Express Setup の実行
初めてスイッチをセットアップする場合は、Express Setup を使って初期 IP 情報を入力する必要があります。このプロセスによって、スイッチはローカル ルータおよびインターネットに接続できるようになります。その後、IP アドレスを使ってスイッチにアクセスし、その他の設定を行うことができます。
必要な装備
スイッチを設定するには以下の装備が必要です。
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Windows または Mac を実行しているコンピューター。
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JavaScript が有効な Web ブラウザ(IE または Firefox)。
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コンピュータをスイッチに接続するためのストレートまたはクロスのカテゴリ 5 イーサネット ケーブル。
(注)
RS232 シリアル コンソール ポートを Express Setup に使用しないでください。
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ボタンに届く小さなペーパー クリップ。
(注) |
Express Setup を実行する前に、ブラウザのポップアップブロッカやプロキシ設定、およびコンピュータで実行しているワイヤレス クライアントを無効にします。 |
Express Setup の手順
Express Setup の実行手順は次のとおりです。
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スイッチに何も接続されていないことを確認します。
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IE3X00 が工場出荷時のデフォルトモードになっていることを確認します。
(注)
開梱したばかりの場合は、次のステップに進みます。
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開梱したばかりではない場合はスイッチをリセットします。ペーパー クリップでボタンを 15 秒間押し、SYS LED ライトが赤に点灯したら放します。
SYS LED が赤になると、スイッチは自動的にリブートします。
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スイッチにデータ ポートが接続されていないことを確認します。
(注)
Express Setup の実行中、スイッチは DHCP サーバとして動作します。
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シリアル コンソール ケーブルを接続し、ブート シーケンスをモニターできます。コンソール画面の Return キーを押さないでください。
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スイッチに接続されているコンピュータが DHCP で設定されていることを確認します。
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Web ブラウザ:ポップアップ ブロッカとプロキシ設定を無効にします。
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スイッチに電源を接続します。
「スイッチのアース接続」と「DC 電源の配線」の配線手順を参照してください。
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スイッチの電源をオンにするか、リセットします。
LED を使用してブートの進行状況をモニターします。
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Sys の点滅:ブートローダ
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Sys が消灯:POST
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Sys が点灯:POST が終了し、IOS 初期化中
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Sys とアラーム LED が緑色:IOS 初期化が終了
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電源がオンになった後 90 以下~ 100 秒
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EXP の点滅:Express Setup プロセスの実行が可能な状態
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ペーパー クリップを Express Setup ボタンに 1 ~ 2 秒間差し込みます。
ボタンを放すと、ポート Gig1/3 の LED が緑色に点滅し始めます。
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コンピューターをポート Gig1/3 に接続します。
LED が点滅し続けます。
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コンピュータの IP アドレスが 192.168.1.1 に設定されたら、ブラウザで http://192.168.1.254 にアクセスします。
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ユーザー名は「admin」、パスワードは「(システムのシリアル番号)」です。
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[Account Settings] ウィンドウが表示されます(これは、実行する必要がある 4 つのステップの最初のステップです)。
次のようにフィールドを設定します。
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[Login Name]:admin(必要に応じて変更できます)。
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[Login User Password]:デフォルトでは、スイッチのシリアル番号です。必要に応じて変更できます。
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[Confirm Login User Password]
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[Command Line Password](任意):デフォルトでは [Sync to Login Password] になっていますが、これを変更する場合は、ドロップダウンメニューから変更できます。
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[Device Name]:ネットワーク内のデバイスの識別子を作成します。
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[NTP Server](任意):デバイスの NTP サーバーをここで指定できます。
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[Date&Time Mode](任意):ドロップダウンからモードを指定します。
問題
アカウント設定ウィンドウが表示されない場合、ブラウザのポップアップブロッカやプロキシ設定がすべて無効になっているかと、コンピュータのワイヤレスクライアントが無効になっているかを確認します。
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完了したら、[Basic Settings] をクリックします。
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[Basic Settings] ウィンドウが表示されます(ステップ 2/4)。
入力はすべて、英数字で行います。
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[IP Address]:ここで [Static] または [DHCP] を選択します。
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[VLAN ID]:VLAN ID の値を入力します。これは、スイッチの管理 VLAN です。
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[IP Address]:有効な IP アドレスを入力します。
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[Subnet Mask]:有効なサブネットマスクを入力します。
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[Default Gateway]:ルータの IP アドレスを入力します(IP が固定の場合は必須です)。
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(任意)この画面では、Telnet と SSH を有効/無効にして、CIP 設定を行うこともできます。
CIP VLAN は管理 VLAN と同じであってもかまいませんが、そのスイッチですでに設定されている別の VLAN 上で CIP トラフィックを分離することも可能です。デフォルトの CIP VLAN は VLAN 1 です。スイッチで CIP を有効にできるのは、1 つの VLAN だけです。CIP VLAN が管理 VLAN と異なる場合は、CIP VLAN の IP アドレスを指定する必要があります。スイッチに割り当てる IP アドレスが、ネットワーク上の他のデバイスの IP アドレスと重複していないことを確認してください。
CIP VLAN 設定の詳細については、ツールバーの [Help] をクリックしてください。
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完了したら、[Switch Wide Settings] をクリックします。
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[Switch Wide Settings] ページが開きます。
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[Data VLAN]:このボタンでデータ VLAN を有効または無効にできます。
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[Voice VLAN]:ここで音声 VLAN を有効または無効にできます。
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[STP Mode](任意):ドロップダウンから STP モードを選択します。
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[Bridge Priority]:ここでブリッジの優先順位を更新/有効化/無効化できます。
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[Domain Name](任意):有効なドメイン名を入力します。
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完了したら、[Day 0 Config Summary] をクリックします。
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[Summary] ページが開きます。
入力した設定がここに表示されます。すべてが正しいことを確認し、戻るボタンをクリックして変更するか、
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[Submit] をクリックして変更を保存し、初期設定を完了します。
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[Submit] をクリックすると、以下のイベントが発生します。
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スイッチが設定され、Express Setup モードが終了します。
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ブラウザに警告メッセージが表示され、スイッチの以前の IP アドレスによる接続が試行されます。
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成功を示すダイアログが表示されます。[OK] をクリックします。
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設定されているスイッチの IP アドレスがコンピュータの IP アドレスとは異なるサブネット内にある場合は、通常、コンピュータとスイッチ間の接続が失われます。
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ソースの DC 電源をオフにし、スイッチにつながるすべてのケーブルを外してから、ネットワークにスイッチを設置します。
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ステップ 1 でコンピュータの固定 IP アドレスを変更した場合は、固定 IP アドレスを以前の設定に戻してください。
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Web UI または両方を使用してスイッチを管理できるようになりました。スイッチの設定と管理については、「管理オプション」を参照してください。
Web UI を表示するには、次の手順を実行します。
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コンピュータで Web ブラウザを起動します。
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Web ブラウザにスイッチの IP アドレス、ユーザー名、パスワードを入力し、Enter キーを押します。[Web UI] ページが表示されます。
問題
[Web UI] ページが表示されない場合は、次の手順を実行します。
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ネットワークに接続しているスイッチ ポートのポート LED が緑色になっていることを確認します。
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スイッチへのアクセスに使用しているコンピュータをネットワーク内の既知の Web サーバーに接続して、コンピュータがネットワークに接続していることを確認します。ネットワークに接続していない場合は、コンピュータのネットワーク設定をトラブルシューティングします。
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ブラウザで入力したスイッチの IP アドレスが正しいことを確認します。
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スイッチの IP アドレスに ping を実行し、IP に到達可能であることを確認します。
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ブラウザに入力したスイッチの IP アドレスが正しく、スイッチ ポートの LED が緑色になっており、コンピュータがネットワークに接続している場合は、コンピュータをスイッチに再接続してトラブルシューティングを続行します。スイッチの IP アドレスと同じサブネット内のコンピュータに静的 IP アドレスを設定します。
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コンピュータに接続されているスイッチポートの LED が緑色の場合は、Web ブラウザにスイッチの IP アドレスを再入力し、Web UI を表示します。Web UI が表示されたら、スイッチの設定を続行できます。
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