統合プラットフォーム構成ガイド、Cisco IOS XE 3.6E(Catalyst 3850 スイッチ)
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章のタイトル: コンフィギュレーション ファイルの管理
コンフィギュレーション ファイルの管理
コンフィギュレーション ファイルの管理について
コンフィギュレーション ファイルのタイプ
コンフィギュレーション ファイルには、Cisco スイッチ の機能をカスタマイズするための Cisco IOS ソフトウェア コマンドが含まれています。コマンドは、システムを起動したとき(startup-config ファイルから)、またはコンフィギュレーション モードで CLI にコマンドを入力したときに、Cisco IOS ソフトウェアによって解析(変換および実行)されます。
スタートアップ コンフィギュレーション ファイル(startup-config)は、ソフトウェアを設定するためにシステムの起動時に使用されます。実行コンフィギュレーション ファイル(running-config)には、ソフトウェアの現在の設定が含まれています。2 つのコンフィギュレーション ファイルは別々の設定にできます。たとえば、コンフィギュレーションを永続的ではなく短期間で変更する場合があります。このような場合、configure terminal EXEC コマンドを使用して実行コンフィギュレーションを変更しますが、copy running-config startup-config EXEC コマンドを使用して設定を保存することはありません。
実行コンフィギュレーションを変更するには、「CLI でのコンフィギュレーション ファイルの変更」 の説明に従って、configure terminal コマンドを使用します。Cisco IOS コンフィギュレーション モードの使用時には、通常コマンドはすぐに実行され、入力直後またはコンフィギュレーション モードを終了した時点で実行コンフィギュレーション ファイルに保存されます。
スタートアップ コンフィギュレーション ファイルを変更するには、copy running-config startup-config EXEC コマンドを使用してスタートアップ コンフィギュレーションに実行コンフィギュレーション ファイルを保存するか、ファイル サーバからスタートアップ コンフィギュレーションにコンフィギュレーション ファイルをコピーします(詳細については、「TFTP サーバからルータへのコンフィギュレーション ファイルのコピー」 を参照してください)。
コンフィギュレーション モードとコンフィギュレーション ソースの選択
スイッチ 上でコンフィギュレーション モードを開始するには、特権 EXEC プロンプトで configure コマンドを入力します。Cisco IOS ソフトウェアは次のプロンプトで応答し、端末、メモリ、またはネットワーク サーバ(ネットワーク)上に格納されたファイルのいずれかを、コンフィギュレーション コマンドのソースとして指定するように要求されます。
Configuring from terminal, memory, or network [terminal]?
端末からの設定では、コマンドラインにコンフィギュレーション コマンドを入力できます(次の項を参照してください)。 詳細については、「スタートアップ コンフィギュレーション ファイルでのコンフィギュレーション コマンドの再実行」 の項を参照してください。
ネットワークからの設定では、ネットワーク経由でコンフィギュレーション コマンドをロードして実行できます。詳細については、「TFTP サーバからスイッチへのコンフィギュレーション ファイルのコピー」 の項を参照してください。
CLI を使用したコンフィギュレーション ファイルの変更
Cisco IOS ソフトウェアは、1 行につき 1 つのコンフィギュレーション コマンドを受け入れます。コンフィギュレーション コマンドは、必要なだけ入力できます。コンフィギュレーション ファイルには、入力したコマンドを説明するコメントを追加できます。コメントの先頭には、感嘆符(!)を付けます。コメントは NVRAM にもコンフィギュレーション ファイルのアクティブ コピーにも格納されない ため、show running-config または more system:running-config EXEC コマンドでアクティブな設定のリストを表示しても、コメントは表示されません。show startup-config または more nvram:startup-config EXEC モード コマンドでスタートアップ コンフィギュレーションのリストを表示しても、コメントは表示されません。コメントは、コンフィギュレーション ファイルがスイッチ にロードされたときにコンフィギュレーション ファイルから削除されます。ただし、ファイル転送プロトコル(FTP)、リモート コピー プロトコル(RCP)、または Trivial File Transfer Protocol(TFTP)サーバ上に格納されているコンフィギュレーション ファイルのコメントのリストは表示できます。CLI を使用してソフトウェアは設定するときは、ユーザの入力に従ってソフトウェアによりコマンドが実行されます。
コンフィギュレーション ファイルの場所
コンフィギュレーション ファイルは、次の場所に格納されます。
実行コンフィギュレーションは RAM に格納されます。
クラス A フラッシュ ファイル システム プラットフォーム以外のすべてのプラットフォーム上では、スタートアップ コンフィギュレーションは不揮発性 RAM(NVRAM)に格納されます。
クラス A フラッシュ ファイル システム プラットフォーム上では、スタートアップ コンフィギュレーションは CONFIG_FILE 環境変数で指定された場所に格納されます(詳細については、セクション「クラス A フラッシュ ファイル システムでの CONFIG_FILE 環境変数の指定」 を参照してください)。CONFIG_FILE 変数は、デフォルトでは NVRAM になりますが、次のファイル システムのファイルも指定できます。
ネットワーク サーバからスイッチ へのコンフィギュレーション ファイルのコピー
TFTP、rcp、または FTP サーバからスイッチ の実行コンフィギュレーションまたはスタートアップ コンフィギュレーションへコンフィギュレーション ファイルをコピーできます。この機能は、次のいずれかの理由により実行する場合があります。
バックアップ コンフィギュレーション ファイルを復元するため。
別のスイッチ にコンフィギュレーション ファイルを使用するため。たとえば、別のスイッチ をネットワークに追加して、そのコンフィギュレーションを元のスイッチ と同様にする場合です。新しいスイッチ にファイルをコピーすることにより、ファイル全体を再作成するのではなく、該当部分を変更できます。
同一のコンフィギュレーション コマンドをネットワーク内のすべてのスイッチ にロードして、すべてのスイッチ のコンフィギュレーションを同様にするため。
コマンドラインにコマンドを入力した場合と同様に、copy {ftp: | rcp: | tftp: system:running-config } EXEC コマンドはスイッチ にコンフィギュレーション ファイルをロードします。コマンドを追加する前に、スイッチ により既存の実行コンフィギュレーションが消去されることはありません。コピーされたコンフィギュレーション ファイル内のコマンドによって既存のコンフィギュレーション ファイル内のコマンドが置き換えられると、既存のコマンドは消去されます。たとえば、コピーされたコンフィギュレーション ファイルに格納されている特定のコマンドの IP アドレスが、既存のコンフィギュレーションに格納されている IP アドレスと異なる場合は、コピーされたコンフィギュレーション内の IP アドレスが使用されます。ただし、既存のコンフィギュレーション内の一部のコマンドには、置き換えられたり無効になったりしないものもあります。このようなコマンドがある場合は、既存のコンフィギュレーション ファイルとコピーされたコンフィギュレーション ファイルが組み合わされた(コピーされたコンフィギュレーション ファイルが優先する)コンフィギュレーション ファイルが作成されます。
コンフィギュレーション ファイルをサーバ上に格納されているファイルの正確なコピーとして復元するには、そのコンフィギュレーション ファイルをスタートアップ コンフィギュレーションに直接コピーし(copy ftp: | rcp: | tftp: } nvram:startup-config コマンドを使用)、スイッチ をリロードする必要があります。
サーバからスイッチ へコンフィギュレーション ファイルをコピーするには、次の項で説明する作業を実行します。
使用するプロトコルは、使用中のサーバのタイプに応じて異なります。FTP および rcp のトランスポート メカニズムは、TFTP よりも高速でデータ配信の信頼性も優れています。これらの改善は、FTP および rcp のトランスポート メカニズムがコネクション型の TCP/IP スタック上に構築されており、これを使用しているために可能になりました。
Switch から TFTP サーバへのコンフィギュレーション ファイルのコピー
一部の TFTP 実装では、TFTP サーバ上にダミー ファイルを作成し、読み取り、書き込み、および実行を許可してから、ダミー ファイルを上書きする形でファイルをコピーする必要があります。詳細については、ご使用の TFTP のマニュアルを参照してください。
スイッチ から RCP サーバへのコンフィギュレーション ファイルのコピー
スイッチ から RCP サーバへコンフィギュレーション ファイルをコピーできます。
ネットワークを UNIX コミュニティでリソースとして使用する最初の試みの 1 つは、リモート シェル(RSH)およびリモート コピー(rcp)機能が含まれた、リモート シェル プロトコルの設計および実装につながりました。rsh および rcp により、ユーザはリモートでコマンドを実行し、ネットワーク上のリモート ホストまたはサーバにあるファイル システムからまたはファイル システムへファイルをコピーすることが可能になります。シスコの rsh および rcp 実装は、標準実装と相互運用できます。
rcp の copy コマンドは、リモート システム上の rsh サーバ(またはデーモン)に依存します。rcp を使用してファイルをコピーするために、TFTP のようにファイル配布用のサーバを作成する必要はありません。必要なのは、リモート シェル(rsh)をサポートするサーバへのアクセスだけです(ほとんどの UNIX システムは rsh をサポートしています)。ファイルをある場所から別の場所へコピーするため、コピー元ファイルに対する読み取り権限と、コピー先ファイルに対する書き込み権限が必要です。コピー先ファイルが存在しない場合は、rcp により作成されます。
シスコの rcp 実装は UNIX の rcp 実装(ネットワーク上のシステム間でファイルをコピー)の関数をエミュレートしたものですが、シスコのコマンド構文は UNIX の rcp コマンド構文とは異なります。シスコの rcp サポートは、rcp をトランスポート メカニズムとして使用する一連の copy コマンドを提供しています。これらの rcp copy コマンドは、シスコの TFTP copy コマンドに類似していますが、高速で信頼性の高いデータ配信を実現する代替方法を備えているという点が異なります。これらの改善は、rcp のトランスポート メカニズムがコネクション型の TCP/IP スタック上に構築されており、これを使用しているために可能になりました。rcp コマンドを使用して、スイッチ からネットワークサーバ、またはその逆へシステム イメージおよびコンフィギュレーション ファイルをコピーできます。
また、rcp サポートをイネーブルにし、リモート システムのユーザがスイッチ から、またはその逆へファイルをコピーできるようにすることも可能です。
リモート ユーザによるスイッチ とのファイルのコピーができるように Cisco IOS ソフトウェアを設定するには、ip rcmd rcp-enable グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
[Restrictions(機能制限)]
RCP プロトコルでは、クライアントは RCP 要求ごとにリモート ユーザ名をサーバに送信する必要があります。RCP を使用してスイッチ からサーバへコンフィギュレーション ファイルをコピーする場合、Cisco IOS ソフトウェアによって、次の順番で最初に発見された有効なユーザ名が送信されます。
copy EXEC コマンドで指定されたユーザ名(ユーザ名が指定されている場合)。
ip rcmd remote-username グローバル コンフィギュレーション コマンドで設定されたユーザ名(コマンドが設定されている場合)。
現在の TTY(端末)プロセスに関連付けられているリモート ユーザ名。たとえば、ユーザが Telnet を介してスイッチ に接続されており、username コマンドを介して認証された場合は、Telnet ユーザ名がリモート ユーザ名としてスイッチ ソフトウェアによって送信されます。
スイッチ の管理ホスト名。
RCP コピー要求を正常に実行するためには、ネットワーク サーバ上にリモート ユーザ名のアカウントを定義する必要があります。このサーバがディレクトリ構造をとっている場合、コンフィギュレーション ファイルまたはイメージは、サーバ上のリモート ユーザ名と関連付けられたディレクトリに書き込まれるか、そのディレクトリからコピーされます。たとえば、システム イメージがサーバ上のユーザのホーム ディレクトリにある場合は、そのユーザの名前をリモート ユーザ名として指定できます。
ip rcmd remote-username コマンドを使用して、すべてのコピーに対してユーザ名を指定します。(rcmd は、スーパーユーザ レベルで使用される UNIX ルーチンで、予約されたポート番号に基づいた認証スキームを使用してリモート マシン上でコマンドを実行します。rcmd は「Remote Command(リモート コマンド)」の略です)。特定のコピー操作にのみ使用するユーザ名を指定する場合は、copy コマンド内でユーザ名を指定します。
サーバに書き込む場合、スイッチ 上のユーザからの RCP 書き込み要求を受け入れるよう、RCP サーバを適切に設定する必要があります。UNIX システムの場合は、RCP サーバ上のリモート ユーザ用の .rhosts ファイルにエントリを追加する必要があります。たとえば、スイッチ に次の設定行が含まれているとします。
hostname Switch 1
ip rcmd remote-username User0
スイッチ の IP アドレスが スイッチ 1.example.com に変換される場合、RCP サーバ上の User0 の .rhosts ファイルには、次の行が含まれることになります。
Switch 1.example.com Switch 1
RCP ユーザ名に関する要件
RCP プロトコルでは、クライアントは RCP 要求ごとにリモート ユーザ名をサーバに送信する必要があります。RCP を使用してスイッチ からサーバへコンフィギュレーション ファイルをコピーする場合、Cisco IOS ソフトウェアによって、次の順番で最初に発見された有効なユーザ名が送信されます。
copy EXEC コマンドで指定されたユーザ名(ユーザ名が指定されている場合)。
ip rcmd remote-username グローバル コンフィギュレーション コマンドで設定されたユーザ名(コマンドが設定されている場合)。
現在の TTY(端末)プロセスに関連付けられているリモート ユーザ名。たとえば、ユーザが Telnet を介してスイッチ に接続されており、username コマンドを介して認証された場合は、Telnet ユーザ名がリモート ユーザ名としてスイッチ ソフトウェアによって送信されます。
スイッチ の管理ホスト名。
RCP コピー要求を実行するためには、ネットワーク サーバ上にリモート ユーザ名のアカウントを定義する必要があります。このサーバがディレクトリ構造をとっている場合、コンフィギュレーション ファイルまたはイメージは、サーバ上のリモート ユーザ名と関連付けられたディレクトリに書き込まれるか、そのディレクトリからコピーされます。たとえば、システム イメージがサーバ上のユーザのホーム ディレクトリにある場合は、そのユーザの名前をリモート ユーザ名として指定します。
詳細については、ご使用の RCP サーバのマニュアルを参照してください。
スイッチ から FTP サーバへのコンフィギュレーション ファイルのコピー
スイッチ から FTP サーバへコンフィギュレーション ファイルをコピーできます。
FTP ユーザ名およびパスワードの概要
FTP プロトコルでは、FTP 要求ごとにリモート ユーザ名およびパスワードを、クライアントがサーバに送信する必要があります。FTP を使用してスイッチ からサーバへコンフィギュレーション ファイルをコピーする場合、Cisco IOS ソフトウェアは、次の順番で最初に発見した有効なユーザ名を送信します。
copy EXEC コマンドで指定されたユーザ名(ユーザ名が指定されている場合)。
ip ftp username グローバル コンフィギュレーション コマンドで設定されたユーザ名(コマンドが設定されている場合)。
Anonymous
スイッチ は次の順番で最初に発見した有効なパスワードを送信します。
copy コマンドで指定されたパスワード(パスワードが指定されている場合)。
ip ftp password コマンドで設定されたパスワード(コマンドが設定されている場合)。
スイッチ は、username @スイッチ name .domain というパスワードを生成します。変数 username は現在のセッションと関連付けられたユーザ名、スイッチ name は設定済みホスト名、domain はスイッチ のドメインです。
ユーザ名およびパスワードは、FTP サーバのアカウントに関連付けられている必要があります。サーバに書き込む場合、スイッチ 上のユーザからの FTP 書き込み要求を受け入れるよう、FTP サーバを適切に設定する必要があります。
このサーバがディレクトリ構造をとっている場合、コンフィギュレーション ファイルまたはイメージは、サーバ上のユーザ名と関連付けられたディレクトリに書き込まれるか、そのディレクトリからコピーされます。たとえば、システム イメージがサーバ上のユーザのホーム ディレクトリにある場合は、そのユーザの名前をリモート ユーザ名として指定します。
詳細については、ご使用の FTP サーバのマニュアルを参照してください。
ip ftp username および ip ftp password グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、すべてのコピーに対してユーザ名とパスワードを指定します。当該のコピー操作だけに対してユーザ名を指定する場合は、copy EXEC コマンドにユーザ名を含めます。
スイッチから別のスイッチへの設定ファイルのコピー
あるスイッチから別のスイッチに設定をコピーすることができます。これは 2 ステップ プロセスです。スイッチから TFTP サーバに設定をコピーし、次に TFTP から別のスイッチに設定をコピーします。
スイッチから現在の設定をコピーするには、copy startup-config tftp: コマンドを実行し、続く指示に従います。設定が TFTP サーバにコピーされます。
次に、別のスイッチへログインし、copy tftp: startup-config コマンドを実行して、続く指示に従います。これで、設定は別のスイッチにコピーされます。
設定をコピーした後、その設定を保存するには、write memory コマンドを使用し、その後スイッチをリロードするか、または copy startup-config running-config コマンドを実行します。
詳細については、『Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference, Cisco IOS XE Release 16.1 (Catalyst 3850 Switches) 』を参照してください。
NVRAM より大きいコンフィギュレーション ファイル
NVRAM より大きいコンフィギュレーション ファイルを維持管理するには、以降の項の情報を知っておく必要があります。
コンフィギュレーション ファイルの圧縮
service compress-config グローバル コンフィギュレーション コマンドは、コンフィギュレーション ファイルを圧縮して NVRAM に格納することを指定します。コンフィギュレーション ファイルが圧縮されると、スイッチ は正常に機能します。システムの起動時に、システムはコンフィギュレーション ファイルが圧縮されていることを認識し、圧縮されたコンフィギュレーション ファイルを展開して、正常に処理を進めます。more nvram:startup-config EXEC コマンドにより、コンフィギュレーションが展開されてから表示されます。
コンフィギュレーション ファイルを圧縮する前に、適切なハードウェアのインストレーションおよびメンテナンス マニュアルを参照してください。ご利用のシステムの ROM がファイル圧縮をサポートしていることを確認します。サポートしていない場合、ファイル圧縮をサポートしている新しい ROM をインストールできます。
コンフィギュレーションのサイズは、NVRAM のサイズの 3 倍を超えてはいけません。NVRAM のサイズが 128 KB の場合、展開できる最大のコンフィギュレーション ファイルのサイズは 384 KB です。
service compress-config グローバル コンフィギュレーション コマンドは、Cisco IOS ソフトウェア リリース 10.0 以降のブート ROM を使用している場合に限り実行できます。新しい ROM をインストールするのは 1 回限りの操作で、ROM に Cisco IOS Release 10.0 がない場合だけ必要です。ブート ROM が圧縮コンフィギュレーションを認識しない場合は、次のメッセージが表示されます。
Boot ROMs do not support NVRAM compression Config NOT written to NVRAM
コンフィギュレーションのクラス A フラッシュ ファイル システム上のフラッシュ メモリへの格納
クラス A フラッシュ ファイル システムのスイッチ 上では、内部フラッシュ メモリのファイルまたは PCMCIA スロットのフラッシュ メモリのファイルに CONFIG_FILE 環境変数を設定することにより、スタートアップ コンフィギュレーションをフラッシュ メモリに格納できます。
詳細については、「クラス A フラッシュ ファイル システムでの CONFIG_FILE 環境変数の指定」 を参照してください。
大きいコンフィギュレーションを編集または変更する場合は、注意する必要があります。フラッシュ メモリ領域は copy system:running-config nvram:startup-config EXEC コマンドが発行されるたびに使用されます。フラッシュ メモリのファイル管理(空き領域の最適化などの)は自動的には行われないため、利用可能なフラッシュ メモリに十分注意を払う必要があります。squeeze コマンドを使用して、使用済み領域を再要求します。20 MB 以上の大容量フラッシュ カードを使用することを推奨します。
ネットワークからのコンフィギュレーション コマンドのロード
コンフィギュレーション ファイルをダウンロードするスイッチ の設定
システムの起動時に 1 つまたは 2 つのコンフィギュレーション ファイルをロードするようにスイッチ を設定できます。コンフィギュレーション ファイルは、コマンドラインにコマンドを入力した場合と同様に、メモリにロードされ読み込まれます。そのため、スイッチ のコンフィギュレーションは、元のスタートアップ コンフィギュレーションと 1 つまたは 2 つのダウンロードされたコンフィギュレーション ファイルが混在したものになります。
ネットワークとホストのコンフィギュレーション ファイル
歴史的な理由から、スイッチ が最初にダウンロードするファイルは、ネットワーク コンフィギュレーション ファイルと呼ばれます。スイッチ が 2 番目にダウンロードするファイルは、ホスト コンフィギュレーション ファイルと呼ばれます。2 つのコンフィギュレーション ファイルは、ネットワーク上のすべてのスイッチ が同一コマンドの多くを使用する場合に使用できます。ネットワーク コンフィギュレーション ファイルには、すべてのスイッチ を設定するために使用される標準コマンドが含まれます。ホスト コンフィギュレーション ファイルには、特定の 1 つのホストに固有のコマンドが含まれます。2 つのコンフィギュレーション ファイルをロードする場合、ホスト コンフィギュレーション ファイルを、もう 1 つのファイルより優先させる必要があります。ネットワーク コンフィギュレーション ファイルとホスト コンフィギュレーション ファイルの両方とも、TFTP、RCP、FTP のいずれかを介して到達可能なネットワーク サーバ上にあり、読み取り可能である必要があります。
コンフィギュレーション ファイル情報の管理方法
コンフィギュレーション ファイル情報の表示(CLI)
コンフィギュレーション ファイルに関する情報を表示するには、このセクションの手順を実行します。
手順の概要 1.
enable
2.
show boot
3.
more file-url
4.
show running-config
5.
show startup-config
手順の詳細 コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 enable 例:
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
ステップ 2 show boot 例:
BOOT 環境変数の内容(設定されている場合)、CONFIG_FILE 環境変数によって指定されているコンフィギュレーション ファイルの名前、および BOOTLDR 環境変数の内容を示します。
ステップ 3 more file-url 例:
指定されたファイルの内容を表示します。
ステップ 4 show running-config 例:
Switch # show running-config
実行コンフィギュレーション ファイルの内容を表示します(more
system:running-config コマンドのコマンド エイリアス)。
ステップ 5 show startup-config 例:
Switch # show startup-config
スタートアップ コンフィギュレーション ファイルの内容を表示します。(more
nvram:startup-config コマンドのコマンド エイリアス)。
クラス A フラッシュ ファイル システム プラットフォーム以外のすべてのプラットフォーム上では、通常、デフォルトの startup-config ファイルは NVRAM に格納されます。
クラス A フラッシュ ファイル システム プラットフォーム上では、CONFIG_FILE 環境変数はデフォルトの startup-config ファイルを指定します。
CONFIG_FILE 変数のデフォルトは NVRAM になります。
コンフィギュレーション ファイルの変更(CLI)
Cisco IOS ソフトウェアは、1 行につき 1 つのコンフィギュレーション コマンドを受け入れます。コンフィギュレーション コマンドは、必要なだけ入力できます。コンフィギュレーション ファイルには、入力したコマンドを説明するコメントを追加できます。コメントの先頭には、感嘆符(!)を付けます。コメントは NVRAM にもコンフィギュレーション ファイルのアクティブ コピーにも格納されないため、show
running-config または more system:running-config EXEC コマンドでアクティブな設定のリストを表示しても、コメントは表示されません。また、show startup-config または more
nvram:startup-config EXEC モード コマンドでスタートアップ コンフィギュレーションのリストを表示しても、コメントは表示されません。コメントは、コンフィギュレーション ファイルがスイッチ にロードされたときにコンフィギュレーション ファイルから削除されます。ただし、ファイル転送プロトコル(FTP)、リモート コピー プロトコル(RCP)、または Trivial File Transfer Protocol(TFTP)サーバ上に格納されているコンフィギュレーション ファイルのコメントのリストは表示できます。CLI を使用してソフトウェアは設定するときは、ユーザの入力に従ってソフトウェアによりコマンドが実行されます。CLI を使用してソフトウェアを設定するには、特権 EXEC モードを開始して次のコマンドを使用します。
手順の概要 1.
enable
2.
configure terminal
3.
configuration command
4.
次のいずれかを実行します。
5.
copy system:running-config nvram:startup-config
手順の詳細 コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 enable 例:
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
ステップ 2 configure terminal 例:
Switch # configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 3 configuration command 例:
Switch (config)# configuration command
必要なコンフィギュレーション コマンドを入力します。Cisco IOS マニュアル セットに、テクノロジー別に編成されたコンフィギュレーション コマンドが説明されています。
ステップ 4 次のいずれかを実行します。
例:
コンフィギュレーション セッションを終了し、EXEC モードに戻ります。
(注)
Ctrl キーと Z キーを同時に押すと、画面に ^Z と表示されます。
ステップ 5 copy system:running-config nvram:startup-config 例:
Switch # copy system:running-config nvram:startup-config
実行コンフィギュレーション ファイルをスタートアップ コンフィギュレーション ファイルとして保存します。
copy running-config startup-config コマンド エイリアスも使用できますが、このコマンドは精度が高くないため、注意する必要があります。ほとんどのプラットフォーム上では、このコマンドによりコンフィギュレーションは NVRAM に保存されます。クラス A フラッシュ ファイル システムのプラットフォーム上では、この手順によりコンフィギュレーションは CONFIG_FILE 環境変数によって指定された場所に保存されます(デフォルトの CONFIG_FILE 変数では、ファイルの保存先は NVRAM に指定されています)。
例
次の例では、スイッチ のスイッチ プロンプト名が設定されています。感嘆符(!)で示されたコメント行では、いずれのコマンドも実行されません。hostname コマンドは、スイッチ から new_name へスイッチ 名を変更するために使用されます。Ctrl-Z(^Z)キーを押すか、end コマンドを入力すると、コンフィギュレーション モードが終了します。copy
system:running-config
nvram:startup-config コマンドにより、現在のコンフィギュレーションがスタートアップ コンフィギュレーションに保存されます。
Switch # configure terminal
Switch (config)# !The following command provides the switch host name.
Switch (config)# hostname new_name
new_name(config)# end
new_name# copy system:running-config nvram:startup-config
スタートアップ コンフィギュレーションが NVRAM にある場合は、現在の設定情報がコンフィギュレーション コマンドとしてテキスト形式で格納され、デフォルト以外の設定だけが記録されます。破損データから保護するために、メモリはチェックサム算出されます。
(注)
一部の特定のコマンドは、NVRAM に保存されない場合があります。これらのコマンドは、マシンをリブートしたときに再入力する必要があります。これらのコマンドは、マニュアルに記載されています。リブート後にすばやくスイッチ を再設定できるように、これらの設定のリストを保管しておくことを推奨します。
Switch から TFTP サーバへのコンフィギュレーション ファイルのコピー(CLI)
TFTP ネットワーク サーバ上の設定をコピーするには、以下の手順を実行します。
手順の概要 1.
enable
2.
copy system:running-config tftp: [[[// location ]/ directory ]/ filename ]
3.
copy nvram:startup-config tftp: [[[// location ]/ directory ]/ filename ]
手順の詳細 コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 enable 例:
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
ステップ 2 copy system:running-config tftp: [[[// location ]/ directory ]/ filename ] 例:
Switch # copy system:running-config tftp: //server1/topdir/file10
TFTP サーバへ実行コンフィギュレーション ファイルをコピーします。
ステップ 3 copy nvram:startup-config tftp: [[[// location ]/ directory ]/ filename ] 例:
Switch # copy nvram:startup-config tftp: //server1/1stdir/file10
TFTP サーバへスタートアップ コンフィギュレーション ファイルをコピーします。
例
次に、スイッチ から TFTP サーバへコンフィギュレーション ファイルをコピーする例を示します。
Switch # copy system:running-config tftp://172.16.2.155/tokyo-confg
Write file tokyo-confg on host 172.16.2.155? [confirm] Y
Writing tokyo-confg!!! [OK]
次の作業
copy コマンドを発行した後、追加情報またはアクションの確認を求めるプロンプトが表示される場合があります。表示されるプロンプトは、copy コマンドで入力した情報量および file prompt グローバル コンフィギュレーション コマンドの現在の設定によって異なります。
Switch から RCP サーバへのコンフィギュレーション ファイルのコピー(CLI)
スイッチ から RCP サーバへスタートアップ コンフィギュレーション ファイルまたは実行コンフィギュレーション ファイルをコピーするには、特権 EXEC モードを開始して次のコマンドを使用します。
手順の概要 1.
enable
2.
configure terminal
3.
ip rcmd remote-username username
4.
end
5.
次のいずれかを実行します。 copy system:running-config rcp: [[[// [username @ ]location ]/ directory ]/ filename ]
copy nvram:startup-config rcp: [[[// [username @ ]location ]/ directory ]/ filename ]
手順の詳細 コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 enable 例:
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
ステップ 2 configure terminal 例:
Switch # configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 3 ip rcmd remote-username username 例:
Switch (config)# ip rcmd remote-username NetAdmin1
(任意)デフォルトのリモート ユーザ名を変更します。
ステップ 4 end 例:
(任意)グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。
ステップ 5 次のいずれかを実行します。 copy system:running-config rcp: [[[// [username @ ]location ]/ directory ]/ filename ]
copy nvram:startup-config rcp: [[[// [username @ ]location ]/ directory ]/ filename ]
例:
Switch # copy system:running-config rcp: //NetAdmin1@example.com/dir-files/file1
例
RCP サーバへの実行コンフィギュレーション ファイルの格納
次に、rtr2-confg という名前の実行コンフィギュレーション ファイルを IP アドレス 172.16.101.101 のリモート ホスト上の netadmin1 ディレクトリにコピーする例を示します。
Switch # copy system:running-config rcp://netadmin1@172.16.101.101/runfile2-confg
Write file runfile2-confg on host 172.16.101.101?[confirm]
Building configuration...[OK]
Connected to 172.16.101.101
Switch #
RCP サーバへのスタートアップ コンフィギュレーション ファイルの格納
次に、RCP を使用してファイルをコピーすることによって、サーバ上にスタートアップ コンフィギュレーション ファイルを格納する例を示します。
Switch # configure terminal
Switch (config)# ip rcmd remote-username netadmin2
Switch (config)# end
Switch # copy nvram:startup-config rcp:
Remote host[]? 172.16.101.101
Name of configuration file to write [start-confg]?
Write file start-confg on host 172.16.101.101?[confirm]
![OK]
次の作業
copy EXEC コマンドを発行した後、追加情報またはアクションの確認を求めるプロンプトが表示される場合があります。表示されるプロンプトは、copy コマンドで入力した情報量および file prompt グローバル コンフィギュレーション コマンドの現在の設定によって異なります。
スイッチ から FTP サーバへのコンフィギュレーション ファイルのコピー(CLI)
スイッチ から FTP サーバへスタートアップ コンフィギュレーション ファイルまたは実行コンフィギュレーション ファイルをコピーするには、以下の手順を実行します。
手順の概要 1.
enable
2.
configure terminal
3.
ip ftp username username
4.
ip ftp password password
5.
end
6.
次のいずれかを実行します。 copy system:running-config ftp: [[[// [username [: password ]@ ]location ]/ directory ]/ filename ] または
copy nvram:startup-config
ftp: [[[// [username [: password ]@ ]location ]/ directory ]/ filename ]
手順の詳細 コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 enable 例:
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
ステップ 2 configure terminal 例:
Switch # configure terminal
スイッチ 上で、グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 3 ip ftp username username 例:
Switch (config)# ip ftp username NetAdmin1
(任意)デフォルトのリモート ユーザ名を指定します。
ステップ 4 ip ftp password password 例:
Switch (config)# ip ftp password adminpassword
(任意)デフォルトのパスワードを指定します。
ステップ 5 end 例:
(任意)グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。この手順は、デフォルトのリモート ユーザ名またはパスワードを上書きする場合にだけ必要です(ステップ 2 および 3 を参照)。
ステップ 6 次のいずれかを実行します。 copy system:running-config ftp: [[[// [username [: password ]@ ]location ]/ directory ]/ filename ] または
copy nvram:startup-config
ftp: [[[// [username [: password ]@ ]location ]/ directory ]/ filename ]
例:
Switch # copy system:running-config ftp:
FTP サーバの指定された場所へ実行コンフィギュレーションまたはスタートアップ コンフィギュレーション ファイルをコピーします。
例
FTP サーバへの実行コンフィギュレーション ファイルの格納
次に、runfile-confg という名前の実行コンフィギュレーション ファイルを IP アドレス 172.16.101.101 のリモート ホスト上の netadmin1 ディレクトリにコピーする例を示します。
Switch # copy system:running-config ftp://netadmin1:mypass@172.16.101.101/runfile-confg
Write file runfile-confg on host 172.16.101.101?[confirm]
Building configuration...[OK]
Connected to 172.16.101.101
Switch #
FTP サーバへのスタートアップ コンフィギュレーション ファイルの格納
次に、FTP を使用してファイルをコピーすることによって、サーバ上にスタートアップ コンフィギュレーション ファイルを格納する例を示します。
Switch # configure terminal
Switch (config)# ip ftp username netadmin2
Switch (config)# ip ftp password mypass
Switch (config)# end
Switch # copy nvram:startup-config ftp:
Remote host[]? 172.16.101.101
Name of configuration file to write [start-confg]?
Write file start-confg on host 172.16.101.101?[confirm]
![OK]
次の作業
copy EXEC コマンドを発行した後、追加情報またはアクションの確認を求めるプロンプトが表示される場合があります。表示されるプロンプトは、copy コマンドで入力した情報量および file prompt グローバル コンフィギュレーション コマンドの現在の設定によって異なります。
TFTP サーバからスイッチ へのコンフィギュレーション ファイルのコピー(CLI)
TFTP サーバからスイッチ へコンフィギュレーション ファイルをコピーするには、以下の手順を実行します。
手順の概要 1.
enable
2.
copy tftp: [[[// location ]/ directory ]/ filename ] system:running-config
3.
copy tftp: [[[// location ]/ directory ]/ filename ] nvram:startup-config
4.
copy tftp: [[[// location ]/ directory ]/ filename ]flash-[n]:/directory/startup-config
手順の詳細 コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 enable 例:
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
ステップ 2 copy tftp: [[[// location ]/ directory ]/ filename ] system:running-config 例:
Switch # copy tftp://server1/dir10/datasource system:running-config
TFTP サーバから実行コンフィギュレーションへコンフィギュレーション ファイルをコピーします。
ステップ 3 copy tftp: [[[// location ]/ directory ]/ filename ] nvram:startup-config 例:
Switch # copy tftp://server1/dir10/datasource nvram:startup-config
TFTP サーバからスタートアップ コンフィギュレーションへコンフィギュレーション ファイルをコピーします。
ステップ 4 copy tftp: [[[// location ]/ directory ]/ filename ]flash-[n]:/directory/startup-config 例:
Switch # copy tftp://server1/dir10/datasource flash:startup-config
TFTP サーバからスタートアップ コンフィギュレーションへコンフィギュレーション ファイルをコピーします。
例
次に、IP アドレス 172.16.2.155 にある、tokyo-confg という名前のファイルからソフトウェアを設定する例を示します。
Switch # copy tftp://172.16.2.155/tokyo-confg system:running-config
Configure using tokyo-confg from 172.16.2.155? [confirm] Y
Booting tokyo-confg from 172.16.2.155:!!! [OK - 874/16000 bytes]
次の作業
copy EXEC コマンドを発行した後、追加情報またはアクションの確認を求めるプロンプトが表示される場合があります。表示されるプロンプトは、copy コマンドで入力した情報量および file prompt グローバル コンフィギュレーション コマンドの現在の設定によって異なります。
rcp サーバからスイッチ へのコンフィギュレーション ファイルのコピー(CLI)
rcp サーバから実行コンフィギュレーションまたはスタートアップ コンフィギュレーションへコンフィギュレーション ファイルをコピーするには、以下の手順を実行します。
手順の概要 1.
enable
2.
configure terminal
3.
ip rcmd remote-username username
4.
end
5.
次のいずれかを実行します。 copy rcp: [[[// [username @ ]location ]/ directory ]/ filename ]system:running-config
copy rcp: [[[// [username @ ]location ]/ directory ]/ filename ]nvram:startup-config
手順の詳細 コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 enable 例:
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
ステップ 2 configure terminal 例:
Switch # configure terminal
(任意)端末からコンフィギュレーション モードを開始します。この手順は、デフォルトのリモート ユーザ名を上書きする場合にだけ必要です(ステップ 3 を参照)。
ステップ 3 ip rcmd remote-username username 例:
Switch (config)# ip rcmd remote-username NetAdmin1
(任意)リモート ユーザ名を指定します。
ステップ 4 end 例:
(任意)グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。この手順は、デフォルトのリモート ユーザ名またはパスワードを上書きする場合にだけ必要です(ステップ 2 を参照)。
ステップ 5 次のいずれかを実行します。 copy rcp: [[[// [username @ ]location ]/ directory ]/ filename ]system:running-config
copy rcp: [[[// [username @ ]location ]/ directory ]/ filename ]nvram:startup-config
例:
Switch # copy rcp://[user1@example.com/dir10/fileone] nvram:startup-config
rcp サーバから実行コンフィギュレーションまたはスタートアップ コンフィギュレーションへコンフィギュレーション ファイルをコピーします。
例
RCP の Running-Config のコピー
次に、host1-confg という名前のコンフィギュレーション ファイルを、IP アドレスが 172.16.101.101 のリモート サーバ上の netadmin1 ディレクトリからコピーし、スイッチ でコマンドをロードし実行する例を示します。
Switch # copy rcp://netadmin1@172.16.101.101/host1-confg system:running-config
Configure using host1-confg from 172.16.101.101? [confirm]
Connected to 172.16.101.101
Loading 1112 byte file host1-confg:![OK]
Switch #
%SYS-5-CONFIG: Configured from host1-config by rcp from 172.16.101.101
RCP の Startup-Config のコピー
次に、リモート ユーザ名 netadmin1 を指定する例を示します。次に host2-confg という名前のコンフィギュレーション ファイルを、IP アドレスが 172.16.101.101 のリモート サーバ上の netadmin1 ディレクトリからスタートアップ コンフィギュレーションへコピーします。
Switch # configure terminal
Switch (config)# ip rcmd remote-username netadmin1
Switch (config)# end
Switch # copy rcp: nvram:startup-config
Address of remote host [255.255.255.255]? 172.16.101.101
Name of configuration file[rtr2-confg]? host2-confg
Configure using host2-confg from 172.16.101.101?[confirm]
Connected to 172.16.101.101
Loading 1112 byte file host2-confg:![OK]
[OK]
Switch #
%SYS-5-CONFIG_NV:Non-volatile store configured from host2-config by rcp from 172.16.101.101
次の作業
copy EXEC コマンドを発行した後、追加情報またはアクションの確認を求めるプロンプトが表示される場合があります。表示されるプロンプトは、copy コマンドで入力した情報量および file prompt グローバル コンフィギュレーション コマンドの現在の設定によって異なります。
FTP サーバからスイッチ へのコンフィギュレーション ファイルのコピー(CLI)
FTP サーバから実行コンフィギュレーションまたはスタートアップ コンフィギュレーションへコンフィギュレーション ファイルをコピーするには、以下の手順を実行します。
手順の概要 1.
enable
2.
configure terminal
3.
ip ftp username username
4.
ip ftp password password
5.
end
6.
次のいずれかを実行します。 copy ftp: [[[// [username [: password ]@ ]location ] / directory ]/ filename ]system:running-config
copy ftp: [[[ // [username [: password ]@ ]location ]/ directory ]/ filename ]nvram:startup-config
手順の詳細 コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 enable 例:
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
ステップ 2 configure terminal 例:
Switch # configure terminal
(任意)グローバル コンフィギュレーション モードを開始できます。この手順は、デフォルトのリモート ユーザ名またはパスワードを上書きする場合にだけ必要です(ステップ 3 および 4 を参照)。
ステップ 3 ip ftp username username 例:
Switch (config)# ip ftp username NetAdmin1
(任意)デフォルトのリモート ユーザ名を指定します。
ステップ 4 ip ftp password password 例:
Switch (config)# ip ftp password adminpassword
(任意)デフォルトのパスワードを指定します。
ステップ 5 end 例:
(任意)グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。この手順は、デフォルトのリモート ユーザ名またはパスワードを上書きする場合にだけ必要です(ステップ 3 および 4 を参照)。
ステップ 6 次のいずれかを実行します。 copy ftp: [[[// [username [: password ]@ ]location ] / directory ]/ filename ]system:running-config
copy ftp: [[[ // [username [: password ]@ ]location ]/ directory ]/ filename ]nvram:startup-config
例:
Switch # copy ftp:nvram:startup-config
FTP を使用して、ネットワーク サーバから実行メモリまたはスタートアップ コンフィギュレーションへコンフィギュレーション ファイルをコピーします。
例
FTP の Running-Config のコピー
次に、host1-confg という名前のコンフィギュレーション ファイルを、IP アドレスが 172.16.101.101 のリモート サーバ上の netadmin1 ディレクトリからコピーし、スイッチ でコマンドをロードし実行する例を示します。
Switch # copy ftp://netadmin1:mypass@172.16.101.101/host1-confg system:running-config
Configure using host1-confg from 172.16.101.101? [confirm]
Connected to 172.16.101.101
Loading 1112 byte file host1-confg:![OK]
Switch #
%SYS-5-CONFIG: Configured from host1-config by ftp from 172.16.101.101
FTP の Startup-Config のコピー
次に、リモート ユーザ名 netadmin1 を指定する例を示します。次に host2-confg という名前のコンフィギュレーション ファイルを、IP アドレスが 172.16.101.101 のリモート サーバ上の netadmin1 ディレクトリからスタートアップ コンフィギュレーションへコピーします。
Switch # configure terminal
Switch (config)# ip ftp username netadmin1
Switch (config)# ip ftp password mypass
Switch (config)# end
Switch # copy ftp: nvram:startup-config
Address of remote host [255.255.255.255]? 172.16.101.101
Name of configuration file[host1-confg]? host2-confg
Configure using host2-confg from 172.16.101.101?[confirm]
Connected to 172.16.101.101
Loading 1112 byte file host2-confg:![OK]
[OK]
Switch #
%SYS-5-CONFIG_NV:Non-volatile store configured from host2-config by ftp from 172.16.101.101
次の作業
copy EXEC コマンドを発行した後、追加情報またはアクションの確認を求めるプロンプトが表示される場合があります。表示されるプロンプトは、copy コマンドで入力した情報量および file prompt グローバル コンフィギュレーション コマンドの現在の設定によって異なります。
NVRAM より大きいコンフィギュレーション ファイルの保守
NVRAM のサイズを超えるコンフィギュレーション ファイルを保守するには、以降のセクションで説明するタスクを実行します。
コンフィギュレーション ファイルの圧縮(CLI)
コンフィギュレーション ファイルを圧縮するには、このセクションの手順を実行してください。
手順の概要 1.
enable
2.
configure terminal
3.
service compress-config
4.
end
5.
次のいずれかを実行します。 新しいコンフィギュレーションをコピーするには、FTP、RCP、TFTP を使用します。
configure terminal
6.
copy system:running-config nvram:startup-config
手順の詳細 コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 enable 例:
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
ステップ 2 configure terminal 例:
Switch # configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 3 service compress-config 例:
Switch (config)# service compress-config
コンフィギュレーション ファイルを圧縮することを指定します。
ステップ 4 end 例:
グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。
ステップ 5 次のいずれかを実行します。 新しいコンフィギュレーションをコピーするには、FTP、RCP、TFTP を使用します。
configure terminal
例:
Switch # configure terminal
新しいコンフィギュレーションを入力します。
「[buffer overflow - file-size /buffer-size bytes]。」
ステップ 6 copy system:running-config nvram:startup-config 例:
Switch (config)# copy system:running-config nvram:startup-config
実行コンフィギュレーションの変更が終わったら、新しいコンフィギュレーションを保存します。
例
次に、129 KB のコンフィギュレーション ファイルを 11 KB に圧縮する例を示します。
Switch # configure terminal
Switch (config)# service compress-config
Switch (config)# end
Switch # copy tftp://172.16.2.15/tokyo-confg system:running-config
Configure using tokyo-confg from 172.16.2.155? [confirm] y
Booting tokyo-confg from 172.16.2.155:!!! [OK - 874/16000 bytes]
Switch # copy system:running-config nvram:startup-config
Building configuration...
Compressing configuration from 129648 bytes to 11077 bytes
[OK]
コンフィギュレーションのクラス A フラッシュ ファイル システム上のフラッシュ メモリへの格納(CLI)
スタートアップ コンフィギュレーションをフラッシュ メモリに格納するには、このセクションの手順を実行してください。
手順の概要 1.
enable
2.
copy nvram:startup-config flash-filesystem:filename
3.
configure terminal
4.
boot config flash-filesystem: filename
5.
end
6.
次のいずれかを実行します。 新しいコンフィギュレーションをコピーするには、FTP、RCP、TFTP を使用します。NVRAM サイズの 3 倍を超える大きさのコンフィギュレーションをロードしようとすると、次のエラー メッセージが表示されます。「[buffer overflow - file-size /buffer-size bytes]」
configure terminal
7.
copy system:running-config nvram:startup-config
手順の詳細 コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 enable 例:
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
ステップ 2 copy nvram:startup-config flash-filesystem:filename 例:
Switch # copy nvram:startup-config usbflash0:switch-config
新しい場所に現在のスタートアップ コンフィギュレーションをコピーして、コンフィギュレーション ファイルを作成します。
ステップ 3 configure terminal 例:
Switch # configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 4 boot config flash-filesystem: filename 例:
Switch (config)# boot config usbflash0:switch-config
CONFIG_FILE 環境変数を設定することにより、フラッシュ メモリにスタートアップ コンフィギュレーション ファイルを格納することを指定します。
ステップ 5 end 例:
グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。
ステップ 6 次のいずれかを実行します。 新しいコンフィギュレーションをコピーするには、FTP、RCP、TFTP を使用します。NVRAM サイズの 3 倍を超える大きさのコンフィギュレーションをロードしようとすると、次のエラー メッセージが表示されます。「[buffer overflow - file-size /buffer-size bytes]」
configure terminal
例:
Switch # configure terminal
新しいコンフィギュレーションを入力します。
ステップ 7 copy system:running-config nvram:startup-config 例:
Switch (config)# copy system:running-config nvram:startup-config
実行コンフィギュレーションの変更が終わったら、新しいコンフィギュレーションを保存します。
例
以下に、usbflash0: に格納したコンフィギュレーションの例を示します。
Switch # copy nvram:startup-config usbflash0:switch-config
Switch # configure terminal
Switch (config)# boot config usbflash0:switch-config
Switch (config)# end
Switch # copy system:running-config nvram:startup-config
ネットワークからのコンフィギュレーション コマンドのロード(CLI)
ネットワーク サーバを使用して、大きなコンフィギュレーションを保存するには、このセクションの手順を実行します。
手順の概要 1.
enable
2.
copy system:running-config {ftp: | rcp: | tftp: }
3.
configure terminal
4.
boot network {ftp: [[[// [username [: password ]@ ]location ]/ directory ]/ filename ] | rcp: [[[// [username @ ]location ]/ directory ]/ filename ] | tftp: [[[// location ]/ directory ]/ filename ]}
5.
service config
6.
end
7.
copy system:running-config nvram:startup-config
手順の詳細 コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 enable 例:
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
ステップ 2 copy system:running-config {ftp: | rcp: | tftp: } 例:
Switch # copy system:running-config ftp:
実行コンフィギュレーションを FTP、RCP、TFTP のいずれかのサーバに保存します。
ステップ 3 configure terminal 例:
Switch # configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 4 boot network {ftp: [[[// [username [: password ]@ ]location ]/ directory ]/ filename ] | rcp: [[[// [username @ ]location ]/ directory ]/ filename ] | tftp: [[[// location ]/ directory ]/ filename ]} 例:
Switch (config)# boot network ftp://user1:guessme@example.com/dir10/file1
起動時にスタートアップ コンフィギュレーション ファイルをネットワーク サーバからロードすることを指定します。
ステップ 5 service config 例:
Switch (config)# service config
システムの起動時にコンフィギュレーション ファイルをダウンロードするようにスイッチをイネーブルにします。
ステップ 6 end 例:
グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。
ステップ 7 copy system:running-config nvram:startup-config 例:
Switch # copy system:running-config nvram:startup-config
設定を保存します。
フラッシュ メモリからスタートアップまたは実行コンフィギュレーションへのコンフィギュレーション ファイルのコピー(CLI)
フラッシュ メモリから現在の NVRAM にあるスタートアップ コンフィギュレーションまたは実行コンフィギュレーションへコンフィギュレーション ファイルを直接コピーするには、ステップ 2 のいずれかのコマンドを入力します。
手順の概要 1.
enable
2.
次のいずれかを実行します。 copy filesystem : [partition-number : ][filename ] nvram:startup-config
copy filesystem : [partition-number : ][filename ] system:running-config
手順の詳細 コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 enable 例:
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
ステップ 2 次のいずれかを実行します。 copy filesystem : [partition-number : ][filename ] nvram:startup-config
copy filesystem : [partition-number : ][filename ] system:running-config
例:
Switch # copy usbflash0:4:ios-upgrade-1 nvram:startup-config
例
次に、usbflash0 にあるフラッシュ メモリ PC カードのパーティション 4 からスイッチ のスタートアップ コンフィギュレーションへ ios-upgrade-1 という名前のファイルをコピーする例を示します。
Switch # copy usbflash0:4:ios-upgrade-1 nvram:startup-config
Copy 'ios-upgrade-1' from flash device as 'startup-config' ? [yes/no] yes
[OK]
フラッシュ メモリ ファイル システム間でのコンフィギュレーション ファイルのコピー(CLI)
複数のフラッシュ メモリ ファイル システムを備えたプラットフォーム上では、内部フラッシュ メモリなどのフラッシュ メモリ ファイル システムから他のフラッシュ メモリ ファイル システムへファイルをコピーできます。異なるフラッシュ メモリ ファイル システムへファイルをコピーすると、使用中のコンフィギュレーションのバックアップ コピーを作成し、他のスイッチ にコンフィギュレーションを複製できます。フラッシュ メモリ ファイル システム間でコンフィギュレーション ファイルをコピーするには、EXEC モードで次のコマンドを使用します。
手順の概要 1.
enable
2.
show source-filesystem :
3.
copy source-filesystem : [partition-number : ][filename ] dest-filesystem : [partition-number : ][filename ]
手順の詳細 コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 enable 例:
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
ステップ 2 show source-filesystem : 例:
フラッシュ メモリのレイアウトと内容を表示して、ファイル名を確認します。
ステップ 3 copy source-filesystem : [partition-number : ][filename ] dest-filesystem : [partition-number : ][filename ] 例:
Switch # copy flash: usbflash0:
フラッシュ メモリ デバイス間でコンフィギュレーション ファイルをコピーします。
例
次に、内部フラッシュ メモリのパーティション 1 からスイッチ 上の usbflash0 のパーティション 1 へ running-config という名前のファイルをコピーする例を示します。この例では、コピー元のパーティションが指定されていないため、スイッチ からパーティション番号を要求されます。
Switch # copy flash: usbflash0:
System flash
Partition Size Used Free Bank-Size State Copy Mode
1 4096K 3070K 1025K 4096K Read/Write Direct
2 16384K 1671K 14712K 8192K Read/Write Direct
[Type ?<no> for partition directory; ? for full directory; q to abort]
Which partition? [default = 1]
System flash directory, partition 1:
File Length Name/status
1 3142748 dirt/network/mars-test/c3600-j-mz.latest
2 850 running-config
[3143728 bytes used, 1050576 available, 4194304 total]
usbflash0 flash directory:
File Length Name/status
1 1711088 dirt/gate/c3600-i-mz
2 850 running-config
[1712068 bytes used, 2482236 available, 4194304 total]
Source file name? running-config
Destination file name [running-config]?
Verifying checksum for 'running-config' (file # 2)... OK
Erase flash device before writing? [confirm]
Flash contains files. Are you sure you want to erase? [confirm]
Copy 'running-config' from flash: device
as 'running-config' into usbflash0: device WITH erase? [yes/no] yes
Erasing device... eeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee ...erased!
[OK - 850/4194304 bytes]
Flash device copy took 00:00:30 [hh:mm:ss]
Verifying checksum... OK (0x16)
FTP サーバからフラッシュ メモリ デバイスへのコンフィギュレーション ファイルのコピー(CLI)
FTP サーバからフラッシュ メモリ デバイスへコンフィギュレーション ファイルをコピーするには、以下の手順を実行します。
手順の概要 1.
enable
2.
configure terminal
3.
ip ftp username username
4.
ip ftp password password
5.
end
6.
copy ftp: [[// location ]/ directory ]/ bundle_name flash:
手順の詳細 コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 enable 例:
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
ステップ 2 configure terminal 例:
Switch # configure terminal
(任意)グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。この手順は、デフォルトのリモート ユーザ名またはパスワードを上書きする場合にだけ必要です(ステップ 3 および 4 を参照)。
ステップ 3 ip ftp username username 例:
Switch (config)# ip ftp username Admin01
(任意)リモート ユーザ名を指定します。
ステップ 4 ip ftp password password 例:
Switch (config)# ip ftp password adminpassword
(任意)リモート パスワードを指定します。
ステップ 5 end 例:
(任意)コンフィギュレーション モードを終了します。このステップが必要になるのは、デフォルトのリモート ユーザ名を上書きする場合のみです(ステップ 3 および 4 を参照)。
ステップ 6 copy ftp: [[// location ]/ directory ]/ bundle_name flash: 例:
Switch >copy ftp:/cat3k_caa-universalk9.SSA.03.12.02.EZP.150-12.02.EZP.150-12.02.EZP.bin flash:
FTP を使用してネットワーク サーバからフラッシュ メモリ デバイスへコンフィギュレーション ファイルをコピーします。
次の作業
copy EXEC コマンドを発行した後、追加情報またはアクションの確認を求めるプロンプトが表示される場合があります。表示されるプロンプトは、copy コマンドで入力した情報量および file prompt グローバル コンフィギュレーション コマンドの現在の設定によって異なります。
RCP サーバからフラッシュ メモリ デバイスへのコンフィギュレーション ファイルのコピー(CLI)
RCP サーバからフラッシュ メモリ デバイスへコンフィギュレーション ファイルをコピーするには、以下の手順を実行します。
手順の概要 1.
enable
2.
configure terminal
3.
ip rcmd remote-username username
4.
end
5.
copy rcp: [[[// [username @ ]location ]/ directory ] / bundle_name ]flash:
手順の詳細 コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 enable 例:
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
ステップ 2 configure terminal 例:
Switch # configure terminal
(任意)グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。この手順は、デフォルトのリモート ユーザ名またはパスワードを上書きする場合にのみ必要です(ステップ 3 を参照)。
ステップ 3 ip rcmd remote-username username 例:
Switch (config)# ip rcmd remote-username Admin01
(任意)リモート ユーザ名を指定します。
ステップ 4 end 例:
(任意)コンフィギュレーション モードを終了します。この手順は、デフォルトのリモート ユーザ名またはパスワードを上書きする場合にのみ必要です(ステップ 3 を参照)。
ステップ 5 copy rcp: [[[// [username @ ]location ]/ directory ] / bundle_name ]flash: 例:
Switch # copy rcp://netadmin@172.16.101.101/bundle1 flash:
RCP を使用してネットワーク サーバからフラッシュ メモリ デバイスへコンフィギュレーション ファイルをコピーします。追加情報または確認を要求するスイッチ からのプロンプトに対し応答します。このプロンプトは、copy コマンドで入力した情報量および file prompt コマンドの現在の設定によって異なります。
TFTP サーバからフラッシュ メモリ デバイスへのコンフィギュレーション ファイルのコピー(CLI)
TFTP サーバからフラッシュ メモリ デバイスへコンフィギュレーション ファイルをコピーするには、以下の手順を実行します。
手順の概要 1.
enable
2.
copy tftp: [[[// location ]/ directory ]/ bundle_nameflash:
手順の詳細 コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 enable 例:
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
ステップ 2 copy tftp: [[[// location ]/ directory ]/ bundle_nameflash: 例:
Switch #
copy tftp:/cat3k_caa-universalk9.SSA.03.12.02.EZP.150-12.02.EZP.150-12.02.EZP.bin flash:
TFTP サーバからフラッシュ メモリ デバイスへファイルをコピーします。追加情報または確認を要求するスイッチ からのプロンプトに対し応答します。このプロンプトは、copy コマンドで入力した情報量および file prompt コマンドの現在の設定によって異なります。
例
次に、TFTP サーバから usbflash0 に挿入されているフラッシュ メモリ カードへ、switch-config という名前のコンフィギュレーション ファイルをコピーする例を示します。コピーされたファイルの名前は new-config に変更されます。
Switch #
copy tftp:switch-config usbflash0:new-config
スタートアップ コンフィギュレーション ファイルでのコンフィギュレーション コマンドの再実行(CLI)
スタートアップ コンフィギュレーション ファイルのコマンドを再実行するには、このセクションの手順を実行します。
手順の概要 1.
enable
2.
configure memory
手順の詳細 コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 enable 例:
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
ステップ 2 configure memory 例:
スタートアップ コンフィギュレーション ファイルでコンフィギュレーション コマンドを再実行します。
スタートアップ コンフィギュレーションのクリア(CLI)
スタートアップ コンフィギュレーションから設定情報を消去できます。スイッチ をスタートアップ コンフィギュレーションなしで再起動した場合は、スイッチ を最初から設定できるように、スイッチ は、Setup コマンド ファシリティに移行します。スタートアップ コンフィギュレーションの内容をクリアするには、次の手順を実行します。
手順の概要 1.
enable
2.
erase nvram
手順の詳細 コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 enable 例:
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
ステップ 2 erase nvram 例:
スタートアップ コンフィギュレーションの内容をクリアします。
(注)
クラス A フラッシュ ファイル システムのプラットフォーム以外のすべてのプラットフォームでは、このコマンドにより NVRAM が消去されます。スタートアップ コンフィギュレーション ファイルは、いったん削除すると復元できません。クラス A フラッシュ ファイル システムのプラットフォーム上では、erase startup-config EXEC コマンドを使用すると、スイッチ が CONFIG_FILE 環境変数により指定されたコンフィギュレーションを消去または削除します。この変数が NVRAM を指定している場合は、スイッチ により NVRAM が消去されます。CONFIG_FILE 環境変数がフラッシュ メモリ デバイスとコンフィギュレーション ファイル名を指定している場合は、スイッチ によりコンフィギュレーション ファイルが削除されます。つまり、そのコンフィギュレーション ファイルは、スイッチ により消去されるのではなく、「削除済み」としてマークされます。この機能では、削除されたファイルを回復できます。
指定されたコンフィギュレーション ファイルの削除(CLI)
特定のフラッシュ デバイスの指定された設定を削除するには、このセクションの手順を実行します。
手順の概要 1.
enable
2.
delete flash-filesystem : filename
手順の詳細 コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 enable 例:
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
ステップ 2 delete flash-filesystem : filename 例:
Switch # delete usbflash0:myconfig
特定のフラッシュ デバイス上の指定されたコンフィギュレーション ファイルを削除します。
(注)
クラス A および B フラッシュ ファイル システムでは、フラッシュ メモリ内の特定のファイルを削除すると、そのファイルは削除済みとしてシステムによりマークされます。これにより、undelete EXEC コマンドを使用して、削除したファイルを後で回復できるようになります。消去されたファイルは回復できません。コンフィギュレーション ファイルを完全に消去するには、squeeze EXEC コマンドを使用します。クラス C フラッシュ ファイル システムでは、削除されたファイルは回復できません。CONFIG_FILE 環境変数で指定されたコンフィギュレーション ファイルを消去または削除しようとした場合、システムにより削除の確認を求めるプロンプトが表示されます。
クラス A フラッシュ ファイル システムでの CONFIG_FILE 環境変数の指定(CLI)
クラス A フラッシュ ファイル システムでは、CONFIG_FILE 環境変数で指定されたスタートアップ コンフィギュレーション ファイルをロードするように Cisco IOS ソフトウェアを設定できます。CONFIG_FILE 変数のデフォルトは NVRAM になります。CONFIG_FILE 環境変数を変更するには、このセクションの手順を実行してください。
手順の概要 1.
enable
2.
copy [flash-url | ftp-url | rcp-url | tftp-url | system:running-config | nvram:startup-config ] dest-flash-url
3.
configure terminal
4.
boot config dest-flash-url
5.
end
6.
copy system:running-config nvram:startup-config
7.
show boot
手順の詳細 コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 enable 例:
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
ステップ 2 copy [flash-url | ftp-url | rcp-url | tftp-url | system:running-config | nvram:startup-config ] dest-flash-url 例:
Switch # copy system:running-config nvram:startup-config
フラッシュ ファイル システムにコンフィギュレーション ファイルをコピーします。再起動時には、ここからスイッチ にファイルがロードされます。
ステップ 3 configure terminal 例:
Switch # configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 4 boot config dest-flash-url 例:
Switch (config)# boot config 172.16.1.1
CONFIG_FILE 環境変数を設定します。この手順により、実行時の CONFIG_FILE 環境変数が変更されます。
ステップ 5 end 例:
グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。
ステップ 6 copy system:running-config nvram:startup-config 例:
Switch # copy system:running-config nvram:startup-config
スタートアップ コンフィギュレーションにステップ 3 で実行されたコンフィギュレーションを保存します。
ステップ 7 show boot 例:
(任意)CONFIG_FILE 環境変数の内容を確認できます。
例
次の例は、実行コンフィギュレーション ファイルをスイッチ にコピーします。その後、システムが再起動されるとこのコンフィギュレーションがスタートアップ コンフィギュレーションとして使用されます。
Switch # copy system:running-config usbflash0:config2
Switch # configure terminal
Switch (config)# boot config usbflash0:config2
Switch (config)# end
Switch # copy system:running-config nvram:startup-config
[ok]
Switch # show boot
BOOT variable = usbflash0:rsp-boot-m
CONFIG_FILE variable = nvram:
Current CONFIG_FILE variable = usbflash0:config2
Configuration register is 0x010F
次の作業
スタートアップ コンフィギュレーション ファイルの場所を指定すると、nvram:startup-config コマンドは、スタートアップ コンフィギュレーション ファイルの新しい場所のエイリアスとなります。more nvram:startup-config EXEC コマンドにより、スタートアップ コンフィギュレーションが、その場所に関係なく表示されます。erase nvram:startup-config EXEC コマンドにより、NVRAM の内容が消去され、CONFIG_FILE 環境変数で指定されたファイルが削除されます。
copy system:running-config nvram:startup-config コマンドを使用して設定を保存した場合、スイッチ により、コンフィギュレーション ファイルの完全バージョンは CONFIG_FILE 環境変数で指定した場所に保存され、抽出バージョンは NVRAM に保存されます。抽出バージョンとは、アクセス リスト情報を含まないバージョンです。NVRAM に完全バージョンのコンフィギュレーション ファイルが含まれている場合、スイッチ は、完全バージョンを抽出バージョンで上書きすることを確認するプロンプトを表示します。NVRAM に抽出コンフィギュレーションが含まれている場合、スイッチ は確認のプロンプトを表示しないで NVRAM にある既存の抽出バージョンのコンフィギュレーション ファイルを上書きする処理を続行します。
(注) フラッシュ デバイスにあるファイルを CONFIG_FILE 環境変数として指定した場合、copy system:running-config nvram:startup-config コマンドでコンフィギュレーション ファイルを保存するたびに、古いコンフィギュレーション ファイルは「deleted」とマークされ、新しいコンフィギュレーション ファイルがそのデバイスに保存されます。それでも古いコンフィギュレーション ファイルがメモリを使用するため、最終的にフラッシュ メモリは一杯になります。squeeze EXEC コマンドを使用して、古いコンフィギュレーション ファイルを完全に削除してから、領域を再要求してください。
コンフィギュレーション ファイルをダウンロードするスイッチ の設定
ネットワーク コンフィギュレーションおよびホスト コンフィギュレーション ファイル名の順序付きリストを指定できます。Cisco IOS XE ソフトウェアは、適切なネットワークまたはホスト コンフィギュレーション ファイルをロードするまで、このリストをスキャンします。
システムの起動時にコンフィギュレーション ファイルをダウンロードするようにスイッチ を設定するには、次の項で説明する作業を少なくとも 1 つ実行します。
起動中にコンフィギュレーション ファイルをロードできなかった場合、要求されたファイルがホストから提供されるまで、スイッチ は 10 分ごと(デフォルト設定)に再試行します。試行が失敗するごとに、スイッチ により以下のメッセージがコンソール端末に表示されます。
Booting host-confg... [timed out]
スタートアップ コンフィギュレーション ファイルになんらかの問題がある場合、またはコンフィギュレーション レジスタが NVRAM を無視するように設定されている場合は、スイッチ は Setup コマンド ファシリティに移行します。
ネットワーク コンフィギュレーション ファイルをダウンロードするスイッチ の設定(CLI)
起動時にサーバからネットワーク コンフィギュレーション ファイルをダウンロードするように Cisco IOS ソフトウェアを設定するには、次の手順を実行します。
手順の概要 1.
enable
2.
configure terminal
3.
boot network {ftp: [[[// [username [: password ]@ ]location ]/ directory ]/ filename ] | rcp: [[[// [username @ ]location ]/ directory ]/ filename ] | tftp: [[[// location ]/ directory ]/ filename ]}
4.
service config
5.
end
6.
copy
system:running-config
nvram:startup-config
手順の詳細 コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 enable 例:
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
ステップ 2 configure terminal 例:
Switch # configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 3 boot network {ftp: [[[// [username [: password ]@ ]location ]/ directory ]/ filename ] | rcp: [[[// [username @ ]location ]/ directory ]/ filename ] | tftp: [[[// location ]/ directory ]/ filename ]} 例:
Switch (config)# boot network tftp:hostfile1
起動時にダウンロードするネットワーク コンフィギュレーション ファイルおよび使用されるプロトコル(TFTP、RCP、または FTP)を指定します。
ネットワーク コンフィギュレーション ファイル名を指定しない場合、Cisco IOS ソフトウェアはデフォルトのファイル名の network-confg を使用します。アドレスを省略した場合、スイッチ はブロードキャスト アドレスを使用します。
複数のネットワーク コンフィギュレーション ファイルを指定できます。ソフトウェアは、ネットワーク コンフィギュレーション ファイルをロードできるまで、入力された順に試行します。この手順は、異なる設定情報を持つ、ネットワーク サーバ上にロードされるファイルを複数保持する場合に役立ちます。
ステップ 4 service config 例:
Switch (config)# service config
再起動時にネットワーク ファイルを自動的にロードするようにシステムをイネーブルにします。
ステップ 5 end 例:
グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。
ステップ 6 copy
system:running-config
nvram:startup-config 例:
Switch # copy system:running-config nvram:startup-config
実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに保存します。
ホスト コンフィギュレーション ファイルをダウンロードするスイッチ の設定(CLI)
起動時にサーバからホスト コンフィギュレーション ファイルをダウンロードするように Cisco IOS ソフトウェアを設定するには、次の手順を実行します。
手順の概要 1.
enable
2.
configure terminal
3.
boot host {ftp: [[[// [username [: password ]@ ]location ]/ directory ]/ filename ] | rcp: [[[// [username @ ]location ]/ directory ]/ filename ] | tftp: [[[// location ]/ directory ]/ filename ] }
4.
service config
5.
end
6.
copy system:running-config nvram:startup-config
手順の詳細 コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 enable 例:
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
ステップ 2 configure terminal 例:
Switch # configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 3 boot host {ftp: [[[// [username [: password ]@ ]location ]/ directory ]/ filename ] | rcp: [[[// [username @ ]location ]/ directory ]/ filename ] | tftp: [[[// location ]/ directory ]/ filename ] } 例:
Switch (config)# boot host tftp:hostfile1
起動時にダウンロードするホスト コンフィギュレーション ファイルおよび使用されるプロトコル(FTP、RCP、または TFTP)を指定します。
ホスト コンフィギュレーション ファイルの名前を指定しない場合、スイッチ は、それ自身の名前を使用してホスト コンフィギュレーション ファイル名を形成します。このとき、その名前はすべて小文字に変換され、すべてのドメイン情報は削除され、「-config」が追加されます。ホスト名の情報を利用できない場合は、ソフトウェアはデフォルトのホスト コンフィギュレーション ファイル名の スイッチ -confg を使用します。アドレスを省略した場合、スイッチ はブロードキャスト アドレスを使用します。
複数のホスト コンフィギュレーション ファイルを指定できます。Cisco IOS ソフトウェアは、ホスト コンフィギュレーション ファイルをロードできるまで、入力された順に試行します。この手順は、異なる設定情報を持つ、ネットワーク サーバ上にロードされるファイルを複数保持する場合に役立ちます。
ステップ 4 service config 例:
Switch (config)# service config
再起動時にホスト ファイルを自動的にロードするようにシステムをイネーブルにします。
ステップ 5 end 例:
グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。
ステップ 6 copy system:running-config nvram:startup-config 例:
Switch # copy system:running-config nvram:startup-config
実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに保存します。
例
次に、hostfile1 という名前のホスト コンフィギュレーション ファイルおよび networkfile1 という名前のネットワーク コンフィギュレーション ファイルをダウンロードするようにスイッチ を設定する例を示します。スイッチ は TFTP およびブロードキャスト アドレスを使用してファイルを取得します。
Switch # configure terminal
Switch (config)# boot host tftp:hostfile1
Switch (config)# boot network tftp:networkfile1
Switch (config)# service config
Switch (config)# end
Switch # copy system:running-config nvram:startup-config
その他の参考資料
標準
規格
Title
この機能がサポートする新しい規格または変更された規格はありません。また、この機能による既存規格のサポートに変更はありません。
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RFC
RFC
Title
新しい RFC または変更された RFC はサポートされていません。また、既存の RFC に対するサポートに変更はありません。
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