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目次
Cisco Unified IP Phone をネットワークに設置し、ネットワークの設定値を設定して、IP Phone を Cisco Unified Communications Manager に追加した後は、Cisco Unified Communications Manager の管理アプリケーションを使用して、テレフォニー機能を設定する必要があります。必要に応じて、電話テンプレートの修正、サービスのセットアップ、ユーザの割り当ても行います。
この章では、これらの設定およびセットアップについて、手順の概要を示します。 これらの手順の詳細については、Cisco Unified Communications Manager のマニュアルを参照してください。
Cisco Unified Communications Manager 上のすべての電話機または特定の電話機モデルでサポートされるすべての機能を一覧するには、Cisco Unified レポート ツールで、Unified CM Phone Feature List レポートを生成してください。
機能に関する情報をユーザに提供する方法、および提供する内容に関する推奨事項については、社内サポート Web サイトを参照してください。
英語以外の環境での電話機のセットアップについては、社内ユーザ サポートを参照してください。
Cisco Unified IP Phone を Cisco Unified Communications Manager に追加した後、電話機に機能を追加できます。 次の表に、サポートされているテレフォニー機能を示します。これらの多くは、Cisco Unified Communications Manager の管理ページを使用して設定できます。 この表の「参照先」欄は、設定の手順と関連情報が記載された Cisco Unified Communications Manager やその他のマニュアルを示しています。
電話機のこれらほとんどの機能の使用方法の詳細については、『 Cisco Unified SIP Phone 3905 User Guide for Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。
![]() (注) |
Cisco Unified Communications Manager の管理ページには、各種のテレフォニー機能を設定するためのサービス パラメータもいくつかあります。 サービス パラメータへのアクセスと設定方法については、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』を参照してください。 サービスの機能の詳細については、[サービス パラメータ設定(Service Parameter Configuration)] ウィンドウでパラメータ名を選択するか、ヘルプ ボタン(?)を選択します。 |
機能 |
説明 |
設定の参照先 |
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オーディオ メッセージ受信インジケータ(AMWI) |
ハンドセットまたはスピーカーフォンから聞こえるスタッター音により、ユーザが回線で新しいボイス メッセージを 1 つ以上受信したことが示されます。 |
詳細については、『Cisco Unified Communications Manager System Guide』の「Cisco Unified IP Phone」の章を参照してください。 |
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自動応答 |
呼出音を 1 ~ 2 回鳴らした後に、着信コールを自動的に接続します。 自動応答は、スピーカーフォンと連動します。 |
詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』の「Directory Number Configuration」の章を参照してください。 |
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外線から外線への転送のブロック |
外線コールをユーザが別の外線コールに転送することを禁止します。 |
詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Features and Services Guide』の「External Call Transfer Restrictions」の章を参照してください。 |
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コール転送 |
ユーザが着信コールを別の番号にリダイレクトできるようにします。 [すべてのコールの転送(Call Forward All)] オプションがサポートされます。 電話機にすべてのコールの転送(Call Forward All)機能が設定されている場合、オフフック後にスタッター音が聞こえます。 |
詳細については、以下を参照してください。
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不在転送ループのブレークアウト |
不在転送ループを検出して防止します。 不在転送ループが検出されると、[すべてのコールの転送(Call Forward All)] の設定が無視されて呼出音が鳴ります。 |
詳細については、『Cisco Unified Communications Manager System Guide』の「Cisco Unified IP Phone」の章を参照してください。 |
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不在転送ループの防止 |
ユーザが、[すべてのコールの転送(Call Forward All)] の接続先を電話機で直接設定する際に、不在転送ループが生じたり、既存の Forward Maximum Hop Count サービス パラメータに定められたホップ数の上限を超える不在転送チェーンが生じたりしないように防止します。 |
詳細については、『Cisco Unified Communications Manager System Guide』の「Cisco Unified IP Phone」の章を参照してください。 |
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不在転送の接続先の無効化 |
管理者は、すべてのコールの転送(CFA)の接続先が CFA の転送元にコールを発信する場合には CFA を無効にすることができます。 この機能により、CFA の接続先は、重要なコールがある場合に CFA の転送元に到達できるようになります。 この無効化は、CFA の接続先の電話番号が内部か外部かに関係なく動作します。 |
詳細については、『Cisco Unified Communications Manager System Guide』の「Understanding Directory Numbers」の章を参照してください。 |
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コール ピックアップ |
ユーザが、同僚の電話機にかかっているコールを自分の電話機にリダイレクトして、応答できるようにします。 電話機のプライマリ回線に、音声によるアラートを設定できます。 このアラートによって、ピックアップ グループ内でコールの呼び出しがあることが通知されます。 |
詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Features and Services Guide』の「Call Pickup」の章を参照してください。 |
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コール待機 |
コールの最中に別の着信コールの呼出音が鳴っていることを通知し、ユーザが応答できるようにします。 電話機はコール待機音(1 回のビープ音)を発し、電話スクリーンに 2 番目の着信コールが表示されます。 |
詳細については、以下を参照してください。 |
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C 割り込み |
ユーザは、共有電話回線でプライベート コール以外のコールに参加できます。 C 割り込みによってユーザがコールに追加され、会議に変換されるので、ユーザやその他の関係者は会議機能にアクセスできるようになります。 |
詳細については、以下を参照してください。 |
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会議 |
これらの機能を有効にするには、Advance Adhoc Conference サービス パラメータ([Cisco Unified CM の管理(Cisco Unified Communications Manager Administration)] ではデフォルトで無効になっています)を使用します。 会議の詳細については、『Cisco Unified Communications Manager System Guide』の「Conference Bridges」の章を参照してください。 詳細については、『Cisco Unified Communications Manager System Guide』の「Cisco Unified IP Phone」の章を参照してください。
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強制承認コード(FAC) |
特定のユーザが発信できるコールのタイプを制御します。 |
詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Features and Services Guide』の「Client Matter Codes」および「Forced Authorization Codes」の章を参照してください。 |
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グループのコール ピックアップ |
ユーザが、別のグループの電話番号で呼び出し音が鳴っているコールに応答することができます。 |
詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Features and Services Guide』の「Call Pickup」の章を参照してください。 |
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保留/復帰 |
ユーザは、保留/復帰ボタンを使用して、接続されたコールをアクティブな状態から保留状態に移行できます。 ユーザは、保留/復帰ボタンまたはスピーカー ボタンを押すか、オフフックにすることで、保留中のコールを再開します。 |
設定は必要ありません。ただし、保留音を使用する場合には必要です。 詳細は、この表の「保留音」を参照してください。 |
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フックフラッシュ タイマー |
フックフラッシュがタイムアウト(またはコールの切断)を示すまでの時間の長さを制御します。 |
詳細については、以下を参照してください。 |
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メッセージ受信(Message Waiting) |
メッセージ受信オン インジケータおよびオフ インジケータ用の電話番号を定義します。 直接接続型のボイス メッセージ システムでは、指定された電話番号を使用して、特定の Cisco Unified IP Phone のメッセージ受信インジケータを設定したりクリアしたりします。 |
詳細については、次の箇所を参照してください。 |
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Message Waiting Indicator(メッセージ受信インジケータ) |
電話機のランプの 1 つで、ユーザに 1 つまたは複数の新着ボイス メッセージが届いていることを示します。 |
詳細については、以下を参照してください。 |
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Music On Hold(保留音) |
発信者が保留状態になっている間、音楽を再生します。 |
詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Features and Services Guide』の「Music On Hold」の章を参照してください。 |
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ミュート |
ハンドセットやスピーカーフォンからのマイク音声をミュートにします。 |
設定は必要ありません。 |
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オンフック コール転送 |
ユーザは、転送ボタンを押してからオンフックにすることで、コール転送を実行できます。 |
詳細については、『Cisco Unified Communications Manager System Guide』の「Cisco Unified IP Phones」の章を参照してください。 |
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プラス ダイヤル |
ユーザは、先頭に「+」記号を付けて E.164 番号をダイヤルできます。 + 記号をダイヤルするには、「*」キーを 1 秒以上押し続ける必要があります。 これは、オンフックとオフフックの両方のコールで、先頭桁をダイヤルするときに当てはまります。 |
設定は必要ありません。 |
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Private Line Automated Ringdown(PLAR) |
Cisco Unified Communications Manager の管理者は、ハンドセットをオフフックにすると Cisco Unified IP Phone によってただちにダイヤルされる電話番号を設定できます。 この機能は、緊急連絡や「ホットライン」の番号にコールするための電話機に役立ちます。 |
詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』の「Directory Number Configuration」の章を参照してください。 |
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リダイヤル |
ユーザは、リダイヤル ボタンを押して、最後にダイヤルした電話番号に発信できます。 |
設定は必要ありません。 |
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シェアド ライン |
ユーザは、複数の電話機で同じ電話番号を共有したり、電話番号を同僚と共有したりできます。 |
詳細については、『Cisco Unified Communications Manager System Guide』の「Understanding Directory Numbers」の章を参照してください。 |
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Telnet |
Telnet を使用して Cisco Unified IP Phone に接続することにより、トラブルシューティングと電話機のメンテナンスを行うことができます。 |
詳細については、以下を参照してください。 |
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Time-of-Day ルーティング |
指定したテレフォニー機能へのアクセスを時間帯によって制限します。 |
詳細については、以下を参照してください。 |
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タイム ゾーンのアップデート |
タイム ゾーンの変更に伴い、Cisco Unified IP Phone を更新します。 |
詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』の「Time Group Configuration」の章を参照してください。 |
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転送 |
ユーザは、接続されているコールを自分の電話機から別の番号にリダイレクトできます。 |
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ボイス メッセージ システム |
コールに応答がない場合に、発信者がメッセージを残せるようにします。 |
詳細については、以下を参照してください。 |
ユーザを Cisco Unified Communications Manager に追加すると、ユーザに関する情報を表示および管理できるようになります。またユーザは、次のタスクを実行できるようになります。
ユーザを Cisco Unified Communications Manager に追加するには、次のいずれかの方法を使用します。
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[LDAP サーバからの同期を有効にする(Enable Synchronization from the LDAP Server)] を有効にした後は、Cisco Unified Communications Manager の管理ページから別のユーザを追加できなくなります。 |
ユーザ オプション Web ページでは、電話機のいくつかの機能や設定値をユーザがカスタマイズおよび制御できます。 [ユーザ オプション(User Options)] Web ページの詳細については、『 Cisco Unified SIP Phone 3905 User Guide for Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。
ユーザがユーザ オプション Web ページにアクセスできるようにするには、管理者がユーザを標準 Cisco Unified Communications Manager エンド ユーザ グループに追加し、適切な電話機をユーザに関連付けておく必要があります。
エンド ユーザには、必ずユーザ オプション Web ページに関する次の情報を提供してください。
ユーザを Cisco Unified Communications Manager 標準エンド ユーザ グループに追加するには、次の手順を実行します。
Cisco Unified Communications Manager の [エンド ユーザ(End User)] 画面で電話機をユーザに割り当てます。
ステップ 1 |
[Cisco Unified CM の管理(Cisco Unified Communications Manager Administration)] で、 を選択します。 [ユーザの検索と一覧表示(Find and List Users)] ウィンドウが表示されます。 |
ステップ 2 | 適切な検索条件を入力し、[検索(Find)] をクリックします。 |
ステップ 3 | 表示されるレコードのリストで、ユーザのリンクを選択します。 |
ステップ 4 |
[デバイスの割り当て(Device Association)] を選択します。 [ユーザ デバイス割り当て(User Device Association)] ウィンドウが表示されます。 |
ステップ 5 | 適切な検索条件を入力し、[検索(Find)] をクリックします。 |
ステップ 6 | デバイスの左にあるボックスをオンにして、エンド ユーザに割り当てるデバイスを選択します。 |
ステップ 7 | [選択/変更の保存(Save Selected/Changes)] を選択して、デバイスをユーザに割り当てます。 |
ステップ 8 |
ウィンドウの右上にある [関連リンク(Related Links)] ドロップダウン リストから、[ユーザの設定に戻る(Back to User)] を選択し、[移動(Go)] をクリックします。 [エンド ユーザの設定(End User Configuration)] ウィンドウが表示され、選択し、割り当てたデバイスが、[制御するデバイス(Controlled Devices)] ペインに表示されます。 |
ステップ 9 | [選択/変更の保存(Save Selected/Changes)] を選択します。 |
デフォルトでは、ユーザ オプション Web ページのほとんどのオプションが表示されます。 ただし、次のオプションは、システム管理者が [Cisco Unified CM の管理(Cisco Unified Communications Manager Administration)] で [エンタープライズ パラメータ設定(Enterprise Parameters Configuration)] の設定値を使用して設定する必要があります。
![]() (注) |
この設定値は、サイトのすべてのユーザ オプション Web ページに適用されます。 |
[ユーザ オプション(User Options)] Web ページに表示されるオプションを指定するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 |
[Cisco Unified CM の管理(Cisco Unified Communications Manager Administration)] で、 を選択します。 [エンタープライズ パラメータ設定(Enterprise Parameters Configuration)] ウィンドウが表示されます。 |
ステップ 2 |
[CCMUser パラメータ(CCMUser Parameters)] 領域で、各パラメータ値のドロップダウン リストから次のいずれかの値を選択し、パラメータをユーザ オプション Web ページに表示するかどうかを指定します。
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ステップ 3 | [保存(Save)] をクリックします。 |
ステップ 4 | [設定の適用(Apply Config)] をクリックします。 |