この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
モビリティ スティッキ アンカリングを設定するには、mobility anchor sticky コマンドを使用します。スティッキ アンカリングを無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ゲスト アンカリングを設定するには、mobility anchorip-address コマンドを使用します。
ゲスト アンカーを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
デバイスを自動アンカーとして設定するには、mobility anchor コマンドを使用します。
mobility anchor { ip-address | sticky }
no mobility anchor { ip-address | sticky }
sticky |
|
||
ip-address |
ゲスト アンカー デバイスの IP アドレスをこの WLAN に設定します。 |
スティッキ設定は、デフォルトでは有効になっています。
WLAN の設定
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS XE 3.2SE |
このコマンドが導入されました。 |
Cisco IOS XE 3.3SE リリースより前の自動アンカー設定ではデバイス IP アドレスを入力する必要がありました。このリリースでは、IP アドレスが指定されていない場合、デバイス自身がアンカーになります。明示的に IP アドレスを指定する必要はありません。 |
Device(config-wlan)# mobility anchor sticky
Device(config-wlan)# mobility anchor 209.165.200.224
Device(config-wlan)# mobility anchor
間のモビリティ マネージャを設定するには、wireless mobility コマンドを使用します。
wireless mobility { dscp value }
dscpvalue |
モビリティの 間の DSCP 値を設定します。 |
デフォルトの DSCP 値は、48 です。
グローバル設定
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS XE 3.2SE |
このコマンドが導入されました。 |
次に、 間の DSCP 値が 20 のモビリティを設定する例を示します。
Device(config)# wireless mobility dscp 20
モビリティ コントローラの設定を構成するには、wireless mobility controller コマンドを使用します。モビリティ コントローラの設定を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
wireless mobility controller peer-group peer-group-name [ bidge-domain-id id | member ip ip-address [ public-ip | public-ip-address ] | multicast ip multicast-address ]
nowireless mobility controller peer-group peer-group-name [ bidge-domain-id id | member ip ip-address [ public-ip | public-ip-address ] | multicast ip multicast-address ]
peer-grouppeer-group-name |
モビリティ ピア グループを作成します。 |
||
bidge-domain-idid |
モビリティ ピア グループのブリッジ ドメイン ID を設定します。 |
||
memberipip-addresspublic-ippublic-ip-address |
ピア グループ メンバーを追加または削除します。
|
||
multicastipmulticast-address |
ピア グループのマルチキャスト設定を構成します。 |
なし。
グローバル コンフィギュレーション。
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS XE 3.2SE |
このコマンドが導入されました。 |
この判断は、コントローラ間での WLAN SSID の文字列と VLAN ID の比較によって実行されます。WLAN SSID と VLAN ID が一致する場合、VLAN に関連付けられたサブネットも一致することが予想されます。
このマッピングが一致しない場合もあります。たとえば、コントローラ 1 の WLAN1 が VLAN 14 にマッピングされ、コントローラ 1 の VLAN 14 がサブネット 10.10.14.0/24 にマッピングされているとします。同時に、コントローラ 2 の WLAN 1 は VLAN 14 にマッピングされているものの、コントローラ 2 の VLAN 14 がサブネット 172.31.24.0/24 にマッピングされているとします。コントローラ 1 と 2 は、WLAN 1 と関連付けられた VLAN を比較してレイヤ 2 ローミング イベントを処理していると判断しますが、実際には、VLAN 14 が両コントローラに対して持つレイヤ 3 としての意味が異なるため、このローミング イベントはレイヤ 3 です。
VLAN と関連付けられたサブネットとの接続が解除された場合、さまざまなブリッジ ドメイン ID に対してコンバージド アクセス コントローラを設定することもできます。同じブリッジ ドメイン ID の 2 つのコントローラは、同じ VLAN でサブネット マッピングされると想定されます。サブネット マッピング用に同じ VLAN を共有し、ローミングが予想されるすべてのコントローラに、同じブリッジ ドメイン ID を設定することをお勧めします。
Device (config)# wireless mobility controller peer-group SPG1 bridge-domain-id 111
次に、ブリッジ ID が 111 の ピア グループを作成し設定する例を示します。
Device(config)# controller peer-group TestDocPeerGroup bridge-domain-id 111
Device(config)# no controller peer-group TestDocPeerGroup bridge-domain-id 111
Device (config)# wireless mobility group ip 1.4.91.2 public-ip 172.19.13.15
Device (config)# wireless mobility group ip 1.4.91.2
モビリティ コントローラを設定するには、wirelessmobilitycontroller コマンドを使用します。
MC から MA にスイッチを変換するには、このコマンドの no wirelessmobilitycontroller 形式を使用します。
モビリティ コントローラの IP アドレスを削除するには、nowirelessmobilitycontrollerip-address を使用します。
wireless mobility controller [ ip ip-address [ public-ip public-ip-address ] ]
no wireless mobility controller
no wireless mobility controller ipip-address
ipip-address |
モビリティ コントローラの IP アドレス。 |
public-ippublic-ip-address |
|
なし。
グローバル コンフィギュレーション。
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS XE 3.2SE |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドは、コンバージド アクセス スイッチに対してのみ有効です。
NAted アドレスは通信の確立に使用され、設定済みのワイヤレス管理インターフェイスは、CAPWAP 交換時にピア コントローラを特定するために使用されます。
Device (config)# wireless mobility controller peer-group SPG1 member ip 10.10.20.6
Device (config)# wireless mobility controller peer-group SPG1 member ip 10.10.20.6 public-ip 10.21.21.2
モビリティ ピア グループを設定するには wireless mobility controller peer-group コマンドを使用し、設定を削除するにはこのコマンドの no 形式を使用します。
wireless mobility controller peer-group peer-group member IP ip-addressmode centralized
peer group |
ピア グループの名前。 |
member IP |
ピア グループ メンバーを追加します。 |
ip-address |
追加するピア グループ メンバーの IP アドレス。 |
mode centralized |
集約的に管理されるピア グループ メンバーの管理モードを設定します。 |
集約型モードはオフです。
グローバル コンフィギュレーション
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS XE 3.7.0 E |
このコマンドが導入されました。 |
Device enable Device# configure terminal Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z. Device(config)# wireless mobility controller peer-group peer1 member ip 10.0.0.1 mode centralized
モビリティ グループ パラメータを設定し、その ping パラメータをキープアライブにするには、wireless mobility group keepalive コマンドを使用します。モビリティ グループ パラメータを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
wireless mobility group keepalive { count number | interval interval }
no wireless mobility group keepalive { count number | interval interval }
countnumber |
モビリティ グループ メンバに ping 要求を送信する回数。この回数を超えると、メンバにはアクセスできないと見なされます。有効な範囲は 3 ~ 20 です。デフォルトは 3 です。 |
intervalinterval |
モビリティ グループ メンバへの ping 要求の送信間隔。範囲は 1 ~ 30 秒です。デフォルト値は 10 秒です。 |
カウントは 3秒、間隔は 10 秒です。
グローバル コンフィギュレーション。
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS XE 3.2SE |
このコマンドが導入されました。 |
interval のデフォルト値は 10 秒、retries のデフォルト値は 3 秒に設定されます。
次に、モビリティ グループ メンバに送信する各 ping 要求の間隔を 10 秒に指定する例を示します。
Device(config)# wireless mobility group keepalive count 10
モビリティ グループ メンバー リストでユーザの追加または削除を行うには、wireless mobility group member ip コマンドを使用します。モビリティ グループからメンバーを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
wireless mobility group member ip ip-address [ public-ip public-ip-address ] [ group group-name ]
no wireless mobility group member ip ip-address
ip-address |
メンバー コントローラの IP アドレス。 |
||
public-ippublic-ip-address |
|
||
groupgroup-name |
|
なし。
グローバル コンフィギュレーション。
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS XE 3.2SE |
このコマンドが導入されました。 |
モビリティ グループは、特定の導入に複数のモビリティ コントローラ(MC)がある場合に使用されます。モビリティ グループに任意の名前を割り当てることもできますし、デフォルト グループの名前を割り当てることもできます。モビリティ グループ メンバーは、グループ内でローミングするグループのすべてのメンバーに対して設定する必要があります。
次に、モビリティ グループにメンバーを追加する例を示します。
Device(config)# mobility group member ip 10.104.171.101 group TestDocGroup
モビリティ ドメイン名を設定するには、wirelessmobilitygroupname コマンドを使用します。モビリティ ドメイン名を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
(注) | ネットワーク アドレス変換(NAT)が有効になっているネットワークのモビリティ グループを設定する際に、コントローラの管理インターフェイス IP アドレスではなく、NAT デバイスからコントローラに送信される IP アドレスを入力します。そうしないと、モビリティ グループ内のコントローラ間でモビリティが失敗します。 |
wireless mobility group name domain-name
no wireless mobility group name
domain-name |
次のコマンドを入力して、新しいモビリティ グループを作成します。ドメイン名は最大 31 文字で、大文字と小文字を区別します。 |
これがデフォルトです。
グローバル コンフィギュレーション。
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS XE 3.2SE |
このコマンドが導入されました。 |
次に、モビリティ ドメイン名 lab1 を設定する例を示します。
Device(config)# mobility group domain lab1
このコマンドは、少なくともロードされ、モバイル クライアントの Point of Presence として機能するよう選択されたスイッチ ピア グループ(SPG)のモビリティ アンカー(MA)でモバイル クライアントをロード バランシングするために使用されます。
モビリティ ロード バランスのステータスを設定するには、wirelessmobilityload-balance コマンドを使用します。
モビリティ ロード バランスを無効にするには、このコマンドの nowirelessmobilityload-balance 形式を使用します。
モビリティ ロード バランスがオンになっているスイッチでクライアント ロードを設定するには、このコマンドの nowirelessmobilityload-balancethreshold 形式を使用します。
wireless mobility load-balance [ threshold threshold ]
[ no ] wireless mobility load-balance [threshold]
[ no ] wireless mobility load-balance
thresholdthreshold |
ローカルで固定できるクライアント数のしきい値を設定します。 |
ロード バランスは有効で、値は 1000 に設定されます。
グローバル コンフィギュレーション。
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS XE 3.2SE |
このコマンドが導入されました。 |
次に、しきい値を 150 に設定したモビリティ ロード バランス ステータスを設定する例を示します。
Device(config)# wireless mobility load-balance threshold 150
ワイヤレス モビリティの概要を表示するには、show wireless mobility コマンドを使用します。
show wireless mobility{ load-balance summary agentmobility-agent-ipclient summary| ap-listip-addressip-address| controller client summary| dtls connections| statistics summary}
load-balance summary |
モビリティのロード バランスのプロパティを表示します。 |
agent mobility-agent-ip client summary |
モビリティ エージェントのアクティブ クライアントを表示します。 |
ap-list ip-address ip-address |
モビリティ グループに認識されている Cisco AP のリストを表示します。 |
controller client summary |
サブドメインのアクティブ クライアントを表示します。 |
dtls connections |
DTLS サーバのステータスを表示します。 |
statistics |
Mobility Manager の統計を表示します。 |
summary |
Mobility Manager のサマリーを表示します。 |
なし
グローバル設定
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS XE 3.2SE |
このコマンドが導入されました。 |
次に、Mobility Manager のサマリーを表示する例を示します。
Device (config)# show wireless mobility ap-list
AP name AP radio MAC Controller IP Learnt from
------------------------------------------------------------------------------------------------------
TSIM_AP-101 0000.2000.6600 9.9.9.2 Self
TSIM_AP-102 0000.2000.6700 9.9.9.2 Self
TSIM_AP-103 0000.2000.6800 9.9.9.2 Self
TSIM_AP-400 0000.2001.9100 9.9.9.2 Self
TSIM_AP-402 0000.2001.9300 9.9.9.2 Self
TSIM_AP-403 0000.2001.9400 9.9.9.2 Self
TSIM_AP-406 0000.2001.9700 9.9.9.2 Self
TSIM_AP-407 0000.2001.9800 9.9.9.2 Self
TSIM_AP-409 0000.2001.9a00 9.9.9.2 Self
ワイヤレス統計情報をクリアするには、clear wireless mobility statistics コマンドを使用します。
clear wireless mobility statistics
なし
特権 EXEC
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS XE 3.2SE |
このコマンドが導入されました。 |
clearwirelessmobilitystatistics コマンドを使用すると、すべての情報をクリアできます。
次に、ワイヤレス モビリティ統計情報をクリアする例を示します。
Device (config)# clear wireless mobility statistics