動作中の AC 電源モジュール ユニットの交換
Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチは、最大 4 つの AC、DC、または HVAC/HVDC 電源モジュール ユニットを使用する負荷分散電源を使用します。AC 電源モジュール ユニットは、最大 1.2 kW、1.4 kW、3 kW、3.5 kW、6 kW、または 7.5 kW の AC 電源をシステム動作用の DC 電源に変換します。1 つの電源装置をスタンバイ モードに設定し、残りのオンライン電源装置で必要な電力を負荷分散できる場合は、システム動作を中断せずにスタンバイ状態の電源装置を別の電源装置と交換できます。
警告 ブランクの前面プレートおよびカバー パネルには、3 つの重要な機能があります。シャーシ内の危険な電圧および電流による感電を防ぐこと、他の装置への電磁干渉(EMI)の影響を防ぐこと、およびシャーシ内の冷気の流れを適切な状態に保つことです。システムは、必ずすべてのカード、前面プレート、前面カバー、および背面カバーを正しく取り付けた状態で運用してください。ステートメント 1029
(注) 交換用の電源装置を使用できず、空の電源装置ベイをカバーするブランク プレートがない場合は、交換用の電源装置が準備されるまで、元の電源装置をベイに取り付けたままにしてください。
ここでは、AC 電源モジュール ユニットの交換方法について説明します。具体的な内容は次のとおりです。
必要な工具
AC 電源モジュール ユニットを交換する前に、次の工具と部品があることを確認してください。
- No.1 のプラス ドライバ(トルク機能付き)
- 梱包材
- 静電気防止用マット
- 交換用 AC 電源モジュール ユニット
注意
Cisco Nexus 7000 シリーズのコンポーネントを取り扱う際は、常に静電気防止手順に従って静電破壊を防止してください。この手順には、静電気防止用リスト ストラップを着用してアースに接続する作業が含まれますが、これに限定されません。
動作中の 3 kW AC 電源モジュール ユニットの取り外し
警告 システムの稼働中は、バックプレーンに危険な電圧またはエネルギーが生じています。作業を行うときは注意してください。ステートメント 1034
Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチの動作中に AC 電源モジュール ユニットを交換するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 交換しない電源モジュール ユニットの電源スイッチがオン(電源スイッチのラベル 1)になっていることを確認します。
ステップ 2 取り外す電源モジュールの電源スイッチをスタンバイ(ラベル 0)に切り替えます。
Output LED が消灯します。
ステップ 3 AC 電源から電源コードを抜きます。プラグの上にある固定クリップを解除します。
ステップ 4 電源モジュールの右前面部にあるリリース ラッチを左に押し、電源モジュールを途中までシャーシから引き出します。
ステップ 5 ラッチを解除し、もう一方の手を電源モジュールの下に置いてモジュールをシャーシから完全に引き出し、静電気防止用マットの上に置くか輸送用ボックスに梱包します。
ステップ 6 次のように電源装置を交換するか、空の電源装置ベイをカバーします。
動作中の 3 kW AC 電源モジュール ユニットの取り付け
AC 電源モジュールを取り外した後は、別の電源モジュールに交換するか、別の電源モジュールが使用可能になるまでブランク プレートに交換できます。
警告 システムの稼働中は、バックプレーンに危険な電圧またはエネルギーが生じています。作業を行うときは注意してください。ステートメント 1034
Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチの動作中に AC 電源モジュール ユニットを取り付けるには、次の手順を実行します。
ステップ 1 交換用の電源装置を開梱し、静電気防止用マット上に置きます。また、電源モジュールで使用する電源コードも開梱する必要があります。
ステップ 2 電源モジュール ユニットの電源スイッチがスタンバイ(ラベル 0)になっていること、および AC および電源コードが AC 電源モジュールに接続されていないことを確認します。
ステップ 3 AC 電源モジュール ユニットのハンドルを片手で握り、反対の手でユニットの底面(最も長い側)を支えます。電源モジュールの背面を電源装置ベイに合わせ、ラッチの音がするまで電源モジュールを電源装置ベイに押し込みます。
ステップ 4 電源モジュール ユニットの前面にある電源ジャックに電源ケーブルを差し込みます。電源ケーブルのプラグの上に固定クリップを引き下げます。
ステップ 5 電源ケーブルのもう一方の端を AC 電源に差し込みます。Input LED が点灯します。
ステップ 6 電源スイッチをスタンバイからオン(電源スイッチのラベル 0 から 1)に切り替えます。Output LED が点灯します。
これらの LED の 1 つ以上がレッドになっている場合は、電源スイッチをスタンバイ(0)に切り替えて AC 電源接続を確認してから、電源スイッチをオン(1)に戻します。接続されている電源モジュール ユニットの Input LED と Output LED がグリーンになります。
電源モジュール ユニットの LED の状態については、 付録 D「シャーシおよびモジュールの LED」 を参照してください。
動作中の 6 kW または 7.5 kW AC 電源モジュール ユニットの取り外し
警告 システムの稼働中は、バックプレーンに危険な電圧またはエネルギーが生じています。作業を行うときは注意してください。ステートメント 1034
Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチの動作中に AC 電源モジュール ユニットを交換するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 交換しない電源装置の電源スイッチが ON になっていることを確認します。
ステップ 2 取り外す電源装置の電源スイッチをスタンバイ(STBY)の位置にします。
Output LED が消灯します。
ステップ 3 電源コードを AC コンセントから引き抜きます。電源装置に AC 電源コードを 1 本しか接続していない場合は、そのコードだけを引き抜きます。AC 電源コードを 2 本接続している場合は、両方の AC 電源コードを引き抜きます。
ステップ 4 電源装置の 4 本の非脱落型ネジを緩めて、シャーシから外します。
ステップ 5 電源装置のハンドルを片手で握り、モジュールを途中までシャーシから引き出します。
ステップ 6 電源装置の下にもう一方の手を添えて電源装置の重量を支え、電源装置をシャーシから完全に引き抜きます。
ステップ 7 電源装置は静電気防止用マット上に置くか、元の梱包材で再梱包します。6 kW AC 電源モジュール ユニットを再梱包する手順については、図 10-1 を参照してください。7.5 kW AC 電源モジュール ユニットを再梱包する手順については、図 10-2 を参照してください。
図 10-1 6 kW AC 電源モジュール ユニットの再梱包
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ボックスを開きます。 |
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電源モジュール ユニットの上部に発泡スチロールの緩衝材を入れます。 |
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発泡スチロールの緩衝材を入れます。 |
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2 つの狭いフラップを上部の緩衝材の上に折り込みます。 |
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U 字型の端面を上向きにして段ボール ホルダを入れます。 |
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2 つの広いフラップをボックスの上部に折り重ねます。 |
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小さい方の端を下向きにして電源モジュール ユニットをボックスに入れます。 |
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広いフラップを閉じ合わせてテープでボックスに固定します。 |
図 10-2 7.5 kW 電源モジュール ユニットの再梱包
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2 個のボックスのうちの小さい方を開けます。 |
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2 つの狭いフラップをパディングの上に折り込みます。 |
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ボックスの底にパディング シートを敷きます。 |
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2 つの広いフラップを狭いフラップの上に折り重ねます。 |
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パディングの上にパーティションを置きます。切り欠きのある部分を上に向けてください。 |
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2 つの広いフラップを閉じ合わせて梱包用テープで固定します。 |
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厚みのあるパディングを、溝がある方を上に向けて中央のスロットに入れます。 |
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小さい方のボックスの端をパディング ブロックに入れます。 |
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電源モジュール ユニットに静電気防止用袋をかぶせます。 |
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ボックスにパディング ブロックを付けて大きい方のボックスに入れます。 |
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袋に入れた電源装置を中央のパーティション スロットに入れます。前面の伸びている部分がパッドの溝に収まることを確認します。 |
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2 つの狭いフラップをパーティション ブロックの上部に折り重ねます。 |
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2 本の電源コードをそれぞれ巻き、電源モジュール ユニットの横のスロットに入れます。 |
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2 つの広いフラップを狭いフラップの上に折り重ねます。 |
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電源装置上に両方の折り込みを回します。 |
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2 つの広いフラップを閉じ合わせて梱包用テープで固定します。 |
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パーティションの上にパディング シートを置きます。 |
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ステップ 8 次のように電源装置を交換するか、空の電源装置ベイをカバーします。
動作中の 6 kW または 7.5 kW AC 電源モジュール ユニットの取り付け
AC 電源モジュールを取り外した後は、別の電源モジュールに交換するか、別の電源モジュールが使用可能になるまでブランク プレートに交換できます。DC 電源モジュール ユニットを取り付ける場合は、“動作中の 6 kW DC 電源モジュール ユニットの取り付け” sectionを参照してください。
警告 システムの稼働中は、バックプレーンに危険な電圧またはエネルギーが生じています。作業を行うときは注意してください。ステートメント 1034
Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチの動作中に AC 電源モジュール ユニットを取り付けるには、次の手順を実行します。
ステップ 1 交換用の電源装置を開梱し、静電気防止用マット上に置きます。6 KW の電源装置を開梱する場合は、1 つまたは 2 つの電源コードも開梱する必要があります。7.5 kW 電源装置を開梱する場合、2 本の電源コードはすでに電源装置に接続されています。
ステップ 2 電源装置の電源スイッチがスタンバイ(STBY)の位置になっていること、および AC 電源コードが AC 電源に接続されていないことを確認します。
ステップ 3 AC 電源モジュール ユニットのハンドルを片手で握り、反対の手で装置の底面(最も長い側)を支えます。電源装置の背面を電源装置ベイに合わせて電源装置を電源装置ベイに押し込みます。電源装置が電源装置ベイに完全に装着され、前面の 4 本の非脱落型ネジがシャーシの穴と合っていることを確認します。
(注) 6 kW AC 電源モジュール ユニットの重量は 22 ポンド(10 Kg)であり、7.5 kW AC 電源モジュール ユニットの重量は 26.4 ポンド(12 Kg)です。両手を使って電源装置をしっかりと持ち、動かします。
電源モジュール ユニットをベイに完全に押し込めない場合は、電源スイッチが STBY になっていることを確認してから、押し込んでください。
ステップ 4 4 本の非脱落型ネジを取り付けて、8 インチポンド(0.9 N·m)で締めます。
ステップ 5 電源装置の前面にある電源ジャックに電源コードを差し込みます。
- 電力が 6 kW の場合は、2 本の電源ケーブルを 2 つの電源ジャックに差し込みます。
- 電力が 3 kW の場合は、1 本の電源ケーブルを 2 つの電源ジャックのいずれかに差し込みます。
(注) 6 kW AC 電源モジュール ユニットは、出荷時に電源コードが接続されていないため、これらのコードを 1 本または 2 本接続する必要があります。必要に応じて、取り外した電源モジュール ユニットから電源ケーブルを取り外すことができます。7.5 KW の電源モジュール ユニットには出荷時に電源ケーブルが固定されているため、電源ケーブルを接続する必要はありません。
ステップ 6 電源装置にすでに接続した電源コードを AC コンセントに差し込みます。
ヒント 電源の冗長性を保つため、それぞれの電源コードを別々の AC 電源回路に差し込んでください。
ステップ 7 電源スイッチを STBY から ON に切り替えます。
ステップ 8 電源装置の正常な動作を確認するために、LED が次の状態になっていることを確認します。
- Input 1 LED がグリーンに点灯。
- AC 電源コードをもう一本接続した場合は、Input 2 LED がグリーンに点灯。
- Output LED がグリーンに点灯。
- Fault LED が消灯または点滅。
これらの LED の 1 つ以上がレッドに点灯している場合は、電源スイッチをスタンバイ(STBY)に切り替え、スタンバイ(STBY)状態になっているラインの AC 電源接続を確認してから、電源スイッチを再び ON にしてください。接続されている電源モジュール ユニットの Input LED と Output LED がグリーンになります。
電源モジュール ユニットの LED の状態については、 付録 D「シャーシおよびモジュールの LED」 を参照してください。
動作中の DC 電源モジュール ユニットの交換
Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチは、最大 3 または 4 つの AC または DC 電源モジュール ユニットを使用する負荷分散電源を使用します。1 つの電源装置をスタンバイ モードに設定し、残りのオンラインの電源装置で必要な電力を負荷分散できる場合は、システム動作を中断せずにスタンバイ状態の電源装置を別の電源装置と交換できます。
(注) 交換用の電源装置を使用できず、空の電源装置ベイをカバーするブランク プレートがない場合は、交換用の電源装置が準備されるまで、元の電源装置をベイに取り付けたままにしてください。
警告 ブランクの前面プレートおよびカバー パネルには、3 つの重要な機能があります。シャーシ内の危険な電圧および電流による感電を防ぐこと、他の装置への電磁干渉(EMI)の影響を防ぐこと、およびシャーシ内の冷気の流れを適切な状態に保つことです。システムは、必ずすべてのカード、前面プレート、前面カバー、および背面カバーを正しく取り付けた状態で運用してください。ステートメント 1029
ここでは、DC 電源モジュール ユニットの交換方法について説明します。具体的な内容は次のとおりです。
動作中の 3 kW DC 電源モジュール ユニットの取り外し
冗長構成の場合は動作中に DC 電源モジュールを取りはずことができます。また、他の必要な電源モジュールへの電源をオフにすることなく、グリッドからの電源をオフにすることができます。
警告 システムの稼働中は、バックプレーンに危険な電圧またはエネルギーが生じています。作業を行うときは注意してください。ステートメント 1034
Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチの動作中に DC 電源モジュール ユニットを交換するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 新しい電源モジュールを開梱し、古い電源モジュールの梱包に使用できるように梱包材を保管します。
ステップ 2 交換しない電源モジュール ユニットの電源スイッチがオン(ラベル 1)になっていることを確認します。
ステップ 3 交換する電源モジュール ユニットの電源スイッチをスタンバイ(ラベル 0)にします。Output LED が消灯します。
ステップ 4 この電源モジュールの回路ブレーカーの入力回路を手動でオフにして、DC 入力電源をオフにします。
ステップ 5 DC 電源モジュール ユニットの LED がすべて消えているか点検して、入力電力が完全にオフになっていることを確認します。
警告 次の作業を行う前に、DC 回路に電気が流れていないことを確認します。ステートメント 1003
ステップ 6 DC 電源または DC 電源インターフェイス ユニット(PIU)から、4 本の DC 電源コードのセットをそれぞれ次のように取り外します。
警告 DC 電源端子には、危険な電圧またはエネルギーが存在している可能性があります。端子が使用されていない場合は必ずカバーを取り付けてください。カバーを取り付けるときに絶縁されていない伝導体に触れないことを確認してください。ステートメント 1075
a. 電源モジュールの前面にある端子ボックス上部の 3 本のネジを外し、保護カバーを取り外します。
b. ケーブル ラグを固定している 2 つのナットを緩めてラグを取り外し、2 つのナットを再び締めます。この操作によって、電源モジュールから 4 本のケーブルが解除されます。
c. 保護カバーを端子ボックスに戻し、3 本のネジで固定します。
ステップ 7 電源モジュールの前面にあるリリース ラッチを押したまま、電源モジュールを途中までシャーシから引き出します。
ステップ 8 もう一方の手を電源モジュールの下に置き、モジュールをシャーシから完全に引き出して梱包材に入れます。
ステップ 9 次のように電源装置を交換するか、空の電源装置ベイをカバーします。
動作中の 3 kW DC 電源モジュール ユニットの取り付け
3 kWDC 電源モジュール ユニットを取り外した後は、別の AC または DC 電源モジュール ユニットに交換するか、別の電源モジュールが使用可能になるまでブランク プレートに交換できます。AC 電源モジュール ユニットを取り付けるには、“動作中の 3 kW AC 電源モジュール ユニットの取り付け” sectionを参照してください。
警告 システムの稼働中は、バックプレーンに危険な電圧またはエネルギーが生じています。作業を行うときは注意してください。ステートメント 1034
Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチの動作中に 3 kW DC 電源モジュール ユニットを取り付けるには、次の手順を実行します。
ステップ 1 まだ行っていない場合は、交換用の DC 電源モジュール ユニットを開梱し、それを静電気防止用マットの上に置きます。
ステップ 2 交換用の DC 電源モジュール ユニットの電源スイッチがスタンバイ(0)になっていることを確認します。
ステップ 3 新しい電源装置の DC 電源が回路ブレーカーでオフになっていることを確認します。
警告 次の作業を行う前に、DC 回路に電気が流れていないことを確認します。ステートメント 1003
ステップ 4 電源装置のハンドルを片手でつかみ、電源装置の底面にもう一方の手を添えて電源装置の重量を支えます。電源装置の背面を電源装置ベイに合わせ、リリース レバーがカチッと鳴るまで、電源装置をベイに完全に押し込みます。リリース レバーを押さずに、電源装置が電源装置ベイから引き出されないことを確認します。
ステップ 5 電源コードが DC 電源にまだ接続されていない場合は、次のように接続します。
a. 電源モジュールの前面にある端子ボックス上部の 3 本のネジを外し、保護カバーを取り外します。
b. 端子ボックス内にある 4 つの端子スロットそれぞれから 2 つのナットを外します。
c. 2 つのマイナス スロット(- マーク)のそれぞれで、マイナス電源ケーブルの端にラグを取り付け、2 つのナットで固定します。ナットを 40 インチポンド(4.5 N·m)で締めます。
d. 2 つのプラス スロット(+ マーク)のそれぞれで、プラス電源ケーブルの端にラグを取り付け、2 つのナットで固定します。ナットを 40 インチポンド(4.5 N·m)で締めます。
e. 保護カバーを端子ボックスに戻し、3 本のネジで固定します。
ステップ 6 DC 電源の回路ブレーカーに電源を入れます。回路がオンになると 入力 LED が点灯します。
ステップ 7 DC 電源モジュールの電源スイッチをスタンバイ(0)からオン(1)に切り替えます。スイッチに対して電力が出力されると出力 LED が点灯します。
入力電源の冗長性のために、電源装置を DC 電源に接続する方法については、“DC 電源への DC 電源モジュールの直接接続” sectionを参照してください。
(注) 電源が電源コードの範囲外にある場合は、電源コードを DC 電源インターフェイス ユニット(PIU)に接続します。PIU に接続するには、“電源インターフェイス ユニットを介した DC 電源への電源モジュールの接続” sectionを参照してください。
警告 DC 電源端子には、危険な電圧またはエネルギーが存在している可能性があります。端子が使用されていない場合は必ずカバーを取り付けてください。カバーを取り付けるときに絶縁されていない伝導体に触れないことを確認してください。ステートメント 1075
1 つ以上の Input LED または Output LED がグリーンではない場合、または Fault LED が点灯または点滅している場合は、“DC 電源装置のトラブルシューティング” sectionを参照してください。
電源モジュール ユニットの LED の状態については、 付録 D「シャーシおよびモジュールの LED」 を参照してください。
動作中の 6 kW DC 電源モジュール ユニットの取り外し
警告 システムの稼働中は、バックプレーンに危険な電圧またはエネルギーが生じています。作業を行うときは注意してください。ステートメント 1034
Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチの動作中に DC 電源モジュール ユニットを交換するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 交換しない電源装置の電源スイッチが ON になっていることを確認します。
ステップ 2 交換する電源モジュール ユニットの電源スイッチを STBY にします。Output LED が消灯します。
ステップ 3 回路ブレーカーで各入力回路を手動でオフにして、DC 入力電源を切ります。
ステップ 4 DC 電源モジュール ユニットの LED がすべて消えているか点検して、入力電力が完全にオフになっていることを確認します。
警告 次の作業を行う前に、DC 回路に電気が流れていないことを確認します。ステートメント 1003
ステップ 5 DC 電源または DC 電源インターフェイス ユニット(PIU)から、4 本の DC 電源コードのセットをそれぞれ次のように取り外します。
警告 DC 電源端子には、危険な電圧またはエネルギーが存在している可能性があります。端子が使用されていない場合は必ずカバーを取り付けてください。カバーを取り付けるときに絶縁されていない伝導体に触れないことを確認してください。ステートメント 1075
ステップ 6 DC 電源モジュール ユニットに接続された各電源プラグで、電源装置に固定されている 2 本のネジを完全に緩めて、電源装置からプラグを取り外します。
ステップ 7 電源装置の 2 個の M6 ナットを緩めてアース ラグを取り外し、電源装置の前面下部からアース ラグを取り外します。DC 電源モジュール ユニットのアース パッドの位置については、図 6-2を参照してください。
警告 装置を設置または交換する際は、必ずアースを最初に接続し、最後に取り外します。ステートメント 1046
ステップ 8 片手で電源モジュールのハンドルを握り、電源モジュールをシャーシから少し引き出します。電源装置の下に片手を添えて電源装置の重量を支え、電源装置をシャーシから完全に引き抜きます。
ステップ 9 電源装置は静電気防止用マット上に置くか、図 10-3 に示すように交換用の電源装置のボックスに再梱包してください。
図 10-3 DC 電源モジュール ユニットの梱包
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電源コードを巻き、ボックスの一番下に入れます。 |
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パッドが装着された電源装置をボックス内の三つ折りカバーの上に置きます。 |
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巻かれたケーブル上に三つ折りカバーを置きます。 |
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電源装置のパッド上に狭いフラップを折り重ねます。 |
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電源装置に静電気防止用袋をかぶせ、フィラー ボックスの袋の外部を電源装置の切り欠き部分で固定します。 |
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電源装置上に広いフラップを折り重ねます。 |
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電源装置およびフィラー ボックスのバック エンドに非拡張型のエンド パッドを取り付けます。 |
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広いフラップを閉じ合わせて梱包用テープでボックスに固定します。 |
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拡張型のエンド パッドの両端を引っ張って電源装置の前端にエンド パッドを装着し、エンド パッドがフィットするように電源装置の前端の両端を同時に押します。 |
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ステップ 10 次のように電源装置を交換するか、空の電源装置ベイをカバーします。
動作中の 6 kW DC 電源モジュール ユニットの取り付け
6 kWDC 電源モジュール ユニットを取り外した後は、別の AC または DC 電源モジュール ユニットに交換するか、別の電源モジュールが使用可能になるまでブランク プレートに交換できます。AC 電源モジュール ユニットを取り付けるには、“動作中の 6 kW または 7.5 kW AC 電源モジュール ユニットの取り付け” sectionを参照してください。
警告 システムの稼働中は、バックプレーンに危険な電圧またはエネルギーが生じています。作業を行うときは注意してください。ステートメント 1034
Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチの動作中に 6 kW DC 電源モジュール ユニットを取り付けるには、次の手順を実行します。
ステップ 1 交換用の DC 電源モジュール ユニットを開梱し、静電気防止用マット上に置きます。また、電源コードも開梱します。
ステップ 2 交換用の DC 電源モジュール ユニットの電源スイッチがスタンバイ(STBY)の位置になっていることを確認します。
ステップ 3 新しい電源装置の DC 電源が回路ブレーカーでオフになっていることを確認します。
警告 次の作業を行う前に、DC 回路に電気が流れていないことを確認します。ステートメント 1003
ステップ 4 電源装置のハンドルを片手でつかみ、電源装置の底面にもう一方の手を添えて電源装置の重量を支えます。電源装置の背面を電源装置ベイに合わせて、電源装置を電源装置ベイに押し込みます。電源装置が電源装置ベイに完全に装着され、前面の 4 本の非脱落型ネジがシャーシの穴と合っていることを確認します。
(注) 6 kW 電源モジュール ユニットの重量は 21 ポンド(9.5 kg)です。両手を使って電源装置をしっかりと持ち、動かします。
ステップ 5 4 本の非脱落型ネジをそれぞれ取り付けて、8 インチポンド(0.9 N·m)で締めます。
ステップ 6 電源装置にアースを接続します(“6 kW DC 電源モジュールの接地” sectionを参照)。
警告 装置を設置または交換する際は、必ずアースを最初に接続し、最後に取り外します。ステートメント 1046
ステップ 7 電源コードが DC 電源にまだ接続されていない場合は、次のように接続します。
- 電力が 3 kW の場合は、1 セットの電源コード(1 つのプラグに接続される 2 セットのプラス コードおよびマイナス コード)を DC 電源の回路に接続します。
- 電力が 6 kW の場合は、2 セットの電源コード(2 つのプラグに接続される 4 セットのプラス コードおよびマイナス コード)を DC 電源の回路に接続します。
入力電源の冗長性のために、電源装置を DC 電源に接続する方法については、“DC 電源への DC 電源モジュールの直接接続” sectionを参照してください。
(注) 電源が電源コードの範囲外にある場合は、電源コードを DC 電源インターフェイス ユニット(PIU)に接続します。PIU に接続するには、“電源インターフェイス ユニットを介した DC 電源への電源モジュールの接続” sectionを参照してください。
警告 DC 電源端子には、危険な電圧またはエネルギーが存在している可能性があります。端子が使用されていない場合は必ずカバーを取り付けてください。カバーを取り付けるときに絶縁されていない伝導体に触れないことを確認してください。ステートメント 1075
ヒント 電源の冗長性のために、電源コードの各セット(電源装置の共通プラグ付きの各セット)を別の DC 電源回路に接続します。
ステップ 8 DC 電源ケーブルのプラグを電源装置に接続し、プラグの両端にある非脱落型ネジを 8 ~ 11 インチポンド(0.9 ~ 1.2 N·m)で締めます。
ステップ 9 接続した DC 回路の回路ブレーカーをオンにします。
ステップ 10 電源装置の電源スイッチを STBY から ON にします。
ステップ 11 電源装置の正常な動作を確認するために、LED が次の状態になっていることを確認します。
- 出力電力が 3 kW の場合は、2 つの Input LED がグリーンに点灯。
- 出力電力が 6 kW の場合は、4 つの Input LED がグリーンに点灯。
- Output LED がグリーンに点灯。
- Fault LED が消灯または点滅。
1 つ以上の Input LED または Output LED がグリーンではない場合、または Fault LED が点灯または点滅している場合は、“DC 電源装置のトラブルシューティング” sectionを参照してください。
電源モジュール ユニットの LED の状態については、 付録 D「シャーシおよびモジュールの LED」 を参照してください。
スーパーバイザ モジュールの交換
Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチは、1 つまたは 2 つのスーパーバイザ モジュールで設定できます。システムに 2 つのスーパーバイザ モジュールがある場合は、片方のスーパーバイザ モジュールがシステム動作を管理している間に他方を交換できます。システムにスーパーバイザ モジュールが 1 つしかない場合は、スーパーバイザ モジュールが動作の管理で必要となるため、システムをダウンさせてスーパーバイザ モジュールを交換する必要があります。
(注) スーパーバイザを変更するためにスイッチを停止する必要がある場合は、“スーパーバイザ モジュールの交換” sectionの説明に従ってスーパーバイザ モジュールを取り外す前に、実行コンフィギュレーション、システム メッセージ、VDC コンフィギュレーション、およびライセンスも USB ドライブにコピーする必要があります。
注意
I/O、スーパーバイザ、およびファブリック モジュールにあるイジェクタ リリース ボタンを誤って 1 つ以上押さないようにしてください。これらのボタンおよび機械的レバーは、これらのモジュールを交換する必要がある場合に、容易に電源をオフにして取り外すことができるように設計されています。これらのいずれかのボタンを押すと、そのボタンのレバーがモジュールの前面からリリースされますが、モジュールは動作を継続し、システムに接続されたままになります。最初のボタンを押すのと同時に、または最初のボタンのレバーを解除しながら、同一モジュールのその他のイジェクタ ボタンを押すと、2 番目のボタンのレバーが解除され、モジュールの電源がオフになってシステムから切断されます。
リリースされたレバーによってモジュールを偶発的に接続解除する可能性を最小限に抑えるには、カチッという音がするまでモジュールに向かってレバーを押し戻します。両方のレバーをリリースした場合は、システムによってモジュールが接続解除されて電源がオフになり、STATUS LED が消灯します。モジュールを再接続して電源をオンにするには、シャーシのモジュールを取り外してから取り付け直すか、システム コマンドを使用して電源をオンにします。
ここでは、スーパーバイザ モジュールの交換方法について説明します。具体的な内容は次のとおりです。
必要な工具
スーパーバイザ モジュールの非脱落型ネジを緩めたり締めたりするために、マイナス ドライバまたは No.2 プラス ドライバが必要です。
システム動作中の冗長スーパーバイザ モジュールの交換
動作中は片方のスーパーバイザ モジュールがアクティブになり、他方の(冗長)スーパーバイザ モジュールがスタンバイ モードになります。この 2 つのスーパーバイザ モジュールのうちどちらかを交換できます。アクティブなスーパーバイザ モジュールを交換する必要がある場合、そのスーパーバイザ モジュールは、イジェクタ ボタンを押すとすぐにスタンバイ スーパーバイザ モジュールになります。
(注) 交換用のスーパーバイザ モジュールには、DIMM(4 GB のメモリ)が 1 つ付属しています。スイッチが Cisco NX-OS 5.1 以降のリリースを実行している場合は、2 つの DIMM(8 GB のメモリ)が付属しています。スイッチが 8 GB メモリの使用に互換性のある Cisco NX-OS バージョンを実行していない場合は、1 つの DIMM だけを使用する必要があります(追加の DIMM をインストールしないでください)。
注意
スーパーバイザ モジュールをすぐに交換できない場合は、交換できるようになるまでそのスーパーバイザ モジュールをスロットに残すか、スーパーバイザ モジュールをブランク モジュールと交換し、システムの通気が妨げられないようにしてください。システムの通気が数分間以上妨げられると、システムが過熱してシャットダウンすることがあります。
警告 システムの稼働中は、バックプレーンに危険な電圧またはエネルギーが生じています。作業を行うときは注意してください。ステートメント 1034
注意
スーパーバイザ モジュールや I/O モジュールは慎重に取り扱ってください。静電気防止用リスト ストラップを使用し、電子回路に触れずにモジュールの端だけを持ち、Cisco Nexus 7000 シリーズ のシャーシに取り付けないときは静電気防止用マット上に置くか、元の梱包材で再梱包します。
スーパーバイザ モジュールを交換する手順は次のとおりです。
ステップ 1 新しいスーパーバイザ モジュールおよび古いスーパーバイザ モジュールを置く場所に、静電気防止用マットか静電気防止材を敷きます。
ステップ 2 交換用のスーパーバイザが梱包ボックスに含まれる場合は、次の手順に従ってモジュールを取り付ける準備を行います。
a. モジュールの梱包ボックスを開き、静電気防止用ラップからモジュールを取り出します。
b. 図 10-4 に示されたプラスチック製のプロテクタがモジュールに含まれる場合は、モジュールの背面から引き抜いて取り外します。後でモジュールを簡単に梱包できるよう、プラスチック製のプロテクタと他の梱包材は保管してください。
図 10-4 スーパーバイザ モジュールからのプラスチック製プロテクタの取り外し
注意
静電破壊を防止するため、電子回路に手を触れないようにしてください。他のものも一切回路には接触しないようにしてください。
ステップ 3 現在取り付けられているスーパーバイザ モジュール(取り外すモジュール)で、図 10-5 の図 A に示す 2 本の非脱落型ネジを緩めます。
図 10-5 スーパーバイザ モジュールの取り外し
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2 本の非脱落型ネジを取り外します。 |
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同時に両方のイジェクタ レバーを引っ張り上げ、モジュールを取り外せる状態にします。 |
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同時に両方のイジェクタ ボタンを押します。 |
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ステップ 4 モジュールの両端にあるイジェクタ リリース ボタンを押し(図 10-5 の図 B を参照)、イジェクタ レバーを外側に押してモジュールの接続を解除します。
2 つのスーパーバイザ モジュールがシャーシにあり、アクティブなスーパーバイザ モジュールを接続解除すると、そのスーパーバイザ モジュールはスタンバイ モードになり、他方のスーパーバイザ モジュールが自動的にアクティブになります。
ステップ 5 取り外すモジュールの前面に接続されているケーブルを外します。各ケーブルには、モジュールのポートを表すラベルが付いていることを確認してください。
ステップ 6 2 つのイジェクタ レバーを外側に同時に回転させ、ミッドプレーン コネクタからモジュールを取り外します(図 10-5 の図 C を参照)。
ステップ 7 それぞれのイジェクタを片手で押さえて、シャーシのスロットからモジュールを途中まで引き出します。
ステップ 8 モジュールの前面の端を左手でつかみ、モジュールの下側に右手を添えてモジュールの重量を支えます。モジュールをスロットから引き抜きます。
注意
静電破壊を防止するため、電子回路に手を触れないようにしてください。他のものも一切回路には接触しないようにしてください。
ステップ 9 Cisco Nexus 7010 のシャーシからモジュールを取り外す場合は、モジュールを反時計回りに 90 度回転させ、上から回路が見えるように水平にします。
ステップ 10 取り外したモジュールを静電気防止用袋に入れます。
ステップ 11 図 10-6 に示すように、袋に入れた I/O モジュールを元の梱包材で再梱包します。
図 10-6 スーパーバイザ モジュールの再梱包
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モジュールを静電気防止用袋に入れます。 |
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フラップをテープでボックスに固定します。 |
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袋に入れたモジュールを発泡スチロールのパッド上に置きます。 |
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ボックスの両端を発泡スチロールのブロックに入れます。 |
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モジュールの長い側面にそれぞれサイド パッドを取り付けます。 |
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より大きいボックスに、発泡スチロールのブロックを付けたボックスを入れます。 |
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側面のパッドに沿って側面のフラップを上方に折り曲げます。 |
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狭いフラップを小さいボックスと発泡スチロールのブロックの上に折り重ねます。 |
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モジュールの端に沿って長いフラップを上方に折り曲げてから、モジュールの上面に折り曲げます。各フラップにある 2 つのタブを側面のフラップに入れます。 |
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広いフラップをボックスの上に折り重ねます。 |
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折られたボックスを、そのボックスよりも少し大きいボックスに入れます。 |
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広いフラップを閉じ合わせてテープでボックスに固定します。 |
ステップ 12 交換用モジュールの両方のイジェクタ レバーを、モジュールの前面から離れるように回転させます。
ステップ 13 モジュールを Cisco Nexus 7010 のシャーシに挿入する場合は、モジュールを時計回りに 90 度回転させます。
ステップ 14 空になったスロット(Cisco Nexus 7010 のシャーシの場合はスロット 5 または 6、Cisco Nexus 7018 のシャーシの場合はスロット 9 または 10)のシャーシ ガイドにモジュールを合わせ、スロットの途中までモジュールを押し込みます。
ステップ 15 片手か両手でモジュールの前面を押さえて、モジュールをスロットに完全に押し込んで、ミッドプレーン コネクタに装着します。
ステップ 16 両方のイジェクタ レバーを内側に同時に押し、モジュールの前面に接触させます。
モジュールはスロットに完全に装着され、非脱落型ネジがシャーシの穴に揃います。EMI ガスケットで、新しいモジュールと右隣のスロットのモジュール間の隙間を閉じる必要があります。
ステップ 17 2 本の非脱落型ネジをシャーシに取り付けて、8 インチポンド(0.9 N·m)で締めます。
ステップ 18 “コンソールへの接続” sectionの説明に従い、CONSOLE SERIAL PORT にコンソール ケーブルを再接続します。
ステップ 19 以前のスーパーバイザ モジュールをモデムで非同期デバイスに接続していた場合は、“コンソールへの接続” sectionの説明に従い、COM1/AUX SERIAL PORT にモデム ケーブルを接続します。
ステップ 20 “管理インターフェイスの設定” sectionの説明に従い、MGMT ETH ポートにネットワーク管理ケーブルを再接続します。
ステップ 21 “スーパーバイザ CMP ポートの接続” sectionの説明に従い、CMP MGMT ETH ポートに CMP ケーブルを再接続します。
ステップ 22 アクティブ スーパーバイザからスタンバイ スーパーバイザにライセンス ファイルをコピーします。ライセンス ファイルをコピーするには、 copy bootflash:license-filename.lic bootflash://supervisor-standby/license-filename.lic.lic コマンドを使用します。
ステップ 23 次の手順を実行して、両方のスーパーバイザに同じメモリ容量があることを確認します。
a. show system resources コマンドを使用して、アクティブ スーパーバイザにインストールされているメモリの量を確認します。
b. system switchover コマンドを使用して、もう一方のスーパーバイザ モジュールをアクティブにします。
c. show system resources コマンドを使用して、もう一方のスーパーバイザにインストールされているメモリの量を確認します。
片方のスーパーバイザ モジュールにより多くのメモリがある場合は、8 GB のモジュールから 4 GB を取り除く(“スーパーバイザ モジュールからの 4 GB のメモリの削除” sectionを参照)か、4 GB のモジュールに 4 GB を追加(“スーパーバイザ モジュールへの 4 GB のメモリの追加” sectionを参照)する必要があります。
単一スーパーバイザ システムのスーパーバイザ モジュールの交換
単一スーパーバイザの Cisco Nexus 7000 シリーズ システムでスーパーバイザ モジュールを交換する必要がある場合は、システムをシャットダウンしてからスーパーバイザ モジュールを交換する必要があります。
(注) 交換用のスーパーバイザ モジュールには、DIMM(4 GB のメモリ)が 1 つ付属しています。スイッチが Cisco NX-OS 5.1 以降のリリースを実行している場合は、2 つの DIMM(8 GB のメモリ)が付属しています。スイッチが 8 GB のメモリの使用に互換性のある Cisco NX-OS バージョンを実行していない場合は、1 つの DIMM だけを使用する必要があります(追加の DIMM をインストールしないでください)。
警告 システムの稼働中は、バックプレーンに危険な電圧またはエネルギーが生じています。作業を行うときは注意してください。ステートメント 1034
注意
スーパーバイザ モジュールは慎重に取り扱ってください。静電気防止用リスト ストラップを使用し、電子回路に触れずにモジュールの端だけを扱い、Cisco Nexus 7000 シリーズ のシャーシに取り付けないときは静電気防止用マットか静電気防止材の上にモジュールを置きます。
単一スーパーバイザ システムでスーパーバイザ モジュールを交換するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 新しいスーパーバイザ モジュールおよび古いスーパーバイザ モジュールを置く場所に、静電気防止用マットか静電気防止材を敷きます。
ステップ 2 交換用のスーパーバイザが梱包ボックスに含まれる場合は、次の手順に従ってモジュールを取り付ける準備を行います。
a. モジュールの梱包ボックスを開き、静電気防止用ラップからモジュールを取り出します。
b. 図 10-7 に示されたプラスチック製のプロテクタがモジュールに含まれる場合は、モジュールの背面から引き抜いて取り外します。後でモジュールを簡単に梱包できるよう、プラスチック製のプロテクタと他の梱包材は保管してください。
図 10-7 スーパーバイザ モジュールからのプラスチック製プロテクタの取り外し
注意
静電破壊を防止するため、電子回路に手を触れないようにしてください。他のものも一切回路には接触しないようにしてください。
ステップ 3 電源スイッチをスタンバイ(STBY)に切り替えて、それぞれの電源装置で電源をオフに切り替えます。
ステップ 4 取り外すモジュール前面に接続されているすべてのケーブルを外します。
ステップ 5 図 10-5の図 A に示す 2 本の非脱落型ネジを緩めます。
ステップ 6 モジュールの上端と下端にあるイジェクタ リリース ボタンを押し(図 10-5の図 B を参照)、イジェクタ レバーを外側に押してモジュールの接続を解除します。
ステップ 7 2 つのイジェクタ レバーを外側に同時に回転させ、ミッドプレーン コネクタからモジュールを取り外します(図 10-5の図 C を参照)。
ステップ 8 それぞれのイジェクタを片手で押さえて、シャーシのスロットからモジュールを途中まで引き出します。
ステップ 9 モジュールの前面の端を左手でつかみ、モジュールの下側に右手を添えてモジュールの重量を支えます。モジュールをスロットから引き抜きます。
注意
静電破壊を防止するため、電子回路に手を触れないようにしてください。他のものも一切回路には接触しないようにしてください。
ステップ 10 Cisco Nexus 7010 のシャーシからモジュールを取り外す場合は、モジュールを反時計回りに 90 度回転させ、上から回路が見えるように水平にします。
ステップ 11 取り外したモジュールは、静電気防止用マット上に置くか、図 10-6に示すように元の梱包材で再梱包します。
ステップ 12 交換用スーパーバイザ モジュールの両方のイジェクタ レバーを、モジュールの前面から離れるように回します。
注意
静電破壊を防止するため、電子回路に手を触れないようにしてください。他のものも一切回路には接触しないようにしてください。
ステップ 13 モジュールを Cisco Nexus 7010 のシャーシに挿入する場合は、モジュールを時計回りに 90 度回転させます。
ステップ 14 空になったスロット(Cisco Nexus 7010 のシャーシの場合はスロット 5 または 6、Cisco Nexus 7018 のシャーシの場合はスロット 9 または 10)のシャーシ ガイドにモジュールを合わせ、スロットの途中までモジュールを押し込みます。
ステップ 15 片手か両手でモジュールの前面を押さえて、モジュールをスロットに完全に押し込んで、ミッドプレーン コネクタに装着します。
ステップ 16 モジュールをスロットに押し込み、ミッドプレーンに装着します。
ステップ 17 両方のイジェクタ レバーを内側に同時に押し、モジュールの前面に接触させます。
モジュールはスロットに完全に装着され、非脱落型ネジがシャーシの穴に揃います。EMI ガスケットで、交換用モジュールと隣のスロットのモジュール間の隙間を閉じる必要があります。
ステップ 18 2 本の非脱落型ネジをシャーシに取り付けて、8 インチポンド(0.9 N·m)で締めます。
ステップ 19 “コンソールへの接続” sectionの説明に従い、CONSOLE SERIAL PORT にコンソール ケーブルを再接続します。
ステップ 20 (Supervisor 1 モジュールのみ)以前のスーパーバイザ モジュールをモデムで非同期デバイスに接続していた場合は、“コンソールへの接続” sectionの説明に従い、COM1/AUX SERIAL PORT にモデム ケーブルを接続します。
ステップ 21 “管理インターフェイスの設定” sectionの説明に従い、MGMT ETH ポートにネットワーク管理ケーブルを再接続します。
ステップ 22 (Supervisor 1 モジュールのみ)“スーパーバイザ CMP ポートの接続” sectionの説明に従い、CMP MGMT ETH ポートに CMP ケーブルを再接続します。
Supervisor 2 モジュールまたは Supervisor 2E モジュールによる Supervisor 1 モジュールの交換
Supervisor 1 モジュールから Supervisor 2 モジュールまたは Supervisor 2E モジュールに移行する前に、次の注意事項に留意してください。
- この移行プロセスでは、スイッチの電源をオフにする必要があるため、1 つまたは 2 つのスーパーバイザ モジュールを搭載したスイッチでは中断が発生します。
- 下位への移行手順(Supervisor 2 モジュールまたは Supervisor 2E モジュールから Supervisor 1 モジュールへの移行)は、提供されていません。
- 移行の実行中は、Supervisor 1 モジュールで Cisco NX-OS リリース 5.2(以降のリリース)を使用することを推奨します。
- 実稼働環境で Supervisor 2 モジュールと Supervisor 2E モジュールを混在させることはできません(“Supervisor 2 モジュールから Supervisor 2E モジュールへの交換” sectionに説明されているように、このモジュールの混合は、Supervisor 2 モジュールから Supervisor 2E モジュールへの移行中に限りサポートされます)。冗長 Supervisor 1 モジュールは、2 つの Supervisor 2 モジュールまたは 2 つの Supervisor 2E モジュールと交換する必要があります。
- Supervisor 2 モジュールまたは Supervisor 2E モジュールで admin VDC 機能をイネーブルにする場合は、この機能をイネーブルにする前に、移行手順全体を完了する必要があります(『 Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Virtual Device Context Configuration Guide 』を参照)。
- SUP1 を SUP-2/SUP-2E にアップグレードする際には、cmp mgmt インターフェイスで default-gateway コマンドを削除し、ip routing に置き換える必要があります。
- Supervisor 1 モジュールを Supervisor 2 または Supervisor 2E モジュールに移行する場合は、構成で ip default-gateway x.x.x.x' を ip route 0/0 x.x.x.x に置き換えます。
Supervisor 1 モジュールから Supervisor 2 モジュールまたは Supervisor 2E モジュールに移行するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 アクティブ Supervisor 1 モジュールの上部の USB ポート(usb1)に USB ドライブを差し込みます。Supervisor 2 モジュールまたは Supervisor 2E モジュールに追加の USB ドライブがある場合は、その USB ドライブを Supervisor 1 モジュールの usb1 ドライブに差し込むことができます。
(注) ログ フラッシュ ポートにある USB ドライブを使用しないでください。
ステップ 2 format コマンドを使用してドライブをフォーマットします。
switch(config)# format usb1:
ステップ 3 copy running-config コマンドを使用して、スイッチのすべての VDC コンフィギュレーションを USB ドライブにコピーします。
switch(config)# copy running-config usb1:configuration_file_name vdc-all
ステップ 4 copy licenses コマンドを使用して、スイッチにインストールされているライセンスを USB ドライブにバックアップします。
switch(config)# copy licenses usb1:licenses_archive_file_name.tar
(注) アーカイブ ファイルには、tar 拡張子を使用する必要があります。このファイルには、Supervisor 1 モジュールにインストールされているすべてのライセンス ファイルが含まれます。
ステップ 5 Supervisor 2 またはSupervisor 2E モジュールで使用する Cisco NX-OS ソフトウェアのリリースを決定します。これらのモジュールでは Cisco NX-OS リリース 6.1(1)(以降のリリース)がサポートされていますが、別のリリースが推奨される可能性があります。また、最も推奨されるメンテナンス リリースは、Supervisor 2 モジュールまたは Supervisor 2E モジュールに付属しているものではない場合があります。推奨されているソフトウェア リリースについては、次のマニュアルを確認することを推奨します。
- 『Minimum Recommended Cisco NX-OS Releases for Cisco Nexus 7000 Series Switches』
- 『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Release Notes Release 6.1』
ステップ 6 copy コマンドを使用して、Supervisor 2 バージョンまたは Supervisor 2E バージョンのキックスタート イメージ、システム イメージ、EPLD(オプション)イメージを USB ドライブにコピーします。
switch(config)# copy scp://path/n7000-s2-kickstart.6.1.1.bin usb1:
switch(config)# copy scp://path/n7000-s2-dk9.6.1.1.bin usb1:
switch(config)# copy scp://path/n7000-s2-epld.6.1.1.img usb1:
(注) この例では、NX-OS リリース 6.1(1) イメージを指定します。以降のリリースでは、.bin または.img ファイル名で以降のリリース番号を使用します。
注意
Supervisor 2 モジュールまたは Supervisor 2E モジュールでは、-s2- イメージを使用します。Supervisor 2 モジュールまたは Supervisor 2E モジュールで -s1- イメージを使用すると、スーパーバイザが起動しません。
(注) Supervisor 2 および Supervisor 2E には更新された EPLD イメージが付属していますが、スイッチの他のモジュールで EPLD イメージを更新する必要がある場合があります。たとえば、Fabric 2 モジュールを使用するスイッチ上で Supervisor 1 モジュールから Supervisor 2 モジュールまたは Supervisor 2E モジュールに移行する場合は、ファブリック モジュールに対して EPLD を更新する必要があります。詳細については、『Cisco Nexus 7000 Series FPGA/EPLD Upgrade Release Notes, Release 6.1』以降のリリースを参照してください。
ステップ 7 各電源の電源スイッチを ON から STBY(スタンバイ)に切り替えて、スイッチへの電源をオフにします。各電源装置の Output LED が消灯し、すべてのスーパーバイザ モジュールと I/O モジュールの Status LED が消灯します。
注意
いずれかのスーパーバイザ モジュールまたは I/O モジュールの Status LED がオン(いずれかの色)の場合は、これらのモジュールがオフになるまでこの手順を停止します。
ステップ 8 次のいずれかの項の説明に従い、スイッチにインストールされている各 Supervisor 1 モジュールで、モジュールを取り外して Supervisor 2 モジュールまたは Supervisor 2E モジュールと交換します。
注意
スイッチに 2 つのスーパーバイザ モジュールがある場合は、両方のスーパーバイザが同じタイプであることを確認します。Supervisor 1 モジュールを Supervisor 2 モジュールまたは Supervisor 2E モジュールと混在させたり、Supervisor 2 モジュールを Supervisor 2E モジュールと混在させたりしないでください。
ステップ 9 各電源装置の電源スイッチを STBY(スタンバイ)から ON に切り替えて、スイッチの電源をオンにします。電源装置からスイッチに送電されると、各電源装置の Output LED がオンになり、最終的にグリーンに点灯します。また、モジュールがオンになると、取り付けられている各スーパーバイザ モジュールの Status LED もオンになります。アクティブになるスーパーバイザの ACTIVE LED はグリーンです(スタンバイ スーパーバイザ モジュールの ACTIVE LED はオレンジです)。
ステップ 10 Supervisor 1 モジュールから USB ドライブを取り外し(このドライブには、Supervisor 1 の設定、ライセンス、およびソフトウェア イメージがコピーされています)、アクティブな Supervisor 2 モジュールまたは Supervisor 2E モジュール(ACTIVE LED がグリーン)の Slot0: USB ポートに差し込みます。
ステップ 11 “コンソールへの接続” sectionの説明に従って、コンソールをアクティブ スーパーバイザ モジュールに接続します。
ステップ 12 スーパーバイザ モジュールの初期設定を設定する場合、初期設定スクリプトによって、安全なパスワード標準を適用するかどうかが尋ねられます。選択を行った後、パスワードを入力し、次にそのパスワードを再入力して確認します。
---- System Admin Account Setup ----
Do you want to enforce secure password standard (yes/no) [y]:
Enter the password for “admin”:
Enter the password for “admin”:
ステップ 13 admin VDC をイネーブルにするように要求された場合には、 no と入力します。
Do you want to enable admin vdc (yes/no) [no]:no
ステップ 14 基本設定を入力するように要求された場合には、 no と入力します。
---- Basic System Configuration Dialog VDC: 1 ----
This setup utility will guide you through the basic configuration of
the system. Setup configures only enough connectivity for management
of the system.
Please register Cisco Nexus7000 Family devices promptly with your
supplier. Failure to register may affect response times for initial
service calls. Nexus7000 devices must be registered to receive
entitled support services.
Press Enter at anytime to skip a dialog. Use ctrl-c at anytime
to skip the remaining dialogs.
Would you like to enter the basic configuration dialog (yes/no): no
ステップ 15 ログインするように求められた場合には、ステップ 12 で指定したパスワードとログインを入力します。
ステップ 16 show version コマンドを使用して、スイッチが必要なバージョンの NX-OS ソフトウェアを実行していることを確認します。
switch(config)# show version
(注) NX-OS のバージョンが使用を意図したバージョンと同じではない場合、以前保存したイメージを SLOT 0 の USB ドライブから bootflash: にコピーし、適切なバージョンへのアップグレードを実行します。詳細については、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Software Upgrade and Downgrade Guide』を参照してください。
ステップ 17 copy 、 tar extract 、および install license コマンドを使用して、ライセンス ファイルを含む TAR アーカイブを USB SLOT 0 ドライブから bootflash: にコピーし、アーカイブを解凍して、ライセンスをインストールします。抽出された各ライセンス ファイルに対して install license コマンドを繰り返します。
switch(config)# copy slot0:licenses_archive_file_name.tar bootflash:
switch(config)# tar extract bootflash:licenses_archive_file_name.tar to bootflash:
switch(config)# install license bootflash:license_file_name.lic
(注) tar extract コマンドでは、TAR ファイルが bootflash: または volatile: に存在する必要があります。
ステップ 18 show module コマンドを使用して、すべての I/O モジュールがオンラインであること、およびスタンバイ スーパーバイザが ha-standby モードあることでを確認します。
switch(config)# show module
Mod Ports Module-Type Model Status
--- ----- ----------------------------------- ------------------ ---------------
2 0 Supervisor module-2 N7K-SUP2E active *
6 0 Supervisor module-2 N7K-SUP2E ha-standby
7 48 1/10 Gbps Ethernet Module N7K-F248XP-25 ok
ステップ 19 スイッチに Fabric 2 モジュールがある場合は、Fabric 2 EPLD をアップグレードします(“EPLD の設定” sectionを参照)。
ステップ 20 copy コマンドを使用して、USB ドライブ内のコンフィギュレーション ファイルを実行コンフィギュレーションにコピーすることにより、以前に保存した設定を復元します。
switch(config)# copy slot0:configuration_file_name running-config
(注) Supervisor 2 または Supervisor 2E モジュールに設定を適用するときに、cmp-mgmt インターフェイスまたは AUX ポートの問題を示すエラーが表示されます。Supervisor 2 と Supervisor 2E モジュールには CMP ユーティリティと AUX ポートがないため、このエラー メッセージは無視できます。
switch(config)#
interface cmp-mgmt module 5
^
Invalid interface format at ‘^’ marker.
...
switch(config)# line com1
^
% Invalid command at ‘^’ marker.
(注) インポートしたコンフィギュレーション ファイルにファブリック エクステンダ(FEX)の設定が含まれ、これらのモジュールがまだ起動しない場合は、それに関するエラー メッセージが表示されます。この場合、FEX モジュールがオンラインになってから、FEX コンフィギュレーションを再実行することを推奨します。show fex コマンドと show interface brief コマンドを使用して、FEX モジュールおよび関連付けられたサーバに対面するインターフェイスのステータスを確認できます。
(注) スタンバイ スーパーバイザ モジュール ユニットをまだ取り付けていない場合は、この手順の間に取り付けないでください。代わりに、この手順を完了するまで待ってから、スタンバイ スーパーバイザ モジュールを取り付けます。
(注) Supervisor 1 から Supervisor 2 にアップグレードすると、CMP モジュールの一部であるすべての構成が、その上のインターフェイスに誤って適用される場合があります。
ステップ 21 copy running-config startup-config vdc-all コマンドを使用して、スタートアップ コンフィギュレーションの設定を保存します。
switch(config)# copy running-config startup-config vdc-all
Supervisor 2 モジュールから Supervisor 2E モジュールへの交換
Supervisor 2 モジュールから Supervisor 2E モジュールに移行する前に、中断を伴わない後方移行(スイッチの動作中に Supervisor 2E から Supervisor 2 モジュールに移行)はサポートされていないことに注意してください。2 台のスーパーバイザ モジュールと 1 台のアクティブな Supervisor 2E モジュールを搭載したスイッチでは、Supervisor 2 は起動せず、アクティブな Supervisor 2E モジュールとも同期しません。
Supervisor 2 モジュールから Supervisor 2E モジュールに移行するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 “システム動作中の冗長スーパーバイザ モジュールの交換” sectionの手順に従って、Supervisor 2 モジュールの 1 つを交換します。
ステップ 2 ブートアップ出力を調べて、Supervisor 2E モジュールに 2 つの CPU と 32 GB の DRAM が搭載されていることを確認します(次の例の強調表示された個所を参照)。
CPU - 2 : Cores - 4 : HTEn - 1 : HT - 2 : Features - 0xbfebfbff
FSB Clk - 532 Mhz : Freq - 2144 Mhz - 2128 Mh
MicroCode Version : 0xffff0002
Memory - 32768 MB : Frequency - 1067 MHZ
ステップ 3 アクティブ Supervisor 2 のコンソール出力を監視します。スタンバイの Supervisor 2E が完全に起動すると、コンソールに次のような SYSLOG メッセージが表示されることに注意してください。
2012 Jul 26 14:28:23 switch %SYSMGR-2-CTIVE_LOWER_MEM_THAN_STANDBY: Active Supervisor in slot 1 is running with less memory than standby supervisor in slot 2.
このメッセージは、Supervisor 2E モジュールに Supervisor 2 モジュールよりも多くのメモリがあることを示しています(予期どおり)。
ステップ 4 show mod コマンドおよび show system redundancy ha status コマンドを使用して、両方のスーパーバイザ モジュールの状態が同期されていることを確認します。
Mod Ports Module-Type Model Status
--- ----- ----------------------- -------------- ---------
1 0 Supervisor module-2 N7K-SUP2 active
2 0 Supervisor module-2 N7K-SUP2E ha-standby
switch# show system redundancy ha status
VDC No This supervisor Other supervisor
------ --------------- ----------------
vdc 1 Active with HA standby HA standby
vdc 2 Active with HA standby HA standby
vdc 3 Active with HA standby HA standby
vdc 4 Active with HA standby HA standby
ステップ 5 system switchover コマンドを使用して、Supervisor 2E モジュールをアクティブにします。
switch# system switchover
Supervisor 2E がアクティブになると、Supervisor 2 は電源がオフになり、スタンバイ スーパーバイザとして起動しなくなります。
2012 Jul 26 14:50:19 switch %$ VDC-1 %$ %SYSMGR-2-SUP_POWERDOWN; Supervisor in slot 1 is running with less memory than active supervisor in slot 2
2012 Jul 26 14:50:19 switch %$ VDC-1 %$ %SYSMGR-2-CONVERT_STARTUP_ABORTED: Conversion of startup-config failed.
2012 Jul 26 14:50:19 switch %$ VDC-1 %$ %PLATFORM-2-MOD_PWRDN: Module 1 powered down
ステップ 6 show module コマンドを使用して、Supervisor 2E モジュールがアクティブであり、Supervisor 2 の電源がオフになっていることを確認します。
Mod Ports Module-Type Model Status
--- ----- ----------------------- -------------- ---------
1 0 Supervisor module-2 N7K-SUP2 powered-dn
2 0 Supervisor module-2 N7K-SUP2E active *
--- ------------ ----------------------------
1 powered-dn Policy trigger initiated reset: Stdby has lower mem than active
ステップ 7 電源がオフ(LED が消灯している)の Supervisor 2 モジュールを取り外します。
(注) 単一の Supervisor 2E モジュールを使用する場合は、これで手順は完了です。冗長構成の Supervisor 2E モジュールを使用する場合は、次の手順に進みます。
ステップ 8 Supervisor 2E モジュールを空きスロットに差し込み、コンソールに接続します(“システム動作中の冗長スーパーバイザ モジュールの交換” sectionを参照)。
ステップ 9 show mod コマンドおよび show system redundancy ha status コマンドを使用して、両方のスーパーバイザ モジュールの状態が同期されていることを確認します。
Mod Ports Module-Type Model Status
--- ----- ----------------------- -------------- ---------
1 0 Supervisor module-2 N7K-SUP2E active
2 0 Supervisor module-2 N7K-SUP2E ha-standby
switch# show system redundancy ha status
VDC No This supervisor Other supervisor
------ --------------- ----------------
vdc 1 Active with HA standby HA standby
vdc 2 Active with HA standby HA standby
vdc 3 Active with HA standby HA standby
vdc 4 Active with HA standby HA standby
Supervisor 1 モジュールのメモリのアップグレード
Cisco Nexus 7000 シリーズの Supervisor 1 モジュールは、4 GB または 8 GB のメモリを使用します。スイッチに 2 つのスーパーバイザ モジュールがある場合は、冗長サービスを提供できるように、各モジュールに同じメモリ容量がある必要があります。8 GB のメモリを使用するには、スイッチで Cisco NX-OS リリース 5.1 以降のリリースを実行している必要があります。スイッチで Cisco NX-OS の以前のリリースを実行している場合は、スーパーバイザ モジュールに 4 GB のメモリだけを搭載する必要があります。
(注) 使用するソフトウェア バージョンおよび有効にするソフトウェア機能によっては、Cisco NX-OS ソフトウェアに 8 GB のメモリが必要になる場合があります。スイッチに 4 GB メモリのみの Supervisor 1 モジュールがある場合は、8 GB のスーパーバイザ アップグレード キット(N7K-SUP1-8GBUPG=)を使用して、モジュールのメモリを 8 GB にアップグレードする必要がある場合があります。このアップグレードは、少なくとも 8 GB のメモリ(8 GB の Supervisor 1 モジュール、およびすべての Supervisor 2 モジュールと Supervisor 2E モジュールを含む)を搭載したスイッチには不要です。
アクティブ スーパーバイザ モジュールにインストールされているメモリ量を判断するには、例 10-1 に示すように show system resources コマンドを使用します。スタンバイ スーパーバイザ モジュールで使用されるメモリ量を判断するには、 system switchover コマンドを使用してそのモジュールをアクティブにし、 show system resources コマンドを使用します。次の例は show system resources コマンドの出力を示しており、メモリ使用量として 4115768K(4 GB)が表示されています。
例 10-1 アクティブ スーパーバイザ モジュールで使用されるメモリ量の判断
switch# show system resources
Load average: 1 minute: 0.22 5 minutes: 0.25 15 minutes:0.15
Processes : 860 total, 3 running
CPU states : 0.0% user, 6.5% kernel, 93.5% idle
Memory usage: 4115768K total, 2747512K used, 1368256K free
次のガイドラインは、既存の Supervisor 1 モジュールをアップグレードするかどうかを判断するのに役立ちます。
- スイッチのメモリ使用量が 3 GB(合計メモリの 75 パーセント)を超える場合は、メモリを 8 GB にアップグレードすることを推奨します。
- XL モードがイネーブルな VDC を 2 つ以上作成する場合、または 3 つ以上の VDC がある場合は、8 GB が必要です。
スーパーバイザ モジュールを 8 GB のメモリにアップグレードするかどうかの追加のガイダンスについては、図 10-8 を参照してください。
図 10-8 スーパーバイザのメモリのアップグレード決定フロー チャート
スイッチが実行している Cisco NX-OS のバージョンを確認するには、 show version コマンドを使用します。
この項では、次のトピックについて取り上げます。
スーパーバイザ モジュールへの 4 GB のメモリの追加
スイッチのスーパーバイザ モジュールに 4 GB のメモリを追加して 8 GB のメモリにする必要がある場合は、スイッチが NX-OS リリース 5.1(1) 以降のリリースを実行している必要があります。
(注) スイッチに 2 台のスーパーバイザ モジュールが搭載されている場合は、両方のメモリ容量が同じである必要があります。スタンバイ スーパーバイザ モジュールを 8 GB のメモリにアップグレードする場合、アクティブ スーパーバイザをスタンバイに切り替えてから、新しいスタンバイ スーパーバイザを 8 GB のメモリにアップグレードする必要があります。
(注) Cisco NX-OS の以前のバージョンを使用している場合は、スーパーバイザ モジュールのメモリ量は 4 GB だけです。4 GB のメモリを取り外してスーパーバイザのメモリを 4 GB だけにする必要がある場合は、“スーパーバイザ モジュールからの 4 GB のメモリの削除” section を参照してください。
4 GB のメモリをスーパーバイザ モジュールに追加するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 スーパーバイザ モジュールで作業する場合は、静電気防止用リスト ストラップの着用、および静電気防止材または静電気防止パディングの設置について示されている静電気防止の手順に従ってください。
ステップ 2 取り外すモジュールの前面に接続されているケーブルを外します。スイッチに 2 つのスーパーバイザがある場合は、スタンバイ スーパーバイザからケーブルを接続解除します。
(注) シャーシに 2 台のスーパーバイザ モジュールが搭載されている場合、アクティブなスーパーバイザ モジュールを接続解除すると、そのスーパーバイザ モジュールはスタンバイ モードになり、もう一方のスーパーバイザ モジュールが自動的にアクティブになります。
ステップ 3 モジュールの両方の非脱落型ネジを緩め、完全に外します。
ステップ 4 モジュールの両端にあるイジェクタ リリース ボタンを押し(図 10-5の 2 を参照)、イジェクタ レバーを外側に押してモジュールの接続を解除します。
(注) この時点で、モジュールを取り外さずに手順を中止し、モジュールの電源をオンにする必要がある場合は、同時に両方のイジェクタ レバーをカチッという音がするまで押してモジュール表面に戻し、モジュールの両方の非脱落型ネジをシャーシに取り付け、no poweroff module slot_number コマンドを使用してモジュールの電源をオンにします。
ステップ 5 2 本のイジェクタ レバーを外側に同時に回転させ、ミッドプレーン コネクタからモジュールを外します(図 10-5の 3 を参照)。
ステップ 6 それぞれのイジェクタ レバーを片手で押さえて、シャーシのスロットからモジュールを途中まで引き出します。
ステップ 7 片手でモジュールの前面の端をつかみ、もう一方の手をモジュールの下側に添えて重量を支えます。モジュールをスロットから引き抜きます。
注意
静電破壊を防止するため、電子回路に手を触れないようにしてください。他のものも一切回路には接触しないようにしてください。
ステップ 8 Cisco 7010 のシャーシからモジュールを取り外す場合は、モジュールを反時計回りに 90 度回転させ、上から回路が見えるように水平にします。
ステップ 9 モジュールの前面から 2 番目のメモリ スロットで、スロットから離れるように両方のバネ クリップを回転させます(図 10-9 の 1 を参照)。
図 10-9 4 GB DIMM の追加
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スーパーバイザ モジュールの前面から 2 番目のメモリ スロットで、両方のバネ クリップを回転させます。 |
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モジュールの前面の N7K-SUP-1 識別子の右側に、8 GB のラベルを追加します。 |
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DIMM の端を持ち、2 番目のメモリ スロットの位置に合わせ、バネ クリップがカチッという音がするまで押し込みます。 |
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ステップ 10 片手で 4 GB メモリ基板の端を持ち、DIMM の 2 つのバネ クリップでカチッという音がするまで、モジュールの前面から 2 番目のメモリ スロットに差し込みます。(図 10-9 の 2 を参照)。
ステップ 11 モジュールの前面にある N7K-SUP-1 識別子の右側に、8 GB のラベルを付けます。
ステップ 12 両方のイジェクタ レバーを、スーパーバイザ モジュールの前面から離れるように回転させます。
ステップ 13 片手でスーパーバイザ モジュールの前面をつかみ、もう一方の手をモジュールの下に添えて重量を支えます。
ステップ 14 モジュールをシャーシの空のスーパーバイザ スロットに合わせ、モジュールがミッドプレーンと接触するまでスロットに押し込みます。
ステップ 15 両方のイジェクタ レバーを内側に同時に押し、モジュールの前面に接触させます。
モジュールはスロットに完全に装着され、非脱落型ネジがシャーシの穴に揃います。EMI ガスケットで、このモジュールと隣のモジュール間の隙間を閉じる必要があります。
ステップ 16 2 本の非脱落型ネジをシャーシに取り付けて、8 インチポンド(0.9 N·m)で締めます。
ステップ 17 “コンソールへの接続” sectionの説明に従い、CONSOLE SERIAL PORT にコンソール ケーブルを再接続します。
ステップ 18 以前のスーパーバイザ モジュールをモデムで非同期デバイスに接続していた場合は、“コンソールへの接続” sectionの説明に従い、COM1/AUX SERIAL PORT にモデム ケーブルを接続します。
ステップ 19 “管理インターフェイスの設定” sectionの説明に従い、MGMT ETH ポートにネットワーク管理ケーブルを再接続します。
ステップ 20 “スーパーバイザ CMP ポートの接続” sectionの説明に従い、CMP MGMT ETH ポートに CMP ケーブルを再接続します。
ステップ 21 もう一方のスーパーバイザ モジュールを 8 GB(両方のモジュールのメモリ容量が同じであることが必須)にアップグレードする必要がある場合は、ステップ 2 ~ 19 を繰り返します。
ステップ 22 アップグレードされたモジュールのメモリが 8 GB であることを確認します。スイッチに 2 つのスーパーバイザ モジュールが取り付けられている場合は、 system switchover コマンドを使用してモジュールをアクティブにし、 show system resources コマンドを使用します。スイッチに取り付けられているスーパーバイザ モジュールが 1 つだけの場合は、 show system resources コマンドを使用します。
ステップ 23 もう一方のスーパーバイザ モジュールを 8 GB にアップグレードする必要がある場合は(2 台のスーパーバイザ モジュールを搭載しているスイッチでは、両方のモジュールのメモリ容量が同じでなければなりません)、ステップ 2 ~ 22 を繰り返します。
スーパーバイザ モジュールからの 4 GB のメモリの削除
スーパーバイザ モジュールから 4 GB のメモリを取り外して各モジュールのメモリを 4 GB だけにする必要がある場合は、取り付けた各スーパーバイザ モジュールの前面にある 2 番目のメモリ スロットから DIMM を取り外す必要があります。
(注) スイッチに 2 台のスーパーバイザ モジュールが搭載されている場合は、両方のメモリ容量が同じである必要があります。1 つのスーパーバイザ モジュールのメモリを 4 GB にダウングレードする場合は、もう一方のスーパーバイザ モジュールのメモリも 4 GB にダウングレードする必要があります。
スーパーバイザ モジュールから 4 GB のメモリを取り外すには、次の手順を実行します。
ステップ 1 スーパーバイザ モジュールで作業する場合は、静電気防止用リスト ストラップの着用、および静電気防止材または静電気防止パディングの設置について示されている静電気防止の手順に従ってください。
ステップ 2 取り外すモジュールの前面に接続されているケーブルを外します。スイッチに 2 つのスーパーバイザ モジュールが取り付けられている場合は、スタンバイ スーパーバイザからケーブルを接続解除します。
(注) シャーシに 2 台のスーパーバイザ モジュールが搭載されている場合、アクティブなスーパーバイザ モジュールを接続解除すると、そのスーパーバイザ モジュールはスタンバイ モードになり、もう一方のスーパーバイザ モジュールが自動的にアクティブになります。
ステップ 3 アップグレードする必要がある取り付けられているスーパーバイザ モジュールの両側の非脱落型ネジを緩め、完全に外します。
ステップ 4 モジュールの両端にあるイジェクタ リリース ボタンを押し(図 10-5の 2 を参照)、イジェクタ レバーを外側に押してモジュールの接続を解除します。
(注) この時点で、モジュールを取り外さずに手順を中止し、モジュールの電源をオンにする必要がある場合は、同時に両方のイジェクタ レバーをカチッという音がするまで押してモジュール表面に戻し、モジュールの両方の非脱落型ネジをシャーシに取り付け、no poweroff module slot_number コマンドを使用してモジュールの電源をオンにします。
ステップ 5 2 本のイジェクタ レバーを外側に同時に回転させ、ミッドプレーン コネクタからモジュールを外します(図 10-5の 3 を参照)。
ステップ 6 それぞれのイジェクタ レバーを片手で押さえて、シャーシのスロットからモジュールを途中まで引き出します。
ステップ 7 片手でモジュールの前面の端をつかみ、もう一方の手をモジュールの下側に添えて重量を支えます。モジュールをスロットから引き抜きます。
注意
静電破壊を防止するため、電子回路に手を触れないようにしてください。他のものも一切回路には接触しないようにしてください。
ステップ 8 Cisco 7010 のシャーシからモジュールを取り外す場合は、モジュールを反時計回りに 90 度回転させ、上から回路が見えるように水平にします。
ステップ 9 スーパーバイザ モジュールの前面から 2 番目のメモリ スロットの DIMM で、DIMM から離れるように両方のバネ クリップを回転させます(図 10-10 の 1 を参照)。
図 10-10 4 GB DIMM の取り外し
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モジュールの前面から 2 番目のソケットで、DIMM から離れるように両方のバネ クリップを回転させます。 |
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モジュールの前面にある「8 GB」のラベルを外します。 |
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DIMM の端を持ち、メモリ スロットから引き出します。 |
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ステップ 10 指で 4 GB DIMM の端を持ってメモリ スロットから引き出し(図 10-10 の 2 を参照)、静電気防止用袋に入れます。
ステップ 11 モジュールの前面から「8 GB」のラベルを外します。
ステップ 12 両方のイジェクタ レバーを、スーパーバイザ モジュールの前面から離れるように回転させます。
ステップ 13 片手でモジュールの前面をつかみ、もう片方の手を下に添えてモジュールの重量を支えます。
ステップ 14 モジュールをシャーシの空のスーパーバイザ スロットに合わせ、モジュールがミッドプレーンと接触するまでスロットに押し込みます。
ステップ 15 両方のイジェクタ レバーを内側に同時に押し、モジュールの前面に接触させます。
ステップ 16 モジュールはスロットに完全に装着され、非脱落型ネジがシャーシの穴に揃います。EMI ガスケットで、このモジュールと隣のモジュール間の隙間を閉じる必要があります。
ステップ 17 2 本の非脱落型ネジをシャーシに取り付けて、8 インチポンド(0.9 N·m)で締めます。
ステップ 18 “コンソールへの接続” sectionの説明に従い、CONSOLE SERIAL PORT にコンソール ケーブルを再接続します。
ステップ 19 以前のスーパーバイザ モジュールをモデムで非同期デバイスに接続していた場合は、“コンソールへの接続” sectionの説明に従い、COM1/AUX SERIAL PORT にモデム ケーブルを接続します。
ステップ 20 “管理インターフェイスの設定” sectionの説明に従い、MGMT ETH ポートにネットワーク管理ケーブルを再接続します。
ステップ 21 “スーパーバイザ CMP ポートの接続” sectionの説明に従い、CMP MGMT ETH ポートに CMP ケーブルを再接続します。
ステップ 22 system switchover コマンドを使用してダウングレードされたモジュールをアクティブにし、 show system resources コマンドを使用してモジュールのメモリが 4 GB であることを確認します。
ステップ 23 もう一方のスーパーバイザ モジュールを 4 GB(両方のモジュールのメモリ容量が同じであることが必須)にダウングレードする必要がある場合は、ステップ 2 ~ 21 を繰り返します。
ステップ 24 ダウングレードされたモジュールのメモリが 4 GB であることを確認します。スイッチに 2 台のスーパーバイザ モジュールが取り付けられている場合は、 system switchover コマンドを使用して、ダウングレードしたモジュールを アクティブにしてから、 show system resources コマンドを使用します。スイッチに取り付けられているスーパーバイザ モジュールが 1 つだけの場合は、 show system resources コマンドを使用します。
ステップ 25 もう一方のスーパーバイザ モジュールを 4 GB(2 つのスーパーバイザ モジュールがあるスイッチでは、両方のモジュールのメモリ容量が同じであることが必須)にダウングレードする必要がある場合は、ステップ 2 ~ 24 を繰り返します。
NAM モジュールの取り付け
ネットワーク解析モジュール(NAM)は、Cisco Nexus 7004、7009、7010、7018 スイッチ シャーシの I/O モジュール スロットに装着できます。NAM を交換したり、空の I/O モジュール スロットに新しい NAM を取り付けることができます。新しいモジュールを取り付ける場合は、そのモジュールに最新の NAM ソフトウェアをインストールして設定する必要があります。
(注) 出荷時に 1 台以上の NAM モジュールが装着済みのスイッチの場合、モジュールにはすでに Prime NAM ソフトウェアが設定されており、すぐに使用できる状態になっています。新しい NAM モジュールを取り付けても、モジュールが自動的に起動しない場合は、モジュールを使用するために、Prime NAM ソフトウェアをインストールして設定する必要があります。
ここでは、NAM モジュールの取り付け方法について説明します。具体的な内容は次のとおりです。
NAM の取り付けに必要な工具
I/O モジュールの非脱落型ネジを緩めたり締めたりするために、マイナス ドライバまたは No.2 プラス ドライバが必要です。
NAM の取り付けまたは交換
Cisco Nexus 7004、7009、7010、7018 スイッチには、1 つ以上の NAM を取り付けることができます。空の I/O モジュール スロットに新しい NAM を取り付けたり、既存の NAM や I/O モジュールを交換することができます。既存の NAM を交換する場合は、元のモジュールを取り外す前に、 out-of-service module コマンドを使用してそのモジュールをシャット ダウンする必要があります。I/O モジュールを交換する場合は、out-of-service module コマンドを使用してモジュールをシャットダウンするか、モジュールを取り外してグレースフル シャットダウンを自動実行させることができます。
警告 システムの稼働中は、バックプレーンに危険な電圧またはエネルギーが生じています。作業を行うときは注意してください。ステートメント 1034
注意
静電破壊を防ぐために、各モジュールを処理する際は静電気防止用リスト ストラップを着用してください。電子回路に触れずにモジュールの端だけを持ち、シャーシに取り付けないときは静電気防止用マット上にモジュールを置くか、元の梱包材でモジュールを再梱包します。
注意
NAM をすぐに交換できない場合は、モジュールをスロットに残すか、ブランク モジュールと交換して、システムの通気を遮らないようにしてください。I/O モジュール スロットを数分間以上空にしておくと、システムの通気が遮られ、システムが過熱してシャットダウンすることがあります。
NAM の取り付けまたは交換を行うには、次の手順を実行します。
ステップ 1 古い I/O モジュールおよび新しい I/O モジュールを置く場所に、静電気防止用マットか静電気防止材を敷きます。モジュールをシャーシから取り外している間に、モジュールの損傷を防げる場所を選択してください。
ステップ 2 新しい I/O モジュールを開梱し、静電気防止用マットか静電気防止材の上に置きます。
ステップ 3 空のスロットに新しい NAM を取り付ける場合は、非脱落型ネジを緩めてシャーシからブランク フィラー プレートを引き出し、スロットに装着されているブランク フィラー プレートを取り外します。ステップ 5 に進みインストールを続行します。
ステップ 4 既存の NAM を取り外すには、次の手順を実行します。
a. NX-OS CLI で out-of-service module コマンドを使用してモジュールをシャット ダウンします。
switch(config)# out-of-service module 2
(注) また、poweroff module コマンドを使用することもできますが、このコマンドを使用するには、モジュールの再取り付け後に no poweroff module コマンドを使用する必要があります。out-of-service module コマンドを使用すると、モジュールを取り付けるときに、モジュールを起動する別のコマンドを使用せずに済みます。
b. モジュールの前面に接続しているケーブルをすべて取り外します。
c. シャーシに接触しなくなるまで、2 本の非脱落型ネジ(モジュールの両端に 1 本ずつ)を緩めます。
d. モジュールの両端にあるイジェクタ リリース ボタンを押して、イジェクト レーバーを外側に倒します。
e. 2 つのイジェクタ レバーを同時に外側に回転させて、ミッドプレーン コネクタからモジュールを外します。
f. それぞれのイジェクタを片手で押さえて、シャーシのスロットからモジュールを途中まで引き出します。
g. モジュール前面の端をつかみ、片手をモジュールの下に添えてモジュールの重量を支えます。モジュールをスロットから引き抜きます。モジュールの回路に手を触れないでください。
h. Cisco Nexus 7010 シャーシからモジュールを取り外す場合は、モジュールを反時計回りに 90 度回転させ、(上から電子回路が見えるように)水平にします。
i. モジュールは、静電気防止用マット上に置くか、元の梱包材を使用して再梱包します。
ステップ 5 次のように、新しい NAM を取り付けます。
a. 交換用の NAM で、両方のイジェクタ レバーを回転させてモジュールの前面から完全に離れるようにします。必要に応じて、2 つのイジェクタ ボタンを押してレバーをモジュールの前面から解除し、レバーを回転させてモジュールの前面から離れるようにします。
b. Cisco Nexus 7010 シャーシにモジュールを装着する場合は、モジュールを時計回りに 90 度回転させ、右側から回路が見えるようにします。
c. モジュールを空いているスロットのシャーシ ガイドに合わせ、モジュールの前面がシャーシの前面から約 1/4 インチ(0.6 cm)前で止まるまで、モジュールをスロットに差し込みます。
d. 両方のイジェクタ レバーを内側に同時に押し、モジュールの前面に接触させます。モジュールがスロット内に完全に移動し、モジュールの前面がシャーシの前面と並びます。
e. イジェクト レバーが完全に閉じていることを確認してから、非脱落型ネジを締めてください。ミッドプレーン コネクタにモジュールを完全に装着できないと、エラー メッセージが表示されたり、モジュールが損傷する可能性があります。
f. I/O モジュールの 2 本の非脱落型ネジを 8 インチポンド(0.9 N·m)のトルクで締めます。
g. モジュールの前面からケーブルを取り外した場合は、それらのケーブルを再接続します。
h. STATUS LED がグリーンになり、モジュールが動作可能状態であることが示されます。この LED によって示される他の状態に付いては、“NAM-NX1 モジュールの LED” sectionを参照してください。
新しいモジュールに Prime NAM ソフトウェアをインストールする準備が整いました。
Cisco Prime NAM ソフトウェアのインストール
Cisco Prime NAM ソフトウェアをインストールするには、次の手順を実行します。
ステップ 1 ブラウザを使用して、http://software.cisco.com/download/navigator.html に にアクセスします。
[Software Download] ページが開きます。
ステップ 2 [Cloud and Systems Management] > [Network Analysis Module (NAM) Products] > [Cisco Prime Network Analysis Module Software] > [Cisco Prime Network Analysis Module Software 6.2](または以降のバージョン)の順に選択します。ソフトウェア ファイルのリストが表示されます。
ステップ 3 nam-nx1 から始まるソフトウェア ファイル名の [Download] ボタンをクリックします。ファイル名は、nam-nx1. x-x-x.bin.gz です( x-x-x は NAM ソフトウェアのリリース番号)。
ステップ 4 NAM CLI を使用して、 upgrade コマンドを入力し、ユーザ、パスワード、サーバ、ファイルのパス、およびインストール ファイル名を指定します。たとえば、ユーザが管理ユーザ、パスワードが「secret」、サーバ IP アドレスが 10.10.10.10、パスが archive/nam_software、インストール ファイル名が nam-nx1.6.0.1.bin.gz である場合は、次のように upgrade コマンドを使用します。
upgrade ftp://admin:secret!10.10.10.10//archive/nam_software/nam-nx1.6.0.1.bin.gz
NAM の設定
NAM ソフトウェアを設定するには、次の手順をすべて実行する必要があります。
NAM の VLAN 管理ポートの設定
NAM が属している仮想デバイス コンテキスト(VDC)を使用して、NAM 管理トラフィック用の VLAN を設定し、その VLAN を NAM 管理ポートに割り当てる必要があります。
VLAN 管理ポートを設定して割り当てるには、次の手順を実行します。
ステップ 1 NAM がアクティブであることを確認します。
switch# show service nam summary
Name Type Interface Module State Version
---------------- ----------- -------------- --------- --------- ---------------
NAM7 NAM Po4096, Po4095 7 active 6.0
ステップ 2 次のように、VDC に NAM インターフェイスに割り当てます。
- デフォルトの VDC 設定を使用すると、NAM インターフェイスはデフォルトの VDC に自動的に割り当てられます。その割り当てを確認します。
switch(config)# show run vdc
!Command: show running-config vdc
!Time: Wed May 29 18:47:17 2013
limit-resource module-type m1 m1x1 m2x1 f2e
ステップ 3 NAM の VLAN が存在しない場合は、VLAN を作成します。
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
switch(config-vlan)# state active
switch(config-vlan)# no shut
switch(config-vlan)# exit
ステップ 4 インターフェイスを指定して、NAM へのアクセスに使用する外部インターフェイスに VLAN を追加します。
switch(config)# int e4/48
switch(config-if)# switchport
switch(config-if)# switchport mode access
switch(config-if)# switchport access vlan 200
switch(config-if)# no shut
ステップ 5 analysis module コマンドを使用し、NAM モジュールの管理ポートに VLAN を割り当てます。
switch(config)# analysis module 7 management-port 1 access-vlan 200
NAM の VLAN 管理ポートを設定したら、SPAN セッションを設定して、トラフィックの送信元となるスイッチとトラフィックの宛先となる NAM を定義する必要があります。次のいずれかの方法で SPAN セッションを設定できます。
データ ポートの SPAN セッションの設定
スイッチで NAM を使用するには、スイッチと NAM との間に SPAN セッションを定義する必要があります。スイッチのインターフェイスによってスイッチを指定し、NAM のデータポートによって NAM を指定することができます。
使用するポート チャネルによって NAM を定義する場合は、“ポート チャネルの SPAN セッションの設定” sectionを参照してください。
手順の概要
1. config t
2. monitor session ID_number
3. switch_ip_address int interface
4. nam_ip_address analysis-module slot_number data-port port_number
5. no rate-limit
6. no shutdown
7. exit
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
monitor session ID_number
switch(config)# monitor session 1
|
モニタ セッションを作成します。 |
ステップ 3 |
switch_ip_address
int
interface
switch(config-monitor)# 10.10.10.10 int e4/1 rx
|
トラフィックに使用するスイッチの IP アドレスとインターフェイスを指定します。 |
ステップ 4 |
nam_ip_address
analysis-module
slot_number
data-port
port_number
switch(config-monitor)# 11.11.11.11 analysis-module 3 data-port 1
|
NAM の IP アドレス、シャーシのスロット番号、および NAM で使用するデータ ポートによって NAM を指定します。 |
ステップ 5 |
switch(config-monitor)# no rate-limit
|
レート制限を使用しないように指定します。 |
ステップ 6 |
switch(config-monitor)# no shutdown
|
NAM を起動します。 |
ステップ 7 |
switch(config-monitor)# exit
|
モニタ セッションを終了します。 |
ポート チャネルの SPAN セッションの設定
スイッチで NAM を使用するには、スイッチと NAM との間に SPAN セッションを定義する必要があります。スイッチのインターフェイス IP アドレスによってスイッチを指定し、NAM で使用するポート チャネルによって NAM を指定できます。
データ ポートによって NAM を定義する場合は、“データ ポートの SPAN セッションの設定” sectionを参照してください。
手順の概要:
1. config t
2. monitor session ID_number
3. switch_ip_address int interface
4. nam_ip_address interface port-channel port-channel_number
5. no rate-limit
6. no shutdown
7. exit
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
monitor session
ID_number
switch(config)# monitor session 1
|
モニタ セッションを作成します。 |
ステップ 3 |
switch_ip_address
int
interface
switch(config-monitor)# 10.10.10.10 int e4/1 rx
|
トラフィックに使用するスイッチの IP アドレスとインターフェイスを指定します。 |
ステップ 4 |
nam_ip_address
interface port-channel
port-channel_number
switch(config-monitor)# 11.11.11.11 interface port-channel 3
|
IP アドレスとポート チャネル番号によって NAM を指定します。 |
ステップ 5 |
switch(config-monitor)# no rate limit
|
レート制限を使用しないように指定します。 |
ステップ 6 |
switch(config-monitor)# no shutdown
|
NAM を起動します。 |
ステップ 7 |
switch(config-monitor)# exit
|
モニタ セッションを終了します。 |
NAM IP 設定の指定と Web サーバの有効化
VDC に NAM を割り当て、スイッチと NAM との間に SPAN セッションを設定した後、NAM の VDC に移動して、NAM の IP 設定をセットアップし、Web サーバを有効化する必要があります。NAM を有効にして HTTP サーバまたは HTTPS セキュア サーバとして機能させることができますが、同時に両方を有効にすることはできません。Web サーバを有効にすると、NAM が機能するようになります。
ステップ 1 Cisco NX-OS の attach module slot_number processor number コマンドを使用して、SPAN セッションを開きます。
attach module slot_number processor 1
switch# attach module 3 processor 1
nam.localdomain login: root
Cisco Nexus 7000 Series Network Analysis Module (N7K-SM-NAM-K9) Console, 6.0
Copyright (c) 1999-2013 by Cisco Systems, Inc.
System Alert: Default password has not been changed!
Please enter a new password:
ヒント 正しい VDC を使用していることを確認します。別の VDC に切替えるには、switchto vdc コマンドを使用できます。
パスワードを変更していない場合は、新しいパスワードの入力を要求されます。
ステップ 2 新しいパスワードを入力する必要がある場合は、パスワードを 2 回入力します。
Please enter a new password:
Successfully changed password for user ‘root’
ステップ 3 HTTP または HTTPS サーバを有効にします。
- HTTP サーバを有効にするには、 ip http server enable コマンドを使用します。
root@nam.localdomain# ip http server enable
No web users are configured.
Please enter a web administrator username [admin]:
- HTTPS サーバを有効にするには、 ip http secure server enable コマンドを使用します。
root@nam.localdomain# ip http secure server enable
No web users are configured.
Please enter a web administrator username [admin]:
ステップ 4 ネットワーク管理者のユーザ名とパスワードを入力します。
ヒント 管理者パスワードを変更することを推奨します。すべてのデフォルト パスワードをできる限り早く変更してください。
ステップ 5 Telnet または SSH クライアントを使用する必要がある場合は、次のいずれかを実行します。
- Telnet クライアントを使用するには、 excession on コマンドを使用します。
root@nam.localdomain# exsession on
- SSH クライアントを使用するには、 exsession on ssh コマンドを使用します。
root@nam.localdomain# exsession on ssh
ステップ 6 ping ip_address コマンドを使用して、既知の IP アドレスへのネットワーク接続を確認します。
root@nam.localdomain# ping 3.3.3.3
PING 3.3.3.3 (3.3.3.3) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 3.3.3.3: icmp_seq1= ttl-245 time=8.48 ms
64 bytes from 3.3.3.3: icmp_seq2= ttl-245 time=2.61 ms
64 bytes from 3.3.3.3: icmp_seq3= ttl-245 time=2.95 ms
64 bytes from 3.3.3.3: icmp_seq4= ttl-245 time=2.15 ms
64 bytes from 3.3.3.3: icmp_seq5= ttl-245 time=2.43 ms
--- 3.3.3.3 ping statistics ---
5 packets transmitted, 5 received, 0% packet loss, time 4005ms
rtt min/avg/max/mdev = 2.153/3.728/8.483/2.391 ms
ステップ 7 承認された Firefox または Internet Explorer ブラウザを使用して NAM にアクセスし、接続を確認します。承認されているブラウザの一覧については、Cisco Prime NAM のリリース ノートを参照してください。
Cisco Prime NAM Web サーバが適切に設定されている場合は、NAM ログイン ウィンドウにアクセスできます。
この時点で NAM Web サーバにログインできるユーザは、Web サーバを有効にしたときに設定した管理ユーザだけです。セカンダリ ユーザは選択できません。追加のユーザを設定するには、Cisco.com で『 Prime NAM Command Reference Guide 』または『 Prime NAM User Guide 』を参照してください。
Cisco Nexus 7018 のシャーシ上の前面扉と空気取り入れ口アセンブリの交換
Cisco Nexus 7018 のシャーシを移動する場合や扉と空気取り入れ口アセンブリを交換する必要がある場合は、取り付けられた扉と空気取り入れ口アセンブリを最初に取り外す必要があります。
(注) 両開き扉がどちらの方向にも簡単に開け閉めできるよう、シャーシが水平であることを確認します。必要に応じて、ラックからシャーシを取り外し、シャーシが水平になるように下部支持レールを調整します。また、これらのコンポーネントを取り付けるときに、ケーブル管理アセンブリがシャーシの垂直面に揃うこととケーブル管理上部カバーが水平であることを確認してください。
この項では、次のトピックについて取り上げます。
前面扉と空気取り入れ口アセンブリの取り外し
前面扉と空気取り入れ口アセンブリを取り外す場合は、扉、空気取り入れ口アセンブリ、およびシャーシにこれらのコンポーネントを固定するために使用するハードウェアを取り外します。
Cisco Nexus 7018 のシャーシから前面扉と空気取り入れ口アセンブリを取り外す手順は、次のとおりです。
ステップ 1 次の手順に従って前面扉を取り外します。
a. カチッという音がするまで扉のラッチ ハンドルの 1 つを引っ張り出し(ラッチ ハンドルを 30 度引っ張り出すとカチッという音がします)、シャーシから離れるように扉を回転させることにより、扉を開きます(図 10-35 の 1 と 2 を参照)。
図 10-35 前面扉の開き方
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2 つのラッチ ハンドルのいずれかをカチッという音がするまで開きます。 |
|
扉を開きます。 |
b. (開いたラッチ ハンドルの背後にある)扉の背面のロック ボタンを押し、ラッチ ハンドルが扉の前面に対してフラットになるようにします(図 10-36 を参照)。
図 10-36 扉に対してラッチ ハンドルをフラットにする
|
右側の扉(この図に示す)を開いた場合は、右側のロック ボタンを押します。 |
|
左側の扉を開いた場合は、左側のロック ボタンを押します。 |
c. ドアの開いた側を片手で持ち、もう一方の手で扉のヒンジ側のラッチ ハンドルをカチッという音がするまで開きます(図 10-37 の 1 を参照)。
図 10-37 シャーシからの前面扉の取り外し
|
ラッチ ハンドルをカチッという音がするまで開きます。 |
|
シャーシから扉を引き抜きます。 |
d. 両手で扉を持ち、シャーシから扉を取り外します(図 10-37 の 2 を参照)。
e. 開いたラッチ背後にある扉の表面内のロック ボタンを押し、扉の前面に対してラッチ ハンドルをフラットにします(図 10-36 を参照)。
f. 前面扉用のボックスを開きます。このボックスは、前面扉と空気口フレーム キットが含まれるボックス内にあります。4 つの側面緩衝材をボックスの中央パネルの側面に揃えます(図 10-38 の 1 と 2 を参照)。
図 10-38 前面扉の梱包
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2 つの短い側面緩衝材をボックスの中央パネル内の短い内側の折り目に揃えます。 |
|
2 つの短いフラップを緩衝材の端に沿って折り、前面扉の上に折り重ねます。 |
|
2 つの長い側面緩衝材をボックスの中央パネル内の長い内側の折り目に揃えます。 |
|
2 つの長いフラップを緩衝材の端に沿って折り、側面のフラップと扉の上に折り重ねます。 |
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側面緩衝材の間の空いている領域に扉を置きます。 |
|
2 つの長いフラップを閉じ合わせて梱包用テープでボックスに固定します。 |
g. ボックスの短い側面のフラップを扉の上端と下端の上に折り重ねます。
h. ボックスのより広い側面のフラップを扉の上に折り重ね、テープで固定します。
i. 扉の下部ヒンジ ブラケットを固定する 8 本のネジを緩めて取り外します。4 本のネジはケーブル管理フレームの右側と左側に取り付けられ(それぞれの側に 2 つずつ)、残りの 4 本のネジはシャーシに取り付けられます(図 10-39 を参照)。小さい部品用バッグにネジを入れます。
図 10-39 下部ヒンジ ブラケットの取り外し
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ケーブル管理アセンブリから 4 本の M4 X 8 ネジ(それぞれの側に 2 つのネジ)を取り外します。 |
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シャーシから 4 本の M4 X 8 のネジを取り外します。 |
j. シャーシからブラケットを取り外し、そのコンポーネント用の開いたボックスに入れます。
k. ボックス フラップをブラケット上で折り、所定の場所にテープで固定します。
l. 右扉のストッパーを右側のケーブル管理フレームに固定する 2 本の M3 X 10 ネジを緩めて取り外します。小さな部品用バッグに 2 本のネジと扉のストッパーを入れます。
m. 左扉のストッパーを左側のケーブル管理フレームに固定する 2 本の M3 X 10 ネジを緩めて取り外します。小さな部品用バッグに 2 本のネジと扉のストッパーを入れます。
n. ボックス フラップを上部で折り、所定の場所にテープで固定します。
o. 空気取り入れ口フレームを支えながら、空気取り入れ口フレームの 2 本(フレームの両側に 1 本ずつ)の非脱落型ネジを緩めて、シャーシから外します(図 10-40 の 1 を参照)。
図 10-40 空気取り入れ口アセンブリの取り外し
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2 本の非脱落型ネジを緩め、シャーシから取り外します。 |
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シャーシから空気取り入れ口アセンブリを取り外します。 |
p. シャーシから空気取り入れ口アセンブリを引き抜きます。
q. 4 個のボール スタッドを緩めて取り外します(図 10-41 を参照)。
r. 空気取り入れ口フレームとボール スタッドを元の梱包材を使用して再梱包します。
図 10-41 4 つのボール スタッドの取り外し
s. 空気取り入れ口フレームとボール スタッドを元の梱包用ボックスに再梱包し、ボックス フラップを折り、閉じてテープで固定します。
t. 前面扉と空気取り入れ口フレーム キット用のボックスを開き、それらのコンポーネントを入れます(図 10-42 を参照)。
u. ボックス フラップを閉じて、テープで固定します。
図 10-42 前面扉と空気取り入れ口フレーム キットの梱包
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キット用ボックス |
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フィラー ボックスにある小さな部品用バッグ |
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前面扉用ボックス |
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上部の短いフラップを折り曲げます。 |
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空気取り入れ口フレーム用ボックス |
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長いフラップを短いフラップの上に折り重ねます。 |
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下部ヒンジ ブラケット用ボックス |
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長いフラップをテープでボックスに固定します。 |
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フィルタ用ボックス |
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前面扉と空気取り入れ口アセンブリを交換するには、“前面扉と空気取り入れ口アセンブリの取り付け” sectionを参照してください。
前面扉と空気取り入れ口アセンブリの取り付け
前面扉および空気取り入れ口アセンブリ コンポーネントを取り付ける場合は、扉と空気取り入れ口アセンブリを保持するハードウェア、扉、空気取り入れ口アセンブリの順に取り付けます。
前面扉および空気取り入れ口アセンブリ コンポーネントを取り付ける手順は、次のとおりです。
ステップ 1 前面扉および空気取り入れ口キット(69-1962-01)を開き、次のコンポーネントが含まれていることを確認します。
- 1 つの前面扉(800-31268-01)
- 1 つの空気取り入れ口フレーム(800-31270-01)
- 1 つの下部ヒンジ ブラケット(700-28491-02)
- 1 つの左扉のストッパー(ベースに「L」という文字があります)(700-27454-01)
- 1 つの右扉のストッパー(ベースに「R」という文字があります)(700-27592-01)
- 8 本の M4x8 なべネジ(48-0398-01)
- 4 本の M3x14 なべネジ(48-1699-01)
- 4 つのボール スタッド(51-5171-01)
ステップ 2 左扉のストッパー(ベースに「L」という文字がある)をケーブル管理フレーム左側の中央に置き、2 本の M3x14 なべネジで締めます(図 10-43 を参照)。これらの 2 本のネジを 8.4 ~ 11 インチポンド(0.9 ~ 1.2 N·m)で締めます。
図 10-43 左扉のストッパーの取り付け
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基部の下のほうに L と記されている左扉のストッパー |
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ケーブル管理アセンブリのネジ穴 |
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ケーブル管理アセンブリの左側にストッパーを固定する 2 本の M3x14 ネジ |
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ステップ 3 右扉のストッパー(ベースに「R」という文字がある)をケーブル管理フレーム右側の中央に置き、2 本の M3x14 なべネジで締めます(図 10-44 を参照)。これらの 2 本のネジを 8.4 ~ 11 インチポンド(0.9 ~ 1.2 N·m)で締めます。
図 10-44 右扉のストッパーの取り付け
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基部の下のほうに R と記されている右扉のストッパー |
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ケーブル管理フレームの右側の穴に取り付ける |
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ケーブル管理アセンブリの右側にストッパーを固定する 2 本の M3x14 ネジ |
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ステップ 4 下部ヒンジ ブラケットをケーブル管理フレーム両側の下部に置きます。図 10-45 のように、ブラケットのシャーシ側に、シャーシのガイド穴に合わせる 2 つのガイド ピンがあることを確認します。ガイド ピンがガイド穴に入り、ブラケットがシャーシに装着されるように、ブラケットをシャーシのほうに押します。
図 10-45 ケーブル管理フレームとシャーシに対するヒンジ ブラケットの配置
ステップ 5 図 10-46 の 1 のように、8 本の M4x8 ネジで下部ヒンジ ブラケットをシャーシに緩めに固定します。
ステップ 6 ケーブル管理フレーム両側の下部に下部ヒンジ ブラケットを取り付けます(図 10-46 の 2 を参照)。
図 10-46 ケーブル管理フレームとシャーシへのヒンジ ブラケットの取り付け
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下部ヒンジ ブラケットをシャーシに固定する 4 本の M4x8 なべネジ |
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下部ヒンジ ブラケットを左右のケーブル管理アセンブリに固定する 4 本の M4x8 なべネジ |
ステップ 7 下部ヒンジ ブラケットをシャーシに固定する 4 本の M4x8 ネジをそれぞれ、11 ~ 15 インチ ポンド(1.2 ~ 1.7 N·m)で締めます。
ステップ 8 下部ヒンジ ブラケットをケーブル管理フレームに固定する 4 本の M4x8 ネジをそれぞれ、11 ~ 15 インチ ポンド(1.2 ~ 1.7 N·m)で締めます。
ステップ 9 図 10-47 のように、4 つのボール スタッドをシャーシの下部の空気取り入れ口の各隅に取り付けます。
図 10-47 空気取り入れ口へのボール スタッドの取り付け
ステップ 10 図 10-48 のように、4 つのボール スタッドに空気取り入れ口フレームの位置を合わせて、フレームをシャーシに押し込みます。空気取り入れ口フレームにある 2 本の非脱落型ネジをシャーシのネジ穴に合わせます。
図 10-48 シャーシに対する空気取り入れ口フレームの配置
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ボール スタッド。 |
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空気取り入れ口フレームの穴をボール スタッドの位置に合わせる。 |
ステップ 11 空気取り入れ口フレームの非脱落型ネジをシャーシに取り付け、11 ~ 15 インチポンド(95 ~ 130 N·m)で締めます。
ステップ 12 シャーシ扉の片側の扉ハンドルを引き、カチッと音がするまで開きます(ハンドルを約 30 度引くと、カチッと音がします)。
ステップ 13 図 10-49 のように、扉のハンドルを開いた側を 2 つのヒンジ ピンに向かって移動します。上部カバーと下部ヒンジ ブラケットのヒンジ ピンが、扉のハンドルを開いた側の上部と下部にあるスロットにはまっていることを確認します。ヒンジ ピンがスロットの両端にくるように、扉の位置を調整します。
(注) 両開き扉は、いずれの側にも取り付け、開くことができます。この手順の図では、最初に左側の扉を取り付ける方法を示していますが、どちらの側を先に取り付ける場合もこの手順を使用できます。
図 10-49 シャーシへの扉の片側の取り付け
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ラッチ ハンドルをカチッという音がするまで開きます。 |
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ヒンジ |
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シャーシの同じ側にあるヒンジ ピンに向かって扉の片側を移動します。 |
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ヒンジ ピン用スロット |
ステップ 14 片手で扉をヒンジ ピンに対して固定し、もう一方の手で扉の内側のロック ボタンを押します(図 10-50 を参照)。これにより、ヒンジ ピンに対して扉の片側のラッチがロックされるため、扉を固定する必要がなくなります。
図 10-50 シャーシに対する扉のロック
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ロック ボタンを押してヒンジ ピンに合わせた扉をロックする |
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(注) 扉が 2 つのヒンジ ピンにしっかり固定されていることを確認します。扉のラッチの裏側で両方のヒンジ ピンが固定されていない場合は、片手で扉をしっかり支えながら、扉のその固定されていない側の扉ハンドルをカチッと音がするまで開きます。次に、両方のヒンジ ピンが扉のスロットの奥まで入るように、扉のその側を押し、扉の内側にある扉のラッチ ボタンを押して、扉が両方のヒンジ ピンにしっかり固定されていることを確認します。
ステップ 15 カチッと音がするまで、扉の開く側のハンドルを開きます。これにより、扉の開く側にあるラッチが開きます。図 10-51 を参照してください。
図 10-51 扉の右側の取り付け
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ラッチ ハンドルを外側にカチッという音がするまで引っ張る。 |
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ヒンジ ピン。 |
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扉を閉める。 |
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ヒンジ ピン用のスロット。 |
ステップ 16 下部ヒンジ ブラケットと上部カバーの残りの 2 つのピンが扉の上部と下部にあるスロットにはまるように、扉を閉めます。扉を閉めると、扉のストッパーによって扉の内側にあるロック ボタンが自動的に押され、扉がヒンジ ピンにロックされます。扉のストッパーによってラッチが閉まらない場合は、ラッチがカチッと鳴るまで、ハンドルを押して扉を閉めます。扉が両側のフレームにしっかり固定されていることを確認します。
(注) 扉のラッチの裏側にヒンジ ピンが固定されていない場合は、その側の扉ハンドルをカチッと音がするまで開き、ピンが扉のスロットの奥まで入るように扉を押して閉めます。扉を閉めると、扉のストッパーによって扉のラッチが自動的に閉まります。ラッチがカチッと鳴らない場合は、ハンドルを押して扉をしっかり閉め、ラッチを作動させます。扉をテストして、4 つのヒンジ ピンにしっかり固定されていることを確認します。
ヒント 扉を開く必要がある場合は、カチッと音があるまで片方のラッチ ハンドルを引き、そのハンドル側を開きます。
(注) 両開き扉とそのホルダが水平でないと、扉の片側または両側が開け閉めしにくくなる場合があります(扉の欠陥ではありません)。扉の下部を押すか、扉の開いている側を少し持ち上げてから閉じます。問題が解決しない場合は、扉の問題のない側を開くか、ケーブル管理システムとヒンジ ブラケットが水平にあるように調整します。