName最新バージョンであるかを確認してください。最新でない場合は構成が適用されません。

  • パラメータ名を変更しないでください。設定が適用されません。

手順


ステップ 1

defaultheadsetconfig.jsonファイルをテキストエディタで開きます。

ステップ 2

変更する updatedTime とヘッドセットパラメータ値を編集します。

スクリプトのサンプルを次に示します。 このスクリプトは参考用としてのみ提供されます。 ヘッドセットパラメータを構成する際のガイドとして使用してください。 ファームウェアロードに含まれている JSON ファイルを使用します。

{
  "headsetConfig": {
    "templateConfiguration": {
      "configTemplateVersion": "1",
      "updatedTime": 1537299896,
      "reportId": 3,
      "modelSpecificSettings": [
        {
          "modelSeries": "530",
          "models": [
            "520",
            "521",
            "522",
            "530",
            "531",
            "532"
          ],
          "modelFirmware": [
            {
              "firmwareName": "LATEST",
              "latest": true,
              "firmwareParams": [
                {
                  "name": "Speaker Volume",
                  "access": "Both",
                  "usageId": 32,
                  "value": 7
                },
                {
                  "name": "Microphone Gain",
                  "access": "Both",
                  "usageId": 33,
                  "value": 2
                },
                {
                  "name": "Sidetone",
                  "access": "Both",
                  "usageId": 34,
                  "value": 1
                },
                {
                  "name": "Equalizer",
                  "access": "Both",
                  "usageId": 35,
                  "value": 3
                }
              ]
            }
          ]
        },
        {
          "modelSeries": "560",
          "models": [
            "560",
            "561",
            "562"
          ],
          "modelFirmware": [
            {
              "firmwareName": "LATEST",
              "latest": true,
              "firmwareParams": [
                {
                  "name": "Speaker Volume",
                  "access": "Both",
                  "usageId": 32,
                  "value": 7
                },
                {
                  "name": "Microphone Gain",
                  "access": "Both",
                  "usageId": 33,
                  "value": 2
                },
                {
                  "name": "Sidetone",
                  "access": "Both",
                  "usageId": 34,
                  "value": 1
                },
                {
                  "name": "Equalizer",
                  "access": "Both",
                  "usageId": 35,
                  "value": 3
                },
                {
                  "name": "Audio Bandwidth",
                  "access": "Admin",
                  "usageId": 36,
                  "value": 0
                },
                {
                  "name": "Bluetooth",
                  "access": "Admin",
                  "usageId": 39,
                  "value": 0
                },
                {
                  "name": "DECT Radio Range",
                  "access": "Admin",
                  "usageId": 37,
                  "value": 0
                }
                {
                   "name": "Conference",
                  "access": "Admin",
                  "usageId": 41,
                  "value": 0
              ]
            }
          ]
        }
      ]
    }
  }
}

ステップ 3

Defaultheadsetconfig. json を保存します


次のタスク

デフォルトの構成ファイルをインストールします。

Cisco Unified Communications Manager にデフォルト構成ファイルをインストールする

Defaultheadsetconfig. jsonファイルを編集した後、TFTP ファイル管理ツールを使用して Cisco Unified Communications Manager にインストールします。

手順


ステップ 1

Cisco Unified OS 管理で[ソフトウェアアップグレード(Software Upgrades)] > [TFTPファイル管理(TFTP File Management)] を選択します。

ステップ 2

[ファイルのアップロード(Upload File)]を選択します。

ステップ 3

[ファイルを選択 (Choose File) ] を選択して、defaultheadsetconfig. jsonファイルに移動します。

ステップ 4

[ファイルのアップロード(Upload File)]を選択します。

ステップ 5

[閉じる(Close)] をクリックします。


Cisco TFTP サーバの再起動

Defaultheadsetconfig. jsonファイルを TFTP ディレクトリにアップロードした後、Cisco TFTP サーバを再起動し、電話機をリセットします。 約 10 ~ 15 分後に、ダウンロードプロセスが開始され、新しい構成がヘッドセットに適用されます。 設定が適用されるまでに、さらに 10〜30 分かかります。

手順


ステップ 1

Cisco Unified Serviceability にログインして、[ツール(Tools)] > [コントロールセンタ - 機能サービス(Control Center - Feature Services)]を選択します。

ステップ 2

サーバ(Server)ドロップダウンリストボックスから、Cisco TFTP サービスが実行されているサーバを選択します。

ステップ 3

Cisco TFTP サービスに対応するラジオボタンをクリックします。

ステップ 4

再起動(Restart)をクリックします。