この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
このセクションは、Cisco Unified Communications Manager または IM and Presence Service リリース 11.5(1) へのアップグレードを計画するための開始点として使用してください。
このドキュメントでは、アップグレードする必要があるものの決定、およびアップグレード プロセスを完了するために必要な情報を検索する場所の決定を手順を追って行えます。
Cisco Unified Communications Manager および IM and Presence のアップグレードには、主に次の 2 つの方法があります。
現在インストールされているバージョンが動作している同じ物理サーバおよび同じ仮想サーバに、新しいソフトウェアがインストールされている場合に直接アップグレードができます。直接アップグレードでは、中間ソフトウェア バージョンにアップグレードすることなく、現在のリリースから最新のリリースにアップグレードすることができます。これはマルチホップのアップグレードではなく単一のアップグレードです。
直接アップグレードには次の 2 種類があります。
標準アップグレードは、組み込みオペレーティング システムのアップグレードを必要としないアップグレードです。システムを稼働したまま、サーバにアップグレード ソフトウェアをインストールできます。
更新アップグレードは新旧のソフトウェア リリースが非互換の場合に必要になります。たとえば、更新アップグレードは、組み込みオペレーティング システムのメジャー バージョンがアップグレード前とアップグレード後で変化する場合に必要になります。
標準アップグレードと更新アップグレードのいずれを実行する必要があるかは、アプリケーションによって自動的に決定されます。
標準アップグレードは、オペレーティング システムのアップグレードを必要としないアップグレードです。システムを稼働したまま、サーバにアップグレード ソフトウェアをインストールできます。
標準アップグレードの場合は、非アクティブなバージョンとしてアップグレード ソフトウェアをインストールします。ソフトウェアのインストール中もシステムは通常どおり動作します。アップグレードが完了すると、システムをアップグレードしたソフトウェアで自動的にリブートするか、後から新しいソフトウェアに手動で切り替えることができます。新しいソフトウェアでリブートすると、古いソフトウェア バージョンはシステム内に残されます。そのため、新しいソフトウェアに予期しない問題が起こっても、古いバージョンに戻せます。アップグレード中に、設定情報はアップグレードされたバージョンに自動的に移行されます。
(注) | データベースへのプロビジョニングの変更は、アクティブ ソフトウェアに対してのみ実行できます。非アクティブ ソフトウェアのデータベースはアップデートされません。アップグレード後にデータベースに変更を加えた場合は、新しいソフトウェアに切り替えてから同じ変更を繰り返す必要があります。 |
更新アップグレードは新旧のソフトウェア リリースが非互換の場合に必要になります。たとえば、更新アップグレードは、組み込みオペレーティング システムのメジャー バージョンがアップグレード前とアップグレード後で変化する場合に必要になります。更新アップグレードでは、基礎となるオペレーティング システムをアップグレードするために、インストール中に複数回リブートする必要があります。そのため、ソフトウェアのインストール中にサービスが一時停止します。この停止時間は、設定やデータベースのサイズによって異なります。
(注) | アップグレード中はシステムを使用できなくなるため、メンテナンス時間帯にすべての更新アップグレードを実行してください。 |
更新アップグレードでは、アップグレード ウィザードを使用して、アップグレードの完了時に新しくアップグレードされたソフトウェアを自動実行するかどうかを選択できます。新しいソフトウェアを実行しないよう選択した場合は、アップグレード完了時に古いソフトウェア バージョンでシステムがリブートされ、後から新しいソフトウェアに手動で切り替えることができます。
何らかの理由によって以前のソフトウェア バージョンに戻すには、ソフトウェアの旧バージョンに切り替えます。バージョンを切り替えるには、リブートが必要です。ソフトウェアのアップグレード後に行った設定変更は失われるので注意してください。
移行は、新しいソフトウェアが、現在インストールされているバージョンとは異なるハードウェア システムまたは仮想マシンにインストールされているアップグレードです。たとえば、移行方法は、次の状況で使用する必要があります。
現在インストールされているバージョンが、Cisco 7800 シリーズ メディア コンバージェンス サーバ(MCS 7800)ハードウェア上で実行されており、仮想マシン上で実行されるリリースにアップグレードしようとしている
現在インストールされているバージョンが、仮想マシン上で動作しており、新しい仮想マシンに移行する必要がある
ユニファイド コミュニケーション 300(UC300)シリーズ、ユニファイド コミュニケーション(UC500)シリーズ、または特定の Cisco Business Edition 製品などのその他のアプリケーションから Cisco Unified Communications Manager をアップグレードしようとしている
Cisco Unified Communications Manager および IM and Presence をアップグレードまたは移行するために使用できる 2 つのツールがあります。
このリリースの Cisco Unified Communications Manager および IM and Presence Service は、export restricted(K9)バージョンに加えて、export unrestricted(XU)バージョンもサポートしています。
(注) | 無制限(Unrestricted)バージョンのソフトウェアは、さまざまなセキュリティ機能を必要としない特定のカスタマーのみを対象としています。無制限バージョンは一般的な展開用ではありません。 |
Export Unrestricted バージョンは、次の点で制限(restricted)バージョンと異なります。
ユーザ ペイロード(情報交換)の暗号化はサポートされません。
Microsoft OCS/Lync または AOL との外部 SIP ドメイン間フェデレーションはサポートされません。
無制限バージョンのリリースをインストールすると、制限バージョンにアップグレードできなくなります。無制限バージョンを含むシステムでの制限バージョンの更新インストールもサポートされません。
単一クラスタ内のすべてのノードを同じモードにする必要があります。たとえば、同じクラスタ内の Cisco Unified Communications Manager ノードと IM and Presence ノードは、すべてが無制限モードまたは制限モードでなければなりません。
IP フォンのセキュリティ設定が変更され、シグナリングおよびメディアの暗号化(VPN Phone 機能で提供される暗号化を含む)が無効になります。
(注) | 無制限バージョンのリリースをインストールすると、制限バージョンにアップグレードできなくなるので注意してください。無制限バージョンを含むシステムでは、制限バージョンの更新インストールを実行できません。 |
すべてのグラフィカル ユーザ インターフェイス(GUI)とコマンドライン インターフェイス(CLI)で、管理者は製品バージョン(restricted または export unrestricted)を表示できます。
次の表は、IM and Presence の Export Unrestricted バージョンでは使用できない GUI 項目を示しています。
Export Unrestricted GUI 項目の場所 |
説明 |
Cisco Unified Communications Manager の管理 |
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このメニューとオプションはありません。 |
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[デバイス セキュリティ モード(Device Security Mode)] は、[非セキュア(Non Secure)] に設定されており、設定はできません。 |
Cisco Unified CM IM and Presence の管理 |
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[XMPP クライアントと IM/P サービス間のセキュア モードの有効化(Enable XMPP Client To IM/P Service Secure Mode)] 設定はオンにできません。 |
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[XMPP ルータツールータ セキュア モードの有効化(Enable XMPP Router-to-Router Secure Mode)] 設定はオンにできません。 |
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[Web クライアントと IM/P サービス間のセキュア モードの有効化(Enable Web Client to IM/P Service Secure Mode)] 設定はオンにできません。 |
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[SIP クラスタ間プロキシツープロキシ転送プロトコル(SIP Intra-cluster Proxy-to-Proxy Transport Protocol)] を TLS に設定するオプションは削除されました。 |
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Transport Preferred Order パラメータの TLS オプションはすべて削除されました。 |
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TLS オプションは SIP Route Header Transport Type パラメータから削除されました。 |
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OCS/Lync とのドメイン間フェデレーションを設定するとポップアップが表示され、エンタープライズ内の別の OCS/Lync とのみ直接フェデレーションを行うことができるとの警告が出されます。エンタープライズ外の OCS/Lync とのドメイン間フェデレーションは、無制限モードではサポートされません。 |
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セキュリティ モードは設定できません。「NO TLS」に設定されます。 |
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優先プロキシ リスナーとして TLS または HTTPS リスナーを設定できません。 |