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目次
この章は、次の項で構成されています。
Cisco UCS Manager からバックアップを実行する場合は、システム設定全体またはその一部のスナップショットを作成し、ファイルをネットワーク上の場所にエクスポートします。 Cisco UCS Manager を使用して、サーバにデータをバックアップすることはできません。
バックアップは、システムが起動されて動作している間に実行できます。 バックアップ操作では、管理プレーンからの情報だけが保存されます。 バックアップは、サーバまたはネットワーク トラフィックには影響しません。
Cisco UCS Manager および Cisco UCS Central で、次のバックアップのタイプのうちの 1 つ以上を実行できます。
[Full state]:システム全体のスナップショットが含まれるバイナリ ファイル。 このバックアップにより生成されたファイルを使用して、ディザスタ リカバリ時にシステムを復元できます。 このファイルにより、元のファブリック インターコネクト上で設定を復元または再構築できます。また、別のファブリック インターコネクト上で設定を再現することもできます。 このファイルは、インポートには使用できません。
(注) |
Full State バックアップ ファイルを使用した場合にのみ、バックアップ ファイルのエクスポート元のシステムと同じバージョンを実行しているシステムを復元できます。 |
[All configuration]:すべてのシステム設定と論理設定が含まれる XML ファイル。 このバックアップにより生成されたファイルを使用して、これらの設定を元のファブリック インターコネクトまたは別のファブリック インターコネクトにインポートできます。 このファイルは、システムの復元には使用できません。 このファイルには、ローカル認証されたユーザのパスワードは含まれません。
[System configuration]:ユーザ名、ロール、ロケールなどのすべてのシステム設定が含まれる XML ファイル。 このバックアップにより生成されたファイルを使用して、これらの設定を元のファブリック インターコネクトまたは別のファブリック インターコネクトにインポートできます。 このファイルは、システムの復元には使用できません。
[Logical configuration]:サービス プロファイル、VLAN、VSAN、プール、ポリシーなどのすべての論理設定が含まれる XML ファイル。 このバックアップにより生成されたファイルを使用して、これらの設定を元のファブリック インターコネクトまたは別のファブリック インターコネクトにインポートできます。 このファイルは、システムの復元には使用できません。
バックアップ操作を作成する前に、次のことを考慮してください。
バックアップ場所とは、Cisco UCS Manager でバックアップ ファイルをエクスポートするネットワーク上の宛先またはフォルダのことです。 バックアップ操作は、バックアップ ファイルを保存する場所ごとに 1 つしか保持できません。
ファイル名を変更しないでバックアップ操作を再実行すると、サーバ上にすでに存在するファイルが Cisco UCS Manager によって上書きされます。 既存のバックアップ ファイルが上書きされるのを回避するには、バックアップ操作内のファイル名を変更するか、既存のファイルを別の場所にコピーします。
同じ場所に対して複数種類のバックアップを実行し、エクスポートできます。 バックアップ操作を再実行する前に、バックアップ タイプを変更する必要があります。 バックアップ タイプの識別を容易にし、また既存のバックアップ ファイルが上書きされるのを回避するために、ファイル名を変更することを推奨します。
バックアップ操作を前もって作成し、そのバックアップの実行準備が整うまで管理状態をディセーブルのままにしておくことができます。 Cisco UCS Manager は、バックアップ操作の管理状態がイネーブルに設定されるまで、バックアップ操作を実行したり、コンフィギュレーション ファイルを保存したり、エクスポートしたりしません。
Cisco UCS Manager または Cisco UCS Central の増分バックアップを実行できません。
パスワードなどの機密情報がクリア テキストでエクスポートされることがないように、完全な状態のバックアップは暗号化されます。
次のタイプのバックアップをスケジュールするように Cisco UCS にポリシーを設定できます。
他のタイプのバックアップはスケジュールできません。
Full State バックアップ ポリシーを使用すると、システム全体のスナップショットの定期的な Full State バックアップをスケジュールすることができます。 Full State バックアップを行う間隔は、日単位、週単位、または隔週単位で設定できます。
Cisco UCS Manager は、リモート サーバ上のバックアップ ファイルの最大数を維持します。 maxfiles パラメータは、Cisco UCS Manager を Cisco UCS Central に登録するときに使用されます。 maxfiles パラメータは Cisco UCS Central でユーザが設定できるパラメータで、Cisco UCS Central に保存するバックアップ ファイルの数を制御します。
Cisco UCS Manager が Cisco UCS Central に登録されておらず、ユーザがリモート バックアップ サーバにバックアップ ファイルを保存している場合、バックアップ ファイルは Cisco UCS Manager によって管理されません。 リモート マシンのサーバ管理者は、ディスク使用率を監視してバックアップ ファイルのローテンションを行い、新しいバックアップ ファイル用の領域を確保する必要があります。
All Configuration バックアップ ポリシーでは、定期的なバックアップをスケジュールし、すべてのシステム設定と論理設定をエクスポートできます。 このバックアップには、ローカル認証されたユーザのパスワードは含まれません。 All Configuration バックアップを行う間隔は、日単位、週単位、または隔週単位で設定できます。
Cisco UCS は、リモート サーバ上のバックアップ ファイルの最大数を維持します。 この数を超えると、Cisco UCS は最も古いバックアップ ファイルを上書きします。
Cisco UCS からエクスポートされたコンフィギュレーション ファイルをインポートできます。 ファイルは、同じ Cisco UCS からエクスポートされたものである必要はありません。
インポート機能は、すべてのコンフィギュレーション ファイル、システム コンフィギュレーション ファイル、および論理コンフィギュレーション ファイルで使用できます。 インポートは、システムがアップ状態で、稼働中に実行できます。 インポート操作によって情報が変更されるのは、管理プレーンだけです。 インポート操作によって行われる一部の変更(サーバに割り当てられた vNIC に対する変更など)により、サーバのリブートまたはトラフィックを中断する他の動作が行われることがあります。
インポート操作はスケジュールできません。 ただし、インポート操作を前もって作成し、そのインポートの実行準備が整うまで管理状態をディセーブルのままにしておくことはできます。Cisco UCS では、管理状態がイネーブルに設定されるまで、コンフィギュレーション ファイルに対するインポート操作は実行されません。
インポート操作は、コンフィギュレーション バックアップ ファイルを保存する場所ごとに 1 つしか保持できません。
次のいずれかの方法により、Cisco UCS を介してシステム設定をインポートしてアップデートできます。
この復元機能は、ディザスタ リカバリに使用できます。
Cisco UCS からエクスポートされた任意の完全な状態のバックアップ ファイルからシステム設定を復元できます。 このファイルは、復元するシステム上の Cisco UCS からエクスポートされたものでなくてもかまいません。 別のシステムからエクスポートされたバックアップ ファイルを使用して復元する場合、ファブリック インターコネクト、サーバ、アダプタ、および I/O モジュールまたは FEX 接続を含めて、同じまたは同様のシステム設定およびハードウェアを持つシステムを使用することを強く推奨します。 ハードウェアまたはシステム設定が一致しない場合、復元されたシステムが完全には機能しないことがあります。 2 つのシステムの I/O モジュール リンク間またはサーバ間に不一致がある場合は、復元操作後にシャーシまたはサーバまたはその両方を確認します。
この復元機能は、完全な状態のバックアップ ファイルにだけ使用できます。 完全な状態のバックアップ ファイルはインポートできません。 復元は、初期システム セットアップで実行します。
(注) |
Full State バックアップ ファイルを使用した場合にのみ、バックアップ ファイルのエクスポート元のシステムと同じバージョンを実行しているシステムを復元できます。 |
バックアップ操作とインポート操作を作成し、実行するには、管理ロールを持つユーザ アカウントが必要です。
バックアップ サーバの IPv4 アドレスまたは IPv6 アドレスおよび認証クレデンシャルを取得します。
次の例では、ホスト名 host35 に対する disabled all-configuration バックアップ操作を作成し、トランザクションをコミットする方法を示します。
UCS-A# scope system UCS-A /system* # create backup scp://user@host35/backups/all-config9.bak all-configuration disabled Password: UCS-A /system* # commit-buffer UCS-A /system #
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
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ステップ 1 | UCS-A# scope system | システム モードを開始します。 |
||
ステップ 2 | UCS-A /system # scope backup hostname | 指定したホスト名でシステム バックアップ モードを開始します。 |
||
ステップ 3 | UCS-A /system/backup # enable |
|
||
ステップ 4 | UCS-A /system/backup # commit-buffer | トランザクションをコミットします。 |
次に、host35 というバックアップ操作をイネーブルにし、SCP プロトコルのパスワードを入力し、トランザクションをコミットする例を示します。
UCS-A# scope system UCS-A /system # scope backup host35 UCS-A /system/backup # enable Password: UCS-A /system/backup* # commit-buffer UCS-A /system/backup #
バックアップ操作を修正して、別のバックアップ タイプのファイルをその場所に保存したり、前のバックアップ ファイルが上書きされないようにファイル名を変更したりすることができます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | UCS-A# scope system | システム モードを開始します。 |
||
ステップ 2 | UCS-A /system # scope backup hostname | 指定したホスト名でシステム バックアップ モードを開始します。 |
||
ステップ 3 | UCS-A /system/backup # disable | (任意) トランザクションのコミット時にバックアップ操作が自動的に実行されないようにするために、イネーブルになっているバックアップ操作をディセーブルにします。 |
||
ステップ 4 | UCS-A /system/backup # enable | (任意) トランザクションをコミットすると、ただちにバックアップ操作が実行されるようにします。 |
||
ステップ 5 | UCS-A /system/backup # set descr description | (任意)
|
||
ステップ 6 | UCS-A /system/backup # set protocol {ftp | scp | sftp | tftp} | (任意) リモート サーバとの通信時に使用するプロトコルを指定します。 |
||
ステップ 7 | UCS-A /system/backup # set remote-file filename | (任意) バックアップする設定ファイルの名前を指定します。 |
||
ステップ 8 | UCS-A /system/backup # set type backup-type | (任意) 作成するバックアップ ファイルのタイプを指定します。 backup-type 引数には、次のいずれかの値を指定できます。 |
||
ステップ 9 | UCS-A /system/backup # set preserve-pooled-values {no | yes} | (任意) vHBA WWPN、vNIC MAC、WWNN、UUID など、プールから抽出された ID 値をバックアップで保存するかどうかを指定します。 |
||
ステップ 10 | UCS-A /system/backup # set user username | (任意) システムがリモート サーバへのログインに使用する必要のあるユーザ名を指定します。 この手順は、TFTP プロトコルを使用する場合には適用されません。 |
||
ステップ 11 | UCS-A /system/backup # set password | (任意) Enter キーを押すと、パスワードを入力するように促されます。 リモート サーバのユーザ名のパスワードを指定します。 この手順は、TFTP プロトコルを使用する場合には適用されません。 |
||
ステップ 12 | UCS-A /system/backup # commit-buffer | トランザクションをコミットします。 |
次に、説明を追加し、host35 バックアップ操作のプロトコル、ユーザ名、およびパスワードを変更し、トランザクションをコミットする例を示します。
UCS-A# scope system UCS-A /system # scope backup host35 UCS-A /system/backup # set descr "This is a backup operation for host35." UCS-A /system/backup* # set protocol sftp UCS-A /system/backup* # set user UserName32 UCS-A /system/backup* # set password Password: UCS-A /system/backup* # set preserve-pooled-values no UCS-A /system/backup* # commit-buffer UCS-A /system #
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | UCS-A# scope system | システム モードを開始します。 |
ステップ 2 | UCS-A /system # delete backup hostname | 指定したホスト名のバックアップ操作を削除します。 |
ステップ 3 | UCS-A /system # commit-buffer | トランザクションをコミットします。 |
次に、host35 というホスト名のバックアップ操作を削除し、トランザクションをコミットする例を示します。
UCS-A# scope system UCS-A /system # delete backup host35 UCS-A /system* # commit-buffer UCS-A /system #
バックアップ サーバの IPv4 アドレスまたは IPv6 アドレスおよび認証クレデンシャルを取得します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | UCS-A# scope org org-name | 指定した組織の組織モードを開始します。 ルート組織モードを開始するには、org-name として / を入力します。 |
||
ステップ 2 | UCS-A /org # scope backup-policy default | All Configuration エクスポート ポリシー モードを開始します。 |
||
ステップ 3 | UCS-A /org/backup-policy # set hostname {hostname | ip-addr | ip6-addr} | バックアップ ポリシーが格納されている場所のホスト名、IPv4 または IPv6 アドレスを指定します。 これは、サーバ、ストレージ アレイ、ローカル ドライブ、またはファブリック インターコネクトがネットワーク経由でアクセス可能な任意の読み取り/書き込みメディアなどがあります。
|
||
ステップ 4 | UCS-A /org/backup-policy # set protocol {ftp | scp | sftp | tftp} | リモート サーバとの通信時に使用するプロトコルを指定します。 |
||
ステップ 5 | UCS-A /org/backup-policy # set user username | システムがリモート サーバへのログインに使用する必要のあるユーザ名を指定します。 この手順は、TFTP プロトコルを使用する場合には適用されません。 |
||
ステップ 6 | UCS-A /system/backup-policy # set password | Enter キーを押すと、パスワードを入力するように促されます。 リモート サーバのユーザ名のパスワードを指定します。 この手順は、TFTP プロトコルを使用する場合には適用されません。 |
||
ステップ 7 | UCS-A /system/backup-policy # set remote-file filename | バックアップ ファイルのフル パスを指定します。 このフィールドには、ファイル名とパスを含めることができます。 ファイル名を省略すると、バックアップ手順によって、ファイルに名前が割り当てられます。 |
||
ステップ 8 | UCS-A /system/backup-policy # set adminstate {disabled | enabled} | ポリシーの管理状態を指定します。 次のいずれかになります。 |
||
ステップ 9 | UCS-A /system/backup-policy # set schedule {daily | weekly | bi-weekly} | Cisco UCS Manager がバックアップ ファイルをエクスポートする頻度を指定します。 |
||
ステップ 10 | UCS-A /system/backup-policy # set descr description | バックアップ ポリシーの説明を指定します。 256 文字以下で入力します。 次を除く任意の文字またはスペースを使用できます。`(アクセント記号)、\(円記号)、^(カラット)、"(二重引用符)、=(等号)、>(大なり)、<(小なり)、または'(一重引用符)は使用できません。 |
||
ステップ 11 | UCS-A /backup-policy # commit-buffer | トランザクションをコミットします。 |
次の例では、週単位のバックアップのための full state バックアップ ポリシーを設定し、トランザクションをコミットする方法を示します。
UCS-A# scope org / UCS-A /org # scope backup-policy default UCS-A /org/backup-policy # set hostname host35 UCS-A /org/backup-policy* # set protocol scp UCS-A /org/backup-policy* # set user UserName32 UCS-A /backup-policy* # set password Password: UCS-A /backup-policy* # set remote-file /backups/full-state1.bak UCS-A /backup-policy* # set adminstate enabled UCS-A /backup-policy* # set schedule weekly UCS-A /backup-policy* # set descr "This is a full state weekly backup." UCS-A /backup-policy* # commit-buffer UCS-A /backup-policy #
バックアップ サーバの IPv4 アドレスまたは IPv6 アドレスおよび認証クレデンシャルを取得します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | UCS-A# scope org org-name | 指定した組織の組織モードを開始します。 ルート組織モードを開始するには、org-name として / を入力します。 |
||
ステップ 2 | UCS-A /org # scope cfg-export-policy default | All Configuration エクスポート ポリシー モードを開始します。 |
||
ステップ 3 | UCS-A /org/cfg-export-policy # set hostname {hostname | ip-addr | ip6-addr} | コンフィギュレーション ファイルが格納されている場所のホスト名、IPv4 または IPv6 アドレスを指定します。 これは、サーバ、ストレージ アレイ、ローカル ドライブ、またはファブリック インターコネクトがネットワーク経由でアクセス可能な任意の読み取り/書き込みメディアなどがあります。
|
||
ステップ 4 | UCS-A /org/cfg-export-policy # set protocol {ftp | scp | sftp | tftp} | リモート サーバとの通信時に使用するプロトコルを指定します。 |
||
ステップ 5 | UCS-A /org/cfg-export-policy # set user username | システムがリモート サーバへのログインに使用する必要のあるユーザ名を指定します。 この手順は、TFTP プロトコルを使用する場合には適用されません。 |
||
ステップ 6 | UCS-A /system/cfg-export-policy # set password | Enter キーを押すと、パスワードを入力するように促されます。 リモート サーバのユーザ名のパスワードを指定します。 この手順は、TFTP プロトコルを使用する場合には適用されません。 |
||
ステップ 7 | UCS-A /system/cfg-export-policy # set remote-file filename | エクスポートされたコンフィギュレーション ファイルのフル パスを指定します。 このフィールドには、ファイル名とパスを含めることができます。 ファイル名を省略すると、バックアップ手順によって、ファイルに名前が割り当てられます。 |
||
ステップ 8 | UCS-A /system/cfg-export-policy # set adminstate {disabled | enabled} | ポリシーの管理状態を指定します。 次のいずれかになります。 |
||
ステップ 9 | UCS-A /system/cfg-export-policy # set schedule {daily | weekly | bi-weekly} | Cisco UCS Manager が設定情報をエクスポートする頻度を指定します。 |
||
ステップ 10 | UCS-A /system/cfg-export-policy # set descr description | コンフィギュレーション エクスポート ポリシーの説明を指定します。 256 文字以下で入力します。 次を除く任意の文字またはスペースを使用できます。`(アクセント記号)、\(円記号)、^(カラット)、"(二重引用符)、=(等号)、>(大なり)、<(小なり)、または'(一重引用符)は使用できません。 |
||
ステップ 11 | UCS-A /cfg-export-policy # commit-buffer | トランザクションをコミットします。 |
次の例では、週単位のバックアップのための all configuration エクスポート ポリシーを設定し、トランザクションをコミットする方法を示します。
UCS-A# scope org / UCS-A /org # scope cfg-export-policy default UCS-A /org/cfg-export-policy # set hostname host35 UCS-A /org/cfg-export-policy* # set protocol scp UCS-A /org/cfg-export-policy* # set user UserName32 UCS-A /cfg-export-policy* # set password Password: UCS-A /cfg-export-policy* # set remote-file /backups/all-config9.bak UCS-A /cfg-export-policy* # set adminstate enabled UCS-A /cfg-export-policy* # set schedule weekly UCS-A /cfg-export-policy* # set descr "This is an all configuration backup." UCS-A /cfg-export-policy* # commit-buffer UCS-A /cfg-export-policy #
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | UCS-A# scope org org-name | 指定した組織の組織モードを開始します。 ルート組織モードを開始するには、org-name として / を入力します。 |
ステップ 2 | UCS-A /org # scope backup-exp-policy | バックアップ/エクスポート設定ポリシー モードを開始します。 |
ステップ 3 | UCS-A /org/backup-exp-policy # show | 既存のバックアップ/エクスポートの設定ポリシーを表示します。 |
ステップ 4 | UCS-A /org/backup-exp-policy # set adminstate {disable | enable} | ポリシーの管理状態を指定します。 次のいずれかになります。 |
ステップ 5 | UCS-A /org/backup-exp-policy # set frequency Number_of_Days | バックアップを行うよう通知されるまでの日数を指定します。 1 ~ 365 の整数を入力します。 デフォルト値は 30 日間です。 |
ステップ 6 | UCS-A /org/backup-exp-policy # commit-buffer | トランザクションをコミットします。 |
次に、現在のバックアップ/エクスポートの設定ポリシーを確認し、リマインダの頻度を変更し、トランザクションをコミットする例を示します。
UCS-A# scope org / UCS-A /org # scope backup-exp-policy UCS-A /org/backup-exp-policy # set frequency 5 UCS-A /org/backup-exp-policy* # commit-buffer UCS-A /org/backup-exp-policy #
Full State コンフィギュレーション ファイルはインポートできません。 次のコンフィギュレーション ファイルのいずれもインポートできます。
コンフィギュレーション ファイルのインポートに必要な次の情報を収集します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | UCS-A# scope system | システム モードを開始します。 |
||
ステップ 2 | UCS-A /system # create import-config URL {disabled | enabled} {merge | replace} | インポート操作を作成します。 次のいずれかの構文を使用してインポートされるファイルの URL を指定します。
複数のインポート操作を保存できますが、各ホスト名につき 1 種類の操作だけが保存されます。 enable キーワードを使用した場合、インポート操作は commit-buffer コマンドを入力するとするに自動実行されます。 disable キーワードを使用すると、インポート操作はイネーブルにされるまで実行されません。 インポート操作をイネーブルにする場合、インポート操作を作成するときに使用したホスト名を指定する必要があります。 merge キーワードを使用すると、設定情報が既存の情報とマージされます。 競合する場合、現在のシステム上の情報が、インポート設定ファイル内の情報に置き換えられます。 replace キーワードを使用すると、システムはインポート設定ファイル内の各オブジェクトを取得し、現在のコンフィギュレーション内の対応するオブジェクトを上書きします。 |
||
ステップ 3 | UCS-A /system/import-config# set descr description | (任意)
|
||
ステップ 4 | UCS-A /system/import-config # commit-buffer | トランザクションをコミットします。 |
次の例は、現在のコンフィギュレーションを置き換えるディセーブル状態のホスト名 host35 のインポート操作を作成し、トランザクションをコミットします。
UCS-A# scope system UCS-A /system* # create import-config scp://user@host35/backups/all-config9.bak disabled replace Password: UCS-A /system/import-config* # commit-buffer UCS-A /system/import-config #
Full State コンフィギュレーション ファイルはインポートできません。 次のコンフィギュレーション ファイルのいずれもインポートできます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | UCS-A# scope system | システム モードを開始します。 |
ステップ 2 | UCS-A /system # scope import-config hostname | 指定したホスト名でシステム バックアップ モードを開始します。 |
ステップ 3 | UCS-A /system/import-config # enable | インポート操作をイネーブルにします。 |
ステップ 4 | UCS-A /system/import-config # commit-buffer | トランザクションをコミットします。 |
次に、host35 というホスト名に対しインポート操作をイネーブルにし、トランザクションをコミットする例を示します。
UCS-A# scope system UCS-A /system # scope import-config host35 UCS-A /system/import-config # enable UCS-A /system/import-config* # commit-buffer UCS-A /system/import-config #
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | UCS-A# scope system | システム モードを開始します。 |
||
ステップ 2 | UCS-A /system # scope import-config hostname | 指定したホスト名でシステム インポート コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 3 | UCS-A /system/import-config # disable | (任意) トランザクションのコミット時にインポート操作が自動的に実行されないようにするために、イネーブルになっているインポート操作をディセーブルにします。 |
||
ステップ 4 | UCS-A /system/import-config # enable | (任意) トランザクションをコミットすると、ただちにインポート操作が実行されるようにします。 |
||
ステップ 5 | UCS-A /system/import-config # set action {merge | replace} | (任意) インポート操作に使用する次のいずれかのアクション タイプを指定します。 |
||
ステップ 6 | UCS-A /system/import-config # set descr description | (任意)
|
||
ステップ 7 | UCS-A /system/import-config # set password | (任意) Enter キーを押すと、パスワードを入力するように促されます。 リモート サーバのユーザ名のパスワードを指定します。 この手順は、TFTP プロトコルを使用する場合には適用されません。
|
||
ステップ 8 | UCS-A /system/import-config # set protocol {ftp | scp | sftp | tftp} | (任意) リモート サーバとの通信時に使用するプロトコルを指定します。 |
||
ステップ 9 | UCS-A /system/import-config # set remote-file filename | (任意) インポートする設定ファイルの名前を指定します。 |
||
ステップ 10 | UCS-A /system/import-config # set user username | (任意) システムがリモート サーバへのログインに使用する必要のあるユーザ名を指定します。 この手順は、TFTP プロトコルを使用する場合には適用されません。 |
||
ステップ 11 | UCS-A /system/import-config # commit-buffer | トランザクションをコミットします。 |
次に、説明を追加し、host35 インポート操作のパスワード、プロトコル、およびユーザ名を変更し、トランザクションをコミットする例を示します。
UCS-A# scope system UCS-A /system # scope import-config host35 UCS-A /system/import-config # set descr "This is an import operation for host35." UCS-A /system/import-config* # set password Password: UCS-A /system/import-config* # set protocol sftp UCS-A /system/import-config* # set user jforlenz32 UCS-A /system/import-config* # commit-buffer UCS-A /system/import-config #
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | UCS-A# scope system | システム モードを開始します。 |
ステップ 2 | UCS-A /system # delete import-config hostname | 指定したホスト名のインポート操作を削除します。 |
ステップ 3 | UCS-A /system # commit-buffer | トランザクションをコミットします。 |
次に、host35 というホスト名のインポート操作を削除し、トランザクションをコミットする例を示します。
UCS-A# scope system UCS-A /system # delete import-config host35 UCS-A /system* # commit-buffer UCS-A /system #
システム コンフィギュレーションを復元するために必要な次の情報を収集します。
ステップ 1 | コンソール ポートに接続します。 | ||
ステップ 2 |
ファブリック インターコネクトがオフの場合はオンにします。 ファブリック インターコネクトがブートする際、Power On Self-Test のメッセージが表示されます。 |
||
ステップ 3 | インストール方式プロンプトで、 console と入力します。 | ||
ステップ 4 | restore と入力して、完全な状態のバックアップから設定を復元します。 | ||
ステップ 5 | y と入力して、完全な状態のバックアップから復元することを確定します。 | ||
ステップ 6 | ファブリック インターコネクトの管理ポートの IP アドレスを入力します。 | ||
ステップ 7 | ファブリック インターコネクトの管理ポートのサブネット マスクを入力します。 | ||
ステップ 8 | デフォルト ゲートウェイの IP アドレスを入力します。 | ||
ステップ 9 | バックアップ コンフィギュレーション ファイルを取得する際に使用する、次のいずれかのプロトコルを入力します。 | ||
ステップ 10 | バックアップ サーバの IP アドレスを入力します。 | ||
ステップ 11 |
完全な状態のバックアップ ファイルのフル パスおよびファイル名を入力します。
|
||
ステップ 12 |
バックアップ サーバにアクセスするためのユーザ名とパスワードを入力します。 ファブリック インターコネクトがバックアップ サーバにログインし、指定された完全な状態のバックアップ ファイルのコピーを取得し、システム設定を復元します。 クラスタ設定の場合、セカンダリ ファブリック インターコネクトを復元する必要はありません。 セカンダリ ファブリック インターコネクトがリブートすると、Cisco UCS はただちにその設定をプライマリ ファブリック インターコネクトと同期させます。 |
次に、FTP を使用して 20.10.20.10 のバックアップ サーバから取得された Backup.bak ファイルからシステム設定を復元する例を示します。
Enter the configuration method. (console/gui) ? console Enter the setup mode; setup newly or restore from backup. (setup/restore) ? restore NOTE: To configure Fabric interconnect using a backup file on a remote server, you will need to setup management interface. The management interface will be re-configured (if necessary), based on information stored in the backup file. Continue to restore this Fabric interconnect from a backup file (yes/no) ? yes Physical Switch Mgmt0 IPv4 address : 192.168.10.10 Physical Switch Mgmt0 IPv4 netmask : 255.255.255.0 IPv4 address of the default gateway : 192.168.10.1 Enter the protocol to get backup file (scp/ftp/tftp/sftp) ? scp Enter the IP address of backup server: 20.10.20.10 Enter fully qualified backup file name: Backup.bak Enter user ID: user Enter password: Retrieved backup configuration file. Configuration file - Ok Cisco UCS 6100 Series Fabric Interconnect UCS-A login:
注意 |
必要な場合に限り設定を削除してください。 設定を削除すると、設定が完全に削除され、システムが未設定の状態でリブートします。 その後、バックアップ ファイルから設定を復元する必要、または初期システム セットアップを実行する必要があります。 |
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | UCS-A# connect local-mgmt | ローカル管理 CLI を開始します。 |
ステップ 2 | UCS-A(local-mgmt)# erase configuration | 設定を削除します。 設定の削除を確認するプロンプトが表示されます。 yes と入力すると、設定は削除され、システムが未設定の状態でリブートします。 |
次に、設定を削除する例を示します。
UCS-A# connect local-mgmt UCS-A(local-mgmt)# erase configuration All UCS configurations will be erased and system will reboot. Are you sure? (yes/no): yes
目次
- 設定のバックアップと復元
- バックアップおよびエクスポートの設定
- バックアップ タイプ
- バックアップ操作の考慮事項と推奨事項
- スケジュール バックアップ
- Full State バックアップ ポリシー
- All Configuration エクスポート ポリシー
- Import Configuration
- インポート方法
- システムの復元
- バックアップ操作とインポート操作に必要なユーザ ロール
- バックアップ操作の設定
- バックアップ操作の作成
- バックアップ操作の実行
- バックアップ操作の変更
- バックアップ操作の削除
- スケジュール バックアップの設定
- Full State バックアップ ポリシーの設定
- All Configuration エクスポート ポリシーの設定
- バックアップ/エクスポートの設定リマインダの設定
- インポート操作の設定
- インポート操作の作成
- インポート操作の実行
- インポート操作の変更
- インポート操作の削除
- ファブリック インターコネクトの設定の復元
- 設定の削除
この章は、次の項で構成されています。
- バックアップおよびエクスポートの設定
- バックアップ タイプ
- バックアップ操作の考慮事項と推奨事項
- Import Configuration
- インポート方法
- システムの復元
- バックアップ操作とインポート操作に必要なユーザ ロール
- バックアップ操作の設定
- スケジュール バックアップの設定
- インポート操作の設定
- ファブリック インターコネクトの設定の復元
- 設定の削除
バックアップおよびエクスポートの設定
Cisco UCS Manager からバックアップを実行する場合は、システム設定全体またはその一部のスナップショットを作成し、ファイルをネットワーク上の場所にエクスポートします。 Cisco UCS Manager を使用して、サーバにデータをバックアップすることはできません。
バックアップは、システムが起動されて動作している間に実行できます。 バックアップ操作では、管理プレーンからの情報だけが保存されます。 バックアップは、サーバまたはネットワーク トラフィックには影響しません。
バックアップ タイプ
Cisco UCS Manager および Cisco UCS Central で、次のバックアップのタイプのうちの 1 つ以上を実行できます。
[Full state]:システム全体のスナップショットが含まれるバイナリ ファイル。 このバックアップにより生成されたファイルを使用して、ディザスタ リカバリ時にシステムを復元できます。 このファイルにより、元のファブリック インターコネクト上で設定を復元または再構築できます。また、別のファブリック インターコネクト上で設定を再現することもできます。 このファイルは、インポートには使用できません。
(注)
Full State バックアップ ファイルを使用した場合にのみ、バックアップ ファイルのエクスポート元のシステムと同じバージョンを実行しているシステムを復元できます。
[All configuration]:すべてのシステム設定と論理設定が含まれる XML ファイル。 このバックアップにより生成されたファイルを使用して、これらの設定を元のファブリック インターコネクトまたは別のファブリック インターコネクトにインポートできます。 このファイルは、システムの復元には使用できません。 このファイルには、ローカル認証されたユーザのパスワードは含まれません。
[System configuration]:ユーザ名、ロール、ロケールなどのすべてのシステム設定が含まれる XML ファイル。 このバックアップにより生成されたファイルを使用して、これらの設定を元のファブリック インターコネクトまたは別のファブリック インターコネクトにインポートできます。 このファイルは、システムの復元には使用できません。
[Logical configuration]:サービス プロファイル、VLAN、VSAN、プール、ポリシーなどのすべての論理設定が含まれる XML ファイル。 このバックアップにより生成されたファイルを使用して、これらの設定を元のファブリック インターコネクトまたは別のファブリック インターコネクトにインポートできます。 このファイルは、システムの復元には使用できません。
バックアップ操作の考慮事項と推奨事項
バックアップ操作を作成する前に、次のことを考慮してください。
- バックアップの場所
バックアップ場所とは、Cisco UCS Manager でバックアップ ファイルをエクスポートするネットワーク上の宛先またはフォルダのことです。 バックアップ操作は、バックアップ ファイルを保存する場所ごとに 1 つしか保持できません。
- バックアップ ファイル上書きの可能性
ファイル名を変更しないでバックアップ操作を再実行すると、サーバ上にすでに存在するファイルが Cisco UCS Manager によって上書きされます。 既存のバックアップ ファイルが上書きされるのを回避するには、バックアップ操作内のファイル名を変更するか、既存のファイルを別の場所にコピーします。
- バックアップの複数のタイプ
同じ場所に対して複数種類のバックアップを実行し、エクスポートできます。 バックアップ操作を再実行する前に、バックアップ タイプを変更する必要があります。 バックアップ タイプの識別を容易にし、また既存のバックアップ ファイルが上書きされるのを回避するために、ファイル名を変更することを推奨します。
- スケジュール バックアップ
バックアップ操作を前もって作成し、そのバックアップの実行準備が整うまで管理状態をディセーブルのままにしておくことができます。 Cisco UCS Manager は、バックアップ操作の管理状態がイネーブルに設定されるまで、バックアップ操作を実行したり、コンフィギュレーション ファイルを保存したり、エクスポートしたりしません。
- 増分バックアップ
Cisco UCS Manager または Cisco UCS Central の増分バックアップを実行できません。
- 完全な状態のバックアップの暗号化
パスワードなどの機密情報がクリア テキストでエクスポートされることがないように、完全な状態のバックアップは暗号化されます。
スケジュール バックアップ
次のタイプのバックアップをスケジュールするように Cisco UCS にポリシーを設定できます。
他のタイプのバックアップはスケジュールできません。
Full State バックアップ ポリシー
Full State バックアップ ポリシーを使用すると、システム全体のスナップショットの定期的な Full State バックアップをスケジュールすることができます。 Full State バックアップを行う間隔は、日単位、週単位、または隔週単位で設定できます。
Cisco UCS Manager は、リモート サーバ上のバックアップ ファイルの最大数を維持します。 maxfiles パラメータは、Cisco UCS Manager を Cisco UCS Central に登録するときに使用されます。 maxfiles パラメータは Cisco UCS Central でユーザが設定できるパラメータで、Cisco UCS Central に保存するバックアップ ファイルの数を制御します。
Cisco UCS Manager が Cisco UCS Central に登録されておらず、ユーザがリモート バックアップ サーバにバックアップ ファイルを保存している場合、バックアップ ファイルは Cisco UCS Manager によって管理されません。 リモート マシンのサーバ管理者は、ディスク使用率を監視してバックアップ ファイルのローテンションを行い、新しいバックアップ ファイル用の領域を確保する必要があります。
Import Configuration
Cisco UCS からエクスポートされたコンフィギュレーション ファイルをインポートできます。 ファイルは、同じ Cisco UCS からエクスポートされたものである必要はありません。
インポート機能は、すべてのコンフィギュレーション ファイル、システム コンフィギュレーション ファイル、および論理コンフィギュレーション ファイルで使用できます。 インポートは、システムがアップ状態で、稼働中に実行できます。 インポート操作によって情報が変更されるのは、管理プレーンだけです。 インポート操作によって行われる一部の変更(サーバに割り当てられた vNIC に対する変更など)により、サーバのリブートまたはトラフィックを中断する他の動作が行われることがあります。
インポート操作はスケジュールできません。 ただし、インポート操作を前もって作成し、そのインポートの実行準備が整うまで管理状態をディセーブルのままにしておくことはできます。Cisco UCS では、管理状態がイネーブルに設定されるまで、コンフィギュレーション ファイルに対するインポート操作は実行されません。
インポート操作は、コンフィギュレーション バックアップ ファイルを保存する場所ごとに 1 つしか保持できません。
システムの復元
この復元機能は、ディザスタ リカバリに使用できます。
Cisco UCS からエクスポートされた任意の完全な状態のバックアップ ファイルからシステム設定を復元できます。 このファイルは、復元するシステム上の Cisco UCS からエクスポートされたものでなくてもかまいません。 別のシステムからエクスポートされたバックアップ ファイルを使用して復元する場合、ファブリック インターコネクト、サーバ、アダプタ、および I/O モジュールまたは FEX 接続を含めて、同じまたは同様のシステム設定およびハードウェアを持つシステムを使用することを強く推奨します。 ハードウェアまたはシステム設定が一致しない場合、復元されたシステムが完全には機能しないことがあります。 2 つのシステムの I/O モジュール リンク間またはサーバ間に不一致がある場合は、復元操作後にシャーシまたはサーバまたはその両方を確認します。
この復元機能は、完全な状態のバックアップ ファイルにだけ使用できます。 完全な状態のバックアップ ファイルはインポートできません。 復元は、初期システム セットアップで実行します。
(注)
Full State バックアップ ファイルを使用した場合にのみ、バックアップ ファイルのエクスポート元のシステムと同じバージョンを実行しているシステムを復元できます。
バックアップ操作の作成
手順
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 UCS-A# scope system システム モードを開始します。
ステップ 2 UCS-A /system # create backup URL backup-type {disabled | enabled} バックアップ操作を作成します。 次のいずれかの構文を使用してバックアップするファイルの URL を指定します。
ftp:// username@hostname / path
scp:// username@hostname / path
sftp:// username@hostname / path
tftp:// hostname : port-num / path
backup-type 引数には、次のいずれかの値を指定できます。
all-configuration:サーバ関連、ファブリック関連、システム関連の設定をバックアップします
logical-configuration:ファブリック関連およびサービス プロファイル関連の設定をバックアップします
system-configuration:システム関連の設定をバックアップします
full-state:ディザスタ リカバリのために完全な状態をバックアップします
(注) 複数のバックアップ操作を保存できますが、各ホスト名につき 1 種類の操作だけが保存されます。
enable キーワードを使用した場合、バックアップ操作は commit-buffer コマンドを入力するとすぐに自動実行されます。 disable キーワードを使用すると、バックアップ操作はイネーブルにされるまで実行されません。 バックアップ操作をイネーブルにする場合、バックアップ操作を作成するときに使用したホスト名を指定する必要があります。
ステップ 3 UCS-A /system # commit-buffer トランザクションをコミットします。
バックアップ操作の実行
手順
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 UCS-A# scope system システム モードを開始します。
ステップ 2 UCS-A /system # scope backup hostname 指定したホスト名でシステム バックアップ モードを開始します。
ステップ 3 UCS-A /system/backup # enable バックアップ操作をイネーブルにします。
(注) FTP、SCP、SFTP を使用するバックアップ操作では、パスワードの入力を求められます。 トランザクションをコミットする前にパスワードを入力します。
ステップ 4 UCS-A /system/backup # commit-buffer トランザクションをコミットします。
バックアップ操作の変更
手順
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 UCS-A# scope system システム モードを開始します。
ステップ 2 UCS-A /system # scope backup hostname 指定したホスト名でシステム バックアップ モードを開始します。
ステップ 3 UCS-A /system/backup # disable (任意) トランザクションのコミット時にバックアップ操作が自動的に実行されないようにするために、イネーブルになっているバックアップ操作をディセーブルにします。
ステップ 4 UCS-A /system/backup # enable (任意) トランザクションをコミットすると、ただちにバックアップ操作が実行されるようにします。
ステップ 5 UCS-A /system/backup # set descr description (任意) バックアップ操作の説明を指定します。
(注) 説明にスペース、特殊文字、または句読点が含まれている場合、説明を引用符で括る必要があります。 引用符は、show コマンド出力の説明フィールドには表示されません。
ステップ 6 UCS-A /system/backup # set protocol {ftp | scp | sftp | tftp} (任意) リモート サーバとの通信時に使用するプロトコルを指定します。
ステップ 7 UCS-A /system/backup # set remote-file filename (任意) バックアップする設定ファイルの名前を指定します。
ステップ 8 UCS-A /system/backup # set type backup-type (任意) 作成するバックアップ ファイルのタイプを指定します。 backup-type 引数には、次のいずれかの値を指定できます。
ステップ 9 UCS-A /system/backup # set preserve-pooled-values {no | yes} (任意) vHBA WWPN、vNIC MAC、WWNN、UUID など、プールから抽出された ID 値をバックアップで保存するかどうかを指定します。
ステップ 10 UCS-A /system/backup # set user username (任意) システムがリモート サーバへのログインに使用する必要のあるユーザ名を指定します。 この手順は、TFTP プロトコルを使用する場合には適用されません。
ステップ 11 UCS-A /system/backup # set password (任意) Enter キーを押すと、パスワードを入力するように促されます。
リモート サーバのユーザ名のパスワードを指定します。 この手順は、TFTP プロトコルを使用する場合には適用されません。
ステップ 12 UCS-A /system/backup # commit-buffer トランザクションをコミットします。
次に、説明を追加し、host35 バックアップ操作のプロトコル、ユーザ名、およびパスワードを変更し、トランザクションをコミットする例を示します。
UCS-A# scope system UCS-A /system # scope backup host35 UCS-A /system/backup # set descr "This is a backup operation for host35." UCS-A /system/backup* # set protocol sftp UCS-A /system/backup* # set user UserName32 UCS-A /system/backup* # set password Password: UCS-A /system/backup* # set preserve-pooled-values no UCS-A /system/backup* # commit-buffer UCS-A /system #バックアップ操作の削除
Full State バックアップ ポリシーの設定
手順
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 UCS-A# scope org org-name 指定した組織の組織モードを開始します。 ルート組織モードを開始するには、org-name として / を入力します。
ステップ 2 UCS-A /org # scope backup-policy default All Configuration エクスポート ポリシー モードを開始します。
ステップ 3 UCS-A /org/backup-policy # set hostname {hostname | ip-addr | ip6-addr} バックアップ ポリシーが格納されている場所のホスト名、IPv4 または IPv6 アドレスを指定します。 これは、サーバ、ストレージ アレイ、ローカル ドライブ、またはファブリック インターコネクトがネットワーク経由でアクセス可能な任意の読み取り/書き込みメディアなどがあります。
(注) IPv4 または IPv6 アドレスではなくホスト名を使用する場合、 で DNS サーバを設定する必要があります。 Cisco UCS ドメインが Cisco UCS Central に登録されていないか、DNS 管理が [Local] に設定されている場合は、Cisco UCS Manager で DNS サーバを設定します。 Cisco UCS ドメイン Cisco UCS Central に登録されていないか、DNS 管理が [Global] に設定されている場合は、Cisco UCS Central で DNS サーバを設定します。
ステップ 4 UCS-A /org/backup-policy # set protocol {ftp | scp | sftp | tftp} リモート サーバとの通信時に使用するプロトコルを指定します。
ステップ 5 UCS-A /org/backup-policy # set user username システムがリモート サーバへのログインに使用する必要のあるユーザ名を指定します。 この手順は、TFTP プロトコルを使用する場合には適用されません。
ステップ 6 UCS-A /system/backup-policy # set password Enter キーを押すと、パスワードを入力するように促されます。
リモート サーバのユーザ名のパスワードを指定します。 この手順は、TFTP プロトコルを使用する場合には適用されません。
ステップ 7 UCS-A /system/backup-policy # set remote-file filename バックアップ ファイルのフル パスを指定します。 このフィールドには、ファイル名とパスを含めることができます。 ファイル名を省略すると、バックアップ手順によって、ファイルに名前が割り当てられます。
ステップ 8 UCS-A /system/backup-policy # set adminstate {disabled | enabled} ポリシーの管理状態を指定します。 次のいずれかになります。
ステップ 9 UCS-A /system/backup-policy # set schedule {daily | weekly | bi-weekly} Cisco UCS Manager がバックアップ ファイルをエクスポートする頻度を指定します。
ステップ 10 UCS-A /system/backup-policy # set descr description バックアップ ポリシーの説明を指定します。
256 文字以下で入力します。 次を除く任意の文字またはスペースを使用できます。`(アクセント記号)、\(円記号)、^(カラット)、"(二重引用符)、=(等号)、>(大なり)、<(小なり)、または'(一重引用符)は使用できません。
ステップ 11 UCS-A /backup-policy # commit-buffer トランザクションをコミットします。
次の例では、週単位のバックアップのための full state バックアップ ポリシーを設定し、トランザクションをコミットする方法を示します。
UCS-A# scope org / UCS-A /org # scope backup-policy default UCS-A /org/backup-policy # set hostname host35 UCS-A /org/backup-policy* # set protocol scp UCS-A /org/backup-policy* # set user UserName32 UCS-A /backup-policy* # set password Password: UCS-A /backup-policy* # set remote-file /backups/full-state1.bak UCS-A /backup-policy* # set adminstate enabled UCS-A /backup-policy* # set schedule weekly UCS-A /backup-policy* # set descr "This is a full state weekly backup." UCS-A /backup-policy* # commit-buffer UCS-A /backup-policy #All Configuration エクスポート ポリシーの設定
手順
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 UCS-A# scope org org-name 指定した組織の組織モードを開始します。 ルート組織モードを開始するには、org-name として / を入力します。
ステップ 2 UCS-A /org # scope cfg-export-policy default All Configuration エクスポート ポリシー モードを開始します。
ステップ 3 UCS-A /org/cfg-export-policy # set hostname {hostname | ip-addr | ip6-addr} コンフィギュレーション ファイルが格納されている場所のホスト名、IPv4 または IPv6 アドレスを指定します。 これは、サーバ、ストレージ アレイ、ローカル ドライブ、またはファブリック インターコネクトがネットワーク経由でアクセス可能な任意の読み取り/書き込みメディアなどがあります。
(注) IPv4 または IPv6 アドレスではなくホスト名を使用する場合、 で DNS サーバを設定する必要があります。 Cisco UCS ドメインが Cisco UCS Central に登録されていないか、DNS 管理が [Local] に設定されている場合は、Cisco UCS Manager で DNS サーバを設定します。 Cisco UCS ドメイン Cisco UCS Central に登録されていないか、DNS 管理が [Global] に設定されている場合は、Cisco UCS Central で DNS サーバを設定します。
ステップ 4 UCS-A /org/cfg-export-policy # set protocol {ftp | scp | sftp | tftp} リモート サーバとの通信時に使用するプロトコルを指定します。
ステップ 5 UCS-A /org/cfg-export-policy # set user username システムがリモート サーバへのログインに使用する必要のあるユーザ名を指定します。 この手順は、TFTP プロトコルを使用する場合には適用されません。
ステップ 6 UCS-A /system/cfg-export-policy # set password Enter キーを押すと、パスワードを入力するように促されます。
リモート サーバのユーザ名のパスワードを指定します。 この手順は、TFTP プロトコルを使用する場合には適用されません。
ステップ 7 UCS-A /system/cfg-export-policy # set remote-file filename エクスポートされたコンフィギュレーション ファイルのフル パスを指定します。 このフィールドには、ファイル名とパスを含めることができます。 ファイル名を省略すると、バックアップ手順によって、ファイルに名前が割り当てられます。
ステップ 8 UCS-A /system/cfg-export-policy # set adminstate {disabled | enabled} ポリシーの管理状態を指定します。 次のいずれかになります。
ステップ 9 UCS-A /system/cfg-export-policy # set schedule {daily | weekly | bi-weekly} Cisco UCS Manager が設定情報をエクスポートする頻度を指定します。
ステップ 10 UCS-A /system/cfg-export-policy # set descr description コンフィギュレーション エクスポート ポリシーの説明を指定します。
256 文字以下で入力します。 次を除く任意の文字またはスペースを使用できます。`(アクセント記号)、\(円記号)、^(カラット)、"(二重引用符)、=(等号)、>(大なり)、<(小なり)、または'(一重引用符)は使用できません。
ステップ 11 UCS-A /cfg-export-policy # commit-buffer トランザクションをコミットします。
次の例では、週単位のバックアップのための all configuration エクスポート ポリシーを設定し、トランザクションをコミットする方法を示します。
UCS-A# scope org / UCS-A /org # scope cfg-export-policy default UCS-A /org/cfg-export-policy # set hostname host35 UCS-A /org/cfg-export-policy* # set protocol scp UCS-A /org/cfg-export-policy* # set user UserName32 UCS-A /cfg-export-policy* # set password Password: UCS-A /cfg-export-policy* # set remote-file /backups/all-config9.bak UCS-A /cfg-export-policy* # set adminstate enabled UCS-A /cfg-export-policy* # set schedule weekly UCS-A /cfg-export-policy* # set descr "This is an all configuration backup." UCS-A /cfg-export-policy* # commit-buffer UCS-A /cfg-export-policy #バックアップ/エクスポートの設定リマインダの設定
手順
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 UCS-A# scope org org-name 指定した組織の組織モードを開始します。 ルート組織モードを開始するには、org-name として / を入力します。
ステップ 2 UCS-A /org # scope backup-exp-policy バックアップ/エクスポート設定ポリシー モードを開始します。
ステップ 3 UCS-A /org/backup-exp-policy # show 既存のバックアップ/エクスポートの設定ポリシーを表示します。
ステップ 4 UCS-A /org/backup-exp-policy # set adminstate {disable | enable} ポリシーの管理状態を指定します。 次のいずれかになります。
ステップ 5 UCS-A /org/backup-exp-policy # set frequency Number_of_Days バックアップを行うよう通知されるまでの日数を指定します。 1 ~ 365 の整数を入力します。 デフォルト値は 30 日間です。
ステップ 6 UCS-A /org/backup-exp-policy # commit-buffer トランザクションをコミットします。
インポート操作の作成
手順
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 UCS-A# scope system システム モードを開始します。
ステップ 2 UCS-A /system # create import-config URL {disabled | enabled} {merge | replace} インポート操作を作成します。 次のいずれかの構文を使用してインポートされるファイルの URL を指定します。
ftp:// username@hostname / path
scp:// username@hostname / path
sftp:// username@hostname / path
tftp:// hostname : port-num / path
複数のインポート操作を保存できますが、各ホスト名につき 1 種類の操作だけが保存されます。
enable キーワードを使用した場合、インポート操作は commit-buffer コマンドを入力するとするに自動実行されます。 disable キーワードを使用すると、インポート操作はイネーブルにされるまで実行されません。 インポート操作をイネーブルにする場合、インポート操作を作成するときに使用したホスト名を指定する必要があります。
merge キーワードを使用すると、設定情報が既存の情報とマージされます。 競合する場合、現在のシステム上の情報が、インポート設定ファイル内の情報に置き換えられます。 replace キーワードを使用すると、システムはインポート設定ファイル内の各オブジェクトを取得し、現在のコンフィギュレーション内の対応するオブジェクトを上書きします。
ステップ 3 UCS-A /system/import-config# set descr description (任意) インポート操作の説明を記入します。
(注) 説明にスペース、特殊文字、または句読点が含まれている場合、説明を引用符で括る必要があります。 引用符は、show コマンド出力の説明フィールドには表示されません。
ステップ 4 UCS-A /system/import-config # commit-buffer トランザクションをコミットします。
インポート操作の実行
手順
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 UCS-A# scope system システム モードを開始します。
ステップ 2 UCS-A /system # scope import-config hostname 指定したホスト名でシステム バックアップ モードを開始します。
ステップ 3 UCS-A /system/import-config # enable インポート操作をイネーブルにします。
ステップ 4 UCS-A /system/import-config # commit-buffer トランザクションをコミットします。
インポート操作の変更
手順
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 UCS-A# scope system システム モードを開始します。
ステップ 2 UCS-A /system # scope import-config hostname 指定したホスト名でシステム インポート コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 3 UCS-A /system/import-config # disable (任意) トランザクションのコミット時にインポート操作が自動的に実行されないようにするために、イネーブルになっているインポート操作をディセーブルにします。
ステップ 4 UCS-A /system/import-config # enable (任意) トランザクションをコミットすると、ただちにインポート操作が実行されるようにします。
ステップ 5 UCS-A /system/import-config # set action {merge | replace} (任意) インポート操作に使用する次のいずれかのアクション タイプを指定します。
ステップ 6 UCS-A /system/import-config # set descr description (任意) インポート操作の説明を記入します。
(注) 説明にスペース、特殊文字、または句読点が含まれている場合、説明を引用符で括る必要があります。 引用符は、show コマンド出力の説明フィールドには表示されません。
ステップ 7 UCS-A /system/import-config # set password (任意) Enter キーを押すと、パスワードを入力するように促されます。
リモート サーバのユーザ名のパスワードを指定します。 この手順は、TFTP プロトコルを使用する場合には適用されません。
(注) Cisco UCS Manager では、このパスワードは保存されません。 したがって、インポート操作をイネーブルにしてただちに実行する場合を除き、このパスワードを入力する必要はありません。
ステップ 8 UCS-A /system/import-config # set protocol {ftp | scp | sftp | tftp} (任意) リモート サーバとの通信時に使用するプロトコルを指定します。
ステップ 9 UCS-A /system/import-config # set remote-file filename (任意) インポートする設定ファイルの名前を指定します。
ステップ 10 UCS-A /system/import-config # set user username (任意) システムがリモート サーバへのログインに使用する必要のあるユーザ名を指定します。 この手順は、TFTP プロトコルを使用する場合には適用されません。
ステップ 11 UCS-A /system/import-config # commit-buffer トランザクションをコミットします。
次に、説明を追加し、host35 インポート操作のパスワード、プロトコル、およびユーザ名を変更し、トランザクションをコミットする例を示します。
UCS-A# scope system UCS-A /system # scope import-config host35 UCS-A /system/import-config # set descr "This is an import operation for host35." UCS-A /system/import-config* # set password Password: UCS-A /system/import-config* # set protocol sftp UCS-A /system/import-config* # set user jforlenz32 UCS-A /system/import-config* # commit-buffer UCS-A /system/import-config #インポート操作の削除
ファブリック インターコネクトの設定の復元
手順
ステップ 1 コンソール ポートに接続します。 ステップ 2 ファブリック インターコネクトがオフの場合はオンにします。 ファブリック インターコネクトがブートする際、Power On Self-Test のメッセージが表示されます。
ステップ 3 インストール方式プロンプトで、 console と入力します。 ステップ 4 restore と入力して、完全な状態のバックアップから設定を復元します。 ステップ 5 y と入力して、完全な状態のバックアップから復元することを確定します。 ステップ 6 ファブリック インターコネクトの管理ポートの IP アドレスを入力します。 ステップ 7 ファブリック インターコネクトの管理ポートのサブネット マスクを入力します。 ステップ 8 デフォルト ゲートウェイの IP アドレスを入力します。 ステップ 9 バックアップ コンフィギュレーション ファイルを取得する際に使用する、次のいずれかのプロトコルを入力します。 ステップ 10 バックアップ サーバの IP アドレスを入力します。 ステップ 11 完全な状態のバックアップ ファイルのフル パスおよびファイル名を入力します。
(注) Full State バックアップ ファイルを使用した場合にのみ、バックアップ ファイルのエクスポート元のシステムと同じバージョンを実行しているシステムを復元できます。
ステップ 12 バックアップ サーバにアクセスするためのユーザ名とパスワードを入力します。 ファブリック インターコネクトがバックアップ サーバにログインし、指定された完全な状態のバックアップ ファイルのコピーを取得し、システム設定を復元します。 クラスタ設定の場合、セカンダリ ファブリック インターコネクトを復元する必要はありません。 セカンダリ ファブリック インターコネクトがリブートすると、Cisco UCS はただちにその設定をプライマリ ファブリック インターコネクトと同期させます。
次に、FTP を使用して 20.10.20.10 のバックアップ サーバから取得された Backup.bak ファイルからシステム設定を復元する例を示します。
Enter the configuration method. (console/gui) ? console Enter the setup mode; setup newly or restore from backup. (setup/restore) ? restore NOTE: To configure Fabric interconnect using a backup file on a remote server, you will need to setup management interface. The management interface will be re-configured (if necessary), based on information stored in the backup file. Continue to restore this Fabric interconnect from a backup file (yes/no) ? yes Physical Switch Mgmt0 IPv4 address : 192.168.10.10 Physical Switch Mgmt0 IPv4 netmask : 255.255.255.0 IPv4 address of the default gateway : 192.168.10.1 Enter the protocol to get backup file (scp/ftp/tftp/sftp) ? scp Enter the IP address of backup server: 20.10.20.10 Enter fully qualified backup file name: Backup.bak Enter user ID: user Enter password: Retrieved backup configuration file. Configuration file - Ok Cisco UCS 6100 Series Fabric Interconnect UCS-A login:設定の削除
手順
注意
必要な場合に限り設定を削除してください。 設定を削除すると、設定が完全に削除され、システムが未設定の状態でリブートします。 その後、バックアップ ファイルから設定を復元する必要、または初期システム セットアップを実行する必要があります。
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 UCS-A# connect local-mgmt ローカル管理 CLI を開始します。
ステップ 2 UCS-A(local-mgmt)# erase configuration 設定を削除します。
設定の削除を確認するプロンプトが表示されます。 yes と入力すると、設定は削除され、システムが未設定の状態でリブートします。