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目次
この章は、次の項で構成されています。
Cisco UCS は、Quality of Service を実装するために、次の方法を提供しています。
Cisco UCS は、DCE(Data Center Ethernet)を使用して、Cisco UCS ドメイン内のすべてのトラフィックを処理します。 イーサネットに対するこの業界標準の機能拡張では、イーサネットの帯域幅が 8 つの仮想レーンに分割されています。 内部システムと管理トラフィック用に 2 つの仮想レーンが予約されています。 それ以外の 6 つの仮想レーンの Quality of Service(QoS)を設定できます。 Cisco UCS ドメイン全体にわたり、これら 6 つの仮想レーンで DCE 帯域幅がどのように割り当てられるかは、システム クラスによって決定されます。
各システム クラスは特定のタイプのトラフィック用に帯域幅の特定のセグメントを予約します。これにより、過度に使用されるシステムでも、ある程度のトラフィック管理が提供されます。 たとえば、ファイバ チャネル プライオリティ システム クラスを設定して、FCoE トラフィックに割り当てられる DCE 帯域幅の割合を決定することができます。
次の表は、設定可能なシステム クラスをまとめたものです。
システム クラス |
説明 |
||
---|---|---|---|
プラチナ ゴールド シルバー ブロンズ |
サービスプロファイルの QoS ポリシーに含めることができる設定可能なシステム クラスのセット。 各システム クラスはトラフィック レーンを 1 つ管理します。 これらのシステム クラスのプロパティはすべて、カスタム設定やポリシーを割り当てるために使用できます。 |
||
ベスト エフォート |
ベーシック イーサネット トラフィックのために予約されたレーンに対する QoS を設定するシステム クラス。 このシステム クラスのプロパティの中には、あらかじめ設定されていて、変更できないものもあります。 たとえば、このクラスには、必要に応じてデータ パケットのドロップを許可するドロップ ポリシーがあります。 このシステム クラスは無効にできません。 |
||
ファイバ チャネル |
Fibre Channel over Ethernet トラフィックのために予約されたレーンに対する Quality of Service を設定するシステム クラス。 このシステム クラスのプロパティの中には、あらかじめ設定されていて、変更できないものもあります。 たとえば、このクラスには、データ パケットが絶対にドロップされないことを保証するドロップなしポリシーがあります。 このシステム クラスは無効にできません。
|
サーバ内のアダプタのタイプによっては、サポートされる MTU の最大値が制限される場合があります。 たとえば、ネットワーク MTU が最大値を超えた場合、次のアダプタでパケットがドロップする可能性があります。
次の例は、プラチナ システム クラスをイネーブルにし、チャネルにパケットのドロップを許可し、サービス クラスを 6 に設定し、MTU を normal に設定し、マルチキャスト パケット送信用にクラスを最適化し、相対重みを 5 に設定し、トランザクションをコミットします。
UCS-A# scope eth-server UCS-A /eth-server # scope qos UCS-A /eth-server/qos # scope eth-classified platinum UCS-A /eth-server/qos/eth-classified # enable UCS-A /eth-server/qos/eth-classified* # set drop drop UCS-A /eth-server/qos/eth-classified* # set cos 6 UCS-A /eth-server/qos/eth-classified* # set mtu normal UCS-A /eth-server/qos/eth-classified* # set multicast-optimize yes UCS-A /eth-server/qos/eth-classified* # set weight 5 UCS-A /eth-server/qos/eth-classified* # commit-buffer UCS-A /eth-server/qos/eth-classified #
QoS ポリシーで使用されるシステム クラスを無効にすると、Cisco UCS Manager は QoS ポリシーが設定されているサーバのトラフィックに対して CoS 0 のシステム クラスを設定します。 CoS 0 に設定されているシステム クラスがない場合、ベスト エフォート システム クラスが使用されます。 ベスト エフォート システム クラスやファイバ チャネル システム クラスは無効にできません。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | UCS-A# scope eth-server | イーサネット サーバ モードを開始します。 |
ステップ 2 | UCS-A /eth-server # scope qos | イーサネット サーバ QoS モードを開始します。 |
ステップ 3 | UCS-A /eth-server/qos # scope eth-classified {bronze | gold | platinum silver} | 指定されたシステム クラスに対し、イーサネット サーバ QoS イーサネット機密モードを開始します。 |
ステップ 4 | UCS-A /eth-server/qos/eth-classified # disable | 指定したシステム クラスをディセーブルにします。 |
ステップ 5 | UCS-A /eth-server/qos/eth-classified # commit-buffer | トランザクションをシステムの設定にコミットします。 |
次に、platinum システム クラスをディセーブルにし、トランザクションをコミットする例を示します。
UCS-A# scope eth-server UCS-A /eth-server # scope qos UCS-A /eth-server/qos # scope eth-classified platinum UCS-A /eth-server/qos/eth-classified # disable UCS-A /eth-server/qos/eth-classified* # commit-buffer UCS-A /eth-server/qos/eth-classified #
Quality of Service(QoS)ポリシーは、vNIC または vHBA に向けた発信トラフィックにシステム クラスを割り当てます。 このシステム クラスにより、このトラフィックに対する Quality of Service が決定されます。 一部のアダプタでは、発信トラフィックでバーストやレートなど追加の制御を指定することもできます。
vNIC ポリシー、または vHBA ポリシーに QoS ポリシーをインクルードし、その後、このポリシーをサービス プロファイルにインクルードして、vNIC または vHBA を設定する必要があります。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | Switch-A# scope org org-name | 指定した組織で組織モードを開始します。 デフォルト組織モードを開始するには、/ を org-name として入力します。 |
ステップ 2 | Switch-A /org # create qos-policy policy-name | 指定した QoS ポリシーを作成し、組織 QoS ポリシー モードを開始します。 |
ステップ 3 | Switch-A /org/qos-policy # create egress-policy | QoS ポリシーが使用する出力ポリシー(vNIC および vHBA の両方)を作成し、組織 QoS ポリシーの出力ポリシー モードを開始します。 |
ステップ 4 | Switch-A /org/qos-policy/egress-policy # set host-cos-control {full | none} | (任意)ホストと Cisco UCS Manager のどちらが vNIC に対するサービス クラス(CoS)を制御するかを指定します。 この設定は、vHBA には影響しません。 ホストに CoS を制御させるには、full キーワードを使用します。 パケットに有効な CoS 値がある場合、ホストはその値を使用します。 それ以外の場合、指定されたクラス プライオリティに関連付けられた CoS 値を使用します。 指定されたプライオリティに関連付けられた CoS 値を Cisco UCS Manager に使用させるには、none キーワードを使用します。 |
ステップ 5 | Switch-A /org/qos-policy/egress-policy # set prio sys-class-name | 出力ポリシーで使用されるシステム クラスを指定します。 sys-class-name 引数には、次のいずれかのクラス キーワードを指定できます。
|
ステップ 6 | Switch-A /org/qos-policy/egress-policy # set rate {line-rate | kbps} burst bytes | 平均トラフィック レートとバースト サイズを定義して、出力トラフィックのレート制限を指定します。 line-rate キーワードは、物理回線レートにレート制限を設定します。 0 の値に等しく、レート制限は指定しません。 最小値は 8 で、最大値は 10,000,000 です。 レート制限は、Cisco UCS VIC-1240 仮想インターフェイス カードおよび Cisco UCS VIC-1280 仮想インターフェイス カード の vNIC でのみサポートされます。 Cisco UCS M81KR 仮想インターフェイス カード は、vNIC および vHBA 両方のレート制限をサポートします。 |
ステップ 7 | Switch-A /org/qos-policy/egress-policy # commit-buffer | トランザクションをシステムの設定にコミットします。 |
次の例は、vNIC トラフィックの QoS ポリシーを作成し、プラチナ システム クラスを割り当てて出力ポリシーのレート制限(トラフィック レートとバースト サイズ)を設定し、トランザクションをコミットします。
Switch-A# scope org / Switch-A /org # create qos-policy VnicPolicy34 Switch-A /org/qos-policy* # create egress-policy Switch-A /org/qos-policy/egress-policy* # set prio platinum Switch-A /org/qos-policy/egress-policy* # set rate 5000000 burst 65000 Switch-A /org/qos-policy/egress-policy* # commit-buffer Switch-A /org/qos-policy/egress-policy #
次の例は、vHBA トラフィックの QoS ポリシーを作成し、fc(ファイバ チャネル)システム クラスを割り当てて出力ポリシーのレート制限(トラフィック レートとバースト サイズ)を設定し、トランザクションをコミットします。
Switch-A# scope org / Switch-A /org # create qos-policy VhbaPolicy12 Switch-A /org/qos-policy* # create egress-policy Switch-A /org/qos-policy/egress-policy* # set prio fc Switch-A /org/qos-policy/egress-policy* # set rate 5000000 burst 65000 Switch-A /org/qos-policy/egress-policy* # commit-buffer Switch-A /org/qos-policy/egress-policy #
QoS ポリシーを vNIC または vHBA テンプレートに含めます。
使用中の QoS ポリシーを削除した場合、または QoS ポリシーで使用されているシステム クラスを無効にした場合、この QoS ポリシーを使用している vNIC と vHBA はすべて、ベスト エフォート システム クラスまたは CoS が 0 のシステム クラスに割り当てられます。 マルチテナント機能を実装しているシステムでは、Cisco UCS Manager はまず、組織階層から一致する QoS ポリシーを見つけようとします。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | UCS-A# scope org org-name | 指定した組織の組織モードを開始します。 ルート組織モードを開始するには、org-name に / と入力します。 |
ステップ 2 | UCS-A /org # delete qos-policy policy-name | 指定された QoS ポリシーを削除します。 |
ステップ 3 | UCS-A /org # commit-buffer | トランザクションをシステムの設定にコミットします。 |
次の例は、QosPolicy34 という名前の QoS ポリシーを削除し、トランザクションをコミットします。
UCS-A# scope org / UCS-A /org # delete qos-policy QosPolicy34 UCS-A /org* # commit-buffer UCS-A /org #
フロー制御ポリシーは、ポートの受信バッファがいっぱいになったときに、Cisco UCS ドメインのアップリンク イーサネット ポートが IEEE 802.3x ポーズ フレームを送信および受信するかどうかを決定します。 これらのポーズ フレームは、バッファがクリアされるまでの数ミリ秒間、送信側ポートからのデータの送信を停止するように要求します。
LAN ポートとアップリンク イーサネット ポートの間でフロー制御が行われるようにするには、両方のポートで、対応する受信および送信フロー制御パラメータを有効にする必要があります。 Cisco UCSでは、これらのパラメータはフロー制御ポリシーにより設定されます。
送信機能を有効にした場合、受信パケット レートが高くなりすぎたときに、アップリンク イーサネット ポートはネットワーク ポートにポーズ要求を送信します。 ポーズは数ミリ秒有効になった後、通常のレベルにリセットされます。 受信機能を有効にした場合、アップリンク イーサネット ポートは、ネットワーク ポートからのポーズ要求すべてに従います。 ネットワーク ポートがポーズ要求をキャンセルするまで、すべてのトラフィックはこのアップリンク ポートで停止します。
ポートにフロー制御ポリシーを割り当てているため、このポリシーを変更すると同時に、ポーズ フレームやいっぱいになっている受信バッファに対するポートの反応も変わります。
必要なフロー制御に対応する設定を使用して、ネットワーク ポートを設定します。 たとえば、ポリシーのフロー制御ポーズ フレームに対する送信設定を有効にした場合は、必ず、ネットワーク ポートの受信パラメータを on または desired に設定します。 Cisco UCS ポートでフロー制御フレームを受信する場合は、ネットワーク ポートの送信パラメータが on または desired に設定されていることを確認します。 フロー制御を使用する必要がない場合は、ネットワーク ポートの受信パラメータと送信パラメータを off に設定できます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | UCS-A# scope eth-uplink | イーサネット アップリンク モードを開始します。 |
ステップ 2 | UCS-A /eth-uplink # scope flow-control | イーサネット アップリンク フロー制御モードを開始します。 |
ステップ 3 | UCS-A /eth-uplink/flow-control # create policy policy-name | 指定されたフロー制御ポリシーを作成します。 |
ステップ 4 | UCS-A /eth-uplink/flow-control/policy # set prio prio-option | 次のフロー制御プライオリティ オプションのいずれかを指定します。 |
ステップ 5 | UCS-A /eth-uplink/flow-control/policy # set receive receive-option | 次のフロー制御受信オプションのいずれかを指定します。 |
ステップ 6 | UCS-A /eth-uplink/flow-control/policy # set send send-option | 次のフロー制御送信オプションのいずれかを指定します。 |
ステップ 7 | UCS-A /eth-uplink/flow-control/policy # commit-buffer | トランザクションをシステムの設定にコミットします。 |
次の例は、フロー制御ポリシーを設定し、トランザクションをコミットします。
UCS-A# scope eth-uplink UCS-A /eth-uplink # scope flow-control UCS-A /eth-uplink/flow-control # create policy FlowControlPolicy23 UCS-A /eth-uplink/flow-control/policy* # set prio auto UCS-A /eth-uplink/flow-control/policy* # set receive on UCS-A /eth-uplink/flow-control/policy* # set send on UCS-A /eth-uplink/flow-control/policy* # commit-buffer UCS-A /eth-uplink/flow-control/policy #
フロー制御ポリシーと、アップリンク イーサネット ポート、またはポート チャネルを関連付けます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | UCS-A# scope eth-uplink | イーサネット アップリンク モードを開始します。 |
ステップ 2 | UCS-A /eth-uplink # scope flow-control | イーサネット アップリンク フロー制御モードを開始します。 |
ステップ 3 | UCS-A /eth-uplink/flow-control # delete policy policy-name | 指定されたフロー制御ポリシーを削除します。 |
ステップ 4 | UCS-A /eth-uplink/flow-control # commit-buffer | トランザクションをシステムの設定にコミットします。 |
次の例は、FlowControlPolicy23 という名前のフロー制御ポリシーを削除し、トランザクションをコミットします。
UCS-A# scope eth-uplink UCS-A /eth-uplink # scope flow-control UCS-A /eth-uplink/flow-control # delete policy FlowControlPolicy23 UCS-A /eth-uplink/flow-control* # commit-buffer UCS-A /eth-uplink/flow-control #
目次
この章は、次の項で構成されています。
システム クラス
Cisco UCS は、DCE(Data Center Ethernet)を使用して、Cisco UCS ドメイン内のすべてのトラフィックを処理します。 イーサネットに対するこの業界標準の機能拡張では、イーサネットの帯域幅が 8 つの仮想レーンに分割されています。 内部システムと管理トラフィック用に 2 つの仮想レーンが予約されています。 それ以外の 6 つの仮想レーンの Quality of Service(QoS)を設定できます。 Cisco UCS ドメイン全体にわたり、これら 6 つの仮想レーンで DCE 帯域幅がどのように割り当てられるかは、システム クラスによって決定されます。
各システム クラスは特定のタイプのトラフィック用に帯域幅の特定のセグメントを予約します。これにより、過度に使用されるシステムでも、ある程度のトラフィック管理が提供されます。 たとえば、ファイバ チャネル プライオリティ システム クラスを設定して、FCoE トラフィックに割り当てられる DCE 帯域幅の割合を決定することができます。
次の表は、設定可能なシステム クラスをまとめたものです。
表 1 システム クラス システム クラス
説明
プラチナ
ゴールド
シルバー
ブロンズ
サービスプロファイルの QoS ポリシーに含めることができる設定可能なシステム クラスのセット。 各システム クラスはトラフィック レーンを 1 つ管理します。
これらのシステム クラスのプロパティはすべて、カスタム設定やポリシーを割り当てるために使用できます。
ベスト エフォート
ベーシック イーサネット トラフィックのために予約されたレーンに対する QoS を設定するシステム クラス。
このシステム クラスのプロパティの中には、あらかじめ設定されていて、変更できないものもあります。 たとえば、このクラスには、必要に応じてデータ パケットのドロップを許可するドロップ ポリシーがあります。 このシステム クラスは無効にできません。
ファイバ チャネル
Fibre Channel over Ethernet トラフィックのために予約されたレーンに対する Quality of Service を設定するシステム クラス。
このシステム クラスのプロパティの中には、あらかじめ設定されていて、変更できないものもあります。 たとえば、このクラスには、データ パケットが絶対にドロップされないことを保証するドロップなしポリシーがあります。 このシステム クラスは無効にできません。
(注) FCoE トラフィックには、他のタイプのトラフィックで使用できない、予約された QoS システム クラスがあります。 他のタイプのトラフィックに FCoE で使用される CoS 値がある場合、その値は 0 にリマークされます。
システム クラスの設定
手順サーバ内のアダプタのタイプによっては、サポートされる MTU の最大値が制限される場合があります。 たとえば、ネットワーク MTU が最大値を超えた場合、次のアダプタでパケットがドロップする可能性があります。
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 UCS-A# scope eth-server イーサネット サーバ モードを開始します。
ステップ 2 UCS-A /eth-server # scope qos イーサネット サーバ QoS モードを開始します。
ステップ 3 UCS-A /eth-server/qos # scope eth-classified {bronze | gold | platinum silver} 指定されたシステム クラスに対し、イーサネット サーバ QoS イーサネット機密モードを開始します。
ステップ 4 UCS-A /eth-server/qos/eth-classified # enable 指定されたシステム クラスをイネーブルにします。
ステップ 5 UCS-A /eth-server/qos/eth-classified # set cos cos-value 指定されたシステム クラスにサービス クラスを指定します。 有効なサービス クラス値は 0 ~ 6 です。値の大きい方がより重要なトラフィックであることを示します。
ステップ 6 UCS-A /eth-server/qos/eth-classified # set drop {drop | no-drop} チャネルでパケットをドロップできるかどうか指定します。
(注) no-drop オプションを使用できるシステム クラスは 1 つのみです。
ステップ 7 UCS-A /eth-server/qos/eth-classified # set mtu {mtu-value | fc | normal} この vNIC で受け入れられる最大伝送単位、つまりパケット サイズ。
(注) vNIC に対応する QoS ポリシーがある場合、ここで指定した MTU は、関連付けられた QoS システム クラスで指定された MTU と同等以下でなければなりません。 この MTU 値が QoS システム クラスの MTU 値を超えている場合、データ転送中にパケットがドロップされる可能性があります。
ステップ 8 UCS-A /eth-server/qos/eth-classified # set multicast-optimize {no | yes} クラスがマルチキャスト パケット送信に最適化されるかどうかを指定します。
ステップ 9 UCS-A /eth-server/qos/eth-classified # set weight {weight-value | best-effort | none} 指定されたシステム クラスに対して相対的な重み値を指定します。 有効な重み値は 0 ~ 10 です。
ステップ 10 UCS-A /eth-server/qos/eth-classified # commit-buffer トランザクションをシステムの設定にコミットします。
次の例は、プラチナ システム クラスをイネーブルにし、チャネルにパケットのドロップを許可し、サービス クラスを 6 に設定し、MTU を normal に設定し、マルチキャスト パケット送信用にクラスを最適化し、相対重みを 5 に設定し、トランザクションをコミットします。
UCS-A# scope eth-server UCS-A /eth-server # scope qos UCS-A /eth-server/qos # scope eth-classified platinum UCS-A /eth-server/qos/eth-classified # enable UCS-A /eth-server/qos/eth-classified* # set drop drop UCS-A /eth-server/qos/eth-classified* # set cos 6 UCS-A /eth-server/qos/eth-classified* # set mtu normal UCS-A /eth-server/qos/eth-classified* # set multicast-optimize yes UCS-A /eth-server/qos/eth-classified* # set weight 5 UCS-A /eth-server/qos/eth-classified* # commit-buffer UCS-A /eth-server/qos/eth-classified #システム クラスのディセーブル化
手順QoS ポリシーで使用されるシステム クラスを無効にすると、Cisco UCS Manager は QoS ポリシーが設定されているサーバのトラフィックに対して CoS 0 のシステム クラスを設定します。 CoS 0 に設定されているシステム クラスがない場合、ベスト エフォート システム クラスが使用されます。 ベスト エフォート システム クラスやファイバ チャネル システム クラスは無効にできません。
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 UCS-A# scope eth-server イーサネット サーバ モードを開始します。
ステップ 2 UCS-A /eth-server # scope qos イーサネット サーバ QoS モードを開始します。
ステップ 3 UCS-A /eth-server/qos # scope eth-classified {bronze | gold | platinum silver} 指定されたシステム クラスに対し、イーサネット サーバ QoS イーサネット機密モードを開始します。
ステップ 4 UCS-A /eth-server/qos/eth-classified # disable 指定したシステム クラスをディセーブルにします。
ステップ 5 UCS-A /eth-server/qos/eth-classified # commit-buffer トランザクションをシステムの設定にコミットします。
次に、platinum システム クラスをディセーブルにし、トランザクションをコミットする例を示します。
UCS-A# scope eth-server UCS-A /eth-server # scope qos UCS-A /eth-server/qos # scope eth-classified platinum UCS-A /eth-server/qos/eth-classified # disable UCS-A /eth-server/qos/eth-classified* # commit-buffer UCS-A /eth-server/qos/eth-classified #Quality of Service ポリシー
Quality of Service(QoS)ポリシーは、vNIC または vHBA に向けた発信トラフィックにシステム クラスを割り当てます。 このシステム クラスにより、このトラフィックに対する Quality of Service が決定されます。 一部のアダプタでは、発信トラフィックでバーストやレートなど追加の制御を指定することもできます。
vNIC ポリシー、または vHBA ポリシーに QoS ポリシーをインクルードし、その後、このポリシーをサービス プロファイルにインクルードして、vNIC または vHBA を設定する必要があります。
QoS ポリシーの設定
手順
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 Switch-A# scope org org-name 指定した組織で組織モードを開始します。 デフォルト組織モードを開始するには、/ を org-name として入力します。
ステップ 2 Switch-A /org # create qos-policy policy-name 指定した QoS ポリシーを作成し、組織 QoS ポリシー モードを開始します。
ステップ 3 Switch-A /org/qos-policy # create egress-policy QoS ポリシーが使用する出力ポリシー(vNIC および vHBA の両方)を作成し、組織 QoS ポリシーの出力ポリシー モードを開始します。
ステップ 4 Switch-A /org/qos-policy/egress-policy # set host-cos-control {full | none} (任意)ホストと Cisco UCS Manager のどちらが vNIC に対するサービス クラス(CoS)を制御するかを指定します。 この設定は、vHBA には影響しません。
ホストに CoS を制御させるには、full キーワードを使用します。 パケットに有効な CoS 値がある場合、ホストはその値を使用します。 それ以外の場合、指定されたクラス プライオリティに関連付けられた CoS 値を使用します。 指定されたプライオリティに関連付けられた CoS 値を Cisco UCS Manager に使用させるには、none キーワードを使用します。
ステップ 5 Switch-A /org/qos-policy/egress-policy # set prio sys-class-name 出力ポリシーで使用されるシステム クラスを指定します。 sys-class-name 引数には、次のいずれかのクラス キーワードを指定できます。
[Fc]:vHBA トラフィックだけを制御する QoS ポリシーにこのプライオリティを使用します。
[Platinum]:vNIC トラフィックだけを制御する QoS ポリシーにこのプライオリティを使用します。
[Gold]:vNIC トラフィックだけを制御する QoS ポリシーにこのプライオリティを使用します。
[Silver]:vNIC トラフィックだけを制御する QoS ポリシーにこのプライオリティを使用します。
[Bronze]:vNIC トラフィックだけを制御する QoS ポリシーにこのプライオリティを使用します。
[Best Effort]:このプライオリティを使用しないでください。 ベーシック イーサネット トラフィック レーンのために予約されています。 この優先順位を QoS ポリシーに割り当て、別のシステム クラスを CoS 0 に設定する場合、Cisco UCS Manager はこのシステム クラスのデフォルトには戻りません。 そのトラフィックの CoS 0 でプライオリティがデフォルトに戻ります。
ステップ 6 Switch-A /org/qos-policy/egress-policy # set rate {line-rate | kbps} burst bytes 平均トラフィック レートとバースト サイズを定義して、出力トラフィックのレート制限を指定します。 line-rate キーワードは、物理回線レートにレート制限を設定します。 0 の値に等しく、レート制限は指定しません。 最小値は 8 で、最大値は 10,000,000 です。
レート制限は、Cisco UCS VIC-1240 仮想インターフェイス カードおよび Cisco UCS VIC-1280 仮想インターフェイス カード の vNIC でのみサポートされます。 Cisco UCS M81KR 仮想インターフェイス カード は、vNIC および vHBA 両方のレート制限をサポートします。
ステップ 7 Switch-A /org/qos-policy/egress-policy # commit-buffer トランザクションをシステムの設定にコミットします。
次の作業次の例は、vNIC トラフィックの QoS ポリシーを作成し、プラチナ システム クラスを割り当てて出力ポリシーのレート制限(トラフィック レートとバースト サイズ)を設定し、トランザクションをコミットします。
Switch-A# scope org / Switch-A /org # create qos-policy VnicPolicy34 Switch-A /org/qos-policy* # create egress-policy Switch-A /org/qos-policy/egress-policy* # set prio platinum Switch-A /org/qos-policy/egress-policy* # set rate 5000000 burst 65000 Switch-A /org/qos-policy/egress-policy* # commit-buffer Switch-A /org/qos-policy/egress-policy #次の例は、vHBA トラフィックの QoS ポリシーを作成し、fc(ファイバ チャネル)システム クラスを割り当てて出力ポリシーのレート制限(トラフィック レートとバースト サイズ)を設定し、トランザクションをコミットします。
Switch-A# scope org / Switch-A /org # create qos-policy VhbaPolicy12 Switch-A /org/qos-policy* # create egress-policy Switch-A /org/qos-policy/egress-policy* # set prio fc Switch-A /org/qos-policy/egress-policy* # set rate 5000000 burst 65000 Switch-A /org/qos-policy/egress-policy* # commit-buffer Switch-A /org/qos-policy/egress-policy #
QoS ポリシーを vNIC または vHBA テンプレートに含めます。
QoS ポリシーの削除
手順使用中の QoS ポリシーを削除した場合、または QoS ポリシーで使用されているシステム クラスを無効にした場合、この QoS ポリシーを使用している vNIC と vHBA はすべて、ベスト エフォート システム クラスまたは CoS が 0 のシステム クラスに割り当てられます。 マルチテナント機能を実装しているシステムでは、Cisco UCS Manager はまず、組織階層から一致する QoS ポリシーを見つけようとします。
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 UCS-A# scope org org-name 指定した組織の組織モードを開始します。 ルート組織モードを開始するには、org-name に / と入力します。
ステップ 2 UCS-A /org # delete qos-policy policy-name 指定された QoS ポリシーを削除します。
ステップ 3 UCS-A /org # commit-buffer トランザクションをシステムの設定にコミットします。
フロー制御ポリシー
フロー制御ポリシーは、ポートの受信バッファがいっぱいになったときに、Cisco UCS ドメインのアップリンク イーサネット ポートが IEEE 802.3x ポーズ フレームを送信および受信するかどうかを決定します。 これらのポーズ フレームは、バッファがクリアされるまでの数ミリ秒間、送信側ポートからのデータの送信を停止するように要求します。
LAN ポートとアップリンク イーサネット ポートの間でフロー制御が行われるようにするには、両方のポートで、対応する受信および送信フロー制御パラメータを有効にする必要があります。 Cisco UCSでは、これらのパラメータはフロー制御ポリシーにより設定されます。
送信機能を有効にした場合、受信パケット レートが高くなりすぎたときに、アップリンク イーサネット ポートはネットワーク ポートにポーズ要求を送信します。 ポーズは数ミリ秒有効になった後、通常のレベルにリセットされます。 受信機能を有効にした場合、アップリンク イーサネット ポートは、ネットワーク ポートからのポーズ要求すべてに従います。 ネットワーク ポートがポーズ要求をキャンセルするまで、すべてのトラフィックはこのアップリンク ポートで停止します。
ポートにフロー制御ポリシーを割り当てているため、このポリシーを変更すると同時に、ポーズ フレームやいっぱいになっている受信バッファに対するポートの反応も変わります。
フロー制御ポリシーの設定
はじめる前に手順必要なフロー制御に対応する設定を使用して、ネットワーク ポートを設定します。 たとえば、ポリシーのフロー制御ポーズ フレームに対する送信設定を有効にした場合は、必ず、ネットワーク ポートの受信パラメータを on または desired に設定します。 Cisco UCS ポートでフロー制御フレームを受信する場合は、ネットワーク ポートの送信パラメータが on または desired に設定されていることを確認します。 フロー制御を使用する必要がない場合は、ネットワーク ポートの受信パラメータと送信パラメータを off に設定できます。
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 UCS-A# scope eth-uplink イーサネット アップリンク モードを開始します。
ステップ 2 UCS-A /eth-uplink # scope flow-control イーサネット アップリンク フロー制御モードを開始します。
ステップ 3 UCS-A /eth-uplink/flow-control # create policy policy-name 指定されたフロー制御ポリシーを作成します。
ステップ 4 UCS-A /eth-uplink/flow-control/policy # set prio prio-option 次のフロー制御プライオリティ オプションのいずれかを指定します。
ステップ 5 UCS-A /eth-uplink/flow-control/policy # set receive receive-option 次のフロー制御受信オプションのいずれかを指定します。
ステップ 6 UCS-A /eth-uplink/flow-control/policy # set send send-option 次のフロー制御送信オプションのいずれかを指定します。
ステップ 7 UCS-A /eth-uplink/flow-control/policy # commit-buffer トランザクションをシステムの設定にコミットします。
次の作業次の例は、フロー制御ポリシーを設定し、トランザクションをコミットします。
UCS-A# scope eth-uplink UCS-A /eth-uplink # scope flow-control UCS-A /eth-uplink/flow-control # create policy FlowControlPolicy23 UCS-A /eth-uplink/flow-control/policy* # set prio auto UCS-A /eth-uplink/flow-control/policy* # set receive on UCS-A /eth-uplink/flow-control/policy* # set send on UCS-A /eth-uplink/flow-control/policy* # commit-buffer UCS-A /eth-uplink/flow-control/policy #
フロー制御ポリシーと、アップリンク イーサネット ポート、またはポート チャネルを関連付けます。
フロー制御ポリシーの削除
手順
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 UCS-A# scope eth-uplink イーサネット アップリンク モードを開始します。
ステップ 2 UCS-A /eth-uplink # scope flow-control イーサネット アップリンク フロー制御モードを開始します。
ステップ 3 UCS-A /eth-uplink/flow-control # delete policy policy-name 指定されたフロー制御ポリシーを削除します。
ステップ 4 UCS-A /eth-uplink/flow-control # commit-buffer トランザクションをシステムの設定にコミットします。