アプリケーションの概要
音声メディアを終端させることができるすべてのシスコ アプリケーションは IPv4 のみをサポートしています。これらのアプリケーションの場合、IPv6 専用デバイスから IPv4 専用アプリケーションにコールが発信されると、次の図に示すように、Cisco Unified Communications Manager(Unified CM)が音声メディアを IPv6 から IPv4 に変換するメディア ターミネーション ポイント(MTP)を挿入します。
ボイスメール
Cisco Unity Connection はすべてのインターフェイスの IPv6 をサポートし、Cisco Unity Express は IPv4 のみをサポートします。
LDAP ディレクトリ統合
Unified CM は、ディレクトリ同期に Lightweight Directory Access Protocol(LDAP)を使用する IPv4 をサポートしています。IP Phone 8800 および 7800 は UDS(http)を実行します。IP Phone はパーソナルおよび社内ディレクトリ用に CCMPD および CCMCIP サービスを使用します。これらのサービスは IPV6 対応です。Unified CM から AD へのバックエンド インターフェイスでは IPv6 に対する検証が実行されないため、IPv4 専用である必要があります。
ネイティブ Unified CM アプリケーション
クラスタ全体のエクステンション モビリティ、IP Phone サービス、Cisco Unified Communications Manager Assistant、Cisco Unified Communications Attendant Console、MRA、および Web Dialer は IPv4 専用をサポートしています。
デバイス モビリティ
デバイス モビリティは、IPv4 専用、IPv6 専用、およびデュアルスタック デバイスでのみサポートされます。
Unified CM IM and Presence サービス
Cisco Unified Communications Manager IM and Presence サービス(IM and Presence サービス)、Cisco IM and Presence サービス クライアント、Cisco IP Phone Messenger は IPv6 専用をサポートしています。
シスコ モビリティ アプリケーション
モビリティ アプリケーションは IPv6 専用をサポートしています。
Cisco Jabber アプリケーション
Cisco Jabber アプリケーションはデスクトップ オンプレミス アプリケーションの展開のみに対して IPv6 専用をサポートしています。Cisco Expressway の IPv6 専用サポートに制限があるため、MRA の場合は Jabber をデュアルスタック(IPv6 優先)用に設定する必要があります。このデュアルスタックでは、ANAT をメディアとして適用できません。これは、RFC 6555 のみに基づくアプリケーション サーバ インターフェイス向けです。
Cisco Unified Survivable Remote Site Telephony
Cisco Unified Survivable Remote Site Telephony(Unified SRST)は、デュアルスタック アプリケーション サーバとして機能し、保留/再開、フォワーディング、3WC、転送、MOH、IPv4 モードの ATA FAX などの IP Phone 回線側機能を備えた次のデバイスをサポートします。
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Unified SRST 12.0 は ISR 4K ルータに基づいて SIP シグナリングを使用する、IPv6 専用アドレッシング モードの音声専用サービスに対して次の Cisco IP Phone をサポートしています。
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Cisco IP Phone 7811、7821、7841、および 7861 をサポート
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Cisco IP Phone 8811、8841、8845、8851、8861、および 8865 をサポート
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サポートされないエンドポイント:Jabber および SCCP IP Phone
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Unified SRST 12.0 では、IPv4 または IPv6 のメディア選択をサポートする SCCP シグナリングおよび SIP SDP ANAT デュアルスタック属性がサポートされません。
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Unified CM では、すべての従来のデュアルスタック電話がデフォルトで IPv4 専用 SIP モードに設定されています。
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PSTN ゲートウェイは、SIP IPv4 専用または IPv6 専用に設定できます。このゲートウェイは SP PSTN に対する着信、発信、および 911 コールをサポートしています。
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メディア インターワーキング:Unified SRST は、音声およびビデオ(予定)エンドポイントに IPv4 から IPv6 への RTP メディア インターワーキングを提供します。これは、IPv6 専用エンドポイントまたはゲートウェイから IPv4 専用エンドポイントへのコール セットアップ時に必要です。
詳細については、『Cisco Unified SCCP and SIP SRST System Administrator Guide』を参照してください。