リンク テストを使用して、2 つのデバイス間の無線リンクの質を決定します。 リンク テストの際には、要求と応答の 2 種類のリンク テスト パケットを送信します。 リンク テストの要求パケットを受信した無線は、適切なテキスト ボックスを記入して、応答タイプ セットを使用して送信者にパケットを返信します。
クライアントからアクセス ポイント方向への無線リンクの質は、アクセス ポイントからクライアント方向へのものと異なることがあり、それは双方の送信電力と受信感度が非対称であることによるものです。 2 種類のリンク テスト(ping テストおよび CCX リンク テスト)を実行できます。
ping リンク テストでは、コントローラはクライアントからアクセス ポイント方向でのみリンクの質をテストできます。 アクセス ポイントで受信された ping パケットの RF パラメータは、クライアントからアクセス ポイント方向のリンクの質を決定するためにコントローラによりポーリングされます。
CCX リンク テストでは、スイッチはアクセス ポイントからクライアント方向でもリンクの質をテストできます。 スイッチはクライアントにリンク テスト要求を発行し、クライアントは、応答パケットで受信した要求パケットの RF パラメータを記録します(受信信号強度インジケータ [RSSI]、信号対雑音比 [SNR] など)。 リンク テストの要求ロールと応答ロールの両方を、アクセス ポイントとスイッチに実装します。 アクセス ポイントまたはスイッチが CCX v4 クライアントまたは v5 クライアントに対してリンク テストを開始でき、同様に CCX v4 クライアントまたは v5 クライアントもアクセス ポイントまたはスイッチに対してリンク テストを開始できます。
スイッチでは、CCX リンク テストに対するリンクの質のメトリックが両方向で表示されます(アウト:アクセス ポイントからクライアント、イン:クライアントからアクセス ポイント)。
コントローラにより、方向とは無関係に次のメトリックが表示されます。
コントローラ ソフトウェアは、CCX バージョン 1 ~ 5 をサポートします。 CCX サポートは、コントローラ上の各 WLAN について自動的に有効となり、無効にできません。 コントローラでは、クライアント データベースにクライアントの CCX バージョンが格納されます。このクライアントの機能を制限するには、これを使用します。 クライアントが CCX v4 または v5 をサポートしていない場合、コントローラはクライアント上で ping リンク テストを実行します。 クライアントが CCX v4 または v5 をサポートしている場合、コントローラはクライアント上で CCX リンク テストを実行します。 クライアントが CCX リンク テストの間にタイムアウトになった場合、コントローラは ping リンク テストに自動的に切り替わります。