SNMP の設定

この章では、Cisco NX-OS デバイス上で SNMP 機能を設定する方法について説明します。

この章の内容は、次のとおりです。

SNMP の概要

簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)は、SNMP マネージャとエージェント間の通信用メッセージ フォーマットを提供する、アプリケーションレイヤ プロトコルです。SNMP では、ネットワーク内のデバイスのモニタリングと管理に使用する標準フレームワークと共通言語が提供されます。

SNMP 機能の概要

SNMP フレームワークは 3 つの部分で構成されます。

  • SNMP マネージャ:SNMP を使用してネットワーク デバイスのアクティビティを制御し、モニタリングするシステム

  • SNMP エージェント:デバイスのデータを維持し、必要に応じてこれらのデータを管理システムに報告する、管理対象デバイス内のソフトウェア コンポーネント。Cisco Nexus デバイスはエージェントおよび MIB をサポートします。SNMP エージェントをイネーブルにするには、マネージャとエージェントの関係を定義する必要があります。

  • 管理情報ベース(Management Information Base):SNMP エージェントの管理対象オブジェクトのコレクション

SNMP は、RFC 3411 ~ 3418 で規定されています。

デバイスは、SNMPv1、SNMPv2c、および SNMPv3 をサポートします。SNMPv1 および SNMPv2c はどちらも、コミュニティベース形式のセキュリティを使用します。

Cisco NX-OS は IPv6 による SNMP をサポートしています。

SNMP 通知

SNMP の重要な機能の 1 つは、SNMP エージェントから通知を生成できることです。これらの通知では、要求を SNMP マネージャから送信する必要はありません。通知は、不正なユーザ認証、再起動、接続の切断、隣接ルータとの接続の切断、その他の重要なイベントを表示します。

Cisco NX-OS は、トラップまたはインフォームとして SNMP 通知を生成します。トラップは、エージェントからホスト レシーバ テーブルで指定された SNMP マネージャに送信される、非同期の非確認応答メッセージです。応答要求は、SNMP エージェントから SNMP マネージャに送信される非同期メッセージで、マネージャは受信したという確認応答が必要です。

トラップの信頼性はインフォームより低くなります。SNMP マネージャはトラップを受信しても確認応答(ACK)を送信しないからです。デバイスは、トラップが受信されたかどうかを判断できません。インフォーム要求を受信する SNMP マネージャは、SNMP 応答プロトコル データ ユニット(PDU)でメッセージの受信を確認応答します。デバイスが応答を受信しない場合、インフォーム要求を再度送信できます。

複数のホスト レシーバーに通知を送信するよう Cisco NX-OS を設定できます。

次の表は、デフォルトでイネーブルになっている SNMP トラップを示します。

トラップ タイプ 説明
generic :coldStart
generic :warmStart
entity :entity_mib_change
entity :entity_module_status_change
entity :entity_power_status_change
entity :entity_module_inserted
entity :entity_module_removed
entity :entity_unrecognised_module
entity :entity_fan_status_change
entity :entity_power_out_change
link :linkDown
link :linkUp
link :extended-linkDown
link :extended-linkUp
link :cieLinkDown
link :cieLinkUp
link :delayed-link-state-change
rf :redundancy_framework
license :notify-license-expiry
license :notify-no-license-for-feature
license :notify-licensefile-missing
license :notify-license-expiry-warning
upgrade :UpgradeOpNotifyOnCompletion
upgrade :UpgradeJobStatusNotify
rmon :risingAlarm
rmon :fallingAlarm
rmon :hcRisingAlarm
rmon :hcFallingAlarm
entity :entity_sensor

SNMPv3

SNMPv3 は、ネットワーク経由のフレームの認証と暗号化を組み合わせることによって、デバイスへのセキュア アクセスを実現します。SNMPv3 が提供するセキュリティ機能は次のとおりです。

  • メッセージの完全性:パケットが伝送中に改ざんされていないことを保証します。

  • 認証:メッセージのソースが有効かどうかを判別します。

  • 暗号化:許可されていないソースにより判読されないように、パケットの内容のスクランブルを行います。

SNMPv3 では、セキュリティ モデルとセキュリティ レベルの両方が提供されています。セキュリティ モデルは、ユーザおよびユーザが属するロールを設定する認証方式です。セキュリティ レベルとは、セキュリティ モデル内で許可されるセキュリティのレベルです。セキュリティ モデルとセキュリティ レベルの組み合わせにより、SNMP パケット処理中に採用されるセキュリティ メカニズムが決まります。

SNMPv1、SNMPv2、SNMPv3 のセキュリティ モデルおよびセキュリティ レベル

セキュリティ レベルは、SNMP メッセージを開示から保護する必要があるかどうか、およびメッセージを認証するかどうか判断します。セキュリティ モデル内のさまざまなセキュリティ レベルは、次のとおりです。

  • noAuthNoPriv:認証または暗号化を実行しないセキュリティ レベル。このレベルは、SNMPv3 ではサポートされていません。

  • authNoPriv:認証は実行するが、暗号化を実行しないセキュリティ レベル。

  • authPriv:認証と暗号化両方を実行するセキュリティ レベル。

SNMPv1、SNMPv2c、および SNMPv3 の 3 つのセキュリティ モデルを使用できます。セキュリティ モデルとセキュリティ レベルの組み合わせにより、SNMP メッセージの処理中に適用されるセキュリティ メカニズムが決まります。次の表に、セキュリティ モデルとレベルの組み合わせの意味を示します。

表 1 SNMP セキュリティ モデルおよびセキュリティ レベル

モデル

レベル

認証

暗号化

結果

v1

noAuthNoPriv

コミュニティ ストリング

No

コミュニティ ストリングの照合を使用して認証します。

v2c

noAuthNoPriv

コミュニティ ストリング

No

コミュニティ ストリングの照合を使用して認証します。

v3

authNoPriv

HMAC-MD5 または HMAC-SHA

No

Hash-Based Message Authentication Code(HMAC)メッセージ ダイジェスト 5(MD5)アルゴリズムまたは HMAC Secure Hash Algorithm(SHA)アルゴリズムに基づいて認証します。

v3

authPriv

HMAC-MD5 または HMAC-SHA

DES

HMAC-MD5 アルゴリズムまたは HMAC-SHA アルゴリズムに基づいて認証します。データ暗号規格(DES)の 56 ビット暗号化、および暗号ブロック連鎖(CBC)DES(DES-56)標準に基づいた認証を提供します。

ユーザベースのセキュリティ モデル

SNMPv3 ユーザベース セキュリティ モデル(USM)は SNMP メッセージレベル セキュリティを参照し、次のサービスを提供します。

  • メッセージの完全性:メッセージが不正な方法で変更または破壊されず、データ シーケンスが悪意なく起こり得る範囲を超えて変更されていないことを保証します。

  • メッセージ発信元の認証:受信データを発信したユーザのアイデンティティが確認されたことを保証します。

  • メッセージの機密性:情報が使用不可であること、または不正なユーザ、エンティティ、またはプロセスに開示されないことを保証します。

SNMPv3 は、設定済みユーザによる管理動作のみを許可し、SNMP メッセージを暗号化します。

Cisco NX-OSは、次の 2 つの SNMPv3 認証プロトコルを使用します。

  • HMAC-MD5-96 認証プロトコル

  • HMAC-SHA-96 認証プロトコル

Cisco NX-OS は、SNMPv3 メッセージ暗号化用プライバシー プロトコルの 1 つとして、Advanced Encryption Standard(AES)を使用し、RFC 3826 に準拠します。

priv オプションで、SNMP セキュリティ暗号化方式として、DES または 128 ビット AES 暗号化を選択できます。priv オプションおよび aes-128 トークンは、128 ビットの AES キーを生成するためのプライバシー パスワードであることを示します。AES のプライバシー パスワードは最小で 8 文字です。パスフレーズをクリア テキストで指定する場合は、大文字と小文字を区別して、最大 64 文字の英数字を指定できます。ローカライズド キーを使用する場合は、最大 130 文字を指定できます。


(注)  


外部の AAA サーバを使用して SNMPv3 を使う場合、外部 AAA サーバのユーザ設定でプライバシー プロトコルに AES を指定する必要があります。


CLI および SNMP ユーザの同期

SNMPv3 ユーザ管理は、Access Authentication and Accounting(AAA)サーバ レベルで集中化できます。この中央集中型ユーザ管理により、Cisco NX-OSの SNMP エージェントは AAA サーバのユーザ認証サービスを利用できます。ユーザ認証が検証されると、SNMP PDU の処理が進行します。AAA サーバはユーザ グループ名の格納にも使用されます。SNMP はグループ名を使用して、スイッチでローカルに使用できるアクセス ポリシーまたはロール ポリシーを適用します。

ユーザ グループ、ロール、またはパスワードの設定が変更されると、SNMP と AAA の両方のデータベースが同期化されます。

Cisco NX-OS は、次のようにユーザ設定を同期化します。

  • snmp-server user コマンドで指定された認証パスフレーズが CLI ユーザのパスワードになります

  • username コマンドで指定されたパスワードが SNMP ユーザの認証およびプライバシー パスフレーズになります。

  • SNMP または CLI を使用してユーザを作成または削除すると、SNMP と CLI の両方でユーザが作成または削除されます。

  • ユーザとロールの対応関係の変更は、SNMP と CLI で同期化されます。

  • CLI から行ったロール変更(削除または変更)は、SNMP と同期します。


(注)  


パスフレーズまたはパスワードをローカライズしたキーおよび暗号形式で設定した場合、Cisco NX-OS はユーザ情報(パスワードやロールなど)を同期させません。

Cisco NX-OS はデフォルトで、同期したユーザ設定を 60 分間維持します。


グループベースの SNMP アクセス


(注)  


グループは業界全体で使用されている標準的な SNMP 用語なので、SNMP に関する説明では、「ロール」ではなく「グループ」を使用します。


SNMP アクセス権は、グループ別に編成されます。SNMP 内の各グループは、CLI を使用する場合のロールに似ています。各グループは読み取りアクセス権または読み取りと書き込みアクセス権を指定して定義します。

ユーザ名が作成され、ユーザのロールが管理者によって設定され、ユーザがそのロールに追加されていれば、そのユーザはエージェントとの通信を開始できます。

SNMP および EEM

Embedded Event Manager(EEM)機能は、SNMP MIB オブジェクトを含むイベントをモニタし、これらのイベントに基づいてアクションを開始します。SNMP 通知の送信もアクションの 1 つです。EEM は SNMP 通知として、CISCO-EMBEDDED-EVENT-MGR-MIB の cEventMgrPolicyEvent を送信します。

マルチインスタンス サポート

デバイスは、プロトコル インスタンスや仮想ルーティングおよびフォワーディング(VRF)インスタンスなどの論理ネットワーク エンティティの複数のインスタンスをサポートできます。大部分の既存 MIB は、これら複数の論理ネットワーク エンティティを識別できません。たとえば、元々の OSPF-MIB ではデバイス上のプロトコル インスタンスが 1 つであることが前提になりますが、現在はデバイス上で複数の OSPF インスタンスを設定できます。

SNMPv3 ではコンテキストを使用して、複数のインスタンスを識別します。SNMP コンテキストは管理情報のコレクションであり、SNMP エージェントを通じてアクセスできます。デバイスは、さまざまな論理ネットワーク エンティティの複数のコンテキストをサポートできます。SNMP コンテキストによって、SNMP マネージャはさまざまな論理ネットワーク エンティティに対応するデバイス上でサポートされる、MIB モジュールの複数のインスタンスの 1 つにアクセスできます。

Cisco NX-OS は、SNMP コンテキストと論理ネットワーク エンティティ間のマッピングのために、CISCO-CONTEXT-MAPPING-MIB をサポートします。SNMP コンテキストは VRF、プロトコル インスタンス、またはトポロジに関連付けることができます。

SNMPv3 は、SNMPv3 PDU の contextName フィールドでコンテキストをサポートします。この contextName フィールドを特定のプロトコル インスタンスまたは VRF にマッピングできます。

SNMPv2c の場合は、SNMP-COMMUNITY-MIB の snmpCommunityContextName MIB オブジェクトを使用して、SNMP コミュニティをコンテキストにマッピングできます(RFC 3584)。さらに CISCO-CONTEXT-MAPPING-MIB または CLI を使用すると、この snmpCommunityContextName を特定のプロトコル インスタンスまたは VRF にマッピングできます。

SNMP のハイ アベイラビリティ

Cisco NX-OS は、SNMP のステートレス リスタートをサポートします。リブートまたはスーパーバイザ スイッチオーバーの後、Cisco NX-OS は実行コンフィギュレーションを適用します。

SNMP の仮想化サポート

Cisco NX-OS は、SNMP のインスタンスを 1 つサポートします。SNMP は複数の MIB モジュール インスタンスをサポートし、それらを論理ネットワーク エンティティにマッピングします。

SNMP も VRF を認識します。特定の VRF を使用して、SNMP 通知ホスト レシーバに接続するように SNMP を設定できます。通知が発生した VRF に基づいて、SNMP ホスト レシーバへの通知をフィルタリングするように SNMP を設定することもできます。

SNMP のライセンス要件

製品

ライセンス要件

Cisco NX-OS

SNMP にはライセンスは不要です。ライセンス パッケージに含まれていない機能は nx-os イメージにバンドルされており、無料で提供されます。Cisco NX-OS ライセンス方式の詳細については、Cisco NX-OS Licensing Guide』を参照してください。

SNMP の注意事項および制約事項

SNMP には、次の注意事項および制限事項があります。

  • アクセス コントロール リスト(ACL)は、スイッチに設定されたローカル SNMPv3 ユーザのみに適用できます。ACL は、認証、許可、アカウンティング(AAA)サーバに保存されるリモート SNMPv3 ユーザに適用できません。
  • Cisco NX-OS は、一部の SNMP MIB への読み取り専用アクセスをサポートします。詳細については次の URL にアクセスして、Cisco NX-OS の MIB サポート リストを参照してください。 ftp:/​/​ftp.cisco.com/​pub/​mibs/​supportlists/​nexus9000/​Nexus9000MIBSupportList.html
  • Cisco NX-OS では、SNMPv3 noAuthNoPriv セキュリティ レベルはサポートされていません。

SNMP のデフォルト設定

次の表に、SNMP パラメータのデフォルト設定を示します。

パラメータ(Parameters) デフォルト
ライセンス通知 イネーブル

SNMP の設定


(注)  


この機能の Cisco NX-OS コマンドは、Cisco IOS のコマンドとは異なる場合があるので注意してください。

SNMP ユーザの設定

SNMP ユーザを設定できます。

手順の概要

    1.    configure terminal

    2.    snmp-server username [auth {md5 | sha} passphrase [auto] [priv [aes-128] passphrase] [engineIDid] [localizedkey]]

    3.    (任意) show snmp user

    4.    (任意) copy running-config startup-config


手順の詳細
     コマンドまたはアクション目的
    ステップ 1configure terminal


    例:
    switch# configure terminal
    switch(config)#
     

    グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

     
    ステップ 2snmp-server username [auth {md5 | sha} passphrase [auto] [priv [aes-128] passphrase] [engineIDid] [localizedkey]]


    例:
    switch(config)# snmp-server user Admin auth sha abcd1234 priv abcdefgh
     

    認証およびプライバシー パラメータのある SNMP ユーザを設定します。パスフレーズには最大 64 文字の英数字を使用できます。大文字と小文字が区別されます。localizedkey キーワードを使用する場合は、パスフレーズに大文字と小文字を区別した英数字を 130 文字まで使用できます。

    engineID の形式は、12 桁のコロンで区切った 10 進数字です。

     
    ステップ 3show snmp user


    例:
    switch(config) # show snmp user
     
    (任意)

    1 人または複数の SNMP ユーザに関する情報を表示します。

     
    ステップ 4copy running-config startup-config


    例:
    switch(config)# copy running-config startup-config
    
     
    (任意)

    実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

     

    SNMP メッセージ暗号化の適用

    着信要求に認証または暗号化が必要となるよう SNMP を設定できます。デフォルトでは、SNMP エージェントは認証および暗号化を行わないでも SNMPv3 メッセージを受け付けます。プライバシーを適用する場合、Cisco NX-OS は、noAuthNoPriv または authNoPriv のいずれかのセキュリティ レベル パラメータを使用しているすべての SNMPv3 PDU 要求に対して、許可エラーで応答します。

    手順の概要

      1.    configure terminal

      2.    snmp-server usernameenforcePriv

      3.    snmp-server globalEnforcePriv

      4.    (任意) copy running-config startup-config


    手順の詳細
       コマンドまたはアクション目的
      ステップ 1configure terminal


      例:
      switch# configure terminal
      switch(config)#
      
       

      グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

       
      ステップ 2snmp-server usernameenforcePriv


      例:
      switch(config)# snmp-server user Admin enforcePriv
      
       

      このユーザに対して SNMP メッセージ暗号化を適用します。

       
      ステップ 3snmp-server globalEnforcePriv


      例:
      switch(config)# snmp-server globalEnforcePriv
      
       

      すべてのユーザに対して SNMP メッセージ暗号化を適用します。

       
      ステップ 4copy running-config startup-config


      例:
      switch(config)# copy running-config startup-config
      
       
      (任意)

      実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

       

      SNMPv3 ユーザに対する複数のロールの割り当て

      SNMP ユーザを作成した後で、そのユーザに複数のロールを割り当てることができます。


      (注)  


      他のユーザにロールを割り当てることができるのは、network-admin ロールに属するユーザだけです。


      手順の概要

        1.    configure terminal

        2.    snmp-server usernamegroup

        3.    (任意) copy running-config startup-config


      手順の詳細
         コマンドまたはアクション目的
        ステップ 1configure terminal


        例:
        switch# configure terminal
        switch(config)#
        
         

        グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

         
        ステップ 2snmp-server usernamegroup


        例:
        switch(config)# snmp-server user Admin superuser
        
         

        この SNMP ユーザと設定されたユーザ ロールをアソシエートします。

         
        ステップ 3copy running-config startup-config


        例:
        switch(config)# copy running-config startup-config
        
         
        (任意)

        実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

         

        SNMP コミュニティの作成

        SNMPv1 または SNMPv2c の SNMP コミュニティを作成できます。

        手順の概要

          1.    configure terminal

          2.    snmp-server communityname {groupgroup | ro | rw}

          3.    (任意) copy running-config startup-config


        手順の詳細
           コマンドまたはアクション目的
          ステップ 1configure terminal


          例:
          switch# configure terminal
          switch(config)#
          
           

          グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

           
          ステップ 2snmp-server communityname {groupgroup | ro | rw}


          例:
          switch(config)# snmp-server community public ro
          
           

          SNMP コミュニティ ストリングを作成します。

           
          ステップ 3copy running-config startup-config


          例:
          switch(config)# copy running-config startup-config
          
           
          (任意)

          実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

           

          SNMP 要求のフィルタリング

          アクセス コントロール リスト(ACL)を SNMPv2 コミュニティまたは SNMPv3 ユーザに割り当てて、SNMP 要求にフィルタを適用できます。割り当てた ACL により着信要求パケットが許可される場合、SNMP はその要求を処理します。ACL により要求が拒否される場合、SNMP はその要求を廃棄して、システム メッセージを送信します。

          ACL は次のパラメータで作成します。

          • 送信元 IP アドレス

          • 宛先 IP アドレス

          • 送信元ポート

          • 宛先ポート

          • プロトコル(UDP または TCP)

          手順の概要

            1.    configure terminal

            2.    snmp-server communityname [use-ipv4aclacl-name | use-ipv6aclacl-name]

            3.    snmp-server userusername [use-ipv4aclacl-name | use-ipv6aclacl-name]

            4.    (任意) copy running-config startup-config


          手順の詳細
             コマンドまたはアクション目的
            ステップ 1configure terminal


            例:
            switch# configure terminal
            switch(config)#
            
             

            グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

             
            ステップ 2snmp-server communityname [use-ipv4aclacl-name | use-ipv6aclacl-name]


            例:
            switch(config)# snmp-server community public use-ipv4acl myacl
            
             

            SNMPv2 コミュニティに IPv4 ACL または IPv6 ACL を割り当てて SNMP 要求をフィルタします。

            (注)     

            Cisco NX-OS リリース 7.0(3)I4(1) 以降では、IPv6 ACL が SNMPv2 コミュニティでサポートされます。

            (注)     

            Cisco NX-OS リリース 7.0(3)I4(1) よりも前のリリースでは、この CLI コマンドで使用するのは use-ipv4acl ではなく use-acl です。

             
            ステップ 3snmp-server userusername [use-ipv4aclacl-name | use-ipv6aclacl-name]


            例:
            switch(config)# snmp-server user user1 use-ipv4acl myacl
            
             

            SNMPv3 ユーザに IPv4 ACL または IPv6 ACL を割り当てて SNMP 要求をフィルタします。

            (注)     

            Cisco NX-OS リリース 7.0(3)I4(1) 以降では、IPv6 ACL が SNMPv3 ユーザでサポートされます。

            (注)     

            Cisco NX-OS リリース 7.0(3)I4(1) よりも前のリリースでは、この CLI コマンドで使用するのは use-ipv4acl ではなく use-acl です。

             
            ステップ 4copy running-config startup-config


            例:
            switch(config)# copy running-config startup-config
            
             
            (任意)

            実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

             

            SNMP 通知レシーバの設定

            複数のホスト レシーバーに対して SNMP 通知を生成するよう Cisco NX-OSを設定できます。

            手順の概要

              1.    configure terminal

              2.    snmp-server hostip-addresstraps version 1community [udp_portnumber]

              3.    snmp-server hostip-address {traps | informs} version 2ccommunity [udp_portnumber]

              4.    snmp-server hostip-address {traps | informs} version 3 {auth | noauth | priv} username [udp_portnumber]

              5.    (任意) copy running-config startup-config


            手順の詳細
               コマンドまたはアクション目的
              ステップ 1configure terminal


              例:
              switch# configure terminal
              switch(config)#
              
               

              グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

               
              ステップ 2snmp-server hostip-addresstraps version 1community [udp_portnumber]


              例:
              switch(config)# snmp-server host 192.0.2.1 traps version 1 public
              
               

              SNMPv1 トラップのホスト レシーバを設定します。ip-address は IPv4 または IPv6 アドレスを使用できます。community には最大 255 の英数字を使用できます。UDP ポート番号の範囲は 0 ~ 65535 です。

               
              ステップ 3snmp-server hostip-address {traps | informs} version 2ccommunity [udp_portnumber]


              例:
              switch(config)# snmp-server host 192.0.2.1 informs version 2c public
              
               

              SNMPv2c トラップまたはインフォームのホスト レシーバを設定します。ip-address は IPv4 または IPv6 アドレスを使用できます。community には最大 255 の英数字を使用できます。UDP ポート番号の範囲は 0 ~ 65535 です。

               
              ステップ 4snmp-server hostip-address {traps | informs} version 3 {auth | noauth | priv} username [udp_portnumber]


              例:
              switch(config)# snmp-server host 192.0.2.1 informs version 3 auth NMS
              
               
              SNMPv3 トラップまたは応答要求のホスト レシーバを設定します。ip-address は IPv4 または IPv6 アドレスを使用できます。username には最大 255 の英数字を使用できます。UDP ポート番号の範囲は 0 ~ 65535 です。
              (注)     

              SNMP マネージャは、SNMPv3 メッセージを認証して復号化するために、Cisco NX-OS デバイスの SNMP エンジン ID に基づいてユーザ クレデンシャル(authKey/PrivKey)を調べる必要があります。

               
              ステップ 5copy running-config startup-config


              例:
              switch(config)# copy running-config startup-config
              
               
              (任意)

              実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

               

              SNMP 通知用の発信元インターフェイスの設定

              通知の送信元 IP アドレスとしてインターフェイスの IP アドレスを使用するよう、SNMP を設定できます。通知が生成される場合、送信元 IP アドレスは、この設定済みインターフェイスの IP アドレスに基づいています。

              次のように発信元インターフェイスを設定できます。

              • すべての通知が、すべての SNMP 通知レシーバへ送信される。
              • すべての通知が、特定の SNMP 通知レシーバへ送信される。このコンフィギュレーションは、グローバル発信元インターフェイスのコンフィギュレーションよりも優先されます。

              (注)  


              発信トラップ パケットの送信元インターフェイス IP アドレスを設定すると、デバイスがトラップの送信に同じインターフェイスを使用することが保証されません。送信元インターフェイス IP アドレスは、SNMP トラップの内部で送信元アドレスを定義し、出力インターフェイス アドレスを送信元として接続が開きます。
              手順の概要

                1.    configure terminal

                2.    snmp-server hostip-addresssource-interfaceif-type if-number [udp_portnumber]

                3.    snmp-server source-interface {traps | informs} if-type if-number

                4.    show snmp source-interface


              手順の詳細
                 コマンドまたはアクション目的
                ステップ 1configure terminal


                例:
                switch# configure terminal
                switch(config)#
                
                 

                グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

                 
                ステップ 2snmp-server hostip-addresssource-interfaceif-type if-number [udp_portnumber]


                例:
                switch(config)# snmp-server host 192.0.2.1 source-interface ethernet 2/1
                
                 

                SNMPv2c トラップまたはインフォームのホスト レシーバを設定します。ip-address は IPv4 または IPv6 アドレスを使用できます。? を使用して、サポートされているインターフェイス タイプを特定します。UDP ポート番号の範囲は 0 ~ 65535 です。

                このコンフィギュレーションは、グローバル発信元インターフェイスのコンフィギュレーションよりも優先されます。

                 
                ステップ 3snmp-server source-interface {traps | informs} if-type if-number


                例:
                switch(config)# snmp-server source-interface traps ethernet 2/1
                
                 

                SNMPv2c トラップまたは応答要求を送信するよう発信元インターフェイスを設定します。? を使用して、サポートされているインターフェイス タイプを特定します。

                 
                ステップ 4show snmp source-interface


                例:
                switch(config)# show snmp source-interface
                
                 

                設定した発信元インターフェイスの情報を表示します。

                 

                通知対象ユーザの設定

                SNMPv3 インフォーム通知を通知ホスト レシーバに送信するには、デバイスに通知ターゲット ユーザを設定する必要があります。

                Cisco NX-OS は通知ターゲット ユーザのクレデンシャルを使用して、設定された通知ホスト レシーバへの SNMPv3 インフォーム通知メッセージを暗号化します。


                (注)  


                受信した INFORM PDU を認証して復号化する場合、Cisco NX-OS で設定されているのと同じ、応答要求を認証して解読するユーザ クレデンシャルが通知ホスト レシーバに必要です。
                手順の概要

                  1.    configure terminal

                  2.    snmp-server username [auth {md5 | sha} passphrase [auto] [priv [aes-128] passphrase] [engineIDid]

                  3.    (任意) copy running-config startup-config


                手順の詳細
                   コマンドまたはアクション目的
                  ステップ 1configure terminal


                  例:
                  switch# configure terminal
                  switch(config)#
                  
                   

                  グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

                   
                  ステップ 2snmp-server username [auth {md5 | sha} passphrase [auto] [priv [aes-128] passphrase] [engineIDid]


                  例:
                  switch(config)# snmp-server user NMS auth sha abcd1234 priv abcdefgh engineID 00:00:00:63:00:01:00:10:20:15:10:03
                  
                   

                  通知ホスト レシーバのエンジン ID を指定して、通知ターゲット ユーザを設定します。エンジン ID の形式は、12 桁のコロンで区切った 10 進数字です。

                   
                  ステップ 3copy running-config startup-config


                  例:
                  switch(config)# copy running-config startup-config
                  
                   
                  (任意)

                  実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

                   

                  VRF を使用する SNMP 通知レシーバの設定

                  SNMP 通知レシーバの VRF 到達可能性およびフィルタリング オプションを設定すると、SNMP によって CISCO-SNMP-TARGET-EXT-MIB の cExtSnmpTargetVrfTable にエントリが追加されます。


                  (注)  


                  VRF 到達可能性またはフィルタリング オプションを設定する前に、ホストを設定する必要があります。


                  ホスト レシーバに到達するように設定した VRF を使用したり、または通知が発生した VRF に基づいて通知をフィルタするように Cisco NX-OS を設定できます。

                  手順の概要

                    1.    configure terminal

                    2.    [no] snmp-server hostip-addressuse-vrfvrf-name [udp_portnumber]

                    3.    [no] snmp-server hostip-addressfilter-vrfvrf-name [udp_portnumber]

                    4.    (任意) copy running-config startup-config


                  手順の詳細
                     コマンドまたはアクション目的
                    ステップ 1configure terminal


                    例:
                    switch# configure terminal
                    switch(config)#
                    
                     

                    グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

                     
                    ステップ 2[no] snmp-server hostip-addressuse-vrfvrf-name [udp_portnumber]


                    例:
                    switch(config)# snmp-server host 192.0.2.1 use-vrf Blue
                    
                     

                    特定の VRF を使用してホスト レシーバと通信するように SNMP を設定します。ip-address は IPv4 または IPv6 アドレスを使用できます。VRF 名には最大 255 の英数字を使用できます。UDP ポート番号の範囲は 0 ~ 65535 です。このコマンドによって、CISCO-SNMP-TARGET-EXT-MB の ExtSnmpTargetVrfTable にエントリが追加されます。

                    このコマンドの no 形式は、設定されたホストの VRF 到達可能性情報を削除し、CISCO-SNMP-TARGET-EXT-MB の ExtSnmpTargetVrfTable からエントリを削除します。

                    (注)     

                    このコマンドによってホスト設定は削除されません。

                     
                    ステップ 3[no] snmp-server hostip-addressfilter-vrfvrf-name [udp_portnumber]


                    例:
                    switch(config)# snmp-server host 192.0.2.1 filter-vrf Red
                    
                     

                    設定された VRF に基づいて、通知ホスト レシーバへの通知をフィルタリングします。ip-address は IPv4 または IPv6 アドレスを使用できます。VRF 名には最大 255 の英数字を使用できます。UDP ポート番号の範囲は 0 ~ 65535 です。

                    このコマンドによって、CISCO-SNMP-TARGET-EXT-MB の ExtSnmpTargetVrfTable にエントリが追加されます。

                    このコマンドの no 形式は、設定されたホストの VRF フィルタ情報を削除し、CISCO-SNMP-TARGET-EXT-MB の ExtSnmpTargetVrfTable からエントリを削除します。

                    (注)     

                    このコマンドによってホスト設定は削除されません。

                     
                    ステップ 4copy running-config startup-config


                    例:
                    switch(config)# copy running-config startup-config
                    
                     
                    (任意)

                    実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

                     

                    帯域内ポートを使用してトラップを送信するための SNMP 設定

                    帯域内ポートを使用してトラップを送信するよう SNMP を設定できます。このようにするには、(グローバルまたはホスト レベルで)発信元インターフェイスを設定し、トラップを送信するための VRF を設定します。

                    手順の概要

                      1.    configure terminal

                      2.    snmp-server source-interface trapsif-type if-number

                      3.    (任意) show snmp source-interface

                      4.    snmp-server hostip-addressuse-vrfvrf-name [udp_portnumber]

                      5.    (任意) show snmp host

                      6.    (任意) copy running-config startup-config


                    手順の詳細
                       コマンドまたはアクション目的
                      ステップ 1configure terminal


                      例:
                      switch# configure terminal
                      switch(config)#
                      
                       

                      グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

                       
                      ステップ 2snmp-server source-interface trapsif-type if-number


                      例:
                      switch(config)# snmp-server source-interface traps ethernet 1/2
                      
                       

                      SNMP トラップを送信するための発信元インターフェイスをグローバルに設定します。? を使用して、サポートされているインターフェイス タイプを特定します。

                      グローバル レベルまたはホスト レベルで発信元インターフェイスを設定できます。発信元インターフェイスをグローバルに設定すると、新しいホスト コンフィギュレーションはグローバルなコンフィギュレーションを使用してトラップを送信します。

                      (注)      発信元インターフェイスをホスト レベルで設定するには、snmp-server hostip-addresssource-interfaceif-type if-number コマンドを使用します。
                       
                      ステップ 3show snmp source-interface


                      例:
                      switch(config)# show snmp source-interface
                      
                       
                      (任意)

                      設定した発信元インターフェイスの情報を表示します。

                       
                      ステップ 4snmp-server hostip-addressuse-vrfvrf-name [udp_portnumber]


                      例:
                      switch(config)# snmp-server host 171.71.48.164 use-vrf default
                      
                       

                      特定の VRF を使用してホスト レシーバと通信するように SNMP を設定します。ip-address は IPv4 または IPv6 アドレスを使用できます。VRF 名には最大 255 の英数字を使用できます。UDP ポート番号の範囲は 0 ~ 65535 です。このコマンドによって、CISCO-SNMP-TARGET-EXT-MB の ExtSnmpTargetVrfTable にエントリが追加されます。

                      (注)      デフォルトでは、SNMP は管理 VRF を使用してトラップを送信します。管理 VRF を使用しない場合は、このコマンドを使用して対象の VRF を指定する必要があります。
                       
                      ステップ 5show snmp host


                      例:
                      switch(config)# show snmp host
                      
                       
                      (任意)

                      設定した SNMP ホストの情報を表示します。

                       
                      ステップ 6copy running-config startup-config


                      例:
                      switch(config)# copy running-config startup-config
                      
                       
                      (任意)

                      実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

                       

                      SNMP 通知のイネーブル化

                      通知をイネーブルまたはディセーブルにできます。通知名を指定しないと、Cisco NX-OSは通知をすべてイネーブルにします。


                      (注)  


                      snmp-server enable traps コマンドを使用すると、設定されている通知ホスト レシーバに応じて、トラップおよび応答要求の両方がイネーブルになります。


                      次の表に、Cisco NX-OS MIB の通知をイネーブルにするコマンドを示します。

                      表 2  SNMP 通知のイネーブル化

                      MIB

                      関連コマンド

                      すべての通知

                      snmp-server enable traps

                      CISCO-AAA-SERVER-MIB

                      snmp-server enable traps aaa

                      snmp-server enable traps aaa server-state-change

                      CISCO-BGP4-MIB

                      snmp-server enable traps bgp

                      CISCO-STP-BRIDGE-MIB

                      snmp-server enable traps bridge

                      snmp-server enable traps bridge newroot

                      snmp-server enable traps bridge topologychange

                      CISCO-CALLHOME-MIB

                      snmp-server enable traps callhome

                      snmp-server enable traps callhome event-notify

                      snmp-server enable traps callhome smtp-send-fail

                      CISCO-CONFIG-MAN-MIB

                      snmp-server enable traps config

                      snmp-server enable traps config ccmCLIRunningConfigChanged

                      CISCO-EIGRP-MIB

                      snmp-server enable traps eigrp[tag]

                      CISCO-ERR-DISABLE-MIB

                      snmp-server enable traps show interface status

                      ENTITY-MIB, CISCO-ENTITY-SENSOR-MIB

                      snmp-server enable traps entity

                      snmp-server enable traps entity entity_fan_status_change

                      snmp-server enable traps entity entity_mib_change

                      snmp-server enable traps entity entity_module_inserted

                      snmp-server enable traps entity entity_module_removed

                      snmp-server enable traps entity entity_module_status_change

                      snmp-server enable traps entity entity_power_out_change

                      snmp-server enable traps entity entity_power_status_change

                      snmp-server enable traps entity entity_unrecognised_module

                      CISCO-FEATURE-CONTROL-MIB

                      snmp-server enable traps feature-control

                      snmp-server enable traps feature-control FeatureOpStatusChange

                      CISCO-HSRP-MIB

                      snmp-server enable traps hsrp

                      snmp-server enable traps hsrp state-change

                      CISCO-LICENSE-MGR-MIB

                      snmp-server enable traps license

                      snmp-server enable traps license notify-license-expiry

                      snmp-server enable traps license notify-license-expiry-warning

                      snmp-server enable traps license notify-licensefile-missing

                      snmp-server enable traps license notify-no-license-for-feature

                      IF-MIB

                      snmp-server enable traps link

                      snmp-server enable traps link IETF-extended-linkDown

                      snmp-server enable traps link IETF-extended-linkUp

                      snmp-server enable traps link cisco-extended-linkDown

                      snmp-server enable traps link cisco-extended-linkUp

                      snmp-server enable traps link linkDown

                      snmp-server enable traps link Up

                      OSPF-MIB, OSPF-TRAP-MIB

                      snmp-server enable traps ospf[tag]

                      snmp-server enable traps ospf lsa

                      snmp-server enable traps ospf rate-limitrate

                      CISCO-RF-MIB

                      snmp-server enable traps rf

                      snmp-server enable traps rf redundancy_framework

                      CISCO-RMON-MIB

                      snmp-server enable traps rmon

                      snmp-server enable traps rmon fallingAlarm

                      snmp-server enable traps rmon hcFallingAlarm

                      snmp-server enable traps rmon hcRisingAlarm

                      snmp-server enable traps rmon risingAlarm

                      SNMPv2-MIB

                      snmp-server enable traps snmp

                      snmp-server enable traps snmp authentication

                      CISCO-STPX-MIB

                      snmp-server enable traps stpx

                      snmp-server enable traps stpx inconsistency

                      snmp-server enable traps stpx loop-inconsistency

                      snmp-server enable traps stpx root-inconsistency

                      CISCO-SWITCH-QOS-MIB

                      snmp-server enable traps show hardware internal ns buffer info pkt-stats

                      snmp-server enable traps show hardware internal ns buffer info pkt-stats input

                      CISCO-SYSTEM-EXT-MIB

                      snmp-server enable traps sysmgr

                      snmp-server enable traps sysmgr cseFailSwCoreNotifyExtended

                      UPGRADE-MIB

                      snmp-server enable traps upgrade

                      snmp-server enable traps upgrade UpgradeJobStatusNotify

                      snmp-server enable traps upgrade UpgradeOpNotifyOnCompletion

                      VTP-MIB

                      snmp-server enable traps vtp

                      snmp-server enable traps vtp notifs

                      snmp-server enable traps vtp vlancreate

                      snmp-server enable traps vtp vlandelete

                      CISCO-PORT-STORM-CONTROL-MIB

                      storm-control action trap

                      指定した通知をイネーブルにするには、表示されるコンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

                      コマンド

                      目的

                      snmp-server enable traps

                      例:

                      switch(config)# snmp-server enable traps

                      すべての SNMP 通知をイネーブルにします。

                      snmp-server enable traps aaa[server-state-change]

                      例:

                      switch(config)# snmp-server enable traps aaa
                      AAA SNMP 通知をイネーブルにします。任意で、次の特定の通知をイネーブルにします。
                      • server-state-change:AAA サーバの状態変化通知をイネーブルにします。
                      snmp-server enable traps bgp

                      例:

                      switch(config)# snmp-server enable traps bgp

                      ボーダー ゲートウェイ プロトコル(BGP)SNMP 通知をイネーブルにします。

                      snmp-server enable traps bridge[newroot][topologychange]

                      例:

                      switch(config)# snmp-server enable traps bridge

                      STP ブリッジ SNMP 通知をイネーブルにします。任意で、次の特定の通知をイネーブルにします。

                      • newroot:STP の新しいルート ブリッジ通知をイネーブルにします。
                      • topologychange:STP ブリッジのトポロジ変更通知をイネーブルにします。
                      snmp-server enable traps callhome [event-notify] [smtp-send-fail]

                      例:

                      switch(config)# snmp-server enable traps callhome

                      Call Home 通知をイネーブルにします。任意で、次の特定の通知をイネーブルにします。

                      • event-notify:Call Home の外部イベント通知をイネーブルにします。
                      • smtp-send-fail:簡易メール転送プロトコル(SMTP)メッセージの送信失敗通知をイネーブルにします。
                      snmp-server enable traps config [ccmCLIRunningConfigChanged]

                      例:

                      switch(config)# snmp-server enable traps config
                      コンフィギュレーションの変更に対して SNMP 通知をイネーブルにします。
                      • ccmCLIRunningConfigChanged:実行中または起動時のコンフィギュレーションで、コンフィギュレーションの変更に対して SNMP 通知をイネーブルにします。
                      snmp-server enable traps eigrp [tag]

                      例:

                      switch(config)# snmp-server enable traps eigrp

                      CISCO-EIGRP-MIB SNMP 通知をイネーブルにします。

                      snmp-server enable traps entity [entity_fan_status_change] [entity_mib_change] [entity_module_inserted] [entity_module_removed] [entity_module_status_change] [entity_power_out_change] [entity_power_status_change] [entity_unrecognised_module]

                      例:

                      switch(config)# snmp-server enable traps entity

                      ENTITY-MIB SNMP 通知をイネーブルにします。任意で、次の特定の通知をイネーブルにします。

                      • entity_fan_status_change:エンティティ ファンの状態変化通知をイネーブルにします。
                      • entity_mib_change:エンティティ MIB 変更通知をイネーブルにします。
                      • entity_module_inserted:エンティティ モジュール挿入通知をイネーブルにします。
                      • entity_module_removed:エンティティ モジュール削除通知をイネーブルにします。
                      • entity_module_status_change:エンティティ モジュール ステータス変更通知をイネーブルにします。
                      • entity_power_out_change:エンティティの出力パワー変更通知をイネーブルにします。
                      • entity_power_status_change:エンティティのパワー ステータス変更通知をイネーブルにします。
                      • entity_unrecognised_module:エンティティの未確認モジュール通知をイネーブルにします。
                      snmp-server enable traps feature-control[FeatureOpStatusChange]

                      例:

                      switch(config)# snmp-server enable traps feature-control
                      機能制御 SNMP 通知をイネーブルにします。任意で、次の特定の通知をイネーブルにします。
                      • FeatureOpStatusChange:機能操作の状態変化通知をイネーブルにします。
                      snmp-server enable traps hsrp[state-change]

                      例:

                      switch(config)# snmp-server enable traps hsrp
                      CISCO-HSRP-MIB SNMP 通知をイネーブルにします。任意で、次の特定の通知をイネーブルにします。
                      • state-change:HSRP の状態変化通知をイネーブルにします。
                      snmp-server enable traps license [notify-license-expiry] [notify-license-expiry-warning] [notify-licensefile-missing] [notify-no-license-for-feature]

                      例:

                      switch(config)# snmp-server enable traps license

                      ENTITY-MIB SNMP 通知をイネーブルにします。任意で、次の特定の通知をイネーブルにします。

                      • notify-license-expiry:ライセンス失効通知をイネーブルにします。
                      • notify-license-expiry-warning:ライセンス失効の警告通知をイネーブルにします。
                      • notify-licensefile-missing:ライセンス ファイル不明通知をイネーブルにします。
                      • notify-no-license-for-feature:no-license-installed-for-feature 通知をイネーブルにします。
                      snmp-server enable traps link [IETF-extended-linkDown] [IETF-extended-linkUp] [cisco-extended-linkDown] [cisco-extended-linkUp] [linkDown] [linkUp]

                      例:

                      switch(config)# snmp-server enable traps link

                      IF-MIB リンク通知をイネーブルにします。任意で、次の特定の通知をイネーブルにします。

                      • IETF-extended-linkDown:インターネット技術特別調査委員会(IETF)の拡張リンク ステート ダウン通知をイネーブルにします。
                      • IETF-extended-linkUp:IETF の拡張リンク ステート アップ通知をイネーブルにします。
                      • cisco-extended-linkDown:Cisco 拡張リンク ステート ダウン通知をイネーブルにします。
                      • cisco-extended-linkUp:Cisco 拡張リンク ステート アップ通知をイネーブルにします。
                      • linkDown:IETF リンク ステート ダウン通知をイネーブルにします。
                      • linkUp:IETF リンク ステート アップ通知をイネーブルにします。
                      snmp-server enable traps ospf[tag] [lsa]

                      例:

                      switch(config)# snmp-server enable traps ospf
                      Open Shortest Path First(OSPF)通知をイネーブルにします。任意で、次の特定の通知をイネーブルにします。
                      • lsa:OSPF リンク ステート アドバタイズメント(LSA)通知をイネーブルにします。
                      snmp-server enable traps rf[redundancy-framework]

                      例:

                      switch(config)# snmp-server enable traps rf
                      冗長フレームワーク(RF)SNMP 通知をイネーブルにします。任意で、次の特定の通知をイネーブルにします。
                      • redundancy-framework:RF スーパーバイザ スイッチオーバー MIB 通知をイネーブルにします。
                      snmp-server enable traps rmon [fallingAlarm] [hcFallingAlarm] [hcRisingAlarm] [risingAlarm]

                      例:

                      switch(config)# snmp-server enable traps rmon

                      リモート モニタリング(RMON)SNMP 通知をイネーブルにします。任意で、次の特定の通知をイネーブルにします。

                      • fallingAlarm:RMON 下限アラーム通知をイネーブルにします。
                      • hcFallingAlarm:RMON high-capacity 下限アラーム通知をイネーブルにします。
                      • hcRisingAlarm:RMON high-capacity 上限アラーム通知をイネーブルにします。
                      • risingAlarm:RMON 上限アラーム通知をイネーブルにします。
                      snmp-server enable traps snmp [authentication]

                      例:

                      switch(config)# snmp-server enable traps snmp

                      一般的な SNMP 通知をイネーブルにします。任意で、次の特定の通知をイネーブルにします。

                      • authentication:SNMP 認証通知をイネーブルにします。
                      snmp-server enable traps stpx [inconsistency] [loop-inconsistency] [root-inconsistency]

                      例:

                      switch(config)# snmp-server enable traps stpx

                      リモート モニタリング(RMON)SNMP 通知をイネーブルにします。任意で、次の特定の通知をイネーブルにします。

                      • inconsistency:SNMP STPX MIB 不一致アップデート通知をイネーブルにします。
                      • loop-inconsistency:SNMP STPX MIB ループ不一致アップデート通知をイネーブルにします。
                      • root-inconsistency:SNMP STPX MIB ルート不一致アップデート通知をイネーブルにします。
                      snmp-server enable traps sysmgr [cseFailSwCoreNotifyExtended]

                      例:

                      switch(config)# snmp-server enable traps sysmgr

                      ソフトウェア変更通知をイネーブルにします。任意で、次の特定の通知をイネーブルにします。

                      • cseFailSwCoreNotifyExtended:ソフトウェア コア通知をイネーブルにします。
                      snmp-server enable traps upgrade [UpgradeJobStatusNotify] [UpgradeOpNotifyOnCompletion]

                      例:

                      switch(config)# snmp-server enable traps upgrade

                      アップグレード通知をイネーブルにします。任意で、次の特定の通知をイネーブルにします。

                      • UpgradeJobStatusNotify:アップグレード ジョブ ステータス通知をイネーブルにします。
                      • UpgradeOpNotifyOnCompletion:アップグレード グローバル ステータス通知をイネーブルにします。
                      snmp-server enable traps vtp [notifs] [vlancreate] [vlandelete]

                      例:

                      switch(config)# snmp-server enable traps vtp

                      VTP 通知をイネーブルにします。任意で、次の特定の通知をイネーブルにします。

                      • notifs:VTP 通知をイネーブルにします。
                      • vlancreate:VLAN 作成の通知をイネーブルにします。
                      • vlandelete:VLAN 削除の通知をイネーブルにします。
                      storm-control action trap

                      例:

                      switch(config-if)# storm-control action trap 

                      トラフィック ストーム制御の限界に到達すると、トラフィック ストーム制御の通知をイネーブルにします。

                      インターフェイスでのリンク通知のディセーブル化

                      個別のインターフェイスで linkUp および linkDown 通知をディセーブルにできます。フラッピング インターフェイス(Up と Down の間を頻繁に切り替わるインターフェイス)で、この制限通知を使用できます。

                      手順の概要

                        1.    configure terminal

                        2.    interfacetypeslot/port

                        3.    no snmp trap link-status

                        4.    (任意) copy running-config startup-config


                      手順の詳細
                         コマンドまたはアクション目的
                        ステップ 1configure terminal


                        例:
                        switch# configure terminal
                        switch(config)#
                        
                         

                        グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

                         
                        ステップ 2interfacetypeslot/port


                        例:
                        switch(config)# interface ethernet 2/2
                        
                         

                        インターフェイスの SNMP リンクステート トラップをディセーブルにします。このコマンドは、デフォルトでイネーブルになっています。

                         
                        ステップ 3no snmp trap link-status


                        例:
                        switch(config-if)# no snmp trap link-status
                        
                         

                        インターフェイスの SNMP リンクステート トラップをディセーブルにします。このコマンドは、デフォルトでイネーブルになっています。

                         
                        ステップ 4copy running-config startup-config


                        例:
                        switch(config-if)# copy running-config startup-config
                        
                         
                        (任意)

                        実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

                         

                        インターフェイスの SNMP ifIndex の表示

                        SNMP ifIndex は、関連するインターフェイス情報をリンクするために複数の SNMP MIB にわたって使用されます。

                        手順の概要

                          1.    show interface snmp-ifindex


                        手順の詳細
                           コマンドまたはアクション目的
                          ステップ 1show interface snmp-ifindex


                          例:
                          switch# show interface snmp-ifindex | grep -i Eth12/1
                          Eth12/1 441974784 (0x1a580000)
                          
                           

                          すべてのインターフェイスについて、IF-MIB から永続的な SNMP ifIndex 値を表示します。任意で、| キーワードと grep キーワードを使用すると、出力で特定のインターフェイスを検索できます。

                           

                          TCP による SNMP のワンタイム認証のイネーブル化

                          TCP セッション上で SNMP に対するワンタイム認証をイネーブルにできます。

                          手順の概要

                            1.    configure terminal

                            2.    snmp-server tcp-session [auth]

                            3.    (任意) copy running-config startup-config


                          手順の詳細
                             コマンドまたはアクション目的
                            ステップ 1configure terminal


                            例:
                            switch# configure terminal
                            switch(config)#
                            
                             

                            グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

                             
                            ステップ 2snmp-server tcp-session [auth]


                            例:
                            switch(config)# snmp-server tcp-session
                            
                             

                            TCP セッション上で SNMP に対するワンタイム認証をイネーブルにします。デフォルトではディセーブルになっています。

                             
                            ステップ 3copy running-config startup-config


                            例:
                            switch(config)# copy running-config startup-config
                            
                             
                            (任意)

                            実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

                             

                            SNMP デバイスの連絡先およびロケーション情報の割り当て

                            32 文字までの長さで(スペースを含まない)デバイスのコンタクト情報とデバイスのロケーションを指定できます。

                            手順の概要

                              1.    configure terminal

                              2.    snmp-server contactname

                              3.    snmp-server locationname

                              4.    (任意) show snmp

                              5.    (任意) copy running-config startup-config


                            手順の詳細
                               コマンドまたはアクション目的
                              ステップ 1configure terminal


                              例:
                              switch# configure terminal
                              switch(config)#
                              
                               

                              グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

                               
                              ステップ 2snmp-server contactname


                              例:
                              switch(config)# snmp-server contact Admin
                              
                               

                              SNMP コンタクト名として sysContact を設定します。

                               
                              ステップ 3snmp-server locationname


                              例:
                              switch(config)# snmp-server location Lab-7
                              
                               

                              SNMP ロケーションとして sysLocation を設定します。

                               
                              ステップ 4show snmp


                              例:
                              switch(config)# show snmp
                              
                               
                              (任意)

                              1 つまたは複数の宛先プロファイルに関する情報を表示します。

                               
                              ステップ 5copy running-config startup-config


                              例:
                              switch(config)# copy running-config startup-config
                              
                               
                              (任意)

                              実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

                               

                              コンテキストとネットワーク エンティティ間のマッピング設定

                              プロトコル インスタンス、VRF などの論理ネットワーク エンティティに対する SNMP コンテキストのマッピングを設定できます。

                              はじめる前に

                              論理ネットワーク エンティティのインスタンスを決定します。VRF およびプロトコル インスタンスの詳細については、『Cisco Nexus 9000 Series NX-OS Unicast Routing Configuration Guide』または『Cisco Nexus 9000 Series NX-OS Multicast Routing Configuration Guide』を参照してください。

                              手順の概要

                                1.    configure terminal

                                2.    [no] snmp-server contextcontext-name [instanceinstance-name] [vrfvrf-name] [topologytopology-name]

                                3.    (任意) snmp-server mib community-mapcommunity-namecontextcontext-name

                                4.    (任意) show snmp context

                                5.    (任意) copy running-config startup-config


                              手順の詳細
                                 コマンドまたはアクション目的
                                ステップ 1configure terminal


                                例:
                                switch# configure terminal
                                switch(config)#
                                
                                 

                                グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

                                 
                                ステップ 2[no] snmp-server contextcontext-name [instanceinstance-name] [vrfvrf-name] [topologytopology-name]


                                例:
                                switch(config)# snmp-server context public1 vrf red
                                
                                
                                 

                                SNMP コンテキストをプロトコル インスタンス、VRF、またはトポロジにマッピングします。名前には最大 32 の英数字を使用できます。

                                no オプションは、SNMP コンテキストとプロトコル インスタンス、VRF、またはトポロジ間のマッピングを削除します。

                                (注)      コンテキスト マッピングを削除する目的で、インスタンス、VRF、またはトポロジを入力しないでください。instance、VRF、または topology キーワードを使用すると、コンテキストとゼロ長ストリング間のマッピングが設定されます。
                                 
                                ステップ 3snmp-server mib community-mapcommunity-namecontextcontext-name


                                例:
                                switch(config)# snmp-server mib community-map public context public1
                                 
                                (任意)

                                SNMPv2c コミュニティを SNMP コンテキストにマッピングします。名前には最大 32 の英数字を使用できます。

                                 
                                ステップ 4show snmp context


                                例:
                                switch(config)# show snmp context
                                 
                                (任意)

                                1 つまたは複数の SNMP コンテキストに関する情報を表示します。

                                 
                                ステップ 5copy running-config startup-config


                                例:
                                switch(config)# copy running-config startup-config
                                
                                 
                                (任意)

                                実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

                                 

                                SNMP のディセーブル化

                                デバイスの SNMP をディセーブルにできます。

                                手順の概要

                                  1.    configure terminal

                                  2.    no snmp-server protocol enable


                                手順の詳細
                                   コマンドまたはアクション目的
                                  ステップ 1configure terminal


                                  例:
                                  switch# configure terminal
                                  switch(config)#
                                   

                                  グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

                                   
                                  ステップ 2no snmp-server protocol enable


                                  例:
                                  switch(config)# no snmp-server protocol enable
                                   

                                  SNMP をディセーブルにします。SNMP はデフォルトでイネーブルになっています。

                                   

                                  AAA 同期時間の変更

                                  同期したユーザ設定を Cisco NX-OS に維持させる時間の長さを変更できます。

                                  手順の概要

                                    1.    configure terminal

                                    2.    snmp-server aaa-user cache-timeoutseconds

                                    3.    (任意) copy running-config startup-config


                                  手順の詳細
                                     コマンドまたはアクション目的
                                    ステップ 1configure terminal


                                    例:
                                    switch# configure terminal
                                    switch(config)#
                                    
                                     

                                    グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

                                     
                                    ステップ 2snmp-server aaa-user cache-timeoutseconds


                                    例:
                                    switch(config)# snmp-server aaa-user cache-timeout 1200
                                    
                                     

                                    ローカル キャッシュで AAA 同期ユーザ設定を維持する時間を設定します。値の範囲は 1 ~ 86400 秒です。デフォルトは 3600 です。

                                     
                                    ステップ 3copy running-config startup-config


                                    例:
                                    switch(config)# copy running-config startup-config
                                    
                                     
                                    (任意)

                                    実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

                                     

                                    SNMP の設定の確認

                                    SNMP 設定情報を表示するには、次の作業を行います。

                                    コマンド

                                    目的

                                    show interface snmp-ifindex

                                    すべてのインターフェイスについて(IF-MIB から)SNMP の ifIndex 値を表示します。

                                    show running-config snmp [all]

                                    SNMP の実行コンフィギュレーションを表示します。

                                    show snmp

                                    SNMP ステータスを表示します。

                                    show snmp community

                                    SNMP コミュニティ ストリングを表示します。

                                    (注)     

                                    snmp-server mib community-map コマンド中の SNMP コンテキストの名前が 11 文字を超過した場合、show snmp community コマンドの出力は、表形式の代わりに垂直形式で表示されます。

                                    show snmp context

                                    SNMP コンテキスト マッピングを表示します。

                                    show snmp engineID

                                    SNMP engineID を表示します。

                                    show snmp group

                                    SNMP ロールを表示します。

                                    show snmp host

                                    設定した SNMP ホストの情報を表示します。

                                    show snmp session

                                    SNMP セッションを表示します。

                                    show snmp source-interface

                                    設定した発信元インターフェイスの情報を表示します。

                                    show snmp trap

                                    イネーブルまたはディセーブルである SNMP 通知を表示します。

                                    show snmp user

                                    SNMPv3 ユーザを表示します。

                                    SNMP の設定例

                                    次に、Blue VRF を使用して、ある通知ホスト レシーバに Cisco linkUp または Down 通知を送信するよう Cisco NX-OS を設定し、Admin と NMS という 2 つの SNMP ユーザを定義する例を示します。

                                    configure terminal
                                    snmp-server contact Admin@company.com
                                    snmp-server user Admin auth sha abcd1234 priv abcdefgh
                                    snmp-server user NMS auth sha abcd1234 priv abcdefgh engineID 00:00:00:63:00:01:00:22:32:15:10:03
                                    snmp-server host 192.0.2.1 informs version 3 auth NMS
                                    snmp-server host 192.0.2.1 use-vrf Blue
                                    snmp-server enable traps link cisco
                                    
                                    

                                    次に、ホスト レベルで設定された帯域内ポートを使用してトラップを送信するよう、SNMP を設定する例を示します。

                                    switch# configure terminal
                                    Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
                                    switch(config)# snmp-server host 171.71.48.164 version 2c public
                                    switch(config)# snmp-server host 171.71.48.164 source-interface ethernet 1/2
                                    switch(config)# show snmp host
                                    -------------------------------------------------------------------
                                    Host Port Version Level Type SecName
                                    -------------------------------------------------------------------
                                    171.71.48.164 162 v2c noauth trap public
                                    Source interface: Ethernet 1/2
                                    -------------------------------------------------------------------
                                    switch(config)# snmp-server host 171.71.48.164 use-vrf default
                                    switch(config)# show snmp host
                                    -------------------------------------------------------------------
                                    Host Port Version Level Type SecName
                                    -------------------------------------------------------------------
                                    171.71.48.164 162 v2c noauth trap public
                                    Use VRF: default
                                    Source interface: Ethernet 1/2
                                    -------------------------------------------------------------------
                                    
                                    

                                    次に、グローバルに設定した帯域内ポートを使用してトラップを送信するよう SNMP を設定する例を示します。

                                    switch# configure terminal
                                    Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
                                    switch(config)# snmp-server source-interface traps ethernet 1/2
                                    switch(config)# show snmp source-interface
                                    -------------------------------------------------------------------
                                    Notification source-interface
                                    -------------------------------------------------------------------
                                    trap Ethernet1/2
                                    inform -
                                    -------------------------------------------------------------------
                                    switch(config)# snmp-server host 171.71.48.164 use_vrf default
                                    switch(config)# show snmp host
                                    -------------------------------------------------------------------
                                    Host Port Version Level Type SecName
                                    -------------------------------------------------------------------
                                    171.71.48.164 162 v2c noauth trap public
                                    Use VRF: default
                                    Source interface: Ethernet 1/2
                                    -------------------------------------------------------------------
                                    
                                    

                                    VRF red を SNMPv2c のパブリック コミュニティ ストリングにマッピングする例を示します。

                                    switch# configure terminal
                                    Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
                                    switch(config)# vrf context red
                                    switch(config-vrf)# exit
                                    switch(config)# snmp-server context public1 vrf red
                                    switch(config)# snmp-server mib community-map public context public1
                                    
                                    

                                    OSPF インスタンス Enterprise を同じ SNMPv2c パブリック コミュニティ ストリングにマッピングする例を示します。

                                    switch# configure terminal
                                    Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
                                    switch(config)# feature ospf
                                    switch(config)# router ospf Enterprise
                                    switch(config-router)# exit
                                    switch(config)# snmp-server context public1 instance Enterprise
                                    switch(config)# snmp-server mib community-map public context public1
                                    
                                    

                                    その他の参考資料

                                    関連資料

                                    関連項目 マニュアル タイトル
                                    IP ACL および AAA 『Cisco Nexus 9000 Series NX-OS Security Configuration Guide』
                                    MIB 『Cisco Nexus 7000 Series and 9000 Series NX-OS MIB Quick Reference』

                                    RFC

                                    RFC Title
                                    RFC 3414 『User-based Security Model (USM) for Version 3 of the Simple Network Management Protocol (SNMPv3)』
                                    RFC 3415 『View-based Access Control Model (VACM) for the Simple Network Management Protocol (SNMP)』

                                    MIB

                                    MIB

                                    MIB のリンク

                                    SNMP に関連する MIB

                                    サポートされている MIB を検索およびダウンロードするには、次の URL にアクセスしてください。

                                    ftp:/​/​ftp.cisco.com/​pub/​mibs/​supportlists/​nexus9000/​Nexus9000MIBSupportList.html