Cisco Nexus 7009 シャーシの設置
この章では、新しい、または再配置する Cisco Nexus 7009 シャーシをラックまたはキャビネットに設置する方法を説明します。他の Cisco Nexus 7000 シリーズ シャーシや電源モジュールの設置については、次の章を参照してください。
この章は、次の項で構成されています。
スイッチの設置準備
この項では、次のトピックについて取り上げます。
(注) Cisco Nexus 7009 シャーシを設置するには、まず、2 支柱または 4 支柱 19 インチの EIA ラックまたはキャビネットを 1 つ組み立てる必要があります。シャーシを設置するには、まず、ラックまたはキャビネットを注文して配送されていることを確認してください。
必要な工具
Cisco Nexus 7009 シャーシをラックに設置する前に、次の工具と部品があることを確認してください。
- 300 ポンド(136 kg)を持ち上げることができるリフト
- No.1 のプラス ドライバ(トルク機能付き)
- 3/16 インチ マイナス ドライバ
- 圧着工具
- ワイヤ ストリッパ
- メジャーおよび水準器
- アース線
(注) この工具と部品はシャーシに付属されていません。
静電気防止用リスト ストラップなどの工具および部品も、Cisco Nexus 7009 シャーシの設置に必要となりますが、これは Cisco Nexus 7009 のアクセサリ キットに含まれています。アクセサリ キットに含まれているものを確認するには、“Cisco Nexus 7009 スイッチのアクセサリ キットとオプション キット” sectionを参照してください。
注意
Cisco Nexus 7009 シャーシまたはそのコンポーネントを取り扱うときには、常に静電気防止手順に従って静電破壊を防止してください。この手順には、静電気防止用リスト ストラップを着用してアースに接続する作業が含まれますが、これに限定されません。
(注) ラックまたはキャビネットの組み立ておよび固定に必要となる工具のリストについては、メーカーがラックまたはキャビネットとともに出荷するマニュアルを参照してください。
ラックまたはキャビネットの設置
Cisco Nexus 7009 シャーシを設置する前に、『 Cisco Nexus 7000 シリーズ設置場所の準備ガイド 』に記載された要件を満たす、標準的な 2 支柱または 4 支柱 19 インチ EIA データセンター ラック(またはこのようなラックを含むキャビネット)を設置する必要があります。最大限の安全を確保するため、次のようにラックを準備してください。
- コンクリート床にラックをボルトで固定してから、Cisco Nexus 7009 シャーシを載せます。
警告 安定性に注意してください。ラックの安定装置をかけるか、ラックを床にボルトで固定してから、保守のために装置を取り外す必要があります。ラックを安定させないと、転倒することがあります。ステートメント 1048
- ラックが接合構成になっている場合はアースに接続し、設置するシステム コンポーネントおよび静電気防止用リスト ストラップを簡単にアースできるようにします。このステップにより、取り付け前にアースしていないコンポーネントを取り扱うとき、静電放電の可能性が低下します。
AC 電源を使用する場合は、シャーシに設置する電源装置に必要なアンペア数の AC 電源コンセントが、ラックに組み込まれていることを確認してください。6 kW 電源装置を設置する場合は、20 A 回路が必要です。7.5 kW 電源装置を設置する場合は、30 A 回路が必要です。
DC 電源を使用している場合は、DC 電源装置がアースに接続されていること、およびファシリティの DC 電源への直接的なアクセスか、電源インターフェイス ユニット(PIU)を介した間接的なアクセスがあることを確認してください。DC 電源装置をファシリティの DC 電源に接続する前に、DC 電源装置をアースに接続する必要があります。
警告 装置を電気回路に接続するときに、配線が過負荷にならないように注意してください。ステートメント 1018
ラックの設定方法については、メーカーがラックと同梱したマニュアルを参照してください。
新しいスイッチの開梱と検査
新しい Cisco Nexus 7009 シャーシを設置する前に開梱して検査し、注文したすべての品目が揃っていること、およびスイッチが輸送中に損傷していないことを確認します。損傷または欠落しているものがある場合は、カスタマー サービス担当者にすぐに連絡してください。
ヒント Cisco Nexus 7009 システムを開梱しても、輸送用コンテナを廃棄しないでください。輸送用カートンを折りたたみ、システムに使用されていたパレットとともに保管してください。今後システムを移動するか輸送する必要がある場合、このコンテナが必要になります。
梱包内容を確認する手順は次のとおりです。
ステップ 1 カスタマー サービス担当者から提供された機器リストと、梱包品の内容を照合します。注文したすべての品目が揃っていることを確認してください。梱包品には次のボックスが含まれます。
- 次のコンポーネントが取り付けられたシステム シャーシ
– スーパーバイザ モジュール× 2
– I/O モジュール× 1 ~ 7
– ファブリック モジュール× 3 ~ 5
– ファン トレイ X 1
電源装置はシャーシとともに提供されますが、別々のボックスに収納されています。
- Cisco Nexus 7009 システム アクセサリ キット
アクセサリ キットの内容物のリストについては、“Cisco Nexus 7009 スイッチのアクセサリ キットとオプション キット” sectionを参照してください。
– 左右のケーブル管理フレーム
– フード
- センター マウント キット(任意。センター マウントによる取り付けの場合、個別に注文する必要があります)
– 左右のセンター マウントの下部支持レール
– 左右のセンター マウントによる垂直取り付けブラケット
ステップ 2 各ボックスまたはパッケージの内容物の損傷を確認します。
ステップ 3 不一致または損傷がある場合は、次の情報をカスタマー サービス担当者に電子メールで送信します。
- 発送元の請求書番号(梱包明細を参照)
- 欠落または破損している装置のモデル番号およびシリアル番号
- 問題の説明、およびその問題がどのように設置に影響するか
ラックの下部支持レールの取り付け
次の 2 種類の下部支持レールを使用して、Cisco Nexus 7009 シャーシをラックに取り付けて、固定できます。
- 前面マウントの下部支持レール
- センター マウントの下部支持レール(部品番号 N7K-C7009-CMK)
通常、下部支持キット内の 2 つの前面マウント下部支持レールを使用します(Cisco Nexus 7009 アクセサリ キットに含まれているか、部品番号 N7K-C7009-BSK で別個に注文)。2 支柱ラックの中心にシャーシを設置するために、センター マウント キット(部品番号 N7K-C7009-CMK)を追加注文した場合、2 つのセンター マウント下部支柱レールと 2 つのセンター マウント レール取り付けブラケットが含まれた追加キットを受け取ります。シャーシを設置する前に、前面マウント下部支持レールまたはセンター マウント下部支持レールを取り付ける必要があります。
(注) 3 つの Cisco Nexus 7009 シャーシを前面マウント ブラケットを使用して 42-RU ラックに取り付ける場合に、リフトを使用して最下部の RU に下部シャーシを安全に配置できるときは、最大数のネジを使用してシャーシを直接ラックまたはキャビネットに固定することができます。下部のシャーシを設置した後、完全に取り付けが完了した下部シャーシに追加シャーシをスライドし(追加下部指示レールは使用しない)、上部シャーシをラックに固定できます。この手順では、42 RU ラックに 3 つの 14-RU Cisco Nexus 7009 シャーシを取り付けることができます。42 RU ラックに 3 つのシャーシを取り付ける必要がない場合は、各シャーシをそれぞれの下部支持レールに取り付けることを推奨します。
(注) センターマウント ブラケットで Cisco Nexus 7009 シャーシを取り付ける場合は、センターマウントの下部支持レールにシャーシを取り付けてください。
注意
シャーシをセンター マウント ブラケットに取り付ける場合は、それらのブラケットを取り外さないでください。これらは、ラックにセンター マウント シャーシを固定するために必ず必要です。
下部支持レールを取り付けるための前提条件、工具、手順については、次のトピックを参照してください。
下部支持レールを取り付けるための前提条件
下部支持レールを取り付ける前に、ラックまたはキャビネットを完全に設置し、ボルトを使用してコンクリート床にラックを固定する必要があります。ラックを安定させるため、より重いものが軽いものより下になるようにして、ラックの可能な限り低い位置にすべてを取り付けます。Cisco Nexus 7009 シャーシ(14 個の RU)とその下部支持ラック(1 個の RU)を取り付けるために使用可能な 15 個の RU があることを確認します。
必要な工具と部品
下部支持レールを取り付けるには、次の工具と部品が必要です。
- No.1 プラス ドライバ(トルク機能付き)。
- 次のいずれかの種類の下部支持レール。
– 前面マウントの下部支持レール(アクセサリ キットに含まれているか、別途に注文する下部支持キット(部品番号 N7K-C7009-BSK)に付属)
– センターマウントの下部支持レール(特別に注文(部品番号 N7K-C7009-CMK)しない限りシャーシには付属されていません)
表 3-1 に下部支持キットの内容、 表 3-2 にセンターマウント キットの内容を示します。
表 3-1 下部支持キットの内容
|
|
前面マウントの下部支持レール |
2 |
クロスバー |
1 |
12-24 X 3/4 インチ プラス ネジ |
20 |
M6 X 19 mm プラスネジ |
20 |
M4 X 8 mm プラスネジ |
2 |
表 3-2 センターマウント キットの内容
|
|
センターマウント ラック取り付けブラケット |
2 |
センターマウントの下部支持レール |
2 |
クロスバー |
1 |
12-24 X 3/4 インチ プラス ネジ |
20 |
M6 X 19 mm プラスネジ |
20 |
M4 X 8 mm プラスネジ |
2 |
前面マウントの下部支持レールの取り付け
ラックを安定させるためには、ラックの可能な限り下の部分にシャーシを設置する必要があります。最も重いシャーシをラックの一番下に最初に設置してください。縦方向に十分なスペースがある場合、もう一台のシャーシを同一ラックに設置するには、一番下のシャーシのすぐ上に設置します。
警告
|
ラックへのユニットの設置や、ラック内のユニットの保守作業を行う場合は、負傷事故を防ぐため、システムが安定した状態で置かれていることを十分に確認してください。安全を確保するために、次のガイドラインを守ってください。
- ラックに設置する装置が 1 台だけの場合は、ラックの一番下に取り付けます。
- ラックに複数の装置を設置する場合は、最も重い装置を一番下に設置して、下から順番に取り付けます。
- ラックにスタビライザが付いている場合は、スタビライザを取り付けてから、ラックに装置を設置したり、ラック内の装置を保守したりしてください。 ステートメント 1006
|
前面マウントの下部支持レールを 2 支柱または 4 支柱の EIA ラックに取り付けるには、次の手順を実行します。
ステップ 1 2 本の前面マウントの下部支持レールのいずれかを、ラック内で可能な限り下の RU に配置します。別の Cisco Nexus 7009 シャーシの上にシャーシを設置する場合は、図 3-1 のように、下方のシャーシの下部支持レールから 26.25 インチ(66.7 cm)(15 RU)高い位置にレールを配置します。
(注) 下部支持レールを使用せずにシャーシを設置する場合は、この手順を省略できます。
図 3-1 前面マウントの下部支持レールの配置
|
最も重い Cisco Nexus 7009 シャーシをラックに設置する場合は、2 本の前面マウントの下部支持レールをラックの一番下の RU に配置します。 |
|
各 Cisco Nexus 7009 シャーシの下部支持レールの間隔は、少なくとも 26.25 インチ(66.7 cm)(15 RU)必要です。 |
|
2 番目に軽い Cisco Nexus 7009 シャーシをラックに設置する場合は、最初に設置したシャーシのすぐ上に前面マウントの下部支持レール 2 本を配置します。 |
|
|
ステップ 2 プラス ドライバを使用して、2 本または 3 本(ネジ穴が 3 個ある場合は 3 本が推奨されます)の M6 X 19 mm または 12-24 X 3/4 インチの プラス ネジを、図 3-2 に示すように各ブラケットの前端に取り付けます(両方のブラケットで合計 6 本のネジを使用)。
図 3-2 ラックへの前面マウントの下部支持レールの取り付け
|
可能な限り低い RU に配置した左右の前面マウントの下部支持レール |
|
クロスバー |
|
2 組の 2 本または 3 本の M6 X 19 mm プラス ネジまたは 2 組の 2 本または 3 本の 12-24 X 3/4 インチのプラス ネジ |
|
M4 X 8 mm プラス ネジ(2) |
ステップ 3 クロスバーを 2 本の下部支持レールの下部背面に合わせ、2 本の M4 X 8 mm ネジを使用してそれを各レールに取り付けます(レールごとに 1 本のネジを使用)。
センターマウントの下部支持レールの取り付け
ラックを安定させるためには、ラックの可能な限り下の部分にシャーシを設置する必要があります。最も重いシャーシをラックの一番下に最初に設置してください。縦方向に十分なスペースがある場合、もう一台のシャーシを同一ラックに設置するには、一番下のシステムのすぐ上に設置します。
警告
|
ラックへのユニットの設置や、ラック内のユニットの保守作業を行う場合は、負傷事故を防ぐため、システムが安定した状態で置かれていることを十分に確認してください。安全を確保するために、次のガイドラインを守ってください。
- ラックに設置する装置が 1 台だけの場合は、ラックの一番下に取り付けます。
- ラックに複数の装置を設置する場合は、最も重い装置を一番下に設置して、下から順番に取り付けます。
- ラックにスタビライザが付いている場合は、スタビライザを取り付けてから、ラックに装置を設置したり、ラック内の装置を保守したりしてください。 ステートメント 1006
|
センターマウントの下部支持レールを 2 支柱または 4 支柱の EIA ラックに取り付けるには、次の手順を実行します。
ステップ 1 2 つのセンターマウント ブラケットのいずれかを可能な限り低い RU に配置します。別の Cisco Nexus 7009 シャーシの上にシャーシを設置する場合は、図 3-3 のように、下方のシャーシのセンターマウント下部支持レールから 26.25 インチ(66.7 cm)(15 RU)高い位置にレールを配置します。
図 3-3 センターマウントの下部支持レールの配置
|
最初の最も重い Cisco Nexus 7009 シャーシをラックに設置する場合は、2 本のセンターマウント下部支持レールをラックの一番下の RU に配置します。 |
|
各 Cisco Nexus 7009 システムに最低 26.25 インチ(66.7 cm)(15 RU)を確保 |
|
ラックに 2 台目の Cisco Nexus 7009 シャーシを設置する場合は、最初に設置したスイッチのすぐ上に 2 本のセンター マウント下部支持レールを配置します。 |
|
|
ステップ 2 プラス ドライバを使用して、2 本または 3 本(ネジ穴が 3 個ある場合は 3 本が推奨されます)の M6 X 19 mm または 12-24 X 3/4 インチの プラス ネジを、図 3-4 に示すように各ブラケットに取り付けます(両方のブラケットで合計 6 本のネジを使用)。
図 3-4 ラックへのセンター マウントの下部支持レールの取り付け
|
左右のセンター マウントの下部支持レール |
|
クロスバー |
|
2 組の 3 本の M6 X 19 mm プラス ネジまたは 2 組の 3 本の 12-24 X 3/4 インチのプラス ネジ |
|
M4 X 8 mm プラス ネジ(2) |
ステップ 3 クロスバーを 2 本の下部支持レールの下部背面に合わせ、2 本の M4 X 8 mm ネジを使用してそれを各レールに取り付けます(レールごとに 1 本のネジを使用)。
シャーシの取り付け
ここでは、ラックまたはキャビネットへの Cisco Nexus 7009 シャーシの設置方法について説明します。データセンターの要件に応じて、シャーシの前面部分をラックまたはキャビネットに取り付けるか(シャーシ取り付けの標準的な方法)、シャーシの中央部分をラックまたはキャビネットに取り付けるかを選択できます。シャーシの中央部分を取り付ける場合は、センター マウント ブラケットをシャーシとは別に注文する必要があります。
この項では、次のトピックについて取り上げます。
シャーシ設置の前提条件
シャーシを設置する前に、次の項目を確認する必要があります。
- Cisco Nexus 7009 シャーシを設置する場所でデータセンターのアースを利用できること。
- 2 支柱または 4 支柱の 19 インチ EIA ラック、またはこのようなラックを含むキャビネット。以下の設置手順では、2 支柱ラックにシャーシを取り付ける方法を示します。4 支柱ラックまたはキャビネットの前面の 2 本の支柱にシャーシを設置する場合も同じ手順に従います。
ラックまたはキャビネットの詳細については、“ラックまたはキャビネットの設置” sectionを参照してください。
警告 安定性に注意してください。ラックの安定装置をかけるか、ラックを床にボルトで固定してから、保守のために装置を取り外す必要があります。ラックを安定させないと、転倒することがあります。ステートメント 1048
- 下部支持レールがラックまたはキャビネットに取り付けられていること。シャーシで可能な限り低い位置のラック ユニットに 2 本の前面マウント下部支持レールまたは 2 本のセンター マウント下部支持レールをすでに取り付けてある必要があります。
詳細については、“ラックの下部支持レールの取り付け” sectionを参照してください。
- 2 つの前面マウント ブラケットがシャーシに取り付けられていること。シャーシの中央をラックまたはキャビネットに取り付ける場合、センターマウント キットに含まれる 2 つのセンターマウント ブラケットも必要です。これは、Cisco Nexus 7009 シャーシとは別に注文します。
警告
|
ラックへのユニットの設置や、ラック内のユニットの保守作業を行う場合は、負傷事故を防ぐため、システムが安定した状態で置かれていることを十分に確認してください。安全を確保するために、次のガイドラインを守ってください。
- ラックに設置する装置が 1 台だけの場合は、ラックの一番下に取り付けます。
- ラックに複数の装置を設置する場合は、最も重い装置を一番下に設置して、下から順番に取り付けます。
- ラックにスタビライザが付いている場合は、スタビライザを取り付けてから、ラックに装置を設置したり、ラック内の装置を保守したりしてください。 ステートメント 1006
|
- Cisco Nexus 7009 のシャーシおよびそのコンポーネントを検査し、損傷していないこと。
詳細については、“新しいスイッチの開梱と検査” sectionを参照してください。
必要な工具と部品
Cisco Nexus 7009 シャーシを設置するには、次の工具と部品が必要です。
- 最低 300 ポンド(136 kg)を持ち上げることができるリフト
注意
120 ポンド(55 kg)を超えるデバイスを持ち上げるときは、リフトを使用する必要があります。
- No.1 プラス ドライバ(トルク機能付き)
- ラック マウント キット(Cisco Nexus 7009 システム アクセサリ キットに付属)
表 3-3 に、ラックマウント キットの内容を示します。
表 3-3 ラックマウント キットの内容
|
|
12-24 X 3/4 インチ プラス ネジ |
20 |
M6 X 19 mm プラスネジ |
20 |
前面マウントの下部支持レール |
2 |
クロスバー |
1 |
M4 X 8 mm プラスネジ |
2 |
(注) 最大で 300 ポンド(136 kg)になるシャーシをリフトとラックの間で移動するには、最低 2 人が必要です。
- ラックまたはキャビネットにシャーシの中央を取り付ける場合、オプションのセンターマウント キットも必要です。 表 3-4 に、センターマウント キットの内容を示します。
表 3-4 オプションのセンター マウントキットの内容
|
|
センターマウントの下部支持レール |
2 |
センターマウント ブラケット |
2 |
前面ブラケットによるシャーシの取り付け
前面ブラケットによってラックまたはキャビネットに Cisco Nexus 7009 シャーシを取り付けるには、次の手順に従います。
ステップ 1 シャーシをリフトに載せる手順は次のとおりです。
a. シャーシを載せた輸送用パレットの横にリフトを配置します。
b. シャーシの最下部(またはシャーシ最下部の下 0.25 インチ(0.635 cm)以内)の高さにリフトを上げます。
c. シャーシをリフトに完全に載せてシャーシ側面がリフトの垂直レールに触れるか近づけるには、最低 2 人が必要となります。シャーシの前面および背面に障害物がなく、シャーシをラックに簡単に押し出せることを確認してください。
警告 怪我またはシャーシの破損を防ぐために、モジュール(電源装置、ファン、またはカードなど)のハンドルを持ってシャーシを持ち上げたり、傾けたりすることは絶対に避けてください。これらのハンドルは、シャーシの重さを支えるようには設計されていません。ステートメント 1032
注意
シャーシを持ち上げるには、リフトを使用します。シャーシの側面のハンドルは、リフトまたはラックかキャビネットにシャーシを載せた後に、シャーシの位置を調整するためにのみ使用します。
ステップ 2 リフトを使用して移動し、ラックまたはキャビネットの前面にシャーシの背面を合わせます。下部支持レールの高さ、またはブラケットの上 0.25 インチ(0.635 cm)以内の高さまで、シャーシの下部を持ち上げてください。
ステップ 3 少なくとも 2 人で、前面マウント ブラケットがラック レールと接触するまで、取り付け済みの下部支持レールにシャーシを押し込みます。背面がラックに先に入るようにシャーシ前面の下半分を押し、シャーシの垂直前面取り付けブラケットがラックの前面部分に触れるまで押します。(図 3-5 を参照)。
図 3-5 ラックへの Cisco Nexus 7009 シャーシの移動(前面マウントでの取り付け)
|
シャーシ前面の下半分を押す |
|
垂直取り付けレール付きラック |
|
前面マウント ブラケット |
|
|
ステップ 4 シャーシ取り付けブラケットのネジ穴の位置が、垂直取り付けレールのネジ穴に合っていることを確認します。
ヒント シャーシの位置を調整して、シャーシ取り付けブラケットのネジ穴を垂直取り付けレールのネジ穴と合わせるには、図 3-6 のようにシャーシのハンドルを使用します。
ステップ 5 図 3-6 に示されているように、プラス ドライバを使用して、7 本から 8 本の M6 X 19-mm または 12-24 X 3/4 インチのネジで、2 つのシャーシ垂直取り付けブラケットを固定します(2 個の取り付けブラケットごとに合計 12 本から 14 本のネジを使用)。
図 3-6 ラックへの Cisco Nexus 7009 シャーシの前面部分の取り付け
|
各サイド ブラケットを前面取り付けレールに取り付ける際に使用する 7 本から 8 本の M6 X 19 mm または 10-24 X 3/4 インチ プラス ネジ(合計 8 本のネジを使用) |
|
|
センター ブラケットによるシャーシの取り付け
オプションのセンター ブラケットによってラックまたはキャビネットに Cisco Nexus 7009 シャーシを取り付けるには、次の手順に従います。
ステップ 1 シャーシの前面マウント ブラケットをセンター マウント ブラケットに置き換えるには、次の手順に従います。
a. シャーシの前面に各ブラケットを固定している 5 本のネジを取り外して、シャーシから 2 つの前面マウント ブラケットを取り外します(図 3-7 を参照)。
図 3-7 前面マウント ブラケットの取り外し
|
各ブラケットから 5 本のネジを取り外します。 |
|
シャーシからブラケットを取り外します。 |
b. 5 個のネジ穴が前面マウント ブラケットに使用される 5 個のネジ穴と合うように、センター マウント ブラケットを配置します(図 3-8 を参照)。
図 3-8 シャーシへのセンター マウント ブラケットの取り付け
|
5 個のネジ穴がシャーシの 5 個のネジ穴と合うようにセンター マウント ブラケットを配置します。 |
|
前面マウント ブラケットをシャーシに固定するために使用していた 5 本のネジを使用して、シャーシにブラケットを固定します。 |
c. 前に前面マウント ブラケットから取り外した 5 本のネジを使用して、ブラケットをシャーシに固定します。
d. もう一方のセンターマウント ブラケットをシャーシの反対側に取り付けるには、ステップ b と c を繰り返します。
ステップ 2 シャーシをリフトに載せる手順は次のとおりです。
a. シャーシを載せた輸送用パレットの横にリフトを配置します。
b. シャーシの最下部(またはシャーシ最下部の下 0.25 インチ(0.635 cm)以内)の高さにリフトを上げます。
c. シャーシをリフトに完全に載せてシャーシ側面がリフトの垂直レールに触れるか近づけるには、最低 2 人が必要となります。シャーシの前面および背面に障害物がなく、シャーシをラックに簡単に押し出せることを確認してください。
警告 怪我またはシャーシの破損を防ぐために、モジュール(電源装置、ファン、またはカードなど)のハンドルを持ってシャーシを持ち上げたり、傾けたりすることは絶対に避けてください。これらのハンドルは、シャーシの重さを支えるようには設計されていません。ステートメント 1032
注意
シャーシを持ち上げるには、リフトを使用します。シャーシの側面のハンドルは、リフトまたはラックかキャビネットにシャーシを載せた後に、シャーシの位置を調整するためにのみ使用します。
ステップ 3 リフトを使用して移動し、ラックまたはキャビネットの前面にシャーシの背面を合わせます。下部支持レールの高さ、またはブラケットの上 0.25 インチ(0.635 cm)以内の高さまで、シャーシの下部を持ち上げてください。
ステップ 4 前面ブラケットがラック レールと接触するまで、少なくとも 2 人を使用して、取り付け済みの下部支持レールにシャーシを押し込みます。背面がラックに先に入るようにシャーシ前面の下半分を押し、シャーシの垂直前面取り付けブラケットがラックの前面部分に触れるまで押します。(図 3-9 を参照)。
図 3-9 ラックへの Cisco Nexus 7009 シャーシの移動(センター マウントでの取り付け)
|
シャーシ前面の下半分を押す |
|
垂直取り付けレール付きラック |
|
センターマウント ブラケット |
|
|
ステップ 5 シャーシ取り付けブラケットのネジ穴の位置が、垂直取り付けレールのネジ穴に合っていることを確認します。
ヒント シャーシの位置を調整して、シャーシ取り付けブラケットのネジ穴を垂直取り付けレールのネジ穴と合わせるには、図 3-6 のようにシャーシのハンドルを使用します。
ステップ 6 図 3-10 に示されているように、プラス ドライバを使用して、7 本から 8 本の M6 X 19-mm または 12-24 X 3/4 インチのネジで、2 つのシャーシ垂直取り付けブラケットを固定します(2 個の取り付けブラケットごとに合計 12 本から 14 本のネジを使用)。
図 3-10 ラックへのセンターマウント Cisco Nexus 7009 シャーシの取り付け
|
各サイド ブラケットを前面取り付けレールに取り付ける際に使用する 7 本から 8 本の M6 X 19 mm または 10-24 X 3/4 インチ プラス ネジ(合計 8 本のネジを使用) |
|
|
Cisco Nexus 7009 シャーシのアース接続
AC 電源装置を使用している場合、Cisco Nexus 7009 システムは、AC 電源ケーブルおよびシャーシの 2 本のアース接続のうちのいずれかによってアースされます。AC 電源をシステムに接続すると、AC 電源ケーブルによってアースに接続されます。Network Equipment Building System(NEBS)アースとも呼ばれるシステム アースでは、EMI シールド要件のアースおよびモジュールの低電圧電源(DC-DC コンバータ)のアースも提供されます。このアース システムは、AC 電源ケーブルがシステムに接続されていなくても有効です。このアースは、シャーシの 2 つのアース パッドのうち片方をラックに(ラックがアースに接続されている場合)またはデータセンター ビルディングのアースに直接接続して確立します。
DC 電源装置を使用している場合は、DC 電源を DC 電源装置に接続する前に、各 DC 電源装置にアースを接続する必要があります。また、EMI シールドの要件と、モジュールの低電圧電源に応じてシャーシを NEBS アースに接続する必要もあります。
この項では、次のトピックについて取り上げます。
シャーシのアースの前提条件
シャーシをアースする前に、データセンター ビルディングのアースに接続できるようになっている必要があります。データセンターのアースに接続している接合ラック(詳細についてはラック メーカーのマニュアルを参照してください)に Cisco Nexus 7009 シャーシを設置した場合は、アース ポートをラックに接続してシャーシをアースできます。接合ラックを使用していない場合は、シャーシのアース ポートをデータセンターのアースに直接接続する必要があります。
必要な工具と部品
システム アースを接続するには、次の工具と部品が必要です。
- アース ラグ:最大 6 AWG 線をサポートする、2 穴の標準的バレル ラグ。このラグは、Cisco Nexus 7009 システムのアクセサリ キットに付属しています。
- アース用ネジ:M4 x 8 mm(メトリック)なべネジ× 2。このネジは、Cisco Nexus 7009 のアクセサリ キットに付属しています。
- アース線:Cisco Nexus 7009 システムのアクセサリ キットに付属していません。アース線のサイズは、地域および国内の設置要件を満たす必要があります。米国で設置する場合は、電源とシステムに応じて、6 ~ 12 AWG の銅の導体が必要です一般に入手可能な 6 AWG 線の使用を推奨します。アース線の長さは、スイッチとアース設備の間の距離によって決まります。
- No.1 プラス ドライバ(トルク機能付き)。
- アース線をアース ラグに取り付ける圧着工具。
- アース線の絶縁体をはがすワイヤ ストリッパ。
システムのアース接続手順
ラックまたはキャビネットにシャーシを移動したあとで、データセンターのアースにシステムを接続できます。シャーシをアースしたら、静電気防止用リスト ストラップをシャーシに接続してアースできます。
システム アースをデータセンターのアースに接続する手順は次のとおりです。
ステップ 1 ワイヤ ストリッパを使用して、アース線の端から 0.75 インチ(19 mm)ほど、被膜をはがします。
ステップ 2 図 3-11 のように、アース線の被覆をはぎとった端をアース ラグの開口端に挿入します。
図 3-11 アース ラグへのアース線の挿入
|
米国国家認定試験機関(NRTL)にリストされている 45 度のアース ラグ |
|
終端から 0.75 インチ(19 mm)絶縁体を取り除いたアース ケーブル |
ステップ 3 圧着工具を使用し、アース線をアース ラグに圧着します。アース線をアース ラグから引っ張り、アース線がアース ラグにしっかりと接続されていることを確認します。
ステップ 4 2 個のシステム アース パッドの片方から粘着ラベルをはがし、2 本の M4 ネジを使用してアース線のラグをアース パッドに固定します。シャーシ前面のアース パッドの位置については、図 3-12 を参照してください。アース ラグおよびアース線が、その他のスイッチ ハードウェアまたはラック機器に干渉しないことを確認します。
図 3-12 Cisco Nexus 7009 シャーシの前面のアース パッド
アース線の反対側の端を処理し、設置場所の適切なアースに接続して、スイッチに十分なアースが確保されるようにします。ラックがアースされている場合は、ラックのベンダーが提供するマニュアルで説明されているようにアース線を接続します。
シャーシへの静電気防止用リスト ストラップの接続
データセンターのアースにシャーシを接続したら、静電気防止用リスト ストラップを ESD ポートに接続してアースできます(図 3-13 を参照)。
図 3-13 Cisco Nexus 7009 シャーシの前面の ESD アース ポート
ケーブル管理フレームの取り付け
ラックまたはキャビネットに Cisco Nexus 7009 スイッチ シャーシを設置し終えたら(“シャーシの取り付け” sectionを参照)、シャーシの前面にケーブル管理フレームを取り付けることができます。
ケーブル管理フレームを取り付ける場合は、シャーシの前面マウント ブラケットに 2 つのサイド フレームを取り付けてから、2 つのサイド フレームとシャーシの上部に、上部フードを取り付けます。
(注) センター マウント ブラケットを持つシャーシには、ケーブル管理フレームを固定するための前面マウント ブラケットが含まれています。
Cisco Nexus 7009 スイッチのシャーシにケーブル管理フレームを取り付けるには、次の手順を実行します。
ステップ 1 図 3-14 のように、Cisco Nexus 7009 スイッチ シャーシに取り付けられた左側の前面マウント ブラケットの下半分から突き出ている 2 つのフックに、ケーブル管理フレーム(部品番号:800-33786)を取り付け、4 本のフラット ヘッド M4x10 ネジでシャーシにフレームを緩めに固定します。
図 3-14 前面マウント ブラケットへのケーブル管理フレームの取り付け
|
ケーブル管理フレーム |
|
前面マウント ブラケットの下方の 2 つのフックがフレームの 2 つの穴に入るようにフレームを配置し、フックに掛かるようにアセンブリを装着します。 |
|
前面マウント ブラケット。 |
|
4 本の M4 X 10 ネジでアセンブリを前面マウント ブラケットに緩めに固定します。ネジはきつく締めないでください。 |
ステップ 2 ステップ 1 を繰り返して、ケーブル管理フレームをシャーシの右側に取り付けます。
ステップ 3 すでに取り付けられている 2 つのケーブル管理フレームの上に、フード(部品番号:800-33785-01)を設置します。図 3-15 に示されているように、ガイド ピンがガイド穴に入り、フードがシャーシに装着されるように、シャーシのほうに押します。
図 3-15 ケーブル管理フレームとシャーシに対するフードの配置
ステップ 4 図 3-16 のように、4 本の M4x8 なべネジを使用して、フードをシャーシに緩めに固定します。
図 3-16 シャーシとケーブル管理アセンブリへのフードの固定
|
フードを左右のケーブル管理アセンブリに固定する 4 本の M4x8 なべネジ(それぞれの側に 2 つのネジ)。 |
|
|
ステップ 5 図 3-16 のように、4 本の M4x8 なべネジを使用して、2 つのケーブル管理フレームにフードを緩めに固定します。
ステップ 6 フードをケーブル管理フレームに固定する 4 本のネジをそれぞれ 11 ~ 15 インチポンド(1.2 ~ 1.7 N·m)で締めます。
ステップ 7 ケーブル管理フレームをラックマウント ブラケットに固定する 8 本のネジをそれぞれ 11 ~ 15 インチポンド(1.2 ~ 1.7 N·m)で締めます。
前面扉と空気取り入れ口フレームの取り付け
オプションの両開き扉と空気取り入れ口フレームを取り付ける場合は、先にケーブル管理フレームをシャーシに取り付ける必要があります。
前面扉と空気取り入れ口フレームを Cisco Nexus 7009 ケーブル管理システムに取り付けるには、次の手順を実行します。
ステップ 1 図 3-17 のように、左側のドア ストップを左側のケーブル管理フレームの中央に合わせ、2 本の M3x10 なべネジで固定します。2 本のネジを 5 ~ 7 インチポンド(0.6 ~ 0.8 N·m)で締めます。
図 3-17 左側のドア ストップの取り付け
|
ケーブル管理フレームに左扉のストッパーを合わせます。 |
|
2 本の M3 X 10 mm ネジでフレームに左扉のストッパーを固定します。 |
ステップ 2 右側のケーブル管理フレームの中ほどに配置されている垂直支柱に、2 つのブッシングを配置します(図 3-18 を参照)。各ブッシングを開いて支柱の周りに合わせます。
図 3-18 ケーブル管理フレームのヒンジ支柱への 2 つのブッシングの取り付け
|
ブッシングを分割し、ケーブル管理フレームの支柱の周りに合わせます。 |
|
|
ステップ 3 ブッシングと支柱上の 2 つの右側のドア ストップの部分を組み立てます。2 つの部品を 2 本の M4 皿頭ネジを使用して固定します(図 3-19 を参照)。
図 3-19 右側のドア ストップの組み立て
|
ケーブル管理支柱の周囲にある右側のドア ストップの右側と左側を組み立てます。組み立て済みのドア ストップの上または下から各ブッシングが突き出ていることを確認します。 |
|
2 本の M4 フラット ヘッド ネジを使用して、2 つのドア ストップを一緒に固定します。 |
ステップ 4 ヒンジ ブラケットを 2 つのケーブル管理のサイド フレームの下部に合わせ、シャーシの 2 個のガイド穴にヒンジ ブラケット(部品番号 700-31339-01)の 2 本のガイド ピンを図 3-20 に示すように合わせます。ピンがシャーシに入るようにシャーシ側にヒンジ ブラケットを押し込みます。ケーブル管理の各サイド フレームにある 2 個のネジ穴をヒンジ ブラケットのネジ穴に合わせる必要があります。
図 3-20 ケーブル管理フレームとシャーシに対するヒンジ ブラケットの配置
ステップ 5 図 3-21 のように、8 本の M4x8 ネジでブラケットをシャーシとケーブル管理フレームに緩めに固定します。
図 3-21 ケーブル管理フレームとシャーシへのヒンジ ブラケットの取り付け
|
ヒンジ ブラケットをシャーシに固定する 4 本の M4x8 なべネジ。 |
|
ヒンジ ブラケットを左右のケーブル管理アセンブリに固定する 4 本の M4x8 なべネジ。 |
ステップ 6 ヒンジ ブラケットをシャーシに固定する 4 本の M4x8 ネジを 11 ~ 15 インチポンド(1.2 ~ 1.7 N·m)で締めます。
ステップ 7 ヒンジ ブラケットをケーブル管理フレームに固定する 4 本の M4x8 ネジを 11 ~ 15 インチポンド(1.2 ~ 1.7 N·m)で締めます。
ステップ 8 空気取り入れ口の 2 本の非脱落型ネジを、シャーシのケーブル管理フレームの下にある 2 つのネジ穴に合わせます(図 3-22 を参照)。
図 3-22 シャーシに対する空気取り入れ口フレームの配置
|
空気取り入れ口フレーム。 |
|
非脱落型ネジをシャーシの穴に合わせてシャーシに固定します。 |
ステップ 9 空気取り入れ口フレームの非脱落型ネジをシャーシに取り付け、11 ~ 15 インチポンド(95 ~ 130 N·m)で締めます。
ステップ 10 シャーシ扉の片側の扉ハンドルを引き、カチッと音がするまで開きます(ハンドルを約 30 度引くと、カチッと音がします)。
ステップ 11 図 3-23 のように、扉のハンドルを開いた側を 2 つのヒンジ ピンに向かって移動します。フードとヒンジ ブラケットの上部と下部のヒンジ ピンが、扉のハンドルを開いた側の上部と下部にあるスロットにはまっていることを確認します。ヒンジ ピンがスロットの両端にくるように、扉の位置を調整します。
(注) 両開き扉はどちらの側にも取り付け、開くことができます。この手順の図では、最初に左側の扉を取り付ける方法を示していますが、どちらの側に取り付ける場合もこの手順を使用できます。
図 3-23 シャーシへの扉の片側の取り付け
|
両開き扉 |
|
ヒンジ ピン。 |
|
一方の側をヒンジ ピンに向かって移動 |
|
ヒンジ ピン用スロット。 |
ステップ 12 扉を片手で支えながらヒンジ ピンに合わせ、反対の手で扉の内側にあるロック ボタンを押します。図 3-24 を参照してください。これにより、ヒンジ ピンの周りのラッチがロックされ、扉は支えなくてもシャーシに装着されます。
図 3-24 扉の左側の取り付け
|
ロック ボタンを押してヒンジ ピンに合わせた扉をロックする |
|
|
(注) 扉が 2 つのヒンジ ピンにしっかり固定されていることを確認します。扉のラッチの裏側で両方のヒンジ ピンが固定されていない場合は、片手で扉をしっかり支えながら、扉のその固定されていない側の扉ハンドルをカチッと音がするまで開きます。次に、ヒンジ ピンが扉のスロットの奥まで入るように、扉のその側を押し、扉の内側にある扉のラッチ ボタンを押して、扉が両方のヒンジ ピンにしっかり固定されていることを確認します。
ステップ 13 カチッと音がするまで、扉の開く側のハンドルを開きます。これにより、扉の開く側にあるラッチが開きます。図 3-25 を参照してください。
図 3-25 扉の右側の取り付け
|
カチッと音がするまで扉のハンドルを引く |
|
ヒンジ ピンに合わせてドアが閉められる |
|
ヒンジ ピン。 |
|
|
ステップ 14 未使用のヒンジ ピンが扉の上部と下部にあるスロットにはまるように、扉を閉めます。扉を閉めると、扉のストッパーによって扉の内側にあるロック ボタンが自動的に押され、扉がヒンジ ピンにロックされます。扉のストッパーによってラッチが閉まらない場合は、ラッチがカチッと鳴るまで、ハンドルを押して扉を閉めます。扉が両側のフレームにしっかり固定されていることを確認します。
(注) 扉のラッチの裏側にヒンジ ピンが固定されていない場合は、その側の扉ハンドルをカチッと音がするまで開き、ピンが扉のスロットの奥まで入るように扉を押して閉めます。扉を閉めると、扉のストッパーによって扉のラッチが自動的に閉まります。ラッチがカチッと鳴らない場合は、ハンドルを押して扉をしっかり閉め、ラッチを作動させます。扉をテストして、4 つのヒンジ ピンにしっかり固定されていることを確認します。
ヒント 扉を開く必要がある場合は、カチッと音があるまで片方の扉ハンドルを引き、そのハンドル側を開きます。
スーパーバイザ モジュールへのストレージ メディアの取り付け
Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチの各スーパーバイザ モジュールは、ログ フラッシュ リーダーに組み込まれている CompactFlash カード(Supervisor 1 モジュール)、またはログ フラッシュ リーダーに組み込まれている USB ドライブ(Supervisor 2 および Supervisor 2E モジュール)に同梱されています。拡張フラッシュ リーダー(Supervisor 1)または slot0 のポート(Supervisor 2 および 2E)は空のままにしておきますが、任意でカードをそのリーダーまたは USB ポート上の USB ドライブに取り付けることができます。このストレージ メディアがリーダーまたはポートで機能するようにするには、取り付ける前にリーダー用にフォーマットされているかを確認するか、取り付け後にフォーマットする必要があります。
(注) ログ フラッシュ リーダー、拡張フラッシュ リーダー、または slot0 リーダーでは、ストレージ メディアに応じて異なるフォーマットが必要です。
取り付けた CompactFlash カードを交換する方法については、“スーパーバイザ モジュールのストレージ メディアの交換” sectionを参照してください。
スーパーバイザ モジュールにストレージ メディアを取り付けるには、次の手順を実行します。
ステップ 1 次のようにスーパーバイザ モジュールのスロットまたはポートにストレージ メディアを合わせます。
- 図 3-26 のように、Supervisor 1 の場合、LOG FLASH または EXPANSION FLASH というラベルの CompactFlash リーダー スロットのスロットにカードの位置を合わせます。カードの薄い側にある溝を先頭にして、リーダーに挿入する必要があります。カードがリーダーに入りにくい場合は、カードの上下を逆にしてリーダーに押し入れてみてください。
図 3-26 CompactFlash カードとリーダーの位置合わせ
- Supervisor 2 または 2E モジュールの場合、ログ フラッシュまたは SLOT0 ポートに USB ドライブを挿入します。
ステップ 2 リーダーまたはポートの LED がグリーンになり、コンソールに次のようなメッセージが表示されるまで待機します。
- カードまたは USB ドライブをログ フラッシュ リーダーに取り付ける場合、メッセージの最後に「logflash:online」が付きます。
- カードまたは USB ドライブを拡張フラッシュ リーダーに取り付ける場合、メッセージの最後に「slot0:online」が付きます。
- 「offline」メッセージが表示されるか、メッセージがまったく表示されない場合は、カードまたは USB ドライブのいずれかがリーダーの奥まで入っていないか、適切にフォーマットされていません。
カードまたは USB ドライブがリーダーの奥まで挿入されていることを確認します。これが完全に挿入されている場合、カードをフォーマットするか(『 Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Fundamentals Configuration Guide 』を参照)、リーダー用に適切にフォーマットされた別のものとストレージ メディアを交換します。