システムメッセージロギングの設定

この章は、次の内容で構成されています。

システム メッセージ ロギングの概要

システム メッセージ ロギングを使用して宛先を制御し、システム プロセスが生成するメッセージの重大度をフィルタリングできます。端末セッション、ログ ファイル、およびリモート システム上の Syslog サーバへのロギングを設定できます。

システム メッセージ ロギングは RFC 3164 に準拠しています。システム メッセージのフォーマットおよびデバイスが生成するメッセージの詳細については、『Cisco NX-OS System Messages Reference』を参照してください。

デフォルトでは、Cisco Nexus デバイスはメッセージをターミナル セッションへ出力します。

デフォルトでは、スイッチはシステム メッセージをログ ファイルに記録します。

次の表に、システム メッセージで使用されている重大度を示します。重大度を設定する場合、システムはそのレベル以下のメッセージを出力します。

Table 1. システム メッセージの重大度

レベル

説明

0:緊急

システムが使用不可

1:アラート

即時処理が必要

2:クリティカル

クリティカル状態

3:エラー

エラー状態

4:警告

警告状態

5:通知

正常だが注意を要する状態

6:情報

単なる情報メッセージ

7:デバッグ

デバッグ実行時にのみ表示

重大度 0、1、または 2 の最新のメッセージを 100 個まで不揮発性 RAM(NVRAM)ログに記録します。NVRAM へのロギングは設定できません。

メッセージを生成したファシリティと重大度に基づいて記録するシステム メッセージを設定できます。

Syslogサーバ

syslog サーバーは、syslog プロトコルに基づいてシステム メッセージを記録するよう設定されたリモート システムで稼働します。最大 8 台の syslog サーバーにログを送信するように Cisco Nexus シリーズ スイッチを設定できます。

ファブリック内のすべてのスイッチで syslog サーバーの同じ設定をサポートするために、Cisco Fabric Services(CFS)を使用して syslog サーバー設定を配布できます。


Note

スイッチを最初に初期化する場合、ネットワークが初期化されてからメッセージが Syslog サーバーに送信されます。


システム メッセージ ロギングの注意事項および制約事項

システム メッセージは、デフォルトでコンソールおよびログ ファイルに記録されます。

システム メッセージ ロギングのデフォルト設定

次の表に、システム メッセージ ロギング パラメータのデフォルト設定を示します。

Table 2. デフォルトのシステム メッセージ ロギング パラメータ

パラメータ

デフォルト

コンソール ロギング

重大度 2 でイネーブル

モニタ ロギング

重大度 2 でイネーブル

ログ ファイル ロギング

重大度 5 のメッセージ ロギングがイネーブル

モジュール ロギング

重大度 5 でイネーブル

ファシリティ ロギング

イネーブル

タイムスタンプ単位

Syslog サーバ ロギング

ディセーブル

Syslog サーバ設定の配布

ディセーブル

システム メッセージ ロギングの設定

ターミナル セッションへのシステム メッセージ ロギングの設定

コンソール、Telnet、およびセキュア シェル セッションに対するシビラティ(重大度)によって、メッセージを記録するようスイッチを設定できます。

デフォルトでは、ターミナル セッションでロギングはイネーブルです。

SUMMARY STEPS

  1. switch# terminal monitor
  2. switch# configure terminal
  3. switch(config)# logging console [severity-level]
  4. (Optional) switch(config)# no logging console [severity-level]
  5. switch(config)# logging monitor [severity-level]
  6. (Optional) switch(config)# no logging monitor [severity-level]
  7. (Optional) switch# show logging console
  8. (Optional) switch# show logging monitor
  9. (Optional) switch# copy running-config startup-config

DETAILED STEPS

  Command or Action Purpose
Step 1

switch# terminal monitor

コンソールから現在の端末セッションに syslog メッセージをコピーします。

Step 2

switch# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

Step 3

switch(config)# logging console [severity-level]

指定されたシビラティ(重大度)(またはそれ以上)に基づくコンソール セッションへのメッセージの記録をイネーブルにします(数字が小さいほうがシビラティ(重大度)が高いことを示します)。重大度は 0 ~ 7 の範囲です。

  • 0:緊急

  • 1:アラート

  • 2:クリティカル

  • 3:エラー

  • 4:警告

  • 5:通知

  • 6:情報

  • 7:デバッグ

重大度が指定されていない場合、デフォルトの 2 が使用されます。

Step 4

(Optional) switch(config)# no logging console [severity-level]

(Optional)

コンソールへのロギング メッセージをディセーブルにします。

Step 5

switch(config)# logging monitor [severity-level]

指定されたシビラティ(重大度)(またはそれ以上)に基づくモニターへのメッセージの記録をイネーブルにします(数字が小さいほうがシビラティ(重大度)が高いことを示します)。重大度は 0 ~ 7 の範囲です。

  • 0:緊急

  • 1:アラート

  • 2:クリティカル

  • 3:エラー

  • 4:警告

  • 5:通知

  • 6:情報

  • 7:デバッグ

重大度が指定されていない場合、デフォルトの 2 が使用されます。

設定は Telnet および SSH セッションに適用されます。

Step 6

(Optional) switch(config)# no logging monitor [severity-level]

(Optional)

Telnet および SSH セッションへのメッセージ ロギングをディセーブルにします。

Step 7

(Optional) switch# show logging console

(Optional)

コンソール ロギング設定を表示します。

Step 8

(Optional) switch# show logging monitor

(Optional)

モニタ ロギング設定を表示します。

Step 9

(Optional) switch# copy running-config startup-config

(Optional)

実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

Example

次に、コンソールのロギング レベルを 3 に設定する例を示します。

switch# configure terminal
switch(config)# logging console 3
 

次に、コンソールのロギングの設定を表示する例を示します。

switch# show logging console
Logging console:                enabled (Severity: error)
 

次に、コンソールのロギングをディセーブルにする例を示します。

switch# configure terminal
switch(config)# no logging console
 

次に、ターミナル セッションのロギング レベルを 4 に設定する例を示します。

switch# terminal monitor
switch# configure terminal
switch(config)# logging monitor 4
 

次に、ターミナル セッションのロギングの設定を表示する例を示します。

switch# show logging monitor
Logging monitor:                enabled (Severity: warning)
 

次に、ターミナル セッションのロギングをディセーブルにする例を示します。

switch# configure terminal
switch(config)# no logging monitor
 

ファイルへのシステム メッセージ ロギングの設定

システム メッセージをファイルに記録するようスイッチを設定できます。デフォルトでは、システム メッセージはファイル log:messages に記録されます。

SUMMARY STEPS

  1. switch# configure terminal
  2. switch(config)# logging logfile logfile-name severity-level [ size bytes]
  3. (Optional) switch(config)# no logging logfile [logfile-name severity-level [ size bytes]]
  4. (Optional) switch# show logging info
  5. (Optional) switch# copy running-config startup-config

DETAILED STEPS

  Command or Action Purpose
Step 1

switch# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

Step 2

switch(config)# logging logfile logfile-name severity-level [ size bytes]

システム メッセージを保存するのに使用するログ ファイルの名前と、記録する最小シビラティ(重大度)を設定します。任意で最大ファイル サイズを指定できます。デフォルトの重大度は 5 です。ファイル サイズは 4194304 です。

重大度は 0 ~ 7 の範囲です。

  • 0:緊急

  • 1:アラート

  • 2:クリティカル

  • 3:エラー

  • 4:警告

  • 5:通知

  • 6:情報

  • 7:デバッグ

ファイル サイズは 4096 ~ 10485760 バイトです。

Step 3

(Optional) switch(config)# no logging logfile [logfile-name severity-level [ size bytes]]

(Optional)

ログ ファイルへのロギングをディセーブルにします。任意で最大ファイル サイズを指定できます。デフォルトの重大度は 5 です。ファイル サイズは 4194304 です。

Step 4

(Optional) switch# show logging info

(Optional)

ロギング設定を表示します。任意で最大ファイル サイズを指定できます。デフォルトの重大度は 5 です。ファイル サイズは 4194304 です。

Step 5

(Optional) switch# copy running-config startup-config

(Optional)

実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

Example

次に、システム メッセージをファイルに記録するようスイッチを設定する例を示します。

switch# configure terminal
switch(config)# logging logfile my_log 6 size 4194304

次の例は、ロギング設定の表示方法を示しています(簡潔にするため、一部の出力が削除されています)。

switch# show logging info
Logging console:                enabled (Severity: debugging)
Logging monitor:                enabled (Severity: debugging)
Logging timestamp:              Seconds
Logging server:                 disabled
Logging logfile:                enabled
        Name - my_log: Severity - informational Size - 4194304
Facility        Default Severity        Current Session Severity
--------        ----------------        ------------------------
aaa                     3                       3
afm                     3                       3
altos                   3                       3
auth                    0                       0
authpriv                3                       3
bootvar                 5                       5
callhome                2                       2
capability              2                       2
cdp                     2                       2
cert_enroll             2                       2
...

モジュールおよびファシリティ メッセージのロギングの設定

モジュールおよびファシリティに基づいて記録するメッセージの重大度およびタイムスタンプの単位を設定できます。

SUMMARY STEPS

  1. switch# configure terminal
  2. switch(config)# logging module [severity-level]
  3. switch(config)# logging level facility severity-level
  4. (Optional) switch(config)# no logging module [severity-level]
  5. (Optional) switch(config)# no logging level [facility severity-level]
  6. (Optional) switch# show logging module
  7. (Optional) switch# show logging level [facility]
  8. (Optional) switch# copy running-config startup-config

DETAILED STEPS

  Command or Action Purpose
Step 1

switch# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

Step 2

switch(config)# logging module [severity-level]

指定された重大度またはそれ以上の重大度であるモジュール ログ メッセージをイネーブルにします。重大度は 0 ~ 7 の範囲です。

  • 0:緊急

  • 1:アラート

  • 2:クリティカル

  • 3:エラー

  • 4:警告

  • 5:通知

  • 6:情報

  • 7:デバッグ

重大度が指定されていない場合、デフォルトの 5 が使用されます。

Step 3

switch(config)# logging level facility severity-level

指定された重大度またはそれ以上の重大度である指定のファシリティからのロギング メッセージをイネーブルにします。重大度は 0 ~ 7 です。

  • 0:緊急

  • 1:アラート

  • 2:クリティカル

  • 3:エラー

  • 4:警告

  • 5:通知

  • 6:情報

  • 7:デバッグ

同じ重大度をすべてのファシリティに適用するには、all ファシリティを使用します。デフォルト値については、show logging level コマンドを参照してください。

Note 

コンポーネントの現行セッションのシビラティ(重大度)がデフォルトのシビラティ(重大度)と同じ場合には、実行構成でそのコンポーネントのログ レベルが表示されないことが予想されます。

Step 4

(Optional) switch(config)# no logging module [severity-level]

(Optional)

モジュール ログ メッセージをディセーブルにします。

Step 5

(Optional) switch(config)# no logging level [facility severity-level]

(Optional)

指定されたファシリティのロギングシビラティ(重大度)をデフォルト レベルにリセットします。ファシリティおよびシビラティ(重大度)を指定しないと、スイッチはすべてのファシリティをデフォルト レベルにリセットします。

Step 6

(Optional) switch# show logging module

(Optional)

モジュール ロギング設定を表示します。

Step 7

(Optional) switch# show logging level [facility]

(Optional)

ファシリティごとに、ロギング レベル設定およびシステムのデフォルト レベルを表示します。ファシリティを指定しないと、スイッチはすべてのファシリティのレベルを表示します。

Step 8

(Optional) switch# copy running-config startup-config

(Optional)

実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

Example

次に、モジュールおよび特定のファシリティ メッセージのシビラティ(重大度)を設定する例を示します。

switch# configure terminal
switch(config)# logging module 3
switch(config)# logging level aaa 2
 

ロギング タイムスタンプの設定

Cisco Nexus シリーズ スイッチによって記録されるメッセージのタイムスタンプの単位を設定できます。

SUMMARY STEPS

  1. switch# configure terminal
  2. switch(config)# logging timestamp {microseconds | milliseconds | seconds}
  3. (Optional) switch(config)# no logging timestamp {microseconds | milliseconds | seconds}
  4. (Optional) switch# show logging timestamp
  5. (Optional) switch# copy running-config startup-config

DETAILED STEPS

  Command or Action Purpose
Step 1

switch# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

Step 2

switch(config)# logging timestamp {microseconds | milliseconds | seconds}

ロギング タイムスタンプ単位を設定します。デフォルトでは、単位は秒です。

Step 3

(Optional) switch(config)# no logging timestamp {microseconds | milliseconds | seconds}

(Optional)

ロギング タイムスタンプ単位をデフォルトの秒にリセットします。

Step 4

(Optional) switch# show logging timestamp

(Optional)

設定されたロギング タイムスタンプ単位を表示します。

Step 5

(Optional) switch# copy running-config startup-config

(Optional)

実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

Example

次に、メッセージのタイムスタンプ単位を設定する例を示します。

switch# configure terminal
switch(config)# logging timestamp milliseconds
switch(config)# exit
switch# show logging timestamp
Logging timestamp:              Milliseconds

syslog サーバの設定

システム メッセージを記録する、リモート システムを参照する syslog サーバーを最大で 8 台設定できます。

SUMMARY STEPS

  1. configure terminal
  2. logging server host [severity-level [ use-vrf vrf-name [ facility facility]]]
  3. (Optional) no logging server host
  4. (Optional) show logging server
  5. (Optional) copy running-config startup-config

DETAILED STEPS

  Command or Action Purpose
Step 1

configure terminal

Example:

switch# configure terminal
switch(config)#

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

Step 2

logging server host [severity-level [ use-vrf vrf-name [ facility facility]]]

Example:

switch(config)# logging server 172.28.254.254 5 
use-vrf default facility local3
ホストが syslog メッセージを受信するように設定します。
  • host 引数は、syslog サーバー ホストのホスト名または IPv4 または IPv6 アドレスを示します。

  • severity-level 引数は、指定したレベルに syslog サーバーへのメッセージのロギングを制限します。シビラティ(重大度)は 0 ~ 7 の範囲です。Table 1を参照してください。

  • use vrf vrf-name キーワードと引数は、Virtual Routing and Forwarding(VRF)名の default または management 値を示します。特定の VRF が指定されない場合は、management がデフォルトです。ただし、management が設定されているときは、それがデフォルトであるため、show-running コマンドの出力には表示されません。特定の VRF が設定されている場合、show-running コマンドの出力には、各サーバーの VRF が表示されます。

    Note 

    現在の Cisco Fabric Services(CFS)配信では VRF をサポートしていません。CFS 配信がイネーブルの場合、デフォルト VRF で設定されているロギング サーバーは管理 VRF として配布されます。

  • facility 引数は syslog ファシリティ タイプを指定します。デフォルトの発信ファシリティは local7 です。

    ファシリティは、使用している Cisco Nexus シリーズ ソフトウェアのコマンド リファレンスに記載されています。

Note 

デバッグは CLI ファシリティですが、デバッグの syslog はサーバーに送信されません。

Step 3

(Optional) no logging server host

Example:

switch(config)# no logging server 172.28.254.254 5
(Optional)

指定されたホストのロギング サーバーを削除します。

Step 4

(Optional) show logging server

Example:

switch# show logging server
(Optional)

Syslog サーバー設定を表示します。

Step 5

(Optional) copy running-config startup-config

Example:

switch(config)# copy running-config startup-config
(Optional)

リブートおよびリスタート時に実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーして、変更を継続的に保存します。

Example

次に、syslog サーバーを設定する例を示します。

switch# configure terminal
switch(config)# logging server 172.28.254.254 5 
use-vrf default facility local3

switch# configure terminal
switch(config)# logging server 172.28.254.254 5 use-vrf management facility local3

UNIX または Linux システムでの syslog の設定

/etc/syslog.conf ファイルに次の行を追加して、UNIX または Linux システム上に syslog サーバーを設定できます。

facility.level <five tab characters> action
 

次の表に、設定可能な syslog フィールドを示します。

Table 3. syslog.conf の syslog フィールド

フィールド

説明

Facility

メッセージの作成者。auth、authpriv、cron、daemon、kern、lpr、mail、mark、news、syslog、user、local0 ~ local7 です。アスタリスク(*)を使用するとすべてを指定します。これらのファシリティ指定により、発信元に基づいてメッセージの宛先を制御できます。

Note 

ローカル ファシリティを使用する前に設定をチェックします。

Level

メッセージを記録する最小重大度。debug、info、notice、warning、err、crit、alert、emerg です。アスタリスク(*)を使用するとすべてを指定します。none を使用するとファシリティをディセーブルにできます。

Action

メッセージの宛先。ファイル名、前にアット マーク(@)が付いたホスト名、カンマで区切られたユーザー リストです。アスタリスク(*)を使用するとすべてのログイン ユーザーを指定します。

SUMMARY STEPS

  1. /etc/syslog.conf ファイルに次の行を追加して、ファイル /var/log/myfile.log に local7 ファシリティのデバッグ メッセージを記録します。
  2. シェル プロンプトで次のコマンドを入力して、ログ ファイルを作成します。
  3. 次のコマンドを入力して、システム メッセージ ロギング デーモンが myfile.log をチェックして、新しい変更を取得するようにします。

DETAILED STEPS


Step 1

/etc/syslog.conf ファイルに次の行を追加して、ファイル /var/log/myfile.log に local7 ファシリティのデバッグ メッセージを記録します。

debug.local7             /var/log/myfile.log
 
Step 2

シェル プロンプトで次のコマンドを入力して、ログ ファイルを作成します。

$ touch /var/log/myfile.log
$ chmod 666 /var/log/myfile.log
 
Step 3

次のコマンドを入力して、システム メッセージ ロギング デーモンが myfile.log をチェックして、新しい変更を取得するようにします。

$ kill -HUP ~cat /etc/syslog.pid~
 

syslog サーバー設定の配布の設定

Cisco Fabric Services(CFS)インフラストラクチャを使用して、ネットワーク内の他のスイッチへ Syslog サーバー設定を配布できます。

Syslog サーバー設定の配布をイネーブルにすると、配布設定をコミットする前に Syslog サーバー設定を変更し、保留中の変更を表示できます。配布がイネーブルである限り、スイッチは Syslog サーバー設定に対する保留中の変更を維持します。


Note

スイッチを再起動すると、揮発性メモリに保存されている syslog サーバー設定の変更は失われることがあります。


Before you begin

1 つまたは複数の syslog サーバーを設定しておく必要があります。

SUMMARY STEPS

  1. switch# configure terminal
  2. switch(config)# logging distribute
  3. switch(config)# logging commit
  4. switch(config)# logging abort
  5. (Optional) switch(config)# no logging distribute
  6. (Optional) switch# show logging pending
  7. (Optional) switch# show logging pending-diff
  8. (Optional) switch# copy running-config startup-config

DETAILED STEPS

  Command or Action Purpose
Step 1

switch# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

Step 2

switch(config)# logging distribute

CFS インフラストラクチャを使用して、ネットワーク スイッチへの syslog サーバー設定の配布をイネーブルにします。デフォルトでは、配布はディセーブルです。

Step 3

switch(config)# logging commit

ファブリック内のスイッチへ配布するための Syslog サーバー設定に対する保留中の変更をコミットします。

Step 4

switch(config)# logging abort

Syslog サーバー設定に対する保留中の変更をキャンセルします。

Step 5

(Optional) switch(config)# no logging distribute

(Optional)

CFS インフラストラクチャを使用して、ネットワーク スイッチへの syslog サーバー設定の配布をディセーブルにします。設定変更が保留中の場合は、配布をディセーブルにできません。logging commit および logging abort コマンドを参照してください。デフォルトでは、配布はディセーブルです。

Step 6

(Optional) switch# show logging pending

(Optional)

Syslog サーバー設定に対する保留中の変更を表示します。

Step 7

(Optional) switch# show logging pending-diff

(Optional)

syslog サーバー設定の保留中の変更に対して、現在の syslog サーバー設定との違いを表示します。

Step 8

(Optional) switch# copy running-config startup-config

(Optional)

実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

ログ ファイルの表示およびクリア

ログ ファイルおよび NVRAM のメッセージを表示したり消去したりできます。

SUMMARY STEPS

  1. switch# show logging last number-lines
  2. switch# show logging logfile [ start-time yyyy mmm dd hh:mm:ss] [ end-time yyyy mmm dd hh:mm:ss]
  3. switch# show logging nvram [ last number-lines]
  4. switch# clear logging logfile
  5. switch# clear logging nvram

DETAILED STEPS

  Command or Action Purpose
Step 1

switch# show logging last number-lines

ロギング ファイルの最終行番号を表示します。最終行番号には 1 ~ 9999 を指定できます。

Step 2

switch# show logging logfile [ start-time yyyy mmm dd hh:mm:ss] [ end-time yyyy mmm dd hh:mm:ss]

入力されたスパン内にタイム スタンプがあるログ ファイルのメッセージを表示します。終了時間を入力しないと、現在の時間が使用されます。月の時間フィールドには 3 文字を、年と日の時間フィールドには数値を入力します。

Step 3

switch# show logging nvram [ last number-lines]

NVRAM のメッセージを表示します。表示される行数を制限するには、表示する最終行番号を入力できます。最終行番号には 1 ~ 100 を指定できます。

Step 4

switch# clear logging logfile

ログ ファイルの内容をクリアします。

Step 5

switch# clear logging nvram

NVRAM の記録されたメッセージをクリアします。

Example

次に、ログ ファイルのメッセージを表示する例を示します。

switch# show logging last 40
switch# show logging logfile start-time 2007 nov 1 15:10:0
switch# show logging nvram last 10
 

次に、ログ ファイルのメッセージをクリアする例を示します。

switch# clear logging logfile
switch# clear logging nvram
 

DOM ロギングの構成

DOM ロギングの有効化

手順の概要

  1. switch# configure terminal
  2. switch(config)# system ethernet dom polling

手順の詳細

  コマンドまたはアクション 目的
ステップ 1

switch# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

switch(config)# system ethernet dom polling

トランシーバのデジタル オプティカル モニタリングの定期的なポーリングを有効にします。

次に、DOM ロギングを有効にする例を示します。

switch# configure terminal
switch(config)# system ethernet dom polling

DOM ロギングの無効化

手順の概要

  1. switch# configure terminal
  2. switch(config)# no system ethernet dom polling

手順の詳細

  コマンドまたはアクション 目的
ステップ 1

switch# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

switch(config)# no system ethernet dom polling

トランシーバのデジタル オプティカル モニタリングの定期的なポーリングを無効にします。

次の例は、DOM ロギングを無効にする方法を示しています。

switch# configure terminal
switch(config)# no system ethernet dom polling

DOM ロギング構成の確認

コマンド

目的

show system ethernet dom polling status

トランシーバのデジタル オプティカル モニタリングの定期的なポーリング ステータスを表示します。

システム メッセージ ロギングの設定確認

システム メッセージのロギング設定情報を確認するには、次のコマンドを使用します。

コマンド

目的

show logging console

コンソール ロギング設定を表示します。

show logging info

ロギング設定を表示します。

show logging ip access-list cache

IP アクセス リスト キャッシュを表示します。

show logging ip access-list cache detail

IP アクセス リスト キャッシュに関する詳細情報を表示します。

show logging ip access-list status

IP アクセス リスト キャッシュのステータスを表示します。

show logging last number-lines

ログ ファイルの末尾から指定行数を表示します。

show logging level [facility]

ファシリティ ロギングシビラティ(重大度)設定を表示します。

show logging logfile [ start-time yyyy mmm dd hh:mm:ss] [ end-time yyyy mmm dd hh:mm:ss]

ログ ファイルのメッセージを表示します。

show logging module

モジュール ロギング設定を表示します。

show logging monitor

モニタ ロギング設定を表示します。

show logging nvram [ last number-lines]

NVRAM ログのメッセージを表示します。

show logging pending

Syslog サーバーの保留中の配布設定を表示します。

show logging pending-diff

Syslog サーバーの保留中の配布設定の違いを表示します。

show logging server

Syslog サーバー設定を表示します。

show logging session

ロギング セッションのステータスを表示します。

show logging status

ロギング ステータスを表示します。

show logging timestamp

ロギング タイムスタンプ単位設定を表示します。