MPLS(マルチプロトコル ラベル スイッチング)とは

マルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)により、企業とサービスプロバイダーは、単一のインフラストラクチャで優れた付加価値サービスを幅広く提供する次世代のインテリジェント ネットワークを構築できます。

Cisco IOS マルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)により、企業とサービスプロバイダーは、単一のインフラストラクチャで優れた付加価値サービスを幅広く提供する次世代のインテリジェント ネットワークを構築できます。この経済的なソリューションは、IP、フレームリレー、ATM、イーサネットなどの既存のインフラストラクチャでシームレスに統合することが可能です。MPLS はアクセステクノロジーに依存しないため、さまざまなアクセスリンクを利用するサブスクライバの既存の環境を変えることなく、それらのサブスクライバを MPLS エッジで集約できます。

レイヤ 3 VPN、レイヤ 2 VPN、トラフィック エンジニアリング、QoS、GMPLS、IPv6 を含む MPLS アプリケーションのコンポーネントを統合することにより、サービスレベル契約に沿った、効率性、拡張性、安全性に優れたネットワークを開発できます。

Cisco IOS MPLS は、プロバイダーとサブスクライバが簡単に設定、管理、プロビジョニングできる、他にはない非常にスケーラブルなエンドツーエンドの IP サービスを提供します。サービスプロバイダーとエンタープライズ ネットワークの両方に不可欠なこのソリューションは、幅広いプラットフォームでサポートされています。

MPLS と Catalyst SD-WAN の違い

SD-WAN は、20 年以上にわたってプライベート接続を支えてきた MPLS テクノロジーを進化させたものです。SD-WAN は、いろいろな意味で幅広いシナリオに適用可能な MPLS テクノロジーをソフトウェアにて抽象化したものとみなすことができ、各種のリンクやプロバイダーに依存せずにセキュアなプライベート接続を提供するとともに、クラウドに対応します。MPLS はバックアップリンクで障害シナリオに対処しますが、SD-WAN は一元化されたポリシーに基づくリアルタイムのトラフィックステアリングでそうしたシナリオに対処します。また、SD-WAN によって WAN バックボーン全体が統合されるため、企業全体のバックボーンの包括的かつグローバルな分析が可能になります。このような分析はこれまで、インフラストラクチャやポリシーが統合されていなかったため不可能でした。