Cisco SD-WANソリューション概要

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偏向のない言語

この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください

翻訳について

このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。

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はじめに

デジタル トランスフォーメーションによって、長期的な IT インフラストラクチャの変化が伴う新たな時代が始まりました。この変化は、ネットワークチームとセキュリティチームに、分散型およびハイブリッド型のワークフォースの保護や、マルチクラウド環境全体のビジネスクリティカルなアプリケーションへのセキュアなアクセスの提供といった、新たな課題をもたらしています。その上、そのコストと可用性の観点から、インターネットが推奨接続手段として急速に定着しつつあります。しかしインターネットは、マルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)リンクなどの従来のテクノロジーのようなセキュリティ、一貫性、可視性、品質を提供しません。IT 部門は、マルチクラウド環境で一貫した予測可能なデジタルエクスペリエンスを提供するために、WAN エッジを再設計する必要があります。

Cisco® SD-WAN は、あらゆるユーザをあらゆるアプリケーションに接続するクラウド提供型 WAN ソリューションで、セキュア アクセス サービス エッジ(SASE)対応アーキテクチャ向けに構築されたマルチクラウド、セキュリティ、高度な可視性、分析などの機能が統合されています。

概要

Cisco SD-WAN は、企業や組織がユーザを安全にアプリケーションに接続できるようにするソフトウェア定義型 WAN ソリューションです。MPLS、ブロードバンド、インターネットなどの標準的なネットワークトランスポート上で動作するソフトウェアオーバーレイを提供し、ユーザをアプリケーションやサービスに接続します。オーバーレイネットワークは、組織のネットワークを Infrastructure as a ServiceIaaS)環境やマルチクラウド環境に拡張するため、組織はクラウドへの移行を促進できます。

この仮想化ネットワークは、Cisco Catalyst® 8000 Edge プラットフォームファミリなどの物理ブランチルータから、Cisco vEdge Cloud ルータなどのクラウド内の仮想マシンまで、業界で最も広く導入されているルーティングテクノロジー上で動作します。Cisco SD-WAN ファブリックのコントロールプレーンを監視する集中型コントローラは、Secure Extensible NetworkSEN)オーバーレイネットワーク全体のプロビジョニング、メンテナンス、セキュリティを効率的に管理します。

Cisco vManage は、ネットワーク運用を簡素化する高度に可視化されたダッシュボードを提供します。また SD-WAN ファブリック全体の設定、管理、運用、モニタリングを一元化します。Cisco Umbrella®との統合により、SASE アーキテクチャへの移行を高速化し、オープンなプログラマビリティにより、可視性の強化や実用的なインサイト取得のためにデータを抽出できます。

Cisco SD-WAN は、オンプレミスとクラウドのフルスタック マルチレイヤ セキュリティ機能を含む統合型セキュリティを提供します。この統合型セキュリティは、複数の Software-as-a-ServiceSaaS)クラウドや IaaS クラウドに接続するブランチ、データセンター、インターネットなど、必要とされる場所に必要とされるときにリアルタイムの脅威防御を提供するため、SASE 対応アーキテクチャへの移行をさらに高速化できます。

Cisco SD-WAN ダッシュボード(図 1)を使用すると、すべての企業データセンター、コア/キャンパスロケーション、ブランチ、コロケーション施設、クラウド インフラストラクチャ、およびリモートワーカーをすばやく接続できます。この相互接続を実現するために、Cisco SD-WAN では、ネットワーク全体に Overlay Management ProtocolOMP)が適用されます。Cisco SD-WAN は、プロビジョニングを自動化し、ポリシーを統一し、管理を合理化することにより、IT 運用を簡素化します。これにより、変更、更新、および問題解決にかかる時間が大幅に短縮されます。また、高度なネットワーク機能、信頼性、およびセキュリティを実現できます。

The Cisco SD-WAN dashboard

図 1.                     

Cisco SD-WAN ダッシュボード

シスコでは、SD-WAN をあらゆる環境に拡張できる柔軟なアーキテクチャを提供しています(図 2)。製品をクラウドとオンプレミスのどちらに展開する場合でも、Cisco SD-WAN は、新しいデバイスと既存のデバイスの両方を自動的に検出、認証、およびプロビジョニングします。

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図 2.                     

柔軟な Cisco SD-WAN アーキテクチャの利点

Cisco Catalyst 8000 Edge プラットフォームはインテントベース ネットワークを拡張するにあたってアジャイルな SD-WAN ソリューションに必要なものをすべて備えています。これがあればリアルタイムの接続エクスペリエンスに必要なパフォーマンスやセキュリティ、可視性すべてを実現できます」

Adventist Health IT テクニカルマネージャ

Ed Vanderpool

マルチクラウドの選択と制御

企業は、IT 運用において 1 つのクラウドデータセンターだけでなく、IaaSSaaSPlatform as a ServicePaaS)にわたり複数のクラウドを使用しています(図 3)。これらのワークロードやアプリケーションをまとめて WAN およびリモートユーザと接続することは困難です。

この複雑さを軽減するために、Cisco SD-WAN は、あらゆる WAN ロケーションを複数のクラウドプラットフォームや他の企業サイトに接続する機能を提供します。また、接続速度を向上させるとともに、接続の信頼性を強化します。Cisco SD-WAN Cloud OnRamp は、IaaS ワークロードへの WAN 拡張を作成し、最適な SaaS アプリケーション パフォーマンスのための動的パス選択を実現し、ブランチオフィスの出口ポイントを地域のコロケーション施設に統合ます。また、クラウドインターコネクトとのクラウドに依存しないブランチ接続を自動化します。

Cisco SD-WAN ダッシュボードを介してアンダーレイパフォーマンスをモニタすることで、Cloud OnRamp は、エンドユーザがどこにいても、クラウド インフラストラクチャへの最速で最も信頼性の高いパスを自動的に選択します。制御できないネットワークサービスの中断が生じた場合でも、Cloud OnRamp は、継続的な稼働時間と予測可能なパフォーマンスを確保するために、必要に応じてパスを調整します。

SD-WAN Cloud OnRamp for IaaS

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図 3.                     

IaaSPaaS、および SaaS アプリケーション向けの Cisco SD-WAN Cloud OnRamp

Cisco SD-WAN を使用すると、企業 WAN Amazon Web ServicesGoogle CloudMicrosoft Azure などの IaaS 環境に簡単、自動的、かつセキュアに接続できます。これにより、クラウドデータベース自体を企業ネットワークの一部であるかのように扱えます。ネットワークチームと運用チームは、Cisco SD-WAN コンソールで、IaaS 環境への仮想プライベートクラウド接続を自動化し、Cisco SD-WAN OMP をクラウドに拡張できます。Cisco SD-WAN は、自動接続要件(損失、遅延、ジッター)を適用してクラウド IaaS アプリケーションへの最適パスを検出し、必要に応じて IPsec ルートを調整して、ホスティング インフラストラクチャの異常をモニタしながらサービス配信とパフォーマンスを確保します。

Cisco SD-WAN Cloud Hub

Cisco SD-WAN Cloud Hub は、SD-WAN を活用し、パブリック クラウド サービス プロバイダーのバックボーンをアンダーレイとして使用して、ブランチサイト、オンプレミスのデータセンター、クラウドを相互接続します。Cloud Hub は、サイト-クラウド間のネットワーク自動化によってプロビジョニングを数ヵ月から数分に短縮します。また、サイト間接続のためにクラウド サービス プロバイダーのグローバル インフラストラクチャを使用することで、高可用性と複数のポイントオブプレゼンスを世界中に提供します(図 4)。

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図 4.                     

Cisco SD-WAN Cloud Hub

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図 5.                     

Cisco SD-WAN Cloud OnRamp for IaaS での動的パス選択

SD-WAN Cloud OnRamp for SaaS

IaaS クラウド環境におけるアプリケーションワークロードの構築に加えて、今日の多くの企業は、合理化された運用のために SaaS アプリケーションを使用しています。IaaS と同様に、これらのアプリケーションへの接続では、離れた場所にあるハードウェア上のリソースを他の顧客と共有する必要があります。Cisco SD-WAN Cloud OnRamp for SaaS を利用することで、これらの SaaS 環境への接続とセキュリティ保護が容易になります。

Cisco SD-WAN Cloud OnRamp は、複数の SaaS プロバイダーと提携して、ユーザの SaaS アプリケーションへの最速かつ最も信頼性の高いパスを自動的に選択し(図 5)、リアルタイムのトラフィックステアリングを実現して、あらゆる場所のユーザに非常に優れたユーザエクスペリエンスを提供します。インターネットサービス上の問題のために接続がベンチマークを下回った場合、Cloud OnRamp は、継続的なアプリケーション パフォーマンスを確保するために役立つ次善のパスを検出します。実際にシスコでは、16 社を超える主要な SaaS ベンダーと提携して、競合する SD-WAN ソリューションよりも優れたアプリケーション パフォーマンスを実現しています。Cisco SD-WAN を使用すると、Microsoft 365 のパフォーマンスが最大 40% 向上します。情報に基づいたネットワークルーティングや URL 分類などの機能により、カスタマーエクスペリエンスが大幅に合理化されます。ユーザは Microsoft 365 内でトラフィックを管理およびルーティングする強力な機能を利用できるようになり、アプリケーションスイート全体の速度、効率性、パフォーマンスが改善します。

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図 6.                     

Cisco SD-WAN Cloud OnRamp for SaaS での動的パス選択

Cisco SD-WAN Cloud OnRamp for Colocation

Cisco SD-WAN によって分散アーキテクチャが強化されるため、コロケーションは MPLS とダイレクト インターネット アクセス(DIA)の両方を使用してブランチの地域別ハブとして機能できるようになります。コロケーションハブは、クラウドへの出口ポイントの数を減らしてマルチクラウドアクセスを合理化し、セキュリティを地域化して攻撃対象領域を減らし、エンドユーザ アプリケーション ポリシーの適用を容易にすることでネットワーク効率を向上させます。

ブランチオフィス、リモートオフィス、さらにはリモートワーカーの接続をコロケーション施設に統合することにより(図 7)、使用するサービスやアプリケーションにユーザを近づけ、アプリケーション エクスペリエンスを向上させることができます。また Cloud OnRamp for Colocation は、コンプライアンスやプライバシーに関する法令のデータ主権要件に対処するために役立ちます。さらに Cloud OnRamp for Colocation は、ネットワーク機能の展開を統合するためのシンプルで効率的なスケーリング機能を提供します。

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図 7.                     

Cisco SD-WAN Cloud OnRamp for Colocation

Cisco SD-WAN Cloud Interconnect

Cisco SD-WAN Cloud Interconnect(図 8)は、クラウドに依存しないバックボーンを使用して、サイト間およびサイトと複数のクラウド間を接続します。この Cloud OnRamp ソリューションは、組織の SD-WAN コントローラから直接、複数のサイト間や、世界をリードするクラウド プロバイダー ネットワークへのオンデマンド接続を自動化します。また、Software-Defined Cloud InterconnectSDCI)パートナーとの連携により、運用コストと複雑さを軽減しながら、信頼性の高いネットワークパフォーマンスを実現します。Cloud Interconnect では、単一の使いやすいコンソールを使用して接続の展開を自動化できるため、プロビジョニングを数週間から数分に短縮できます。SDCI パートナーは、グローバルエコシステムを使用して安全で信頼性の高い接続を提供し、クラウドデータの送信料とネットワーク料金の大幅な削減を実現します。

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図 8.                     

Cisco SD-WAN Cloud Interconnect

SASE 対応のクラウド提供型セキュリティ

IT アーキテクチャが変化しているように、脅威も変化しています。しかも脅威は進化も続けています。デジタル トランスフォーメーションによって、マルチクラウドへのアクセスが可能になり、アプリケーションとデバイスが急増した結果、攻撃対象領域も拡大し、組織は新たなセキュリティの脆弱性にさらされています。

こうした最新の IT 環境を保護するには、従来のデータセンターでの中央集中型セキュリティスタックに代わる斬新なアプローチが必要です。SASE は、ネットワーキングサービスとセキュリティサービスをクラウド提供型サービスに統合して包括的な統合セキュリティを提供します。シスコは、オンプレミス環境とクラウド環境両方のネットワーキングとセキュリティに関する卓越した幅広い資産と専門知識を有しています。

Cisco SD-WAN は、オンプレミスにも、または Cisco Umbrella セキュリティを使用してクラウドにも、完全なセキュリティソリューションを展開できます。SD-WAN DIA を有効にすると、SaaS とインターネット接続の効率が向上しますが、セキュリティ上の盲点が生まれます。Web ベースの攻撃は脅威の主要な発生源です。シスコのオンプレミスセキュリティとクラウドセキュリティは、Web ベースの攻撃からの強力な防御を実現し、企業ファイアウォール、クラウド アクセス セキュリティ ブローカ、セキュア Web ゲートウェイ、マルウェアからの防御、侵入防御システム、URL フィルタリング、DNS レイヤの保護などの完全な機能セットを提供します。またネットワーク全体にセグメンテーションを実装し、重要な資産を分離して保護します(図 9)。Cisco SD-WAN を選択すれば、単一のダッシュボードを使用して、適切な場所で適切なセキュリティを自動化できます。また、複数のスタンドアロンポイント製品のコストと複雑さを排除し、クラウド提供型の完全に統合されたソリューションを実現できます。

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図 9.                     

Cisco SD-WAN にオンプレミスセキュリティまたは Cisco Umbrella クラウドセキュリティを組み込み

SD-WAN セキュリティをオンプレミス、またはクラウドに展開する場合も、Cisco SD-WAN Cisco Talos® のリアルタイム脅威インテリジェンスを使用します。業界をリードする脅威インテリジェンスグループである Cisco Talos は、包括的な脅威防御をリアルタイムで提供し、市場をリードする保護を実現しています。Cisco SD-WAN を使用する場合、ダッシュボードで数回クリックするだけで(図 10)、Cisco Secure FirewallCisco Umbrella Secure Internet Gateway、マルウェア防御などのセキュリティ機能を使用して、コアからエッジおよびクラウドまでのネットワーク全体を強化することができます。認定された信頼性の高いインフラストラクチャでルーティングと脅威インテリジェンスをこのように包括的に提供する SD-WAN ソリューションは他にありません。

ネットワーク全体に自動的にマルチレイヤセキュリティを展開できるのはシスコだけです。結果として、データセンター、ブランチ、キャンパス、リモートロケーションなどの場所を問わずに、エンドユーザをさまざまなセキュリティ脅威から保護することができます。Cisco SD-WAN により、包括的なネットワークセキュリティが簡素化され、データの流出や内部関係者による脅威からビジネスが保護されます。

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図 10.                  

Cisco SD-WAN でのセキュリティポリシーのセットアップ

「これまで、このようなアプリケーションの可視性はありませんでした。セキュリティを強化することで、インターネット上に絶えず存在する脅威からスタッフを守ることができます」

Tamimi Markets IT ディレクター

Joel Marquez

分析とインサイト

アプリケーションとユーザはかつてないほど分散されており、インターネットは事実上新しいエンタープライズ WAN になりました。組織が継続的にインターネット、クラウド、SaaS を導入するなかで、ネットワークチームと IT チームは、自社が所有していない、あるいは直接制御できないネットワークやサービスを介して、信頼性のある接続、アプリケーション パフォーマンス、およびセキュリティを提供するという課題に直面しています。

何らかの問題が発生したときに、ネットワークに問題がないことを証明する責任を負うのは、ほとんどの場合ネットワークチームです。アプリケーションの問題は、ネットワークの問題として現れる場合があります。サービスの中断が発生すると、責任の押し付け合いが果てしなく続くことがあります。その結果、問題の原因を特定するサイクルが繰り返され、サービスの中断が長期化し、最終的に収益や会社の評判が損なわれる可能性があります。

Cisco SD-WAN ThousandEyes との統合により、インターネット、クラウド、SaaS アプリケーションの可視性が拡張されるため、従来の企業ネットワークの域を超えた実用的なインサイトを得ることができます(図 11)。企業は、統合された vManage を使用して ThousandEyes エージェントを迅速に展開し、問題の原因を迅速に特定して素早く解決することや、重要機能のパフォーマンスを管理することができます。vAnalytics は、アプリケーションの動作と Quality of ExperienceQoE)を基盤の SD-WAN ネットワークに関連付け、リアルタイムデータを視覚的なインサイトに変換します(図 12)。

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図 11.                  

Cisco ThousandEyes

vAnalytics dashboard in Cisco SD-WAN

図 12.                  

Cisco SD-WAN vAnalytics ダッシュボード

その他の機能やメリットとして、以下が挙げられます。

      従来の企業ネットワークの域を超えて、インターネット、クラウド、SaaS アプリケーションの可視性を拡張できます。

      根本原因を迅速に隔離して問題の平均特定時間(MTTI)を短縮できます。

      アプリケーション全体の可視性、ホップバイホップのネットワークパス、アンダーレイネットワークとオーバーレイネットワークのパフォーマンスを関連付け、問題のあるドメインと責任者を即座に正確に特定できるので、無駄な責任の押し付け合いがなくなります。

      問題をプロバイダーにエスカレーションする証拠を入手し、サービスレベル契約(SLA)を効果的に管理できます。

      顧客横断型ベンチマーキングとアプリケーション パフォーマンス スコアに関するリアルタイムの情報を受信できます。

      パフォーマンスの予測のための「仮定」シナリオを使用して、アプリケーションのプロビジョニング、帯域幅の増加、ブランチの拡張を計画できます。

「シスコの SD-WAN セキュリティはシンプルでしかも自動化されているため、必要に応じていつどのような場面でも適切なセキュリティ管理を実現できます。Catalyst 8000 Edge プラットフォーム ソリューションと組み合わせることでソリューションを強化できると期待しています」

Riedel Networks 社製品管理責任者

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ユニファイド コミュニケーションの統合によるコミュニケーションの簡素化

Cisco SD-WAN は、ユニファイド コミュニケーション(UC)と SD-WAN を単一の製品でサポートします(図 13)。ユニファイド コミュニケーションは、音声、エクステンションモビリティとシングルナンバーリーチ、インスタントメッセージング、プレゼンス情報、ビデオ会議などの通信サービスや、ユニファイドメッセージングなどの高度な機能を、ボイスメール、メッセージング、電子メール、FAX と統合します。

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図 13.                  

ユニファイド コミュニケーションの統合

Cisco SD-WAN のユニファイド コミュニケーションと音声の統合の利点

テレフォニー統合

シスコは、顧客宅内機器(CPE)に直接アナログ、デジタル、および IP テレフォニー インターフェイスをネイティブに統合する唯一のベンダーです。

OpEx CapEx の削減

単一の CPE デバイスに UC SD-WAN 両方が搭載されているため、サポートとライセンスのコストを削減し、UC ハードウェアのコストを排除できます。

VoIP ソリューションへの投資の保護

多くのお客様は、IP フォンやその他の VoIP ソリューションを大規模に導入しています。シスコのエッジデバイスで UC と音声を統合することで、既存の機器への投資を確実に活用できます。これらの機器は Cisco SD-WAN によりクラウドでサポートされます。

複雑さの低減

Cisco vManage では、テンプレートを使用して企業全体のスケーラブルで一貫性のある UC 構成を調整できます。また、ポリシーにより、リンクの障害や機能低下が発生した場合にフォールバック機能を使用して特定のアプリケーションリンクを優先させることができます。

テレフォニーの存続

Cisco Unified Survivable Remote Site TelephonySRST)を使用して内部および外部の IP Phone の停止を防止できます。エッジデバイスは公衆電話交換網(PSTN)にアクセスするフォールバック IP PBX として機能できます。

ミドルマイルの最適化

シスコは、クラウドアプリケーション(Cisco Webex®Unified Communications Manager Cloud など)の最適化のためにコロケーションパートナーや SDCI パートナーと幅広く提携している唯一のベンダーです。シスコの Cloud OnRamp 機能は、SaaS クラウドでホストされる UC アプリケーションに最適なパフォーマンスを提供します。

セキュリティと通信の整合性

Cisco SD-WAN は、クラウドベースの Cisco Umbrella またはシスコのオンプレミス セキュリティ ポートフォリオのクラス最高のセキュリティを統合し、お客様のネットワークとユニファイド コミュニケーションのセキュリティと整合性を確保します。

SD-WAN プラットフォーム

シスコでは、SD-WAN をどこにでも展開できるように、プラットフォームとアプライアンスの幅広い選択肢を提供しています(図 14)。これらの業界最先端エッジプラットフォームは、革新的なクラウドネットワーキング機能と、マルチレイヤ セキュリティ サポート、ハードウェア アクセラレーションによる暗号化、堅牢で柔軟なポートを組み合わせ、拡張性に優れた SD-WAN で柔軟で安全なクラウド接続を提供します。Cisco SD-WAN を使用すると、可能な最も包括的なファブリックを作成し、ビジネス全体をハイブリッド環境とマルチクラウド環境に簡単に拡張できます。

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図 14.                  

Cisco SD-WAN プラットフォームの機能

エッジ

エッジロケーションは、デジタル トランスフォーメーションの最前線に位置します。これらのロケーションは、ブランチオフィスからレストランやスポーツスタジアムなどまで多岐にわたります。これらは、IoT 用の信頼性の高いセキュリティ、接続性、およびアプリケーションストレージを必要とするという点で一致しています。Cisco SD-WAN は、Cisco IOS® XE 用の単一イメージを使用して、Catalyst 85008300、および 8200 シリーズ エッジ プラットフォーム、または Cisco 1100 シリーズ サービス統合型ルータ(ISR)に展開します。また Cisco SD-WAN は、ネットワーク機能仮想化(NFV)を使用して、Catalyst 8200 シリーズ Edge uCPE Cisco UCS® E シリーズプラットフォームなどの SD ブランチソリューションに展開することもできます。さらに Cisco SD-WAN は、ミッションクリティカルなユースケース向けの Catalyst 1101180081008300 産業用ルータを使用して、悪条件の環境、産業施設、車両、工場に拡張することも可能です。Catalyst 産業用ルータは、Cisco IOS XE 上の Cisco SD-WAN に、耐久性のある産業用フォームファクタと容易な管理機能を提供します。

コア

コアロケーションは企業 WAN のバックボーンであり、データセンターやキャンパスが含まれます。コアロケーションには大量のトラフィックが発生し、強力な集約スループット機能、復元力のある接続、および組み込みのセキュリティが求められます。Cisco SD-WAN は、Catalyst 8500 シリーズ エッジ プラットフォームを使用してコアに展開し、コアを SD-WAN ファブリックに接続します。

コロケーション

Cisco SD-WAN Cloud OnRamp for Colocation を使用して WAN 管理を簡素化します。Cisco Cloud Services Platform 5000 で地域別ハブソリューションを展開するか、SD-WAN Cisco Catalyst 8500 シリーズに接続します。

クラウド

Cisco SD-WAN は、制御と接続を Amazon Web ServicesGoogle CloudMicrosoft Azure などのクラウド環境へと拡張します。クラウド環境には Cisco Catalyst 8000V エッジソフトウェアまたは Cisco Cloud Services Router 1000V シリーズを使用して Cisco SD-WAN を展開します。

ライセンス

Cisco DNA Software for SD-WAN and Routing サブスクリプションは、3 つのサブスクリプション階層で利用できます(図 15)。サブスクリプションは、通常取引で購入することも、Cisco DNA エンタープライズ アグリーメントへの登録として購入することもできます。ソフトウェアライセンスは、クラウドとオンプレミス間で移動できます。また、上位の階層に簡単にアップグレードでき、Cisco DNA ソフトウェアスタック用のソフトウェア サポート サービス(SWSS)が含まれます。

ソフトウェア階層:

      Cisco DNA Essentials for SD-WAN and Routingコスト重視のお客様向けに管理とセキュリティ保護をシンプル化する機能を提供します。SD-WAN を安全に一元化管理でき、最大 2 + 1 VPN に対応します。クラウド接続に最適化されています。

      Cisco DNA Advantage for SD-WAN and Routingセキュリティが強化された高度な SD-WAN により、機能が豊富で価値の高いブランチ導入モデルを実現します。無制限の SD-WAN セグメンテーションに加え、WAN 最適化およびリアルタイム分析によるネットワークとアプリケーションのアシュアランスを提供します。

      Cisco DNA Premier for SD-WAN and Routing高度な SD-WAN セキュリティにより、ビジネスに対する最も高度な脅威を軽減します。Cisco Umbrella SIG Essentials Cisco Secure Malware Analytics を通じてセキュアなエンタープライズ クラウド エッジ機能を実現します。

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図 15.                  

Cisco DNA ライセンス階層

お客様の SASE の使用や、SASE への移行を容易にするために、Cisco SASE バンドルをご用意しています。このオファーにより、SD-WANFirewall as a Service、ゼロトラスト ネットワーク アクセス、セキュア Web ゲートウェイなどの一般的な SASE コンポーネントを含む SASE アーキテクチャを、単一のバンドルで簡単に購入できます。

サービス

シスコのサービスは、世界中の IT チームをサポートし、最も高度で安全な、デジタルビジネス向けインテリジェント プラットフォームの設計、管理、維持を支援します。シスコのイノベーション、専門知識、サービス品質を、高度な分析、自動化、セキュリティと組み合わせて、人材補充、リスク管理、優れたサービスの提供、変化の先取りを支援します。

 


Cisco SD-WAN を選ぶ理由

Cisco SD-WAN は、SASE 対応アーキテクチャ上でマルチクラウド、セキュリティ、ユニファイド コミュニケーション、アプリケーション最適化などの機能を統合し、あらゆるユーザをあらゆるアプリケーションに接続します。また次のような重要な技術的差別化要因を提供します。

      マルチクラウドアクセス

      従来の SD-WAN の域を超える機能

      統合セキュリティ

      ユニファイド コミュニケーションの統合

      Cisco ThousandEyes および vAnalytics を利用したネットワーク可視性の強化

      マルチギガビット機能

      堅牢で多様なプラットフォーム

利用の開始

デジタル トランスフォーメーションを進めている企業が IT アーキテクチャの変化に直面していることは疑いありません。そして、そこには非常に大きな課題が存在します。イノベーションの実績から得られる高い信頼性を持って構築された最新のネットワーキングおよびセキュリティテクノロジーとして Cisco SD-WAN を選択してください。詳細については、https://cisco.com/jp/go/sdwan をご覧ください。

購入のご相談

購入オプションの詳しい情報やシスコのセールス担当者への問い合わせをご希望の場合は、https://www.cisco.com/c/ja_jp/about/contact-cisco.html をご覧ください。

 

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