この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章は、次の項で構成されています。
Cisco UCS C3260 は、M3 または M4 サーバ ノードを 2 台搭載した、モジュール型の高密度のストレージ サーバで、ビッグデータ、クラウド、オブジェクト ストレージ、コンテンツ配信などの環境で使用される大規模なデータセット用に最適化されています。
UCS C3260 シャーシは、次のモジュールで構成されるモジュラ アーキテクチャです。
ベース シャーシ:ホットプラグ可能冗長電源ユニット 4 つ、ホットプラグ可能冗長ファン 8 つを搭載、レール キット付属。
サーバ ノード:1 台または 2 台の M3 または M4 サーバ ノードごとに、2 つの CPU、128 GB、256 GB、または 512 GB の DIMM メモリ、およびパススルー コントローラまたは 1 GB/4 GB のキャッシュを持つ RAID カードを選択・搭載可能。
システム I/O コントローラ(SIOC):1 つまたは 2 つのシステム I/O コントローラ(それぞれ 1300 シリーズ統合型仮想インターフェイス機能を搭載)。
オプションのドライブ拡張ノード:Large Form Factor(LFF)3.5 インチ ドライブ(容量を選択可能)。
ハード ドライブ:最大 56 台のトップローディング Large Form Factor(LFF)HDD(容量:4 TB、6 TB、8 TB、10 TB)。
ソリッド ステート ドライブ:最大 28 台のソリッド ステート ディスク(SSD)(オプション。容量:400 GB、800 GB、1.6 TB、3.2 TB)。
ソリッドステート ブート ドライブ:M3 または M4 サーバ ノードあたり最大 2 つの SSD。
I/O エクスパンダ:2 つの PCIe 拡張スロットを提供し、最大 2 つの NVMe SSD に対応。.
エンタープライズクラスの UCS C3260 ストレージ サーバは、4U フォーム ファクタで Cisco Unified Computing System のポートフォリオ機能を拡張し、パフォーマンス、柔軟性、効率性を同時に実現します。
(注) | M3 サーバ ノードには、Intel E5-2600 V2 CPU と DDR-3 DIMM が搭載されています。M4 サーバ ノードには、Intel E5-2600 v4 CPU と DDR-4 DIMM が搭載されています。 |
Cisco UCS C シリーズ ラックマウント サーバには Cisco IMC ファームウェアが付属しています。
Cisco IMC は、マザーボードに組み込まれている独立した管理モジュールです。専用の ARM ベースのプロセッサが、メイン サーバ CPU とは別に、Cisco IMC ファームウェアを実行します。システムには Cisco IMC ファームウェアの実行バージョンが付属しています。Cisco IMC ファームウェアは更新できますが、初期インストールは必要ではありません。
Cisco UCS C シリーズ ラック サーバは、Windows、Linux、Oracle などのオペレーティング システムをサポートします。サポートされているオペレーティング システムの詳細については、スタンドアロン C シリーズ サーバのハードウェアおよびソフトウェア相互運用性(http://www.cisco.com/en/US/products/ps10477/prod_technical_reference_list.html)を参照してください。KVM コンソールおよび vMedia を使ってサーバに OS をインストールするために、Cisco IMC を使用できます。
(注) | 使用可能な OS のインストール マニュアルには、http://www.cisco.com/go/unifiedcomputing/c-series-doc で 『Cisco UCS C-Series Servers Documentation Roadmap』 からアクセスできます。 |
Cisco IMC は、C シリーズ サーバ用の管理サービスです。Cisco IMC はサーバ内で動作します。
(注) | Cisco IMC 管理サービスは、サーバがスタンドアロン モードで動作している場合にだけ使用されます。C シリーズ サーバが UCS システムに統合されている場合は、UCS Manager を使用してそのサーバを管理する必要があります。UCS Manager の使用方法については、http://www.cisco.com/go/unifiedcomputing/b-series-doc の『Cisco UCS B-Series Servers Documentation Roadmap』にリストされた設定ガイドを参照してください。 |
Web ベースの GUI または SSH ベースの CLI または XML ベースの API を使用して、サーバにアクセスし、サーバを設定、管理、モニタできます。ほとんどすべてのタスクは、これらのインターフェイスのいずれでも実行できます。また、一方のインターフェイスで実行されたタスクの結果は、もう一方のインターフェイスにも表示されます。ただし、次の操作はできません。
Cisco IMC を使用すると次のシャーシ管理タスクを実行できます。
サーバの電源のオン、電源のオフ、電源再投入、リセット、およびシャットダウンを行う
ロケータ LED を切り替える
サーバのブート順を設定する
サーバのプロパティとセンサーを表示する
リモート プレゼンスを管理する
ローカル ユーザ アカウントを作成して管理し、Active Directory によるリモート ユーザの認証をイネーブルにする
NIC プロパティ、IPv4、VLAN、ネットワーク セキュリティなど、ネットワーク関連の設定を行う
HTTP、SSH、IPMI Over LAN、SNMP などのコミュニケーション サービスを設定する
証明書を管理する
プラットフォーム イベント フィルタを設定する
Cisco IMC ファームウェアを更新する
障害、アラーム、およびサーバのステータスをモニタする
タイム ゾーンを設定しローカル タイムを表示する
Cisco IMC ファームウェアをインストールしてアクティブにする
BIOS ファームウェアをインストールしてアクティブにする
CMC ファームウェアをインストールしてアクティブにする
Cisco IMC を使用すると次のサーバ管理タスクを実行できます。
Cisco IMC はサーバのプロビジョニングを行うため、サーバのオペレーティング システムの下に存在します。したがって、サーバでオペレーティング システムやアプリケーションのプロビジョニングや管理を行うためにこれを使用することはできません。たとえば、次の操作を実行することはできません。
Cisco IMC ユーザ インターフェイスは、Cisco C シリーズ サーバの Web ベースの管理インターフェイスです。Web ユーザ インターフェイスは、eXtensible Widget Framework(XWT)フレームワークを使った HTML5 を使用して開発されます。ユーザ インターフェイスを起動して、次の最小要件を満たしている任意のリモート ホストからサーバを管理できます。
(注) | Cisco IMC へのログインに使用するパスワードを失効した場合やパスワードを忘れた場合は、使用しているサーバの Cisco UCS C シリーズ サーバのインストレーションおよびサービス ガイドでパスワードの回復手順を参照してください。このガイドは http://www.cisco.com/go/unifiedcomputing/c-series-doc で 『Cisco UCS C-Series Servers Documentation Roadmap』 から入手できます。 |
Cisco IMC GUI に初めてログインすると、ユーザ インターフェイスが次の図のように表示されます。
Cisco Integrated Management Controller GUI は、画面の左側にある [Navigation] ペインと、画面の右側にある [Work] ペインで構成されます。[Navigation] ペインの [Server]、[Chassis]、[Compute]、[Networking]、[Storage]、[Admin] メニューにあるリンクをクリックすると、右側の [Work] ペインに関連付けられたタブが表示されます。
[Navigation] ペインのヘッダーにはアクション ボタンが表示され、GUI 全体のナビゲーション マップを表示したり、インデックスを表示したり、お気に入りの作業ペインを選択して直接移動したりできます。[Pin] アイコンは、[Work] ペインが表示されたときに [Navigation] ペインがスライドしないようにします。
[Favorite] アイコンは星形のボタンで、アプリケーション内の特定の作業ペインをお気に入りにできます。これを行うには、選択した作業ウィンドウに移動して、[Favorite] アイコンをクリックします。アプリケーションの任意の場所からこの作業ウィンドウに直接アクセスするには、[Favorite] アイコンを再度クリックします。
GUI ヘッダーには、シャーシの全体的なステータスに関する情報およびユーザ ログイン情報が表示されます。
GUI ヘッダーには、障害の総数(緑色または赤色で示されます)も表示され、その横に [Bell] アイコンが付いています。ただし、このアイコンをクリックすると、さまざまなコンポーネントの致命的または重大な障害の概要のみが表示されます。すべての障害を表示するには、[View All] ボタンをクリックして [Fault Summary] ペインを表示させます。
[Navigation] ペインには次のメニューがあります。
[Chassis] メニューの各ノードは、[Work] ペインに表示される 1 つ以上のタブに続きます。これらのタブからは次の情報へアクセスできます。
[Chassis] メニューのノード名 | [Work] ペインのタブで提供される情報 |
---|---|
Summary |
シャーシ プロパティ、シャーシ ステータス、Cisco IMC ファームウェア バージョン、管理 IP アドレス、CMC 1 および CMC 2 の IP アドレス。 |
インベントリ |
サーバ、電源、Cisco VIC アダプタ、ダイナミック ストレージの管理情報。 |
Sensor |
電源、ファン、温度、電圧、電流、LED の読み取り。 |
Faults and Logs |
障害サマリー、障害履歴、システム イベント ログ、Cisco IMC ログおよびロギング制御。 |
[Compute] メニューにはサーバに関する情報が含まれており、次の情報が [Work] ペインに表示されます。
[Compute] メニューのノード名 | [Work] ペインのタブで提供される情報 |
---|---|
General |
サーバ プロパティ、製品名、シリアル番号、製品 ID、UUID、BIOS バージョン、ホスト名、Cisco IMC ファームウェア バージョン、IP アドレス、MAC アドレスと説明。 |
インベントリ |
インストール済みの CPU、メモリ カード、PCI アダプタ、Cisco VIC アダプタ、vNIC、ストレージ、信頼されたプラットフォーム モジュール(TPM)。 |
Sensor |
温度、電圧、LED、ストレージ センサーの読み取り。 |
Remote Management |
LAN 設定上の KVM、仮想メディア、およびシリアル。 |
BIOS |
インストール済みの BIOS ファームウェア バージョン、およびサーバのブート順。 |
トラブルシューティング |
ブートストラップ処理、クラッシュ レコーディング、最後に保存したブートストラップ プロセスを表示するプレーヤー。 |
Power Policies |
電源復元ポリシーの設定。 |
[Networking] メニューの各ノードは、[Work] ペインに表示される 1 つ以上のタブに続きます。これらのタブからは次の情報へアクセスできます。
[Networking] メニューのノード名 | [Work] ペインのタブで提供される情報 |
---|---|
General |
アダプタ カードのプロパティ、ファームウェア、外部イーサネット インターフェイス、設定をエクスポートまたはインポートするアクション、リセット ステータス。 |
vNIC |
名前、CDN、MAC アドレス、MTU、個々の vNIC プロパティなどのホスト イーサネット インターフェイス情報。 |
VM FEXs |
名前、MTU、CoS、VLAN などの仮想 FEX 情報。 |
vHBA |
名前、WWPN、WWNN、ブート、アップリンク、ポート プロファイル、チャネル番号、個々の vHBA プロパティなどのホスト ファイバ チャネル インターフェイス情報。 |
[Storage] メニューの各ノードは、Cisco UCS C シリーズ ラックマウント サーバにインストールされた LSI MegaRAID コントローラまたはホスト バス アダプタ(HBA)に対応します。各ノードは、[Work] ペインに表示される 1 つ以上のタブに続き、インストールされているコントローラに関する情報を提供します。
[Storage] メニューのノード名 | [Work] ペインのタブで提供される情報 |
---|---|
Controller Info |
選択した LSI MegaRAID コントローラまたは HBA に関する一般情報。 |
Physical Drive Info |
一般的なドライブ情報、識別情報、およびドライブのステータス。 |
Virtual Drive Info |
一般的なドライブ情報、RAID 情報、物理ドライブ情報。 |
Battery Backup Unit |
選択された MegaRAID コントローラのバックアップ バッテリ情報。 |
Storage Log |
ストレージ メッセージ。 |
[Admin] メニューの各ノードは、[Work] ペインに表示される 1 つ以上のタブに続きます。これらのタブからは次の情報へアクセスできます。
[Admin] メニューのノード名 | [Work] ペインのタブで提供される情報 |
---|---|
User Management |
ローカルで定義されたユーザ アカウント、Active Directory 設定、および現在のユーザ セッション情報。 |
ネットワーク |
NIC、IPv4、IPv6、VLAN、LOM プロパティとネットワーク セキュリティ設定。 |
Communication Services |
HTTP、SSH、XML API、IPMI over LAN、および SNMP 設定。 |
Certificate Management |
セキュリティ証明書情報と管理。 |
Firmware Management |
Cisco IMC および BIOS ファームウェア情報と管理。 |
ユーティリティ |
テクニカル サポート データ収集、システム設定のインポートおよびエクスポート オプション、出荷時の初期状態の復元設定。 |
ツールバーは [Work] ペインの上に表示されます。
ボタン名 | 説明 |
---|---|
Refresh |
現在のページを更新します。 |
Host Power |
[Server Power Management] ポップアップ ウィンドウを起動します。 |
ping |
[Ping Details] ポップアップ ウィンドウを起動します。 |
Reboot |
ドロップダウン メニューから選択したオプションに応じて、BMC 1、BMC 2、CMC 1、CMC 2 をリブートできます。 |
ロケータ LED |
[Locator LED] ポップアップ ウィンドウを起動します。 |
Cisco Integrated Management Controller(Cisco IMC)ソフトウェアの GUI は、左側にある [Navigation] ペインと右側にある [Work] ペインの 2 つの主要なセクションに分かれます。
このヘルプ システムは、各Cisco IMC GUI ページと各ダイアログボックスのフィールドについて説明します。
ページのヘルプにアクセスするには、次のいずれかを実行します。
Cisco IMC GUI の特定のタブで、[Work] ペインの上のツールバーにある [Help] アイコンをクリックします。
ダイアログボックスで、そのダイアログボックスの [Help] ボタンをクリックします。
(注) | すべての C シリーズ マニュアルの一覧については、http://www.cisco.com/go/unifiedcomputing/c-series-doc で入手できる『Cisco UCS C-Series Servers Documentation Roadmap』を参照してください。 |
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