この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
目次
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | ディレクトリ統合の設定: | Cisco Unified Communications Manager使用してサービス プロファイル経由で、またはコンフィギュレーション ファイルを使用して、ディレクトリ統合を設定します。 |
ステップ 2 | オプション: 写真の設定 | 連絡先の写真を表示します。 |
ステップ 3 | オプション: BDI または EDI のイントラドメイン フェデレーションの設定 | Cisco Jabber ユーザは、別のシステム上でプロビジョニングされたユーザや Cisco Jabber 以外のクライアント アプリケーションを使用しているユーザと通信できます。 |
ステップ 4 | ダイヤル ルールの発行 |
この手順によって、ダイヤル ルールが Cisco Unified Communications Manager データベースから TFTP サーバ上の XML ファイルにコピーされます。その後、クライアントは、その XML ファイルをダウンロードしてダイヤル ルールにアクセスできます。 |
Cisco Unified Communications Manager リリース 9 以降を使用してサービス プロファイル経由で、コンフィギュレーション ファイルを使用して、ディレクトリ統合を設定できます。ここでは、ディレクトリ統合のためにクライアントを設定する方法について説明します。
次の表は、サービス プロファイルとコンフィギュレーション ファイルの両方が存在する場合に優先されるパラメータ値を示しています。
サービス プロファイル |
設定ファイル |
優先されるパラメータ値 |
---|---|---|
パラメータ値が設定済み |
パラメータ値が設定済み |
サービス プロファイル |
パラメータ値が設定済み |
パラメータ値が空白 |
サービス プロファイル |
パラメータ値が空白 |
パラメータ値が設定済み |
設定ファイル |
パラメータ値が空白 |
パラメータ値が空白 |
サービス プロファイルの空白(デフォルト)値 |
Cisco Unified Communications Manager リリース 9 以降では、サービス プロファイルを使用してユーザをプロビジョニングし、内部ドメイン サーバ上に _cisco-uds SRV レコードを展開できます。
そうすれば、クライアントが自動的に Cisco Unified Communications Manager を検出して、サービス プロファイルを受け取り、ディレクトリ統合設定を取得できます。サービス ディスカバリについては、サービス ディスカバリの設定を参照してください。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | ディレクトリ サービスを追加する |
|
ステップ 2 | サービス プロファイルへのディレクトリ サービスの適用 |
ディレクトリ サービスを適用します。
サービス ディスカバリは、[連絡先の解決にUDSを使用する(Use UDS for Contact Resolution)] が選択されている場合に UDS 検索を使用します。そうでない場合は、BDI または EDI 検索を使用します。サービス ディスカバリでは、ディレクトリ プロファイル内の Username、Password、SearchBase1、PrimaryServerName、ServerPort1、UriPrefix、UseJabberCredentials、BaseFilter、PredictiveSearchFilter、および DirectoryServerType を使用して LDAP サーバに接続して連絡先が検索されます。
手動サインオンでは、ディレクトリ プロファイルからの Username と Password を使用して LDAP サーバに接続して連絡先が検索されます。
サービス プロファイルでデフォルトの属性マッピングを変更することはできません。デフォルトの属性マッピングを変更するには、クライアントの設定ファイルで必要なマッピングを定義しなければなりません。
ステップ 1 | [サービス プロファイルの検索と一覧表示(Find and List Service Profiles)] の順に選択します。 ウィンドウが開きます。 |
ステップ 2 | [新規追加(Add New)] を選択します。 [サービス プロファイルの設定(Service Profile Configuration)] ウィンドウが開きます。 |
ステップ 3 | ディレクトリ プロファイルにディレクトリ サービスを追加します。ディレクトリ プロファイルに必要な特定の設定については、「ディレクトリ プロファイル パラメータ」の項を参照してください。 |
ステップ 4 | [保存(Save)] を選択します。 |
Active Directory のバイナリ オブジェクト:設定は不要です。Cisco Jabber は thumbnailPhoto 属性からバイナリ写真を取得します。
PhotoURL 属性:jabber-config.xmlファイルで PhotoSource パラメータを使用し、ディレクトリの属性を指定します。クライアントは属性を取得し、URL またはバイナリ データであるかどうかを判断し、いずれかのソースの写真を表示します。
EDI パラメータ:PhotoSource
<Directory> <PhotoSource>url</PhotoSource> </Directory>
BDI パラメータ:BDIPhotoSource
<Directory> <BDIPhotoSource>url</BDIPhotoSource> </Directory>
URL 代替:ディレクトリ サーバ タイプに対しては、jabber-config.xml ファイルで次のパラメータを使用します。
<PhotoUriSubstitutionEnabled>True</PhotoUriSubstitutionEnabled> <PhotoUriSubstitutionToken>sAMAccountName</PhotoUriSubstitutionToken> <PhotoUriWithToken>http://example.com/photo/sAMAccountName.jpg</PhotoUriWithToken>
<BDIPhotoUriSubstitutionEnabled>True</BDIPhotoUriSubstitutionEnabled> <BDIPhotoUriSubstitutionToken>sAMAccountName</BDIPhotoUriSubstitutionToken> <BDIPhotoUriWithToken>http://example.com/photo/sAMAccountName.jpg</BDIPhotoUriWithToken>
<UDSPhotoUriSubstitutionEnabled>True</UDSPhotoUriSubstitutionEnabled> <UDSPhotoUriSubstitutionToken>sAMAccountName</UDSPhotoUriSubstitutionToken> <UDSPhotoUriWithToken>http://example.com/photo/sAMAccountName.jpg</UDSPhotoUriWithToken>
Cisco Jabber コンフィギュレーション ファイルでディレクトリ統合を設定できます。詳細については、『Parameters Reference Guide for Cisco Jabber(Cisco Jabber パラメータ リファレンス ガイド)』の「ディレクトリ」の章を参照してください。
フェデレーションを使用すれば、Cisco Jabber ユーザは、別のシステム上でプロビジョニングされたユーザや Cisco Jabber 以外のクライアント アプリケーションを使用しているユーザと通信できます。
プレゼンス サーバでのイントラドメイン フェデレーションの設定に加えて、Cisco Jabber コンフィギュレーション ファイルでいくつかの設定が必要になる場合があります。
連絡先の検索時に連絡先を解決したり、ディレクトリから連絡先情報を取得したりするには、Cisco Jabber で各ユーザの連絡先 ID が必要です。Cisco Unified Communications Manager IM & Presence サーバでは、特定の形式を使用して連絡先情報を解決しますが、この形式は、Microsoft Office Communications Server や Microsoft Live Communications Server などの他のプレゼンス サーバの形式と常に一致するわけではありません。
イントラドメイン フェデレーションの設定に使用されるパラメータは、拡張ディレクトリ統合(EDI)と基本ディレクトリ統合(BDI)のどちらを使用するかによって異なります。EDI は、ネイティブな Microsoft Windows API を使用してディレクトリ サービスから連絡先データを取得し、Cisco Jabber for Windows でのみ使用されます。BDI の場合は、クライアントがディレクトリ サービスから連絡先データを取得し、Cisco Jabber for Mac、Cisco Jabber for Android、および Cisco Jabber for iPhone and iPad で使用されます。
ステップ 1 | 関連パラメータの値を true に設定します。 | ||
ステップ 2 |
クライアントが連絡先情報を取得するために使用する Cisco Jabber 連絡先 ID を含む属性を指定します。デフォルト値は msRTCSIP-PrimaryUserAddress です。関連パラメータで別の属性を指定することもできます。
|
||
ステップ 3 |
UriPrefix パラメータで、関連する SipUri パラメータ内の連絡先 ID の前に付けるプレフィックス テキストを指定します。 例:たとえば、SipUri の値として msRTCSIP-PrimaryUserAddress を指定します。ディレクトリにおける各ユーザの msRTCSIP-PrimaryUserAddress の値は、sip:username@domain の形式になります。 |
<Directory> <BDIUseSIPURIToResolveContacts>true</BDIUseSIPURIToResolveContacts> <BDISipUri>non-default-attribute</BDISipUri> <BDIUriPrefix>sip:</BDIUriPrefix> </Directory>
<Directory> <UseSIPURIToResolveContacts>true</UseSIPURIToResolveContacts> <SipUri>non-default-attribute</SipUri> <UriPrefix>sip:</UriPrefix> </Directory>
目次
連絡先ソースのタスクフローの設定
手順
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 ディレクトリ統合の設定: Cisco Unified Communications Manager使用してサービス プロファイル経由で、またはコンフィギュレーション ファイルを使用して、ディレクトリ統合を設定します。
ステップ 2 オプション: 写真の設定 連絡先の写真を表示します。
ステップ 3 オプション: BDI または EDI のイントラドメイン フェデレーションの設定 Cisco Jabber ユーザは、別のシステム上でプロビジョニングされたユーザや Cisco Jabber 以外のクライアント アプリケーションを使用しているユーザと通信できます。
ステップ 4 ダイヤル ルールの発行
この手順によって、ダイヤル ルールが Cisco Unified Communications Manager データベースから TFTP サーバ上の XML ファイルにコピーされます。その後、クライアントは、その XML ファイルをダウンロードしてダイヤル ルールにアクセスできます。
ディレクトリ統合のためのクライアント設定
サービス プロファイルでのディレクトリ統合の設定
手順Cisco Unified Communications Manager リリース 9 以降では、サービス プロファイルを使用してユーザをプロビジョニングし、内部ドメイン サーバ上に _cisco-uds SRV レコードを展開できます。
そうすれば、クライアントが自動的に Cisco Unified Communications Manager を検出して、サービス プロファイルを受け取り、ディレクトリ統合設定を取得できます。サービス ディスカバリについては、サービス ディスカバリの設定を参照してください。
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 ディレクトリ サービスを追加する
ステップ 2 サービス プロファイルへのディレクトリ サービスの適用
ディレクトリ サービスを追加する
手順
ステップ 1 [Cisco Unified CM の管理(Cisco Unified CM Administration)] インターフェイスを開きます。 ステップ 2 [UC サービスの検索と一覧表示(Find and List UC Services)] を選択します。 ウィンドウが開きます。 ステップ 3 [新規追加(Add New)] を選択します。 [UC サービスの設定(UC Service Configuration)] ウィンドウが開きます。 ステップ 4 [UC サービス タイプ(UC Service Type)] メニューから [ディレクトリ(Directory)] を選択し、[次へ(Next)] を選択します。 ステップ 5 ディレクトリ サービスの値をすべて適切に設定したら、[保存(Save)] を選択します。
次の作業
ディレクトリ サービスを適用します。
ディレクトリ プロファイル パラメータ
次の表は、ディレクトリ プロファイルで設定できる設定パラメータを示します。
ディレクトリ サービスの設定
説明
[プライマリ サーバ(Primary server)]
[セカンダリ サーバ(Secondary server)]
[ターシャリ サーバ(Tertiary Server)]
Cisco Jabber for Windows にのみ適用されます。
ターシャリ ディレクトリ サーバのアドレスを指定します。
[コンタクト解決に UDS を使用(Use UDS for Contact Resolution)]
クライアントが UDS を連絡先ソースとして使用するかどうかを指定します。
重要: このオプションが選択されている場合は、この表の次のパラメータが使用されません。
(注) デフォルトで、ユーザが Expressway for Mobile and Remote Access 経由で社内ネットワークに接続するときに、UDS が連絡先解決を提供します。
[ログインしたユーザのクレデンシャルを使用(Use Logged On User Credential)]
[ユーザ名(Username)]
ディレクトリ サーバでの認証にクライアントが使用できる共有ユーザ名を手動で指定できるようにします。
デフォルトで、Cisco Jabber for Windows は、ディレクトリ サーバに接続するときに統合 Windows 認証を使用します。
このパラメータは、Microsoft Windows クレデンシャルを使用してディレクトリ サーバで認証できない展開でのみ使用する必要があります。
読み取り専用権限を持っているアカウントの既知のまたは公開されているクレデンシャルのセットのみを使用します。
[パスワード(Password)]
ディレクトリ サーバでの認証にクライアントが使用できる共有パスワードを手動で指定できるようにします。
デフォルトで、Cisco Jabber for Windows は、ディレクトリ サーバに接続するときに統合 Windows 認証を使用します。
このパラメータは、Microsoft Windows クレデンシャルを使用してディレクトリ サーバで認証できない展開でのみ使用する必要があります。
読み取り専用権限を持っているアカウントの既知のまたは公開されているクレデンシャルのセットのみを使用します。
[検索ベース 1(Search Base 1)]
次のパラメータは、Cisco Jabber for Windows だけに適用されます。
[検索ベース 2(Search Base 2)]
[検索ベース 3(Search Base 3)]
検索が開始されるディレクトリ サーバの場所を指定します。つまり、検索ベースはクライアントが検索を実行するルートです。
デフォルトの場合、クライアントはディレクトリ ツリーのルートから検索を行います。デフォルトの動作を上書きする場合は、最大 3 つの検索ベースの値を OU に指定することができます。
Active Directory は、通常、検索ベースを必要としません。特定のパフォーマンス要件がある場合にのみ、Active Directory の検索ベースを指定します。
ディレクトリ内の特定の場所へのバインディングを作成するには、Active Directory 以外のディレクトリ サーバの検索ベースを指定します。
[すべての検索ベースで再帰検索(Recursive Search on All Search Bases)]
検索ベースから始まるディレクトリの再帰検索を実行するには、このオプションを選択します。再帰検索を使用して、Cisco Jabber クライアントの連絡先検索クエリーが指定された検索コンテキスト(検索ベース)からの LDAP ディレクトリ ツリーすべてを検索できるようにします。これは、LDAP 検索と共通のオプションです。
必須フィールドです。
デフォルト値は True です。
[基本フィルタ(Base Filter)]
Active Directory クエリーの基本フィルタを指定します。
ディレクトリのサブキー名のみを指定し、ディレクトリへのクエリーの実行時にユーザ オブジェクト以外のオブジェクトを取得します。
[予測検索フィルタ(Predictive Search Filter)]
検索クエリーをフィルタするために、複数のカンマ区切り値を定義できます。
デフォルト値は Ambiguous Name Resolution(ANR)です。
Cisco Jabber for Windows が予測検索を実行するときに、Ambiguous Name Resolution(ANR)を使用してクエリーを発行します。このクエリーにより、検索文字列が明確化され、ディレクトリ サーバ上で ANR に対して設定された属性に合致する結果が返されます。重要:クライアントに ANR の属性を検索させる場合は、その属性を設定するようにディレクトリ サーバを設定します。
サービス ディスカバリは、[連絡先の解決にUDSを使用する(Use UDS for Contact Resolution)] が選択されている場合に UDS 検索を使用します。そうでない場合は、BDI または EDI 検索を使用します。サービス ディスカバリでは、ディレクトリ プロファイル内の Username、Password、SearchBase1、PrimaryServerName、ServerPort1、UriPrefix、UseJabberCredentials、BaseFilter、PredictiveSearchFilter、および DirectoryServerType を使用して LDAP サーバに接続して連絡先が検索されます。
手動サインオンでは、ディレクトリ プロファイルからの Username と Password を使用して LDAP サーバに接続して連絡先が検索されます。
サービス プロファイルへのディレクトリ サービスの適用
手順
ステップ 1 [サービス プロファイルの検索と一覧表示(Find and List Service Profiles)] の順に選択します。 ウィンドウが開きます。 ステップ 2 [新規追加(Add New)] を選択します。 [サービス プロファイルの設定(Service Profile Configuration)] ウィンドウが開きます。 ステップ 3 ディレクトリ プロファイルにディレクトリ サービスを追加します。ディレクトリ プロファイルに必要な特定の設定については、「ディレクトリ プロファイル パラメータ」の項を参照してください。 ステップ 4 [保存(Save)] を選択します。
写真の設定
Cisco Jabber は、次の方法を使用してユーザの写真を設定します。
Active Directory のバイナリ オブジェクト:設定は不要です。Cisco Jabber は thumbnailPhoto 属性からバイナリ写真を取得します。
PhotoURL 属性:jabber-config.xmlファイルで PhotoSource パラメータを使用し、ディレクトリの属性を指定します。クライアントは属性を取得し、URL またはバイナリ データであるかどうかを判断し、いずれかのソースの写真を表示します。
EDI パラメータ:PhotoSource
例:<Directory> <PhotoSource>url</PhotoSource> </Directory>BDI パラメータ:BDIPhotoSource
<Directory> <BDIPhotoSource>url</BDIPhotoSource> </Directory>URL 代替:ディレクトリ サーバ タイプに対しては、jabber-config.xml ファイルで次のパラメータを使用します。
EDI パラメータ: 例:<PhotoUriSubstitutionEnabled>True</PhotoUriSubstitutionEnabled> <PhotoUriSubstitutionToken>sAMAccountName</PhotoUriSubstitutionToken> <PhotoUriWithToken>http://example.com/photo/sAMAccountName.jpg</PhotoUriWithToken>BDI パラメータ: 例:<BDIPhotoUriSubstitutionEnabled>True</BDIPhotoUriSubstitutionEnabled> <BDIPhotoUriSubstitutionToken>sAMAccountName</BDIPhotoUriSubstitutionToken> <BDIPhotoUriWithToken>http://example.com/photo/sAMAccountName.jpg</BDIPhotoUriWithToken>例:<UDSPhotoUriSubstitutionEnabled>True</UDSPhotoUriSubstitutionEnabled> <UDSPhotoUriSubstitutionToken>sAMAccountName</UDSPhotoUriSubstitutionToken> <UDSPhotoUriWithToken>http://example.com/photo/sAMAccountName.jpg</UDSPhotoUriWithToken>フェデレーション
フェデレーションを使用すれば、Cisco Jabber ユーザは、別のシステム上でプロビジョニングされたユーザや Cisco Jabber 以外のクライアント アプリケーションを使用しているユーザと通信できます。
BDI または EDI のイントラドメイン フェデレーションの設定
手順プレゼンス サーバでのイントラドメイン フェデレーションの設定に加えて、Cisco Jabber コンフィギュレーション ファイルでいくつかの設定が必要になる場合があります。
連絡先の検索時に連絡先を解決したり、ディレクトリから連絡先情報を取得したりするには、Cisco Jabber で各ユーザの連絡先 ID が必要です。Cisco Unified Communications Manager IM & Presence サーバでは、特定の形式を使用して連絡先情報を解決しますが、この形式は、Microsoft Office Communications Server や Microsoft Live Communications Server などの他のプレゼンス サーバの形式と常に一致するわけではありません。
イントラドメイン フェデレーションの設定に使用されるパラメータは、拡張ディレクトリ統合(EDI)と基本ディレクトリ統合(BDI)のどちらを使用するかによって異なります。EDI は、ネイティブな Microsoft Windows API を使用してディレクトリ サービスから連絡先データを取得し、Cisco Jabber for Windows でのみ使用されます。BDI の場合は、クライアントがディレクトリ サービスから連絡先データを取得し、Cisco Jabber for Mac、Cisco Jabber for Android、および Cisco Jabber for iPhone and iPad で使用されます。
ステップ 1 関連パラメータの値を true に設定します。 ステップ 2 クライアントが連絡先情報を取得するために使用する Cisco Jabber 連絡先 ID を含む属性を指定します。デフォルト値は msRTCSIP-PrimaryUserAddress です。関連パラメータで別の属性を指定することもできます。
(注) ステップ 3 UriPrefix パラメータで、関連する SipUri パラメータ内の連絡先 ID の前に付けるプレフィックス テキストを指定します。
例:たとえば、SipUri の値として msRTCSIP-PrimaryUserAddress を指定します。ディレクトリにおける各ユーザの msRTCSIP-PrimaryUserAddress の値は、sip:username@domain の形式になります。
次の XML スニペットは、BDI 用の最終的な設定例を示しています。<Directory> <BDIUseSIPURIToResolveContacts>true</BDIUseSIPURIToResolveContacts> <BDISipUri>non-default-attribute</BDISipUri> <BDIUriPrefix>sip:</BDIUriPrefix> </Directory>次の XML スニペットは、EDI 用の最終的な設定例を示しています。<Directory> <UseSIPURIToResolveContacts>true</UseSIPURIToResolveContacts> <SipUri>non-default-attribute</SipUri> <UriPrefix>sip:</UriPrefix> </Directory>