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Cisco ONS 15454 SDH では、イーサネットが SDH Time-Division Multiplexing(TDM; 時分割多重)プラットフォームに統合されています。この章では、Cisco ONS 15454 SDH E シリーズ イーサネット カード、G1K-4 イーサネット カード、ML シリーズ イーサネット カード、および CE シリーズ カードについて説明します。イーサネット アプリケーション情報については、『 Cisco ONS 15454 and Cisco ONS 15454 SDH Ethernet Card Software Feature and Configuration Guide 』を参照してください。
ここでは、イーサネット カードの機能について説明します。また、各イーサネット カードに対するソフトウェアの互換性について説明します。
(注) 各カードには、ONS 15454 SDH シェルフ アセンブリのスロットに対応する記号が記されています。同じ記号が表示されているスロットに、カードを装着します。スロットと記号のリストについては、『Cisco ONS 15454 SDH Procedures Guide』を参照してください。
表5-1 に、Cisco ONS 15454 SDH のイーサネット カードを一覧表示します。
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E100T-G カードには、交換機能と自動検知機能を持つ 12 個の 10/100BaseT イーサネット ポートがあり、XC-VXL-2.5G、XC-VXL-10G、および XC-VXC-10G カードと互換性があります。 |
「E100T-G カード」を参照してください。 |
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E1000-2-G カードには、IEEE 準拠の 1000 Mbps ポートが 2 つあり、XC-VXL-2.5G、XC-VXL-10G、および XC-VXC-10G カードと互換性があります。GBIC(ギガビット インターフェイス コンバータ)は別売りの製品です。 |
「E1000-2-G カード」を参照してください。 |
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G1K-4 カードには、IEEE 準拠の 1000 Mbps ポートが 4 つあり、XC-VXL-2.5G、XC-VXL-10G、および XC-VXC-10G カードと互換性があります。GBIC は別売りの製品です。G1K-4 カードは、古い G1000-4 カードと機能的に同じです。 |
「G1K-4 カード」を参照してください。 |
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ML100T-12 カードには、交換機能と自動検知機能を持つ 12 個の 10/100Base-T イーサネット ポートがあり、XC-VXL-2.5G、XC-VXL-10G、および XC-VXC-10G カードと互換性があります。 |
「ML100T-12 カード」を参照してください。 |
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ML100X-8 カードには、交換機能を持つ 8 個の 100BaseFX イーサネット ポートがあり、XC-VXL-2.5G、XC-VXL-10G、および XC-VXC-10G カードと互換性があります。 |
「ML100X-8 カード」を参照してください。 |
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ML1000-2 カードには、IEEE 準拠の 1000 Mbps ポートが 2 つあり、XC-VXL-2.5G、XC-VXL-10G、および XC-VXC-10G カードと互換性があります。Small Form-Factor Pluggable(SFP)コネクタは別売りの製品です。 |
「ML1000-2 カード」を参照してください。 |
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ML-MR-10 カードは、ONS 15454 SDH 用の 10 ポート マルチレイヤ イーサネット カードです。イーサネット ポートは、着脱可能 SFP 経由で 10 Mbps、100 Mbps、または 1000 Mbps の速度をサポートします。 |
「ML-MR-10 カード」を参照してください。 |
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CE-100T-8 カードには、IEEE 準拠の 10/100-Mbps ポートが 8 つあり、XC-VXL-2.5G、XC-VXL-10G、および XC-VXC-10G カードと互換性があります。 |
「CE-100T-8 カード」を参照してください。 |
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CE-1000-4 カードは 4 つの IEEE 準拠 1000 Mbps ポートを備えています。CE-1000-4 カードは、XC10G、XC-VXC-10G、XC-VXL-10G、または XC-VXL-2.5G クロスコネクト カードと連携して動作できます。 |
「CE-1000-4 カード」を参照してください。 |
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CE-MR-10 カードは 10 個の IEEE 準拠 10/100/1000 Mbps ポートを備えています。CE-MR-10 カードは、XC10G、 |
「CE-MR-10 カード」を参照してください。 |
表5-2 に、Cisco Transport Controller(CTC; シスコトランスポートコントローラ)ソフトウェアと各種のイーサネット カードとの互換性を示します。
(注) 「○」は、示されているソフトウェア リリースで、このカードが完全または部分的にサポートされていることを示します。このカードのソフトウェア制限の詳細については、個々のカードのリファレンス セクションを参照してください。
(注) 仕様については、「E100T-G カードの仕様」を参照してください。
ONS 15454 SDH では、イーサネット(10 Mbps)およびファスト イーサネット(100 Mbps)に E100T-G カードを使用します。各カードには、交換機能を持ち、IEEE802.3 に準拠する、12 個の 10/100BaseT イーサネット ポートがあり、これらは装着された装置の速度を自動的に検出し(自動検知)、自動的に適切な速度で接続できます。ポートは半二重または全二重のどちらかで動作するように自動設定され、フロー制御を有効にするか無効にするかを決定できます。イーサネット ポートは手動で設定することもできます。図5-1 に、カードの前面プレートとブロック図を示します。
E100T-G イーサネット カードは、SDH ネットワーク上でイーサネット トラフィックの高スループット、低遅延パケット変換を提供する一方、SDH のセルフヒーリング保護サービスを通じて高信頼性を提供します。このイーサネットの機能によって、ネットワーク オペレータは、大容量のカスタマー LAN 相互接続、インターネット トラフィック、およびケーブル モデム トラフィック集約用に、10/100 Mbps の複数のアクセス ドロップを提供できます。このカードを使用すると、効率の良い転送と、従来の TDM トラフィックとパケット交換データ トラフィックの共存が可能になります。
各 E100T-G カードは、イーサネット インターフェイス間で、標準ベースでワイヤ スピードのレイヤ 2 イーサネット スイッチングをサポートします。IEEE 802.1Q タグは、トラフィックを論理的に(サブスクライバ単位などに)分離します。IEEE 802.1Q では、複数のサービス クラスもサポートします。
E100T-G カードは、スロット 1 ~ 6 および 12 ~ 17 に取り付けることができます。ONS 15454 SDH に取り付けた複数の E シリーズ イーサネット カードはそれぞれ独自に動作するか、1 つのイーサネット スイッチとして動作します。ONS 15454 SDH のパケット交換エンティティに多数の SDH チャネルをプロビジョニングすることによって、論理的な SDH ポートを作成できます。論理ポートは VC-4 の帯域幅の単位で作成できます。
E100T-G カードの前面プレートには、3 つのカードレベルの LED インジケータがあります( 表5-3 )。
E100T-G カードには、ポートのステータスを示す 12 対の LED(各ポートごとに 1 対)があります( 表5-4 )。E100T-G カードのポートのステータスは、ONS 15454 SDH のファン トレイ アセンブリの LCD を使用して確認できます。LCD を使用して、ポートまたはカード スロットのステータスを確認することができます。画面には、指定されたポートまたはスロットの番号とアラームの重大度が表示されます。
E100T-G カードは、XC-VXL-2.5G、XC-VXL-10G、および XC-VXC-10G カードと互換性があります。
(注) 仕様については、「E1000-2-G カードの仕様」を参照してください。
ONS 15454 SDH は、ギガビット イーサネット(1000 Mbps)に E1000-2-G カードを使用します。E1000-2-G カードには、大容量のカスタマー LAN 相互接続のための IEEE 準拠の 1000 Mbps ポートが 2 つあります。各ポートは、全二重通信をサポートします。
E1000-2-G カードは、光インターフェイスに GBIC モジュラ レセプタクルを使用します。詳細は、「イーサネット カードの GBIC および SFP」を参照してください。
図5-2に、カードの前面プレートとブロック図を示します。
図5-2 E1000-2-G カードの前面プレートとブロック図
E1000-2-G ギガビット イーサネット カードは、SDH ネットワーク上でイーサネット トラフィックの高スループット、低遅延パケット交換を提供する一方、SDH のセルフヒーリング保護サービスを通じて高信頼性を提供します。これにより、ネットワーク オペレータは大容量のカスタマー LAN 相互接続用に 1000 Mbps の複数のアクセス ドロップを提供することができます。このカードを使用すると、効率の良い転送と、従来の TDM トラフィックとパケット交換データ トラフィックの共存が可能になります。
各 E1000-2-G カードは、ONS 15454 SDH 上のイーサネット インターフェイスと SDH インターフェイス間で、標準型のレイヤ 2 イーサネット スイッチングをサポートします。IEEE 802.1Q VLAN タグは、トラフィックを論理的に(サブスクライバ単位などに)分離します。
ONS 15454 SDH に装着された複数の E シリーズ イーサネット カードは、まとめてシングル スイッチング エンティティとして、またはそれぞれが SDH のさまざまなポート設定をサポートする単一のスイッチとして動作します。
ONS 15454 SDH のパケット交換エンティティに多数の SDH チャネルをプロビジョニングすることによって、論理的な SDH ポートを作成できます。論理ポートは VC-4 の帯域幅の単位で作成できます。
E1000-2-G カードの前面プレートには、3 つのカードレベルの LED インジケータがあります( 表5-5 )。
E1000-2-G カードには、ポートごとに 1 つの 2 色の LED が装備されています( 表5-6 )。グリーンの LINK LED が点灯し、キャリアが検出されたときは、アクティブなネットワーク ケーブルが接続されたことを示します。グリーンの LINK LED が消えている場合、アクティブなネットワーク ケーブルがポートから外されているか、カードが単方向のトラフィックを搬送していることを示します。オレンジのポート ACT LED は、ポートで送受信されているトラフィックのレベルに応じた割合で点滅します。
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E1000-2-G カードは、任意のトラフィック カード スロット(スロット 1 ~ 6 および 12 ~ 17)のほか、XC-VXL 2.5G、XC-VXL-10G、および XC-VXC-10G カードと互換性があります。
(注) 仕様については、「G1K-4 カードの仕様」を参照してください。
(注) このソフトウェア リリースの一部として利用可能な新しい機能は、いずれもこのカードには有効ではありません。
G1K-4 カードは、以前の G1000-4 カードと機能的に同等です。このカードには、IEEE 準拠の、1000 Mbps インターフェイスのポートが 4 つあります。各インターフェイスは、ポートあたり単方向で 1 Gbps、双方向で 2 Gbps の最大帯域幅、カードあたり単方向で 2.5 Gbps、双方向で 5 Gbps の最大帯域幅での全二重動作をサポートします。それぞれのポートは、全二重および IEEE 802.3x フロー制御で自動ネゴシエートします。G1K-4 カードは、光インターフェイスに GBIC モジュラ レセプタクルを使用します。詳細については、「イーサネット カードの GBIC および SFP」を参照してください。
図5-3 に、カードの前面プレートとブロック図を示します。
G1K-4 ギガビット イーサネット カードは、SDH ネットワークでイーサネット カプセル化トラフィック(IP およびその他のレイヤ 3 プロトコル)の高スループット、低遅延伝送を提供する一方、SDH のセルフヒーリング保護サービスを通じて高信頼性を提供します。キャリアクラスのイーサネット伝送は、障害や保護切り替え(1+1 APS、SNCP、MS-SPRing、光装置保護など)の際においても中断のない(50 ミリ秒未満)パフォーマンスによって実現します。また、SDH サービスのように、完全なプロビジョニングと管理を行うことができます。CTC または Cisco Transport Manager(CTM)を使用して完全なプロビジョニングを行うことができます。各 G1K-4 カードは同じシェルフ内の他のカードから独立して動作します。
G1K-4 カードの前面プレートには、2 つのカードレベルの LED インジケータがあります( 表5-7 参照)。
G1K-4 カードには、2 色の LED が 4 つ装備されています(ポートごとに 1 つの LED)。 表5-8 に、これらの LED の説明を示します。
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イーサネット ポートにリンクが存在しますが、トラフィック フローは禁止されています。たとえば、未設定の回線、回線上のエラー、または有効になっていないポートは、トラフィック フローを受け付けません。 |
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イーサネット ポートにリンクが存在し、トラフィックがポート上で搬送されています。LED の点滅速度は、ポートのトラフィック速度を表します。 |
G1K-4 カードは、スロット 1 ~ 6 および 12 ~ 17 に取り付け、シェルフの合計キャパシティである 48 個までのギガビット イーサネット ポートを利用できます(シェルフの実質的なポート数の上限は 40 です。通常、少なくとも 2 つのスロットが OC-192 などの光カードで占有されています)。
G1K-4 カードは、XC-VXL-2.5G、XC-VXL-10G、または XC-VXC-10G クロスコネクト カードと互換性があります。
(注) 仕様については、「ML100T-12 カードの仕様」を参照してください。
ML100T-12 カードには、IEEE 802.3 準拠の 10/100 インターフェイス用のポートが 12 個あります。各インターフェイスは、ポートあたり 200 Mbps、カードあたり 2.488 Gbps の最大帯域幅の全二重動作をサポートします。それぞれのポートは、接続されている装置の速度を単独で検出し(自動検知)、適切な速度で自動的に接続します。ポートは半二重または全二重のどちらかで動作するように自動設定され、フロー制御を有効にするか無効にするかを決定できます。ML シリーズの構成情報については、『 Cisco ONS 15454 and Cisco ONS 15454 SDH Ethernet Card Software Feature and Configuration Guide 』を参照してください。
図5-4 に、カードの前面プレートとブロック図を示します。
図5-4 ML100T-12 カードの前面プレートとブロック図
ML シリーズ カード には、VC4-16c の最大複合帯域幅を備える SDH 仮想ポートが 2 つあります。各ポートは、VC3、VC4、VC4-2c、VC4-3c、VC4-4c、および VC4-8c の回線サイズで STM CCAT を伝送します。ML シリーズ カードの SDH STM 回線を設定するには、『Cisco ONS 15454 SDH Procedure Guide』の「Create Circuits and Low-Order Tunnels」の章を参照してください。
ML シリーズの packet-over-SDH(POS; パケット用 SDH)ポートは、SONET/SDH 回線と Software Link Capacity Adjustment Scheme(SW-LCAS)の Virtual Concatenation(VCAT; 仮想連結)をサポートします。ML シリーズ カードは、POS ポートの 1 つに対応する各グループで最大 2 つの VCAT グループをサポートします。各 VCAT グループは、2 つの回線メンバーでプロビジョニングする必要があります。ML シリーズ カードは、VC-3-2v、VC-4-2v、および VC-4-4c-2v をサポートします。ML シリーズ カードの SDH VCAT 回線を設定するには、『Cisco ONS 15454 SDH Procedure Guide』の「Create Circuits and Low-Order Tunnels」の章を参照してください。
ML100T-12 カードには、カードレベルの LED インジケータが 2 つあります( 表5-9 参照)。
ML100T-12 カードには、各ファスト イーサネット ポートに対して 1 組の LED があり、オレンジの LED はアクティビティ(ACT)を、グリーンの LED は LINK を表します。ポートレベルのインジケータについて、 表5-10 で説明します。
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ML100T-12 カードは、スロット 1 ~ 6 または 12 ~ 17 に取り付けることができます。ML100T-12 カードは XC-VXL-2.5G、XC-VXL-10G、または XC-VXC-10G カードと連携して動作します。
(注) 仕様については、「ML100X-8 カードの仕様」を参照してください。
ML100X-8 カードには、100BASE-FX インターフェイスのポートが 8 つあります。ポートには 0 ~ 7 の番号が振られています。ML100X-8 インターフェイスは、LX SFP または FX SFP の 2 つのコネクタのいずれかをサポートします。100 Mbps 802.3 準拠の LX SFP は、シングルモードの 1 対の光ファイバ上で動作し、LC コネクタが付いています。100 Mbps、802.3 準拠の FX SFP は、マルチモードの 1 対の光ファイバ上で動作し、LC コネクタが付いています。SFP の詳細については、「イーサネット カードの GBIC および SFP」を参照してください。
各インターフェイスは、ポートあたり 200 Mbps、カードあたり 2.488 Gbps の最大帯域幅の全二重動作をサポートします。ML シリーズの構成情報については、『 Cisco ONS 15454 and Cisco ONS 15454 SDH Ethernet Card Software Feature and Configuration Guide 』を参照してください。
図5-5 に、カードの前面プレートとブロック図を示します。
図5-5 ML100X-8 カードの前面プレートとブロック図
ML シリーズ カード には、VC4-16c の最大複合帯域幅を備える SDH 仮想ポートが 2 つあります。各ポートは、VC3、VC4、VC4-2c、VC4-3c、VC4-4c、および VC4-8c の回線サイズで STM CCAT を伝送します。ML シリーズ カードの STM 回線を設定するには、『Cisco ONS 15454 SDH Procedure Guide』の「Create Circuits and Low-Order Tunnels」の章を参照してください。
ML シリーズ POS ポートは、VCAT および SW-LCAS をサポートします。ML シリーズ カードは、POS ポートの 1 つに対応する各グループで最大 2 つの VCAT グループをサポートします。各 VCAT グループは、2 つの回線メンバーでプロビジョニングする必要があります。ML シリーズ カードは、VC-3-2v、VC-4-2v、および VC-4-4c-2v をサポートします。ML シリーズ カードの VCAT 回線を設定するには、『Cisco ONS 15454 SDH Procedure Guide』の「Create Circuits and Low-Order Tunnels」の章を参照してください。
ML100X-8 カードには、カードレベルの LED インジケータが 2 つあります。カードレベルのインジケータについて、 表5-11 で説明します。
ML100X-8 カードには、各ファスト イーサネット ポートに対して 1 組の LED があり、オレンジの LED はアクティビティ(ACT)を、グリーンの LED は LINK を表します。ポートレベルのインジケータについて、 表5-12 で説明します。
インジケータ |
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オレンジに点滅する LED は、トラフィックが流れていることを意味します。LED が点灯していない場合、トラフィックが無いことを示します。 |
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グリーンに点灯する LED は、リンクが検出されたことを示します。LED が点灯していない場合、リンクがダウンしていることを示します。 |
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ML100X-8 カードは、スロット 1 ~ 6 または 12 ~ 17 に取り付けることができます。ML100X-8 カードは XC-VXL-2.5G、XC-VXL-10G、または XC-VXC-10G クロスコネクト カードと連携して動作します。
(注) 仕様については、「ML1000-2 カードの仕様」を参照してください。
ML1000-2 カードには、IEEE 準拠の 1000 Mbps のインターフェイスとなる 2 つのポートがあります。各インターフェイスは、ポートあたり 2 Gbps、カードあたり 4 Gbps の最大帯域幅の全二重処理をサポートします。それぞれのポートは、全二重および IEEE 802.3x フロー制御に自動設定されます。
SFP モジュールは別売りの製品として用意し、柔軟な使用が可能となっています。詳細は、「イーサネット カードの GBIC および SFP」を参照してください。
図5-6 に、ML1000-2 カードの前面プレートとブロック図を示します。
図5-6 ML1000-2 カードの前面プレートとブロック図
ML シリーズ カード には、VC4-16c の最大複合帯域幅を備える SDH 仮想ポートが 2 つあります。各ポートは、VC3、VC4、VC4-2c、VC4-3c、VC4-4c、または VC4-8c の回線サイズで STM 回線を伝送できます。ML シリーズ カードの SDH STM 回線を設定するには、『Cisco ONS 15454 SDH Procedure Guide』の「Create Circuits and Low-Order Tunnels」の章を参照してください。
ML シリーズ POS ポートは、SONET/SDH 回線の VCAT および SW-LCAS をサポートします。ML シリーズ カードは、POS ポートの 1 つに対応する各グループで最大 2 つの VCAT グループをサポートします。各 VCAT グループは、2 つの回線メンバーでプロビジョニングする必要があります。ML シリーズ カードは、VC-3-2v、VC-4-2v、および VC-4-4c-2v VCAT グループをサポートします。ML シリーズ カードの SDH VCAT 回線を設定するには、『Cisco ONS 15454 SDH Procedure Guide』の「Create Circuits and Low-Order Tunnels」の章を参照してください。
ML1000-2 カードの前面プレートには、 表5-13 に示す 2 つのカードレベルの LED があります。
ML1000-2 カードには、2 つのギガビット イーサネット ポートのそれぞれに対する、2 つの LED があります。ポートレベルのインジケータについて、 表5-14 で説明します。
ML1000-2 カードは、スロット 1 ~ 6 または 12 ~ 17 で、XC-VXL 2.5G、XC-VXL-10G、または XC-VXC-10G カードと連携して動作します。
(注) 仕様については、「ML-MR-10 カードの仕様」を参照してください。
ML-MR-10 カードは、ONS 15454 SDH 用の 10 ポート マルチレイヤ イーサネット カードです。イーサネット ポートは、着脱可能 SFP 経由で 10 Mbps、100 Mbps、または 1000 Mbps の速度をサポートします。SFP モジュールは別売りの製品のため、柔軟な対応が可能となっています。詳細は、「イーサネット カードの GBIC および SFP」を参照してください。
ML-MR-10 には 2 つの POS ポートがあり、OC-N/STM-N カード ポートと似たような方法で機能します。各イーサネット ポートは、STM 回線を STM-1 または STM-4 のサイズで伝送します。帯域幅の STM-64 の最大集約は、1 つのカードで終端できます。2 つの POS ポート インターフェイスが組み合わさり、Resilient Packet Ring(RPR; 復元パケット リング)インターフェイスをサポートします。ML-MR-10 は、SDH のフレーム化された Generic Framing Procedure(GFP-F)カプセル化のみをサポートします。
ML-MR-10 カード SDH STM 回線を設定するには、『Cisco ONS 15454 SDH Procedure Guide』の「Create Circuits and Tunnels」の章を参照してください。
Cisco IOS は、カードのレイヤ 2 機能のプロビジョニングに使用されます。ML-MR-10 カードは、CTC を通してレイヤ 1 操作を管理できるようにします。レイヤ 1 およびレイヤ 2 モニタリングおよびデフォルト検出には CTM が使用でき、Transaction Language 1(TL1)はカードのインベントリおよび機器アラームをサポートします。
図5-7 に、ML-MR-10 カードの前面プレートとブロック図を示します。
図5-7 ML-MR-10 カードの前面プレートとブロック図
ML-MR-10 カードは、ポートレベルでの 1:1 保護をサポートします。また、冗長カードが搭載された 1:1 カード保護もサポートします。ML-MR-10 の保護の詳細については、『 Cisco ONS 15454 and Cisco ONS 15454 SDH Ethernet Card Software Feature and Configuration Guide 』を参照してください。
ML-MR-10 カードは、ユーザが全体的なソフトウェアのアップグレード プロセスの一部として ML-MR-10 カードを独立してアップグレードできるようにする、バージョン アップ機能をサポートします。この機能がイネーブルになっていると、ユーザは最初に、ノードにある ML-MR-10 カード以外のすべてのカードをアップグレードし、次に 2 番めのパスとして ML-MR-10 カードを更新します。バージョン アップ機能の詳細については、『 Cisco ONS 15454 and Cisco ONS 15454 SDH Ethernet Card Software Feature and Configuration Guide 』を参照してください。
ML-MR-10 カードは、イーサネット サービスの 2 つ以上の User Network Interface(UNI; ユーザ ネットワーク インターフェイス)のアソシエーションのインスタンスである Ethernet Virtual Connection(EVC;イーサネット バーチャル コネクション)をサポートします。EVC の詳細については、『 Cisco ONS 15454 and Cisco ONS 15454 SDH Ethernet Card Software Feature and Configuration Guide 』を参照してください。
ML-MR-10 カードの前面プレートには、 表5-15 に示す 2 つのカードレベルの LED があります。
ML-MR-10 カードには、各イーサネット ポートに対して 1 組の LED があり、オレンジの LED はアクティビティ(ACT)を、グリーンの LED はリンク ステータス(LINK)を表します。 表5-16 で、各色が示すステータスを説明します。
インジケータ |
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イーサネット ポートにリンクが存在しますが、トラフィック フローは禁止されています。たとえば、未設定の回線、回線上のエラー、または無効化されているポートは、トラフィック フローを受け付けません。 |
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イーサネット ポートにリンクが存在し、トラフィックがポート上で伝送されています。LED の点滅速度は、そのポートのトラフィック速度を表します。 |
ML-MR-10 カードは、スロット 1 ~ 6 または 12 ~ 17 で、XC-VXL 2.5G、XC-VXL-10G、または XC-VXC-10G カードと連携して動作します。
(注) 仕様については、「CE-100T-8 カードの仕様」を参照してください。
CE-100T-8 カードには、前面プレート上にアクセス可能な RJ-45 10/100 Mbps イーサネット ポートが 8 つあります。ポートには 1 ~ 8 の番号が振られています。これらのポート上の 10/100 Mbps イーサネット トラフィックは、SDH インフラストラクチャへの伝送用に SDH ペイロードにマッピングされます。
サポートされている SDH 回線のサイズとタイプは、次のとおりです。
• VC-3-1v、VC-3-2v、または VC-3-3v の最大 3 つまでのメンバーの低次(LO)VCAT VC-3 回線サイズ
• VC-12-Nv(N=1 ~ 63)の最大 63 個のメンバーまでの低次(LO)VCAT VC-12 回線サイズ
VC-3 VCAT 回線は Administrative Unit 4(AU-4)をマッピングし、VC-12 VCAT 回線は Tributary Unit 12(TU-12)をマッピングします。
さらに、CE-100T-8 カードは GFP-F およびポイントツーポイント プロトコル/ハイレベル データ リンク制御(PPP/HDLC)フレーム プロトコルをサポートします。VC グループのダイナミックな再構成を可能にする Link Capacity Adjustment Scheme(LCAS)もサポートしています。
CE-100T-8 カードは、中断せずに SDH リンク帯域幅をダイナミックに調整できる LCAS についてもサポートします。CE-100T-8 カードの LCAS はハードウェア ベースですが、SW-LCAS もサポートします。これにより、SW-LCAS だけをサポートし、ハードウェアベースの標準 LCAS をサポートしない、ONS 15454 SDH ML シリーズ カードとの互換性が可能になります。CE-100T-8 からの回線が ONS 15454 SDH ML シリーズ カードで終端する場合に、SW-LCAS がサポートされます。
図5-8 に、CE-100T-8 カードの前面プレートとブロック図を示します。
図5-8 CE-100T-8 カードの前面プレートとブロック図
ここでは、CE-100T-8 カードの一般的な機能をブロック図に関連させて説明します。入力方向(イーサネットから SDH)では、10/100 Mbps イーサネットのすべての物理レイヤ インターフェイス機能を実行する PHY が、それぞれのパケット バッファ メモリのキューイング用に、フレームをネットワーク プロセッサに送信します。ネットワーク プロセッサは、パケットの処理、交換、および分類を行います。その後、イーサネット フレームが Ethermap に送られます。ここでは、イーサネット トラフィックが終端し、HDLC または GFP-F フレームを使用してポート単位でカプセル化されます。
カプセル化されたイーサネット フレームは、設定可能な数の連結ペイロードまたは VCAT ペイロードにマッピングされます。
カプセル化されたイーサネット フレームを伝送する SDH SPE は、qMDM FPGA に送られます。ここでは、STM-1 フレームが多重化されて STM-4 フレームを形成します。STM-4 フレームは、Bridging Convergence Transmission(BTC)ASIC を利用して、SDH ネットワーク上に伝送されます。
出力方向(SDH からイーサネット)では、FPGA が BTC から受信した STM-4 フレームから 4 つの STM-1 フレームを抽出して、それぞれの STM-1 を ET3 マッパーに送信します。GFP-F または PPP/HDLC カプセル化イーサネット フレームを伝送する STM-1 SPE が抽出され、Ethermap の外部メモリにバッファリングされます。このメモリは、受信された VCAT ペイロードに対するアライメントおよび遅延差の補正を提供するために使用されます。アライメントと遅延の補正が実行されたら、いずれかのフレーム プロトコル(GFP-F または HDLC)を使用してイーサネット フレームがカプセル開放されます。カプセル解放されたイーサネット フレームは、QoS キューイングおよびトラフィック スケジューリング用に、ネットワーク プロセッサに送られます。ネットワーク プロセッサは、対応する PHY チャネルのいずれかにフレームを切り替えてから、外部送信用にイーサネット ポートに切り替えます。
CE-100T-8 QoS 機能の詳細については、『 Cisco ONS 15454 and Cisco ONS 15454 SDH Ethernet Card Software Feature and Configuration Guide 』を参照してください。
CE-100T-8 カードの前面プレートには、 表5-17 に示す 2 つのカードレベルの LED があります。
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レッドに点灯する場合、CE-100T-8 カードの装置に障害があることを示します。レッドに点滅する場合、カードが再起動し、メモリ チェックを行っていることを示します。 |
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CE-100T-8 カードの 8 つのイーサネット ポート RJ-45 コネクタには、それぞれ 2 つの LED が組み込まれています。 表5-18 に、LED の説明を示します。
インジケータ |
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オレンジに点滅する場合、トラフィックが流れていることを意味します。LED が点灯していない場合、トラフィックが流れていないことを示します。 |
CE-100T-8 カードは、スロット 1 ~ 6 または 12 ~ 17 で、XC-VXL 2.5G、XC-VXL-10G、または XC-VXC-10G カードと連携して動作します。
(注) ハードウェア仕様については、「CE-1000-4 カードの仕様」を参照してください。
CE-1000-4 カードは、プラグイン可能な Gigabit Interface Converter(GBIC; ギガビット インターフェイス コンバータ)を使用し、SDH ネットワーク上でイーサネット トラフィックを伝送します。CE-1000-4 は、入力側に 4 つの IEEE 802.3 準拠の 1000 Mbps ギガビット イーサネット ポートを備えています。CE-1000-4 カードの出力側には、4 つの仮想ポートを備えた Ethernet over SDH マッパーが内蔵され、SDH ネットワーク上でイーサネット パケットを伝送します。
イーサネット ポートは半二重または全二重のいずれかで動作するように自動設定され、フロー制御を有効にするか無効にするかを決定できます。イーサネット ポートは、フロー制御を使用してオーバーサブスクライブすることもできます。
イーサネット フレームは、ITU-T Generic Framing Procedure(GFP)(CRC 付きまたは無し)または LEX、High-Level Data Link Control(HDLC; ハイレベル データリンク制御)付きの PPP(ポイントツーポイント プロトコル)を使用してカプセル化されます。CE-1000-4 カードは、G1000-4/G1K-4 カード(LEX カプセル化を使用)、CE-100T-8 カード(LEX または GFP-F を使用)、および ML シリーズ カード(LEX または GFP-F を使用)と連携して動作できます。
• VCAT ペイロード:VC-4-nv(n は 1 ~ 7)
(注) CE-1000-4 カードは VC-3 メンバー サイズをサポートしていません。
• Contiguously Concatenated(CCAT)SDH ペイロード:VC-4、VC-4-2c、VC-4-3c、VC-4-4c、VC-4-6c、VC-4-8c、VC-4-16c
CE-1000-4 カードの SDH 回線を設定するには、『Cisco ONS 15454 SDH Procedure Guide』の「Create Circuits and Low-Order Tunnels」の章を参照してください。
CE-1000-4 カードには、CTC、CTM、TL1、Simple Network Management Protocol(SNMP)を介した複数の管理オプションがあります。
CE-1000-4 カードは、SW-LCAS をサポートします。そのため、CE-1000-4 カードは ONS 15454 CE-100T-8 および ML シリーズ カードと互換性があります。CE-1000-4 カードは、SW-LCAS を有効にしたときに再構成できる VCAT Group(VCG; VCAT グループ)をサポートしています(フレキシブル VCG)。CE-1000-4 カードは標準のハードウェアベースの LCAS をサポートしていません。
• メンバーを VCG に追加、または VCG から削除できる。
• メンバーをイン サービス化、またはアウト オブ サービス化できる。
• クロスコネクトを VCG に追加、または VCG から削除できる。
• エラーが発生したメンバーは VCG から自動的に削除される。
• メンバーを VCG に追加、または VCG から削除すると、サービスに影響を与える。
• 関連メンバーがグループに属していない場合は、クロスコネクトを VCG に追加、または VCG から削除してもサービスに影響はない。
CE-1000-4 カードは Non Link Capacity Adjustment Scheme(no-LCAS)をサポートしています。そのため、CE-1000-4 カードは ONS 15454 CE-100T-8 および ML シリーズ カードと互換性があります。CE-1000-4 カードは、no-LCAS を有効にしたときに再構成できない固定された VCG をサポートしています(固定 VCG)。
• CTC または TL1 を使用してメンバーを VCG に追加、または VCG から削除できる。
• 強制コマンド モードがインスタンス化されないかぎり、メンバーをイン サービス化、またはアウト オブ サービス化することはできない。
(注) これは強制コマンド モードがデフォルトである CTC では可能です。ただし、TL1 を使用してメンバーをイン サービス化、またはアウト オブ サービス化するには、強制コマンド モードを設定する必要があります。
• CTC または TL1 を使用してクロスコネクトを VCG に追加、または VCG から削除できる。これは接続の損失により VCG サイズ(TXCOUNT)が再調整されないかぎり、サービスに影響を与える。
CE-1000-4 カードは VCAT 遅延差をサポートしており、次の関連機能を備えています。
• 各方向で最大 122 ミリ秒の VCG 遅延差をサポートしている。
• スプリットファイバ ルーティングされる VCAT 回線ですべての保護スキーム(SNCP、2 ファイバ MS-SPRing、4 ファイバ MS-SPRing)をサポートしている。
• 共通ファイバ ルーティングされる VCAT 回線で 2 ファイバ MS-SPRing をサポートしている。
• 遅延差の補正は、個別(スプリットファイバ)ルーティングされる VCAT 回線で自動的に有効になり、共通ファイバ ルーティングされる VCAT 回線で無効になる。
図5-9 に、CE-1000-4 カードの前面プレートとブロック図を示します。
図5-9 CE-1000-4 カードの前面プレートとブロック図
CE-1000-4 カードの前面プレートには、 表5-19 に示す 2 つのカードレベルの LED があります。
(注) CE-1000-4 カードが異なるタイプのカード用に事前プロビジョニングされたスロットに取り付けられている場合は、設定の不一致が解決されるまで、レッドの FAIL LED とグリーンの ACT LED が交互に点滅します。
CE-1000-4 カードには、各ギガビット イーサネット ポートに対して 1 組の LED があり、オレンジの LED はアクティビティ(ACT)を、グリーンの LED はリンク ステータス(LINK)を表します。 表5-20 で、各色が示すステータスを説明します。
インジケータ |
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イーサネット ポートにリンクが存在しますが、トラフィック フローは禁止されています。たとえば、未設定の回線、回線上のエラー、または無効化されているポートは、トラフィック フローを受け付けません。 |
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イーサネット ポートにリンクが存在し、トラフィックがポート上で伝送されています。LED の点滅速度は、そのポートのトラフィック速度を表します。 |
XC10G、XC-VXC-10G、および XC-VXL-10G カードとともに使用する場合、CE-1000-4 カードはスロット 1 ~ 6 および 12 ~ 17 に取り付けることができます。シェルフが XCVT カードを使用している場合は、CE-1000-4 カードを取り付けることができるのは、スロット 5、6、12、および 13 だけです。
(注) ハードウェア仕様については、「CE-MR-10 カードの仕様」を参照してください。
CE-MR-10 は、入力側に 10 個の IEEE 802.3 準拠の 10/100/1000 Mbps ギガビット イーサネット ポートを備えています。CE-MR-10 カードの出力側には、10 個の仮想ポートを備えた Ethernet over SDH マッパーが内蔵され、SDH ネットワーク上でイーサネット パケットを伝送します。
CE-MR-10 カードは、着脱可能 SFP を使用して SDH ネットワークでイーサネット トラフィックを送信します。SFP モジュールは別売りの製品のため、柔軟な対応が可能となっています。詳細は、「イーサネット カードの GBIC および SFP」を参照してください。
イーサネット フレームは、ITU-T GFP(CRC 付きまたは無し)または LEX、HDLC 付きの PPP を使用してカプセル化されます。
イーサネット ポートは半二重または全二重のいずれかで動作するように自動設定され、フロー制御を有効にするか無効にするかを決定できます。イーサネット ポートは、フロー制御を使用してオーバーサブスクライブすることもできます。
CE-MR-10 カードは、中断せずに SDH リンク帯域幅をダイナミックに調整できる LCAS についてサポートします。CE-MR-10 カードの LCAS はハードウェア ベースですが、SW-LCAS もサポートします。このサポートにより、G シリーズおよび CE シリーズ カードとともに、SW-LCAS のみをサポートする ML シリーズ カードとの互換性が保たれます。CE-MR-10 カードは no-LCAS もサポートしています。CE-MR-10 カードは、フレキシブルおよび固定の両方の VCG をサポートします。
• Contiguously concatenated(CCAT)SDH ペイロード
–VC-3、VC-4、VC-4-2c、VC-4-3c、VC-4-4c、VC-4-8c、VC-4-16c
CE-MR-10 カードの回線を設定するには、『Cisco ONS 15454 SDH Procedure Guide』の「Create Circuits and Low-Order Tunnels」の章を参照してください。
CE-MR-10 カードには、CTC、CTM、TL1、および SNMP による複数の管理オプションがあります。
図5-10 に、CE-MR-10 カードの前面プレートとブロック図を示します。
図5-10 CE-MR-10 カードの前面プレートとブロック図
CE-MR-10 カードの前面プレートには、 表5-21 に示す 2 つのカードレベルの LED があります。
CE-MR-10 カードには、各ポートに対して 1 組の LED があり、オレンジの LED はアクティビティ(ACT)を、グリーンの LED はリンク ステータス(LINK)を表します。
表5-22 で、各色が示すステータスを説明します。
インジケータ |
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イーサネット ポートにリンクが存在しますが、トラフィック フローは禁止されています。たとえば、未設定の回線、回線上のエラー、または無効化されているポートは、トラフィック フローを受け付けません。 |
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イーサネット ポートにリンクが存在し、トラフィックがポート上で伝送されています。LED の点滅速度は、そのポートのトラフィック速度を表します。 |
CE-MR-10 カードは、スロット 1 ~ 6 または 12 ~ 17 で、XC-VXL 2.5G、XC-VXL-10G、または XC-VXC-10G カードと連携して動作します。
(注) 仕様については、「SFP と XFP の仕様」を参照してください。
ONS 15454 SDH イーサネット カードは、業界標準の SFP コネクタと GBIC モジュラ レセプタクルを使用します。ギガビット ML シリーズ カードは標準のシスコ製の SFP を使用します。ギガビット E シリーズ、G1K-4、および CE-1000-4 カードは、標準のシスコ製の GBIC を使用します。G1K-4 カードは、Dense Wavelength Division Multiplexing(DWDM; 高密度波長分割多重)および Coarse Wavelength Division Multiplexing(CWDM; 低密度波長分割多重)の GBIC を装着することで、ギガビット イーサネット トランスポンダとして機能できます。
すべてのイーサネット カードについて、CTC と TL1 の画面に、カードに差し込まれている GBIC または SFP のタイプが表示されます。シスコでは、SFP および GBIC を別売りの製品として提供しています。
E1000-2-G、G1K-4、ML1000-2、ML100X-8、CE-1000-4、または FC_MR-4 カードの場合、 表5-23 にある SX、LX、ZX、または DWDM GBIC を使用します。
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CE-MR-10、ML-MR-10、ML1000-2 カードの場合、 表5-24 に示す SFP/XFP を使用します。
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GBIC は、ポートやスロットからネットワークへの高速シリアル リンクを提供する、統合型の光ファイバ トランシーバです。GBIC モジュールには、さまざまなラッチ機構が使用されています。ラッチの種類と、モデル(SX、LX/LH など)やテクノロジーの種類(ギガビット イーサネットなど)との間には、特別な関係はありません。テクノロジーの種類とモデルは、GBIC に貼付されているラベルで確認できます。GBIC の 1 つのモデルには、イーサネット カードのスロット内に GBIC を固定するためのクリップが 2 つ(GBIC の各側面に 1 つずつ)あります。もう 1 つのモデルには、固定用のハンドルが付いています。図5-11 に両モデルを示します。
• COM(商業用温度範囲) ― -5 ~ 70°C(23 ~ 158°F)
• EXT(拡張温度範囲) ― -5 ~ 85°C(23 ~ 185°F)
• IND(工業用温度範囲) ― -40 ~ 85°C(-40 ~ 185°F)
図5-11 クリップ付きの GBIC(左)とハンドル付きの GBIC(右)
DWDM(15454-GBIC-xx.x、15454E-GBIC-xx.x)および CWDM(15454-GBIC-xxxx、15454E-GBIC-xxxx)の GBIC は、Gigabit Ethernet Transponding モードまたは Ethernet over SDH モードに設定されている G1K-4 カードで動作します。DWDM および CWDM の GBIC はどちらも、WDM 技術であり、シングルモード光ファイバ上で SC コネクタを使用して動作します。Cisco CWDM GBIC 技術では 20 nm 波長グリッドを使用し、Cisco ONS 15454 SDH DWDM GBIC 技術では 1 nm 波長グリッドを使用します。CTC では、装着した CWDM または DWDM GBIC の特定の波長が表示されます。DWDM の波長は、互いに接近しており、CWDM より精密なレーザーを必要とします。DWDM のスペクトルは、光信号を増幅できます。G1K-4 カードのトランスポンダ モードの詳細については、『 Cisco ONS 15454 and Cisco ONS 15454 SDH Ethernet Card Software Feature and Configuration Guide 』を参照してください。
DWDM および CWDM の GBIC は、CWDM、DWDM、LX/LH、ZX のすべての波長を含む 1300 nm の全帯域と 1500 nmの全帯域で受信し、特定の 1 つの波長で送信します。この機能は、特定の送信波長に適合しない波長を受信することによって、一部の G1K-4 のトランスポンダ モードで利用することができます。
(注) (2003 年 8 月以後に製造された)WM5IRWPCAA の Common Language Equipment Identification(CLEI)コードを使用する G1K-4 カードは、CWDM および DWDM の GBIC をサポートします。2003 年 8 月より前に製造された G1K-4 カードは、CWDM または DWDM の GBIC をサポートしません。
ONS 15454 SDH でサポートされる CWDM GBIC は、シングルモード光ファイバで 100 ~ 120 km を到達範囲とし、 表5-25 に示す 8 つの波長をサポートします。
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ONS 15454 SDH でサポートされる DWDM GBIC は、シングルモード光ファイバで 100 ~ 120 km を到達範囲とし、赤色と青色の帯域で 32 の異なる波長をサポートします。Cisco ONS 15216 のように光増幅器と対にすると、DWDM GBIC では、およそ 300 km の最大非再生スパンが可能になります( 表5-26 )。
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G1K-4 カードの CWDM または DWDM GBIC では、波長は設定済みで、プロビジョニングができません。波長は、各 GBIC に印刷されています(たとえば、CWDM-GBIC-1490)。GBIC が正常に動作するためには、CWDM/DWDM 装置の入力と一致する波長を送信する GBIC を装着する必要があります(図5-12)。波長については、サイト計画またはネットワーク図に従ってください。
図5-12 ファイバ接続する装置に適した波長の CWDM GBIC
CWDM または DWDM の GBIC を装着した G1K-4 カードは、Metro DWDM 上での、非保護のギガビット イーサネット サービスの配布をサポートします(図5-13)。この G シリーズ カードは、短距離用および長距離用のアプリケーションで使用できます。
図5-13 ケーブル ネットワーク内で、CWDM/DWDM GBIC を使用した G1K-4 カード
SFP は、ポートやスロットからネットワークへの高速シリアル リンクを提供する、統合型の光ファイバ トランシーバです。着脱可能な SFP モジュールには、さまざまなラッチ機構が使用されています。ラッチの種類と、モデル(SX、LX/LH など)やテクノロジーの種類(ギガビット イーサネットなど)との間には、特別な関係はありません。テクノロジーの種類とモデルは、SFP に貼付されているラベルで確認できます。利用可能なラッチには、マイラー タブ(図5-14)、アクチュエータ/ボタン(図5-15)、およびベール クラスプ(図5-16)があります。
• COM(商業用温度範囲) ― -5 ~ 70°C(23 ~ 158°F)
• EXT(拡張温度範囲) ― -5 ~ 85°C(23 ~ 185°F)
• IND(工業用温度範囲) ― -40 ~ 85°C(-40 ~ 185°F)