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目次
この章は、次の内容で構成されています。
Cisco UCS Central は、拡大する Cisco UCS環境を対象としたスケーラブルな管理ソリューションです。 Cisco UCS Central では、標準化、グローバル ポリシー、およびグローバル ID プールによって、1 つの管理ポイントからの複数の Cisco UCS ドメインの管理が簡素化されます。 Cisco UCS Central は、1 つの UCS ドメインのポリシーに基づく管理機能である Cisco UCS Manager を置き換えるものではありません。 代わりに Cisco UCS Central では、世界中に分散する多数の個別 Cisco UCS クラシックおよびミニ管理ドメインを対象とした、グローバル レベルでの UCS ドメインの管理と監視に重点を置いています。
Cisco UCS Central では、次の機能を使用してクラシック、ミニ、または混合 Cisco UCS ドメインを個別またはグループで管理できます。
すべての Cisco UCS コンポーネントが含まれる集中型インベントリ。インフラストラクチャ全体の明確な理解と、現行 Information Technology Infrastructure Library(ITIL)プロセスとの簡素化された統合が実現します。
集中型のポリシー ベース ファームウェア アップグレード。自動スケジュールに従って、またはビジネス ワークロードの要求に応じて、アップグレードを一括または選択して適用できます。
グローバル ID プール。ID の競合を解決します。
グローバル管理ポリシー。Cisco UCS ドメインのグローバル管理とローカル管理の両方を有効にします。
高度なデータ センター管理フレームワークとの統合を容易にするため、Cisco UCS Manager API に基づいて構築された XML API。
帯域幅統計情報の収集および集約。2 週間または 1 年間にわたり保存されます。
登録済み Cisco UCS ドメインのさまざまなエンド ポイントを管理するリモート管理
Cisco UCS Central では、API などの Cisco UCS Managerのローカル管理機能が変更または低下することはありません。 これにより、Cisco UCS Central が導入されていない場合と同様の方法でCisco UCS Managerを使用できます。また、既存のサードパーティ統合は変更せずに引き続き動作できます。
Cisco UCS Central の管理機能の一覧と簡単な説明を次の表に示します。
機能 |
説明 |
---|---|
集中型インベントリ |
Cisco UCS Central は、すべての登録済み Cisco UCS コンポーネントがドメイン別に編成されたグローバル インベントリをカスタマイズ可能な更新スケジュールに基づいて自動的に作成します。また XML インターフェイスからインベントリに直接アクセスできる機能により、ITIL プロセスとの統合をさらに容易にします。 |
集中型障害サマリー |
Cisco UCS Central では、グローバル障害サマリー パネルで、すべての Cisco UCS インフラストラクチャのステータスと、ドメインおよび障害タイプ別の障害サマリーを表示できます。 また、個々の Cisco UCS Manager ドメインを表示できるため、障害の詳細情報を確認し、問題解決にかかる時間を短縮できます。 障害をドリルダウンすると、UCS Manager がコンテキスト内で起動し、シームレスな統合エクスペリエンスが実現します。 |
集中型のポリシー ベース ファームウェア アップグレード |
Cisco.com から Cisco UCS Central 内のファームウェア ライブラリにファームウェア更新を自動的にダウンロードできます。 その後、業務上の要件に基づき、自動ファームウェア更新を一括または選択的に実行することをスケジュールします。 ファームウェアを一元的に管理することで、IT 標準に準拠し、ポイント アンド クリック操作でリソースの再プロビジョニングを実行できるようになります。 |
グローバル ID プール |
Cisco UCS Central は、ID の競合を排除し、ソフトウェア ライセンスのポータビリティを実現します。 ユニバーサル ユーザ ID(UUID)、MAC アドレス、IP アドレス、およびワールドワイド ネーム(WWN)などのすべての ID をグローバル プールから取得する操作を一元化し、リアルタイムで ID 使用状況のサマリーを確認できます。 サーバ ID 情報の集中化により、世界中の Cisco UCS ドメイン間でのサーバ ID の移動と、新しいサーバで実行する既存のワークロードのリブートが簡単になります。 |
ドメイン グループ |
Cisco UCS Central では、ドメイン グループとサブグループを作成するオプションを提供することで、ポリシー管理が簡素化されます。 ドメイン グループとは、システムを地理的なグループまたは組織的なグループにまとめるために使用できる Cisco UCS ドメインの任意のグループ化方式です。 各ドメイン グループには、最大 5 つのドメイン サブグループ レベルを使用できます。 これにより、多数の Cisco UCS ドメインを管理するときにポリシー例外を管理できます。 各サブグループと親ドメイン グループとの間には階層関係があります。 |
グローバル管理ポリシー |
Cisco UCS Central では、グローバル管理ポリシーによりコンプライアンスと従業員の効率性を確保できます。 グローバル ポリシーはドメイン グループ レベルで定義され、日時やユーザ認証から、装置の電力およびシステム イベント ログ(SEL)ポリシーまで、あらゆるものをインフラストラクチャで管理できます。 |
グローバル サービス プロファイルとテンプレート |
Cisco UCS Central のグローバル サービス プロファイルとテンプレートにより、短期間での簡素化されたインフラストラクチャの展開が可能になり、社内全体での設定の整合性が実現します。 この機能により、グローバル ベアメタル ワークロード モビリティが有効になります。これは、ハイパーバイザによって仮想ワークロード モビリティが実現したことと非常によく似ています。 |
統計情報管理 |
Cisco UCS Central では、Cisco UCS ドメインがどのように機能し、時間の経過に伴い動作が向上し、ワークロードの定期的なピークと変動に円滑に対応できるようになるのかを理解できます。 Cisco UCS Central GUI からレポートを設定および生成できます。 統計情報の収集を促進するため、集中型データベース スキーマはオープンであり、データに直接アクセスするか、または Cisco UCS Central ソフトウェア GUI、コマンドライン インターフェイス(CLI)、または XML API を使用してデータにアクセスすることができます。 |
バックアップ |
Cisco UCS Central の自動バックアップ機能により、登録済み Cisco UCS ドメインと UCS Central 設定の設定情報が迅速かつ効率的にバックアップできるようになります。 |
ハイ アベイラビリティ |
すべての Cisco UCS ソリューションと同様に、Cisco UCS Central は単一障害点が発生しないように設計されています。 Cisco UCS Central ソフトウェアのハイ アベイラビリティにより、アクティブ Cisco UCS Central が応答しない場合に自動的にフェイルオーバーするハートビートを使用するアクティブ スタンバイ モデルを使用して、Cisco UCS Central を実行できます。 |
XML API |
Cisco UCS Central は Cisco UCS Manager と同様に、既存の管理フレームワークおよびオーケストレーション ツールとのインターフェイスに高度な業界標準 XML API を採用しています。 Cisco UCS Central ソフトウェア向けの XML API は、Cisco UCS Manager の XML API に似ており、高度なマネージャとの統合にかかる時間を大幅に短縮します。 |
Remote Management |
Cisco UCS Central では、登録済み Cisco UCS ドメインのさまざまなエンドポイントを 1 つの管理ポイントから管理できます。 シャーシ、サーバ、ファブリック インターコネクト、およびファブリック エクステンダを Cisco UCS Central GUI または CLI から管理できます。 Cisco UCS Central から登録済み UCS ドメインのテクニカル サポート ファイルにもアクセスできます。 |
ポリシー/ポリシー コンポーネントおよびリソースのインポート |
Cisco UCS Central には、1 つの登録済み UCS ドメインで完全なポリシー/ポリシー コンポーネントまたはリソースを柔軟に検索し、Cisco UCS Central にインポートできます。 その後、このポリシーまたはリソースを他の管理対象ドメインに展開できます。 |
Cisco UCS Central リリース 1.1(2a) 以降では、複数のバージョンの Cisco UCS Manager で複数の Cisco UCS ドメインを同時に管理する機能が提供されます。 Cisco UCS Central では、ドメイン登録時に各 Cisco UCS ドメインの機能が識別されます。 この機能により、複数バージョンの Cisco UCS Manager を Cisco UCS Central とシームレスに統合し、管理とグローバル サービス プロファイルの展開を実現できます。
Cisco UCS Central を新しいリリースにアップグレードする場合は、使用している機能によっては、登録された UCS ドメインが Cisco UCS Central と互換性があることを確認するのに Cisco UCS Manager のリリース バージョンすべてをアップグレードする必要がない場合があります。
Cisco UCS ドメインを Cisco UCS Central に登録するときは、Cisco UCS Central はインベントリ情報とともにドメインから次の情報を取得します。
使用可能な機能は、管理機能マトリクスとして Cisco UCS Central に送信されます。 この情報に基づいて、Cisco UCS Central は登録済みの各ドメインでサポートされる機能のリストを作成します。 Cisco UCS ドメインの機能に基づいて、Cisco UCS Central は特定のグローバル管理オプションがドメインで使用可能かどうかを決定します。 Cisco UCS Manager インスタンスの旧バージョンを含むドメインのグループ上でのグローバル サービス プロファイルの配置などの管理タスクを実行するときは、機能マトリクスに基づいて Cisco UCS Central が次の項目を実行します。
Cisco UCS Central CLI を使用して Cisco UCS ドメインでサポートされている機能を確認できます。 登録された Cisco UCS ドメインの Cisco UCS Manager のバージョンに基づいて、Cisco UCS Central CLI はサポートされる機能のリストを次の 4 つのカテゴリーで作成します。
マルチバージョンのサポートでは、グローバル管理から一部の機能を除外する機能も提供されます。 登録された UCS ドメインにログインし、Cisco UCS Manager CLI から特定の機能をオフにできます。 次のグローバル管理機能を無効にできます。
グローバル サービス プロファイルの展開:サーバ プールでグローバル サービス プロファイルを展開し、プール内のサーバの 1 つでグローバル サービス プロファイルの展開を無効にすると、Cisco UCS Central はグローバル サービス プロファイルの展開からサーバを除外します。
インバンド管理:インバンド管理機能を有するサービス プロファイルは、インバンド管理機能を除外したサーバには展開されません。
ポリシー マッピング:この Cisco UCS ドメインから Cisco UCS Central へのポリシーまたはポリシー コンポーネントのインポートを無効にします。
リモート管理:Cisco UCS Central からの Cisco UCS ドメイン内の物理デバイスの制御を制限します。
いつでも Cisco UCS Manager CLI を使用してこれらの機能を有効にして、登録された Cisco UCS ドメインのグローバル管理機能をいつでも復元できます。
次の表は、Cisco UCS Central の機能と、その機能がサポートされる Cisco UCS Manager のリリース バージョンのリストです。
Cisco UCS Central の機能 |
サポートされる Cisco UCS Central のバージョン |
サポートされる Cisco UCS Manager のバージョン |
|||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
2.1(2a)/2.1(3x) |
2.2(1x) |
2.2(2x)/2.2(3x) |
3.0(1x) |
||||
マルチバージョン管理サポートとサポートされる Cisco UCS Manager の機能の表示 |
1.1(2a) |
No |
Yes |
Yes |
Yes |
||
ポリシー/ポリシー コンポーネントおよびリソースのインポート |
No |
Yes |
Yes |
Yes |
|||
バックアップ イメージ ファイル用のリモート ロケーションの指定 |
No |
No |
Yes |
Yes |
|||
サードパーティ証明書 |
No |
No |
Yes |
Yes |
|||
IPv6 インバンド管理サポート |
No |
No |
Yes |
Yes |
|||
再接続への予測影響 |
1.2(1a) |
No |
No |
Yes
|
Yes |
||
高精度のブート順制御 |
No |
Yes |
Yes |
Yes |
Cisco UCS Central GUI は、Cisco UCS Central にグラフィカル インターフェイスを提供します。 『Release Notes for Cisco UCS Central』の「System Requirements」セクションに記載されている要件を満たす任意のコンピュータから GUI にアクセスできます。
Cisco UCS Central GUI には、次の領域とペインがあります。
トップ レベルのサマリー パネルには、[UCS Central Fault Summary]、[UCS Domains Fault Summary]、および [Pending Activities] の概要が表示されます。
Cisco UCS Central の情報の主なカテゴリにアクセスできるウィンドウの上部全体にわたるメニュー バー。
各メニュー カテゴリの下で入手できる情報の展開可能なツリー表示を提供する左側の [Navigation] ペイン。
[Navigation] ペインで選択されたノードに関連付けられたタブを表示する、右側の [Work] ペイン。
メニュー バーには、次のものが含まれています。
[Domains]:Cisco UCS Central ドメイン グループ、ドメイン グループ ポリシー、登録済み Cisco UCS ドメイン、および Cisco UCS ドメインの障害サマリーにアクセスできます。
[Servers]:グローバル サービス プロファイルとポリシーを作成するオプションが提供され、登録済み Cisco UCS ドメインで設定されたサービス プロファイルおよびサービス プロファイル テンプレートと、Cisco UCS Central で設定されたグローバル UUID 接尾辞プールにアクセスできます。
[Network]:Cisco UCS Central で設定されたグローバル ネットワーク ポリシー、共通 VLAN、IP プール、および MAC プールにアクセスできます。
[Storage]:Cisco UCS Central で設定されたグローバル ストレージ ポリシー、ファブリック固有の VSAN、グローバル IQN プール、および WWN プールにアクセスできます。
[Operations Management]:登録済み Cisco UCS ドメインの設定とグローバル設定を管理できます。
[Statistics]:ネットワーク、冷却、温度、および電力に関するレポートを生成するオプションが提供されます。 標準レポートとカスタム レポートを作成できます。
[Logs and Faults]:監査ログ、イベント ログ、およびエラーを表示できます。
[Administration]:Cisco UCS Central 管理設定を管理できます。 Cisco UCS Central でのすべてのコントローラ、プロバイダー、およびクライアントのレジストリ、および診断情報(テクニカル サポート ファイル、監査ログ、イベント ログ、エラーなど)。
[Import]:ポリシー/ポリシー コンポーネントとリソースを登録済み Cisco UCS ドメインから Cisco UCS Central にインポートできます。
Cisco UCS Central GUI のデフォルトの HTTP Web リンクは、http://UCSCentral_IP です。ここで UCSCentral_IP は、Cisco UCS Central に割り当てられている IP アドレスを表します。
ステップ 1 | Web ブラウザで、Cisco UCS Central GUI の Web リンクを入力するか、ブラウザでブックマークを選択します。 |
ステップ 2 | 起動ページで、次の手順を行います。 |
Cisco UCS Central GUI のデフォルトの HTTPS Web リンクは、https://UCSCentral_IP です。ここで UCSCentral_IP は、Cisco UCS Central に割り当てられている IP アドレスを表します。
ステップ 1 | Web ブラウザで、Cisco UCS Central GUI の Web リンクを入力するか、ブラウザでブックマークを選択します。 |
ステップ 2 | 起動ページで、次の手順を行います。 |
Cisco UCS Central GUI からただちにログアウトされ、ブラウザの起動ページに戻ります。 |
目次
この章は、次の内容で構成されています。
Cisco UCS Central について
Cisco UCS Central は、拡大する Cisco UCS環境を対象としたスケーラブルな管理ソリューションです。 Cisco UCS Central では、標準化、グローバル ポリシー、およびグローバル ID プールによって、1 つの管理ポイントからの複数の Cisco UCS ドメインの管理が簡素化されます。 Cisco UCS Central は、1 つの UCS ドメインのポリシーに基づく管理機能である Cisco UCS Manager を置き換えるものではありません。 代わりに Cisco UCS Central では、世界中に分散する多数の個別 Cisco UCS クラシックおよびミニ管理ドメインを対象とした、グローバル レベルでの UCS ドメインの管理と監視に重点を置いています。
Cisco UCS Central では、次の機能を使用してクラシック、ミニ、または混合 Cisco UCS ドメインを個別またはグループで管理できます。
すべての Cisco UCS コンポーネントが含まれる集中型インベントリ。インフラストラクチャ全体の明確な理解と、現行 Information Technology Infrastructure Library(ITIL)プロセスとの簡素化された統合が実現します。
集中型のポリシー ベース ファームウェア アップグレード。自動スケジュールに従って、またはビジネス ワークロードの要求に応じて、アップグレードを一括または選択して適用できます。
グローバル ID プール。ID の競合を解決します。
グローバル管理ポリシー。Cisco UCS ドメインのグローバル管理とローカル管理の両方を有効にします。
高度なデータ センター管理フレームワークとの統合を容易にするため、Cisco UCS Manager API に基づいて構築された XML API。
帯域幅統計情報の収集および集約。2 週間または 1 年間にわたり保存されます。
登録済み Cisco UCS ドメインのさまざまなエンド ポイントを管理するリモート管理
Cisco UCS Central では、API などの Cisco UCS Managerのローカル管理機能が変更または低下することはありません。 これにより、Cisco UCS Central が導入されていない場合と同様の方法でCisco UCS Managerを使用できます。また、既存のサードパーティ統合は変更せずに引き続き動作できます。
Cisco UCS Central の機能
Cisco UCS Central の管理機能の一覧と簡単な説明を次の表に示します。
機能
説明
集中型インベントリ
Cisco UCS Central は、すべての登録済み Cisco UCS コンポーネントがドメイン別に編成されたグローバル インベントリをカスタマイズ可能な更新スケジュールに基づいて自動的に作成します。また XML インターフェイスからインベントリに直接アクセスできる機能により、ITIL プロセスとの統合をさらに容易にします。
集中型障害サマリー
Cisco UCS Central では、グローバル障害サマリー パネルで、すべての Cisco UCS インフラストラクチャのステータスと、ドメインおよび障害タイプ別の障害サマリーを表示できます。 また、個々の Cisco UCS Manager ドメインを表示できるため、障害の詳細情報を確認し、問題解決にかかる時間を短縮できます。 障害をドリルダウンすると、UCS Manager がコンテキスト内で起動し、シームレスな統合エクスペリエンスが実現します。
集中型のポリシー ベース ファームウェア アップグレード
Cisco.com から Cisco UCS Central 内のファームウェア ライブラリにファームウェア更新を自動的にダウンロードできます。 その後、業務上の要件に基づき、自動ファームウェア更新を一括または選択的に実行することをスケジュールします。 ファームウェアを一元的に管理することで、IT 標準に準拠し、ポイント アンド クリック操作でリソースの再プロビジョニングを実行できるようになります。
グローバル ID プール
Cisco UCS Central は、ID の競合を排除し、ソフトウェア ライセンスのポータビリティを実現します。 ユニバーサル ユーザ ID(UUID)、MAC アドレス、IP アドレス、およびワールドワイド ネーム(WWN)などのすべての ID をグローバル プールから取得する操作を一元化し、リアルタイムで ID 使用状況のサマリーを確認できます。 サーバ ID 情報の集中化により、世界中の Cisco UCS ドメイン間でのサーバ ID の移動と、新しいサーバで実行する既存のワークロードのリブートが簡単になります。
ドメイン グループ
Cisco UCS Central では、ドメイン グループとサブグループを作成するオプションを提供することで、ポリシー管理が簡素化されます。 ドメイン グループとは、システムを地理的なグループまたは組織的なグループにまとめるために使用できる Cisco UCS ドメインの任意のグループ化方式です。 各ドメイン グループには、最大 5 つのドメイン サブグループ レベルを使用できます。 これにより、多数の Cisco UCS ドメインを管理するときにポリシー例外を管理できます。 各サブグループと親ドメイン グループとの間には階層関係があります。
グローバル管理ポリシー
Cisco UCS Central では、グローバル管理ポリシーによりコンプライアンスと従業員の効率性を確保できます。 グローバル ポリシーはドメイン グループ レベルで定義され、日時やユーザ認証から、装置の電力およびシステム イベント ログ(SEL)ポリシーまで、あらゆるものをインフラストラクチャで管理できます。
グローバル サービス プロファイルとテンプレート
Cisco UCS Central のグローバル サービス プロファイルとテンプレートにより、短期間での簡素化されたインフラストラクチャの展開が可能になり、社内全体での設定の整合性が実現します。 この機能により、グローバル ベアメタル ワークロード モビリティが有効になります。これは、ハイパーバイザによって仮想ワークロード モビリティが実現したことと非常によく似ています。
統計情報管理
Cisco UCS Central では、Cisco UCS ドメインがどのように機能し、時間の経過に伴い動作が向上し、ワークロードの定期的なピークと変動に円滑に対応できるようになるのかを理解できます。 Cisco UCS Central GUI からレポートを設定および生成できます。 統計情報の収集を促進するため、集中型データベース スキーマはオープンであり、データに直接アクセスするか、または Cisco UCS Central ソフトウェア GUI、コマンドライン インターフェイス(CLI)、または XML API を使用してデータにアクセスすることができます。
バックアップ
Cisco UCS Central の自動バックアップ機能により、登録済み Cisco UCS ドメインと UCS Central 設定の設定情報が迅速かつ効率的にバックアップできるようになります。
ハイ アベイラビリティ
すべての Cisco UCS ソリューションと同様に、Cisco UCS Central は単一障害点が発生しないように設計されています。 Cisco UCS Central ソフトウェアのハイ アベイラビリティにより、アクティブ Cisco UCS Central が応答しない場合に自動的にフェイルオーバーするハートビートを使用するアクティブ スタンバイ モデルを使用して、Cisco UCS Central を実行できます。
XML API
Cisco UCS Central は Cisco UCS Manager と同様に、既存の管理フレームワークおよびオーケストレーション ツールとのインターフェイスに高度な業界標準 XML API を採用しています。 Cisco UCS Central ソフトウェア向けの XML API は、Cisco UCS Manager の XML API に似ており、高度なマネージャとの統合にかかる時間を大幅に短縮します。
Remote Management
Cisco UCS Central では、登録済み Cisco UCS ドメインのさまざまなエンドポイントを 1 つの管理ポイントから管理できます。 シャーシ、サーバ、ファブリック インターコネクト、およびファブリック エクステンダを Cisco UCS Central GUI または CLI から管理できます。 Cisco UCS Central から登録済み UCS ドメインのテクニカル サポート ファイルにもアクセスできます。
ポリシー/ポリシー コンポーネントおよびリソースのインポート
Cisco UCS Central には、1 つの登録済み UCS ドメインで完全なポリシー/ポリシー コンポーネントまたはリソースを柔軟に検索し、Cisco UCS Central にインポートできます。 その後、このポリシーまたはリソースを他の管理対象ドメインに展開できます。
マルチバージョン管理サポート
Cisco UCS Central リリース 1.1(2a) 以降では、複数のバージョンの Cisco UCS Manager で複数の Cisco UCS ドメインを同時に管理する機能が提供されます。 Cisco UCS Central では、ドメイン登録時に各 Cisco UCS ドメインの機能が識別されます。 この機能により、複数バージョンの Cisco UCS Manager を Cisco UCS Central とシームレスに統合し、管理とグローバル サービス プロファイルの展開を実現できます。
Cisco UCS Central を新しいリリースにアップグレードする場合は、使用している機能によっては、登録された UCS ドメインが Cisco UCS Central と互換性があることを確認するのに Cisco UCS Manager のリリース バージョンすべてをアップグレードする必要がない場合があります。
Cisco UCS ドメインを Cisco UCS Central に登録するときは、Cisco UCS Central はインベントリ情報とともにドメインから次の情報を取得します。
使用可能な機能は、管理機能マトリクスとして Cisco UCS Central に送信されます。 この情報に基づいて、Cisco UCS Central は登録済みの各ドメインでサポートされる機能のリストを作成します。 Cisco UCS ドメインの機能に基づいて、Cisco UCS Central は特定のグローバル管理オプションがドメインで使用可能かどうかを決定します。 Cisco UCS Manager インスタンスの旧バージョンを含むドメインのグループ上でのグローバル サービス プロファイルの配置などの管理タスクを実行するときは、機能マトリクスに基づいて Cisco UCS Central が次の項目を実行します。
Cisco UCS Manager でサポートされる機能
Cisco UCS Central CLI を使用して Cisco UCS ドメインでサポートされている機能を確認できます。 登録された Cisco UCS ドメインの Cisco UCS Manager のバージョンに基づいて、Cisco UCS Central CLI はサポートされる機能のリストを次の 4 つのカテゴリーで作成します。
管理の除外
マルチバージョンのサポートでは、グローバル管理から一部の機能を除外する機能も提供されます。 登録された UCS ドメインにログインし、Cisco UCS Manager CLI から特定の機能をオフにできます。 次のグローバル管理機能を無効にできます。
グローバル サービス プロファイルの展開:サーバ プールでグローバル サービス プロファイルを展開し、プール内のサーバの 1 つでグローバル サービス プロファイルの展開を無効にすると、Cisco UCS Central はグローバル サービス プロファイルの展開からサーバを除外します。
インバンド管理:インバンド管理機能を有するサービス プロファイルは、インバンド管理機能を除外したサーバには展開されません。
ポリシー マッピング:この Cisco UCS ドメインから Cisco UCS Central へのポリシーまたはポリシー コンポーネントのインポートを無効にします。
リモート管理:Cisco UCS Central からの Cisco UCS ドメイン内の物理デバイスの制御を制限します。
いつでも Cisco UCS Manager CLI を使用してこれらの機能を有効にして、登録された Cisco UCS ドメインのグローバル管理機能をいつでも復元できます。
機能サポート マトリクス
次の表は、Cisco UCS Central の機能と、その機能がサポートされる Cisco UCS Manager のリリース バージョンのリストです。
Cisco UCS Central の機能
サポートされる Cisco UCS Central のバージョン
サポートされる Cisco UCS Manager のバージョン
2.1(2a)/2.1(3x)
2.2(1x)
2.2(2x)/2.2(3x)
3.0(1x)
マルチバージョン管理サポートとサポートされる Cisco UCS Manager の機能の表示
1.1(2a)
No
Yes
Yes
Yes
ポリシー/ポリシー コンポーネントおよびリソースのインポート
No
Yes
Yes
Yes
バックアップ イメージ ファイル用のリモート ロケーションの指定
No
No
Yes
Yes
サードパーティ証明書
No
No
Yes
Yes
IPv6 インバンド管理サポート
No
No
Yes
Yes
再接続への予測影響
1.2(1a)
No
No
Yes
(注) 2.2(3x) 以降でのみサポート
Yes
高精度のブート順制御
No
Yes
Yes
Yes
Cisco UCS Central GUI の概要
Cisco UCS Central GUI は、Cisco UCS Central にグラフィカル インターフェイスを提供します。 『Release Notes for Cisco UCS Central』の「System Requirements」セクションに記載されている要件を満たす任意のコンピュータから GUI にアクセスできます。
Cisco UCS Central GUI には、次の領域とペインがあります。
トップ レベルのサマリー パネルには、[UCS Central Fault Summary]、[UCS Domains Fault Summary]、および [Pending Activities] の概要が表示されます。
Cisco UCS Central の情報の主なカテゴリにアクセスできるウィンドウの上部全体にわたるメニュー バー。
各メニュー カテゴリの下で入手できる情報の展開可能なツリー表示を提供する左側の [Navigation] ペイン。
[Navigation] ペインで選択されたノードに関連付けられたタブを表示する、右側の [Work] ペイン。
メニュー バーには、次のものが含まれています。
[Domains]:Cisco UCS Central ドメイン グループ、ドメイン グループ ポリシー、登録済み Cisco UCS ドメイン、および Cisco UCS ドメインの障害サマリーにアクセスできます。
[Servers]:グローバル サービス プロファイルとポリシーを作成するオプションが提供され、登録済み Cisco UCS ドメインで設定されたサービス プロファイルおよびサービス プロファイル テンプレートと、Cisco UCS Central で設定されたグローバル UUID 接尾辞プールにアクセスできます。
[Network]:Cisco UCS Central で設定されたグローバル ネットワーク ポリシー、共通 VLAN、IP プール、および MAC プールにアクセスできます。
[Storage]:Cisco UCS Central で設定されたグローバル ストレージ ポリシー、ファブリック固有の VSAN、グローバル IQN プール、および WWN プールにアクセスできます。
[Operations Management]:登録済み Cisco UCS ドメインの設定とグローバル設定を管理できます。
[Statistics]:ネットワーク、冷却、温度、および電力に関するレポートを生成するオプションが提供されます。 標準レポートとカスタム レポートを作成できます。
[Logs and Faults]:監査ログ、イベント ログ、およびエラーを表示できます。
[Administration]:Cisco UCS Central 管理設定を管理できます。 Cisco UCS Central でのすべてのコントローラ、プロバイダー、およびクライアントのレジストリ、および診断情報(テクニカル サポート ファイル、監査ログ、イベント ログ、エラーなど)。
[Import]:ポリシー/ポリシー コンポーネントとリソースを登録済み Cisco UCS ドメインから Cisco UCS Central にインポートできます。