概要

この章は、次の内容で構成されています。

システム管理機能

このマニュアルに記載されているシステム管理機能について説明します。

機能

説明

実行中のバッファの監視

実行中のバッファの監視機能は、詳細なバッファ占有率のデータを提供し、ネットワーク輻輳の検出、ネットワーク輻輳がネットワーク運用にいつどのような影響を与えているかを理解するための過去のイベントの確認、過去の傾向の理解、アプリケーション トラフィック フローのパターンの識別に役立ちます。

ワープ モード

ワープ モードでは、転送テーブルを単一のテーブルに統合することによりアクセス パスが短縮されるため、フレームおよびパケットの処理がより高速になります。ワープ モードでは、遅延が最大 20 パーセント削減されます。

ユーザー アカウントおよび RBAC

ユーザー アカウントおよびロールベース アクセス コントロール(RBAC)では、割り当てられたロールのルールを定義できます。ロールは、ユーザーが管理操作にアクセスするための許可を制限します。各ユーザー ロールに複数のルールを含めることができ、各ユーザーが複数のロールを持つことができます。

Session Manager

Session Manager を使用すると、コンフィギュレーションを作成し、すべて正しく設定されていることを確認および検証したあとでバッチ モードで適用できます。

オンライン診断

Cisco Generic Online Diagnostics(GOLD)では、複数のシスコ プラットフォームにまたがる診断操作の共通フレームワークを定義しています。オンライン診断フレームワークでは、中央集中システムおよび分散システムに対応する、プラットフォームに依存しない障害検出アーキテクチャを規定しています。これには共通の診断 CLI とともに、起動時および実行時に診断するための、プラットフォームに依存しない障害検出手順が含まれます。

プラットフォーム固有の診断機能は、ハードウェア固有の障害検出テストを行い、診断テストの結果に応じて適切な対策を実行できます。

システム メッセージ ロギング

システム メッセージ ロギングを使用して宛先を制御し、システム プロセスが生成するメッセージのシビラティ(重大度)をフィルタリングできます。端末セッション、ログ ファイル、およびリモート システム上の syslog サーバーへのロギングを設定できます。

システム メッセージ ロギングは RFC 3164 に準拠しています。システム メッセージのフォーマットおよびデバイスが生成するメッセージの詳細については、『Cisco NX-OS System Messages Reference』を参照してください。

Smart Call Home

Call Home は重要なシステム ポリシーを電子メールで通知します。Cisco NX-OS では、ポケットベル サービス、標準的な電子メール、または XML ベースの自動化された解析アプリケーションとの最適な互換性のために、広範なメッセージ形式が提供されています。この機能を使用して、ネットワーク サポート エンジニアやネットワーク オペレーション センターを呼び出せます。また、Cisco Smart Call Home サービスを使用して、TAC でケースを自動的に生成することもできます。

設定のロール バック

設定のロールバック機能を使用すると、Cisco NX-OS のコンフィギュレーションのスナップショットまたはユーザー チェックポイントを使用して、スイッチをリロードしなくても、いつでもそのコンフィギュレーションをスイッチに再適用できます。権限のある管理者であれば、チェックポイントで設定されている機能について専門的な知識がなくても、ロールバック機能を使用して、そのチェックポイント コンフィギュレーションを適用できます。

SNMP

簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)は、SNMP マネージャとエージェント間の通信用メッセージ フォーマットを提供する、アプリケーションレイヤ プロトコルです。SNMP では、ネットワーク内のデバイスのモニタリングと管理に使用する標準フレームワークと共通言語が提供されます。

RMON

RMON は、各種のネットワーク エージェントおよびコンソール システムがネットワーク モニタリング データを交換できるようにするための、Internet Engineering Task Force(IETF)標準モニタリング仕様です。Cisco NX-OS では、Cisco NX-OS デバイスをモニターするための、RMON アラーム、イベント、およびログをサポートします。

SPAN

スイッチド ポート アナライザ(SPAN)機能(ポート ミラーリングまたはポート モニタリングとも呼ばれる)は、ネットワーク アナライザによる分析のためにネットワーク トラフィックを選択します。ネットワーク アナライザは、Cisco SwitchProbe、ファイバ チャネル アナライザ、またはその他のリモート モニタリング(RMON)プローブです。

ライセンス要件

Cisco NX-OS ライセンス方式の推奨の詳細と、ライセンスの取得および適用の方法については、『Cisco NX-OS Licensing Guide』を参照してください。