AC 電源への AC および HVAC/HVDC 電源モジュールの接続
3、3.5、6、または 7.5 kW AC 電源モジュールによって Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチに電源を供給する場合は、それらの電源モジュールを AC 電源に接続する必要があります。電源ケーブルを AC 電源グリッドと電源モジュールに接続すると、電源モジュールはケーブルを介して自動的に接地されます。
電源モジュールを電源に接続する前に、シャーシをアースに接続しておく必要があります。シャーシをまだ接地していない場合は、次のセクションを参照してください。
(注
) AC 電源モジュールを電源に接続すると、電源モジュールは電源ケーブルを介して自動的に接地されます。さらに他のシャーシとそのモジュールを接地保護するには、モジュールを取り付ける前に、シャーシを接地する必要があります。
次のように、AC 電源モジュールに応じて異なる方法で接続します。
- 3 kW または 3.5 kW HVAC/HVDC 電源モジュールの場合は、1 本の電源ケーブルを電源モジュールと 1 つの AC 電源に接続します。電源の冗長性が必要な場合は、次のようにして、複数の電源モジュールを 1 つ以上の電源に接続します。
–
複合電源モードまたは電源モジュールの冗長性モードの場合は、同一シャーシ内のすべての電源モジュールを同じ電源に接続します。
–
入力電源の冗長性モードまたは完全冗長モードの場合は、シャーシ内の電源モジュールの半分を 1 つの電源に接続し、残りの半分を別の電源に接続します。
- 6 kW AC 電源モジュールの場合は、1 本または 2 本の電源ケーブルを電源モジュールと 1 つまたは 2 つの AC 電源に接続します。電源の冗長性が必要な場合は、次のようにして、各電源モジュールの電源ケーブルを電源に接続します。
–
複合電源モードの場合は、1 本または両方の電源ケーブルを同じ AC 電源に接続します。
–
電源モジュールの冗長性モードの場合は、両方の電源ケーブルを同じ AC 電源に接続し、シャーシ内のモジュールへの電力供給に必要な台数よりも 1 台だけ多く電源モジュールを用意します。
–
入力電源の冗長性モードの場合は、2 本の電源ケーブルを異なる電源に接続します。
–
完全冗長モードの場合は、2 本の電源ケーブルを異なる電源に接続し、シャーシ内のモジュールへの電力供給に必要な台数よりも 1 台だけ多く電源モジュールを用意します。
- 7.5 kW AC 電源モジュールの場合は、取り付けられている 2 本の電源ケーブルを 1 つまたは 2 つの AC 電源に接続します。電源の冗長性が必要な場合は、次のようにして、各電源モジュールの電源ケーブルを接続します。
–
複合電源モードの場合は、1 本または両方の電源ケーブルを同じ AC 電源に接続します。
–
電源モジュールの冗長性モードの場合は、両方の電源ケーブルを同じ AC 電源に接続し、シャーシ内のモジュールへの電力供給に必要な台数よりも 1 台だけ多く電源モジュールを用意します。
–
入力電源の冗長性モードの場合は、2 本の電源ケーブルを異なる電源に接続します。
–
完全冗長モードの場合は、2 本の電源ケーブルを異なる電源に接続し、シャーシ内のモジュールへの電力供給に必要な台数よりも 1 台だけ多く電源モジュールを用意します。
(注
) 3 kW と 6 kW の電源ケーブルはシステム アクセサリ キットに同梱されており、7.5 kW 電源ケーブルは電源モジュールに固定されています。注文したシャーシのアクセサリ キットに含まれている使用可能な電源ケーブルのリストで電源ケーブルを確認します(付録 C「アクセサリ キットの内容」を参照)。適切なケーブルがない場合は、Cisco TAC に連絡してください。
警告
設置手順を読んでから、システムを電源に接続してください。ステートメント 1004
この項では、次のトピックについて取り上げます。
AC 電源に AC 電源モジュールを接続するための前提条件
電源モジュールを AC 電源に接続する前に、電源モジュールをシャーシに取り付ける必要があります。また、電源モジュールと AC 電源を電源ケーブルで接続できるように、適切な AC 電源コンセントが電源モジュールの近くにあることを確認する必要があります。3 kW または 6 kW AC 電源モジュールを北米で取り付ける場合は、定格 20A の 110V または 220V 回路が1 つまたは 2 つの必要です。7.5 kW 電源モジュールを北米で取り付ける場合は、定格 30 A の 220-V AC 回路が1 つまたは 2 つの必要です。その他の国で取り付ける場合は、地域および各国の規定に適合するサイズの回路を使用する必要があります。入力電源の冗長モードを使用している場合、2 回路以上が必要です。
AC 電源への 3 kW AC 電源モジュールの接続
3 kW AC 電源モジュールには、電源モジュールと AC 電源を接続する電源ケーブルが 1 本付属しています。電源モジュールの冗長性モード、入力電源の冗長性モード、または完全冗長モードを設定するには、少なくとも 2 つの電源モジュールを 1 つまたは 2 つの AC 電源に接続します。
3 kW AC 電源モジュールを 1 つ以上の電源に接続するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 電源モジュールの前面に設置された電源モジュール スイッチがスタンバイに設定されていることを確認します(0 と表示されます)。
ステップ 2 1 本の AC 電源コードを電源モジュールに接続し、電源コードのプラグの上にある固定クリップを引き下げます。
ステップ 3 電源コードのもう一方の端を、データセンターに付属の AC 電源に接続します。
(注
) 複合電源モードまたは電源モジュールの冗長性モードを使用する場合は、同じ 20 A 回路に電源コードを接続します。入力電源の冗長性モードまたは完全な冗長性モードを使用する場合は、電源コードの半分を 1 つの AC 電源に接続し、残りの半分を別の AC 電源に接続します。
警告
装置を電気回路に接続するときに、配線が過負荷にならないように注意してください。ステートメント 1018
警告
この製品は、設置する建物にショート(過電流)保護機構が備わっていることを前提に設計されています。保護対象の装置は次の定格を超えないようにします。
250V、20 A
ステートメント 1005
ステップ 4 電源モジュールのスイッチをスタンバイからオンに切り替えます(電源スイッチの表示が 0 から 1 に変わります)。
ステップ 5 INPUT と OUTPUT の電源 LED が点灯し、FAULT LED が点灯も点滅もしていないことを確認し、電源モジュールが AC 電力を受電し、DC 電力を出力していることを確認します。電源モジュールのすべての LED、および LED が示す状態については、表 D-6を参照してください。
(注
) 初めて電源を入れたときは、それぞれの LED が数秒間オンになるので、LED の機能を確認できます。
FAULT LED がレッドで点滅している場合は、電源スイッチをスタンバイ(0 と表示されます)に切り替え、電源モジュールおよび AC 電源の AC 電源接続を確認してから、電源スイッチを再びオンにします(1 と表示されます)。接続した電源装置の Input および Output の LED がグリーンに点灯し、Fault LED はオフになります。
AC 電源への 3.5 kW HVAC/HVDC 電源モジュールの接続
3.5 kW HVAC/HVDC 電源モジュールには、電源モジュールと AC 電源を接続する電源ケーブルが 1 本付属しています。
3.5 kW HVAC/HVDC 電源モジュールを電源に接続するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 電源モジュールの前面に設置された電源モジュール スイッチがスタンバイに設定されていることを確認します(0 と表示されます)。
ステップ 2 電源ケーブルを AC 電源に差し込みます。組み込みのラッチによって、電源ケーブルが電源モジュールに対して固定されます。電源ケーブルのリリース ボタンを押すことで、電源モジュールから電源ケーブルを切断できます。
ステップ 3 電源コードのもう一方の端を、データセンターに付属の AC 電源に差し込むか接続します。
(注
) 複合電源モードまたは電源モジュールの冗長性モードを使用する場合は、同じ 20 A 回路に電源コードを接続します。入力電源の冗長性モードまたは完全な冗長性モードを使用する場合は、電源コードの半分を 1 つの AC 電源に接続し、残りの半分を別の AC 電源に接続します。
警告
装置を電気回路に接続するときに、配線が過負荷にならないように注意してください。ステートメント 1018
ステップ 4 電源モジュールのスイッチをスタンバイからオンに切り替えます(電源スイッチを 0 から 1 の位置に切り替えます)。
ステップ 5 INPUT と OUTPUT の電源 LED が点灯し、FAULT LED が点灯も点滅もしていないことを確認し、電源モジュールが AC 電力を受電し、DC 電力を出力していることを確認します。電源モジュールのすべての LED、および LED が示す状態については、表 D-6を参照してください。
(注
) 初めて電源を入れたときは、それぞれの LED が数秒間オンになるので、LED の機能を確認できます。
Fault LED が赤色に点滅している場合は、電源スイッチをスタンバイ(0 の位置)に切り替え、電源装置および AC 電源に AC 電力が接続されていることを確認した後、電源スイッチをオン(1 の位置)に戻します。接続した電源装置の Input および Output の LED がグリーンに点灯し、Fault LED はオフになります。
(注
) 電源コード プラグに示されているか、またはリング型ラグ端子ケーブルに表示されているように、適切な極性とアースに電源モジュールを接続します。
AC 電源への 6 kW AC 電源モジュールの接続
6 kW AC 電源モジュールには、電源モジュールと AC 電源を接続する電源ケーブルが 1 本または 2 本付属しています。電源モジュールの冗長性モード、入力電源の冗長性モード、または完全冗長モードを設定するには、2 本の電源ケーブルを 1 つまたは 2 つの AC 電源に接続します。
6 kW AC 電源モジュールを 1 つ以上の電源に接続するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 電源モジュールの前面にある電源スイッチがスタンバイ(STBY)に設定されていることを確認します。
ステップ 2 1 本または 2 本の AC 電源ケーブルを電源モジュールに接続し、プラス ドライバを使用して、ケーブル留めの電源ケーブル固定ネジを締めます。
ステップ 3 電源ケーブルの反対側をデータセンターの 1 つまたは 2 つの AC 電源に接続します。
(注
) 複合電源モードまたは電源モジュールの冗長性モードを使用する場合は、同じ 20 A 回路に電源ケーブルを接続します。入力電源の冗長性モードまたは完全冗長モードを使用する場合は、1 本の電源ケーブルを 1 つの AC 電源に接続し、もう 1 本の電源ケーブルを別の AC 電源に接続します。
警告
装置を電気回路に接続するときに、配線が過負荷にならないように注意してください。ステートメント 1018
警告
この製品は、設置する建物にショート(過電流)保護機構が備わっていることを前提に設計されています。保護対象の装置は次の定格を超えないようにします。
250V、20 A
ステートメント 1005
ステップ 4 電源スイッチを STBY から ON に切り替え、電源をオンにします。
ステップ 5 INPUT と OUTPUT の電源 LED が点灯し、FAULT LED が点灯も点滅もしていないことを確認し、電源モジュールが AC 電力を受電し、DC 電力を出力していることを確認します。電源モジュールのすべての LED、および LED が示す状態については、表 D-6を参照してください。
(注
) 初めて電源を入れたときは、それぞれの LED が数秒間オンになるので、LED の機能を確認できます。
Fault LED が赤く点滅している場合は、電源スイッチを STBY に切り替え、電源モジュールと AC 電源の AC 電源接続を確認してから、電源スイッチを ON に切り替えます。接続した電源装置の Input および Output の LED がグリーンに点灯し、Fault LED はオフになります。
AC 電源への 7.5 kW AC 電源モジュールの接続
7.5 kW AC 電源モジュールを 1 つ以上の AC 電源に接続するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 電源モジュールの前面にある電源スイッチがスタンバイ(STBY)に設定されていることを確認します。
ステップ 2 各電源ケーブルをデータセンターの 1 つまたは 2 つの AC 電源に差し込みます。
(注
) 複合電源モードまたは電源モジュールの冗長性モードを使用する場合は、同じ 30 A 回路に両方の電源ケーブルを接続します。入力電源の冗長性モードまたは完全冗長モードを使用する場合は、1 本の電源ケーブルを 1 つの AC 電源に接続し、もう 1 本の電源ケーブルを別の AC 電源に接続します。
警告
装置を電気回路に接続するときに、配線が過負荷にならないように注意してください。ステートメント 1018
警告
この製品は、設置する建物にショート(過電流)保護機構が備わっていることを前提に設計されています。保護対象の装置は次の定格を超えないようにします。
250V、30 A ステートメント 1005
ステップ 3 電源装置のスイッチを STBY から ON に切り替えます。
ステップ 4 INPUT と OUTPUT の電源 LED が点灯し、FAULT LED が点灯も点滅もしていないことを確認し、電源モジュールが AC 電力を受電し、DC 電力を出力していることを確認します。電源モジュールのすべての LED、および LED が示す状態については、表 D-6を参照してください。
(注
) 初めて電源を入れたときは、それぞれの LED が数秒間オンになるので、LED の機能を確認できます。
Fault LED が赤く点滅している場合は、電源スイッチを STBY に切り替え、電源モジュールと AC 電源の AC 電源接続を確認してから、電源スイッチを ON に切り替えます。接続した電源装置の Input および Output の LED がグリーンに点灯し、Fault LED はオフになります。
DC 電源への DC および HVAC/HVDC 電源モジュールの接続
DC 電源モジュールによって Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチに電源を供給するには、最初に電源モジュールを接地してから、電源モジュールを DC 電源に接続する必要があります。接地したら、電源モジュールを直接 DC 電源に接続するか、電源インターフェイス ユニット(PIU)を介して間接的に DC 電源に接続できます。
この項では、次のトピックについて取り上げます。
3 kW および 3.5 kW HVAC/HVDC 電源モジュールの接地
3 kW DC および 3.5 kW HVAC/HVDC 電源モジュールは、電源ケーブルを通じて接地されます。
6 kW DC 電源モジュールの接地
6 kW DC 電源モジュールを Cisco Nexus 7000 シリーズ シャーシに取り付けた後、DC 電源に接続する前に、電源モジュールを接地する必要があります。この電源モジュールを接地するには、その前面の下部にあるアース パッドをアースに接続します。
警告
装置は地域および国の電気規則に従って設置する必要があります。ステートメント 1074
システム アースをデータセンターのアースに接続する手順は次のとおりです。
ステップ 1 ワイヤ ストリッパを使用して、アース線の端から 0.75 インチ(19 mm)ほど、被膜をはがします。
ステップ 2 図 6-1 のように、アース線の被覆をはぎとった端をアース ラグの開口端に挿入します。
図 6-1 アース ラグへのアース線の挿入
|
6 AWG アース線用のアース ラグ |
|
終端から 0.75 インチ(19 mm)絶縁体を取り除いた 6 AWG アース ケーブル |
ステップ 3 圧着工具を使用し、アース線をアース ラグに圧着します。アース線をアース ラグから引き抜けるか試して、アース線がアース ラグにしっかりと接続されていることを確認します。
ステップ 4 電源モジュールの片方のアース パッドから粘着ラベルをはがし、2 つの M6 ナットを使用して、アース線のラグをアース パッド スタッドに固定します(最大 40 インチポンド(4.5 N·m)で締めます)。電源モジュール前面のアース パッドの位置については、図 6-2 を参照してください。アース ラグおよびアース線が、その他のスイッチ ハードウェアまたはラック機器に干渉しないことを確認します。
図 6-2 DC 電源モジュールの前面のアース パッド
|
アース パッド |
|
2 個の M6 ナット。 |
|
6 AWG ケーブルが適切な位置にしっかりと留められたアース ラグ。 |
|
|
ステップ 5 アース線の反対側の端を処理し、設置場所の適切なアースに接続して、電源モジュールに十分なアースが確保されるようにします。
アースに接続したら、電源モジュールを DC 電源に接続できます(“DC 電源への DC および HVAC/HVDC 電源モジュールの接続” sectionを参照)。
DC 電源への DC 電源モジュールの直接接続
警告
次の作業を行う前に、DC 回路に電気が流れていないことを確認します。ステートメント 1003
警告
装置は地域および国の電気規則に従って設置する必要があります。ステートメント 1074
警告
装置を設置または交換する際は、必ずアースを最初に接続し、最後に取り外します。ステートメント 1046
DC 電源モジュールを DC 電源に接続するには、DC 電源グリッドからの 2 つの独立した入力を電源モジュールに接続して、電源モジュールからそれぞれ 3 kW の出力が供給されるようにする必要があります。3 kW 電源モジュールの場合は、4 本のケーブル(2 つの独立した入力)を電源モジュールに接続します(2 つの 3 kW 電源モジュールを使用して 6 kW を出力)。6 kW DC 電源モジュールの場合は、2 つの独立した入力のためのケーブルが 1 本のケーブルとして束ねられており、そのケーブルに付いているプラグを使って電源モジュールに接続します(3 kW 用の 1 本のケーブルとプラグ、または 6 kW 用の 2 本のケーブルとプラグ)。
電源モジュールは、次のように、複合電源モード、電源モジュールの冗長性モード、入力電源の冗長性モード、完全冗長モード用に配線できます。
- 複合電源モードでは、接続されているすべての電源モジュールからの出力がすべて使用されます。このモードは電源の冗長性を提供しません。図 6-3 に示すように、同じ DC 電源グリッドに電源モジュールを接続できます。
- 電源モジュールの冗長性モードでは、冗長性を確保するために、必要な台数の電源モジュールのほかにもう 1 台が使用されます。このモードでは、操作中に電源モジュールを交換できます。図 6-4 に示すように、同じ DC 電源グリッドに電源モジュールを接続できます。
- 入力電源の冗長性モードでは、2 つの電源グリッドが使用されます。2 本の電源ケーブルが付いた電源モジュールの場合は、各ケーブルを異なる電源グリッドに接続します。1 本の電源ケーブルが付いた電源モジュールの場合は、半分の電源モジュールを 1 つのグリッドに接続し、他の半分を別のグリッドに接続します。電源モジュールを 2 つのグリッドに接続する方法については、図 6-5 を参照してください。
- 完全冗長モードは、電源モジュール(N+1)の冗長性と入力電源の冗長性の両方を備えています。図 6-6 に示すように、予備の電源モジュールを構成して、すべての電源モジュールを 2 つのグリッドに接続します。
(注
) 図 6-3、図 6-4、図 6-5、および 図 6-6 では、必須の電源モジュールは黒、オプションの電源モジュールは灰色で示されています。
図 6-3 グリッドへの電源モジュールの接続:複合電源モード用
|
3 kW DC 電源モジュール。両方の電源モジュールを組み合わせて使用できます。 |
|
6 kW DC 電源モジュール。1 本または 2 本の電源ケーブルが電源に接続(各ケーブルは 3 kW 用) |
|
DC 電源 |
|
使用可能電力 6 kW 用の接続 |
|
使用可能電力 3 kW 用の接続 |
|
|
図 6-4 グリッドへの DC 電源モジュールの接続:電源モジュール(N+1)の冗長性用
|
3 kW DC 電源モジュール。両方の電源モジュールを組み合わせて使用できます。 |
|
6 kW DC 電源モジュール |
|
DC 電源グリッド |
|
使用可能電力用の接続(最低 3 kW) |
|
冗長電源 |
|
電源モジュールの冗長接続(電源接続は、最低でも、使用可能電力を供給する電源モジュールの電源接続と同等) |
図 6-5 2 つのグリッドへの DC 電源モジュールの接続:入力電源の冗長性モード用
|
3 kW DC 電源モジュール(半分の電源モジュールを 1 つの DC 電源にグリッドに接続し、他の半分を別の DC 電源グリッドに接続) |
|
6 kW DC 電源モジュール(電源モジュールごとに各電源ケーブルを別個の電源グリッドに接続) |
|
2 つの DC 電源グリッド |
|
|
図 6-6 2 つのグリッドへの DC 電源モジュールの接続:完全冗長モード用
|
3 kW DC 電源モジュール(半分の電源モジュールを 1 つの DC 電源にグリッドに接続し、他の半分を別の DC 電源グリッドに接続。少なくとも 1 つの電源モジュールが冗長) |
|
6 kW DC 電源モジュール(各電源モジュールを 2 つの電源グリッドに接続。少なくとも 1 つの電源モジュールが冗長) |
|
2 つの DC 電源グリッド |
|
|
電源モジュールが離れた位置にあるため電源ケーブルが届かない場合は、ラックに電源インターフェイス ユニット(PIU)を取り付け、それを介して電源ケーブルを電源モジュールに接続する必要があります(“電源インターフェイス ユニットを介した DC 電源への電源モジュールの接続” sectionを参照)。
(注
) 6 kW DC 電源モジュールに必要な電源ケーブルは、電源モジュールに同梱されています。6 kW DC 電源モジュール用の適切なケーブルが同梱されていない場合は、Cisco TAC にお問い合わせください。3 kW DC 電源モジュール用の電源ケーブルは、ユーザ側で用意する必要があります。
警告
設置手順を読んでから、システムを電源に接続してください。ステートメント 1004
DC 電源への 3 kW DC 電源モジュールの直接接続
DC 電源モジュールから DC 電源までの距離が 1 本のケーブルの長さ以内である場合は、相互に直接接続できます。これに該当せず、追加のケーブルが必要な場合は、“電源インターフェイス ユニットを介した DC 電源への電源モジュールの接続” sectionの説明に従って、電源インターフェイス ユニット(PIU)を使用してケーブルを接続できます。
3 kW DC 電源モジュールを 1 つまたは 2 つの DC 電源に直接接続するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 電源スイッチをスタンバイ(電源スイッチのラベル 0)に切り替えます。
ステップ 2 接続している DC グリッド電源の回路ブレーカーで電源をオフにし、電源装置上のすべての LED が消灯していることを確認します。
警告
次の作業を行う前に、DC 回路に電気が流れていないことを確認します。ステートメント 1003
ステップ 3 電源装置と DC 電源グリッドの間の距離に合わせて電源ケーブルの長さを調整します。ケーブルを切断する必要がある場合は、DC 電源グリッドに接続する側を切断し、被覆を切断部から 0.75 インチ(19 mm)はがし、DC 電源システムに接続します。必ずマイナス側のケーブルをマイナス側の回線に接続し、プラス側のケーブルをプラス側の回路に接続してください。
(注
) すべての電源接続において 2 色に分かれたケーブルを使用する場合、すべてのプラス側回路に同一色のケーブルを使用し、すべてのマイナス側回路にもう一方のカラーを使用します。
警告
DC 電源端子には、危険な電圧またはエネルギーが存在している可能性があります。端子が使用されていない場合は必ずカバーを取り付けてください。カバーを取り付けるときに絶縁されていない伝導体に触れないことを確認してください。ステートメント 1075
ステップ 4 DC 電源モジュール前面の端子ボックスの保護カバーを留めている 3 本のネジを外し、カバーを取り外します(図 6-7 を参照)。
(注
) 端子ボックスには、4 つの電源端子に対応する 4 つのスロットがあります(マイナス [-]、プラス [+]、プラス [+]、マイナス [-] の順に並んでいます)。各端子には 2 つのナットがあり、これらを使用して電源ケーブルを端子に固定します。
図 6-7 3 kW DC 電源モジュールの端子ボックスの保護カバーの取り外し
|
カバーのネジを外します。 |
|
保護カバーを取り外します。 |
ステップ 5 次のように、4 つの端子スロットに 4 本のケーブル(2 本のプラス側ケーブルと 2 本のマイナス側ケーブル)を取り付けます。
a.
4 つの端末スロットのそれぞれにある 2 つのナットを緩めます。
b.
各電源ケーブル端部のそれぞれにラグを取り付け、圧着します。
c.
各スロットの 2 つの端子電極に各ケーブル ラグを接続し、2 つのナットで固定して、40 インチポンド(4.5 N·m)で締めます。
(注
) すべての電源接続において 2 色に分かれたケーブルを使用する場合、すべてのプラス側回路に同一色のケーブルを使用し、すべてのマイナス側回路にもう一方のカラーを使用します。
d.
保護カバーを端子ボックスに戻し、3 本のネジで固定します。
ステップ 6 次のように、DC 電源モジュールから 4 本のケーブルを DC 電源に接続します。
a.
各電源ケーブルの未接続端の被覆が端から 0.75 インチ(19 mm)の長さではがされていない場合は、ワイヤ ストリッパを使用して被覆をこの寸法だけはがします。
b.
マイナス側のケーブルを DC 電源のマイナス端子に接続し、プラス側の ケーブルを同じ電源のプラス端子に接続します。
(注
) 複合電源モードまたは電源装置の冗長モードを使用する場合は、シャーシ内のすべての電源装置を同じ電源に接続します。入力電源の冗長モードまたは完全冗長モードを使用する場合は、それそれの DC 電源装置を別々の DC 電源に接続します。
ステップ 7 電源装置に接続された回路の電源がオフになっている場合、回路ブレーカーで電源を入れます。接続された各電源装置の Input 1(IN1)の LED および Input 2(IN2)の LED が点灯します。
ステップ 8 接続された DC 電源装置の電源スイッチをスタンバイからオン(各電源装置の電源スイッチを 0 の位置から 1 の位置)に切り替えます。LED が点滅し、Input LED のほかに、Output LED もオンになります。
FAULT LED が点灯または点滅する場合、Cisco TAC に連絡してください。
DC 電源への 6 kW DC 電源モジュールの接続
DC 電源モジュールを DC 電源に直接接続するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 電源スイッチをスタンバイ(STBY)に切り替えます。
ステップ 2 接続している DC グリッド電源の回路ブレーカーで電源をオフにし、電源装置上のすべての LED が消灯していることを確認します。
警告
次の作業を行う前に、DC 回路に電気が流れていないことを確認します。ステートメント 1003
ステップ 3 電源装置と DC 電源グリッドの間の距離に合わせて電源ケーブルの長さを調整します。ケーブルを切断する必要がある場合は、DC 電源グリッドに接続する側を切断して、切断部から 0.75 インチ(19 mm)ほど被覆をはがし、DC 電源に接続します。必ずマイナス ケーブルをマイナス端子に接続し、プラス ケーブルをプラス端子に接続してください。どの色のケーブルがプラスで、どの色がマイナスであるかを判別するには、ケーブルのもう一方の端のプラグに付けられている極性を確認してください。
(注
) 付属の 15 フィート(4.6 m)の電源ケーブルでは長さが足りず、6 kW 電源モジュールを DC 電源に接続できない場合は、電源モジュールに届く範囲内に PIU を取り付けます(“電源インターフェイス ユニットを介した DC 電源への電源モジュールの接続” sectionを参照)。
警告
DC 電源端子には、危険な電圧またはエネルギーが存在している可能性があります。端子が使用されていない場合は必ずカバーを取り付けてください。カバーを取り付けるときに絶縁されていない伝導体に触れないことを確認してください。ステートメント 1075
ステップ 4 1 本または 2 本の電源ケーブル(シスコ部品番号 N7K-DC-CAB=)を DC 電源モジュールと DC 電源グリッドに接続します。各ケーブルにはプラグが 1つ付いており、このプラグを使って、2 つの 完全に独立した 1.5 kW 入力モジュールを 3 kW 電力用の DC 電源モジュールに接続します。電源要件に応じて、次のようにケーブルを接続します。
–
3 kW の出力電力(複合電力モード)の場合は、4 本のケーブルを 1 セット使用して、2 つの完全に独立した入力モジュールを DC 電源グリッドに接続します(図 6-3を参照)。
–
6 kW の出力電力(複合電源モード)、または 3 kW の出力電力と 3 kW の冗長電力(電源モジュールの冗長性モード)の場合は、4 本のケーブルを 2 セット使用して、完全に独立した入力モジュールを同じ DC 電源グリッドに接続します(図 6-4を参照)。
–
3 kW の出力電力と 3 kW の冗長電力(入力電源の冗長性モード)の場合は、4 本のケーブルを 2 セット使用して、各 4 本のケーブルの別個の DC 電源グリッドに接続します(図 6-5を参照)。
(注
) すべての電源接続に対して、プラスの回線に特定の色のケーブルを使用し、マイナスの回線にはそれとは別の色のケーブルを使用します。
(注
) ケーブルのプラグは、電源コンセントに一定の方向でのみ差し込めるよう調整されています。コンセントにプラグを差し込みにくい場合は、向きを変えてもう一度差し込んでください。完全に差し込んだら、2 本のネジを 8~11 インチポンド(0.9~1.2 N·m)で締め、プラグを電源モジュールに固定します。
ステップ 5 電源装置に接続された回路の電源がオフになっている場合、回路ブレーカーで電源を入れます。Input LED は、次のように点灯します。
- 3 kW の電力の場合は、Input 1 と Input 2 の LED がグリーンに変わるか、Input 3 と Input 4 の LED がグリーンに変わります。
- 6 kW の電力の場合、4 つすべての Input LED がグリーンに変わります。
ステップ 6 DC 電源モジュールの電源スイッチを STBY から ON に切り替えます。LED が点滅し、Input LED のほかに、Output LED もオンになります。
FAULT LED が点灯または点滅する場合、Cisco TAC に連絡してください。
DC 電源への 3.5 kW HVAC/HVDC 電源モジュールの接続
3.5 kW HVAC/HVDC 電源モジュールを DC 電源に接続するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 電源モジュールの前面に設置された電源モジュール スイッチがスタンバイに設定されていることを確認します(0 と表示されます)。
ステップ 2 電源ケーブルを DC 電源に差し込みます。組み込みのラッチによって、電源ケーブルが電源モジュールに対して固定されます。電源ケーブルのリリース ボタンを押すことで、電源モジュールから電源ケーブルを切断できます。
ステップ 3 電源ケーブルのもう一方の端を、データセンターに付属の DC 電源に差し込むか接続します。
(注
) 複合電源モードまたは電源装置の冗長モードを使用する場合は、シャーシ内のすべての電源装置を同じ電源に接続します。入力電源の冗長モードまたは完全冗長モードを使用する場合は、それそれの DC 電源装置を別々の DC 電源に接続します。
警告
装置を電気回路に接続するときに、配線が過負荷にならないように注意してください。ステートメント 1018
ステップ 4 電源モジュールのスイッチをスタンバイからオンに切り替えます(電源スイッチを 0 から 1 の位置に切り替えます)。
ステップ 5 INPUT と OUTPUT の電源 LED が点灯し、FAULT LED が点灯も点滅もしていないことを確認します。電源モジュールのすべての LED、および LED が示す状態については、表 D-6を参照してください。
(注
) 初めて電源を入れたときは、それぞれの LED が数秒間オンになるので、LED の機能を確認できます。
Fault LED が赤色に点滅している場合は、電源スイッチをスタンバイ(0 の位置)に切り替え、電源装置および DC 電源に DC 電力が接続されていることを確認した後、電源スイッチをオン(1 の位置)に戻します。接続した電源装置の Input および Output の LED がグリーンに点灯し、Fault LED はオフになります。
(注
) 電源コード プラグに示されているか、またはリング型ラグ端子ケーブルに表示されているように、適切な極性とアースに電源モジュールを接続します。
電源インターフェイス ユニットを介した DC 電源への電源モジュールの接続
DC 電源モジュールと DC 電源が離れているため、DC 電源モジュールに取り付けた電源ケーブルでそれらを接続できない場合は、電源インターフェイス ユニット(PIU)を取り付け、電源ケーブルを DC 電源に届くケーブルに接続する必要があります。
複合電源モード、電源モジュールの冗長性、入力電源の冗長性、または完全な冗長性のいずれが必要かに応じて、次のように、PIU を 1 つまたは 2 つの電源に接続します。
- 複合電源の場合は、図 6-8 のように、同じ DC 電源に独立した入力をそれぞれ接続します。
- 電源モジュールの冗長性が必要な場合は、図 6-9 のように、同じ DC 電源に N+1 つの電源モジュールを接続します。
- 入力電源の冗長性が必要な場合は、次のようにして、電源ケーブルを DC 電源に接続します(図 6-10 を参照)。
–
3 kW 電源モジュールの場合は、半分の電源モジュールを 1 つの DC 電源にケーブル接続し、他の半分を別の DC 電源にケーブル接続します。
–
6 kW 電源モジュールの場合は、電源モジュールの 2 つのプラグの一方を 1 つの DC 電源にケーブル接続し、もう一方のプラグを別の DC 電源にケーブル接続します。
- 完全な冗長性が必要な場合は、次のようにして、N+1 電源モジュール用の DC 電源に電源ケーブルを接続します(図 6-11 を参照)。
–
3 kW 電源モジュールの場合は、半分の電源モジュールを 1 つの DC 電源にケーブル接続し、他の半分を別の DC 電源にケーブル接続します。
–
6 kW 電源モジュールの場合は、電源モジュールの 2 つのプラグの一方を 1 つの DC 電源にケーブル接続し、もう一方のプラグを別の DC 電源にケーブル接続します。
図 6-8 電源および 3、3.5 または 6 kW 電源モジュールへの PIU の接続:複合電源モード用
|
3 kW DC 電源モジュール(1 ~ 4) |
|
6 kW DC 電源モジュール(1 ~ 4) |
|
電源インターフェイス ユニット(PIU) |
|
使用可能電力 3 kW 用の接続 |
|
DC 電源グリッド |
|
使用可能電力 6 kW 用の接続 |
図 6-9 電源および 3、3.5 または 6 kW 電源モジュールへの PIU の接続:電源モジュールの冗長性用
|
3 kW DC 電源モジュール(1 ~ -4) |
|
6 kW DC 電源モジュール(1 ~ 3) |
|
電源インターフェイス ユニット(PIU) |
|
使用可能電力 3 kW 用の接続 |
|
DC 電源グリッド |
|
予備電力 3 kW 用の接続(電源モジュールの冗長性は、最低でも、最大量の使用可能電力を供給する電源モジュールから供給される電力と同等) |
図 6-10 電源および 3、3.5 または 6 kW 電源モジュールへの PIU の接続:入力電源の冗長性用
|
3 kW DC 電源モジュール(1 ~ 4) |
|
6 kW DC 電源モジュール(1 ~ 4) |
|
電源インターフェイス ユニット(PIU) |
|
使用可能電力 3 kW 用の接続 |
|
2 つの DC 電源グリッド |
|
予備電力 3 kW 用の接続(入力電源の冗長性) |
図 6-11 電源および 3、3.5 または 6 kW 電源モジュールへの PIU の接続:完全冗長用
|
3 kW DC 電源モジュール(最大 4 つ) |
|
2 つの DC 電源グリッド |
|
電源インターフェイス ユニット(PIU) |
|
6 kW DC 電源モジュール(最大 4 つ) |
この項では、次のトピックについて取り上げます。
必要な工具と部品
電源インターフェイス装置を接続するには、次の工具と部品が必要です。
–
マウント ブラケット(2)
–
M6 X 19 mm または 12-24 X 3/4 インチのプラス ネジ(4)
–
アース ラグ(最大 6 AWG 線をサポートする標準の 2 穴バレル ラグ)
–
M6 ナット(2)
- 標準ラグ(PIU に接続する各 3 kW DC 電源モジュールに対して 8 つ必要)
- アース線
(注
) 地域および各国の設置要件に合わせてアース線のサイズを調整してください。米国で設置する場合は、6 AWG 銅線を用意する必要があります。米国以外で設置する場合は、地域および国の電気規格を参照してください。アース線の長さは、スイッチとアース設備の間の距離によって決まります。このワイヤを用意する必要があります。
- ワイヤ ストリッパ
- No.1 プラス ドライバ(トルク機能付き)
- 圧着工具
- 電源コード
–
各 3 kW DC 電源モジュールに対して、最大 45 A の電流に対応する 4 本の 6 AWG ケーブルを用意する必要があります。
–
各 6 kW DC 電源モジュールには、ラグで終端された 4 線の15 フィート(4.6 m)ケーブルが付属しており、ケーブルの一端にはプラグが 1 つ付いています。
- 電源に PIU を接続する電源ケーブル。地域および各国の電気規格に合わせてケーブルのサイズを調整してください。
ラックへの PIU の取り付け
ラックに PIU を取り付けるには、次の手順を実行します。
ステップ 1 図 6-12 に示されている 4 つの方法のいずれかを使用して、2 つの取り付けブラケットを配置し、固定します。
図 6-12 PIU の取り付けブラケットの配置
|
PIU の前面に配置 |
|
PIU の背面からオフセットを配置 |
|
PIU の前面からオフセットを配置 |
|
PIU の背面に配置 |
ステップ 2 使用している電源ケーブル(3 kW DC 電源モジュール用にユーザ側で用意したケーブル、または 6 kW DC 電源モジュールに付属している 15 フィート(4.6 m)のケーブル)を電源に接続できるように、PIU をラックに配置します。PIU が水平になっており、その取り付け穴がラックの取り付けレールの穴と合っていることを確認します。
ステップ 3 4 本の M6 X 19 mm ネジまたは 4 本の 12-24 X 3/4 インチのネジを使用して、PIU をラックに固定します(図 6-13 を参照)。各ネジを 40 インチポンド(4.5 N·m)で締めます。
図 6-13 ラックへの PIU の取り付け
|
2 本の M6 X 19 mm ネジまたは 2 本の 12-24 X 3/4 インチ ネジで各サイドを固定し(PIU に対して合計 4 本のネジ)、40 インチポンド(4.5 N·m)で締めます。 |
|
|
PIU の接地
PIU を接地するには、次の手順に従います。
ステップ 1 アース ラグを PIU に固定するための 2 つの M6 ナットを緩め、PIU からアース ラグを取り外します。
ステップ 2 ワイヤ ストリッパを使用して、ユーザが用意した 6 AWG アース線の端から 0.75 インチ(19 mm)ほど被覆をはがします。
ステップ 3 図 6-1のように、アース線の被覆をはぎとった端をアース ラグの開口端に挿入します。
ステップ 4 圧着工具を使用して、6 AWG アース線にアース ラグを圧着します。アース線をアース ラグから引っ張り出し、アース線がアース ラグにしっかりと接続されていることを確認します。
ステップ 5 2 つの M6 ナットでアース ラグをアース パッドのスレッド スタッドに固定し、40 インチポンド(4.5 N·m)で締めます。PIU のアース パッドの位置については、図 6-14 を参照してください。アース ラグおよびアース線が、その他の PIU 機器に干渉しないことを確認します。
図 6-14 PIU の接地
|
アース ポストにアース ラグを置きます。 |
|
2 つの M6 ナットを使用してラグを PIU に固定し、40 インチポンド(4.5 N·m)で締めます。 |
ステップ 6 アース線の反対側の端を処理し、設置場所の適切なアースに接続して、PIU に十分なアースが確保されるようにします。
PIU を介した電源への DC 電源モジュールの接続
DC 電源モジュールを接続する前に、電源モジュール接続用の電源ケーブルで接続できる範囲内に電源モジュールと PIU が配置されていることを確認します。6 kw 電源モジュールの場合は、15 フィート(4.6 m)のケーブルが同梱されています。3 kw 電源モジュールの場合は、ユーザ側で 6 AWG 電源ケーブルを用意してください。
警告
設置手順を読んでから、システムを電源に接続してください。ステートメント 1004
電源インターフェイス ユニットを介して DC 電源モジュールを DC 電源を接続するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 接続する DC グリッド電源の部分の電源が切られていることを確認します。
ステップ 2 電源モジュールがスタンバイ(STBY または 0)に設定されていることを確認します。
ステップ 3 電源モジュールと PIU との距離に合わせて、電源ケーブルのサイズを調整します。ケーブルを切断する必要がある場合は、PIU に接続する端から切り取り、切断端部から絶縁体を 0.75 インチ(19 mm)剥がして、むき出しになった両端に U 字コネクタをもう一度取り付けます。
警告
DC 電源端子には、危険な電圧またはエネルギーが存在している可能性があります。端子が使用されていない場合は必ずカバーを取り付けてください。カバーを取り付けるときに絶縁されていない伝導体に触れないことを確認してください。ステートメント 1075
ステップ 4 3 kW DC 電源モジュールを接続する場合は、次の手順で、4 つの端子スロットに 4 本のケーブル(2 本のプラス ケーブルと 2 本のマイナス ケーブル)を取り付けます。
a.
端子ボックスの 3 本のネジを外し、保護カバーを取り外します(図 6-15 を参照)。
図 6-15 端子ボックスからの保護カバーの取り外し
|
カバーのネジを外します。 |
|
保護カバーを取り外します。 |
b.
端子ボックス内にある 4 つの端子スロットのそれぞれで、2 つのナットを外します。
c.
各端子からラグを取り外します(合計 4 つのラグ)。
d.
4 本の電源ケーブルのそれぞれで、ケーブルの端に注意深くラグを圧着します。端子スロットのいずれかにラグを戻せなくなるほど、ケーブルやラグを変形させないでください。また、ラグからケーブルを引き抜けるか試して、しっかり固定されていることを確認してください。
e.
2 つの端子電極にケーブル ラグを取り付けて、各ケーブル ラグを端子に接続したら、2 つのナットで固定して 40 インチポンド(4.5 N·m)で締めます。
(注
) すべての電源接続に対して 2 種類の色のケーブルを使用する場合は、すべてのプラス側回路に 1 色のケーブルを使用し、すべてのマイナス側回路にもう 1 色を使用します。
f.
保護カバーを端子ボックスに戻し、3 本のネジで固定します。
ステップ 5 6 kW DC 電源モジュールを接続する場合は、1 本または 2 本の電源ケーブル(シスコ部品番号 N7K-DC-CAB=)のプラグ側を電源モジュールの電源コンセントに差し込み、プラグの 2 本のネジを 11 ~ 15 インチポンド(1.2 ~ 1.7 N·m)で締めます。
(注
) プラグが簡単に挿入できない場合は、プラグの向きを変えて、再度挿入します。
ステップ 6 次の手順で、4 つの電源モジュールと 4 本の電源ケーブルから成る各セットを PIU に接続します。
a.
4 つの PIU 端子から構成される PIU 端子セットから保護カバーを取り外します(図 6-16 の番号 1 を参照)。
図 6-16 PIU への電源ケーブルの接続
|
カバーを取り外します。 |
|
前面のプラス極に、プラスの電源ケーブル ラグ(2)を取り付けます。 |
|
前面のマイナス極に、マイナスの電源ケーブル ラグ(2)を取り付けます。マイナス ケーブルに特定の色を使用し、プラス ケーブルにそれとは別の色を使用します。 |
|
4 つの端子すべてを 8 つの M6 ナットで固定し、40 インチポンド(4.5 N·m)で締めます。 |
b.
カバーを外した各端子スロットで、ネジをゆるめて 2 つのナットを外します(合計 8 つのナットを外します)(図 6-16 の番号 4 を参照)。
c.
4 本の電源ケーブルの各ラグを 4 つの端子に接続し、2 つのナットで固定します。PIU スロットに印されているとおりに、各マイナス ケーブルがマイナス端子に接続され、各プラス ケーブルがプラス端子に接続されていることを確認します。図 6-16 の番号 2 と 3 を参照してください。
(注
) すべての電源接続において 2 色に分かれたケーブルを使用する場合、すべてのプラス側回路に同一色のケーブルを使用し、すべてのマイナス側回路にもう一方のカラーを使用します。
d.
カバーを外した各端子スロットで、ネジをゆるめて 2 つのナットを外します(合計 8 つのナットを外します)(図 6-17 の番号 3 を参照)。
図 6-17 PIU へのマイナス入力の接続
|
マイナスの支柱にマイナス端子を取り付けます。 |
|
4 つの端子のそれぞれを 2 つの M6 ナットで固定し、40 インチポンド(4.5 N·m)で締めます。 |
|
プラスの支柱にプラス端子を取り付けます。 |
|
接続の上部カバーを再度取り付けます。 |
e.
4 本の電源ケーブルの各ラグを 4 つの端子に接続します。各マイナス ケーブルがマイナス端子に接続され、各プラス ケーブルがプラス端子に接続されていることを確認します。図 6-17 の 1 および 2 を参照してください。
f.
2 つのナットで各ラグを端子の電極に固定し、40 インチポンド(4.5 N·m)で締めます。図 6-17 の番号 3 を参照してください。
g.
PIU の保護カバーを元に戻します(図 6-17 の番号 4 を参照)。
ステップ 7 次の手順で、PIU から DC 電源に 4 本のケーブルを取り付けます。
a.
線の被覆が 0.75 インチ(19 mm)はがされていない場合は、ワイヤ ストリッパを使用して、線の端からその長さになるまで被覆を除去します。
b.
マイナス ケーブルを DC 電源のマイナス端子に接続し、プラス ケーブルを DC 電源のプラス端子に接続します。入力電源の冗長性が必要かどうかに応じて、次のように、これらのケーブルを 1 つまたは 2 つの電源に接続します。
–
複合電源モードまたは電源モジュールの冗長性モードの場合は、すべての DC 電源ケーブルを 1 つの DC 電源に接続します。
–
3 kW DC 電源モジュールを使用する入力電源の冗長性モードまたは完全冗長モードの場合は、半分の電源モジュールの電源ケーブルを 1 つの DC 電源に接続し、もう半分の電源モジュールの電源ケーブルを別の DC 電源に接続します。
–
6 kW DC 電源モジュールを使用する入力電源の冗長性モードまたは完全冗長モードの場合は、電源モジュールの上部電源プラグに接続されている 4 本の電源コードを 1 つのDC 電源に接続し、下部電源プラグの 4 本の電源ケーブルを別の DC 電源に接続します。
ステップ 8 電源装置に接続された回路の電源がオフになっている場合、回路ブレーカーで電源を入れます。接続されている各電源モジュールの Input LED が変化します。
ステップ 9 接続されている DC 電源モジュールの電源スイッチをスタンバイ(STBY または 0)からオン(ON または 1)に切り替えます。LED が点滅し、Input LED のほかに、Output LED もオンになります。
FAULT LED が点灯または点滅する場合、Cisco TAC に連絡してください。