付録

ポリシーパラメータ

ポリシーパラメータについては以下の表を参照してください。 これらのパラメータを使用すると、Webex アプリ で特定のクライアント機能を制御できます。

機能パラメータ

パラメータ

説明と値

サポートされているプラットフォーム

CucmCallBargeMode

パラメータ: CucmCallBargeMode

  • オフ (デフォルト)—割り込みボタンは Webex アプリに表示されません。

  • BARGE:割り込みの開始者が割り込み招待を送信し、割り込みのターゲットが電話会議サーバーとして機能します。

    例:<CucmCallBargeMode>BARGE</CucmCallBargeMode>

E911EdgeLocationWhiteList

パラメータ: E911EdgeLocationWhiteList

セミコロンで区切られた最大 30 のサービスセット ID (SSIDs) のホワイトリストを指定します。

E911EdgeLocationPolicy パラメータを true に設定摺歳は、このパラメータを必ず設定してください。 その後、クライアントが、モバイルおよび Remote Access ネットワーク向けの Expressway 経由で企業のネットワークに接続したユーザを監視します。

例:

<EnableE911EdgeLocationPolicy>true</EnableE911EdgeLocationPolicy>
<E911EdgeLocationWhiteList>SSID1;SSID2</E911EdgeLocationWhiteList>

デスクトップおよびモバイル

EnableCallPark

パラメータ: EnableCallPark

クライアントでコール パーク機能を使用できるかどうかを指定します。

コール パーク機能にアクセスするには、ユーザは通話ウィンドウの [詳細] オプションを選択できます。

  • true(デフォルト):コールパークが有効になります。

  • false:コールパークが無効になります。 コール パーク オプションが [詳細(More)] ボタンの下に表示されません。

デスクトップ

EnableCallPickup

パラメータ: EnableCallPickup

ユーザが自分のコール ピック アップ グループ内のコールをピックアップできるかどうか指定します。

  • true—コールピックアップを有効にします。

  • false:コールピックアップを無効にします(デフォルト)。

デスクトップおよびモバイル

EnableE911EdgeLocationPolicy

パラメータ: EnableE911EdgeLocationPolicy

ユーザが、モバイルおよび Remote Access の Expressway を介して企業のネットワークに接続した際に、クライアントが、ワイヤレスロケーション監視サービスを使用するかを指定します。

  • true:MRA 経由で Webex アプリ がワイヤレスロケーションを監視します。 また、E911EdgeLocationWhiteListパラメータをサービスセット ID (SSID) で設定する必要があります。 リストをセミコロンで区切られた SSID を最大 30 個設定可能です。

  • falseWebex アプリ はワイヤレスロケーションを監視しません(デフォルト)。

例:

<EnableE911EdgeLocationPolicy>true</EnableE911EdgeLocationPolicy>
<E911EdgeLocationWhiteList>SSID1;SSID2</E911EdgeLocationWhiteList>

デスクトップとモバイル

EnableE911OnPrem

LocationPolicy

パラメータ: EnableE911OnPremLocationPolicy

クライアントがオンプレミス展開でワイヤレスロケーション監視サービスを使用するかどうかを指定します。

  • trueWebex アプリ オンプレミスに接続されている場合は、常にワイヤレスロケーションを監視します。

  • falseWebex アプリ オンプレミスに接続されている場合、ワイヤレスロケーションを監視しません (デフォルト)。

デスクトップおよびモバイル

EnableGroupCallPickup

パラメータ: EnableGroupCallPickup

コール ピック アップ グループ番号を入力して、ユーザが別のコール ピックアップ グループの着信コールをピックアップできるかどうか指定します。

  • true:グループコールピックアップを有効にします。

  • false:グループコールピックアップを無効にします(デフォルト)。

デスクトップおよびモバイル

EnableHuntGroup

パラメータ:EnableHuntGroup

ユーザがハント グループにログインできるかどうか指定します。

  • true:ユーザーは、ハントグループにログインできます。

  • false—ユーザはハントグループにログインできません (デフォルト)。

デスクトップおよびモバイル

EnableMeetingPowerUp

パラメータ: EnableMeetingPowerUp

ユーザがアクティブな通話をミーティングに移動できるかどうかを指定します。

  • true:通話をミーティングに移動することを可能にします。

  • false:通話をミーティングに移動することを無効にします(デフォルト)。

デスクトップ

EnableOtherGroupPickup

パラメータ: EnableOtherGroupPickup

ユーザが、自分のコール ピック アップ グループに関連付けられたグループ内の着信コールをピックアップできるかどうか指定します。

  • true: 他グループ通話のピックアップを有効にします。

  • false:別グループコールピックアップを無効にします(デフォルト)。

デスクトップおよびモバイル

[RecordingTone の有効化(EnableRecordingTone)]

パラメータ:EnableRecordingTone

ユーザのレコーディング トーンを有効します。 このパラメータは、次の他のパラメータ で動作します:LocalRecordingToneVolume、NearEndRecordingToneVolume、RecordingToneDuration、RecordingToneInterval。

(注)  

 

レコーディング トーン パラメータを追加する前に、Unified CM サービスパラメータを有効にしてレコーディング通知トーンを再生します。

詳細については、『Cisco Unified Communications Manager 機能およびサービスガイド』の監視と録画の章を参照してください

  • true:トーンの録音を有効にします。 (デフォルト)。

  • false:レコーディングトーンを無効にします。

デスクトップおよびモバイル

EnableSIPURIDialling

パラメータ:EnableSIPURIDialling

Webex で URI ダイヤルを有効にし、ユーザが URI で発信することを許可します。

  • true - ユーザは URI を使用して発信できます。 (デフォルト)。

  • false—ユーザは URI で発信できません。

例:

<EnableSIPURIDialling>false</EnableSIPURIDialling>

デスクトップおよびモバイル

LocalPushSSIDList

パラメータ: LocalPushSSIDList

管理者は Jabber-config.xml ファイルでサポートされている Wi-Fi リストを指定する必要があります。

セミコロンで区切られた最大 10 のサービスセット ID (SSIDs) のホワイトリストを指定します。

ローカル プッシュ通知接続機能が CUCM で有効な場合、このパラメータを設定する必要があります。

例:

<LocalPushSSIDList>SSID1;SSID2</LocalPushSSIDList>

モバイル: iOS および iPad OS

LocalRecordingToneVolume

パラメータ: LocalRecordingToneVolume

クライアントがローカルで記録トーンを再生する音量を指定します。

範囲は 0 ~ 100% で、デフォルトは 10 です。

例:

<LocalRecordingToneVolume>25</LocalRecordingToneVolume>

録音トーンを適切に設定する方法の詳細については、「EnableRecordingTone」を参照してください。

デスクトップおよびモバイル

NearEndRecording

ToneVolume

パラメータ:NearEndRecordingToneVolume

Webex がリモートデバイスおよび近端の記録サーバに送信する記録トーンの音量を指定します。

範囲は 0 ~ 100% で、デフォルトは 10 です。

例:

<NearEndRecordingToneVolume>25</NearEndRecordingToneVolume>

レコーディング トーンの適切な設定の詳細については、EnableRecordingTone を参照してください。

デスクトップおよびモバイル

PreventDeclineOnHuntCall

パラメータ:PreventDeclineOnHuntCall

ハント グループに着信コールがあった場合に、[拒否(Decline)] ボタンを表示するかどうかを指定します。

  • true:ハントグループの着信コールに対して [拒否(Decline)] ボタンは表示されません。

  • false:[拒否(Decline)] ボタンがハントグループの着信コールで表示されます(デフォルト)。

デスクトップおよびモバイル

RecordingToneDuration

パラメータ:RecordingToneDuration

シングルトーンの長さをミリ秒単位で指定します。

範囲は 100 ~ 2000 で、デフォルトは 500 です。

例:

<RecordingToneDuration>500</RecordingToneDuration>

録音トーンを適切に設定する方法の詳細については、「EnableRecordingTone」を参照してください。

デスクトップおよびモバイル

RecordingToneInterval

パラメータ: RecordingToneInterval

連続トーン間のミリ秒を指定します。

範囲は 8000 ~ 32000 で、デフォルトは 11500 です。

例:

<RecordingToneInterval>11500</RecordingToneInterval>

録音トーンを適切に設定する方法の詳細については、「EnableRecordingTone」を参照してください。

デスクトップおよびモバイル

ShowSelectiveCall

RecordingButton

パラメータ: ShowSelectiveCallRecordingButton

  • true (デフォルト): 録画ボタンは Webex アプリに表示されます。

  • false— 録画ボタンは Webex アプリで非表示になるため、ユーザは録画を開始または停止できませんが、あなたはサードパーティの CTI を使用して録画を行うことができます。

    例:

    <ShowSelectiveCallRecordingButton>false</ ShowSelectiveCallRecordingButton>

(注)  

 

このパラメータは、ユーザーの回線の「Cisco Unified CM Administration ポータル」の [録画オプション(Recording Option)] フィールドが [選択的コール録音を有効(Selective Call Recording Enabled)] に設定されている場合にのみ効果があります。

デスクトップおよびモバイル

カスタマイズパラメータ

パラメータ

説明と値

サポートされているプラットフォーム

DeskPhoneModeWindowBehavior

デスク フォン制御モードで通話制御ウィンドウを表示するかどうかを制御します。

  • OnCall(デフォルト):コールへの応答時に常に [会話(Conversation)] ウィンドウが表示されます。

  • Never:コールへの応答時に [会話(Conversation)] ウィンドウは表示されません。

  • NotOnHold:共有回線デバイスで保留中の場合、[会話(Conversation)] ウィンドウは表示されません。 その他のシナリオでは、ウィンドウは表示されます。

デスクトップ(Windows のみ)

E911NotificationFrequency

緊急通話の免責事項の頻度を制御します。

  • FirstSignIn(デフォルト):ユーザーが初めてログインするときにのみ免責事項を表示します。

  • EverySignIn:ユーザーがサインアウトして再度ログインするたびに免責事項を表示します。

  • Never:免責事項を非表示にします。

初回ログイン時の免責事項のみを表示する例:

<E911NotificationFrequency>FirstSignIn</E911NotificationFrequency>

デスクトップおよびモバイル

E911NotificationURL

ユーザがログインするたびにカスタマイズ可能な免責事項のメッセージまたは通知を表示します。テレフォニー機能を有効にするには、免責事項に同意する必要があります。 このプロンプトによって、ユーザは、免責事項や通知に同意することができます。

このパラメータ値を設定して、通知メッセージをホストしている HTML Web ページを有効にします。

例:
<E911NotificationURL>http://www.example.com/e911.html</E911NotificationURL>

企業ネットワーク外で動作するすべてのアプリに対してウェブページが正しくレンダリングされるようにするには、E911NotificationURL パラメータによりスクリプトおよびリンクタグがサポートされていないため、ウェブページは静的 HTML ページである必要があります。

デスクトップおよびモバイル

EnableADLockPrevention

サインイン失敗回数の上限を Active Directory サーバに設定することができます。 この設定は、一部の Webex の展開で不適切なアカウントのロックアウトにつながる可能性があります。 たとえば、SSO 認証なしの展開では、すべての Webex サービスが同じ間違った資格情報を AD サーバに送信し、失敗カウンターを急速にインクリメントする可能性があります。

この問題が発生した場合は、EnableADLockPrevention を使用して、同じ誤ったログイン情報を AD サーバーに送信されないようにすることが可能です。 使用できる値は次のとおりです。

  • true—Webex は 1 つのサービスが無効な資格情報エラーを受け取ると、同じ資格情報を持つすべてのサービスを停止します。

  • false (デフォルト)—Webex は無効な資格情報エラーを無視し、サインインの試行を続行します。

例:<EnableADLockPrevention>true</EnableADLockPrevention>

デスクトップおよびモバイル

EnablePhoneDialerOptionOverMRA

インドの規制により、ユーザは、企業ネットワーク内にいない場合、VoIP アプリを使用して PSTN 通話を発信できません。

Webex モバイル ユーザが外にいて、Webex 内の連絡先の電話番号に発信する場合、アプリは組み込みの電話アプリを使用して発信するオプションを提供します。

  • true - MRA 環境から発信するたびに電話オプションのダイアログが表示されます。

  • false (デフォルト)

    - ユーザが接続しているネットワークに関係なく、電話オプションのダイアログは表示されません。

携帯

EnableVideo

ユーザが通話の発信と着信でビデオを使用できるかどうかを指定します。

  • true (デフォルト) - ユーザは通話の発信と着信でビデオを使用できます。

  • false—ユーザは発信および着信のビデオを使用することはできません。すべての通話は音声のみの通話です。

重要

 

このキーが設定されている場合、キーの設定は常に Control Hub の設定よりも優先されます。 キーに値が設定されていない場合、Control Hub の設定が有効になり、ビデオが有効か無効かが決定されます。

デスクトップおよびモバイル

RemoteDestinationEditingWithMultipleDevices

複数のデバイスを使用するユーザが、リモート接続先を編集または追加できるかどうかを決定できます。

  • true (デフォルト)—複数のデバイスを持つユーザがリモートの宛先を編集または追加できます。 (デフォルト)。

  • false—複数のデバイスを持つユーザはリモート宛先を編集または追加できません。

デスクトップ

RemoteInUsePresencePrimaryLineOnly

複数の回線を持つユーザーが通話中の場合のプレゼンスの動作を指定します。

  • true—RemoteInUse プレゼンスは、ユーザがプライマリ回線を使用している場合にのみ表示されます。 たとえば、ユーザの 2 回線がデスク フォンと同じ番号を共有している場合、デスク フォンから発信しても、ユーザの状況は「通話中」と表示されません。

  • false(デフォルト):ユーザーが使用中の場合、すべての回線に RemoteInUse プレゼンスを表示します。 たとえば、ユーザの 2 回線がデスク フォンと同じ番号を共有している場合、デスク フォンから発信すると、ユーザの状況は「通話中」と表示されます。

(注)  

 

このパラメータは、Unified CM で選択可能なプリセットではありません。それをポリシーの下にカスタム パラメーターとして追加する必要があります。

デスクトップおよびモバイル

セルフケア URL

Cisco Unified Communications Manager サービスの完全修飾ドメイン名(FQDN)を指定します。

Cisco Unified Communications Manager でデフォルトのサービス プロファイルが選択されなかった場合のセルフケア ポータルの URL を定義します。

例:

<SelfCareURL>https://selfcare.example.com</SelfCareURL>

デスクトップおよびモバイル

ShowSelfCarePortal

[オプション(Options)] ダイアログに [セルフケアポータル(Self Care Portal)] タブを表示するか指定します。

  • true(デフォルト):[オプション(Options)] ダイアログに [セルフケアポータル(Self Care Portal)] タブを表示します。

  • false:[オプション(Options)] ダイアログに [セルフケアポータル(Self Care Portal)] タブを表示しません。

デスクトップおよびモバイル

ShowCallAlerts

着信通知を表示するかどうかを指定します。

  • true (デフォルト) - 着信通知は常に表示されます。

  • false: 着信通知は表示されません。

デスクトップ (Windows のみ)

ShowPhoneNumberInLineSelection

回線選択のドロップダウンに電話番号を表示するかどうかを制御します。

  • true(デフォルト):ユーザーの回線選択ドロップダウンメニューに回線の電話番号(DID、または内線番号)が表示されます。 回線にテキストラベルが設定されている場合、番号とラベルが表示されます。

  • false:ユーザーの回線選択ドロップダウンメニューに回線の電話番号(DID、または内線番号)が表示されません。 ユーザーに表示されるのは回線のテキストラベルのみです。

デスクトップ(Windows のみ)

SoftPhoneModeWindowBehavior

ソフトフォン モードでコール制御ウィンドウを表示するかどうかを制御します。

  • OnCall(デフォルト):コールへの応答時に常に [会話(Conversation)] ウィンドウが表示されます。

  • Never:コールへの応答時に [会話(Conversation)] ウィンドウは表示されません。

  • NotOnHold:共有回線デバイスで保留中の場合、[会話(Conversation)] ウィンドウは表示されません。 その他のシナリオでは、ウィンドウは表示されます。

デスクトップ (Windows のみ)

StartCallWithVideo

ユーザが着信のビデオを開始できるかどうかを指定します。

  • true (デフォルト): 着信時にビデオを送信します。

  • false: 着信時にビデオを送信しませんが、ユーザがビデオを受信することはできます。

デスクトップおよびモバイル

UserDefinedRemoteDestinations

ユーザはクライアント インターフェイスからリモートの接続先を追加、編集、および削除できます。 拡張機能と接続機能を提供するときに、このパラメータを使用して、デフォルトの動作を変更できます。

デフォルトでは、ユーザのデバイス リストに CTI リモート デバイスしかない場合、クライアントではユーザがリモートの接続先を追加、編集、削除できません。 これは、ユーザが割り当てられた専用リモート デバイスを修正できないようにするためです。 ただし、ユーザのデバイス リストにソフトフォン デバイスまたはデスクフォン デバイスが含まれる場合、クライアントはユーザがリモート接続先を追加、編集、および削除できるようにします。

  • true—ユーザはリモート宛先を追加、編集、および削除できます。

  • false (デフォルト)—ユーザはリモート宛先を追加、編集、削除できません。

デスクトップ

Jabber から Webex アプリ への移行パラメータ

パラメータ

説明と値

サポートされているプラットフォーム

EnableJabber2TeamsMigration

Jabber から Webex アプリ にデータを移動する候補としてユーザーにタグ付けします。 このプロセスにより、ユーザの連絡先リストと共通の基本設定が Webex アプリ に引き継がれます。

  • true:両方のアプリケーションの電子メールアドレスが一致する場合、Jabber から Webex アプリ にデータを移動できます。 データ移動は、ユーザーが Jabber にサインインした 5 分から 3 時間後、またはヘルプメニューから手動で移動を開始した後に開始されます。

  • false—データを Jabber から Webex アプリ に移動してもユーザには表示されません。 (デフォルト)。

(注)  

 

このパラメータは、Unified CM で選択可能なプリセットではありません。それをポリシーの下にカスタム パラメーターとして追加する必要があります。

デスクトップ

WebexTeamsDownloadURL

アップグレード中にダウンロードしなかったユーザが Webex アプリ をダウンロードできる場所を指定します。 この URL に値を追加します。それ以外の場合は、管理者に問い合わせてください。

例(次の公式ダウンロード ページを使用)

<WebexTeamsDownloadURL>https://www.webex.com/downloads.html
</WebexTeamsDownloadURL>

(注)  

 

このパラメータは、Unified CM で選択可能なプリセットではありません。それをポリシーの下にカスタム パラメーターとして追加する必要があります。

デスクトップ

呼び出し用のプロトコル ハンドラー

Webex アプリ内コール(Unified CM) は、オペレーティングシステムに次のプロトコルハンドラーを登録して、ウェブブラウザまたは他のアプリケーションから Click-to-Call 機能を有効にします。 Mac または Windows でデフォルトの通話アプリケーションになっている場合、次のプロトコルは Webex アプリ で音声またはビデオコールを開始します。

  • CLICKTOCALL: または CLICKTOCALL://

  • SIP: または SIP://

  • TEL: または TEL://

  • WEBEXTEL: または WEBEXTEL://


(注)  


これらのプロトコルに対してアプリが起動されたときに Unified CM が接続されていない場合、Webex アプリ は Unified CM が接続されるまで 3 分間待機します。 接続がない状態で 3 分間が経過すると、発信リクエストは停止します。 SIP アドレスを使用してコールを開始する場合(例:sip:test@example.com)、コールは組織の SIP アドレス ルーティングに応じて、クラウドまたは Unified CM を経由する場合があります。


Windows 用のプロトコル ハンドラー

Webex アプリ の前に、他のアプリはプロトコルハンドラーに登録できます。 Windows 10 では、システムが通話を開始するために使用するアプリを選択するようにユーザーに求めるウィンドウを表示します。 ユーザーが [常にこのアプリを使用する(Always use this app)] をオンにしている場合、ユーザー設定を記憶できます。

ユーザーが Webex アプリ を選択できるように、デフォルトの通話アプリ設定をリセットする必要がある場合は、Windows 10 の Webex アプリ のプロトコルの関連付けを変更するように指示することができます。

  1. [デフォルトのアプリ設定(Default app settings)] システム設定を開き、[アプリごとにデフォルトを設定(Set defaults by app)] をクリックして、Webex アプリ を選択します。

  2. 各プロトコルで Webex アプリを選択します。

macOS のプロトコル ハンドラ

Mac OS では、他のアプリが Webex アプリ より先に通話プロトコルに登録されている場合、ユーザーは Webex アプリ をデフォルトの通話オプションに設定する必要があります。

Mac 用 Webex アプリ では、一般設定の [通話の開始(Start calls with)]Webex アプリ が選択されていることを確認できます。 また、Webex アプリ で Outlook の連絡先の番号をクリックしたときに通話を行う場合は、[常に Microsoft Outlook に接続する(Always connect to Microsoft Outlook)] をチェックすることもできます。

Quality of Service(QoS)

サポートされるコーデック

タイプ

コーデック

コーデック タイプ

Webex アプリ Mac 用

Webex アプリ Windows 版

音声

G.711

A-law

はい

はい

µ-law/Mu-law

はい

はい

G.722

はい

はい

G.722.1

24 kb/s および 32 kb/s

はい

はい

G.729

いいえ

いいえ

G.729a

はい

はい

Opus

はい

はい

ビデオ

H.264/AVC

はい

はい

SIP プロファイルでポート範囲を定義する

クライアントは、ポート範囲を使用して、ネットワークに RTP トラフィックを送信します。 また、クライアントは、ポート範囲を均等に分割して、下半分を音声コール用に、上半分をビデオ コール用に使用します。 オーディオ メディアおよびビデオ メディアのポート範囲を分割する結果として、クライアントにより識別可能なメディア ストリームが作成されます。 IP パケットのヘッダー内の DSCP 値を設定することで、それらのメディア ストリームを分類し、優先させることができます。

手順


ステップ 1

[Cisco Unified CM の管理(Cisco Unified CM Administration)]インターフェイスを開きます。

ステップ 2

[デバイス(Device)] > [デバイス設定(Device Settings)] > [SIP プロファイル(SIP Profile)] を選択します。

ステップ 3

適切な SIP プロファイルを検索するか、新しい SIP プロファイルを作成します。

[SIP プロファイルの設定(SIP Profile Configuration)]ウィンドウが開きます。

ステップ 4

音声とビデオのポート範囲を共通にするか分離するかを指定します。 音声とビデオのポート範囲を分離する場合は、音声ポートとビデオ ポートを設定します。 次のフィールドにポート範囲を指定してください。

  • [開始メディアポート(StartMedia Port)]:メディア ストリームの開始ポートを定義します。 このフィールドは、範囲の最小ポートを設定します。

  • [終了メディアポート(StopMedia Port)]:メディア ストリームの終了ポートを定義します。 このフィールドは、範囲の最大ポートを設定します。

ステップ 5

[設定の適用(Apply Config)]を選択し、[OK]をクリックします。


DSCP 値の設定

ネットワークを通過する Webex アプリ トラフィックに優先順位を付ける場合に、RTP メディアパケットヘッダーで DiffServ コードポイント(DSCP)値を設定します。

Unified CM で DSCP 値を設定する

Unified CM で音声メディアとビデオメディアの DSCP 値を設定できます。 Webex アプリ は、デバイス構成から DSCP 値を取得し、RTP メディアパケットの IP ヘッダーに直接適用できます。


制約事項


Microsoft Windows 10 などのオペレーティングシステムには、アプリケーションが IP パケットヘッダーに DSCP 値を設定できないようにするセキュリティ機能があります。 そのため、Microsoft グループ ポリシーなどの DSCP 値をマーキングするための代替方式を使用する必要があります。


手順

ステップ 1

[Cisco Unified CM の管理(Cisco Unified CM Administration)]インターフェイスを開きます。

ステップ 2

[システム(System)] > [サービス パラメータ(Service Parameters)] の順に選択します。

[サービス パラメータ設定(Service Parameter Configuration)]ウィンドウが開きます。

ステップ 3

適切なサーバを選択してから、[Cisco CallManager(Cisco CallManager)]サービスを選択します。

ステップ 4

[クラスタ全体のパラメータ(システム:QOS)(Clusterwide Parameters (System - QOS))]セクションを見つけます。

ステップ 5

適切な DSCP 値を設定し、[保存(Save)]を選択します。


グループ ポリシーで DSCP 値を設定する

Microsoft Windows 7 以降などのオペレーティングシステム上に Windows 用 Webex アプリ をデプロイする場合、グループポリシー Microsoft を使用して DSCP 値を適用することができます。

グループ ポリシーを作成するには、Microsoft サポートの記事(http://technet.microsoft.com/en-us/library/cc771283%28v=ws.10%29.aspx)の手順を実行します。

次の属性を用いて音声メディアとビデオ メディアに別々のポリシーを作成する必要があります。

これらの指示は、Webex アプリ を通過するUnified CM コールに適用されます。 Webex アプリ での通話のみ、Webex アプリ 用の『ネットワーク要件』ドキュメントのガイドラインを使用してください。

Attributes

音声ポリシー

ビデオ ポリシー

シグナリング ポリシー

アプリケーション名

CiscoCollabHost.exe

CiscoCollabHost.exe

CiscoCollabHost.exe

プロトコル

UDP

UDP

[TCP]

ポート番号または範囲

Cisco Unified Communications Manager 上の SIP プロファイルからの対応するポート番号または範囲。

Cisco Unified Communications Manager 上の SIP プロファイルからの対応するポート番号または範囲。

SIP は 5060

DSCP 値

46

34

24

ネットワーク上で DSCP 値を設定する

スイッチおよびルータを設定し、RTP メディアの IP ヘッダーで DSCP 値をマーキングします。

ネットワーク内の DSCP 値を設定するには、クライアント アプリケーションからの異なるストリームを識別する必要があります。

  • メディア ストリーム:クライアントは音声ストリームとビデオ ストリームに別々のポート範囲を使用するため、それらのポート範囲に基づいて音声メディアとビデオ メディアを区別できます。 SIP プロファイルのデフォルトのポート範囲を使用して、次のようにメディア パケットをマーキングする必要があります。

    • 音声メディアは、EF として、16384~24575 のポートでストリーミング

    • ビデオメディアは、AF41 として、24576~32767 のポートでストリーミング

  • シグナリング ストリーム:SIP、CTI QBE、および XMPP に必要なさまざまなポートに基づいて、クライアントとサーバ間のシグナリングを識別できます。 たとえば、 Webex アプリ と Cisco Unified Communications Manager の間の SIP シグナリングは、ポート 5060 を通じて発生します。

    CS3 としてシグナリング パケットをマーキングする必要があります。

  • Webex アプリ のみの通話のポート範囲については、Webex アプリネットワーク要件ドキュメンテーションのガイドラインを使用してください。

Unified CM で信頼されていない証明書を許可する

必要に応じて、Control Hub を使用して、Unified CM からの信頼されていない証明書を許可できます。自己署名されているため、または証明書が接続に使用されているアドレスと一致しない場合、信頼されていない可能性があります。


注意    


この設定により、展開のセキュリティが低下します。 証明書の信頼には、より安全な方法を使用することを強くお勧めします。 ラボのテスト環境など、展開が制限されている場合は、この方法を最後の手段として使用します。


始める前に

  • このオプションを使用する前に、証明書の要件とベストプラクティスを理解してください: 証明書の要件

  • iOS デバイスで、プライベート エンタープライズ証明書を使用している場合、デバイス自体にカスタム ルート CA をインストールする必要があります。 そうしないと、 Webex アプリ SSO 認証 URL に移動することができません。

手順


ステップ 1

https://admin.webex.com の顧客ビューから、[サービス(Services)] > [通話(Calling)] に移動し、[クライアント設定(Client Settings)] を選択します。

ステップ 2

[Unified CM 設定] で、[ 信頼された証明書なしで Unified CM 登録を許可する] をオンに切り替えます

このトグルを有効にすると、どのタイプの証明書が使用されているかに関係なく、 Webex アプリ は Unified CM 環境に登録されます。