Cisco Nexus 7010 シャーシの設置
この章では、新しい、または再配置する Cisco Nexus 7010 シャーシをラックまたはキャビネットに設置する方法を説明します。他の Cisco Nexus 7000 シリーズ シャーシや電源モジュールの設置については、次の章を参照してください。
この章は、次の項で構成されています。
スイッチの設置準備
この項では、次のトピックについて取り上げます。
(注) Cisco Nexus 7010 シャーシを設置するには、まず、4 支柱 19 インチの米国電子工業会(EIA)ラックまたはキャビネットを 1 つ組み立てる必要があります。シャーシを設置するには、まず、ラックまたはキャビネットを注文して配送されていることを確認してください。
必要な工具
Cisco Nexus 7010 シャーシをラックに設置する前に、次の工具と部品があることを確認してください。
- 550 ポンド(250 kg)を持ち上げることができるリフト
- No.1 のプラス ドライバ(トルク機能付き)
- 3/16 インチ マイナス ドライバ
- 圧着工具
- ワイヤ ストリッパ
- メジャーおよび水準器
- アース線
(注) この工具と部品はシャーシに付属されていません。
静電気防止用リスト ストラップなどの工具および部品も、Cisco Nexus 7010 シャーシの設置に必要となりますが、これは Cisco Nexus 7010 のアクセサリ キットに含まれています。
注意
Cisco Nexus 7010 シャーシまたはそのコンポーネントを取り扱うときには、常に静電気防止手順に従って静電破壊を防止してください。この手順には、静電気防止用リスト ストラップを着用してアースに接続する作業が含まれますが、これに限定されません。
(注) 4 支柱ラックまたはキャビネットの組み立ておよび固定に必要となる工具のリストについては、メーカーがラックまたはキャビネットとともに出荷するマニュアルを参照してください。
4 支柱ラックまたはキャビネットの設置
Cisco Nexus 7010 シャーシを設置する前に、『 Cisco Nexus 7000 シリーズ設置場所の準備ガイド 』に記載された要件を満たす、標準的な 4 支柱 19 インチ EIA データセンター ラック(またはこのようなラックを含むキャビネット)を設置する必要があります。最大限の安全を確保するため、次のようにラックを準備してください。
- コンクリート床にラックをボルトで固定してから、Cisco Nexus 7010 シャーシを載せます。
警告 安定性に注意してください。ラックの安定装置をかけるか、ラックを床にボルトで固定してから、保守のために装置を取り外す必要があります。ラックを安定させないと、転倒することがあります。ステートメント 1048
- ラックが接合構成になっている場合はアースに接続し、設置するシステム コンポーネントおよび静電気防止用リスト ストラップを簡単にアースできるようにします。このステップにより、取り付け前にアースしていないコンポーネントを取り扱うとき、静電放電の可能性が低下します。
シャーシに設置する電源装置に必要なアンペア数の AC 電源コンセントが、ラックに組み込まれていることを確認してください。6 kW 電源装置を設置する場合は、20 A 回路が必要です。7.5 kW 電源装置を設置する場合は、30 A 回路が必要です。
警告 装置を電気回路に接続するときに、配線が過負荷にならないように注意してください。ステートメント 1018
ラックの設定方法については、メーカーがラックと同梱したマニュアルを参照してください。
新しいスイッチの開梱と検査
新しい Cisco Nexus 7010 シャーシを設置する前に開梱して検査し、注文したすべての品目が揃っていること、およびスイッチが輸送中に損傷していないことを確認します。損傷または欠落しているものがある場合は、カスタマー サービス担当者にすぐに連絡してください。
ヒント Cisco Nexus 7010 システムを開梱しても、輸送用コンテナを廃棄しないでください。輸送用カートンを折りたたみ、システムに使用されていたパレットとともに保管してください。今後システムを移動するか輸送する必要がある場合、このコンテナが必要になります。梱包方法については、付録 E「輸送のための Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチの再梱包」を参照してください。
梱包内容を確認する手順は次のとおりです。
ステップ 1 カスタマー サービス担当者から提供された機器リストと、梱包品の内容を照合します。注文したすべての品目が揃っていることを確認してください。梱包品には次のボックスが含まれます。
- 次のコンポーネントが取り付けられたシステム シャーシ
– スーパーバイザ モジュール × 2
– I/O モジュール × 1 ~ 8
– ファブリック モジュール × 3 ~ 5
– システム ファン トレイ × 2
– ファブリック ファン トレイ × 2
電源装置はシャーシとともに提供されますが、別々のボックスに収納されています。
- Cisco Nexus 7010 システム アクセサリ キット
アクセサリ キットの内容物のリストについては、アクセサリ キットに含まれる『 Cisco Nexus 7010 システム アクセサリ キットの内容 』を参照してください。
- ミッドシャーシ ドアおよびフレーム(任意)
- エアー フィルタ(任意)
ステップ 2 各ボックスまたはパッケージの内容物の損傷を確認します。
ステップ 3 不一致または損傷がある場合は、次の情報をカスタマー サービス担当者に電子メールで送信します。
- 発送元の請求書番号(梱包明細を参照)
- 欠落または破損している装置のモデル番号およびシリアル番号
- 問題の説明、およびその問題がどのように設置に影響するか
ラックの下部支持レールの取り付け
下部支持レールは、ラックまたはキャビネット上の Cisco Nexus 7010 シャーシを支えます。ラックを安定させるためには、ラック ユニット(RU)の最下部にこのレールを取り付ける必要があります。
下部支持レールを取り付けるための前提条件、工具、手順については、次のトピックを参照してください。
下部支持レールを取り付けるための前提条件
下部支持レールを取り付ける前に、ラックまたはキャビネットを完全に設置し、コンクリート床にボルトで固定して安定させる必要があります。Cisco Nexus 7010 システムよりも軽いものがラックにすでに設置されている場合は、その位置が Cisco Nexus 7010 システムを設置する場所よりも上になることを確認します。また、Cisco Nexus 7010 システムのアクセサリ キットに付属の下部支持レール キットが必要です。下部支持レールが収まるように、ラックまたはキャビネットの正面と背面の取り付けブラケットの間を 24 ~ 32 インチ(60.96 ~ 81.28 cm)空けることが必要です。
必要な工具と部品
下部支持レールを取り付けるには、次の工具と部品が必要です。
- No.1 プラス ドライバ(トルク機能付き)。
- ラックマウント キット(アクセス キットに付属)。 表 4-1 に、ラックマウント キットの内容を示します。
表 4-1 ラックマウント キットの内容
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12-24 x 3/4 インチ プラス ネジ |
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M6 × 19 mm プラスネジ |
20 |
調整可能な下部支持レール |
2 |
下部支持レールの取り付け
ラックを安定させるためには、ラックの可能な限り下の部分にシャーシを設置する必要があります。最も重いシステムをラックの一番下に最初に設置してください。縦方向に十分なスペースがある場合、もう一台のシステムを同一ラックに設置するには、一番下のシステムのすぐ上に設置します。
警告
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ラックへのユニットの設置や、ラック内のユニットの保守作業を行う場合は、負傷事故を防ぐため、システムが安定した状態で置かれていることを十分に確認してください。安全を確保するために、次のガイドラインを守ってください。
- ラックに設置する装置が 1 台だけの場合は、ラックの一番下に取り付けます。
- ラックに複数の装置を設置する場合は、最も重い装置を一番下に設置して、下から順番に取り付けます。
- ラックにスタビライザが付いている場合は、スタビライザを取り付けてから、ラックに装置を設置したり、ラック内の装置を保守したりしてください。 ステートメント 1006
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下部支持レールを 4 支柱 EIA ラックに取り付ける手順は次のとおりです。
ステップ 1 調整可能な 2 本の下部支持レールのいずれかを最も下の RU に配置します。別の Cisco Nexus 7010 シャーシの上にシャーシを設置する場合は、図 4-1 のように、下方のシャーシの下部支持レールから 36.75 インチ(93.4 cm)(21 RU)高い位置にレールを配置します。前後の縦方向取り付けレールの外側エッジから出るように、下部支持レールの長さを調整します。取り付けブラケット間のスペースが 24 ~ 32 インチ(60.96 ~ 81.28 cm)になるように、レールを広げることができます。
図 4-1 下部支持レールの配置
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最初の最も重い Cisco Nexus 7010 シャーシをラックに設置する場合は、2 本の下部支持レールをラックの一番下の RU に配置 |
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各 Cisco Nexus 7010 システムに最低 36.75 インチ(93.4 cm)(21 RU)を確保 |
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ラックに 2 台目の Cisco Nexus 7010 シャーシを設置する場合は、最初に設置したスイッチのすぐ上に 2 本の下部支持レールを配置 |
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ステップ 2 プラス ドライバを使用して、図 4-2 のように、3 本の M6 X 19 mm または 12-24 X 3/4 インチのプラス ネジを各レールの両端に取り付けます(両方のブラケットで合計 12 本のネジを使用)。
(注) 下部支持レールの両端の 3 つのネジ穴が、取り付けレールのネジ穴に合います。これらの各ネジ穴を使用してネジを留めます。
図 4-2 ラックへの下部支持レールの取り付け
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4 組の 3 本の M6 X 19 mm プラス ネジまたは 4 組の 3 本の 12-24 X 3/4 インチのプラス ネジ |
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調整可能な下部支持レール(2) |
シャーシの取り付け
ここでは、ラックまたはキャビネットへの Cisco Nexus 7010 シャーシの設置方法について説明します。これらの設置手順には、シャーシを運搬し、リフトでシャーシをラックまで持ち上げ、ラックへ押し出して載せてから固定する作業が含まれます。
この項では、次のトピックについて取り上げます。
シャーシ設置の前提条件
シャーシを設置する前に、次の項目を確認する必要があります。
- Cisco Nexus 7010 シャーシを設置する場所でデータセンターのアースを利用できること。
- 4 支柱 19 インチ EIA ラック、またはこのようなラックを含むキャビネット。
ラックまたはキャビネットの詳細については、“4 支柱ラックまたはキャビネットの設置” sectionを参照してください。
警告 安定性に注意してください。ラックの安定装置をかけるか、ラックを床にボルトで固定してから、保守のために装置を取り外す必要があります。ラックを安定させないと、転倒することがあります。ステートメント 1048
- 下部支持レールがラックまたはキャビネットに取り付けられていること。シャーシで可能な限り低い RU に 2 本の下部支持レールをすでに取り付けてある必要があります。
詳細については、“ラックの下部支持レールの取り付け” sectionを参照してください。
警告
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ラックへのユニットの設置や、ラック内のユニットの保守作業を行う場合は、負傷事故を防ぐため、システムが安定した状態で置かれていることを十分に確認してください。安全を確保するために、次のガイドラインを守ってください。
- ラックに設置する装置が 1 台だけの場合は、ラックの一番下に取り付けます。
- ラックに複数の装置を設置する場合は、最も重い装置を一番下に設置して、下から順番に取り付けます。
- ラックにスタビライザが付いている場合は、スタビライザを取り付けてから、ラックに装置を設置したり、ラック内の装置を保守したりしてください。 ステートメント 1006
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- Cisco Nexus 7010 のシャーシおよびそのコンポーネントを検査し、損傷していないこと。
詳細については、“新しいスイッチの開梱と検査” sectionを参照してください。
必要な工具と部品
Cisco Nexus 7010 シャーシを設置するには、次の工具と部品が必要です。
- 最低 550 ポンド(250 kg)を持ち上げることができるリフト
注意
120 ポンド(55 kg)を超えるデバイスを持ち上げるときは、リフトを使用する必要があります。
- No.1 プラス ドライバ(トルク機能付き)
- 下部支持レール キット(Cisco Nexus 7010 システム アクセサリ キットに付属)
このキットの一部は、すでに下部支持レールの取り付けに使用しています。 表 4-2 に、ラックマウント キットの内容を示します。
表 4-2 ラックマウント キットの内容
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12-24 x 3/4 インチ プラス ネジ |
20 |
M6 × 19 mm プラスネジ |
20 |
調整可能な下部支持レール |
2 |
(注) 最大で 550 ポンド(250 kg)になるシャーシをリフトとラックの間で移動するには、最低 4 人が必要です。
シャーシの取り付け
4 支柱ラックまたはキャビネットに Cisco Nexus 7010 シャーシを設置する手順は次のとおりです。
ステップ 1 シャーシをリフトに載せる手順は次のとおりです。
a. シャーシを載せた輸送用パレットの横にリフトを配置します。
b. シャーシの最下部(またはシャーシ最下部の下 1/4 インチ [0.635 cm] 以内)の高さにリフトを上げます。
c. シャーシをリフトに完全に載せてシャーシ側面がリフトの垂直レールに触れるか近づけるには、最低 4 人が必要となります。シャーシの前面および背面に障害物がなく、シャーシをラックに簡単に押し出せることを確認してください。
警告 怪我またはシャーシの破損を防ぐために、モジュール(電源装置、ファン、またはカードなど)のハンドルを持ってシャーシを持ち上げたり、傾けたりすることは絶対に避けてください。これらのハンドルは、シャーシの重さを支えるようには設計されていません。ステートメント 1032
注意
シャーシを持ち上げるには、シャーシの側面のハンドルではなく、リフトを使用します(ハンドルは、200 ポンド [91 kg] を超える持ち上げに対応していません)。側面のハンドルは、リフトまたはラックかキャビネットにシャーシを載せたあとで、シャーシの位置を調整するために使用します。
ステップ 2 リフトを使用して移動し、4 支柱ラックまたはキャビネットの前面にシャーシの背面を合せます。下部支持レールまたはブラケットの上 1/4 インチ(0.635 cm)以内の高さに、シャーシの下部を持ち上げます。
ステップ 3 図 4-3 のように、取り付けた下部支持レールにシャーシを最低 4 人でリフトから押し出します。
背面がラックに先に入るようにシャーシ前面の下半分を押し、シャーシ取り付けブラケットがラックの前面垂直取り付けレールに触れるまで押します。
図 4-3 ラックへの Cisco Nexus 7010 シャーシの移動
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シャーシ前面の下半分を押す |
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ラック垂直取り付けレール |
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シャーシ取り付けブラケット |
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ステップ 4 シャーシ取り付けブラケットのネジ穴の位置が、垂直取り付けレールのネジ穴に合っていることを確認します。
シャーシの位置を調整してネジ穴を合せる場合は、シャーシ側面のハンドルを使用します。
ヒント シャーシの位置を調整して、シャーシ取り付けブラケットのネジ穴を垂直取り付けレールのネジ穴と合わせるには、図 4-4 のようにシャーシのハンドルを使用します。
ステップ 5 プラスドライバを使用し、図 4-4 のように、4 本の M6 × 19 mm または 12-24 × 3/4 インチのネジで 2 個のシャーシ取り付けブラケットを固定します(2 個の取り付けブラケットで合計 8 本のネジを使用)。
図 4-4 ラックへの Cisco Nexus 7010 シャーシの取り付け
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シャーシの位置を調整するハンドル |
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各サイド ブラケットを前面取り付けレールに取り付ける際に使用する 4 本の M6 X 19 mm または 10-24 X 3/4 インチ プラス ネジ(合計 8 本のネジを使用) |
Cisco Nexus 7010 シャーシのアース接続
Cisco Nexus 7010 システムは、AC 電源ケーブルおよびシャーシの 2 本のアース接続のうちいずれかによってアースされます。AC 電源をシステムに接続すると、AC 電源ケーブルによってアースに接続されます。Network Equipment Building System(NEBS)アースとも呼ばれるシステム アースでは、EMI シールド要件のアースおよびモジュールの低電圧電源(DC-DC コンバータ)のアースも提供されます。このアース システムは、AC 電源ケーブルがシステムに接続されていなくても有効です。このアースは、シャーシの 2 つのアース パッドのうち片方をラックに(ラックがアースに接続されている場合)またはデータセンター ビルディングのアースに直接接続して確立します。
この項では、次のトピックについて取り上げます。
シャーシのアースの前提条件
シャーシをアースする前に、データセンター ビルディングのアースに接続できるようになっている必要があります。データセンターのアースに接続している接合ラック(詳細についてはラック メーカーのマニュアルを参照してください)に Cisco Nexus 7010 シャーシを設置した場合は、アース ポートをラックに接続してシャーシをアースできます。接合ラックを使用していない場合は、シャーシのアース ポートをデータセンターのアースに直接接続する必要があります。
必要な工具と部品
システム アースを接続するには、次の工具と部品が必要です。
- アース ラグ:最大 6 AWG 線をサポートする、2 穴の標準的バレル ラグ。このラグは、Cisco Nexus 7010 システムのアクセサリ キットに付属しています。
- アース用ネジ:M4 x 8 mm(メトリック)なべネジ× 2。このネジは、Cisco Nexus 7010 のアクセサリ キットに付属しています。
- アース線:Cisco Nexus 7010 システムのアクセサリ キットに付属していません。アース線のサイズは、地域および国内の設置要件を満たす必要があります。米国で設置する場合は、電源とシステムに応じて、6 ~ 12 AWG の銅の導体が必要です一般に入手可能な 6 AWG 線の使用を推奨します。アース線の長さは、スイッチとアース設備の間の距離によって決まります。
- No.1 プラス ドライバ(トルク機能付き)。
- アース線をアース ラグに取り付ける圧着工具。
- アース線の絶縁体をはがすワイヤ ストリッパ。
システムのアース接続手順
ラックまたはキャビネットにシャーシを移動したあとで、データセンターのアースにシステムを接続できます。シャーシをアースしたら、静電気防止用リスト ストラップをシャーシに接続してアースできます。
システム アースをデータセンターのアースに接続する手順は次のとおりです。
ステップ 1 ワイヤ ストリッパを使用して、アース線の端から 0.75 インチ(19 mm)ほど、被膜をはがします。
ステップ 2 図 4-5 のように、アース線の被覆をはぎとった端をアース ラグの開口端に挿入します。
図 4-5 アース ラグへのアース線の挿入
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米国国家認定試験機関(NRTL)にリストされている 45 度のアース ラグ |
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終端から 0.75 インチ(19 mm)絶縁体を取り除いたアース ケーブル |
ステップ 3 圧着工具を使用し、アース線をアース ラグに圧着します。アース線をアース ラグから引っ張り、アース線がアース ラグにしっかりと接続されていることを確認します。
ステップ 4 2 個のシステム アース パッドの片方から粘着ラベルをはがし、2 本の M4 ネジを使用してアース線のラグをアース パッドに固定します。シャーシ前面のアース パッドの位置については、図 4-6 を参照してください。シャーシ背面のアース パッドの位置については、図 4-7 を参照してください。アース ラグおよびアース線が、その他のスイッチ ハードウェアまたはラック機器に干渉しないことを確認します。
図 4-6 Cisco Nexus 7010 シャーシの前面のアース パッド
図 4-7 Cisco Nexus 7010 シャーシの背面のアース パッド
ステップ 5 アース線の反対側の端を処理し、設置場所の適切なアースに接続して、スイッチに十分なアースが確保されるようにします。ラックがアースされている場合は、ラックのベンダーが提供するマニュアルで説明されているようにアース線を接続します。
シャーシへの静電気防止用リスト ストラップの接続
データセンターのアースにシャーシを接続したら、図 4-8(シャーシ前面)または図 4-9(シャーシ背面)に示す 3 つの ESD ポートのうちいずれかに静電気防止用リスト ストラップ接続してアースできます。
図 4-8 Cisco Nexus 7010 シャーシの前面の ESD アース ポート
図 4-9 Cisco Nexus 7010 シャーシの背面の ESD アース ポート
スーパーバイザ モジュールへのストレージ メディアの取り付け
Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチの各スーパーバイザ モジュールは、ログ フラッシュ リーダーに組み込まれている CompactFlash カード(Supervisor 1 モジュール)、またはログ フラッシュ リーダーに組み込まれている USB ドライブ(Supervisor 2 および Supervisor 2E モジュール)に同梱されています。拡張フラッシュ リーダー(Supervisor 1)または slot0 のポート(Supervisor 2 および 2E)は空のままにしておきますが、任意でカードをそのリーダーまたは USB ポート上の USB ドライブに取り付けることができます。このストレージ メディアがリーダーまたはポートで機能するようにするには、取り付ける前にリーダー用にフォーマットされているかを確認するか、取り付け後にフォーマットする必要があります。
(注) ログ フラッシュ リーダー、拡張フラッシュ リーダー、または slot0 リーダーでは、ストレージ メディアに応じて異なるフォーマットが必要です。
取り付けた CompactFlash カードを交換する方法については、“スーパーバイザ モジュールのストレージ メディアの交換” sectionを参照してください。
スーパーバイザ モジュールにストレージ メディアを取り付けるには、次の手順を実行します。
ステップ 1 次のようにスーパーバイザ モジュールのスロットまたはポートにストレージ メディアを合わせます。
- 図 4-10 のように、Supervisor 1 の場合、LOG FLASH または EXPANSION FLASH というラベルの CompactFlash リーダー スロットのスロットにカードの位置を合わせます。カードの薄い側にある溝を先頭にして、リーダーに挿入する必要があります。カードがリーダーに入りにくい場合は、カードの上下を逆にしてリーダーに押し入れてみてください。
図 4-10 CompactFlash カードとリーダーの位置合わせ
- Supervisor 2 または 2E モジュールの場合、ログ フラッシュまたは SLOT0 ポートに USB ドライブを挿入します。
ステップ 2 リーダーまたはポートの LED がグリーンになり、コンソールに次のようなメッセージが表示されるまで待機します。
- カードまたは USB ドライブをログ フラッシュ リーダーに取り付ける場合、メッセージの最後に「logflash:online」が付きます。
- カードまたは USB ドライブを拡張フラッシュ リーダーに取り付ける場合、メッセージの最後に「slot0:online」が付きます。
- 「offline」メッセージが表示されるか、メッセージがまったく表示されない場合は、カードまたは USB ドライブのいずれかがリーダーの奥まで入っていないか、適切にフォーマットされていません。
カードまたは USB ドライブがリーダーの奥まで挿入されていることを確認します。これが完全に挿入されている場合、カードをフォーマットするか(『 Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Fundamentals Configuration Guide 』を参照)、リーダー用に適切にフォーマットされた別のものとストレージ メディアを交換します。
前面扉とフレーム アセンブリの取り付け
シャーシをラックに移動し終えたら、オプションの前面扉とフレーム アセンブリを取り付けることができます。
前面扉とフレーム アセンブリを取り付ける手順は次のとおりです。
ステップ 1 4 つのネジ穴がシャーシの下部のネジ穴に揃うように、下部のフレーム アセンブリの位置を調整し、4 本の M4 x 6 mm ネジを締めて下部フレームをシャーシに取り付けます(図 4-11 を参照)。
図 4-11 下部フレームの取り付け
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下部フレームのネジ穴とシャーシのネジ穴を揃える |
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4 本の M4 × 6 mm ネジ |
ステップ 2 2 枚の前面扉それぞれについて、扉フレームにある 2 つのガイド ピンとシャーシにあるガイド穴の位置を合わせます。ケーブル管理エリアのすぐ下に、各扉フレームを配置します(図 4-12 を参照)。
図 4-12 前面扉の取り付け
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前面扉フレーム |
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ケーブル管理エリアのすぐ下のシャーシ前面の端に扉フレームを合わせる |
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ケーブル管理エリア |
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ステップ 3 各扉フレームを 3 本のネジで締め付けます(図 4-13 を参照)。
図 4-13 シャーシへの扉フレームの取り付け
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2 つの各扉フレームについて、3 本の非脱落型ネジを締め、フレームをシャーシに固定します。 |
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a. 4 本の非脱落型ネジをシャーシから外れるまで緩めて、EMI パネルを取り外します(図 4-14 を参照)。
図 4-14 EMI パネルの取り外し
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4 本の非脱落型ネジを緩め、それぞれをシャーシから抜き取ります。 |
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シャーシから EMI パネルを取り外します。 |
b. 2 つのネジ穴が EMI パネルの片側にある 2 つのネジ穴に揃うように、EMI パネルの各側でサイド フレームの位置を調整します。サイド フレーム アセンブリが EMI パネルに固定されるように、これらの 2 つのネジ穴にネジを取り付けます。EMI パネルの反対側で、この手順を繰り返します。図 4-15 を参照してください。
図 4-15 EMI パネルへのサイド フレーム アセンブリの取り付け
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右側のフレーム。 |
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2 本の 6-32 x 1/2 インチ フラットヘッド ネジを使用して、EMI パネルの右側に右側のフレームを取り付けます。ネジを 8 インチポンド(0.9 N·m)で締めます。 |
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左側のフレーム。 |
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2 本の 6-32 x 1/2 インチ フラットヘッド ネジを使用して、EMI パネルの左側に左側のフレームを取り付けます。ネジを 8 インチポンド(0.9 N·m)で締めます。 |
c. EMI パネルをシャーシの空気取り入れ口に再び合わせ、4 本の非脱落型ネジをシャーシに取り付けて 8 インチポンド(0.9 N·m)で締めます。
エアー フィルタの取り付け
Cisco Nexus 7000 シリーズ システムの動作中でも、オプションのエアー フィルタを取り付けることができます。
(注) オプションのエアー フィルタがあるのは、Cisco Nexus 7010 スイッチだけです。
エアー フィルタを取り付ける手順は次のとおりです。
ステップ 1 空気取り入れ口をカバーしている EMI パネルにエアー フィルタを合わせます。
ステップ 2 片手でエアー フィルタを所定の位置に支えながら、反対の手でエアー フィルタの片側にあるスプリング ピンを引っ張ります。スプリング ピンを放したときに EMI パネル ブラケットの穴に入るように、エアー フィルタの位置を調整します。
ステップ 3 手を換えて、EMI パネルにエアー フィルタを合わせたまま、空いた手でエアー フィルタの反対側にあるスプリング ピンを引っ張ります。スプリング ピンを引っ張った状態で、ピンを放したときに EMI パネル ブラケットの穴に入るようにエアー フィルタの位置を調整します。スプリング ピンを放し、エアー フィルタが EMI パネルに固定されていることを確認します。
ステップ 4 エアー フィルタの両側に 1 本ずつ、非脱落型ネジを取り付けて締めます。