統合プラットフォーム構成ガイド、Cisco IOS XE 3.6E(Catalyst 3850 スイッチ)
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章のタイトル: LLDP、LLDP-MED、およびワイヤード ロケーション サービスの設定
LLDP、LLDP-MED、およびワイヤード ロケーション サービスの設定 機能情報の確認
ご使用のソフトウェア リリースでは、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされているとは限りません。最新の機能情報および警告については、使用するプラットフォームおよびソフトウェア リリースの Bug Search Tool およびリリース ノートを参照してください。このモジュールに記載されている機能の詳細を検索し、各機能がサポートされているリリースのリストを確認する場合は、このモジュールの最後にある機能情報の表を参照してください。
プラットフォームのサポートおよびシスコ ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator には、http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスします。Cisco.com のアカウントは必要ありません。
LLDP、LLDP-MED、および有線ロケーション サービスに関する情報
LLDP
Cisco Discovery Protocol(CDP)は、すべてのシスコ製デバイス(ルータ、ブリッジ、アクセス サーバ、スイッチ、およびコントローラ)のレイヤ 2(データ リンク層)上で動作するデバイス検出プロトコルです。ネットワーク管理アプリケーションは CDP を使用することにより、ネットワーク接続されている他のシスコ デバイスを自動的に検出し、識別できます。
スイッチ では他社製のデバイスをサポートし他のデバイス間の相互運用性を確保するために、IEEE 802.1AB リンク層検出プロトコル(LLDP)をサポートしています。LLDP は、ネットワーク デバイスがネットワーク上の他のデバイスに自分の情報をアドバタイズするために使用するネイバー探索プロトコルです。このプロトコルはデータリンク層で動作するため、異なるネットワーク層プロトコルが稼働する 2 つのシステムで互いの情報を学習できます。
LLDP でサポートされる TLV
LLDP は一連の属性をサポートし、これらを使用してネイバー デバイスを検出します。属性には、Type、Length、および Value の説明が含まれていて、これらを TLV と呼びます。LLDP をサポートするデバイスは、ネイバーとの情報の送受信に TLV を使用できます。このプロトコルは、設定情報、デバイス機能、およびデバイス ID などの詳細情報をアドバタイズできます。
スイッチは、次の基本管理 TLV をサポートします。これらは必須の LLDP TLV です。
ポート記述 TLV
システム名 TLV
システム記述 TLV
システム機能 TLV
管理アドレス TLV
次の IEEE 固有の LLDP TLV もアドバタイズに使用されて LLDP-MED をサポートします。
LLDP および Cisco スイッチ のスタック
スイッチ スタックは、ネットワーク内の 1 つのスイッチ として表示されます。したがって、LLDP は、個々のスタック メンバではなく、スイッチ スタックを検出します。
LLDP-MED
LLDP for Media Endpoint Devices(LLDP-MED)は LLDP の拡張版で、IP 電話などのエンドポイント デバイスとネットワーク デバイスの間で動作します。特に VoIP アプリケーションをサポートし、検出機能、ネットワーク ポリシー、Power over Ethernet(PoE)、インベントリ管理、およびロケーション情報に関する TLV を提供します。デフォルトで、すべての LLDP-MED TLV がイネーブルです。
LLDP-MED でサポートされる TLV
LLDP-MED では、次の TLV がサポートされます。
LLDP-MED 機能 TLV
LLDP-MED エンドポイントは、接続装置がサポートする機能と現在イネーブルになっている機能を識別できます。
ネットワーク ポリシー TLV
ネットワーク接続デバイスとエンドポイントはともに、VLAN 設定、および関連するレイヤ 2 とレイヤ 3 属性をポート上の特定アプリケーションにアドバタイズできます。たとえば、スイッチは使用する VLAN 番号を IP 電話に通知できます。IP 電話は任意のスイッチ に接続し、VLAN 番号を取得してから、コール制御の通信を開始できます。
ネットワーク ポリシー プロファイル TLV を定義することによって、VLAN、サービス クラス(CoS)、Diffserv コード ポイント(DSCP)、およびタギング モードの値を指定して、音声と音声信号のプロファイルを作成できます。その後、これらのプロファイル属性は、スイッチで中央集約的に保守され、IP 電話に伝播されます。
電源管理 TLV
LLDP-MED エンドポイントとネットワーク接続デバイスの間で拡張電源管理を可能にします。スイッチ および IP 電話は、デバイスの受電方法、電源プライオリティ、デバイスの消費電力などの電源情報を通知することができます。
LLDP-MED は拡張電源 TLV もサポートして、きめ細かな電力要件、エンドポイント電源プライオリティ、およびエンドポイントとネットワークの接続デバイスの電源ステータスをアドバタイズします。LLDP がイネーブルでポートに電力が供給されているときは、電力 TLV によってエンドポイント デバイスの実際の電力要件が決定するので、それに応じてシステムの電力バジェットを調整することができます。スイッチ は要求を処理し、現在の電力バジェットに基づいて電力を許可または拒否します。要求が許可されると、スイッチは電力バジェットを更新します。要求が拒否された場合、スイッチ は、ポートの電力をオフに切り替え、Syslog メッセージを生成して電力バジェットを更新します。LLDP-MED がディセーブルの場合や、エンドポイントが LLDP-MED 電力 TLV をサポートしていない場合は、初期割り当て値が接続終了まで使用されます。
power inline { auto [ max max-wattage ] | never | static [ max max-wattage ]} インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力して、電力設定を変更できます。PoE インターフェイスはデフォルトで auto モードに設定されています。値を指定しない場合は、最大電力(30 W)が供給されます。
インベントリ管理 TLV
エンドポイントは、スイッチ にエンドポイントの詳細なインベントリ情報を送信することが可能です。インベントリ情報には、ハードウェア リビジョン、ファームウェア バージョン、ソフトウェア バージョン、シリアル番号、メーカー名、モデル名、Asset ID TLV などがあります。
ロケーション TLV
スイッチ からのロケーション情報をエンドポイント デバイスに提供します。ロケーション TLV はこの情報を送信することができます。
都市ロケーション情報
都市アドレス情報および郵便番号情報を提供します。都市ロケーション情報の例には、地名、番地、郵便番号などがあります。
ELIN ロケーション情報
発信側のロケーション情報を提供します。ロケーションは、緊急ロケーション識別番号(ELIN)によって決定されます。これは、緊急通報を Public Safety Answering Point(PSAP)にルーティングする電話番号で、PSAP はこれを使用して緊急通報者にコールバックすることができます。
地理的なロケーション情報
スイッチの緯度、経度、および高度などのスイッチ位置の地理的な詳細を指定します。
カスタム ロケーション
スイッチの位置のカスタマイズされた名前と値を入力します。
ワイヤード ロケーション サービス
スイッチ は、接続されているデバイスのロケーション情報およびアタッチメント追跡情報を Cisco Mobility Services Engine(MSE)に送信するのにロケーション サービス機能を使用します。トラッキングされたデバイスは、ワイヤレス エンドポイント、ワイヤード エンドポイント、またはワイヤード スイッチ またはコントローラになります。スイッチ は、MSE にネットワーク モビリティ サービス プロトコル(NMSP)のロケーション通知および接続通知を介して、デバイスのリンク アップ イベントおよびリンク ダウン イベントを通知します。
MSE がスイッチ に対して NMSP 接続を開始すると、サーバ ポートが開きます。MSE がスイッチ に接続する場合は、バージョンの互換性を確保する 1 組のメッセージ交換およびサービス交換情報があり、その後にロケーション情報の同期が続きます。接続後、スイッチ は定期的にロケーション通知および接続通知を MSE に送信します。インターバル中に検出されたリンク アップ イベントまたはリンク ダウン イベントは、集約されてインターバルの最後に送信されます。
スイッチ がリンク アップ イベントまたはリンク ダウン イベントでデバイスの有無を確認した場合は、スイッチは、MAC アドレス、IP アドレス、およびユーザ名のようなクライアント固有情報を取得します。クライアントが LLDP-MED または CDP に対応している場合は、スイッチ は LLDP-MED ロケーション TLV または CDP でシリアル番号および UDI を取得します。
デバイス機能に応じて、スイッチ は次のクライアント情報をリンク アップ時に取得します。
デバイス機能に応じて、スイッチ は次のクライアント情報をリンク ダウン時に取得します。
スイッチ がシャットダウンする場合は、スイッチは、MSE との NMSP 接続を終了する前に、ステートの delete および IP アドレスとともに接続情報通知を送信します。MSE は、この通知を、スイッチ に関連付けられているすべてのワイヤード クライアントに対する関連付け解除として解釈します。
スイッチ 上のロケーション アドレスを変更すると、スイッチ は、影響を受けるポートを識別する NMSP ロケーション通知メッセージ、および変更されたアドレス情報を送信します。
デフォルトの LLDP 設定
表 1 デフォルトの LLDP 設定 機能
デフォルト設定
LLDP グローバル ステート
ディセーブル
LLDP ホールドタイム(廃棄までの時間)
120 秒
LLDP タイマー(パケット更新頻度)
30 秒
LLDP 再初期化遅延
2 秒
LLDP tlv-select
ディセーブル(すべての TLV との送受信)
LLDP インターフェイス ステート
ディセーブル
LLDP 受信
ディセーブル
LLDP 転送
ディセーブル
LLDP med-tlv-select
ディセーブル(すべての LLDP-MED TLV への送信)。LLDP がグローバルにイネーブルにされると、LLDP-MED-TLV もイネーブルになります。
LLDP に関する制約事項
インターフェイスがトンネル ポートに設定されていると、LLDP は自動的にディセーブルになります。
最初にインターフェイス上にネットワークポリシー プロファイルを設定した場合、インターフェイス上に switchport voice vlan コマンドを適用できません。 switchport voice vlan vlan-id がすでに設定されているインターフェイスには、ネットワーク ポリシー プロファイルを適用できます。このように、そのインターフェイスには、音声または音声シグナリング VLAN ネットワーク ポリシー プロファイルが適用されます。
ネットワーク ポリシー プロファイルを持つインターフェイス上では、スタティック セキュア MAC アドレスを設定できません。
Cisco Discovery Protocol と LLDP が両方とも同じスイッチ内で使用されている場合、Cisco Discovery Protocol が電源ネゴシエーションに使用されているインターフェイスで LLDP を無効にする必要があります。LLDP は、コマンド no lldp tlv-select power-management または no lldp transmit / no lldp receive を使用してインターフェイス レベルで無効にできます。
LLDP、LLDP-MED、およびワイヤード ロケーション サービスの設定方法
LLDP のイネーブル化
手順の概要 1.
enable
2.
configure
terminal
3.
lldp
run
4.
interface interface-id
5.
lldp
transmit
6.
lldp
receive
7.
end
8.
show
lldp
9.
copy running-config
startup-config
手順の詳細 コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 enable 例:
Switch > enable
特権 EXEC モードをイネーブルにします。パスワードを入力します(要求された場合)。
ステップ 2 configure
terminal 例:
Switch # configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 3 lldp
run 例:
Switch (config)# lldp run
スイッチ で LLDP をグローバルにイネーブルにします。
ステップ 4 interface interface-id 例:
Switch (config)# interface
gigabitethernet2/0/1
LLDP をイネーブルにするインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 5 lldp
transmit 例:
Switch (config-if)# lldp transmit
LLDP パケットを送信するようにインターフェイスをイネーブルにします。
ステップ 6 lldp
receive 例:
Switch (config-if)# lldp receive
LLDP パケットを受信するようにインターフェイスをイネーブルにします。
ステップ 7 end 例:
Switch (config-if)# end
特権 EXEC モードに戻ります。
ステップ 8 show
lldp 例:
Switch # show lldp
設定を確認します。
ステップ 9 copy running-config
startup-config 例:
Switch # copy running-config startup-config
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
LLDP 特性の設定
LLDP 更新の頻度、情報を廃棄するまでの保持期間、および初期化遅延時間を設定できます。送受信する LLDP および LLDP-MED TLV も選択できます。
(注)
ステップ 3 ~ 6 は任意であり、どの順番で実行してもかまいません。
手順の概要 1.
enable
2.
configureterminal
3.
lldp
holdtime seconds
4.
lldp reinit delay
5.
lldp timer rate
6.
lldp
tlv-select
7.
interface interface-id
8.
lldp
med-tlv-select
9.
end
10.
show
lldp
11.
copy running-config
startup-config
手順の詳細 コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 enable 例:
Switch > enable
特権 EXEC モードをイネーブルにします。パスワードを入力します(要求された場合)。
ステップ 2 configureterminal 例:
Switch # configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 3 lldp
holdtime seconds 例:
Switch (config)# lldp holdtime 120
(任意)デバイスから送信された情報を受信側デバイスが廃棄するまで保持する必要がある期間を指定します。
指定できる範囲は 0 ~ 65535 秒です。デフォルトは 120 秒です。
ステップ 4 lldp reinit delay 例:
Switch (config)# lldp reinit 2
(任意)任意のインターフェイス上で LLDP の初期化の遅延時間(秒)を指定します。
指定できる範囲は 2 ~ 5 秒です。デフォルトは 2 秒です。
ステップ 5 lldp timer rate 例:
Switch (config)# lldp timer 30
(任意)インターフェイス上で LLDP の更新の遅延時間(秒)を指定します。
指定できる範囲は 5 ~ 65534 秒です。デフォルトは 30 秒です。
ステップ 6 lldp
tlv-select 例:
Switch (config)# tlv-select
(任意)送受信する LLDP TLV を指定します。
ステップ 7 interface interface-id 例:
Switch (config)# interface
gigabitethernet2/0/1
LLDP をイネーブルにするインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 8 lldp
med-tlv-select 例:
Switch (config-if)# lldp
med-tlv-select inventory management
(任意)送受信する LLDP-MED TLV を指定します。
ステップ 9 end 例:
Switch (config-if)# end
特権 EXEC モードに戻ります。
ステップ 10 show
lldp 例:
Switch # show lldp
設定を確認します。
ステップ 11 copy running-config
startup-config 例:
Switch # copy running-config startup-config
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
LLDP-MED TLV の設定
デフォルトでは、スイッチ はエンド デバイスから LLDP-MED パケットを受信するまで、LLDP パケットだけを送信します。スイッチは、MED TLV を持つ LLDP も送信します。LLDP-MED エントリが期限切れになった場合は、スイッチは再び LLDP パケットだけを送信します。
lldp インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、インターフェイスが次の表にリストされている TLV を送信しないように設定できます。表 2 LLDP-MED TLV
LLDP-MED TLV
説明
inventory-management
LLDP-MED インベントリ管理 TLV
場所
LLDP-MED ロケーション TLV
network-policy
LLDP-MED ネットワーク ポリシー TLV
power-management
LLDP-MED 電源管理 TLV
インターフェイスで TLV をイネーブルにするには、次の手順に従います。
手順の概要 1.
enable
2.
configureterminal
3.
interface interface-id
4.
lldp
med-tlv-select
5.
end
6.
copy running-config
startup-config
手順の詳細 コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 enable 例:
Switch > enable
特権 EXEC モードをイネーブルにします。パスワードを入力します(要求された場合)。
ステップ 2 configureterminal 例:
Switch # configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 3 interface interface-id 例:
Switch (config)# interface
gigabitethernet2/0/1
LLDP をイネーブルにするインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 4 lldp
med-tlv-select 例:
Switch (config-if)# lldp med-tlv-select
inventory management
イネーブルにする TLV を指定します。
ステップ 5 end 例:
Switch (config-if)# end
特権 EXEC モードに戻ります。
ステップ 6 copy running-config
startup-config 例:
Switch # copy running-config startup-config
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
Network-Policy TLV の設定
手順の概要 1.
enable
2.
configureterminal
3.
network-policy
profile profile number
4.
{ voice | voice-signaling } vlan [ vlan-id { cos cvalue | dscp dvalue }] | [[ dot1p { cos cvalue | dscp dvalue }] | none | untagged ]
5.
exit
6.
interface interface-id
7.
network-policy profile number
8.
lldp
med-tlv-select network-policy
9.
end
10.
show
network-policy profile
11.
copy running-config
startup-config
手順の詳細 コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 enable 例:
Switch > enable
特権 EXEC モードをイネーブルにします。パスワードを入力します(要求された場合)。
ステップ 2 configureterminal 例:
Switch # configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 3 network-policy
profile profile number 例:
Switch (config)# network-policy profile 1
ネットワーク ポリシー プロファイル番号を指定し、ネットワーク ポリシー コンフィギュレーション モードを開始します。指定できる範囲は 1 ~ 4294967295 です。
ステップ 4 { voice | voice-signaling } vlan [ vlan-id { cos cvalue | dscp dvalue }] | [[ dot1p { cos cvalue | dscp dvalue }] | none | untagged ] 例:
Switch (config-network-policy)# voice vlan 100 cos 4
ポリシー属性の設定:
voice :音声アプリケーション タイプを指定します。
voice-signaling :音声シグナリング アプリケーション タイプを指定します。
vlan :音声トラフィックのネイティブ VLAN を指定します。
vlan-id :(任意)音声トラフィックの VLAN を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。
cos cvalue :(任意)設定された VLAN に対するレイヤ 2 プライオリティ サービス クラス(CoS)を指定します。指定できる範囲は 0 ~ 7 です。デフォルト値は 5 です。
dscp dvalue :(任意)設定された VLAN に対する DiffServ コード ポイント(DSCP)値を指定します。指定できる範囲は 0 ~ 63 です。デフォルト値は 46 です。
dot1p :(任意)IEEE 802.1p プライオリティ タギングおよび VLAN 0(ネイティブ VLAN)を使用するように電話を設定します。
none :(任意)音声 VLAN に関して IP Phone に指示しません。IP Phone のキー パッドから入力された設定を使用します。
untagged :(任意)IP Phone を、タグなしの音声トラフィックを送信するよう設定します。これが IP Phone のデフォルト設定になります。
untagged :(任意)IP Phone を、タグなしの音声トラフィックを送信するよう設定します。これが IP Phone のデフォルト設定になります。
ステップ 5 exit 例:
Switch (config)# exit
グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。
ステップ 6 interface interface-id 例:
Switch (config)# interface gigabitethernet2/0/1
ネットワーク ポリシー プロファイルを設定するインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 7 network-policy profile number 例:
Switch (config-if)# network-policy 1
ネットワーク ポリシー プロファイル番号を指定します。
ステップ 8 lldp
med-tlv-select network-policy 例:
Switch (config-if)# lldp med-tlv-select network-policy
ネットワーク ポリシー TLV を指定します。
ステップ 9 end 例:
Switch (config)# end
特権 EXEC モードに戻ります。
ステップ 10 show
network-policy profile 例:
Switch # show network-policy profile
設定を確認します。
ステップ 11 copy running-config
startup-config 例:
Switch # copy running-config startup-config
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
ロケーション TLV およびワイヤード ロケーション サービスの設定
エンドポイントのロケーション情報を設定し、その設定をインターフェイスに適用するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。
手順の概要 1.
configure terminal
2.
location { admin-tag string | civic-location identifier {id | host } | elin-location string identifier id | custom-location identifier {id | host } | geo-location identifier {id | host }}
3.
exit
4.
interface interface-id
5.
location { additional-location-information word | civic-location-id {id | host } | elin-location-id id | custom-location-id {id | host } | geo-location-id {id | host } }
6.
end
7.
次のいずれかを使用します。 show location admin-tag string
show location civic-location identifier id
show location elin-location identifier id
8.
copy running-config startup-config
手順の詳細 コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 configure terminal 例:
Switch # configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 2 location { admin-tag string | civic-location identifier {id | host } | elin-location string identifier id | custom-location identifier {id | host } | geo-location identifier {id | host }} 例:
Switch (config)# location civic-location identifier 1
Switch (config-civic)# number 3550
Switch (config-civic)# primary-road-name "Cisco Way"
Switch (config-civic)# city "San Jose"
Switch (config-civic)# state CA
Switch (config-civic)# building 19
Switch (config-civic)# room C6
Switch (config-civic)# county "Santa Clara"
Switch (config-civic)# country US
エンドポイントにロケーション情報を指定します。
admin-tag :管理タグまたはサイト情報を指定します。
civic-location :都市ロケーション情報を指定します。
elin-location :緊急ロケーション情報(ELIN)を指定します。
custom-location :カスタム ロケーション情報を指定します。
geo-location :地理空間的なロケーション情報を指定します。
identifier id :都市、ELIN、カスタム、または地理ロケーションの ID を指定します。
host :ホストの都市、カスタム、または地理ロケーションを指定します。
string :サイト情報またはロケーション情報を英数字形式で指定します。
ステップ 3 exit 例:
Switch (config-civic)# exit
グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。
ステップ 4 interface interface-id 例:
Switch (config)# interface gigabitethernet2/0/1
ロケーション情報を設定するインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 5 location { additional-location-information word | civic-location-id {id | host } | elin-location-id id | custom-location-id {id | host } | geo-location-id {id | host } } 例:
Switch (config-if)# location elin-location-id 1
インターフェイスのロケーション情報を入力します。
additional-location-information :ロケーションまたは場所に関する追加情報を指定します。
civic-location-id :インターフェイスにグローバル都市ロケーション情報を指定します。
elin-location-id :インターフェイスに緊急ロケーション情報を指定します。
custom-location-id :インターフェイスにカスタム ロケーション情報を指定します。
geo-location-id :インターフェイスの地理空間のロケーション情報を指定します。
host :ホストのロケーションの ID を指定します。
word :追加のロケーション情報を指定する語またはフレーズを指定します。
id :都市、ELIN、カスタム、または地理ロケーションの ID を指定します。指定できる ID 範囲は 1 ~ 4095 です。
ステップ 6 end 例:
Switch (config-if)# end
特権 EXEC モードに戻ります。
ステップ 7 次のいずれかを使用します。 show location admin-tag string
show location civic-location identifier id
show location elin-location identifier id
例:
Switch # show location admin-tag
または
Switch # show location civic-location
identifier
または
Switch # show location elin-location
identifier
設定を確認します。
ステップ 8 copy running-config startup-config 例:
Switch # copy running-config
startup-config
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
スイッチ 上でのワイヤード ロケーション サービスのイネーブル化
はじめる前に
ワイヤード ロケーションが機能するためには、まず、 ip device tracking グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力する必要があります。
手順の概要 1.
enable
2.
configureterminal
3.
nmsp notification
interval { attachment | location } interval-seconds
4.
end
5.
show
network-policy profile
6.
copy
running-config startup-config
手順の詳細 コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 enable 例:
Switch > enable
特権 EXEC モードをイネーブルにします。パスワードを入力します(要求された場合)。
ステップ 2 configureterminal 例:
Switch # configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 3 nmsp notification
interval { attachment | location } interval-seconds 例:
Switch (config)# nmsp notification interval location 10
NMSP 通知間隔を指定します。
attachment :接続通知間隔を指定します。
location :ロケーション通知間隔を指定します。
interval-seconds :スイッチ から MSE にロケーション更新または接続更新が送信されるまでの期間(秒)。指定できる範囲は 1 ~ 30 です。デフォルト値は 30 です。
ステップ 4 end 例:
Switch (config)# end
特権 EXEC モードに戻ります。
ステップ 5 show
network-policy profile 例:
Switch # show network-policy profile
設定を確認します。
ステップ 6 copy
running-config startup-config 例:
Switch # copy running-config startup-config
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
LLDP、LLDP-MED、およびワイヤード ロケーション サービスの設定例
Network-Policy TLV の設定:例
次に、CoS を持つ音声アプリケーションの VLAN 100 を設定して、インターフェイス上のネットワーク ポリシー プロファイルおよびネットワーク ポリシー TLV をイネーブルにする例を示します。
Switch # configure terminal
Switch (config)# network-policy 1
Switch (config-network-policy)# voice vlan 100 cos 4
Switch (config-network-policy)# exit
Switch (config)# interface gigabitethernet1/0/1
Switch (config-if)# network-policy profile 1
Switch (config-if)# lldp med-tlv-select network-policy
次の例では、プライオリティ タギングを持つネイティブ VLAN 用の音声アプリケーション タイプを設定する方法を示します。
Switch config-network-policy)# voice vlan dot1p cos 4
Switch config-network-policy)# voice vlan dot1p dscp 34
LLDP、LLDP-MED、ワイヤード ロケーション サービスのモニタリングとメンテナンス
LLDP、LLDP-MED、ワイヤード ロケーション サービスのモニタリングとメンテナンスのコマンド
コマンド
説明
clear lldp counters
トラフィック カウンタを 0 にリセットします。
clear lldp table
LLDP ネイバー情報テーブルを削除します。
clear nmsp statistics
NMSP 統計カウンタをクリアします。
show lldp
送信頻度、送信するパケットのホールドタイム、LLDP 初期化の遅延時間のような、インターフェイス上のグローバル情報を表示します。
show lldp entry entry-name
特定のネイバーに関する情報を表示します。
アスタリスク(*)を入力すると、すべてのネイバーの表示、またはネイバーの名前の入力が可能です。
show lldp interface [ interface-id ]
LLDP がイネーブルに設定されているインターフェイスに関する情報を表示します。
表示対象を特定のインターフェイスに限定できます。
show lldp neighbors [ interface-id ] [ detail ]
デバイス タイプ、インターフェイスのタイプや番号、ホールドタイム設定、機能、ポート ID など、ネイバーに関する情報を表示します。
特定のインターフェイスに関するネイバー情報だけを表示したり、詳細表示にするため表示内容を拡張したりできます。
show lldp traffic
送受信パケットの数、廃棄したパケットの数、認識できない TLV の数など、LLDP カウンタを表示します。
show location admin-tag string
指定した管理タグまたはサイトのロケーション情報を表示します。
show location civic-location identifier id
特定のグローバル都市ロケーションのロケーション情報を表示します。
show location elin-location identifier id
緊急ロケーションのロケーション情報を表示します。
show network-policy profile
設定されたネットワークポリシー プロファイルを表示します。
show nmsp
NMSP 情報を表示します。
LLDP、LLDP-MED、およびワイヤード ロケーション サービスの追加情報
MIB
MIB
MIB のリンク
本リリースでサポートするすべての MIB
選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリース、およびフィーチャ セットに関する MIB を探してダウンロードするには、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。
http://www.cisco.com/go/mibs
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説明
Link
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http://www.cisco.com/support
LLDP、LLDP-MED、およびワイヤード ロケーション サービスの機能情報
リリース
変更内容
Cisco IOS XE 3.2SE
この機能が導入されました。